以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、本発明の情報処理装置として、本発明の印刷装置の一例であるプリンタ30と通信可能なパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)10を例に挙げて説明する。以下、本実施形態において、本発明のアドレス情報をURLとして説明する。
<システムの構成>
PC10とプリンタ30とウェブサーバ50、52とから構成された情報処理システム1について、図1を参照して説明する。情報処理システム1において、PC10とプリンタ30とは、LAN(Local Area Network)4でデータ送受信可能に接続されている。PC10とウェブサーバ50、52とは、広域ネットワークとしてのインターネット5を通じて通信可能に接続されている。なお、PC10とプリンタ30との接続方法は、LAN4に限定されるものではなく、USB接続やパラレル接続であってもよい。
以下、各装置の構成を説明する。まず、PC10について説明する。PC10は、制御部12と、記憶部16と、表示部20と、操作部22と、ネットワークインターフェース(以下、「ネットワークI/F」と称す)24(本発明の通信手段に相当)とを備える。
制御部12は、CPU13と、ROM14と、RAM15とを有する。CPU13は、ROM14、RAM15、または、記憶部16に記憶される固定値やプログラムに従って、各種演算処理を行うものである。ROM14は、CPU13が実行するBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムを記憶する書換不能なメモリ領域である。RAM15は、各種データを一時的に記憶するための書換可能な揮発性のメモリ領域である。RAM15には、プリンタ30へ送信する印刷データ等が記憶される。
記憶部16は、ハードディスクまたは不揮発性のメモリ(EEPROM)により構成され、キャッシュメモリ17(本発明のアドレス記憶手段に相当)と、検索エンジン情報メモリ18とを有する。記憶部16は、本発明の情報処理プログラムを記憶している。CPU13は、記憶部16に記憶された情報処理プログラムに従い、図7のフローチャートに示すウェブページ印刷処理を実行する。記憶部16は、インターネット上のウェブサーバ50、52から提供される、HTML(Hyper Text Markup Language)言語により記述されたウェブページデータ(図3参照)に基づいてウェブページを表示するウェブブラウザアプリケーションプログラム(以下、「ブラウザ」と称す)を有する。
キャッシュメモリ17は、表示部20に表示された複数のウェブページに対応するウェブページデータのURLと、そのウェブページデータを取得するためにアクセスされたリンク元ウェブページデータのURL(以下、「リンク元URL」と称す)とが、表示された順に関連付けて記憶されるメモリ領域である。具体的には、キャッシュメモリ17は、例えば、図2に示すように、ウェブページの表示日時と、そのウェブページに対応するウェブページデータのURLと、そのウェブページデータに対応するリンク元URLとを関連付けて、ウェブページが表示部20に表示された順に記憶している。
検索エンジン情報メモリ18は、後述する検索エンジン情報74を記憶している。検索エンジン情報74とは、例えば、後述する検索エンジン52のURL、検索エンジン52の名称等である。本実施形態では、検索エンジン52のURLとして「http://www.xyz.co.jp」、検索エンジン52の名称として「XYZ」が記憶されているとする。係る場合、CPU13が検索エンジン情報74に基づいて検索エンジン52にアクセスすることにより、例えば、図5(A)に示す検索ページが表示部20に表示される。本実施形態において、検索エンジン52が提供するウェブページデータを検索ページデータと称し、検索ページデータに対応するウェブページを検索ページと称す。なお、本発明において、検索エンジン情報メモリ18には、少なくとも検索エンジン52のURLが記憶されていればよい。また、検索エンジン52のURL以外に検索エンジン情報メモリ18に記憶される情報は、検索エンジン52を特定可能な情報であれば、例えば、検索エンジン52を示すマーク等、種々の形態を採用できる。
表示部20は、液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を表示する。操作部22は、例えば、キーボード及びポインティングデバイス等で構成され、ユーザから各種指示を受け付ける入力インターフェースとしての機能を実現する。
PC10は、ユーザ操作により操作部22からブラウザについての起動指令が入力されると、CPU13が記憶部16に記憶されたブラウザを実行し、GUI(graphical user interface)構成のブラウザ画面58(図4及び図5参照)を表示部20に表示する。そして、CPU13は、操作部22から入力されるブラウザ画面58に対する操作情報に従って、ユーザにより指定されたウェブサーバ50、52にアクセスし、ウェブサーバ50、52からウェブページデータ(図3参照)を取得する(本発明の取得手段に相当)。そして、CPU13は、取得したウェブページデータに基づいてウェブページ(図4参照)をブラウザ画面58に表示する(本発明の表示手段に相当)。
ブラウザ画面58は、図4に示すように、ウェブページ表示領域60と、アドレス入力部62と、プリントボタン64とを有する。ウェブページ表示領域60は、CPU13がウェブサーバ50、52から取得したウェブページデータに対応するウェブページが表示される領域である。アドレス入力部62は、ユーザによりウェブページデータのURL等のアドレス情報を入力可能な領域である。ユーザは、操作部22からアドレス入力部62にURL等のアドレス情報を入力することによりURLを指定することができる。また、ユーザは、ブラウザの機能の一つである、いわゆる「お気に入り」や「ブックマーク」等に記憶された、所望のウェブページを示す項目を操作部22から選択することによりURLを指定してもよい。
プリントボタン64は、ユーザにウェブページの印刷指示を入力させる入力ボタンである。プリントボタン64が選択されると、CPU13は、記憶部16に記憶された情報処理プログラムを起動し、図7に示すフローチャートに基づいて、ウェブページ表示領域60に表示されているウェブページを含む印刷データをプリンタ30へ送信する。そして、印刷データは、プリンタ30により出力される。
ネットワークI/F24は、PC10をLAN4に接続し、プリンタ30との間でLAN4を介した種々のデータの送受信を実行する。また、ネットワークI/F24は、ウェブサーバ50、52との間でインターネット5を介した種々のデータの送受信を実行する。
PC10は、ブラウザ等のアプリケーションプログラムが取り扱う文書データまたはウェブページについての印刷指示がユーザ操作により操作部22から入力された場合、CPU13は、文書データまたはウェブページを、印刷画像を表すPDL(Page Description Language)データに変換し、ネットワークI/F24を介してプリンタ30へ送信する。
次に、プリンタ30について説明する。プリンタ30は、制御部32と、記憶部34と、印刷部36と、ネットワークI/F38と、表示部40と、操作部42と、読取部44とを備える。
制御部32は、記憶部34に記憶される固定値やプログラムに従って、プリンタ30が有する各部を制御するものである。記憶部34は、ハードディスクまたは不揮発性のメモリ(EEPROM)等により構成され、例えば、PC10から受信した印刷データ等の各種データを記憶する。
印刷部36は、記憶部34に記憶された各種データ等を印刷する。ネットワークI/F38は、プリンタ30をLAN4に接続し、例えば、PC10との間で種々のデータの送受信を実行する。なお、本発明では、プリンタ30とウェブサーバ50、52とがインターネット5を介して通信可能に接続され、ネットワークI/F38は、ウェブサーバ50、52との間でインターネット5を介した種々のデータの送受信を実行してもよい。
表示部40は、液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を表示する。操作部42は、例えば、方向キー、文字入力が可能なテンキーボード、及び、確定ボタン等により構成され、プリンタ30のユーザから各種指示を受け付ける入力インターフェースとしての機能を実現する。読取部42は、原稿台(図示を省略)に載置された記録媒体を読み取る。
ウェブサーバ50は、各種コンテンツをウェブページデータとして要求元の装置に提供するサーバ装置である。ウェブサーバ50は、周知のウェブサーバと同一のハードウェア構成であり、プロトコルであるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に基づいてデータの送受信を行う。具体的に、ウェブサーバ50は、PC10等の外部装置からインターネット5を通じて送信されてくるウェブページデータの要求コマンドを受信し、この要求コマンドが示すURLに従い、URLに対応するウェブページデータを、自身が有するデータベース(図示を省略)から読み出し、読み出したウェブページデータを応答データとして要求元装置に送信する。
ウェブサーバとしての検索エンジン52は、上述したウェブサーバ50と同様に構成されている。検索エンジン52は、外部装置からインターネット5を通じて送信されてくる検索ページデータの要求コマンドを受信し、この要求コマンドが示すURLに従い、URLに対応する検索ページデータを、自身が有するデータベース(図示を省略)から読み出し、読み出した検索ページデータを応答データとして要求元装置に送信する。
図5(A)に示すウェブページは、検索ページデータに基づいて表示部20のブラウザ画面58に表示される検索ページである。図5(A)に示すように、検索ページは、ユーザがインターネット5上での検索を所望する少なくとも1つ以上のキーワードからなる検索式を入力可能な検索式入力部66と、入力された検索式に基づいて検索エンジン52による検索を開始させる検索ボタン68とを有する。本実施形態において、キーワードとは、テキストデータで表現された文字列情報である。検索式とは、1つのキーワード、または、複数のキーワードを組み合わせた組合せである。本実施形態において、複数のキーワードを組み合わせた組合せとは、複数のキーワードが一列に並べられ、各キーワード間が空白文字(スペース)等で区切られた文字列情報である。例えば、図5(A)の検索式入力部66に示す検索式「XX ABC」は、キーワード「XX」及び「ABC」が組み合わせられた組合せである。本発明において、検索式の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、複数のキーワードが一列に並べられ、各キーワード間に「+」、「AND」、または、「OR」で区切られた文字列情報等、種々の形態を採用できる。
検索エンジン52は、検索式入力部66に入力された検索式に基づいて、その検索式を構成するキーワードに関連する情報を検索する機能を有している。検索エンジン52は、PC10等の外部装置から検索式を受信すると、その検索式を構成するキーワードに関連する情報を含むウェブページデータを検索し、検索して読み出したウェブページデータの名称と、そのウェブページデータのURLとを含むウェブページデータである検索結果データを、その外部装置へ送信する。
図5(B)に示すウェブページは、検索エンジン52から受信した検索結果データに基づいて表示部20のブラウザ画面58に表示される検索結果ページである。図5(B)は、図5(A)に示すように、検索式として「XX ABC」が入力された場合に検索エンジン52から受信した検索結果データに基づく検索結果ページである。検索結果ページは、図5(B)に示すように、ウェブページデータの名称と、そのウェブページデータのURLとが対応付けられて表示される。また、検索結果ページは、入力された検索式に関連性の高いウェブページデータの名称及びURLから順に一覧表示される。
本実施形態では、PC10とインターネット5を通じて通信可能なウェブサーバとして、ウェブサーバ50と検索エンジン52とを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、より多数のウェブサーバがPC10とインターネット5を通じて通信可能に構成されていてもよい。
<実施形態の動作>
次に、本実施形態における情報処理システム1の動作について、図2〜図6を参照して詳細に説明する。
(ウェブページ印刷処理)
図7を参照して、PC10のCPU13により実行されるウェブページ印刷処理について説明する。このウェブページ印刷処理は、CPU13が表示部20のブラウザ画面58に表示されたプリントボタン64による印刷指示の入力を受け付けた場合に実行される処理である。例えば、図4に示すブラウザ画面58が表示されている状態において、ユーザが操作部22によりプリントボタン64を選択した場合にウェブページ印刷処理が実行される。係る場合、図4に示すウェブページ表示領域60に表示されているウェブページが印刷対象のウェブページとなる。なお、本実施形態において、印刷対象のウェブページは、本発明の表示手段により表示されているウェブページに相当する。
CPU13は、キャッシュメモリ17から印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLを読み出し、そのURLの文字数が所定文字数より多いか否かを判断する(S700)。URLの文字数が所定文字数より少ない場合(S700:NO)、CPU13は、そのURLを印刷用URL72に決定し(S702)、ステップ処理をS706へ移行する。例えば、「http://www.aaa.co.jp」の文字数が所定文字数より少ない場合、S702において、CPU13は、「http://www.aaa.co.jp」を印刷用URL72に決定する。なお、S702において、CPU13は、決定した印刷用URL72を、印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶する。
URLの文字数が所定文字数より多い場合(S700:YES)、CPU13は、そのURLの先頭から所定文字数以内の文字列単位を印刷用URL72に決定し、決定した印刷用URL72を印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶する(S704)。本実施形態において、ウェブページデータのURLはスラッシュ記号(「/」)により複数の文字列単位に分割可能である。例えば、「http://www.eee.co.jp/ff/index.html」(図2参照)は、3つの文字列単位「http://www.eee.co.jp」、「/ff」、及び、「/index.html」に分割される。本実施形態では、URLに含まれる連続するスラッシュ記号(例えば、「//」)の位置では分割されないこととする。例えば、所定文字数が25文字であるとすると、「http://www.eee.co.jp/ff/index.html」の先頭から25文字の「http://www.eee.co.jp/ff/i」までに含まれる文字列単位は、「http://www.eee.co.jp」及び「/ff」である。係る場合、S704において、CPU13は、所定文字数以内に含まれる文字列単位を並べて構成される「http://www.eee.co.jp/ff」を印刷用URL72に決定する。
CPU13は、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのリンク元ウェブページデータが検索結果データであるか否かを判断する(S706)。具体的に、CPU13は、キャッシュメモリ17を参照して、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLに関連付けて記憶されているリンク元URLが検索結果データのURLであるか否かを判断する。
検索結果データのURLは、検索ページデータのURLの後に、検索式及びその他の付加情報を特定の形式で並べて構成されている。例えば、図5(B)に示すブラウザ画面58のアドレス入力部62に表示されたURLは、ウェブページ表示領域60に表示されている検索結果データのURLであり、このURLは、検索ページデータのURLである「http://www.xyz.co.jp」の後に、「search?p=XX+ABC」という文字列情報が並んでいる。本実施形態において、「search?p=」以降に並べられた文字列情報は、検索ページ(図5(A)参照)の検索式入力部66に入力された検索式を示すものである。なお、本実施形態において、検索結果データのURLに含まれる「+」は、検索式入力部66に入力された空白文字に相当する。
よって、S706では、CPU13は、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLに関連付けてキャッシュメモリ17に記憶されているリンク元URLが、検索ページデータのURLの後に「search?p=」が並べられた構成であるか否かを判断する。なお、検索式を構成するキーワードの文字列がASCII文字ではなく、「新聞」等の非ASCII文字を含む場合、URLの「search?p=」以降は一定の規則で符号化された記号として記述される。係る場合、CPU13が一定の規則で符号化された記号を複合化することにより、非ASCII文字を含む検索式を抽出することができる。また、本発明において、検索結果データのURLの構成は、これに限定されるものではなく、検索式を抽出可能な構成であれば、種々の形態を採用できる。
図7に示すS706の判断の結果、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのリンク元ウェブページデータが検索結果データでないと判断された場合(S706:NO)、CPU13はステップ処理をS710へ移行する。一方、そのリンク元ウェブページデータが検索結果データであると判断された場合(S706:YES)、CPU13はその検索結果データに係る検索式をリンク元検索式として抽出する(S708)。すなわち、S708において、CPU13は、キャッシュメモリ17から読み出した検索結果データのURLから、「search?p=」以降に並べられた文字列情報をリンク元検索式として抽出する。例えば、図5(B)に示すアドレス入力部62に表示されたURLの場合、CPU13は、「XX ABC」をリンク元検索式として抽出する。なお、S708において、CPU13は、抽出したリンク元検索式を印刷対象のウェブページデータに関連付けてRAM15に記憶する。
CPU13は、印刷対象のウェブページからキーワードを抽出する(S710)。S710では、CPU13は、印刷対象のウェブページ全体に含まれる文字列情報から複数の文字列情報をキーワードとして抽出し、抽出したキーワードを印刷対象のウェブページデータに関連付けてRAM15に記憶する。例えば、図4に示すブラウザ画面58に表示されたウェブページの場合、CPU13は、「ABC」、「XX」、「パソコン」、「リコール」、及び、「2010.01.01」の5個の文字列情報を抽出する。本実施形態では、例えば、ウェブページ表示領域60にウェブページ全体が同時に表示されず、ユーザ操作によりブラウザ画面58に表示されるスクロールバー等でウェブページ表示領域60をスクロールしてウェブページ全体を閲覧可能とする場合、ユーザのスクロール操作により閲覧可能なウェブページ全体を、本実施形態における印刷対象のウェブページ全体とする。
また、S710で抽出されるキーワードの数は、予め記憶部16に記憶されていることとする。なお、抽出されるキーワード数は、ユーザ操作により予め設定可能としてもよい。詳細は後述するが、本実施形態では、後述するS712及びS722の処理により、CPU13が検索式を複数回決定する場合が想到し得る。本実施形態における検索式の決定回数の最大値は、後述するS720で判断される所定回数である。このため、S710で抽出されるキーワード数は、少なくともその所定数通りの検索式が決定可能な数であればよい。
CPU13は、検索式を決定し、決定した検索式を印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶する(S712)。S712において、CPU13は、S710で抽出した複数のキーワードから少なくとも1つ以上のキーワードを選出し、選出したキーワードを組み合わせた組合せを検索式として決定する。選出したキーワードを組み合わせた組合せとは、例えば、「XX ABC」のように、選出したキーワードが並べられ、そのキーワード間に空白文字が挿入された文字列情報である。なお、1つのキーワードが選出された場合は、そのキーワードを検索式として決定する。
具体的に、S708でリンク元検索式が抽出された場合、CPU13は、S712において、S708で抽出したリンク元検索式とS712で抽出したキーワードとを組み合わせた組合せを検索式として決定する。例えば、S708で「XX ABC」が抽出された場合、CPU13は、「XX ABC」と、S712で抽出した「リコール」とを組み合わせた「XX ABC リコール」を検索式に決定する。
一方、S708でリンク元検索式が抽出されていない場合、すなわち、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのリンク元ウェブページデータが検索結果データでない場合(S706:NO)、CPU13は、S710で抽出した複数のキーワードから選出したキーワードを組み合わせた組合せを検索式に決定する。例えば、CPU13は、S710で抽出した「XX」と「ABC」とを組み合わせた「XX ABC」を検索式に決定する。
一般に、文字列が長いキーワードが含まれる検索式、すなわち、文字数が多いキーワードが含まれる検索式ほど、その検索式に基づく検索によって、ユーザが検索したいウェブページデータのURLが取得される可能性が高い。よって、S712において、CPU13は、S710で抽出した複数のキーワードのうち、文字数の多いキーワードを優先して選出することが好適である。
CPU13は、S712で決定した検索式を検索エンジン52に送信する(S714)。CPU13は、S714で送信した検索式に係る検索結果データを検索エンジン52から受信したか否かを判断する(S716)。検索式に係る検索結果データとは、検索エンジン52がPC10から検索式を受信した際に、その検索式を構成するキーワードに関連する情報を含むウェブページデータの検索により読み出されたウェブページデータの名称と、そのウェブページデータのURLとに基づいて検索エンジン52により作成された検索結果データである。検索結果データを検索エンジン52から受信していないと判断された場合(S716:NO)、CPU13は、検索結果データを受信するまでS716の処理を繰り返す。
検索結果データを検索エンジン52から受信したと判断された場合(S716:YES)、CPU13は、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が検索結果データにおける所定の表示順位以内であるか否かを判断する(S718)。
本実施形態における検索結果データに対応する検索結果ページは、図5(B)に示すように、検索式を構成するキーワードに関連する情報を含むウェブページデータの名称と、そのウェブページデータのURLとが対応付けられ、検索式に関連性の高いウェブページデータの名称及びURLから順に一覧表示される。図5(B)のウェブページ表示領域60に表示されているURLの左側に表示されている「AAA」等の文字列情報は、各URLに対応するウェブページデータの名称である。
検索結果データにおける表示順位とは、検索結果ページに一覧表示されるウェブページデータの名称及びURLの表示順位である。例えば、図5(B)に示す検索結果ページの場合、表示順位は、「AAA」が1位、「BBB」が2位というように、「AAA」〜「EEE」に対応するURLは、「AAA」に対応するURLから順に、それぞれ表示順位が1位〜5位となる。CPU13は、ウェブページデータの名称及びURLが一覧表示される検索結果ページ(図5(B)参照)に対応する検索結果データを解析することにより、その検索結果ページがブラウザ画面58に表示された際における、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位を取得する。そして、CPU13は、取得した表示順位を検索結果データに係る検索式に関連付けてRAM15に記憶する。
具体的に、CPU13は、検索結果ページに対応する検索結果データを解析し、表示順位が1位のURLから順に、そのURLが印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLと一致するか否かを判断する。これにより、CPU13は、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位を取得する。また、本実施形態では、表示順位1位から一定順位以内に印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLがない場合、CPU13は、検索結果データの解析を中止し、そのURLの表示順位が所定の表示順位以内でないと判断して、ステップ処理を後述するS720に移行する。ここで、一定順位とは、予め設定された表示順位であり、少なくともS718の比較対象である所定の表示順位より下位であればよい。なお、本発明はこれに限定されず、検索結果データ全てを解析してS718の判断を行ってもよい。
例えば、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLを「http://www.aaa.co.jp」、所定の表示順位を3位とした場合、図5(B)に示すように、「http://www.aaa.co.jp」の表示順位は1位であるため、CPU13は、S718において所定の表示順位以内であると判断する。
印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が検索結果データにおける所定の表示順位以内でないと判断された場合(S718:NO)、CPU13は、本ウェブページ印刷処理の実行を開始してから、検索式を所定回数決定したか否かを判断する(S720)。本実施形態において、検索式は、S712または後述するS722の処理を実行することにより決定される。また、1つの印刷対象のウェブページに対して、CPU13がS712またはS722により検索式を決定した回数はRAM15に記憶されており、CPU13がS712またはS722の処理を実行する度に、CPU13は、RAM15に記憶されている検索式の決定回数を更新する。この検索式の決定回数は、この印刷対象のウェブページに対するウェブページ印刷処理が終了したときにRAM15から消去される。すなわち、S720において、CPU13は、RAM15に記憶された検索式の決定回数に基づいて、本ウェブページ印刷処理の実行を開始してから、S712及びS722の処理を所定回数実行したか否かを判断する。
検索式を所定回数決定していないと判断された場合(S720:NO)、CPU13は、決定済の検索式と異なる検索式を決定し(S722)、ステップ処理をS714へ移行する。S722において、CPU13は、S710で抽出したキーワードに基づいて、印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶されている検索式と異なるキーワードの組合せを検索式として決定する。また、RAM15に印刷対象のウェブページに関連付けてリンク元検索式が記憶されている場合、CPU13は、リンク元検索式にS710で抽出したキーワードを組み合わせた組合せが、印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶されている検索式と異なる組合せとなるように検索式を決定する。すなわち、係る場合、S722で決定される検索式にはリンク元検索式が含まれる。
例えば、S710において、CPU13がキーワードとして、「ABC」、「XX」、「パソコン」、及び、「リコール」を抽出したとし、RAM15に印刷対象のウェブページと関連付けて検索式「XX ABC リコール」が記憶されているとする。係る場合、S722において、CPU13は、「XX ABC リコール」と異なる検索式として、例えば、「XX ABC リコール パソコン」を決定する。本実施形態において、「XX ABC リコール」と異なる検索式は、「リコール」とS710で抽出された「パソコン」とを入れ替えた「XX ABC パソコン」、及び、「XX ABC リコール」を構成するキーワードの組合せ順序を変更した「ABC リコール XX」も含まれる。
また、係る場合において、RAM15に印刷対象のウェブページと関連付けてリンク元検索式「XX ABC」が記憶されていた場合、S722において、CPU13は、リンク元検索式「XX ABC」とS710で抽出したキーワードとの組合せのうち、「XX ABC リコール」と異なる検索式として、例えば、「XX ABC リコール パソコン」を決定する。なお、印刷対象のウェブページと関連付けてリンク元検索式「XX ABC」が記憶されていた場合における「XX ABC リコール」と異なる検索式は、「XX ABC」と「リコール」の組合せ順序を変更した「リコール XX ABC」も含まれる。
一般に、検索式は、印刷対象のウェブページに関連するキーワードを多く含むほど、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が高くなる。よって、S710では、RAM15に印刷対象のウェブページと関連付けて記憶されている検索式に、S710で抽出したキーワードのうち、その検索式に含まれていないキーワードを追加して組合せた組合せを異なる検索式として決定することが好適である。
検索式を所定回数決定したと判断された場合(S720:YES)、CPU13は、S718で記憶された表示順位とそれに関連付けられた検索式とをRAM15から読み出し、決定済の検索式のうち、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が最上位となる検索結果データに係る検索式を印刷用検索式76に決定し、印刷対象のウェブページと関連付けてRAM15に記憶する(S724)。そして、CPU13はステップ処理をS728へ移行する。
S718の判断の結果、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が検索結果データにおける所定の表示順位以内であると判断された場合(S718:YES)、CPU13は、その検索結果データに係る検索式を印刷用検索式76に決定し、印刷対象のウェブページと関連付けてRAM15に記憶する(S726)。
CPU13は、印刷対象のウェブページと関連付けてRAM15に記憶されている印刷用URL72及び印刷用検索式76と、検索エンジン情報メモリ18に記憶された検索エンジン情報74の1つである検索エンジンの名称とを、印刷対象のウェブページに合成した印刷データを作成する(S728)。
CPU13は、S728で作成した印刷データをプリンタ30に送信し(S730)、本処理を終了する。S730において、CPU13は、プリンタ30に送信する印刷データを印刷させる指示を示す情報である印刷指令を印刷データと一緒に送信する。
プリンタ30は、印刷データと印刷指令とをPC10から受信した場合、印刷指令に基づいて、受信した印刷データを印刷部36で記録媒体に印刷する。図6は、CPU13がS728で作成した印刷データがプリンタ30により印刷された印刷結果である。この印刷結果は、印刷対象のウェブページの下側に、印刷用URL72、検索エンジン情報74の1つである検索エンジンの名称、及び、検索式76が印刷されている。なお、本発明において、印刷用URL72、検索エンジン情報74、及び、検索式76の印刷位置は、これに限定されるものではなく、種々の形態を採用できる。また、本実施形態では、印刷用URL72、検索エンジン情報74、及び、検索式76が全て印刷対象のウェブページの下側に印刷されているが、例えば、印刷用URL72は印刷対象のウェブページの上側に印刷され、検索エンジン情報74及び検索式76は印刷対象のウェブページの下側に印刷されるというように、各々配置されてもよい。
ここで、図4〜図6に基づいて、図7に示すウェブページ印刷処理について、2つの場合を例に挙げて具体的に説明する。以下では、図7のS700における印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの所定文字数を25文字とし、S718における検索結果データの所定表示順位を3位とする。また、S710において抽出されるキーワード数は4個であることが記憶部16に記憶されているとする。
まず、ユーザが、ブラウザ画面58のアドレス入力部62に入力する等して、URLとして「http://www.aaa.co.jp」を指定した場合(以下、「例1」と称す)について説明する。すなわち、検索エンジン52の検索データ及び検索結果データのURLにアクセスせずに、「http://www.aaa.co.jp」に対応するウェブページデータを取得した場合である。
例1の場合、CPU13は、ウェブサーバ50から指定されたウェブページを取得し、図4に示すように、取得したウェブページデータに基づくウェブページをブラウザ画面58に表示する。ウェブページがブラウザ画面58に表示された状態において、CPU13は、プリントボタン64による印刷指示の入力を受け付けて、ウェブページ印刷処理(図7参照)の実行を開始する。以下、「http://www.aaa.co.jp」に対応するウェブページデータに基づくウェブページ(図4参照)を印刷対象のウェブページとする。
印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURL「http://www.aaa.co.jp」の文字数は20文字であるので、CPU13は所定文字数である25文字以下と判断し(S700:NO)、「http://www.aaa.co.jp」を印刷用URL72に決定する(S702)。
「http://www.aaa.co.jp」は、ユーザがブラウザ画面58のアドレス入力部62に入力する等して指定されたURLであり、キャッシュメモリ17には、このURLに関連付けられたリンク元URLは記憶されていないため(S706:NO)、CPU13は、図4に示すウェブページ表示領域60に表示されているウェブページからキーワードを抽出する(S710)。例1において、CPU13は、S710で4個の文字列情報「ABC」、「XX」、「パソコン」、及び、「リコール」をキーワードとして抽出し(S710)、「XX」と「ABC」とを組み合わせた「XX ABC」を検索式に決定したとする(S712)。例1では、S712において、S710で抽出したキーワードのうち、「XX」と「ABC」とを組み合わせた組合せを検索式に決定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、S710で抽出したキーワードのうち、少なくとも1つ以上のキーワードを組み合わせた組合せであれば、種々の形態を採用できる。
CPU13は、「XX ABC」を検索エンジン52に送信する(S714)。「XX ABC」に係る検索結果データとして、図5(B)に示す検索結果ページに対応する検索結果データを検索エンジン52から受信した場合(S716:YES)、「http://www.aaa.co.jp」の表示順位は1位であるので、CPU13は、所定の表示順位である上位3位以内と判断し(S718:YES)、「XX ABC」を印刷用検索式76に決定する(S726)。
CPU13は、印刷用URL72の「http://www.aaa.co.jp」と、検索エンジン情報74として検索エンジンの名称「XYZ」と、印刷用検索式76の「XX ABC」とを、図4のウェブページ表示領域60に表示されている印刷対象のウェブページに合成した印刷データを作成し(S728)、印刷データと印刷指令とをプリンタ30へ送信する(S730)。
プリンタ30は、印刷データと印刷指令とをPC10から受信し、印刷指令に基づいて、受信した印刷データを印刷する。これにより、図6に示す印刷結果が得られる。
次に、ユーザが、検索結果ページ(図5(B)参照)に一覧表示されたURLから「http://www.aaa.co.jp」を選択することにより、URLとして「http://www.aaa.co.jp」を指定した場合(以下、「例2」と称す)について説明する。
例2では、検索ページ(図5(A)参照)がブラウザ画面58に表示された状態において、ユーザが検索式入力部66に「XX」と入力することにより、CPU13は、検索式として「XX」を検索エンジン52に送信し、検索エンジン52から「XX」に係る検索結果データを受信したとする。また、検索式「XX」に係る検索結果データは、指定したURLである「http://www.aaa.co.jp」を含み、「XX」に係る検索結果データにおいて、指定したURLの表示順位は5位であるとする。
図2は、例2の場合におけるキャッシュメモリ17の構成を示し、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLのリンク元URLとして、検索結果ページのURLである「http://www.xyz.co.jp/search?p=XX」が記憶されている。
例2の場合、例1と同様に、指定したURLのウェブページデータに基づくウェブページがブラウザ画面58に表示された状態(図4参照)において、CPU13は、プリントボタン64による印刷指示の入力を受け付けて、ウェブページ印刷処理(図7参照)の実行を開始する。以下、「http://www.aaa.co.jp」に対応するウェブページデータに基づくウェブページ(図4参照)を印刷対象のウェブページとする。
例1と同様に、「http://www.aaa.co.jp」の文字数は25文字以下であるので(S700:NO)、CPU13は、「http://www.aaa.co.jp」を印刷用URL72に決定する(S702)。
図2に示すように、キャッシュメモリ17には、「http://www.aaa.co.jp」のリンク元URLとして、検索結果データのURLである「http://www.xyz.co.jp/search?p=XX」が記憶されているので(S706:YES)、CPU13は、リンク元検索式として「XX」を抽出する(S708)。
例2において、CPU13は、S710で4個の文字列情報「ABC」、「XX」、「パソコン」、及び、「リコール」をキーワードとして抽出し(S710)、リンク元検索式「XX」とS710で抽出したキーワード「ABC」とを組み合わせた「XX ABC」を検索式に決定したとする(S712)。
例2では、S712において、S710で抽出したキーワードのうち、「ABC」を選出してリンク元検索式と組み合わせたが、本発明はこれに限定されるものではなく、リンク元検索式を構成するキーワードと異なるキーワードであれば、種々の形態を採用できる。また、S712では、S710で抽出種したキーワードのうち、リンク元検索式を構成するキーワードと異なる複数のキーワードを選出して、リンク元検索式と組合せた組合せを検索式として決定してもよい。
CPU13は、例1と同様に、「XX ABC」を検索エンジン52に送信する(S714)。「XX ABC」に係る検索結果データとして、図5(B)に示す検索結果ページに対応する検索結果データを検索エンジン52から受信した場合(S716:YES)、図5(B)に示すように、「http://www.aaa.co.jp」の表示順位は1位であるので(S718:YES)、「XX ABC」を印刷用検索式76に決定する(S726)。
CPU13は、「http://www.aaa.co.jp」と、検索エンジン情報74として検索エンジンの名称「XYZ」と、「XX ABC」とを、図4のウェブページ表示領域60に表示されている印刷対象のウェブページに合成した印刷データを作成し(S728)、印刷データと印刷指令とをプリンタ30へ送信する(S730)。
プリンタ30は、例1と同様に、印刷データと印刷指令とをPC10から受信して、印刷データを印刷する。これにより、図6に示す印刷結果が得られる。
例2では、リンク元検索式「XX」に、印刷対象のウェブページから抽出したキーワード「ABC」を組み合わせた「XX ABC」を、新たに検索式に決定することにより、「http://www.aaa.co.jp」の表示順位がより上位となっている。一般に、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位は、リンク元検索式に係る検索結果データに比べ、リンク元検索式に印刷対象のウェブページから抽出したキーワードを組み合わせた検索式に係る検索結果データの方が上位になる可能性が高い。従って、ユーザが決定された検索式を検索式入力部66に入力して検索を行う場合、CPU13が検索エンジン52から受信した検索結果データに基づく検索結果ページにおいて、ユーザが印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLを特定し易くなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、CPU13は、インターネット5上のウェブサーバ50から取得したウェブページデータに基づいてウェブページを表示部20のブラウザ画面58に表示し、ブラウザ画面58のウェブページ表示領域60に表示されている印刷対象のウェブページから少なくとも1つ以上のキーワードを抽出する(図7に示すS710参照)。そして、そのキーワードに基づいて検索式を決定し(図7に示すS712参照)、その検索式と、印刷対象のウェブページとを含む印刷データをプリンタ30に送信してプリンタ30に印刷データを印刷させる(図7に示すS728〜S730参照)。
これにより、ウェブページから抽出されたキーワードに基づく検索式が印刷されるので(図6参照)、ユーザがそのウェブページを再度閲覧する場合、ユーザは、そのウェブページに関連性の高い様々なキーワードを考案する必要なく、ブラウザ画面58に表示された検索ページ(図4(A)参照)の検索式入力部66に印刷された検索式を入力するだけで検索を行うことができ、利便性が高くなる。
また、CPU13は、決定した検索式を、複数のウェブページデータを検索可能なインターネット5上の検索エンジン52に送信する(図7に示すS714参照)。そして、検索エンジン52から受信した検索結果データにおいて、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が所定の表示順位以内である場合に(図7に示すS718:YES)、CPU13は、印刷データをプリンタ30に送信する(図7に示すS730参照)。また、検索エンジン52から受信した検索結果データは、検索式に基づいて検索エンジン52で検索されたウェブページデータのURLが、複数のウェブページデータの検索式に対する関連性が高い順に並べて表示される検索ページに対応するウェブページデータである。
これにより、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が所定の表示順位以内となる検索結果データに係る検索式が印刷されるので(図6参照)、ユーザがそのウェブページを再度閲覧する場合、そのウェブページに関連性の高い様々なキーワードを考案する必要なく、検索ページ(図4(A)参照)の検索式入力部66に印刷された検索式を入力するだけで検索を行うことができる。また、ユーザが印刷された検索式を用いて検索を行った際、印刷されたウェブページデータのURLの表示順位が所定の表示順位以内となるので、ユーザにそのウェブページデータのURLを容易に特定させることができ、利便性が高くなる。
検索結果データにおいて、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が所定の表示順位以内でない場合(図7に示すS718:NO)、CPU13は、抽出した複数のキーワードのうち、そのURLの表示順位が所定の表示順位以内でない検索結果データに係る検索式と異なるキーワードの組合せを検索式として決定する(図7に示すS722参照)。また、CPU13がプリンタ30へ送信する印刷データに含まれる検索式は、決定した検索式のうち、そのURLの表示順位が所定の表示順位以内である検索結果データに係る検索式とする(図7に示すS718:YES,S726)。これにより、ユーザが、印刷されたウェブページを再度閲覧するために印刷された検索式を用いて検索を行った場合、印刷されたウェブページに対応するウェブページデータのURLの表示順位が所定の表示順位以内となる検索結果データに係る検索式が印刷されるので、ユーザにそのウェブページデータのURLを容易に特定させることができる。
CPU13がプリンタ30に送信する印刷データには、検索エンジン情報74が含まれている。一般に、検索結果は検索エンジン52の種類に依存することが多く、検索結果データにおけるURLの表示順位も検索エンジン52の種類により大きく異なる。したがって、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLが所定の表示順位以内となる検索結果データに係る検索式と一緒に検索エンジン情報74が印刷されることにより(図6参照)、印刷されたウェブページをユーザが再度閲覧する場合、印刷された検索エンジン情報74と検索式とに基づいて、ユーザにそのウェブページデータのURLをより容易に特定させることができる。
また、CPU13がプリンタ30に送信する印刷データには、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLも含まれる。これにより、ユーザが印刷されたウェブページを再度閲覧する際、そのウェブページに対応するウェブページデータのURLが変更されていない場合、印刷されたURLに基づいてそのウェブページデータへ容易にアクセスすることができる。
印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのリンク元ウェブページデータが検索結果データである場合(図7に示すS706:YES)、CPU13は、リンク元URLに基づいて、リンク元検索式を抽出する(図7に示すS706参照)。そして、抽出されたキーワードとリンク元検索式とを組み合わせた組合せを検索式に決定する(図7に示すS712参照)。
一般に、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのリンク元ウェブページデータが検索結果データである場合は、検索結果データに対応する検索結果ページに並べて表示されたURLに基づいて、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータを取得した場合である。すなわち、検索結果データには、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLが含まれている。係る場合、印刷対象のウェブページから抽出されたキーワードと、リンク元検索式とを組み合わせた組合せを検索式と決定することにより、決定された検索式は、リンク元検索式に比べ、印刷対象のウェブページに対する関連性が非常に高くなる。したがって、ユーザが、印刷されたウェブページを再度閲覧するために、決定された検索式を用いて検索を行った場合、ユーザにそのウェブページに対応するウェブページデータのURLをより容易に特定させることができる。
本実施形態において、URLは、複数の文字列単位に分割可能な文字列情報であり、印刷対象のウェブページに対応するウェブページデータのURLの文字数が所定の文字数より多い場合(図7に示すS700:YES)、CPU13は、そのURLにおける先頭からその所定の文字数以内に含まれる文字列単位からなる文字列情報を、印刷用URL72に決定する(図7に示すS704参照)。
一般に、URLの文字数が多い場合、プリンタ30で印刷データが印刷される際に、URLを構成する全ての文字列情報をURLの印刷領域内に印刷することができず、URLを構成する文字列情報が途切れた状態で記録媒体に印刷されることが多い。係る場合、ユーザが印刷されたURLを入力しても、印刷されたウェブページを表示することはできない。従って、URLの一部と検索式とがウェブページと一緒に印刷されることにより、ユーザが印刷されたウェブページを再度閲覧する際、URLの文字数が多い場合であっても、印刷されたURLの一部と検索式とに基づいて、そのウェブページに対応するウェブページデータへ容易にアクセスすることができる。
また、URLが文字列単位内で途切れて印刷されることがないため、ユーザは、検索ページの検索式入力部66に印刷されたURLを入力し、再度閲覧したいウェブページに関連性の高いウェブページのウェブページデータにアクセスすることができる。よって、ユーザが再度閲覧したい、印刷されたウェブページに対応するウェブページデータへのアクセスも容易となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様を採ることができる。
本実施形態では、図6に示すように、印刷結果に含まれる印刷用検索式76は、検索ページの検索式入力部66に入力される検索式の構成と同じ構成で印刷されている。印刷用検索式76は、例えば、図6に示すように、複数のキーワードが一列に並べられ、各キーワード間が空白文字(スペース)等で区切られている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷用検索式を構成するキーワードが特定可能な構成であれば、種々の形態を採用できる。
本実施形態では、本発明の情報処理装置としてPC10を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、プリント機能、FAX機能、スキャナ機能等を有する多機能周辺装置やプリンタ10であってもよい。プリンタ10を本発明の情報処理装置とした場合、本発明の印刷装置は、プリンタ10に備えられた印刷部36に相当する。係る場合、プリンタ10の制御部32は、バスライン等を介して印刷部36に印刷データを送信する。なお、多機能周辺装置を本発明の情報処理装置とした場合も、プリンタ30の場合と同様である。
本実施形態では、図7に示すS710において、印刷対象のウェブページ全体に含まれる文字列情報から複数の文字列情報をキーワードとして抽出していたが、少なくとも1つ以上の文字列情報がキーワードとして抽出されればよい。1つの文字列情報がキーワードとして抽出された場合、S712において、CPU13は、その1つのキーワードを検索式として決定する。ただし、S708でCPU13がリンク元検索式を抽出している場合、CPU13は、リンク元検索式と、抽出された1つのキーワードを組み合わせた組合せを検索式として決定する。また、係る場合、S722を実行する際に、CPU13が、印刷対象のウェブページ全体から、S710で抽出したキーワードと異なるキーワードを再度抽出することにより、本実施形態と同様に、S722により複数回検索式を決定することが可能となる。
本実施形態では、図7に示すS712及びS722において、CPU13がリンク元検索式を抽出している場合、そのリンク元検索式を含む検索式を決定していたが、本発明はこれに限定されず、リンク元検索式の一部を含む検索式であればよい。また、S722においては、CPU13がリンク元検索式を抽出している場合であっても、CPU13がリンク元検索式を抽出していない場合と同様にして、リンク元検索式を全く含まない検索式を決定してもよい。
本実施形態において、図7に示すS728で作成される印刷データには、検索エンジン情報74として検索エンジンの名称が含まれている。しかしながら、本発明はこれに限定されることなく、検索エンジン52を特定可能な情報であれば、例えば、検索エンジン情報メモリ18に記憶されている検索エンジン52のURL、検索エンジン52を特定可能なマーク等、種々の形態を採用できる。
本実施形態では、印刷用URL72(図7に示すS702またはS704参照)、S712またはS722で決定された検索式、リンク元検索式(S708参照)、及び、印刷用検索式76(S726参照)は、印刷対象のウェブページに関連付けてRAM15に記憶されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、印刷対象のウェブページデータのURL等、印刷対象のウェブページを識別可能な情報と関連付けてRAM15に記憶されていればよい。
なお、図7のフローチャートにおいて、S700は本発明の文字数判断手段、S704は本発明のアドレス決定手段、S706は本発明のリンク元判断手段、S708は本発明の検索式抽出手段、S710は本発明の抽出手段に相当する。また、S712及びS722は本発明の検索式決定手段、S714は本発明の検索手段、S716は本発明の検索結果受信手段、S718は本発明の判断手段、S728及びS730は本発明の印刷制御手段に相当する。
<その他>
<手段>
技術的思想1の情報処理プログラムは、ネットワーク上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバに格納されたウェブページデータを取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたウェブページデータに基づいてウェブページを表示する表示手段と、印刷データを印刷する印刷装置と通信可能な通信手段と、を備えた情報処理装置のコンピュータが実行可能な情報処理プログラムであって、前記コンピュータに、前記表示手段により表示されているウェブページから少なくとも1つ以上の文字列情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された文字列情報と、前記表示手段により表示されているウェブページとを含む印刷データを前記印刷装置に送信する印刷制御手段と、を実行させることを特徴とする。
技術的思想2の情報処理装置は、ネットワーク上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバに格納されたウェブページデータを取得する取得手段と、前記取得手段により取得されたウェブページデータに基づいてウェブページを表示する表示手段と、印刷データを印刷する印刷装置と通信可能な通信手段と、を備えた情報処理装置であって、前記表示手段により表示されているウェブページから少なくとも1つ以上の文字列情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された文字列情報と、前記表示手段により表示されているウェブページとを含む印刷データを前記印刷装置に送信する印刷制御手段と、を備える。
<効果>
技術的思想1及び2の情報処理プログラムによれば、印刷データを印刷する印刷装置と通信可能であり、ネットワーク上のウェブサーバから取得されたウェブページデータに基づいてウェブページが表示され、表示されているウェブページから少なくとも1つ以上の文字列情報が抽出される。そして、その文字列情報と、表示されているウェブページとを含む印刷データが印刷装置に送信される。これにより、ウェブページから抽出された文字列情報が印刷されるので、ユーザがそのウェブページを再度閲覧する場合、ユーザは、そのウェブページに関連性の高い様々なキーワードを考案する必要なく、印刷された文字列情報を用いて検索を行うことができ、利便性が高くなる。