JP5417899B2 - 焦点検出装置及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、焦点調節可能な光学系による像の焦点状態を検出する焦点検出装置、及び焦点検出装置を備える撮像装置に関する。
従来、コントラスト検出方式によるオートフォーカス(AF:Auto Focus)として、焦点調節レンズを駆動しながら所定間隔で焦点評価値を検出し、焦点評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として検出するものが知られている(特許文献1参照)。
このとき、焦点評価値が最大となるレンズ位置を検出するためには、最低でも3つの異なるレンズ位置における焦点評価値が必要となる。
特開平10−142488号公報
しかしながら、コントラスト検出方式では焦点評価値が最大となる位置を検出するためのサンプリング間隔が、使用されるレンズによっては焦点調節範囲よりも大きくなってしまうことがあった。このような場合、3つの異なるレンズ位置における焦点評価値を検出することができず、合焦位置を検出することができないという問題が生じていた。上記事情に鑑み、本発明は、確実に3つ以上の異なるレンズ位置における焦点評価値を検出することを可能とする焦点検出装置及び撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、焦点検出装置であって、焦点調節可能な光学系による像の焦点状態を、前記光学系を焦点調節した際の複数の像面の位置のそれぞれに対応付けて検出する焦点検出部と、前記光学系に応じて変化する範囲であって、前記光学系を焦点調節した際の前記像面の位置の移動範囲を焦点調節範囲として検出する検出部と、前記焦点調節範囲に基づいて、前記複数の像面の位置の間隔を決定する制御部とを備え、前記焦点検出部は、予め設定された第1の間隔を置いた複数の前記像面の位置に対応付けて前記焦点状態を検出するよう設定されており、前記制御部は、前記焦点調節範囲が前記第1の間隔以下である場合に、前記焦点検出部による焦点状態の検出に際して、前記複数の像面の位置を前記焦点調節範囲よりも短い第2の間隔に変更することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の焦点検出装置において、前記制御部は、前記焦点検出部によって前記焦点状態を検出するための前記像を結像する前記光学系のF値に基づいて前記複数の像面の位置の間隔を決定することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の焦点検出装置において、前記焦点検出部は、前記焦点調節範囲の両端に対応する前記像面の位置と、前記焦点調節範囲の一端から前記制御部で決定した前記像面の位置の間隔を置いた前記像面の位置とに対応付けて前記焦点状態を検出することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の焦点検出装置において、前記検出部は、前記光学系からの固有情報として前記焦点調節範囲を検出することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の焦点検出装置において、前記検出部は、前記光学系を至近端から無限遠端まで駆動した結果に基づいて前記焦点調節範囲を検出することを特徴とする。
本発明の一態様は、上記の焦点検出装置において、前記焦点検出部は、前記光学系を前記至近端から前記無限遠端まで駆動させて前記焦点状態を検出し、前記制御部は、前記焦点検出部によって検出された前記焦点状態の数が三つ未満である場合に、前記至近端から前記無限遠端までの駆動結果に基づいて検出した前記焦点調節範囲に基づいて前記像面の位置の間隔を決定する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、撮像装置であって、上記の焦点検出装置と、前記光学系による像を撮像する撮像部と、を備える。
本発明の焦点検出装置は、焦点調節範囲を検出し、焦点調節範囲に基づいて複数の像面の位置の間隔を決定する。そのため、焦点検出に必要な数の焦点状態を検出することが可能となる。
第一実施形態における撮像装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 焦点調節範囲の概略を表す図である。 コントラストAF装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 第一実施形態における撮像装置の動作を表すフローチャートである。 コントラスト検出方式による焦点検出処理の概略を表す概略図である。 サンプリング間隔が再設定された場合のコントラスト検出方式による焦点検出処理の概略を表す概略図である。 第二実施形態における撮像装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 第二実施形態における撮像装置の動作を表すフローチャートである。 第二実施形態における焦点検出処理の概略を表す概略図である。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態における撮像装置1の機能構成を表す概略ブロック図である。図1は、撮像装置1が一眼レフレックス・デジタルスチルカメラとして構成される場合の機能構成を表すが、撮像装置1はコンパクトデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の各種撮像装置として構成されても良いし、レンズ交換式であるか否かも問われない。
撮像装置1は、レンズ鏡筒101、撮影光学系102、絞り103、ズームエンコーダー104、焦点調節レンズ位置エンコーダー105、クイックリターンミラー106、フォーカシングスクリーン107、ペンタプリズム108、接眼レンズ109、撮像素子110、サブミラー111、位相差AF装置112、コントラストAF装置113、レンズ駆動用モーター114、測光用レンズ115、測光センサー116、操作部118を備える。
レンズ鏡筒101は、撮影光学系102、絞り103、ズームエンコーダー104、焦点調節レンズ位置エンコーダー105、レンズ駆動用モーター114等を所定位置に保持する鏡筒である。レンズ鏡筒101は、撮像装置1に固定的に取り付けられて構成されても良いし、撮像装置1から取り外し可能に構成されても良い。
撮影光学系102(102a〜102d)は、撮像対象となる被写体像を撮像素子110の撮像面上に結像させる。光学系102a及び102dは、レンズ鏡筒101内に固定して設置される。光学系102bは、レンズ鏡筒101に設けられたズーム環がユーザーによって回転されることによって光軸方向に移動可能な焦点距離調節レンズである。光学系102cは、レンズ駆動用モーター114の動力によって光軸方向に移動可能な焦点調節レンズである。
絞り103は、撮像素子110に届く光の量を調整する開口絞りである。絞りの設定は、ユーザーによって手動で行われても良いし撮像装置1によって自動で行われても良い。例えば撮像装置1がプログラムモードやシャッタースピード優先モードに設定されている場合には、測光センサー116の出力に基づいて絞りの設定が撮像装置1によって自動的に決定される。絞り103の開口部の大きさは、設定された値に応じて不図示の絞り制御モーターが駆動することによって変更される。
ズームエンコーダー104は、光学系102bの位置、すなわち焦点距離に関する情報を検出する。
焦点調節レンズ位置エンコーダー105は、光学系102c(焦点調節レンズ102c)の位置を検出する。
クイックリターンミラー106は、露光前は図示されるように撮像素子110に対する入光を塞ぎ、ペンタプリズム108に対して光を反射する。一方、クイックリターンミラー106は、後述するレリーズスイッチ又はライブビュースイッチが押下されると、上方に跳ね上がることによってフォーカシングスクリーン107の下側に移動し、撮影光学系102を通過した光を撮像素子110に導入させる。そして、クイックリターンミラー106は、撮像素子110による撮影の完了や、ライブビュースイッチがオフになることに応じて、再び図示する位置まで下がり撮像素子110に対する入光を塞ぐ。また、クイックリターンミラー106は、中心付近がハーフミラーとして構成され、撮影光学系102を通過した光の一部を透過させる。
フォーカシングスクリーン107は、クイックリターンミラー106によって反射された被写体からの光による被写体像を結像する。
ペンタプリズム108は、フォーカシングスクリーン107上に結像した被写体像の光束を接眼レンズ109と測光用レンズ115に対して反射する。
接眼レンズ109は、ペンタプリズム108によって反射されたフォーカシングスクリーン107上の被写体像の光を透過させる。ユーザーは、接眼レンズ109を覗くことによって、ペンタプリズム108を介し、フォーカシングスクリーン107上に結像した被写体像を視認することができる。
撮像素子110は、CMOSセンサー(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等の受光素子が配列されて構成され、撮影光学系102を透過した被写体からの光を受光して電気信号に変換し画像データを生成する。撮像素子110は、赤外光をカットするための赤外カットフィルタや、画像の折り返しノイズを防止するための光学的ローパスフィルタ等を撮像面の前面に備えても良い。
サブミラー111は、撮影光学系102及びクイックリターンミラー106のハーフミラー部分を経由した光を位相差AF装置112へ反射させる。
位相差AF装置112は、撮像装置1のボディ底面側に設置され、撮影光学系102の射出瞳の異なる一対の領域を通る一対の光束を受光して得られる受光信号に基づいてデフォーカス量を求める。そして、位相差AF装置112は、求めたデフォーカス量に基づいて、焦点調節レンズ102cの移動量を決定し、レンズ駆動用モーター114を制御する。
コントラストAF装置113は、撮像素子110から出力される画像データ(後述するライブビューデータ)に基づく焦点評価値を、撮影光学系102の焦点調節レンズ102cの位置に対応付けて算出し、焦点評価値が最大となるレンズ位置にレンズ駆動用モーター114を制御する。
レンズ駆動用モーター114は、撮影光学系102の焦点調節レンズ102cを光軸方向に駆動するためのアクチュエーターであり、位相差AF装置112、コントラストAF装置113による制御に応じて駆動する。
測光用レンズ115は、ペンタプリズム108によって反射されたフォーカシングスクリーン107上の被写体像の光を測光センサー116上に結像する。
測光センサー116は、CMOSセンサーやCCD等の複数の受光素子が配列されて構成され、測光用レンズ115を透過した光を受光して像の明るさを測定し、シャッタースピードや絞り値を決定する。
レンズデータ送信部117は、撮影光学系102の焦点調節レンズ102cの固有情報として、焦点調節範囲をコントラストAF装置113へ出力する。
図2は、焦点調節範囲の概略を表す図である。図2では、説明の簡略のために撮影光学系102が1枚のレンズで構成された場合を例に記載する。
図2Aは、被写体が無限遠とみなせる位置にある場合の撮影光学系102の結像の様子を表す図である。図2Aの場合、撮影光学系102から距離fだけ離れたところに焦点が結ばれ像面が形成される。このように、被写体が無限遠に位置する場合の撮影光学系102と焦点との距離fを焦点距離という。また、以下の説明において被写体が無限遠である場合のレンズ位置を無限端位置という。
図2Bは、被写体が上記の無限遠とはみなせない有限の距離にある場合、たとえば撮影距離が最短撮影距離Rである場合の撮影光学系102の結像の様子を表す図である。このように、焦点を合わせることができる最短の撮影距離を最短撮影距離Rという。なお、撮影距離とは焦点から被写体までの距離を表す。図2Bの場合、撮影光学系102の厚さを無視すれば、a+b=Rが成立する。ここで、aは被写体から撮影光学系102までの距離を表し、bは撮影光学系102から焦点までの距離を表す。以下の説明において、最短撮影距離Rの位置にある被写体に合焦するレンズ位置を至近端位置という。
焦点調節範囲は、撮影光学系102の焦点距離fと最短撮影距離Rとで決まる値である。すなわち、焦点調節範囲は、撮影距離が無限遠である場合の像面の位置(焦点位置)と撮影距離が最短撮影距離Rである場合の像面の位置との差(bとfとの差)として表される。したがって、焦点調節範囲は、像面の位置の移動範囲を表す。
図1に戻って撮像装置1の構成の説明を続ける。操作部118は、撮像装置1をユーザーが操作するための各種のスイッチやボタン等を有する。操作部118は、例えば、位相差AFスイッチ、コントラストAFスイッチ、レリーズスイッチ、ライブビュースイッチ等を備える。
位相差AFスイッチがユーザーによってオンにされると、クイックリターンミラー106が下がった状態で、位相差AF装置112は位相差検出方式に基づいたオートフォーカス(以下、「位相差オートフォーカス」という)を実行する。
一方、コントラストAFスイッチがユーザーによってオンにされると、クイックリターンミラー106を光路から退避した状態で、コントラストAF装置113はライブビューデータを用いてコントラスト検出方式に基づいたオートフォーカス(以下、「コントラストオートフォーカス」という)を実行する。
レリーズスイッチがユーザーによって押下されると、クイックリターンミラー106が下方に位置する場合には上方に移動し、撮像素子110によって撮影が行われる。
ライブビュースイッチがユーザーによってオンにされると、撮像装置1はライブビューモードとなる。ライブビューモードでは、クイックリターンミラー106は上方に移動した状態で止まり、撮像素子110は連続的に画像データ(以下「ライブビューデータ」という)を出力する。
図3は、コントラストAF装置113の機能構成を表す概略ブロック図である。コントラストAF装置113は、焦点評価値算出部201(焦点検出部)、レンズ駆動量設定部202(焦点検出部)、レンズ駆動部203、焦点検出処理制御部204(検出部、制御部)を備える。
焦点評価値算出部201は、コントラスト検出方式に基づいて撮影光学系102による像の焦点状態を検出する。具体的には、焦点評価値算出部201は、撮像素子110から出力される撮像信号(ライブビューデータ)を入力し、コントラストに関する焦点評価値を複数のレンズ位置(複数の像面の位置)のそれぞれに対応づけて算出する。例えば、焦点評価値算出部201は、撮像信号に高周波成分強調フィルタ処理を施しその結果を積算することによって焦点評価値を算出する。
レンズ駆動量設定部202は、焦点評価値算出部201によって算出された焦点評価値が最大となるレンズ位置を求め、求めたレンズ位置に焦点調節レンズ102cを移動させるためのレンズ駆動量を設定する。
レンズ駆動部203は、レンズ駆動量設定部202や焦点検出処理制御部204によって設定されたレンズ駆動量にしたがってレンズ駆動信号をレンズ駆動用モーター114へ出力し、レンズ駆動用モーター114を駆動させ焦点調節レンズ102cを移動させる。
焦点検出処理制御部204は、コントラストAF装置113が備える各機能部の動作を制御する。焦点検出処理制御部204の動作の詳細については後述する。
図4は、第一実施形態における撮像装置1の動作を表すフローチャートである。まず、コントラストAFスイッチがオンになるまで焦点検出処理制御部204は待機する(ステップS101−NO)。コントラストAFスイッチがオンになると(ステップS101−YES)、クイックリターンミラー106が上方へ移動し、焦点検出処理制御部204がレンズデータ送信部117から焦点調節範囲を検出する(ステップS102)。次に、焦点検出処理制御部204が、ユーザーにより操作部118が操作されることによって設定されたF値を取得し、取得されたF値に応じたサンプリング間隔を取得する(ステップS103)。サンプリング間隔とは、焦点評価値算出部201が焦点評価値を算出する像面の位置の間隔である。具体的には、焦点検出処理制御部204は、予めF値とサンプリング間隔とを対応付けたテーブルを記憶しており、このテーブルを参照することによってF値に対応付けられたサンプリング間隔を取得する。例えば、このテーブルでは、1.4のF値には0.1ミリメートルのサンプリング間隔が対応付けられており、F値が一段絞られる毎にサンプリング間隔が1.4倍となるように対応付けがなされている。
次に、焦点検出処理制御部204が、ステップS103において取得されたサンプリング間隔(第1の間隔)と焦点調節範囲との大小を比較する(ステップS104)。サンプリング間隔が焦点調節範囲より小さい場合(ステップS104−NO)、焦点検出処理制御部204は、ステップS103において取得されたサンプリング間隔及び予め設定されている探索駆動範囲に基づいて、コントラスト検出方式による焦点検出処理を実行する(ステップS107)。
図5は、コントラスト検出方式による焦点検出処理の概略を表す概略図である。コントラスト検出方式では、焦点検出処理制御部204は、焦点評価値算出部201、レンズ駆動量設定部202、レンズ駆動部203を以下のように制御する。
レンズ駆動部203は、焦点調節レンズ102cを図5に表されるレンズの軌跡のように駆動させる。具体的には、レンズ駆動部203は、初期駆動、探索駆動、合焦駆動の三段階で焦点調節レンズ102cを駆動させる。初期駆動では、レンズ駆動部203は、コントラストAFスイッチがオンになった位置(初期位置)から探索駆動を開始する所定の位置(サーチ開始位置)まで焦点調節レンズ102cを駆動させる。
探索駆動では、レンズ駆動部203は、ステップS103の処理で取得されたサンプリング間隔に応じて探索駆動範囲内で像面の位置が移動するように焦点調節レンズ102cを駆動させる。このとき、サンプリング間隔毎に焦点評価値算出部201が焦点評価値を算出し、レンズ駆動量設定部202が合焦位置(焦点が撮像面に一致するときの焦点調節レンズ102cの位置)の検出を実行する。焦点評価値算出部201、レンズ駆動量設定部202、レンズ駆動部203は、合焦位置が検出されるか又は合焦位置の検出が不可能という判定結果が得られるまでこの処理を繰り返し実行する。
合焦駆動では、焦点検出処理制御部204は、探索駆動において決定した合焦位置に焦点調節レンズ102cを駆動させるように、レンズ駆動量設定部202及びレンズ駆動部203を制御する。なお、図5ではレンズ位置が等間隔に移動すると像面の位置も等間隔に移動することを前提として横軸をレンズ位置として表しているが、この前提が成立しない撮影光学系102が用いられる場合には、像面の位置が等間隔となるようにレンズ位置の移動の幅が調整される。
図4に戻って撮像装置1の動作の説明を続ける。ステップS104において、サンプリング間隔が焦点調節範囲以上である場合(ステップS104−YES)、焦点検出処理制御部204は、サンプリング間隔を再設定する(ステップS105)。具体的には、焦点検出処理制御部204は、ステップS102の処理において取得された焦点調節範囲よりも短い間隔を新たなサンプリング間隔(第2の間隔)として設定する。例えば、焦点検出処理制御部204は、焦点調節範囲の値を1/n(nは1より大きい値)することによって得られた値を新たなサンプリング間隔として設定する。
次に、焦点検出処理制御部204は、探索駆動範囲を、至近端から無限端までの間の範囲として設定する(ステップS106)。そして、焦点検出処理制御部204は、ステップS105において再設定されたサンプリング間隔及びステップS106において再設定された探索駆動範囲に基づいて、コントラスト検出方式による焦点検出処理を実行する(ステップS107)。
図6は、サンプリング間隔が再設定された場合のコントラスト検出方式による焦点検出処理の概略を表す概略図である。この場合、焦点検出処理制御部204は、焦点評価値算出部201、レンズ駆動量設定部202、レンズ駆動部203を以下のように制御する。
レンズ駆動部203は、焦点調節レンズ102cを図6に表されるレンズの軌跡のように駆動させる。初期駆動では、レンズ駆動部203は、コントラストAFスイッチがオンになった位置(初期位置)からサーチ開始位置(至近端位置)まで焦点調節レンズ102cを駆動させる。
探索駆動では、レンズ駆動部203は、ステップS105の処理で取得されたサンプリング間隔に応じてステップS106の処理で設定された探索駆動範囲内で像面の位置が移動するように焦点調節レンズ102cを駆動させる。このとき、像面の位置が至近端である場合と無限端である場合とサンプリング間隔分移動する毎に、焦点評価値算出部201が焦点評価値を算出する。そして、レンズ駆動量設定部202が合焦位置の検出を実行する。すなわち、少なくとも焦点調節レンズ102cが至近端位置に位置する場合と、無限端位置に位置する場合と、至近端位置と無限端位置との間に位置する場合との3箇所で焦点評価値算出部201は焦点評価値を算出する。
焦点評価値算出部201、レンズ駆動量設定部202、レンズ駆動部203は、合焦位置が検出されるか又は合焦位置の検出が不可能という判定結果が得られるまでこの処理を繰り返し実行する。そして、レンズ駆動量設定部202は、三つの焦点評価値に基づいて合焦位置を検出し、検出された合焦位置に応じてレンズ駆動量を設定する。
合焦駆動では、焦点検出処理制御部204は、探索駆動において決定した合焦位置に焦点調節レンズ102cを駆動させるように、レンズ駆動量設定部202及びレンズ駆動部203を制御する。
図4に戻って撮像装置1の動作の説明を続ける。焦点検出処理が完了し合焦位置への焦点調節レンズ102cの駆動が終了すると、撮像装置1はレリーズ待機状態となる。そして、レリーズスイッチが押下されると、その時点のレンズ位置で撮像素子110が撮影を行う。また、レリーズスイッチが押下される前に再度コントラストAFスイッチがオンになると、ステップS102以降の処理が再度実行される。
このように構成された撮像装置1によれば、サンプリング間隔が焦点調節範囲よりも大きくなってしまう場合であっても、焦点評価値算出部201は3箇所以上のレンズ位置に対応付けて焦点評価値を算出することができる。そのため、レンズ駆動量設定部202は、3箇所以上のレンズ位置における焦点評価値に基づいて合焦位置を検出し、合焦位置へ焦点調節レンズ102cを駆動させることが可能となる。
<変形例>
ステップS104において、焦点検出処理制御部204は、サンプリング間隔と焦点調節範囲のm倍の値(mは1以上の値)とを比較しても良い。
また、レンズ駆動部203は、初期駆動においてサーチ開始位置として無限端位置に焦点調節レンズ102cを移動させても良い。この場合、レンズ駆動部203は探索駆動において無限端位置から至近端位置まで焦点調節レンズ102cを駆動させる。
[第二実施形態]
図7は、第二実施形態における撮像装置1の機能構成を表す概略ブロック図である。第二実施形態の撮像装置1は、レンズデータ送信部117を備えない点で第一実施形態の撮像装置1と異なる。以下、第二実施形態の撮像装置1について、第一実施形態の撮像装置1と異なる点を説明する。
図8は、第二実施形態における撮像装置1の動作を表すフローチャートである。図9は、第二実施形態における焦点検出処理の概略を表す概略図である。以下、図8及び図9を用いて第二実施形態における撮像装置1の動作について説明する。まず、コントラストAFスイッチがオンになるまで焦点検出処理制御部204は待機する(ステップS201−NO)。コントラストAFスイッチがオンになると(ステップS201−YES)、クイックリターンミラー106が上方へ移動する。
次に、焦点検出処理制御部204が、設定されたF値を取得し、取得されたF値に応じたサンプリング間隔を取得する(ステップS202)。次に、焦点検出処理制御部204は、所得されたサンプリング間隔で焦点調節レンズ102cを駆動させることによって初期駆動及び探索駆動を実行する(ステップS203)。次に、焦点検出処理制御部204は、探索駆動において焦点調節レンズ102cが至近端から無限端へ向けて駆動され、無限端に達するまでに得られた焦点評価値が3つ以上であるか否か判定する(ステップS204)。例えば、焦点検出処理制御部204は、焦点調節レンズ位置エンコーダー105からの出力に基づいて、焦点調節レンズ102cが至近端から無限端に達するまで駆動されたか否かを判定する。
ステップS204の条件が満たされる場合(ステップS204−YES)、レンズ駆動量設定部202は、ステップS203の探索駆動によって得られた焦点評価値に基づいて、焦点評価値が最大となるレンズ位置を求め、求めたレンズ位置に焦点調節レンズ102cを移動させるためのレンズ駆動量を設定し、レンズ駆動部203がレンズ駆動量に基づいて合焦駆動を実行する(ステップS205)。
一方、ステップS204の条件が満たされない場合(ステップS204−NO)、焦点検出処理制御部204は、ステップS203の探索駆動における焦点調節レンズ位置エンコーダー105からの出力に基づいて、焦点調節範囲の大きさを検出する(ステップS206)。すなわち、この場合は探索駆動において焦点調節レンズ102cが至近端から無限端まで駆動されるため(図9の符号A)、このときの焦点調節レンズ位置エンコーダー105からの出力に基づいて焦点調節範囲の大きさを検出することができる。
次に、焦点検出処理制御部204が第一実施形態におけるステップS105と同様の処理によって、焦点調節範囲に基づいてサンプリング間隔を設定する(ステップS207)。また、焦点検出処理制御部204は、探索駆動範囲を、至近端から無限端までの間の範囲として設定する(ステップS208)。そして、レンズ駆動部203は、探索駆動の後段(図9の符号B)において、再設定された探索駆動範囲及びサンプリング間隔に基づいて焦点検出処理を実行しレンズ駆動部203が焦点調節レンズ102cを合焦位置まで駆動させる(ステップS209)。
このように構成された第二実施形態の撮像装置1によれば、レンズデータ送信部117から焦点調節範囲が取得されない場合であっても、実際に至近端位置から無限端位置まで焦点調節レンズ102cを駆動させることによって焦点検出処理制御部204が焦点調節範囲を取得する。そのため、レンズデータ送信部117から焦点調節範囲を取得できない場合にも、レンズ駆動量設定部202は、3箇所以上のレンズ位置における焦点評価値に基づいて合焦位置を検出し、合焦位置へ焦点調節レンズ102cを駆動させることが可能となる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…撮像装置, 101…レンズ鏡筒, 102…撮影光学系, 103…絞り, 104…ズームエンコーダー,105…焦点調節レンズ位置エンコーダー, 106…クイックリターンミラー, 107…フォーカシングスクリーン, 108…ペンタプリズム, 109…接眼レンズ, 110…撮像素子, 111…サブミラー, 112…位相差AF装置, 113…コントラストAF装置, 114…レンズ駆動用モーター, 115…測光用レンズ, 116…測光センサー, 117…レンズデータ送信部, 118…操作部, 201…焦点評価値算出部, 202…レンズ駆動量設定部, 203…レンズ駆動部, 204…焦点検出処理制御部

Claims (7)

  1. 焦点調節可能な光学系による像の焦点状態を、前記光学系を焦点調節した際の複数の像面の位置のそれぞれに対応付けて検出する焦点検出部と、
    前記光学系に応じて変化する範囲であって、前記光学系を焦点調節した際の前記像面の位置の移動範囲を焦点調節範囲として検出する検出部と、
    前記焦点調節範囲に基づいて、前記複数の像面の位置の間隔を決定する制御部とを備え
    前記焦点検出部は、予め設定された第1の間隔を置いた複数の前記像面の位置に対応付けて前記焦点状態を検出するよう設定されており、
    前記制御部は、前記焦点調節範囲が前記第1の間隔以下である場合に、前記焦点検出部による焦点状態の検出に際して、前記複数の像面の位置を前記焦点調節範囲よりも短い第2の間隔に変更することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記制御部は、前記焦点検出部によって前記焦点状態を検出するための前記像を結像する前記光学系のF値に基づいて前記複数の像面の位置の間隔を決定することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出部は、前記焦点調節範囲の両端に対応する前記像面の位置と、前記焦点調節範囲の一端から前記制御部で決定した前記像面の位置の間隔を置いた前記像面の位置とに対応付けて前記焦点状態を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の焦点検出装置において、
    前記検出部は、前記光学系からの固有情報として前記焦点調節範囲を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の焦点検出装置において、
    前記検出部は、前記光学系を至近端から無限遠端まで駆動した結果に基づいて前記焦点調節範囲を検出することを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出部は、前記光学系を前記至近端から前記無限遠端まで駆動させて前記焦点状態を検出し、
    前記制御部は、前記焦点検出部によって検出された前記焦点状態の数が三つ未満である場合に、前記至近端から前記無限遠端までの駆動結果に基づいて検出した前記焦点調節範囲に基づいて前記像面の位置の間隔を決定する、
    ことを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の焦点検出装置と、
    前記光学系による像を撮像する撮像部と、
    を備える撮像装置。
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