JP5416824B1 - 組立構造物、およびそれらを形成するシートセット - Google Patents

組立構造物、およびそれらを形成するシートセット Download PDF

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Abstract

【課題】組み立てが容易で十分な強度を有する、シート状部材から組み立てられる組立構造物、およびそれらを形成するシートセットを提供する。
【解決手段】第1の本体部材2と第2の本体部材3とをそれらの第1の正面6および第2の正面13が切頂二十面体の外形を有するように並べて、重なり合う第1の側面7および第2の側面14の重なった第1の側面スリット9および第2の側面スリット16に第1のシート状連結部材4を嵌合させ、重なり合う2つの第1の側面7の重なった2つの第1の側面スリット9に第2のシート状連結部材5を嵌合させて、重なり合う側面どうしをそれぞれ固定するとともに、第1のシート状連結部材4を連続する第1の正面6と第2の正面13とに互いに連なる第1の正面スリット8および第2の正面スリット15に収容させ、第2のシート状連結部材5を連続する2つの第1の正面6に互いに連なる2つ第1の正面スリット8に収容させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボールや紙などのシート状部材を用いた組立式の立体構造物およびそれらを形成するシートセットに関するものである。
従来より、特殊加工された段ボールや厚紙などは、強度の高い構造を有していることから、生花やガラス製品等の包装や物品搬送容器として広く使用されている。また、この強度の高さを利用して、複数の段ボール部材を組み合わせて作る組立式の椅子やテーブル等が知られている。
例えば、特許文献1には、簡単に組み立てかつ分解することができる、複数のシート板からなる組立て式家具の発明が記載されている。また、特許文献2には、段ボール等の厚紙で形成される包装箱の考案と、それら複数の包装箱を連結する連結片について記載されている。また、特許文献3には、2つの箱本体を並べ、連結帯によって連結する箱について記載されている。
特開平6−311918号公報 実公平6−50339号公報 実開昭58−188817号
特許文献1に記載の組立て式家具は、異なる形状からなる複数の部材が必要であり、所定の部材は、他の部材と組み合されなければ部材自体の形状を維持できないため組み立てが煩雑であった。
また、特許文献2に記載の連結片によって連結された複数個の包装箱は、強度の方向にムラがあり、連結も簡易ものであるため、連結によって新たに1つの組立構造物が得られる構造とはなっていなかった。
また、特許文献3には2つの箱本体を並べて、2つの箱本体に設けたスリットと連結帯のスリットとを嵌合させることで箱本体どうしを連結させることのできる箱の考案が開示されているが、3つ以上または複数種類の本体部材を組み合わせて簡易に様々な形状の組立構造物を構成することについては何ら開示されていない。
本発明の目的は、組み立てが容易で十分な強度を有する、シート状部材から組み立てられる組立構造物、およびそれらを形成するシートセットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、それぞれの本体部材は、第1の面と折り目を介して第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に折り目を横切って第1の面および第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、開口部は、本体部材を形成する際に折り目によって折り曲げられて、本体部材の第1の面に形成される第1のスリットと、第1のスリットから連続して本体部材の第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、互いに隣接する本体部材は、第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの第2のスリットが互いに連なり、重なった2つの第1のスリットに、シート状連結部材の切り込み部を嵌合させることで、シート状連結部材が互いに連なる2つの第2のスリットに収容され、互いに隣接する本体部材の第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、それぞれのシート状連結部材によって互いに隣接する本体部材が連結されることで連なる複数の第2の面のそれぞれには、共通する1つの球面が存在し、前記第2の面を構成する多角形の全ての頂点は前記球面に含まれることを特徴とする組立構造物を提供する。
また、シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される4つ以上の本体部材と、切り込み部を備える3つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、それぞれのシート状連結部材によって互いに隣接する本体部材が連結されることで連なる複数の第2の面によって形成された外形または内形を有することが好ましい。
また、複数の第2の面によって形成された外形または内形は、正多面体もしくは半正多面体であることが好ましい。
また、本体部材は、第2の面が正六角形である六角錐台の形状を有する第1の本体部材と、第2の面が正五角形である五角錐台の形状を有する第2の本体部材とからなり、90個のシート状連結部材によって20個の第1の本体部材と12個の第2の本体部材とが連結されることで、全体として切頂二十面体の外形または内形を有することが好ましい。
また、本体部材は、第2の面が正五角形である五角錐台の形状を有する第1の本体部材と、第2の面が正三角形である三角錐台の形状を有する第2の本体部材とからなり、150個のシート状連結部材によって12個の第1の本体部材と80個の第2の本体部材とが連結されることで、全体として変形十二面体の外形または内形を有することが好ましい。
本発明は、シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面によって形成されたアーチ、球形状、ラグビーボール形状、もしくはドーナツ形状、またはこれらの一部を模した形状の外形または内形を有することを特徴とする組立構造物を提供する。
また、本発明は、シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面によって形成された多角柱または多角錐台の環状に連なる側面の外形または内形を有することを特徴とする組立構造物を提供する
また、外形または内形のうち、さらに、少なくとも1つの第2の面に孔が開けられていてもよい。
また、本発明は、シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、それぞれの本体部材は、第1の面と折り目を介して第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に折り目を横切って第1の面および第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、本体部材は、一対の第1の面と、これら一対の第1の面の側縁の間に接続された第2の面と、一対の第1の面および第2の面にそれぞれ接続され且つ互いに向かい合う一対の二等辺三角形の底面を備える三角柱または三角錐台の形状を有し、開口部は、本体部材を形成する際に折り目によって折り曲げられて、本体部材の第1の面に形成される第1のスリットと、第1のスリットから連続して本体部材の第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、互いに隣接する本体部材は、第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの第2のスリットが互いに連なり、重なった2つの第1のスリットに、シート状連結部材の切り込み部を嵌合させることで、シート状連結部材が互いに連なる2つの第2のスリットに収容され、互いに隣接する本体部材の第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、それぞれのシート状連結部材によって互いに隣接する本体部材が連結されることで全体として正多角柱または正多角錐台の外形を有することを特徴とする組立構造物を提供する。
また、シート状連結部材の嵌合方向が、正多角柱または正多角錐台の中心軸上に集まることが好ましい。
また、本体部材の底面は、正三角形であり、6つのシート状連結部材によって6つの本体部材が連結されることで全体として正六角柱または正六角錐台の外形を有することが好ましい。
また、シート状部材およびシート状連結部材は同一のシートから切り出されてもよい。
また、本発明は、上述の組立構造物を形成するシートセットを提供する。
本発明によれば、本体部材が1枚のシート状部材を折り曲げることで形成されるため、本体部材の組み立てが容易であり、また、本体部材自身が所定の形状を備えるため、本体部材からなる組立構造物の組み立てが容易となる。また、本体部材を連結する全てのシート状連結部材の嵌合方向が所定の方向を向くため、連結することで更に構造を強固なものとすることができる。
本発明の第1実施形態に係る組立構造物の斜視図である。 (A)は、図1に示す組立構造物を構成する第1の本体部材の斜視図であり、(B)は、(A)に示す矢印方向からの正面図である。 (A)は、図1に示す組立構造物を構成する第2の本体部材の斜視図であり、(B)は、(A)に示す矢印方向からの正面図である。 図2(A)、(B)に示す第1の本体部材を形成する第1のシート状部材の展開図である。 図3(A)、(B)に示す第2の本体部材を形成する第2のシート状部材の展開図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係る第1のシート状連結部材を示す正面図であり、(B)は、本発明の第1実施形態に係る第2のシート状連結部材を示す正面図である。 図1に示す組立構造物の組立説明図である。 図1に示す組立構造物における隣接する第1の本体部材どうしの連結部分の断面拡大図である。 図4に示す第1のシート状部材および図5に示す第2のシート状部材、ならびに図6(A)に示す第1のシート状連結部材および図6(B)に示す第2のシート状連結部材を切り出す前の材料シートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る組立構造物の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る組立構造物の斜視図である。 (A)は、図11に示す組立構造物を構成する第1の本体部材の斜視図であり、(B)は、(A)に示す矢印方向からの正面図である。 (A)は、図11に示す組立構造物を構成する第2の本体部材の斜視図であり、(B)は、(A)に示す矢印方向からの正面図である。 図12(A)、(B)に示す第1の本体部材を形成する第1のシート状部材の展開図である。 図13(A)、(B)に示す第2の本体部材を形成する第2のシート状部材の展開図である。 (A)は、第1のシート状連結部材を示す正面図であり、(B)は、第2のシート状連結部材を示す正面図である。 図11に示す組立構造物の組立説明図である。 (A)は、第3実施形態に係る組立構造物の他の例の頂点部分の拡大図であり、(B)は、(A)に示す隣接する本体部材を連結する第3のシート状連結部材の正面図である。 本発明に係るラグビーボール形状の組立構造物の組立説明図である。 本発明の第4実施形態に係る組立構造物の斜視図である。 (A)は、図20に示す組立構造物を構成する本体部材の斜視図であり、(B)は、(A)に示す矢印方向からの正面図である。 図21(A)、(B)に示す本体部材を形成するシート状部材の展開図である。 (A)は、第1のシート状連結部材を示す正面図であり、(B)は、第2のシート状連結部材を示す正面図である。 図20に示す組立構造物の組立説明図である。 (A)は、トンネルに設置される換気用ダクトを保持する組立構造物の斜視透視図であり、(B)は、その正面拡大図であり、(C)は、シート状連結部材の一例であり、(D)は、(C)のシート状連結部材を(A)の組立構造物に用いた場合の組立説明図である。 (A)は、本発明に係る第4のシート状連結部材の展開図であり、(B)は、第4のシート状連結部材の正面図であり、(C)は、その側面図である。
本発明に係る組立構造物およびそれらを形成するシートセットを、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る組立構造物である。
図1に示す組立構造物1は、切頂二十面体の外形を備え、20個の第1の本体部材2、12個の第2の本体部材3、60個の第1のシート状連結部材4、および30個の第2のシート状連結部材5からなる。
図2(A)は、図1に示す第1の本体部材2の斜視図であり、図2(B)は、図2(A)に示す矢印方向から第1の本体部材2を見た場合の正面図である。
第1の本体部材2は、正六角形状の第1の正面6と、正六角形状の第1の正面6の一辺と接続する等脚台形状の6つの第1の側面7とからなる六角錐台の形状を有し、第1の正面6に対向する面が開放されている。なお、第1の正面6と第1の側面7との為す角は、約72.6°である。
正六角形状の第1の正面6は、6つの第1の側面7と接続する辺の中央から第1の正面6自身へ延びる第1の正面スリット8をそれぞれ備え、第1の側面7のそれぞれは、第1の正面6の第1の正面スリット8から連続して第1の側面7自身へ延びる第1の側面スリット9を備える。
等脚台形状の第1の側面7は、開放された面に接続される第1の上底12と、第1の正面6に接続される第1の下底10と、他の第1の側面7にそれぞれ接続される一対の第1の脚部11とからなる。第1の下底10は、第1の正面スリット8によって第1の左下底部10aと第1の右下底部10bとの2つに分けられる。
また、上述のとおり正六角形状の第1の正面6は、第1の下底10によって囲まれ、第1の下底10は、第1の側面スリット9によって、第1の左下底部10aと第1の右下底部10bとの2つに分けられる。
図3(A)は、図1に示す第2の本体部材3の斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示す矢印方向から第2の本体部材3を見た場合の正面図である。
第2の本体部材3は、正五角形状の第2の正面13と、正五角形状の第2の正面13の一辺と接続する等脚台形状の5つの第2の側面14とからなる五角錐台の形状を有し、第2の正面13に対向する面が開放されている。なお、第2の正面13と第2の側面14との為す角は、約77°である。
正五角形状の第2の正面13は、5つの第2の側面14とそれぞれ接続する辺の中央から第2の正面13自身へ延びる第2の正面スリット15を備え、第2の側面14はそれぞれ、第2の正面13の第2の正面スリット15から連続して第2の側面14自身へ延びる第2の側面スリット16を備える。
等脚台形状の第2の側面14は、開放された面に接続される第2の上底19と、第2の正面13に接続される第2の下底17と、他の第2の側面14にそれぞれ接続される一対の第2の脚部18とからなり、第2の下底17は、第2の側面スリット16によって、第2の左下底部17aと第2の右下底部17bとに分けられる。
また、第2の正面13は、上述のとおり正五角形状であり、第2の下底17によって囲まれており、第2の下底17は、上述と同様に、第2の正面スリット15によって、第2の左下底部17aと第2の右下底部17bとに分けられる。
図4に、図2(A)、(B)に示す第1の本体部材2を形成する第1のシート状部材20の展開図を示す。図2(A)、(B)に示す第1の本体部材2は、図4に示す第1のシート状部材20を折り曲げ加工することで形成される。
第1のシート状部材20は、正六角形状の第1の正面6を構成する6つの第1の下底10の外側に、第1の下底10に接続する第1の側面7、第1の側面7の一対の第1の脚部11の一方に設けられた第1の糊しろ面21、第1の側面7の第1の上底12に設けられた第1の補強面22をそれぞれ備え、第1の正面6と第1の側面7のそれぞれとの間にわたって、第1の下底10を第1の左下底部10aと第1の右下底部10bと2つに分ける第1の開口部23を備える。また、第1の糊しろ面21は、矩形状または台形状であって、折り曲げ加工された際に隣接する第1の側面7の第1の側面スリット9を塞ぐことが無いように第1の切り欠き部24を備える。また、第1の補強面22は、等脚台形状であって第1の側面7と第1の上底12を介して上下対称であることが好ましく、折り畳まれた際に第1の側面7の第1の側面スリット9を塞ぐことが無いように、その下底部分に第2の切り欠き部25を備える。
次に、第1のシート状部材20を点線(第1の下底10(第1の左下底部10a、第1の右下底部10b)、第1の脚部11、第1の上底12)で同一方向(全て山折り、または全て谷折り)に折り曲げることで第1のシート状部材20から第1の本体部材2を組み立てる。
まず、始めに、等脚台形状の6つの第1の側面7のそれぞれを正六角形状の第1の正面6に対して垂直よりやや内側に傾くように折り曲げる。このとき第1の開口部23は、第1の本体部材2の第1の正面6の第1の正面スリット8と、第1の側面7の第1の側面スリット9とにそれぞれ分けられる。
次に、第1の糊しろ面21を、その第1の糊しろ面が接続された第1の側面7と隣り合う第1の側面7の内側に沿うようにそれぞれ折り曲げる。
そして、最後に、隣り合う第1の側面7から延びる第1の糊しろ面21を第1の補強面22と対応する第1の側面7とによって挟み込むように第1の補強面22をそれぞれ折り曲げる。
このように第1のシート状部材20の各面を同一方向に折り曲げることで、接着剤などを用いなくとも、第1のシート状部材20の応力および摩擦力によって第1の本体部材2の形状が維持される。
なお、第1のシート状部材20から第1の本体部材2を組み立てた際、第1の糊しろ面21には第1の切り欠き部24が設けられているため、第1の糊しろ面21は、等脚台形状の第1の側面7の第1の側面スリット9を塞ぐことがなく、また、第1の補強面22には第2の切り欠き部25が設けられているため、第1の補強面22は、等脚台形状の第1の側面7の第1の側面スリット9を塞ぐことがない。
同様に、図5に、図3(A)、(B)に示す第2の本体部材3を形成する第2のシート状部材26の展開図を示す。図3(A)、(B)に示す第2の本体部材3は、図5に示す第2のシート状部材26を折り曲げ加工することで形成される。
第2のシート状部材26は、正五角形状の第2の正面13を構成する5つの第2の下底17の外側に、第2の下底17に接続する第2の側面14、第2の側面14の一対の第2の脚部18の一方に設けられた第2の糊しろ面27、第2の側面14の第2の上底19に設けられた第2の補強面28をそれぞれ備え、第2の正面13と第2の側面14のそれぞれとの間にわたって、第2の下底17を第2の左下底部17aと第2の右下底部17bと2つに分ける第2の開口部29を備える。また、第2の糊しろ面27は、矩形状または台形状であって、折り曲げ加工された際に隣接する第2の側面14の第2の側面スリット16を塞ぐことが無いように第3の切り欠き部30を備える。また、第2の補強面28は、等脚台形状であって第2の側面14と第2の上底19を介して上下対称であることが好ましく、折り畳まれた際に第2の側面14の第2の側面スリット16を塞ぐことが無いように、その下底部分に第4の切り欠き部31を備える。
次に、第2のシート状部材26を点線(第2の下底17(第2の左下底部17a、第2の右下底部17b)、第2の脚部18、第2の上底19)で同一方向(全て山折り、または全て谷折り)に折り曲げることで第2のシート状部材26から第2の本体部材3を組み立てる。
まず、始めに、等脚台形状の5つの第2の側面14のそれぞれを正五角形状の第2の正面13に対して垂直よりやや内側に傾くように折り曲げる。このとき、第2の開口部29は、第2の本体部材3の第2の正面13の第2の正面スリット15と第2の側面14の第2の側面スリット16とにそれぞれ分けられる。
次に、第2の糊しろ面27を、その第2の糊しろ面27が接続する第2の側面14と隣り合う第2の側面14の内側に沿うようにそれぞれ折り曲げる。
そして、最後に、隣り合う第2の側面14から延びる第2の糊しろ面27を第2の補強面28と対応する第2の側面14とによって挟み込むように第2の補強面28をそれぞれ折り曲げる。
このように第2のシート状部材26の各面を同一方向に折り曲げることで、接着剤などを用いなくとも、第2のシート状部材26の応力および摩擦力によって第2の本体部材3の形状が維持される。
なお、第2のシート状部材26から第2の本体部材3を組み立てた際、第2の糊しろ面27には第3の切り欠き部30が設けられているため、第2の糊しろ面27は、等脚台形状の第2の側面14の第2の側面スリット16を塞ぐことがなく、また、第2の補強面28には第4の切り欠き部31が設けられているため、第2の補強面28は、等脚台形状の第2の側面14の第2の側面スリット16を塞ぐことがない。
図6(A)は、図1に示す第1のシート状連結部材4の正面図であり、図6(B)は、図1に示す第2のシート状連結部材5の正面図である。
図6(A)に示すように、第1のシート状連結部材4は、第1の本体部材2と第2の本体部材3とを連結するため、下部に第1の連結切り込み部4Aを有し、また、上部に傾きの異なる一対の斜面を持つ第1の凸部4Bを備える。第1の凸部4Bは、第1のシート状連結部材4の中心軸に対する傾きが約77°である第1の斜面4Cと、傾きが約72.6°である第2の斜面4Dとを備える。
また、図6(B)に示すように、第2のシート状連結部材5は、第1の本体部材2どうしを連結するため、下部に第2の連結切り込み部5Aを有し、また、上部に左右対称な一対の斜面5C、5Cを持つ第2の凸部5Bを備える。なお、第2の凸部5Bの頂点の角度は、約145.2°である。
図7は、第1の本体部材2、第2の本体部材3、第1のシート状連結部材4、および第2のシート状連結部材5を用いて図1に示す組立構造物1を組み立てる際の組立説明図である。
図7に示すように、20個の第1の本体部材2の正六角形状の第1の正面6と12個の第2の本体部材3の正五角形状の第2の正面13とが切頂二十面体の外形を呈するように並べて、隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3との連続する第1の正面6と第2の正面13とに互いに連なる対応する第1の正面スリット8と第2の正面スリット15とに、第1のシート状連結部材4をその第1の凸部4Bの第1の斜面4Cが第2の正面スリット15へ収容され、その第1の凸部4Bの第2の斜面4Dが第1の正面スリット8へ収容されるように嵌合させることで、隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3とを連結する。
また、同様に、隣接する第1の本体部材2どうしの連続する第1の正面6に互いに連なる対応する2つの第1の正面スリット8に、第2のシート状連結部材5を嵌合させることで、隣接する第1の本体部材2どうしを連結する。
このとき、60個の第1のシート状連結部材4および30個の第2のシート状連結部材5の全ての嵌合方向が上述の切頂二十面体の外形の中心に集まることで、組立構造物1の連結構造を強固なものとすることができる。
なお、図示しないが、第1のシート状連結部材4は、第1の本体部材2の第1の側面7と第2の本体部材3の第2の側面14とが重なることで重なった第1の側面スリット9および第2の側面スリット16に第1のシート状連結部材4の第1の連結切り込み部4Aを嵌合させることで、第1のシート状連結部材4によって隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3の重なり合う第1の側面7と第2の側面14とを固定して、隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3とを連結するとともに、嵌合の際、第1のシート状連結部材4の第1の凸部4Bが、隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3の第1の正面6と第2の正面13とにわたって互いに連なる第1の正面スリット8と第2の正面スリット15とに収容される。隣接する第1の本体部材2と第2の本体部材3の第1の正面6と第2の正面13とが為す角度は、約149.6°であり、第1の正面6と第1の凸部4Bの第2の斜面4Dとの為す角が等しく、第2の正面13と第1の凸部4Bの第1の斜面4Cとの為す角が等しいためである。
また、図8は、図7に示す組立構造物1における隣接する第1の本体部材2どうしの第2のシート状連結部材5による連結部分の断面拡大図である。
第2のシート状連結部材5は、隣接する第1の本体部材2の第1の側面7どうしが重なることで重なった2つの第1の側面スリット9に第2のシート状連結部材5の第2の連結切り込み部5Aを嵌合させることで、第2のシート状連結部材5によって隣接する第1の本体部材2の重なり合う第1の側面7どうしを固定して隣接する第1の本体部材2どうしを連結するとともに、嵌合の際、第2のシート状連結部材5の一対の斜面を有する第2の凸部5Bが、隣接する第1の本体部材の2つの第1の正面6にわたって互いに連なる2つの第1の正面スリット8に収容される。隣接する第1の本体部材2の2つの第1の正面6が為す角度は、約145.2°であり、第2のシート状連結部材5の一対の斜面5Cを有する第2の凸部5Bの為す角度も約145.2°であるためである。
図9は、本発明の第1実施形態に係る第1の本体部材2を形成する第1のシート状部材20、第2の本体部材3を形成する第2のシート状部材26、第1のシート状連結部材4、および第2のシート状連結部材5の切り出し前の状態を示す1枚の材料シート63の概略図である。
図9に示すように、第1の本体部材2を形成する第1のシート状部材20、第2の本体部材3を形成する第2のシート状部材26、第1のシート状連結部材4、および第2のシート状連結部材5のそれぞれは、同一の材料シート63から複数枚ずつ切り出される。この材料シート63は、材質については特に限定されず、例えば、防水加工や防火加工などの特殊加工がなされた段ボールや厚紙でもよく、折り曲げ可能なプラスチックシートなどでもよく、また、アルミニウムシートなどの可撓性の金属シートであってもよい。
なお、これら第1のシート状部材20、第2のシート状部材26、第1のシート状連結部材4、および第2のシート状連結部材5のそれぞれは、別々の材料シートから切り出されたものでもよく、また、それぞれ材質の異なるシートから切り出されたものでもよい。
以上のように、第1実施形態に係る組立構造物1は、特殊な道具等を用いなくとも簡単に組み立てることができ、外側からの荷重に強い構造を備え、また、それらの大きさも特に限定されない。
また、第1実施形態に係る組立構造物1は、切頂二十面体の外形を備えるが、同様にして様々な正多面体や半正多面体の組立構造物を構成することができる。なお、正多面体および半正多面体を構成する正多角形の面には、それぞれの面に共通して外接する1つの球面が存在する。
第2実施形態
図10は、本発明の第2実施形態に係る組立構造物である。
図10に示す組立構造物61は、本発明の第1実施形態に係る組立構造物1を構成する第1の本体部材2および第2の本体部材3において、正六角形状の第1の正面6と正五角形状の第2の正面13とを切り欠き、その代わりに開放していた第1の上底12によって囲まれた正六角形を第1の正面とし、第2の上底19によって囲まれた正五角形を第2の正面としてスリットをそれぞれに設け、第1実施形態と同様にシート状連結部材によって組み立てたものである。
図10に示す組立構造物61は、その内側に切頂二十面体の内形を備える。また、シート状連結部材は、組立構造物61の内側から外側に向けて嵌合される。なお、第1実施形態と同様、組立構造物61の備える切頂二十面体の内形には1つの球面が外接する。
第3実施形態
図11は、本発明の第3実施形態に係る組立構造物である。
図11に示す組立構造物32は、変形十二面体の外形を備え、12個の第1の本体部材33、80個の第2の本体部材34、60個の第1のシート状連結部材35、および90個の第2のシート状連結部材36からなる。
図12(A)は、図11に示す第1の本体部材33の斜視図であり、図12(B)は、図12(A)に示す矢印方向から第1の本体部材33を見た場合の正面図である。
第1の本体部材33は、五角錐台の形状を備え、正五角形状の第1の正面37と、第1の正面37から延びる5つの等脚台形状の第1の側面38とを備え、第1の正面37に対向する面が開放されている。なお、第1の正面37と第1の側面38との為す角は、約82.05155°である。
第1の正面37は、第1の側面38と接続する辺の中央から第1の正面37自身へ延びる第1の正面スリット39をそれぞれ備え、第1の側面38のそれぞれは、第1の正面37の第1の正面スリット39から連続して延びる第1の側面スリット40を備える。
第1の側面38は、上述のとおり等脚台形状であり、開放された面に接続される第1の上底41と、第1の正面37に接続される第1の下底42と、2つの第1の脚部43とからなる。第1の下底42は、第1の側面スリット40によって2つに分けられる。
また、第1の正面37は、上述のとおり正五角形状であり、第1の下底42によって囲まれ、第1の下底42は、上述と同様に、第1の正面スリット39によって2つに分けられる。
図13(A)は、図11に示す第2の本体部材34の斜視図であり、図13(B)は、図13(A)に示す矢印方向から第2の本体部材34を見た場合の正面図である。
第2の本体部材34は、三角錐台の形状を備え、正三角形状の第2の正面44と、第2の正面44から延びる3つの等脚台形状の第2の側面45とを備え、第2の正面44に対向する面が開放されている。なお、第2の正面44と第2の側面45との為す角は、約70.50375°である。
第2の正面44は、第2の側面45と接続する辺の中央から第2の正面44自身へ延びる第2の正面スリット46をそれぞれ備え、第2の側面45のそれぞれは、第2の正面44の第2の正面スリット46から連続して延びる第2の側面スリット47を備える。
第2の側面45は、上述のとおり等脚台形状であり、開放された面に接続される第2の上底48と、第2の正面44に接続される第2の下底49と、2つの第2の脚部50とからなる。第2の下底49は、第2の側面スリット47によって2つに分けられる。
また、第2の正面44は、上述のとおり正三角形状であり、第2の下底49によって囲まれ、第2の下底49は、上述と同様に、第2の正面スリット46によって2つに分けられる。
図14に、図12(A)、(B)に示す第1の本体部材33を形成する第1のシート状部材51の展開図を示す。図12(A)、(B)に示す第1の本体部材33は、図14に示す第1のシート状部材51を折り曲げ加工することで形成される。
第1のシート状部材51は、第1の正面37を構成する5つの第1の下底42の外側に、第1の下底42に接続する第1の側面38、第1の側面38の一対の第1の脚部43の一方に設けられた第1の糊しろ面52、第1の側面38の第1の上底41に設けられた第1の補強面53をそれぞれ備え、第1の正面37と第1の側面38のそれぞれとの間にわたって、第1の下底42を2つに分ける第1の開口部54を備える。また、第1の補強面53は、その下底部分に第1の外側切り欠き部55を備える。
次に、第1のシート状部材51を点線(第1の上底41、第1の下底42、第1の脚部43)で同一方向(全て山折り、または全て谷折り)に折り曲げることで第1のシート状部材51から第1の本体部材33を組み立てる。
まず、初めに、5つの第1の側面38を第1の正面37に対して垂直よりやや内側に傾くようにそれぞれ折り曲げる。このとき第1の開口部54は、第1の本体部材33の第1の正面37の第1の正面スリット39と第1の側面38の第1の側面スリット40とにそれぞれ分けられる。
次に、第1の糊しろ面52を、その第1の糊しろ面52が接続する第1の側面38と隣接する第1の側面38に沿うように折り曲げる。
そして、最後に、第1の補強面53を織り込んで、第1の補強面53と第1の側面38とによって、隣接する第1の糊しろ面52をそれぞれ挟み込む。
このように第1のシート状部材51の各面を同一方向に折り曲げることで、接着剤等を用いなくとも、第1のシート状部材51の応力および摩擦力によって第1の本体部材33の形状が維持される。
なお、第1のシート状部材51から本体部材33を組み立てた際、第1の補強面53には、第1の外側切り欠き部55が設けられているため、第1の補強面53が第1の側面スリット40を塞ぐことがない。
同様に、図15に、図13(A)、(B)に示す第2の本体部材34を形成する第2のシート状部材56の展開図を示す。図13(A)、(B)に示す第2の本体部材34は、図15に示す第2のシート状部材56を折り曲げ加工することで形成される。
第2のシート状部材56は、第2の正面44を構成する3つの第2の下底49の外側に、第2の下底49に接続する第2の側面45、第2の側面45の一対の第2の脚部50の一方に設けられた第2の糊しろ面57、第2の側面45の第2の上底48に設けられた第2の補強面58をそれぞれ備え、第2の正面44と第2の側面45のそれぞれとの間にわたって、第2の下底49を2つに分ける第2の開口部59を備える。また、第2の補強面58は、その下底部分に第2の外側切り欠き部60を備える。
次に、第2のシート状部材56を点線(第2の上底48、第2の下底49、第2の脚部50)で同一方向(全て山折り、または全て谷折り)に折り曲げることで第2のシート状部材56から第2の本体部材34を組み立てる。
まず、初めに、3つの第2の側面45を第2の正面44に対して垂直よりやや内側に傾くようにそれぞれ折り曲げる。このとき第2の開口部59は、第2の本体部材34の第2の正面44の第2の正面スリット46と第2の側面45の第2の側面スリット47とにそれぞれ分けられる。
次に、第2の糊しろ面57を、その第2の糊しろ面57が接続する第2の側面45と隣接する第2の側面45に沿うように折り曲げる。
そして、最後に、第2の補強面58を織り込んで、第2の補強面58と第2の側面45とによって、その第2の側面45に沿った隣接する第2の糊しろ面57をそれぞれ挟み込む。
このように第2のシート状部材56の各面を同一方向に折り曲げることで、接着剤等を用いなくとも、第2のシート状部材56の応力および摩擦力によって第2の本体部材34の形状が維持される。
なお、第2のシート状部材56から第2の本体部材34を組み立てた際、第2の補強面58には、第2の外側切り欠き部60が設けられているため、第2の補強面58が第2の側面スリット27を塞ぐことがない。
図16(A)は、図11に示す第1のシート状連結部材35の正面図であり、図16(B)は、図11に示す第2のシート状連結部材36の正面図である。
図16(A)に示すように、第1のシート状連結部材35は、下部に第1の連結切り込み部35Aを備え、上部に傾きの異なる一対の斜面を持つ第1の凸部35Bを備える。第1の凸部35Bは、第1のシート状連結部材35の中心軸に対する傾きが約82.05155°である第1の斜面35Cと、傾きが約70.50375°である第2の斜面35Dとを備える。
また、図16(B)に示すように、第2のシート状連結部材36は、下部に第2の連結切り込み部36Aを備え、上部に左右対称な一対の斜面36Cを持つ第2の凸部36Bを備える。なお、第2の凸部36Bの頂点の角度は約164.1031°である。
図17は、第1の本体部材33、第2の本体部材34、第1のシート状連結部材35、および第2のシート状連結部材36を用いて図11に示す組立構造物32を組み立てる際の組立説明図である。
図17に示すように、15個の第1の本体部材33の第1の正面37と、80個の第2の本体部材34の第2の正面44とが、変形十二面体の外形を呈するように並べて、隣接する第1の本体部材33の第1の正面43と第2の本体部材34の第2の正面44とに互いに連なる対応する第1の正面スリット39および第2の正面スリット46に、第1のシート状連結部材35をその第1の凸部35Bの第1の斜面35Cが第1の正面スリット39へ収容され、その第1の凸部35Bの第2の斜面35Dが第2の正面スリット46へ収容されるように嵌合させることで、隣接する第1の本体部材33と第2の本体部材34とを連結する。
また、同様に、隣接する第2の本体部材34の連続する第2の正面44に互いに連なる対応する2つの第2の正面スリット46に第2のシート状連結部材36を嵌合させることで、隣接する第2の本体部材34を連結する。
このとき、60個の第1のシート状連結部材35と90個の第2のシート状連結部材36との全ての嵌合方向が上述の変形十二面体の中心に集まることで、組立構造物32の連結構造を強固なものとすることができる。
なお、図示しないが、第1のシート状連結部材35は、第1の本体部材33の第1の側面38と第2の本体部材34の第2の側面45とが重なることで重なった第1の側面スリット40および第2の側面スリット47に第1のシート状連結部材35の第1の連結切り込み部35Aを嵌合させることで、第1のシート状連結部材35によって隣接する第1の本体部材33と第2の本体部材34の重なり合う第1の側面38と第2の側面45とを固定して、隣接する第1の本体部材33と第2の本体部材34とを連結するとともに、嵌合の際、第1のシート状連結部材35の第1の凸部35Bが、隣接する第1の本体部材33と第2の本体部材34の第1の正面37と第2の正面44とにわたって互い連なる第1の正面スリット39と第2の正面スリット46とに収容される。隣接する第1の本体部材33と第2の本体部材34の第1の正面37と第2の正面44とが為す角度は、約152.5553°であり、第1の正面37と第1の凸部35Bの第1の斜面35Cとの為す角が等しく、第2の正面44と第1の凸部35Bの第2の斜面35Dとの為す角が等しいためである。
また、図示しないが、第2のシート状連結部材36は、隣接する第2の本体部材34の第2の側面45が重なることで重なった2つの第2の側面スリット47に第2のシート状連結部材36の第2の連結切り込み部36Aを嵌合させることで、第2のシート状連結部材36によって隣接する第2の本体部材34の重なり合う第2の側面45を固定して、隣接する第2の本体部材34を連結するとともに、嵌合の際、第2のシート状連結部材36の一対の斜面を有する第2の凸部36Bが、隣接する第2の本体部材34の2つの第2の正面44にわたって互いに連なる2つの第2の正面スリット46に収容される。隣接する第2の本体部材34の2つの第2の正面44が為す角度は、約164.1031°であり、第2のシート状連結部材36の一対の斜面36Cを有する第2の凸部36Bの為す角度も約164.1031°であるためである。
なお、第1および第2実施形態と同様、第3実施形態の組立構造物32の備える変形十二面体の外形には1つの球面が外接する。
また、図18(A)に示すように、第1の本体部材33および第2の本体部材34の各スリットを組立構造物32の各頂点部分に集めるように設けて、図18(B)に示す第3のシート状連結部材76によって、隣接する各本体部材を連結してもよい。
なお、第3のシート状連結部材76は、各本体部材の頂点部分に対応する側面を所定量削った上で各本体部材と嵌合させることで、図18(B)に点線で示す第3のシート状連結部材76の中心を五角形状の平面として隣接する各本体部材を連結する。こうすることで、変形十二面体の各頂点が削られて、各頂点を中心とする五角錐部分の形状がその底面である五角形の平面となるため、全体を更に球形に近い形状とすることができる。
以上、第3実施形態に係る組立構造物32は、特殊な道具等を用いなくとも簡単に組み立てることができ、外側からの荷重に強い構造を備え、また、それらの大きさも特に限定されない。
また、第3実施形態に係る組立構造物は、変形十二面体であるが、同様に、正多面体や半正多面体などの他の構造を備える組立構造物であってもよい。
なお、正多面体、例えば、正四面体は、正三角形を正面(底面)とする三角錐台を本体部材として4個連結することで構成することができ、正六面体は、正方形を正面とする四角錐台を本体部材として6個連結することで構成することができ、正八面体は、正三角形を正面とする三角錐台を8個連結することで構成することができ、正十二面体は、正五角形を正面とする五角錐台を12個連結することで構成でき、正二十面体は、正三角形を正面とする三角錐台を20個連結することで構成できる。
また、半正多面体、例えば、切頂四面体は、正六角形を正面(底面)とする六角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面(底面)とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を4個と第2の本体部材を4個とを連結することで構成できる。なお、第1の本体部材の正面となる図形の一辺の長さと、第2の本体部材の正面となる図形の一辺の長さとは等しい。
また、切頂六面体は、正八角形を正面とする八角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を6個と第2の本体部材を8個とを連結することで構成できる。
また、切頂八面体は、正六角形を正面とする六角錐台を第1の本体部材とし、正方形を正面とする四角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を8個と第2の本体部材を6個とを連結することで構成できる。
また、切頂十二面体は、正十角形を正面とする十角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を12個と第2の本体部材を20個とを連結することで構成できる。
また、立方八面体は、正方形を正面とする四角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を6個と第2の本体部材を8個とを連結することで構成できる。
また、二十・十二面体は、正五角形を正面とする五角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を12個と第2の本体部材を20個とを連結することで構成できる。
また、斜方立方八面体は、正方形を正面とする四角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を18個と第2の本体部材を8個とを連結することで構成できる。
また、変形立方体は、正方形を正面とする四角錐台を第1の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第2の本体部材とし、第1の本体部材を6個と、第2の本体部材を32個とを連結することで構成できる。
同様に、斜方二十・十二面体は、正五角形を正面とする五角錐台を第1の本体部材とし、正方形を正面とする四角錐台を第2の本体部材とし、正三角形を正面とする三角錐台を第3の本体部材とし、第1の本体部材を12個と第2の本体部材を30個と第3の本体部材を20個とを連結することで構成できる。
また、斜方切頂立方八面体は、正八角形を正面とする八角錐台を第1の本体部材とし、正六角形を正面とする六角錐台を第2の本体部材とし、正方形を正面とする四角錐台を第3の本体部材とし、第1の本体部材を6個と第2の本体部材を8個と第3の本体部材を12個とを連結することで構成される。
また、斜方切頂二十・十二面体は、正十角形を正面とする十角錐台を第1の本体部材とし、正六角形を正面とする六角錐台を第2の本体部材とし、正方形を正面とする四角錐台を第3の本体部材とし、第1の本体部材を12個と第2の本体部材を20個と第3の本体部材を30個とを連結することで構成される。
なお、正多面体または半正多面体を構成する本体部材の正面の一辺の長さは全て等しい。つまり、第1の本体部材および第2の本体部材の2種類の本体部材で半正多面体が構成されている場合、第1の本体部材の正面の一辺の長さと、第2の本体部材の正面の一辺の長さは等しく、また、第1の本体部材、第2の本体部材および第3の本体部材の3種類の本体部材で半正多面体が構成されている場合、第1の本体部材の正面の一辺の長さ、第2の本体部材の正面の一辺の長さ、および第3の本体部材の一辺の長さはそれぞれ等しい。
なお、第1実施形態および第3実施形態において、本体部材は、多角錐台の形状を備えるが、多角錐の形状であってもよい。多角錐台の場合と同様に、正多面体および半正多面体を構成することができる。また、第1実施形態および第3実施形態において記載した本体部材の正面と側面との為す角は、一応の目安であり、角度に若干のばらつきがあったとしても多面体または半正多面体の組立構造物を構成することができる。また、スリットの位置は、シート状連結部材によって本体部材どうしを連結できれば本体部材の各辺の中央でなくともよい。
また、本発明の組立構造物は、第1実施形態〜第3実施形態などで示した正多面体や半正多面体などの外形に限らず、本発明の組立構造物を複数組み合わせることで、ラグビーボール形状やドーナツ形状、または、これらの一部のみを模した形状など、様々な外形を備えることができる。そして、本発明の組立構造物を構成する本体部材も、正三角錐台、正五角錐台、および正六角錐台などの形状に限らず、それぞれの正面に対して1つの共通する球面が外接するのであれば、一般的な三角形状や四角形状を正面とする三角錐台や四角錐台などであってもよい。
例えば、図19に示すように、三角錐台および四角錐台の本体部材を複数組み合わせて用いることで、ラグビーボール形状の組立構造物62を構成することができる。
また、本発明の組立構造物は、その大きさや形状も特に限定されないため、例えば、ボール、サッカーボール、ラグビーボール、簡易シェルター、移動住居、観測用ドーム、インテリア、包装容器、船、飛行船、宇宙ステーション、および月面基地などとして利用することができる。これらの組立構造物は、本発明に係る組立構造物を複数組み合わせることで構成することができる。
第4実施形態
図19は、本発明の第4実施形態に係る組立構造物である。
図19に示す組立構造物77は、正六角柱の外形を有し、6つの本体部材78、6つの第1のシート状連結部材79、および12個の第2のシート状連結部材80からなる。
図21(A)は、図19に示す本体部材78の斜視図であり、図21(B)は、図21(A)に示す矢印方向から本体部材78を見た場合の正面図である。
本体部材78は、正三角形状の互いに向かい合う一対の底面81と、一対の正三角形状の底面81の両斜辺の間に接続される長方形状の一対の側面82と、一対の底面81および一対の側面82によって上下左右を囲まれる長方形状の正面83とを備えた三角柱形状を有する。
正面83は、一対の側面82とそれぞれ接続する一対の辺の中央から正面83自身へ延びる一対の第1のスリット84を備え、側面82はそれぞれ、正面83の第1のスリット84から連続して側面82自身へ延びる第2のスリット85を備える。
また、正三角形状の底面81は、その一対の斜辺の中央から底面81自身へ延びる一対の第3のスリット86を備え、側面82は、一対の底面81の第3のスリット86から連続して延びる一対の第4のスリット87を備える。
正三角形状の底面81は、正面83に接続される底辺88と、上述のとおり一対の側面82に接続される一対の斜辺89とからなり、斜辺89は、第3のスリット86によって、上斜辺部89aと下斜辺部89bとに分けられる。
正面83は、底面81に接続され横方向に延びる一対の底辺88と側面82に接続され縦方向に延びる一対の第1の辺90とからなり、第1の辺90は、第1のスリット84によって上下2つに分けられる。
側面82は、上下一対の底面81に接続される上下一対の斜辺89と、正面83に接続される第1の辺90と、上下一対の底面81の頂点を結ぶ第2の辺91とからなり、第1の辺90は、上述と同様に、第2のスリット85によって上下2つに分けられる。
図22に、図21(A)、(B)に示す本体部材78を形成するシート状部材92の展開図を示す。図21(A)、(B)に示す本体部材78は、図22に示すシート状部材92を折り曲げ加工することで形成される。
シート状部材92は、正面83に対して上下左右が対称に構成されており、正面83の上下対称に接続された一対の正三角形状の底面81、底面81の両斜辺89に接続された一対の糊しろ面93、正面83を左右から挟むように接続された一対の側面82、一対の側面82を更に左右から挟むように接続された一対の矩形の補強面94をそれぞれ備える。
正三角形状の底面81の斜辺89は、第1の切り込み部95によって糊しろ面93も含めて上下に分離され、上斜辺部89aに上糊しろ面93aが接続され、下斜辺部89bに下糊しろ面93bが接続される。また、底面81の底辺88に正面83が接続される。なお、矩形の糊しろ面93はその両脚部に第1の切り込み部95をそれぞれ備える。
正面83と側面82とはそれぞれが第1の辺90によって接続されており、第1の辺90は、正面83と側面82とにわたる開口部96によって上下に分離される。
側面82は上下に一対の第2の切り込み部97を備え、補強面94と第2の辺91によって接続されている。補強面94は、上下に一対の第1の切り欠き部98を備え、第2の辺91と逆側の辺に第2の切り欠き部99を備える。
次に、シート状部材92を点線(底辺88、上斜辺部89a、下斜辺部89b、一対の第1の辺90、第2の辺91)で同一方向(全て山折り、または全て谷折り)に折り曲げることでシート状部材92から本体部材78を組み立てる。
まず、初めに、一対の正三角形状の底面81を正面83に対して垂直に折り曲げ、一対の上糊しろ面93aおよび下糊しろ面93bを底面81に対してそれぞれ垂直に折り曲げる。
次に、一対の側面82を、正三角形状の底面81の斜辺89に沿うように折り曲げる。このとき、開口部96は、本体部材78の正面83の第1のスリット84と側面82の第2のスリット85とに分けられ、また、正三角形状の底面81の両斜辺89の第1の切り込み部95は第3のスリット86となり、側面82の第2の切り込み部97は第4のスリット87となる。更に、一対の補強面94を折り込んで、側面82および補強面94によって上下一対の糊しろ面93a、93bを挟み込む。
このようにシート状部材92の各面を同一方向に折り曲げることで、接着剤などを用いなくとも、シート状部材92の応力および摩擦力によって本体部材78の形状が維持される。
なお、シート状部材92から本体部材78を組み立てた際、矩形の補強面94には第1の切り欠き部98および第2の切り欠き部99が設けられているため、矩形の補強面94は、側面82の第4のスリット87および第2のスリット85を塞ぐことがない。
図23(A)は、図20に示す第1のシート状連結部材79の正面図であり、図23(B)は、図20に示す第2のシート状連結部材80の正面図である。
図23(A)に示すように、第1のシート状連結部材79は、下部に第1の連結切り込み部79Aを備え、上部に一対の斜面79C、79Cを持つ凸部79Bを備える。なお、凸部79Bの斜面79Cは左右対称であり、頂点の角度は120°である。
図23(B)に示すように、第2のシート状連結部材80は、下部に第2の連結切り込み部80Aを備え、上部に平坦部80Bを備える。
図24は、本体部材78、第1のシート状連結部材79、および第2のシート状連結部材80を用いて図1に示す組立構造物1を組み立てる際の組立説明図である。
図24に示すように、6つの本体部材78をそれらの正面83が六角柱の外形を呈するように並べて、隣接する本体部材78の連続する正面83に互いに連なる対応する2つの第1のスリット84に、第1のシート状連結部材79を嵌合させることで、隣接する本体部材78を連結する。このとき、6つの第1のシート状連結部材79の本体部材78との嵌合方向がすべて上述の六角柱の外形の中心軸上の一点に集まることで、組立構造物77の連結構造を強固なものとすることができる。なお、上述の嵌合方向が、中心軸上の一点でなく、中心軸上に集まるだけでも組立構造物77の連結構造を強固なものとすることができる。
また、隣接する本体部材78の連続する三角形状の底面81に互いに連なる対応する2つの第3のスリット86に第2のシート状連結部材80を嵌合させることで、隣接する本体部材78の連結を更に強固にすることができる。
以上のように、第4実施形態に係る組立構造物77は、特殊な道具等を用いなくとも簡単に組み立てることができ、外側または上側からの荷重に強い構造を備え、また、それらの大きさも特に限定されないため、例えば、踏み台として利用することができ、また、1つの椅子、長椅子、テーブルなどの家具として利用することができる。
また、第4実施形態に係る組立構造物1は、正六角柱であるが、同様にして様々な正多角柱や正多角錐台の組立構造物を構成することができる。なお、正多角柱および正多角錐台を構成する複数の正面(正多角柱および正多角錐台の側面に該当する)には、それぞれの正面に共通して外接する1つの球面が存在する。
また、第4実施形態に係る組立構造物の他の例として、組立構造物の正面が複数連続することでアーチ形の形状を備えても良い。簡易な橋や建築物の構造として利用することができる。
また、上述のアーチ形の形状を備える組立構造物の例として、トンネルの換気用ダクトを保持する組立構造物が挙げられる。
図25(A)、(B)に示すように、トンネルの壁部65に対して、六角形状の正面を備える本体部材66をその正面がアーチを形成するようにシート状連結部材67で連結することで、換気用ダクト68を支える組立構造物69を形成する。図25(B)に示すように、例えば、換気用ダクト68は、本体部材66の側面部分を貫通することで本体部材66によって保持されることが好ましい。この組立構造物69は、トンネルの壁部65の全面を覆うように形成してもよく、また、所定間隔ごとに形成してもよい。なお、例えば、本体部材66は、金属板を折り曲げ加工することで形成され、シート状連結部材67は、金属板を切り抜くことで形成される。
組立構造物69がトンネルの壁部65の全面を覆う場合、所定の位置において本体部材66の六角形状の正面を切り欠き、また、同じ位置の換気用ダクト68に孔を開けることで、トンネル内の換気を行うことができる。また、所定間隔ごとに組立構造物69を設ける場合、組立構造物69が無い位置において換気用ダクト68に孔を開けることでトンネル内の換気を行うことができる。なお、本体部材66の正面の形状は六角形状に限らず、四角形状等どのような形状でもよい。
なお、上述のアーチ形状の組立構造物69によって、組立構造物69とトンネルの壁部65との間に、換気用ダクト68ではなく、換気用の大型ファンを保持してもよく、また、組立構造物69の下に金属棒、ワイヤおよび網などを用いて換気用の大型ファンを吊るしてもよい。
また、シート状連結部材は、複数まとめられてもよい。例えば、図25(C)に示すようにシート状連結部材67を円板によって3つまとめた部材をシート状連結部材70とする。なお、シート状連結部材67をまとめる形状は円板に限らず、例えば、本体部材66の正面の傾きに合わせてシート状連結部材67を各頂点とする三角形状でもよい。
図25(D)に示すように、組立構造物69において、3つの本体部材66が連なった箇所に、シート状連結部材70を嵌合することで、本体部材66どうしの連結をより強固なものとすることができる。なお、この場合、シート状連結部材70が3つの本体部材66が連なった箇所のそれぞれ嵌合するように、本体部材66は六角形状の一辺の同じ位置から正面と側面とにそれぞれ延びるスリットを各辺ごとに2つずつ備える。
また、更に、シート状連結部材70と本体部材66とをボルト等で留めることで、組立構造物69の構造をより強固なものとすることができる。
また、本発明に係るシート状連結部材は、本体部材のスリットの幅やスリットの大きさに合わせて厚さや大きさを自由に設定することができる。
図26(A)は、第4のシート状連結部材100の展開図である折り畳みシート状連結部材64であり、図26(B)は、第4のシート状連結部材100の正面図であり、図25(C)は、第4のシート状連結部材100の側面図である。
図26(A)に示す折り畳みシート状連結部材64を点線に従って折り畳むことで、図26(B)、(C)に示す第4のシート状連結部材100が構成される。
また、図26(B)、(C)に示すように、第4のシート状連結部材100は、本体部材どうしを連結するため、下部に第4の連結切り込み部100Aを有し、また、上部に円弧状の第4の凸部100Bを備える。
そして、第1実施形態の第1のシート状連結部材4および第2のシート状連結部材5、第2実施形態のシート状連結部材、第3実施形態の第1のシート状連結部材35および第2のシート状連結部材36、ならびに第4実施形態の第1のシート状連結部材79および第2のシート状連結部材80の代わりに、第4のシート状連結部材100を用いてもよい。
第4のシート状連結部材100は、第4の凸部100Bが円弧状の曲面を備えるため、スリットどうしが為す角度に限定されず、どのようなスリットに対しても利用することができる。
また、上述の第1実施形態〜第4実施形態等において、シート状部材を折り曲げて本体部材を組み立てる際、シート状部材の応力および摩擦力で本体部材の形状を維持しているが、更に、接着剤、テープおよびボルト等を用いて本体部材の形状を維持してもよい。組立構造物の形状をより強固に維持することができる。
また、折り曲げられた本体部材の内側の空間を、セメントや砂利、発泡スチロール、ウレタン樹脂などの充填材で満たすことで組立構造物の形状をより強固に維持することができる。
以上、本発明の組立構造物およびそれらを形成するシートセットについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
1、32、61、62、69、77 組立構造体、 2、33 第1の本体部材、 3、34 第2の本体部材、 4、35、79 第1のシート状連結部材、 4A、35A、79A 第1の連結切り込み部、 4B、35B、79B 第1の凸部、 4C、35C 第1の斜面、 4D、35D 第2の斜面、 5、36、80 第2のシート状連結部材、 5A、36A、80A 第2の連結切り込み部、 5B、36B 第2の凸部、 5C、36C、79C 一対の斜面、 6、37 第1の正面、 7、38 第1の側面、 8、39 第1の正面スリット、 9、40 第1の側面スリット、 10、42 第1の下底、 10a 第1の左下底部、 10b 第2の右下底部、 11、43 第1の脚部、 12、41 第1の上底、 13、44 第2の正面、 14、45 第2の側面、 15、46 第2の正面スリット、 16、47 第2の側面スリット、 17、49 第2の下底、 17a 第2の左下底部、 17b 第2の右下底部、 18、50 第2の脚部、 19、48 第2の上底、 20、51 第1のシート状部材、 21、52 第1の糊しろ面、 22、52 第1の補強面、 23、54 第1の開口部、 24、98 第1の切り欠き部、 25、99 第2の切り欠き部、 26、56 第2のシート状部材、 27、57 第2の糊しろ面、 28、58 第2の補強面、 29、59 第2の開口部、 30 第3の切り欠き部、 31 第4の切り欠き部、 55 第1の外側切り欠き部、 60 第2の外側切り欠き部、 63 材料シート、 64 折り畳みシート状連結部材、 65 トンネルの壁部、 66、78 本体部材、 67、70 シート状連結部材、 68 換気用ダクト、 76 第3のシート状連結部材、 80B 平坦部、 81 底面、 82 側面、 83 正面、 84 第1のスリット、 85 第2のスリット、 86 第3のスリット、 87 第4のスリット、 88 底辺、 89 斜辺、 89a 上斜辺部、 89b 下斜辺部、 90 第1の辺、 91 第2の辺、 92 シート状部材、 93 糊しろ面、 94 補強面、 95 第1の切り込み部、 96 開口部、 97 第2の切り込み部、 100 第4のシート状連結部材、 100A 第4の連結切り込み部、 100B 第4の凸部。

Claims (13)

  1. シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、
    それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、
    前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、
    互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、
    重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、
    それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面のそれぞれには、共通する1つの球面が存在し、前記第2の面を構成する多角形の全ての頂点は前記球面に含まれることを特徴とする組立構造物。
  2. シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される4つ以上の本体部材と、切り込み部を備える3つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、
    それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面によって形成された外形または内形を有することを特徴とする請求項1に記載の組立構造物。
  3. 複数の前記第2の面によって形成された前記外形または前記内形は、正多面体もしくは半正多面体であることを特徴とする請求項2に記載の組立構造物。
  4. 前記本体部材は、前記第2の面が正六角形である六角錐台の形状を有する第1の本体部材と、前記第2の面が正五角形である五角錐台の形状を有する第2の本体部材とからなり、
    90個の前記シート状連結部材によって20個の前記第1の本体部材と12個の前記第2の本体部材とが連結されることで、全体として切頂二十面体の外形または内形を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組立構造物。
  5. 前記本体部材は、前記第2の面が正五角形である五角錐台の形状を有する第1の本体部材と、前記第2の面が正三角形である三角錐台の形状を有する第2の本体部材とからなり、
    150個の前記シート状連結部材によって12個の前記第1の本体部材と80個の前記第2の本体部材とが連結されることで、全体として変形十二面体の外形または内形を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組立構造物。
  6. シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、
    それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、
    前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、
    互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、
    重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、
    それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面によって形成されたアーチ、球形状、ラグビーボール形状、もしくはドーナツ形状、またはこれらの一部を模した形状の外形または内形を有することを特徴とする組立構造物。
  7. シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、
    それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、
    前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、
    互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、
    重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、
    それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで連なる複数の前記第2の面によって形成された多角柱または多角錐台の環状に連なる側面の外形または内形を有することを特徴とする組立構造物。
  8. シート状部材を折り目に沿って折り曲げることで形成される3つ以上の本体部材と、切り込み部を備える2つ以上のシート状連結部材とからなる組立構造物であって、
    それぞれの前記本体部材は、第1の面と折り目を介して前記第1の面に隣接する第2の面とを備えると共に前記折り目を横切って前記第1の面および前記第2の面にまたがるように設けられた開口部を備え、
    前記本体部材は、一対の前記第1の面と、これら一対の前記第1の面の側縁の間に接続された前記第2の面と、一対の前記第1の面および前記第2の面にそれぞれ接続され且つ互いに向かい合う一対の二等辺三角形の底面を備える三角柱または三角錐台の形状を有し、
    前記開口部は、前記本体部材を形成する際に前記折り目によって折り曲げられて、前記本体部材の前記第1の面に形成される第1のスリットと、前記第1のスリットから連続して前記本体部材の前記第2の面に形成される第2のスリットとに分離され、
    互いに隣接する前記本体部材は、前記第1の面を互いに重ね合わせることで、対応する2つの前記第1のスリットが重なるとともに、対応する2つの前記第2のスリットが互いに連なり、
    重なった2つの前記第1のスリットに、前記シート状連結部材の前記切り込み部を嵌合させることで、前記シート状連結部材が互いに連なる2つの前記第2のスリットに収容され、互いに隣接する前記本体部材の前記第2の面が互いに所定の角度を為して連結され、
    それぞれの前記シート状連結部材によって互いに隣接する前記本体部材が連結されることで全体として正多角柱または正多角錐台の外形を有することを特徴とする組立構造物。
  9. 前記シート状連結部材の嵌合方向が、前記正多角柱または前記正多角錐台の中心軸上に集まることを特徴とする請求項に記載の組立構造物。
  10. 前記本体部材の前記底面は、正三角形であり、
    6つの前記シート状連結部材によって6つの前記本体部材が連結されることで全体として正六角柱または正六角錐台の外形を有することを特徴とする請求項またはに記載の組立構造物。
  11. さらに、少なくとも1つの前記第2の面に孔が開けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の組立構造物。
  12. 前記シート状部材および前記シート状連結部材は同一のシートから切り出されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組立構造物。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の組立構造物を形成するシートセット。
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