JP5415703B2 - スチールコード−ゴム複合体 - Google Patents

スチールコード−ゴム複合体 Download PDF

Info

Publication number
JP5415703B2
JP5415703B2 JP2008059959A JP2008059959A JP5415703B2 JP 5415703 B2 JP5415703 B2 JP 5415703B2 JP 2008059959 A JP2008059959 A JP 2008059959A JP 2008059959 A JP2008059959 A JP 2008059959A JP 5415703 B2 JP5415703 B2 JP 5415703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
steel cord
mass
steel
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008059959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009215674A (ja
Inventor
克隆 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008059959A priority Critical patent/JP5415703B2/ja
Publication of JP2009215674A publication Critical patent/JP2009215674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5415703B2 publication Critical patent/JP5415703B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0666Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being characterised by an anti-corrosive or adhesion promoting coating
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/16Ropes or cables with an enveloping sheathing or inlays of rubber or plastics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2401/00Aspects related to the problem to be solved or advantage
    • D07B2401/20Aspects related to the problem to be solved or advantage related to ropes or cables
    • D07B2401/2095Improving filler wetting respectively or filler adhesion

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、スチールコード−ゴム複合体に関し、詳しくは被覆ゴムとスチールコードとの初期接着性、耐熱接着性及びトリート放置後の接着性並びに被覆ゴムの耐久性に優れたスチールコード−ゴム複合体に関する。
自動車用タイヤ、コンベアベルト、ホース等、特に強度が要求されるゴム物品には、ゴムを補強して強度及び耐久性を向上させる目的で、スチールコード等の金属補強材を被覆ゴムで被覆したスチールコード−ゴム複合体が用いられている。ここで、かかるスチールコード−ゴム複合体が高い補強効果を発揮し、信頼性を得るためには、該被覆ゴムと金属補強材との間に安定且つ強力な接着が必要である。
被覆ゴムと金属補強材との間に安定且つ強力な接着性を有するスチールコード−ゴム複合体を得るため、亜鉛、真鍮等でめっきされたスチールコード等の金属補強材を、硫黄を配合した被覆ゴムに埋設し、加熱加硫時にゴムの加硫と同時にこれらを接着させる、いわゆる直接加硫接着が広く用いられている。これまで、該直接加硫接着による前記被覆ゴムと金属補強材との間の接着性向上のため、該直接加硫接着に関する様々な検討が行われている。
例えば、使用するスチールワイヤ及びスチールコードの表面を酸性或いはアルカリ性の水溶液で洗浄し、接着反応阻害剤であるリン化合物(スチールコード製造時使用の潤滑剤由来)を除去することで被覆ゴムとの接着性を向上させる技術が知られている(特許文献1)。
しかしながら、前処理溶液は酸性又はアルカリ性の溶液であり環境上好ましくない。更に、製造プロセスを考慮すれば、中性領域の溶液で処理する方法が安全上好ましい。
また、ブラスめっきしたスチールワイヤを湿式伸線して製造された複数本のフィラメントを撚り合わせてなるスチールコード−ゴム複合体補強用スチールコードの製造方法において、スチールワイヤ伸線時に使用する湿式潤滑剤中に、スチールコードと被覆ゴムの接着改良剤として考えられているレゾルシンを添加することにより、フィラメント表面にレゾルシンを付着させる方法が開示されている(特許文献2)。しかしながら、該スチールフィラメント伸線時の発熱によりレゾルシンが変質してしまうため、結果としてスチールコードと被覆ゴムとの接着耐久性の向上が十分ではない。
一方、一般にタイヤ等に用いられている直接加硫接着における被覆ゴムと金属補強剤との初期接着性を向上させるために、被覆ゴム配合に接着プロモーターであるコバルト塩を用いることが公知になっている。しかしながら、被覆ゴムにコバルト塩を配合した場合、コバルトを配合していない被覆ゴムに較べて、被覆ゴムの劣化及び亀裂成長性等に対する耐久性に大きなデメリットがある。
特開2001−234371号公報 特開2004−66298号公報
一方、本発明者はスチールワイヤの前処理技術について検討したところ、ブラスめっきを施したスチールワイヤを遷移金属塩を含む水溶液で処理した後に該スチールワイヤを複数本撚り合せてなるスチールコードは、被覆ゴムとの初期接着性が改善することを見出したが、スチールコードと被覆ゴムとの更なる接着性の向上が望まれている。
そこで、本発明は被覆ゴムとスチールコードとの初期接着性、耐熱接着性及びトリート放置後の接着性並びに被覆ゴムの耐久性に優れたスチールコード−ゴム複合体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定のブラスめっきを施したスチールワイヤを複数本撚り合せてなるスチールコードを、塩基性無機フィラー(ハイドロタルサイト類)を配合したゴムで被覆することによって、被覆ゴムとスチールコードとの初期接着性、耐熱接着性及びトリート放置後の接着性を向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のスチールコード−ゴム複合体は、表面におけるZn及びCuを除く遷移金属の濃度が0.01質量%以上、リン濃度が2.5質量%以下、及び亜鉛濃度が15質量%以下であるブラスめっきを周面に施したスチールワイヤを複数本撚り合せてなるスチールコードを、ゴム成分100質量部に対して塩基性無機フィラーを0.1〜10質量部配合してなるゴム組成物を用いた被覆ゴムで被覆してなるスチールコード−ゴム複合体において、
前記塩基性無機フィラーが下記式(1):
[(M 2+(1−X)(M 3+(OHX+・[(An−X/n・mHO]X− (1)
[式中、M 2+は二価の金属カチオン、M 3+は三価の金属カチオン、An−はn価のアニオン、xは0<x≦0.5を満たす数、mは0又は正の数を示す]で表されるハイドロタルサイト類及びその焼成物の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
また、本発明のスチールコード−ゴム複合体においては、前記被覆ゴムに用いるゴム組成物が、更に硫黄をゴム成分100質量部に対し1〜10質量部含むことが好ましい。
本発明のスチールコード−ゴム複合体の好適例おいては、前記被覆ゴムに用いるゴム組成物がコバルトを含まない。
本発明のスチールコード−ゴム複合体の他の好適例においては、前記スチールコード−ゴム複合体をタイヤの補強材に適用する。
本発明によれば、被覆ゴムとスチールコードとの初期接着性、耐熱接着性及びトリート放置後の接着性並びに被覆ゴムの耐久性に優れたスチールコード−ゴム複合体を提供することができる。
本発明のスチールコード−ゴム複合体は、表面におけるZn及びCuを除く遷移金属の濃度が0.01質量%以上、リン濃度が2.5質量%以下、及び亜鉛濃度が15質量%以下であるブラスめっきを周面に施したスチールワイヤを複数本撚り合せてなるスチールコードを、ゴム成分100質量部に対して塩基性無機フィラーを0.1〜10質量部配合してなるゴム組成物を用いた被覆ゴムで被覆してなるスチールコード−ゴム複合体において、前記塩基性無機フィラーが上記式(1)で表されるハイドロタルサイト類及びその焼成物の少なくとも一方を含むことを特徴とする。上記式(1)において、M 2+としてはMg2+、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu2+、Zn2+などの2価金属カチオンが挙げられ、特にMg2+が好ましく、M 3+としてはAl3+、Fe3+、Cr3+、Co3+、In3+などの3価金属カチオンが挙げられ、また、An−としてはOH、F、Cl、Br、NO 、CO 2−、SO 2−、Fe(CN) 3−、CHCOO、シュウ酸イオン、サリチル酸イオンなどのn価アニオンが挙げられ、特にOHであることが好ましい。前記塩基性無機フィラー、特にMg及びAlの水酸化物を含み受酸剤として働くハイドロタルサイト類及びその焼成物は、ゴム組成物に配合するとスチールコードと被覆ゴムとの間に生成した接着層の酸による崩壊を抑制しうるため、スチールコードと被覆ゴムとの接着耐久性、耐熱接着性及びトリート放置後の接着性を向上させることができる。また、前記ゴム組成物に対する前記塩基性無機フィラーの配合量はゴム成分100質量部に対して2〜8質量部が好ましく、4〜6質量部が更に好ましい。
また、本発明のスチールコード−ゴム複合体においては、前記被覆ゴムに用いるゴム組成物が、更に硫黄をゴム成分100質量部に対し1〜10質量部含むことが好ましく、2〜8質量部含むことが更に好ましく、4〜6質量部含むことがより一層好ましい。ここで、被覆ゴムの硫黄含有量がゴム成分100質量部に対して1質量部未満であると初期接着性等に対する十分な効果が期待できない場合があり、また、10質量部を超えるとゴム物性が低下する場合がある。
また、本発明のスチールコード−ゴム複合体においては、前記被覆ゴムに用いるゴム組成物がコバルトを含まないことが好適である。このように、被覆ゴムがコバルトを含まないと、コバルトを含む被覆ゴムに較べて、熱、湿度及び酸素による被覆ゴムの劣化や亀裂成長性が抑制されるため、被覆ゴムの耐久性向上を図ることができる。
本発明のスチールコード−ゴム複合体の被覆ゴムに用いるゴム組成物のゴム成分としては、特に限定されず、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリクロロプレン等のジエン系ゴムを含んでもよい。
本発明のスチールコード−ゴム複合体に用いるゴム組成物には、ゴム成分の他、樹脂成分、カーボンブラック、プロセスオイル等の油分、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、酸化亜鉛、及びステアリン酸等のゴム業界で通常使用される添加剤を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択し配合することができる。また、該ゴム組成物は、ゴム成分に無機フィラーを配合し、必要に応じて上記成分を加えて、常法により混練り、熱入れ及び押し出しすることにより製造することができる。
本発明のスチールコード−ゴム複合体に使用するスチールコードの製造においては、スチールワイヤの周面に、表面におけるZn及びCuを除く遷移金属の濃度が0.01質量%以上、リン濃度が2.5質量%以下、及び亜鉛濃度が15質量%以下であるブラスめっきを施し、次いで伸線加工を施し、該スチールワイヤの表面を遷移金属塩を含む水溶液で洗浄した後に複数本撚り合せるか、又は該スチールワイヤを複数本撚り合せてスチールコードとした後に該スチールコードの表面を遷移金属塩を含む水溶液で洗浄する。このように、ブラスめっきを施したスチールワイヤの表面、又はブラスめっきを施したスチールワイヤを撚り合わせてなるスチールコードの表面を、遷移金属塩、特にコバルト塩を含む水溶液で洗浄すると、スチールワイヤ又はスチールコードの表面が経時的に酸化されて生成し、被覆ゴムとの接着を阻害するZnO層が溶解してCu/Zn層が露出する。そのため、スチールコード−ゴム複合体の加硫時に該Cu/Zn層からCuが引き出されて被覆ゴム中に形成される硫化銅(CuS、xは1又は2)によって、前記スチールコードと被覆ゴムとの初期接着性を向上させることができる。それ故、スチールコードを被覆する被覆ゴム中に、上記のように被覆ゴムの耐久性を低下させる原因になるコバルト等の遷移金属塩を被覆ゴムに添加しなくても、被覆ゴムとスチールコードとの初期接着性を改善することが可能になる。
本発明において、表面とは、スチールワイヤ半径方向内側に10(nm)の深さまでの表層領域である。
本発明において、遷移金属とは周期律表の第4周期のスカンジウム(Sc)から亜鉛まで、第5周期のイットリウム(Y)からカドミウム(Cd)まで、及び第6周期のルテチウム(Lu)から水銀(Hg)までの金属元素を指す。
また、本発明のスチールコード−ゴム複合体補強用スチールコードの製造において、前記遷移金属塩は被覆ゴムとめっきしたスチールコードとの接着プロモーターとして働くコバルト塩が好ましい。また、該コバルト塩としては、塩化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、酢酸コバルト、クエン酸コバルト、グルコン酸コバルト又はコバルトアセチルアセトナートが好適である。
前記洗浄に用いる水溶液のpHは5〜8が好ましく、該水溶液のpHがこれ以上でも以下でもめっきに悪影響を及ぼすため、スチールワイヤと前記被覆ゴムとの接着性が低下する。更に、環境負荷の観点からも、前記洗浄に用いる水溶液のpHは5〜8の中性領域の範囲が好ましい。洗浄条件は、例えば、酢酸コバルト含有水溶液の場合、10g/Lの濃度で洗浄時間は30〜60秒が好ましく、水溶液の濃度に応じて洗浄時間は適宜決定できる。
本発明のスチールコード−ゴム複合体は、特に限定されるものではないが、タイヤ、動伝達ベルト、コンベアベルト及びホース等の各種ゴム製品や部品類の製造に広く使用することができる。
本発明のタイヤは、補強材として本発明のスチールコード−ゴム複合体を適用したことを特徴とする。また、本発明のタイヤは、前記本発明のスチールコード−ゴム複合体を用いること以外は、特に限定はなく、公知のタイヤの構成をそのまま採用することができる。
以下に、実施例、比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1、比較例1)
黄銅めっき(Cu:63質量%、Zn:37質量%)スチールワイヤを撚り合わせて、1×5構造のスチールコードを作製し、次いで、該スチールコードを10g/L酢酸コバルト水溶液(pH 6.0)で30秒間洗浄し、50℃で1分間乾燥させた。該スチールコードを平行に並べ、上下両方向から各ゴム組成物でコーティングし、表1記載の条件で加硫してサンプルを作製した。該サンプルについて、以下の方法で初期接着性、劣化物性及び亀裂成長性を評価した。なお、この洗浄処理を終了したスチールワイヤのめっき表面の組成をX線光電子分光(X−ray photoelectron Spectroscopy:XPS)にて調査したところ、コバルト濃度は0.5質量%、リン濃度は1.0質量%、亜鉛濃度は5.0質量%であった。
(比較例2、3)
黄銅めっき(Cu:63質量%、Zn:37質量%)スチールワイヤを撚り合わせて、1×5構造のスチールコードを作製し、該スチールコードを平行に並べ、上下両方向から各ゴム組成物でコーティングし、表1記載の条件で加硫してサンプルを作製した。該サンプルについて、以下の方法で初期接着性、劣化物性及び亀裂成長性を評価した。なお、このスチールワイヤのめっき表面の組成をX線光電子分光にて調査したところ、コバルト濃度は0質量%、リン濃度は3.0質量%、亜鉛濃度は20.0質量%であった。
(初期接着性の評価方法)
耐熱接着性(ゴム被覆率)は各サンプルを160℃で30分加硫し、100℃で15日間放置した後に、ASTM−D−2229に準拠して、各サンプルからスチールコードを引き抜き、ゴムの被覆状態を目視で観察し、0〜100%で表示し、各接着性の指標とした。
(ゴムの劣化物性の評価方法)
ゴムの劣化物性の評価については、未加硫ゴムを160℃で20分加硫後、100℃で2日間(熱劣化条件)、又は70℃、湿度100%で4日間(湿熱劣化条件)で劣化させた後に、JIS K6251に準拠して引張試験を行うことによってEb(切断時伸び(%))及びTb(引張強さ(MPa))を測定し、TF(タフネス:Eb×Tb)を求めた。
(ゴムの亀裂成長性の評価方法)
亀裂成長性の評価は、各サンプルについて上島製疲労試験機を用いて定応力疲労試験を行い、破断するまでの回数を測定した。該回数が多いほど耐亀裂成長性に優れることを示す。
Figure 0005415703
*1 大内新興化学工業(株)製、ノクラック6C、N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン
*2 大内新興化学工業(株)製、ノクセラーDZ、N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
*3 OMG製、マノボンドC22.5、コバルト含有量22.5質量%
*4 協和化学工業(株)製、KW−2200、Mg4.3Al(OH)12.6CO・mH
表1の結果から分かるように、成分としてMg4.3Al(OH)12.6CO・mH0を含むハイドロタルサイトを配合した実施例1は、初期接着性、耐熱接着性、熱劣化後のTF、湿熱劣化後のTF及び耐亀裂成長性とも、配合していない比較例1〜3に較べて優れていることが分かる。

Claims (4)

  1. 表面におけるZn及びCuを除く遷移金属の濃度が0.01質量%以上、リン濃度が2.5質量%以下、及び亜鉛濃度が15質量%以下であるブラスめっきを周面に施したスチールワイヤを複数本撚り合せてなるスチールコードを、ゴム成分100質量部に対して塩基性無機フィラーを0.1〜10質量部配合してなるゴム組成物を用いた被覆ゴムで被覆してなるスチールコード−ゴム複合体において、
    前記塩基性無機フィラーが下記式(1):
    [(M 2+(1−X)(M 3+(OHX+・[(An−X/n・mHO]X− (1)
    [式中、M 2+は二価の金属カチオン、M 3+は三価の金属カチオン、An−はn価のアニオン、xは0<x≦0.5を満たす数、mは0又は正の数を示す]で表されるハイドロタルサイト類及びその焼成物の少なくとも一方を含み、
    前記スチールワイヤ又はスチールコードは、ブラスめっきを周面に施した後、pHが6〜8である遷移金属塩を含む水溶液で洗浄してなることを特徴とするスチールコード−ゴム複合体。
  2. 前記被覆ゴムに用いるゴム組成物が、更に硫黄をゴム成分100質量部に対し1〜10質量部含むことを特徴とする請求項1に記載のスチールコード−ゴム複合体。
  3. 前記被覆ゴムに用いるゴム組成物がコバルトを含まないことを特徴とする請求項1に記載のスチールコード−ゴム複合体。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のスチールコード−ゴム複合体を補強材に適用したタイヤ。
JP2008059959A 2008-03-10 2008-03-10 スチールコード−ゴム複合体 Expired - Fee Related JP5415703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059959A JP5415703B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 スチールコード−ゴム複合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008059959A JP5415703B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 スチールコード−ゴム複合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009215674A JP2009215674A (ja) 2009-09-24
JP5415703B2 true JP5415703B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=41187807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008059959A Expired - Fee Related JP5415703B2 (ja) 2008-03-10 2008-03-10 スチールコード−ゴム複合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5415703B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2476802B1 (en) 2009-09-09 2017-08-09 Bridgestone Corporation Brass-plated steel cord and steel cord-rubber composite, and tire using the same
JP5604244B2 (ja) * 2010-09-24 2014-10-08 株式会社ブリヂストン ゴム−金属複合体の製造方法、ゴム−金属複合体、タイヤ、免震用のゴム支承体、工業用ベルト、及びクローラー
JP2014009333A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物それを用いた加硫ゴム製品及びホース
JP6645782B2 (ja) 2015-09-16 2020-02-14 株式会社ブリヂストン ホース用ゴム組成物及び油圧ホース

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01177390A (ja) * 1988-01-06 1989-07-13 Bridgestone Corp ゴム製品補強用の金属線材の製造方法
JP2001234371A (ja) * 2000-02-21 2001-08-31 Bridgestone Corp ゴムとの接着性に優れた銅合金めっき付きスチールワイヤ、コードおよびゴム物品
JP2001354005A (ja) * 2000-04-12 2001-12-25 Bridgestone Corp タイヤ補強用部材及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2002011520A (ja) * 2000-06-29 2002-01-15 Bridgestone Corp スチールワイヤの伸線方法およびゴム物品補強用スチールワイヤ
US20030178117A1 (en) * 2001-02-21 2003-09-25 Ryuzo Oosawa Steel wire and steel cord for the reinforcing rubber article, and tire
JP4015379B2 (ja) * 2001-06-01 2007-11-28 住友ゴム工業株式会社 ゴム補強用スチールコード、ゴム補強用スチールコードの製造方法、および、空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009215674A (ja) 2009-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5628814B2 (ja) ブラスめっき付きスチールコード及びスチールコード−ゴム複合体並びにこれらを用いたタイヤ
JP6316286B2 (ja) 金属コード−ゴム複合体の製造方法
JP5094319B2 (ja) ゴム物品補強用スチールワイヤ及びその製造方法、スチールコード、ゴム複合体並びに空気入りタイヤ
JP5452875B2 (ja) スチールコード−ゴム複合体
JP5713696B2 (ja) スチールコード・ゴム複合体
JP6518147B2 (ja) 金属コード−ゴム複合体
WO2017047587A1 (ja) 金属コード-ゴム複合体
CA2946266C (en) Brass-plated steel wire for reinforcing rubber article
JP5415703B2 (ja) スチールコード−ゴム複合体
CN104204065B (zh) 橡胶组合物、橡胶-金属复合体的制造方法、橡胶金属复合体、轮胎、工业用带和橡胶履带
CA2946263C (en) Brass-plated steel wire for reinforcing rubber article
JP5602403B2 (ja) スチールコード被覆用ゴム組成物
JP5887058B2 (ja) スチールコード・ゴム複合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130905

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5415703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees