JP5415044B2 - 直流送配電システムの制御装置、直流送配電システムの制御方法、プログラム - Google Patents

直流送配電システムの制御装置、直流送配電システムの制御方法、プログラム Download PDF

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本発明は、直流送配電システムの制御装置、直流送配電システムの制御方法、プログラムに関する。
近年、地球温暖化対策の一つとして太陽光発電装置、燃料電池発電装置、風力発電装置等の分散電源が注目されており、直流電力を発電するものが多いという分散電源の特徴を活かすため、直流電圧を送配電する直流送配電システムに関する研究が行われている。直流送配電システムは、交流系統との連系点を除くと高調波歪みがなく、無効電力による力率損失もないという特徴があるため、分散電源装置と親和性が高いと言われている。
例えば、以下に示す特許文献1には、電源脱落や負荷急変等の急激な電力変動が生じても直流系統の電圧を規定範囲内に収束し、負荷に安定した直流電力を供給できる直流配電システムの制御装置が開示されている。具体的には、直流系統の小さな電圧変動範囲を検出してこれを抑制するように、小容量の分散電源装置群を構成する分散電源毎や電力貯蔵装置群を構成する電力貯蔵装置毎に、夫々個別制御装置を設けている。また、比較的大きな電圧変動となったときには、交流系統連系装置によって交流系統との間の潮流電力制御を活かして直流系統の電圧を制御するようにしている。つまり、小さな電圧変動に対する制御を大きな電圧変動に対する制御(潮流電力制御)よりも優先して行っている。
特開2006−129585号公報
ところで、特許文献1に開示された手法では、上記の分散電源装置群のように、複数の分散電源や複数の負荷等が夫々群単位で一体的に直流系統に連系する直流配電システムの構成を前提としており、直流系統に対して複数の分散電源や複数の負荷等が群単位ではなく個々に連系する構成等を想定していない。このため、直流系統(直流配電線)の恒長が長い場合や、分散電源と負荷とが遠く離れて直流系統に連系する場合、特許文献1に開示された手法では、直流系統における静的で大きな電圧降下によって適切な運用が行えない虞がある。
例えば、図10に示す例のように、直流母線から近い箇所に分散電源20a、20bが連系しており、また、直流母線から遠く離れた箇所に負荷30が連系するような場合、分散電源20a、20bと負荷30との間の距離の長さに応じた直流系統の電圧降下の影響によって、たとえ分散電源20a、20bの連系点近傍の電圧を個別に制御したとしても、直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱する虞がある。
また、図11に示す例のように、直流母線から近い箇所に分散電源20a、負荷30が連系しており、また、直流母線から遠く離れた箇所に分散電源20bが連系するような場合、分散電源20bと負荷30との間の距離の長さに応じた電圧降下に対し、直流系統の電圧を規定範囲に収束させる制御を優先した結果、分散電源20bが定格出力(定格300A)よりも低出力(200A)に抑制される虞がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、直流系統の電圧降下を考慮に入れて直流送配電システムの適正な運用を図る直流送配電システムの制御装置並びに制御方法、プログラムを提供することである。
上記課題を解決するための主たる本発明は、直流系統と、交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、を有した直流送配電システムにおいて、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続されて各装置を統括制御する制御装置であって、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と直流電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出する電圧管理部と、前記電圧管理部により前記所定電圧範囲を逸脱していることが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する指令部と、を有することを特徴とする。
また、上記の制御装置であって、前記演算部は、前記電圧管理部により前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置の優先順位で夫々に指令された直流電圧を調整する、こととしてもよい。
また、上記の制御装置であって、前記交流系統連系装置及び前記分散電源装置より前記直流系統に供給される供給電力と前記負荷装置が消費する消費電力とが均衡しているか否かを検出する電力管理部を備え、前記演算部は、前記電力管理部により前記供給電力と前記消費電力との不均衡が検出されたとき、当該不均衡の度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々に指令する直流電力の適正値を演算し、前記指令部は、前記演算部により演算された前記直流電力の適正値を前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々に指令する、こととしてもよい。
また、上記の制御装置であって、前記演算部は、前記直流電力の適正値の演算を、前記直流電圧の適正値の演算よりも優先する、こととしてもよい。
また、上記の制御装置であって、前記演算部は、前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置の優先順位で夫々に指令された直流電圧を調整した後、前記電圧管理部より前記所定電圧範囲を逸脱することが検出される場合、前記分散電源装置、前記交流系統連系装置夫々に指令された直流電力を調整する、こととしてもよい。
また、上記の制御装置であって、前記演算部は、前記供給電力が前記消費電力よりも不足する場合、前記分散電源装置、前記交流系統連系装置の優先順位で夫々に指令する直流電力を増加させ、前記供給電力が前記消費電力を超過する場合、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置の優先順位で夫々に指令する直流電力を減少させる、こととしてもよい。
また、前記課題を解決するためのその他の主たる本発明は、直流系統と、交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、を有した直流送配電システムの制御方法であって、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続される制御装置が、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出するステップと、前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算するステップと、演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令するステップと、を有することを特徴とする。
また、前記課題を解決するためのさらにその他の主たる本発明は、直流系統と、交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、を有した直流送配電システムにおいて、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続される制御装置により実行させるプログラムであって、前記制御装置に、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出する機能と、前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算する機能と、演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する機能と、を実現させるためのプログラムである。
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明に示されるとおり、直流系統の電圧降下を考慮に入れて直流送配電システムの適正な運用を図る直流送配電システムの制御装置並びに制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
===直流送配電システムの全体構成===
図1は、本発明の実施の形態に係る直流送配電システムの全体構成を示した図である。
同図に示す直流送配電システムは、交流系統連系装置100、直流母線Bより延設される直流系統L2、負荷装置200、分散電源装置300、電圧調整装置400、統括制御装置500を有する。
交流系統連系装置100は、交流電源10により生じた交流電力を送配電する交流系統L1をAC/DCコンバータ101を介して直流系統L2の直流母線Bに連系する装置である。尚、交流系統L1を直流系統L2に連系する際に、AC/DCコンバータ101によって、交流系統L1の交流電力を直流電力に変換して直流系統L2に供給することになる。
交流系統連系装置100は、上記のAC/DCコンバータ101の他に、統括制御装置500からの制御指令に基づいてAC/DCコンバータ101の出力を制御する制御装置102、AC/DCコンバータ101より出力される直流電圧V1を検出する電圧検出器PT1、AC/DCコンバータ101より出力される直流電流I1を検出する電流検出器CT1、直流電圧V1を管理する電圧管理部103、直流電流I1を管理する電流管理部104、直流電圧V1と直流電流I1とを乗算して直流電力P1を出力する乗算部105、直流電力P1を管理する電力管理部106を有する。
尚、制御装置102は、統括制御装置500からの制御指令に基づきAC/DCコンバータ101のトランス比等を調整することにより、直流電圧V1、直流電流I1、直流電力P1夫々のレベルを調整することができる。また、電圧管理部103、電流管理部104、電力管理部105は、夫々アナログデジタル変換器を備えており、直流電圧V1、直流電流I1、直流電力P1をアナログデジタル変換して統括制御装置500に送信する。
負荷装置200は、直流系統L2にDC/DCコンバータ201を介して負荷202を連系する装置である。負荷20は、例えば、一般家庭で用いられる家庭電化製品や工場内で用いられる電動機等の産業機器である。これらの電気機器は、交流電力を直流電力に変換する整流回路を一般的に内蔵しているため、交流系統L1のみならず直流系統L2にも対応可能となっている。
負荷装置200は、上記のDC/DCコンバータ201の他に、直流系統L2の連系点における直流電圧V2を検出する電圧検出器PT2、直流系統L2の連系点における直流電流I2を検出する電流検出器CT2、直流電圧V2を管理する電圧管理部203、直流電流I2を管理する電流管理部204、直流電圧V2と直流電流I2とを乗算して直流電力P2を出力する乗算部205、直流電力P2を管理する電力管理部206を有する。尚、電圧管理部203、電流管理部204、電力管理部206は、夫々アナログデジタル変換器を備えており、直流電圧V2、直流電流I2、直流電力P2をアナログデジタル変換して統括制御装置500に送信する。
分散電源装置300は、太陽光発電装置、燃料電池発電装置、風力発電装置等の分散電源302をDC/DCコンバータ301を介して直流系統L2に連系する装置である。
分散電源装置300は、上記のDC/DCコンバータ301の他に、統括制御装置500からの制御指令に基づいてDC/DCコンバータ301を制御する制御装置303、DC/DCコンバータ301より出力される直流電圧V3を検出する電圧検出器PT3、DC/DCコンバータ301より出力される直流電流I3を検出する電流検出器CT3、直流電圧V3を管理する電圧管理部304、直流電流I3を管理する電流管理部305、直流電圧V3と直流電流I3とを乗算して直流電力P3を出力する乗算部306、直流電力P3を管理する電力管理部307を有する。
尚、制御装置303は、DC/DCコンバータ301の変換比等を調整することで直流電圧V3、直流電流I3、直流電力P3を調整することができる。電圧管理部304、電流管理部305、電力管理部307は、夫々アナログデジタル変換器を備えており、直流電圧V3、直流電流I3、直流電力P3をアナログデジタル変換して統括制御装置500に送信する。
電圧調整装置400は、DC/DCコンバータ401によって直流系統L2に介在させており直流系統L2の直流電圧を調整する装置である。
電圧調整装置400は、上記のDC/DCコンバータ401の他に、統括制御装置500からの制御指令に基づいてDC/DCコンバータ401を制御する制御装置402、DC/DCコンバータ401の一次側電圧(直流母線B側の電圧)V4を検出する電圧検出器PT4、DC/DCコンバータ401の二次側電圧(直流母線Bの反対側の電圧)V5を検出する電圧検出器PT5、一次側電圧V4を管理する電圧管理部403、二次側電圧V5を管理する電圧管理部404を有する。
尚、制御装置402は、DC/DCコンバータ401の変換比等を調整することで直流電圧V4、V5を調整することができる。電圧管理部403、404は、夫々アナログデジタル変換器を備えており、直流電圧V4、V5をアナログデジタル変換して統括制御装置500に送信する。
統括制御装置500は、交流系統連系装置100、負荷装置200、分散電源装置300、電圧調整装置400と通信線を介して通信可能に接続されて、各装置100、200、300、400を統括制御する情報処理装置(コンピュータ、サーバ等)である。
統括制御装置500は、電圧管理部501、電力管理部502、演算部503、制御指令部504を有する。各部501〜504は、集積回路又はソフトウェア(プログラム)として実施される。
電圧管理部501は、各装置100乃至400より受信した直流電圧V1乃至V5、直流電流I1乃至I3、直流電力P1乃至P3と、直流系統L2における各装置100乃至400夫々の位置情報と、直流系統L2の抵抗、インダクタンス、静電容量等の情報と、を記憶するメモリ505を備える。
電圧管理部501は、メモリ505に記憶された情報に基づいて、直流系統L2における位置(交流系統連系装置100からの距離)と直流系統L2の電圧との関係を表した直流系統L2の電圧分布データを生成してメモリ505に記憶する。さらに、電圧管理部501は、メモリ505に記憶した電圧分布データにより所定電圧範囲を逸脱する箇所の有無を検出する。そして、電圧管理部501は、所定電圧範囲を逸脱する箇所が有る旨を検出したとき、所定電圧範囲を逸脱する箇所を解消するための直流電圧適正値の演算開始指令を演算部503に送信する。
電力管理部502は、各装置100乃至300より受信した直流電力P1乃至P3を記憶するメモリ506を備える。電力管理部502は、メモリ506に記憶された直流電力P1乃至P3に基づき、直流系統L2の電力需給(消費電力と供給電力)が均衡しているか否かを検出する。
具体的には、電力管理部502は、交流系統連系装置100から直流系統L2に供給される直流電力P1と、分散電源300から直流系統L2に供給される直流電力P3との合計が、負荷装置00によって消費される直流電力P2と均衡しているか否かを検出する。尚、直流電力P1、P3の合計が直流電力P2よりも下回る場合には直流系統L2は電力不足の状態となっており、直流電力P1、P3の合計が直流電力P2よりも上回る場合には直流電力L2は電力超過の状態となっている。そして、電力管理部502は、電力需給の不均衡が検出されたとき、電力需給の不均衡を解消するための直流電力適正値の演算開始指令を演算部503に送信する。
演算部503は、電圧管理部501より直流電圧適正値の演算開始指令又は電力管理部502より直流電力適正値の演算開始指令を受信すると、後述の直流電圧・直流電力適正値演算フローに従ってシミュレーション演算を開始する。尚、このシミュレーション演算の際に、電圧管理部501のメモリ505又は電力管理部502のメモリ505の情報を参照する。そして、演算部503は、シミュレーション演算結果に応じた指令(直流電圧・直流電力適正値)を制御指令部504に出力する。
制御指令部504は、演算部503より受信した指令を各装置100乃至400に送信する。この結果、各装置100乃至400が制御指令部504からの指令に基づいてシステム的に動作することになり、直流系統L2の電力需給の均衡を図りつつ、直流系統L2の電圧を所定電圧範囲内に収束させる運用が可能となる。
以上のように、統括制御装置500は、直流系統L2の電力需給を均衡させる電力調整機能と、直流系統L2の電圧を所定電圧範囲内に収束させる電圧調整機能と、を備えており、これらの機能を、直流系統L2に連系する交流系統連系装置100、分散電源装置300、負荷装置200、電圧調整装置400を統括制御により実行する。尚、電力調整機能は、電力需給の不均衡度合いに基づいて交流系統連系装置100、分散電源装置300、負荷装置200夫々における直流電力の適正値を演算して、それらの適正値を各装置100乃至300に指定することで実現される。また、電圧調整機能は、所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて交流系統連系装置100、電圧調整装置400夫々における直流電圧の適正値を演算して、それらの適正値を各装置100、400に指定することで実現される。
===直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算フロー===
図2に示すフローチャートを用いて、統合制御装置500より実行される直流系統L2に連系する各装置100〜400の直流電圧・直流電力適正値演算フローを説明する。
演算部503は、電力管理部502からの演算開始指令の有無によって、直流系統L2の電力需給が均衡しているか否かを検出する(S200)。
電力需給が不均衡であり(S200:NO)、直流系統L2の電力不足(P1+P3<P2)を検出したとき(S202:YES)、演算部503は、分散電源装置300に向けた出力増加指令を生成する(S203)。この結果、直流系統L2の電力不足が解消するのであれば(S204:YES)、S201に進み、分散電源装置300の出力を増加したにも関わらず、直流系統L2の電力不足が解消できなければ(S204:NO)、直流系統L2の電力不足が解消するまで(S206:YES)、交流系統連系装置100に向けた出力増加指令を生成する(S205)。直流系統L2の電力不足が解消したとき(S206:YES)、S201に進む。つまり、直流系統L2が電力不足の場合、分散電源装置300、交流系統連系装置100の優先順位で夫々に設定される直流電力の適正値を増加させるようにしている。換言すると、分散電源装置300の出力増加のみで対応できない場合に、交流系統連系装置100の出力増加を行い、できる限り直流系統L2内で電力需給を均衡するための調整を完結するようにしている。
また、演算部503は、電力需給が不均衡であり(S200:NO)、直流系統L2の電力が超過していることを検出したとき(S202:NO)、直流系統L2の電力超過が解消するまで(S208:YES)、交流系統連系装置100に向けた出力減少指令を生成する(S207)。つまり、直流系統L2が電力超過の場合、交流系統連系装置100、分散電源装置300の優先順位で夫々に設定される直流電力の適正値を減少させるようにしている。
以上により、直流系統L2の電力需給の均衡が得られ(S200、S204、S206、S208:YES)、直流系統L2の電力需給の均衡が得られる各装置100、300の出力(直流電力適正値)が一時的に決定する。
つぎに、演算部503は、電圧管理部501からの演算開始指令の有無によって、直流系統L2において所定電圧範囲を逸脱する箇所の有無を検出する(S201)。所定電圧範囲を逸脱する箇所が検出されなかった場合(S201:YES)、本フローを終了する。そして、このとき、直流系統L2の電力需給の均衡が得られる交流系統連系装置100、分散電源装置300の出力(直流電力適正値)が確定するとともに、直流系統L2の電圧を全ての箇所で所定電圧範囲内に収束可能な交流系統連系装置100、電圧調整装置400の電圧(直流電圧適正値)が確定する。
一方、所定電圧範囲を逸脱する箇所を検出した場合(S201:NO)、演算部503は、交流系統連系装置100に向けた出力電圧の調整指令を生成する。この結果、直流系統L2の電圧が所定電圧範囲に収まれば(S210:YES)、本フローを終了する。そして、直流系統L2の電力需給の均衡が得られる交流系統連系装置100、分散電源装置300の出力(直流電力適正値)が確定するとともに、本時点での交流系統連系装置100、電圧調整装置400の電圧が直流系統L2の電圧を全ての箇所で所定電圧範囲内に収束可能な直流電圧適正値として確定する。
交流系統連系装置100の出力電圧を調整したにも関わらず、直流系統L2の所定電圧範囲内になお収束しなければ(S210:NO)、さらに電圧調整装置400に向けた一次側電圧V4又は二次側電圧V5の調整指令を生成する(S211)。つまり、所定電圧範囲を逸脱する箇所が有る場合、交流系統連系装置100、電圧調整装置400の優先順位で夫々に設定される直流電圧を調整する。換言すると、交流系統連系装置100による電圧調整のみで対応できない場合に、そのバックアップとして電圧調整装置400による電圧調整を行う。
この結果、直流系統L2の電圧が所定電圧範囲内に収束すれば(S212:YES)、本フローを終了する。そして、直流系統L2の電力需給の均衡が得られる交流系統連系装置100、分散電源装置300の出力(直流電力適正値)が確定するとともに、本時点での交流系統連系装置100、電圧調整装置400の電圧が直流系統L2の電圧を全ての箇所で所定電圧範囲内に収束可能な直流電圧適正値として確定する。
直流系統L2の電圧が所定電圧範囲内になお収束しなければ(S212:NO)、分散電源装置300に向けた出力増加指令を生成するとともに交流系統連系装置100に向けた出力減少指令を生成し(S213)、さらにつぎの対策として、分散電源装置300に向けた出力減少指令を生成するとともに交流系統連系装置100に向けた出力増加指令を生成する(S215)。
つまり、交流系統連系装置100、電圧調整装置400夫々に設定される直流電圧を調整した後、直流系統L2の所定電圧範囲を逸脱する箇所が解消されない場合、分散電源装置300、交流系統連系装置100夫々に設定される直流電力の調整を行う。換言すると、各装置100、400の電圧調整のみで対応できない場合に、分散電源装置300並びに交流系統連系装置100の出力調整を行うようにする。尚、当該出力調整の内容としては、分散電源装置300の出力増加並びに交流系統連系装置100の出力減少を、分散電源装置300の出力減少並びに交流系統連系装置100の出力増加よりも優先して行い、できる限り分散電源装置300の出力を抑制しないようにしている。
この結果、直流系統L2の電圧が所定電圧範囲内に収束することになれば(S214:YES、S216:YES)、本フローを終了する。そして、本時点での直流系統L2の電力需給の均衡が得られる交流系統連系装置100、分散電源装置300の出力が直流電力適正値として確定するとともに、本時点での交流系統連系装置100、電圧調整装置400の電圧が直流系統L2の電圧を全ての箇所で所定電圧範囲内に収束可能な直流電圧適正値として確定する。一方、所定電圧範囲に収まらなければ(S214:NO、S216:NO)、S201に戻る。
===直流電圧・直流電力の適正値演算フローの具体例===
図3乃至図9を用いて、図2に示した統括制御装置500による直流電圧・直流電力適正値演算フローの具体例を説明する。尚、図3乃至図9は、(a)は直流系統L2の潮流状況を示した図であり、(b)は(a)に対応しており、交流系統連係装置100の位置を始点とした距離に対する直流系統L2の電圧分布データを示した図である。また、図3乃至図9において、直流系統L2の構成は同一である。具体的には、電圧調整装置400の一次側の直流系統L2には分散電源装置300a、負荷装置200aが連系され、電圧調整装置400の二次側の直流系統L2には分散電源装置300b、負荷装置200bが連系される場合とする。また、図3乃至図9において、分散電源装置300a、300bの定格出力は夫々100A、400A、負荷装置200a、200bの消費電流は夫々200A、100A、電圧調整装置400の電圧調整限度は基準電圧に対する%表示で±2.5%とする。
まず、図3(a)に示される直流系統L2の潮流の初期状態として、交流系統連系装置100から直流母線Bに直流電流が供給されず、電圧調整装置400による基準電圧に対する電圧調整も行われない場合とする。また、図3(a)に示される初期状態では、図3(b)の電圧分布データに示されるとおり、直流系統L2の電圧が所定電圧範囲内に収束している場合とする。尚、所定電圧範囲は、基準電圧(100%)に対する%表示で±5%(95%〜105%)とする。
つぎに、図4(a)に示されるとおり、負荷装置200aの消費電流が200Aから500Aに増加した場合とする。この場合、負荷装置200aに供給される電流は、分散電源装置300aからの100Aと、分散電源装置300bから分流された100Aと、による合計200Aである。従って、電力管理部502は、直流系統L2の電力不足を検出し(図2中のS200:NOからS202:YESに至る状態)、その電力不足量(電力不足の度合い)とともに直流電力適正値の演算開始指令を演算部503に送信する。尚、本時点では、図4(b)の電圧分布データに示されるとおり、直流系統L2の電圧が全ての箇所で所定電圧範囲内に収束している。
つぎに、図5(a)に示されるとおり、演算部503は、電力管理部503からの演算開始指令に従って演算を開始し、分散電源装置300bに向けた出力増加指令を生成する(図2中のS203の状態)。具体的には、交流系統連系装置100の出力増加よりも優先して分散電源装置300の出力を200Aから定格出力400Aまで増加させる指令を生成する。この結果、負荷装置200aに供給される電流は、分散電源装置300aからの100Aと、分散電源装置300bから分流された300Aと、による合計400Aとなる。しかし、負荷装置200aの消費電流は500Aであるため、残り100Aの電流がなお不足した状態にある(図2中のS204:NOの状態)。
そこで、演算部503は、交流系統連系装置100の出力を100Aまで増加させる指令を生成する(図2中のS205の状態)。この結果、負荷装置200aに供給される電流は、分散電源装置300aからの100Aと、分散電源装置300bから分流された300Aと、交流系統連系装置100からの100Aと、による合成500Aとなる。従って、負荷装置200aに供給される電流と負荷装置200aの消費電流とが均衡するので、直流系統L2の電力不足が解消される(図2中のS206:YESの状態)。但し、図5(b)の電圧分布データに示されるとおり、直流系統L2の電力不足を解消するように各装置300b、100の出力調整を行った結果、直流系統L2の電圧で所定電圧範囲を逸脱する箇所(距離75m〜200mの範囲、並びに距離330m〜400mの範囲)が出現する(図2中のS206:YESからS201:NOに至る状態)。電圧管理部501は、この所定電圧範囲を逸脱する箇所を検出して、その逸脱量(逸脱の度合い)とともに直流電圧適正値の演算開始指令を演算部503に送信する。
つぎに、図6(b)の電圧分布データに示されるとおり、演算部503は、交流系統連系装置100と電圧調整装置400との間の直流系統L2において所定電圧範囲(95%)を下回る箇所(距離75m〜200mの範囲)があったため、まず交流系統連系装置100の出力電圧を上昇させる指令を生成する(図2中のS209の状態)。この結果、交流系統連系装置100と電圧調整装置400との間の直流系統L2の電圧は所定電圧範囲内に収束している。ただし、電圧調整装置400と負荷装置200bとの間の直流系統L2において所定電圧範囲(105%)を上回る箇所(距離280m〜450m)が改善されずにいる(図2中のS210:NOの状態)。尚、図6(a)に示す潮流状態は、図5(a)に示す潮流状態と同じであり、電力不足は解消されている。
つぎに、図7(b)の電圧分布データに示されるとおり、演算部503は、電圧調整装置400に向けて二次側電圧V5を電圧調整限度の2.5%まで降下させる指令を生成する(図2中のS211の状態)。この結果、電圧調整装置400と負荷装置200bとの間の直流系統L2において所定電圧範囲(105%)を上回る箇所の範囲が狭くはなっているが、なお所定電圧範囲を上回る箇所(距離320m〜445m)が残存している(S212:NOの状態)。つまり、交流系統連系装置100及び電圧調整装置400の電圧調整では、直流系統L2の電圧を所定電圧範囲内に完全に収束できていない。
つぎに、図8(b)の電圧分布データに示されるとおり、演算部503は、電力需給の均衡を収束しつつ、分散電源装置00bの出力減少指令及び交流系統連系装置100の出力増加指令を生成する(図2中のS213、S214:NO、S215に至る状態)。具体的には、分散電源装置00bの出力を400Aから350Aに減少させ、交流系統連系装置100の出力を100Aから150Aに増加させる。この結果、電圧調整装置400と負荷装置200bとの間の直流系統L2において所定電圧範囲(105%)を上回る箇所を解消することができた。しかし、交流系統連系装置100の出力が増加したため、交流系統連系装置100と電圧調整装置400との間において、再び所定電圧範囲(95%)を下回る箇所(距離125m〜175m)が出現することになった(図2中のS216:NOからS201:NOに至る状態)。
つぎに、図9(b)の電圧分布データに示されるとおり、演算部503は、電力需給の均衡を収束しつつ、交流系統連系装置100の出力電圧を上昇させる指令を生成する(図2中のS209の状態)。この結果、直流系統L2の全ての箇所が所定電圧範囲内に収束することになり、直流系統L2の直流電圧・直流電力適正値を求めるシミュレーション演算が終了する。そして、交流系統連系装置100並びに電圧調整装置400のシミュレーション演算終了時の電圧が、夫々に設定される直流電圧の適正値として確定するとともに、交流系統連系装置100並びに分散電源装置300a、300bのシミュレーション終了時の出力が夫々に設定される直流電力の適正値として確定する。演算部503は、確定した直流電圧適正値並びに直流電力適正値を制御指令部504に送信する。
以上の統括制御装置500の制御方法によれば、直流系統L2の恒長が長い場合や、分散電源302と負荷202とが遠く離れて直流系統L2に連系する場合等、直流系統L2の状態に則した電圧分布データに基づいた交流系統連系装置100、電圧調整装置400における電圧調整によって、直流系統L2の電圧降下の影響を抑えることができる。尚、交流系統連系装置100による一時的な電圧調整(直流電圧適正値の演算)に加えて、直流系統L2に介在させた電圧調整装置400による二次的な電圧調整(直流電圧適正値の演算)によって、直流系統L2の電圧降下の影響をより適切に抑えることができる。
また、直流系統L2の電圧降下に応じた電圧調整(直流電圧適正値の演算)と併せて、交流系統連系装置100及び分散電源装置300のシステム的な電力調整(直流電力適正値の演算)によって直流系統L2の電力需給の均衡をも実現することができる。つまり、直流系統L2の電力需給の均衡を図りつつ、直流系統L2の電圧を所定電圧範囲内に収束させることが可能となる。
また、直流系統L2の電圧調整機能よりも優先して実行するのではなく、直流系統L2の電力調整機能を優先して実行することにより、直流系統L2の電圧降下を抑えるために分散電源302の定格出力よりも低い出力に抑制するようなことがなくなり、分散電源302の出力を有効に活用することができる。
また、交流系統連系装置100による一次的な電圧調整、電圧調整装置400による二次的な電圧調整を実行してもなお、所定電圧範囲から逸脱する箇所が解消されなかった場合には、分散電源装置300、交流系統連系装置100の出力調整により対応することができる。
また、直流系統L2が電力不足の場合、分散電源302の出力増加を交流系統連係装置100の出力増加よりも優先し、また、直流系統L2が電力超過の場合、交流系統連系装置100の出力減少を分散電源302の出力減少よりも優先することで、分散電源302の出力をより有効に活用できる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施の形態に係る直流送配電システムの全体構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理の流れを示すフローチャートである。 (a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係る直流系統に連系する各装置の直流電圧・直流電力適正値演算処理を説明する図である。 従来の直流配電システムの制御の課題を説明する図である。 従来の直流配電システムの制御の課題を説明する図である。
符号の説明
100 交流系統連系装置
200 負荷装置
300 分散電源装置
400 電圧調整装置
500 統合制御装置
501 電圧管理部
502 電力管理部
503 演算部
504 制御指令部

Claims (8)

  1. 直流系統と、
    交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、
    前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、
    前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、
    前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、
    を有した直流送配電システムにおいて、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続されて各装置を統括制御する制御装置であって、
    前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と直流電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出する電圧管理部と、
    前記電圧管理部により前記所定電圧範囲を逸脱していることが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する指令部と、
    を有することを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  2. 請求項1に記載の直流送配電システムの制御装置であって、
    前記演算部は、前記電圧管理部により前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置の優先順位で夫々に指令された直流電圧を調整する、
    ことを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の直流送配電システムの制御装置であって、
    前記交流系統連系装置及び前記分散電源装置より前記直流系統に供給される供給電力と前記負荷装置が消費する消費電力とが均衡しているか否かを検出する電力管理部を備え、
    前記演算部は、前記電力管理部により前記供給電力と前記消費電力との不均衡が検出されたとき、当該不均衡の度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々に指令する直流電力の適正値を演算し、
    前記指令部は、前記演算部により演算された前記直流電力の適正値を前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々に指令する、
    ことを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  4. 請求項3に記載の直流送配電システムの制御装置であって、
    前記演算部は、前記直流電力の適正値の演算を、前記直流電圧の適正値の演算よりも優先する、ことを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  5. 請求項4に記載の直流送配電システムの制御装置であって、
    前記演算部は、前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置の優先順位で夫々に指令された直流電圧を調整した後、前記電圧管理部より前記所定電圧範囲を逸脱することが検出される場合、前記分散電源装置、前記交流系統連系装置夫々に指令された直流電力を調整する、
    ことを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  6. 請求項5に記載の直流送配電システムの制御装置であって、
    前記演算部は、
    前記供給電力が前記消費電力よりも不足する場合、前記分散電源装置、前記交流系統連系装置の優先順位で夫々に指令する直流電力を増加させ、
    前記供給電力が前記消費電力を超過する場合、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置の優先順位で夫々に指令する直流電力を減少させる、
    ことを特徴とする直流送配電システムの制御装置。
  7. 直流系統と、
    交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、
    前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、
    前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、
    前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、
    を有した直流送配電システムの制御方法であって、
    前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続される制御装置が、
    前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出するステップと、
    前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算するステップと、
    演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令するステップと、
    を有することを特徴とする直流送配電システムの制御方法。
  8. 直流系統と、
    交流系統からの交流電力を直流電力に変換して前記直流系統に供給する交流系統連系装置と、
    前記直流系統に直流電力を供給する分散電源装置と、
    前記直流系統からの直流電力を消費する負荷装置と、
    前記直流系統の電圧を調整する電圧調整装置と、
    を有した直流送配電システムにおいて、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置と通信可能に接続される制御装置により実行させるプログラムであって、
    前記制御装置に、
    前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置夫々における直流電力、直流電圧、直流電流と、前記交流系統連系装置、前記分散電源装置、前記負荷装置、前記電圧調整装置夫々の前記直流系統における接続位置と、に基づいて、前記直流系統における位置と電圧との関係を表す電圧分布データを生成し、当該電圧分布データにより前記直流系統の電圧が所定電圧範囲を逸脱するか否かを検出する機能と、
    前記所定電圧範囲を逸脱することが検出されたとき、前記所定電圧範囲からの逸脱度合いに基づいて前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する直流電圧の適正値を演算する機能と、
    演算された前記直流電圧の適正値を前記交流系統連系装置、前記電圧調整装置夫々に指令する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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