JP5415010B2 - 能動発電機制御シーケンス - Google Patents
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Description
・速度伝達比が固定されている。
・雑音レベルが、40MWの場合には100db超、70MWの場合には115db超である。
・負荷の如何を問わず機械損失が存在する。
・オイルによる冷却および潤滑に関する要件が厳しい。
・体積と回転速度の積が一定であることに伴い、発電機のコストが低下する。
・発電機が50Hzと60Hzの両方で規格化される。
・速度が可調整なため、タービンの部分負荷効率の回復が可能である。
・少なくとも部分負荷時に関しては、歯車装置に関連する損失が減る。
・雑音が大幅に低減する。
・冷却がクリーン(オイル不用)である。
・可能出力に上限がない。その結果、タービンを小さくすることでタービンのコストを大幅に低下させることができる。これは歯車装置によっては得られない選択肢である。
・発電機をスタータモータとして使用することができる(ガスタービン使用の場合)。
加えて、上で述べたように、クロックシーケンスでは電圧の微調整はできない。電圧は励起によって変化させるしかない。
1.転流が直ちに行われる
2.電圧の位相が制御される(グリッド周波数における成分)
3.電圧の位相を変えずに電圧の振幅を同調させることができる
4.「安全角」管理および/またはTHD(全高調波歪み)同調が可能である
転流が直ちに行われるシーケンスを得ることは容易であり、単に転流が可能になるまで要求を遅延させればよい。実際には、適正な閉ループ制御に必要とされるような制御された出力電圧をこのようにして得ることは不可能である。
この目的に適した1つの関数は次のように定義される。
・第1の区間の開始点t1は出力電流が零交叉を通過する瞬間となるように選ばれ、第1の脈動率ω1は発電機の脈動率以上となるように選ばれる。
・第2の区間の開始点t2は発電機電圧が実質的にその最大値に達し始める瞬間となるように選ばれ、および/または、第2の区間の脈動率ω2は零または少なくとも正となるように選ばれる。
・第3の区間の開始点t3は発電機電圧が実質的にその最大値から下がり始める瞬間となるように選ばれる。
・第3の区間の開始点t3と第2の区間の開始点t2の間の時間差は0.5〜5msの範囲内である。
・まず、クロック18が、所望の周波数と、もし利用可能ならば、何らかのフィードバック情報とに従って、新たな転流をどの時点で行うべきかを、すなわち、どの時点で現在負荷12に接続されている位相を他の位相に替えるべきかを制御システム17に通知する。
・スイッチ14と位相G1,..,G6の連続的な監視の結果、制御システム17は、どの位相が自由であるか、すなわち、電流を伝達しないのかということと、次いで安全に転流させうるのはどの位相であるのかを知る。1回または2回の転流が可能ならば、対応するスイッチ14はトリガされる。すでに上で述べたように、3つの位相の同時転流は防止される。第2および第3の転流(それ自体は可能)はいずれも安全に実行可能となるまで延期される。
まず始めに、いくつかの関係式を定義する:
この式には2つの解がある:
コンバータ電圧Vcが発電機電圧Vgと同相ならば、時点tと電源位相cに接続すべき発電機位相kとの関係は次の通りである:
εk:転流kのδtだけのシフト[pu単位系]
k0:電源位相のδtだけの大域的なシフト[pu単位系](1相については0)
高度クロックシーケンスは位相対時間関数k(t)をもつ。この関数k(t)はもはや直線ではなく、区間の連なりからなる破線である。各区間は開始時点tiと脈動率ωiにより定められる。関数k(t)は連続である。
脈動率は区間の持続する間は一定であり、出力電圧は余弦波状の弧となる。出力電圧も連続関数である。
k(t)が連続関数であるため、「サイクロ」シーケンスの場合のような零交叉する跳びが存在しない。
その結果生じる転流の回数は基本クロックと同じ程度に少ない。したがって、転流損失が少なく、出力電圧が「サイクロ」シーケンスの高周波部分の平滑化作用によって低下させられることもない。
シーケンスを少数の直線区間により定義することの利益は、簡単な式で、すなわち、事前に計算したフーリエ変換によって、高調波歪みを予測することができることにある。より洗練された波形も可能である。
シーケンスは周期的である。シーケンスはグリッドの半周期にわたって定義されなければならない。したがって、高度クロック管理はより短い時間で行われる。
・グリッド半周期につき2つの区間ならば、転流が直ちに行われ、しかも出力電圧の位相も制御されるようなシーケンスを生成することが可能である。
・グリッド半周期につき3つの区間ならば、さらに電圧の振幅を同調させることが可能である。
・グリッド半周期につき4つの区間ならば、第4の区間は電圧をさらに整形するために、例えば、転流の行われる時点が電流の零交叉に近づき過ぎないようにするために使用することができる。
・t1は出力電流の零交叉時点である。t1からt2までは、脈動率はω1である。この期間の間、次の位相への転流は不可能であるから、ω1は発電機の脈動率ωに等しいか、それよりも高くなくてはならない。
・t2はt1後に発電機電圧が初めてその最大値に達する時点である。その後、通常の転流(i->i+1)を再度行ってもよい。t2からt3までは、脈動率はω1である。この期間の間、電圧は発電機電圧のピーク値に近くなると予想される。電圧はω2がゼロであるとき最大である。ω2がゼロに設定されていない場合でも、THDの改善という理由から、ω2は好ましくは少なくとも正でなければならない。
・t3は高電圧区間の終了時点である。区間tp=t3−t2の持続時間は電圧の二乗平均平方根に大きな影響力をもつ。t3からt4までは、脈動率はω3である。
・t4は自由パラメータである。t4後の脈動率はω4である。この区間の考えられる利用法の1つは電流の零交叉の前に転流を防止することである。この場合、ω4=ω1である。
・t5=t1+π/ωはいま考察しているグリッド半周期の終了時点である。これはt1の次の値に等しい。
高度クロックシーケンスは、区間が4つの場合には8個のパラメータ、すなわち、4つの特性時間と4つの脈動率によって決定される。一般に、高度クロックシーケンスは区間の数の2倍のパラメータによって決定される。パラメータのうちのあるものは動作条件により固定されているが、他のものは制限なく自由である。
・電圧利用を最大化するためにω2=0
・t1〜t2およびt4〜t5からの転流要求を避けるためにω4=ω1=ω
・ω3は次の式から得られる。
ω1(t2−t1)+ω3(t4−t3)+ω4(t5−t4)=π
(正しい周波数を得るため)または一般的に
・t1:モニタ/設定からの電流の零交叉時点
・t2:方程式SI=0を解くことにより得られる
・t3およびt4は自由パラメータであるが、選ばれた方がt2の値を決定する
例えばt4=t5とした上記径数付けの場合、高調波関数は下式により与えられる。
11 発電機
12 負荷/電源(動作モードによる)
13 電力素子
14 スイッチ(双方向)
15 電流測定器
16 電圧測定器
17 制御システム
18 クロック
19 制御線
20,..,22 信号線
31 出力電流波形
32 高度クロックによる電圧波形
33 (発電機)電圧
k 実際の発電機位相
k(t) 位相対時間関数
ti 区間の開始時点
ωi 区間の脈動率
θoi オフセット角
c 実際のコンバータ位相
φg 発電機電圧の位相ズレ
φc コンバータ電圧の位相ズレ
n 発電機の相数
nr 電源の相数
f,ω 発電機の周波数と脈動率
fr,ωr 電源の周波数と脈動率
fc,ωc 転流の周波数と脈動率
Sc 転流周波数の符号(1または−1)
δt 正規の転流間隔
f0 基本周波数(fとfrの最大公約数)
N 基本周期内の転流の回数
G1,..,G6 位相(発電機)
L1,..,L3 位相(負荷/電源、動作モードによる)
Claims (12)
- 発電機(11)のn個の相(k,G1,..,G6)の交流電圧を、nr相の電源に接続された負荷(12)のnr(nr<n)個の相(c,L1,..,L3)の交流電圧に変換する、(n×n r )マトリクスの形に配列された制御可能な複数の双方向スイッチ(14)を有する、マトリクスコンバータの作動方法であって、
その変換の際に、前記発電機(11)のnr個の相をつねに前記負荷(12)に接続させ、前記発電機(11)の(n−nr)個の相は前記負荷(12)に接続させない形式のマトリクスコンバータ(10)の作動方法において、
時点tにおける前記発電機の相kから前記電源の相cへのスイッチングを制御するために、連続する区間関数k(t)を用い、なお、前記各区間iを開始時点tiと角周波数ω i により定め、
制御のためにk(t)の値を最も近い整数値に丸める、
前記関数k(t)が、
ただし、θ 0i はk(t)を連続関数にするためのオフセット角であり、nは発電機の相数であり、cはコンバータの相であり、φ g は発電機電圧の位相ズレであり、φ c はコンバータ電圧の位相ズレである、
ことを特徴とする、マトリクスコンバータ(10)の作動方法。 - 前記電源の電圧周波数の周期の半周期にわたって2つまたは3つの区間を用いる、請求項1記載の方法。
- 前記電源の電圧周波数の周期の半周期にわたって4つの区間を用いる、請求項1記載の方法。
- 第1の区間の開始点t1は出力電流が零交叉を通過する瞬間となるように選ばれ、第1の角周波数ω1は前記発電機の角周波数ω1に等しいか、またはω1よりも大きくなるように選ばれる、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 第2の区間の開始点t2は発電機電圧が実質的にその最大値に達し始める、前記t 1 の後の瞬間となるように選ばれ、および/または、第2の区間の角周波数ω2はゼロまたは少なくとも正となるように選ばれる、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
- 第3の区間の開始点t3は発電機電圧が実質的にその最大値から下がり始める瞬間となるように選ばれる、請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
- 第3の区間の開始点t3と第2の区間の開始点t2の間の時間差は0.5〜5msの範囲内である、請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
- 前記マトリクスコンバータ(10)は、前記発電機(11)からのエネルギーを前記負荷(12)に変換する動作の際、自然転流のみが生じるように、前記発電機(11)の選択された既接続の相から前記発電機(11)の選択された未接続の相へのスイッチングのみを許可する、請求項1から7のいずれか1項記載の方法。
- マトリクスコンバータ(10)であって、
(n×n r )マトリクスの形に配列された複数の制御可能な双方向スイッチ(14)と、
発電機(11)のn個の相(k,G1,..,G6)の交流電圧を、nr相の電源に接続された負荷(12)のn r (n r <n)個の相(c,L1,..,L3)の交流電圧に変換するために、前記スイッチ(14)を制御するための、前記マトリクスコンバータに接続された、制御ユニット(17)と、
なお、前記発電機(11)のn r 個の相をつねに前記負荷(12)に接続させ、前記発電機(11)の(n−n r )個の相は前記負荷(12)に接続させない、
前記マトリクスコンバータ(10)の入力における電流の極性を決定するための第1の手段(15)と、
前記マトリクスコンバータ(10)の各入力間の電圧の極性を決定するための第2の手段(16)と、
を有し、前記第1の手段(15)と前記第2の手段(16)とは前記制御ユニット(17)に接続されている、
マトリクスコンバータ(10)において、
前記制御ユニット(17)は、前記スイッチ(14)をトリガするために、下記連続する区間関数k(t)を使用する、
前記関数k(t)が、
ただし、θ 0i はk(t)を連続関数にするためのオフセット角であり、nは発電機の相数であり、cはコンバータの相であり、φ g は発電機電圧の位相ズレであり、φ c はコンバータ電圧の位相ズレである、
ことを特徴とする、マトリクスコンバータ。 - 前記スイッチ(14)は信号線(20)を介して前記制御ユニット(17)に接続されており、前記スイッチ(14)のスイッチ状態に関する情報は前記信号線(20)によって前記制御ユニット(17)に伝送される、請求項9記載のマトリクスコンバータ。
- 前記双方向スイッチ(14)は逆並列スイッチモードサイリスタを含んでいる、請求項9または10記載のマトリクスコンバータ。
- 請求項9から11のいずれか1項記載の少なくとも1つのマトリクスコンバータ(10)と少なくとも1つの発電機(11)とを含む発電機ユニットであって、前記発電機(11)がロータとステータを含むことを特徴とする発電機ユニット。
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