JP5409872B1 - 圧力式水位計の校正支援装置及び校正支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導水路の奥に設置した圧力式水位計の計測値を簡易な装置及び方法によって精度よく検証できるようにすること。
【解決手段】導水路内の圧力式水位計が設置されている付近に、縦長の共通電極131の隣に複数個の個別電極132を縦方向に並べて配列したセンサ101を設置し、個別電極132に一対一の関係で導通接続した表示灯231をすべて共通電極131に接続してその間に直流電源PSを介在させ、共通電極131と水に浸かった個別電極132との間には電気が流れることを利用して、水に浸かった個別電極132に対応する表示灯231を点灯させるようにした。導水路内で水に浸かった個別電極132の位置が対応する表示灯231の点灯によって示されるので、点灯した表示灯231をもって導水路内の水位を正しく示すことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、水力発電所の導水路内の水位を計測する圧力式水位計の計測値の校正を支援するための校正支援装置及び校正支援方法に関する。
水力発電所では、河川や湖などに取水口を設けて取水している。あるいはより効率よく取水するためにダムや取水堰を建設して大量に溜められた水を取水している。取水口から取水した水は導水路に導水して発電用の水車まで導き、ここで発電に使用する。発電に使用した水は下流の河川などに放流している。
取水口から取水する場合、最大取水量が予め決められている。このため取水する水の量を調節する必要がある。取水量の調節は取水口に設置したゲートによって行なう。つまり導水路内の水位を計測し、この計測値に基づいて自動制御盤がゲートの開度を決めるわけである。自動制御盤は最大取水量を超えないようにゲートの開度を制御する。特許文献1はこのようなゲートの開度制御について言及している(特許文献1の段落0002〜0004参照)。
ところで導水路の入口付近はゲートの影響で水位が安定しない。このため導水路の入口からある程度奥、例えば100m程度奥の位置で水位を検出している。ただこの位置は山間部にあることが多いため、縦穴を掘って水位を直接観測することが困難である。そこで従来、次の二つの方式のいずれかによって導水路内の水位を検出するのが一般的である。
一つは導水菅方式である。導水路の入口から約100m地点まで配管を延ばし、その水位を導水路の入口で観察する方法である。
もう一つは圧力式水位計方式である。導水路の入口から約100m地点の水路底部に圧力式水位計(圧力センサ)を設置し、その出力を導水路の入口を経て外部で取り込み、取り込んだ圧力式水位計の出力値に基づいて水位を推定する方式である。
導水菅方式によれば、水位が安定している導水路の入口から100m程度奥に入った部分の水位を導水路の入口で直接確かめることができる。このため導水管を流れる水の水位を精度よく知ることができるという利点を有する。その反面、配管設備を設置しなければならないために設備が大掛かりになって建造コストが高くつく。このため比較的設備コストを低価格に抑えることができる圧力式水位計方式が広く採用されている。
特開2010−275825号公報
設備コストの問題から広く採用されている圧力式水位計方式であるが、問題がないわけではない。一番の問題は圧力式水位計の計測精度を検証する手立てがないことである。
この出願の発明者がこの問題に気がついたきっかけは、圧力式水位方式を採用した二系統の水位検出系を設置した設備において、それぞれの系の計測値に誤差が発生したことである。この場合に想定される可能性は、
(1)何れか一方の系の検出値が正しくて他方の系の検出値が間違っている
(2)いずれの系の検出値も共に間違っている
の何れかであるのは間違いない。
ところがこれらの二つの可能性のうちどちらの状況が生じているのかは不明である。圧力式水位計を設置した場所での本当の水位を知る手立てがないからである。となると既設か新設かを問わず、圧力式水位計から得られる計測値の信憑性そのものが疑わしく、信頼を置くことができなくなってしまう。深刻な問題である。
ところで先に説明した二系統の検出系の間に発生した誤差は約100mmであった。この程度の誤差が問題になるのかという疑問が生ずるかもしれない。ところが10mm単位での管理が必要になる場面も現実にあり、100mmもの誤差は到底容認できない。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、導水路の奥に設置した圧力式水位計の計測値を簡易な装置及び方法によって精度よく検証できるようにすることを目的とする。
本発明は、水力発電所の導水路内に設置された圧力式水位計の校正を支援するために前記導水路に取水された水の水位を計測する校正支援装置であって、縦に長い形状の共通電極と、予め決められた一定の間隔で前記共通電極と並列に縦方向に配列された複数個の個別電極とを基体に備え、前記共通電極の長手方向及び前記個別電極の配列方向を鉛直方向に向けてこれらの共通電極と個別電極とが前記導水路内を流れる水に浸かる位置に設置されるセンサと、前記個別電極に対応する個数分だけ設けられて直流電圧の印加によって点灯する複数個の表示灯と、前記共通電極とすべての前記表示灯とを直流電源回路を介して導通接続する共通電極線と、前記個別電極と前記表示灯とを一対一の関係で導通接続する個別電極線と、前記導水路内を流れる水に浸かった前記個別電極が接続している前記表示灯の点灯によって水位を視覚的に表現する水位表示手段と、を備えることによって上記課題を解決した。
本発明は、水力発電所の導水路内に設置された圧力式水位計の校正を支援するために前記導水路に取水された水の水位を計測する校正支援方法であって、縦に長い形状の共通電極と、予め決められた一定の間隔で前記共通電極と並列に縦方向に配列された複数個の個別電極とを基体に備えるセンサを、前記共通電極の長手方向及び前記個別電極の配列方向を鉛直方向に向けてこれらの共通電極と個別電極とが前記導水路内を流れる水に浸かる位置に設置する設置工程と、前記個別電極に対応する個数分だけ設けられて直流電圧の印加によって点灯する複数個の表示灯に対して、直流電源回路を介して前記共通電極を導通接続し、前記個別電極線を一対一の関係で導通接続する接続工程と、前記導水路内を流れる水に浸かった前記個別電極が接続している前記表示灯の点灯によって水位を視覚的に表現する水位表示工程と、を備えることによって上記課題を解決した。
本発明によれば、導水路内の水位を個別電極の配列間隔の計測精度で表示灯の点灯によって確実に示すことができるので、既設の圧力式水位計の計測値を簡易な装置及び方法によって精度よく検証することができ、したがってその圧力式水位計の校正に資することができる。
第1の実施の形態として、取水口の周辺とその辺りから導水路を100m程度奥に入った辺りまでの様子を示す模式図。 (a)はセンサ、(b)は表示器をそれぞれ示す正面図。 センサと表示器との電気的接続を示す回路図。 第2の実施の形態として、(a)はセンサ、(b)は表示器をそれぞれ示す正面図。 第3の実施の形態として、(a)はセンサ、(b)は表示器をそれぞれ示す正面図。 第4の実施の形態として、(a)はセンサ、(b)は表示器をそれぞれ示す正面図。 第5の実施の形態として、取水口の周辺とその辺りから導水路を100m程度奥に入った辺りまでの様子を示す模式図。
実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、河川1から取水した水を導水路11に導水する水力発電所の導水設備31に用いられる圧力式水位計51の校正を支援するための装置及び方法である。第1〜第5までの五つの実施の形態を紹介する。
≪第1の実施の形態≫
第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
図1に示すように、導水設備31は取水口32に位置させてゲート33を備えている。ゲート33は、制御室34に設置された自動制御装置(図示せず)が駆動制御するモータ35に駆動されて上下動し、これによって取水量を調節する。自動制御装置は、圧力式水位計51の出力を取り込んで導水路11を流れる水の水位を判定し、これを取水口32での取水量に変換してゲート33の開度を決定する。
圧力式水位計51は導水路11の底に設置した圧力センサであり、導水路11の入口付近IPから100m程度奥に入った場所に設置されている。図1に例示するように導水路11の入口付近IPはゲート33の影響で水の流れが乱れて水位が安定しないからである。
ところで圧力式水位計51は然程検出精度が高くないものと推察される。この点については「発明が解決しようとする課題」の項で説明したとおりである。そこで本実施の形態の取水設備では圧力式水位計51の校正支援装置を設置している。校正支援装置は、センサ101と表示器201とを配線回路151で接続したものである。
図2(a)に示すように、センサ101は細長い矩形形状の基体111に共通電極131と個別電極132とを配列している。共通電極131は基体111の長手方向に沿って配列された細長い形状の単一物である。これに対して個別電極132は複数個設けられ、共通電極131に沿って配列されている。個別電極132の配列間隔は予め決められた一定の間隔、例えば10mm毎の間隔に定められている。
このような構造のセンサ101は圧力式水位計51の近く、つまり導水路11の入口付近IPから100m程度奥に入った場所に設置されている。このときセンサ101は、共通電極131の長手方向と個別電極132の配列方向とが共に鉛直方向を向くように設置される。設置高さも重要である。導水路11内の水位は通常1000〜2000mm程度となっている。そこでセンサ101は、導水路11内が通常の水位となっている場合に共通電極131と個別電極132との一部、例えば半分程度の部分が水に浸かる位置に位置決めされている。
このようにセンサ101を設置することで、共通電極131の長手方向及び個別電極132の配列方向を鉛直方向に向けてこれらの共通電極131と個別電極132とが導水路11内を流れる水に浸かる位置に設置する設置工程が実行される。
図2(b)に示すように、表示器201は矩形形状をしたハウジング211の表面に複数個の表示灯231を一列に配列した構造のものである。表示灯231は例えばLEDなどの直流電圧を印加すると点灯するランプであり、センサ101の個別電極132と同じ数だけ設けられている。図1に示すように表示器201は制御室34に設置されている。
図3に示すように、配線回路151は共通電極131とすべての表示灯231とを共通電極線152によって導通接続している。共通電極線152は直流電源PSを供給可能な直流電源回路171を介在接続している。配線回路151はまた、複数個設けた個別電極132と表示灯231とを複数本の個別電極線153によって一対一の関係で導通接続している。例えば個別電極132が30個設けられている場合には表示灯231も30個設けられ、これらの個別電極132と表示灯231とを30本の個別電極132で接続することになる。このような共通電極線152と個別電極線153とは、例えば多芯線を用いれば一本にまとめることができる。個別電極132及び表示灯231の個数が30個であるならば、共通電極線152の1本と合わせて31芯以上の多芯線を用いればよい。
このように各部を電気的に接続することで、表示灯231に対して直流電源回路171を介して共通電極131を導通接続し、個別電極線153を一対一の関係で導通接続する接続工程が実行される。
ところで配線回路151は、共通電極131と個別電極132とが導通した場合、その導通した個別電極132に接続している表示灯231に直流電源PSから電圧を印加し、これによってその表示灯231を点灯させる。このとき共通電極131と個別電極132と導通させる媒体として用いるのが導水路11内の水である。つまり本実施の形態の装置は、導水路11内の水に浸かっている個別電極132に接続する表示灯231を点灯させ、この点灯をもって導水路11内の水位を示すわけである。このため二つのことが重要になる。
一つはセンサ101の設置高さである。前述したとおりセンサ101は、共通電極131と個別電極132との半分程度が水に浸かる高さに設置される。例えば導水路11を流れる水の通常の水位(以下、標準水位と呼ぶ)が1000mmであると仮定した場合、真ん中に位置する個別電極132が1000mmの高さに位置付けられるようにセンサ101を設置することになる。
具体例を挙げて説明する。図2(a)、(b)に示すように、本実施の形態のセンサ101は30個の個別電極132を備えている。図2(b)に示す表示灯231の数を参照されたい。そこで本実施の形態では、上から15個目の個別電極132と下から15個目の個別電極132との中間部分が1000mmの高さになるようにセンサ101を設置する。したがって導水路11内の水位が1000mm丁度であるならば、上から15個目までの個別電極132は水に浸からず、下から15個目までの個別電極132は水没して水に浸かることになる。
もう一つ重要なことは、表示器201において、導水路11内を流れる水に浸かった個別電極132に接続している表示灯231の点灯によって水位を視覚的に表現することである。本実施の形態ではこれを実現する手段(工程)を水位表示手段251(水位表示工程)と観念し、表示灯231を個別電極132と同一間隔で鉛直に配列することによってこれを実現している。
水位表示手段251は目印として表示灯231の中間部分、つまり上から15個目の表示灯231と下から15個目の表示灯231との中間部分に基準線251aを付している。基準線251aは表示器201のハウジング211の表面に記されている。
具体例を挙げて説明する。先に述べたとおり、導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位であるならば、センサ101において上から15個目までの個別電極132は水に浸からず、下から15個目までの個別電極132は水没して水に浸かる。このため表示器201において上から15個目までの表示灯231は点灯せず、下から15個目までの表示灯231は点灯する。したがって表示器201を見たとき、基準線251aを境として表示灯231の上半分が消灯して下半分が点灯した状態である。この状態から、導水路11内の水位は1000mm丁度の標準水位であることが一目瞭然である。
この時、導水路11内の水位が20mm上がったと仮定する。すると下から16個目と17個目の個別電極132が水没して水に浸かるため、これに対応して下から17番目までの表示灯231がすべて点灯する。上下の消灯点灯のバランスが崩れるわけである。これによって導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位から上昇方向に変動したことが分かる。しかも17番目の表示灯231は15番目の表示灯231の20mm上に配置されているので、導水路11内の水位が標準水位から20mm上昇したこと、つまり水位が1020mmとなったことが視覚的に表現される。
このように本実施の形態によれば、導水路11内の水位を個別電極132の配列間隔の計測精度で表示灯231の点灯によって確実に示すことができる。このため既設の圧力式水位計51の計測値を精度よく検証することが可能である。例えば圧力式水位計51により計測された水位が1050mmである際、表示器201において例えば下から14個目までの表示灯231が点灯していたと仮定すると、実際の水位は980mmである。このため圧力式水位計51に+70mmの誤差が発生していることが分かる。そこでこの検証結果を圧力式水位計51の計測値を校正するための資料として用い、圧力式水位計51の計測値を−70mmとするように校正することが可能となる。この場合の校正は零点校正である。
本実施の形態はまた、表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列することによって水位表示手段251を実現している。これにより、導水路11内の水位の変動を現実の変動幅と同じスケールで表示灯231の点灯として表現することができる。したがって導水路11内の水位状況を鏡に映したかのような正確さで知らしめることが可能となる。
≪第2の実施の形態≫
第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、水位表示工程を実行する水位表示手段251の別の一例である。本実施の形態の水位表示手段251は、基準となる個別電極132、ここでは一番下に位置する個別電極132からの個々の個別電極132の離間距離を当該個々の個別電極132に接続された表示灯231を示す位置に表記している。つまり一番下に位置する個別電極132に接続された表示灯231には「0」を記す。そして「0」を記した表示灯231から上に行くに従って10mm刻みの昇順で表示灯231に記す数値を増やしていく。こうして一番上に位置する個別電極132には「30」の数字が記される。0から30までの数値の単位はcmである。こうして本実施の形態では、導水路11内の水位を0cmから30cmまでの数値表記252によって視覚的に表現している。
具体例を用いて作用効果を説明する。
導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位であるならば、センサ101において上から15個目までの個別電極132は水に浸からず、下から15個目までの個別電極132は水没して水に浸かることは先に述べたとおりである。このため表示器201において上から15個目までの表示灯231は点灯せず、下から15個目までの表示灯231は点灯する。そこで本実施の形態では、「15」cmの数値表記252がなされている上から15個目の表示灯231と「14」cmの数値表記252がなされている下から15個目の表示灯231との間の位置が標準水位(水位1000mm)の位置となる。このため「15」cm以上の数値表記252がなされている表示灯231がすべて消灯して「14」cm以下の数値表記252がなされている表示灯231がすべて点灯している場合、導水路11内の水位は標準水位の1000mmであることが分かる。
この時、導水路11内の水位が20mm上がったと仮定する。すると下から16個目と17個目の個別電極132が水没して水に浸かるため、これに対応して「16」cm以下の数値表記252がなされている表示灯231がすべて点灯する。これによって導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位から20mm上昇したことが分かる。
このように本実施の形態によれば、導水路11内の水位が数値表記252として具体的な数値で示されるので一見してその把握が可能になり、導水路11内の水位を正確に知ることができる。
なお、第1の実施の形態では表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列することによって水位表示手段251を実現した。本実施の形態では数値表記252によって水位表示手段251を実現しているので、表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列することは必ずしも必要ない。もっともこのような表示灯231の配列を妨げる理由はないため、第1の実施の形態と同様に表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列してもよい。
≪第3の実施の形態≫
第3の実施の形態を図5に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、水位表示工程を実行する水位表示手段251の更に別の一例である。本実施の形態の水位表示手段251は、個々の個別電極132に一意の識別称呼を付しておき、個々の個別電極132に付した識別称呼と同一の記号を対応する表示灯231に表記することによって水位を視覚的に表現するようにした。つまり個別電極132に付するのは個々の個別電極132を識別し得る呼び名であり、観念的なものである。勿論、個々の個別電極132にその称呼となる記号を外形的に表記することは差し支えない。これに対して、表示灯231には対応する個別電極132、つまり個別電極線153によって接続されている個別電極線153の識別称呼と同一の符号を視覚的に認識できるように外形上明瞭な形で表記する。こうして表記した記号をここでは識別表記253と呼ぶ。
この場合、個別電極132に付した一意の識別称呼には、一端側の個別電極132から他端側の個別電極132に向けて順番の概念を観念させる記号が選ばれて付されている。より詳細には、個別電極132には「A−1」から「A−30」までの記号を一意の識別称呼として付している。一番下に位置する個別電極132は「A−1」、一番上に位置する個別電極132は「A−30」としている。そして個々の個別電極132に対応する表示灯231、つまり個別電極線153で導通接続された表示灯231にはその隣接位置に個別電極132に付した識別称呼と同一の記号が識別表記253として記される。つまり「A−1」の識別称呼が付された個別電極132に接続する表示灯231には「A−1」の識別表記253が記され、「A−10」の識別称呼が付された個別電極132に接続する表示灯231には「A−10」の識別表記253が記され、「A−30」の識別称呼が付された個別電極132に接続する表示灯231には「A−30」の識別表記253が記されるという具合である。
具体例を用いて作用効果を説明する。
導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位であるならば、センサ101において上から15個目までの個別電極132は水に浸からず、下から15個目までの個別電極132は水没して水に浸かることは先に述べたとおりである。このため表示器201において上から15個目までの表示灯231は点灯せず、下から15個目までの表示灯231は点灯する。そこで本実施の形態では、「A−16」の識別表記253が記されている上から15個目の表示灯231と「A−15」の識別表記253が記されている下から15個目の表示灯231との間の位置が標準水位(水位1000mm)の位置となる。このため「A−16」以上の識別表記253が記されている表示灯231がすべて消灯して「A−15」以下の識別表記253が記されている表示灯231がすべて点灯している場合、導水路11内の水位は標準水位の1000mmであることが分かる。
この時、導水路11内の水位が20mm上がったと仮定する。すると下から16個目と17個目の個別電極132が水没して水に浸かるため、これに対応して「A−17」以下の識別表記253が記されている表示灯231がすべて点灯する。これによって導水路11内の水位が1000mm丁度の標準水位から20mm上昇したことが分かる。
このように本実施の形態によれば、点灯している表示灯231に記されている識別表記253を見るだけでどの個別電極132まで水没しているのかが分かり、これによって導水路11内の水位を正確に知ることができる。
なお、第1の実施の形態では表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列することによって水位表示手段251を実現した。本実施の形態では識別表記253によって水位表示手段251を実現しているので、表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列することは必ずしも必要ない。もっともこのような表示灯231の配列を妨げる理由はないため、第1の実施の形態と同様に表示灯231を個別電極132と同一間隔に配列してもよい。
≪第4の実施の形態≫
第4の実施の形態を図6に基づいて説明する。第1〜第3の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
本実施の形態は、個々の表示灯231に第2の実施の形態の数値表記252と第3の実施の形態の識別表記253とを共に記した。つまり第2の実施の形態と第3の実施の形態との組み合わせが本実施の形態である。数値表記252は右列、識別表記253は左列に記している。
≪第5の実施の形態≫
第5の実施の形態を図7に基づいて説明する。第1の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
先の実施の形態では、1000mmの水位を標準水位として例示した。これに対して状況に応じて標準水位が二種類以上になることがある。例えば通常の水位が1000〜2000mm程度の状態である場合と3000〜4000mm程度の状態である場合とが生じ得る。本実施の形態はこのような状況を考慮し、二種類の標準水位、例えば1000mmと3000mmの水位の位置にそれぞれセンサ101を配置し、それらのセンサ101に配線回路151を介して表示器201をそれぞれ接続したものである。
こうすることで標準水位1000mmのときと標準水位3000mmのときとにおける圧力式水位計51の誤差を観察することができる。これにより導水路11内の水位の高低に応じた誤差の傾きが分かるため、圧力式水位計51の計測値に対して零点校正のみならず傾き校正もかけることが可能となる。
≪変形例≫
本実施の形態の装置及び方法は、各種の変形及び変更を許容する。
例えば第1の実施の形態において表示器201のハウジング211に記した基準線251aは、線状に限らず他の形状のものであっても良い。またこの基準線251aは必ずしも必須というわけではない。このため表示器201のハウジング211に基準線251aを記さないようにしてもよい。もっとも基準線251aを記すことで導水路11内の水位を格段に分かり易く示すことが可能となる。
また、最上位位置の個別電極132と最下位置の個別電極132との中間部分を標準水位の位置に位置付けてセンサ101を設置しているのは単なる一例に過ぎず、より上方にずれた位置やより下方にずれた位置を標準水位の位置に位置付けてセンサ101を設置してもよい。
また第2の実施の形態において最下位置の表示灯231を「0」cmとして表記したが、実施に際しては標準水位の位置を「0」cmとして表記してもよい。
その他にも様々な変形や変更が許容されることは言うまでもない。
11 導水路
51 圧力式水位計
101 センサ
111 基体
131 共通電極
132 個別電極
231 表示灯
251 水位表示手段
152 共通電極線
153 個別電極線
PS 直流電源回路

Claims (11)

  1. 水力発電所の導水路内に設置された圧力式水位計の校正を支援するために前記導水路に取水された水の水位を計測する校正支援装置であって、
    縦に長い形状の共通電極と、予め決められた一定の間隔で前記共通電極と並列に縦方向に配列された複数個の個別電極とを基体に備え、前記共通電極の長手方向及び前記個別電極の配列方向を鉛直方向に向けてこれらの共通電極と個別電極とが前記導水路内を流れる水に浸かる位置に設置されるセンサと、
    前記個別電極に対応する個数分だけ設けられて直流電圧の印加によって点灯する複数個の表示灯と、
    前記共通電極とすべての前記表示灯とを直流電源回路を介して導通接続する共通電極線と、
    前記個別電極と前記表示灯とを一対一の関係で導通接続する個別電極線と、
    前記導水路内を流れる水に浸かった前記個別電極が接続している前記表示灯の点灯によって水位を視覚的に表現する水位表示手段と、
    を備えることを特徴とする圧力式水位計の校正支援装置。
  2. 前記水位表示手段は、前記表示灯を前記個別電極と同一間隔で鉛直に配列することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力式水位計の校正支援装置。
  3. 前記水位表示手段は、基準となる前記個別電極からの個々の前記個別電極の離間距離を当該個々の個別電極に接続された前記表示灯に表記することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力式水位計の校正支援装置。
  4. 前記水位表示手段は、個々の前記個別電極に付した一意の識別称呼と同一の記号を対応する前記表示灯に表記することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の圧力式水位計の校正支援装置。
  5. 前記個別電極に付した一意の識別称呼は、一端側の前記個別電極から他端側の前記個別電極に向けた順番の概念を観念させる記号である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧力式水位計の校正支援装置。
  6. 水力発電所の導水路内に設置された圧力式水位計の校正を支援するために前記導水路に取水された水の水位を計測する校正支援方法であって、
    縦に長い形状の共通電極と、予め決められた一定の間隔で前記共通電極と並列に縦方向に配列された複数個の個別電極とを基体に備えるセンサを、前記共通電極の長手方向及び前記個別電極の配列方向を鉛直方向に向けてこれらの共通電極と個別電極とが前記導水路内を流れる水に浸かる位置に設置する設置工程と、
    前記個別電極に対応する個数分だけ設けられて直流電圧の印加によって点灯する複数個の表示灯に対して、直流電源回路を介して前記共通電極を導通接続し、前記個別電極線を一対一の関係で導通接続する接続工程と、
    前記導水路内を流れる水に浸かった前記個別電極が接続している前記表示灯の点灯によって水位を視覚的に表現する水位表示工程と、
    を備えることを特徴とする圧力式水位計の校正支援方法。
  7. 前記水位表示工程は、前記表示灯を前記個別電極と同一間隔で鉛直に配列することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の圧力式水位計の校正支援方法。
  8. 前記水位表示工程は、基準となる前記個別電極からの個々の前記個別電極の離間距離を当該個々の個別電極に接続された前記表示灯に表記することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の圧力式水位計の校正支援方法。
  9. 前記水位表示工程は、個々の前記個別電極に付した一意の識別称呼と同一の記号を対応する前記表示灯に表記することによって水位を視覚的に表現する、
    ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一に記載の圧力式水位計の校正支援方法。
  10. 前記個別電極に付した一意の識別称呼は、一端側の前記個別電極から他端側の前記個別電極に向けた順番の概念を観念させる記号である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の圧力式水位計の校正支援方法。
  11. 前記設置工程は、状況に応じて異なる前記導水路内の複数種類の水位に適合する複数の高さ位置に複数個の前記センサを設置する、
    ことを特徴とする請求項6ないし10のいずれか一に記載の圧力式水位計の校正支援方法。
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