JP5409531B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関する。
例えば、非特許文献1は、アドホックネットワークのルーティングプロトコルの1つであるOLSR(Optimized Link State Routing Protocol)の仕様を開示する。
T.Clausen他, "Optimized Link State Routing Protocol", 2003年10月, The Internet Society, [2010年5月31日検索], Internet URL http://www.ietf.org/rfc/rfc3626.txt
ネットワークを構成するネットワーク端末(ノード)が、ユニキャストアドホックルーティングプロトコル(例えば、OLSR,AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector))と、マルチキャストアドホックルーティングプロトコル(例えば、MOLSR(Multicast extension for the Optimized Link State Routing protocol),MAODV(Multicast Ad hoc On-Demand Distance Vector))との両方のプロトコルを使用する場合、ノード間で、それぞれのプロトコルのルーティングメッセージが、独立して送受信される。
そのため、ルーティングメッセージの送受信に使用するネットワーク帯域の割合が高くなる場合があり、ユーザが送信したいデータの伝送に使用できるネットワーク帯域の割合が低く、データの伝送効率が悪くなる場合がある。
本発明は、上述のような背景からなされたものであり、効率良くデータのマルチキャスト通信ができるよう改良された無線通信装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信装置(2)は、OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコルに従ったHelloメッセージを送受信し、アドホックネットワークを構築して他の無線通信装置とデータの送受信を行う無線通信装置であって、マルチキャストグループアドレスを記憶するアドレスリスト記憶手段(204)と、前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスを、前記Helloメッセージに記述して送信するHelloメッセージ送信手段(206,210)と、受信した前記Helloメッセージに記述された前記マルチキャストグループアドレスを、前記アドレスリスト記憶手段に登録するアドレス登録手段(202)と、前記OLSRプロトコルに従って、自己が中継装置に選択されている場合、受信した前記データに、前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスが含まれているときは、当該データを中継送信する中継送信手段(208)とを有する。
なお、ここで付された符号は、本願発明の理解を助けることを意図するものであり、本願発明の技術的範囲を限定することを意図するものではない。
本発明に係る無線通信装置によれば、OLSRを利用して、効率良くデータのマルチキャスト通信ができる。
本発明に係る無線通信装置から構成される無線ネットワークを例示する図である。 (A)は、一般的なOLSRプロトコルで使用されるHelloメッセージのフォーマットを例示する図であり、(B)は、一般的なOLSRプロトコルで使用されるTCメッセージのフォーマットを例示する図である。 (A)は、図2(A)に示した一般的なHelloメッセージのフォーマットを拡張したメッセージフォーマットを例示する図であり、(B)は、図2(B)に示した一般的なTCメッセージのフォーマットを拡張したメッセージフォーマットを例示する図である。 図1に示した無線通信装置上で実行される無線通信プログラムの構成を例示する図である。 (A)は、図4に示したグループアドレスリストテーブルが記憶するマルチキャストグループアドレスリストを例示する図であり、(B)は、図4に示したアドレス登録部のアドレス登録処理を例示するフローチャートである。 図1に示した無線ネットワークを構成する各ノードが記憶するグループアドレスリストへのグループアドレスの登録動作例を示す図である。 (A)は、マルチキャストパケット送信元のノードにおける、図4に示したパケット処理部のパケット処理を例示するフローチャートであり、(B)は、マルチキャストパケットの受信ノードにおける、図4に示したパケット処理部のパケット処理を例示するフローチャートである。 図1に示した無線ネットワークにおけるマルチキャストパケットの配送例を示す図である。 図1に示した無線ネットワークを構成する各ノードが記憶するグループアドレスリストへの第2の実施形態におけるグループアドレスの登録動作例を示す図である。
[第1の実施形態]
本発明に係る無線通信装置は、OLSRを利用して、効率良くデータのマルチキャスト通信ができるよう工夫されている。
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。
[無線ネットワーク1]
図1は、本発明の第1の実施形態の実現に用いられる無線通信装置2−1〜2−7を有するアドホックな無線ネットワーク1の構成を例示する図である。
図1に示すように、無線ネットワーク1は、無線通信装置2−1〜2−7と、隣接する無線通信装置間をアドホックに接続する無線通信リンク120とから構成される。
また、無線ネットワーク1は、ユニキャストのプロアクティブ型(通信要求が発生する前から、予め通信経路を確立する)ルーティングプロトコル(例えば、OLSR)に従って動作する。
ここで、OLSRの概要について説明する。
OLSRは、常時経路情報を交換するプロアクティブ型のプロトコルであり、必要最小限の中継ノード(MPR)の集まりによってフラッディングを行うことが特徴である。
OLSRでは、主にHelloメッセージおよびTC(Topology Control)メッセージをやりとりすることで経路構築を行う。
通信方式としては、例えば無線LANなどで使用されるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)が使用される。
Helloメッセージは、各ノードから送信され、自ノードのリンク情報やMPR、MPRセレクタなどの情報が含まれる。
MPR(Multipoint Relay)は、中継を担当するノードを示し、効率的なフラッディングを行うために、各ノードが隣接ノードの1ホップ先のリンク情報などを参照して選択される。
また、MPRセレクタは、自ノードをMPRとして選択しているノードを示す。
MPRを選択しただけでは、まだ通信経路は構築されない。
そこで、OLSRにおいては、TCメッセージを使用してネットワーク全体のトポロジーを構築する。
TCメッセージは、MPRセレクタ集合の情報を含み、MPRとして選択されている各ノードから送信される。
TCメッセージは、MPRを介して、ネットワーク全体にフラッディングされる。
このTCメッセージにより、ネットワークのすべてのノードは、MPRとそのMPRセレクタ集合の情報を取得することができる。
各ノードは、それらの情報に基づき、宛先までの最短経路を算出して、経路表を作成する。
なお、MPRの選択方法や最短経路の算出方法は、OLSRプロトコルに依存するため、ここでの説明は省略する。
図1の説明に戻ると、無線ネットワーク1において、無線通信装置2−1〜2−7それぞれは、隣接する無線通信装置を中継して、送信先の無線通信装置へとデータを送信する。
なお、図1においては、説明の明確化・具体化のために、無線ネットワーク1が、7台の無線通信装置2−1〜2−7から構成される場合を具体例としているが、無線通信装置の台数は、これに限定されるものではない。
また、例えば、無線通信装置2−1と無線通信装置2−3、および、無線通信装置2−1と無線通信装置2−4とが、無線通信リンク120により接続されているが、図1に示すような接続状態に限定されるものではない。
また、以下、無線通信装置2−1〜2−7など、複数ある構成部分のいずれかを示すときは、単に、無線通信装置2と記載することがある。
以下、各図において、実質的に同じ構成部分・処理には、同じ符号が付される。
[ハードウェア構成]
以下、無線通信装置2のハードウェア構成を説明する。
図1に示すように、無線通信装置2は、CPU102、ROM及びRAMなどを含むメモリ104及びこれらの周辺回路などから構成される本体100、表示装置、キーボードなどを含む入出力装置106、無線通信リンク120と本体100との間で情報を送受信する無線インターフェース(IF)部110、HD,CD,DVDなどの記憶媒体114に対してデータの書き込みおよび読み出しを行う記録装置112から構成される。
つまり、無線通信装置2は、要求される機能を実現するための構成部分を有し、他の無線通信装置2と通信可能な無線通信装置としての構成部分を有している。
なお、以下、「無線通信装置」を、「ノード」を記述することがある。
[メッセージフォーマット]
図2(A),(B)は、OLSRプロトコルに従って動作する無線ネットワークを構成するノード間で、定期的に送受信される一般的なメッセージフォーマットを例示する図である。
図2(A)は、隣接ノードの情報を把握するために、各ノードから定期的に送信される、一般的なHelloメッセージのフォーマットを例示する図である。
図2(B)は、無線ネットワーク1全体のノードの接続状態を把握するために、MPRノードから定期的に送信される、一般的なTCメッセージのフォーマットを例示する図である。
MPRノードは、送信元のノードから、直接接続されない送信先のノードへデータ送信を行うために、データを中継しうるノードを示し、無線ネットワークを構成するノードの中から、予め選択される。
例えば、図1に示す無線ネットワーク1においては、MPRノードとして、無線通信装置2−3および無線通信装置2−6が選択されうる。
図2(A)に示すように、Helloメッセージのフォーマットは、メッセージの送信間隔を格納するHtimeフィールド、ノードがメッセージを再送信する積極度を格納するWillingnessフィールド、および、隣接ノードのアドレスを格納するNeighbor Interface Addressフィールドなどを含む。
図2(B)に示すように、TCメッセージのフォーマットは、近隣広告シーケンス番号を格納するANSN(Advertised Neighbor Sequential Number)フィールド、および、自分をMPRとして選択しているノードの集合を広告アドレスとして格納するAdvertised Neighbor Main Addressフィールドなどを含む。
図3(A),(B)は、本発明に係る無線ネットワーク1(図1)を構成するノード間で、定期的に送受信されるメッセージフォーマットを例示する図である。
図3(A)は、図2(A)に示した一般的なHelloメッセージのフォーマットを拡張したメッセージフォーマットを例示する図である。
図3(B)は、図2(B)に示した一般的なTCメッセージのフォーマットを拡張したメッセージフォーマットを例示する図である。
図3(A),(B)に示すメッセージフォーマットは、図2(A),(B)に示すメッセージフォーマットのフィールドに加えて、マルチキャストグループのアドレスを格納するMulticast Group Addressフィールドをさらに含む。
マルチキャストグループは、マルチキャストパケットを受信するノードの集合を示す。
例えば、マルチキャストグループ名「MG1」のグループに属するノードは、マルチキャストグループ「MG1」のアドレス宛に送信されたマルチキャストパケットを受信する。
また、マルチキャストグループのアドレスは、ユニキャストに用いられる各ノードのアドレスとは異なる文字列(例えば、“224”で始まるIP(Internet Protocol)アドレス)で始まり、グループに関わらず、それがマルチキャスト用のアドレスであることが認識可能とされる。
HelloメッセージのMulticast Group Addressフィールド(図3(A))には、自己のノードが属するマルチキャストグループアドレスと、このノードに隣接する(リンクが張られている)ノードが属するマルチキャストグループアドレスとが記述される。
なお、隣接ノードが属するマルチキャストグループアドレスは、Helloメッセージをやり取りすることによって知ることができる(最初にHelloメッセージを送信するときは、自己のノードが属するマルチキャストグループアドレスのみ記述される)。
一方、TCメッセージのMulticast Group Addressフィールド(図3(B))には、自己のアドレスリストテーブル(後述)に登録されているマルチキャストグループアドレスが記述される。
なお、以下、「マルチキャストグループアドレス」を、単に「グループアドレス」と記述し、「Helloメッセージ」および「TCメッセージ」を区別せず、単に「メッセージ」と記述することがある。
[無線通信プログラム20]
図4は、無線通信装置2(図1)上で実行される無線通信プログラム20の構成を例示する図である。
図4に示すように、無線通信プログラム20は、メッセージ受信部200、アドレス登録部202、アドレスリストテーブル204、メッセージ送信部206、パケット処理部208、メッセージ作成部210およびアドレス削除部212から構成される。
無線通信プログラム20(およびOLSRプロトコル)は、例えば、メモリ104(図1)に記憶されて各無線通信装置2に供給され、CPU102で実行される。
無線通信プログラム20は、無線ネットワーク1を構成する無線通信装置2に記憶されたマルチキャストグループのリストに基づいて、他の無線通信装置2から受信したマルチキャストパケットを処理する。
メッセージ受信部200は、他の無線通信装置2から定期的に送信されるHelloメッセージおよびTCメッセージを受信して、アドレス登録部202およびアドレス削除部212に対して出力する。
アドレス登録部202は、メッセージ受信部200から入力されたメッセージのMulticast Group Addressフィールド(図3(A),(B))に格納されたグループアドレスを取得し、グループアドレスリストテーブル204に対して出力する。
図5(A)は、グループアドレスリストテーブル204(図4)が記憶するマルチキャストグループアドレスリストを例示する図である。
グループアドレスリストテーブル204は、アドレス登録部202から入力されたグループアドレスを、パケット処理部208、メッセージ作成部210およびアドレス削除部212に参照可能に記憶する。
メッセージ送信部206は、メッセージ作成部210から入力されたHelloメッセージおよび/またはTCメッセージを、OLSRに従って、他の無線通信装置2に対して定期的に送信する。
パケット処理部208は、グループアドレスリストテーブル204が記憶するグループアドレスリストに基づいて、マルチキャストパケットを処理する(図7(A),(B))を参照して後述)。
メッセージ作成部210は、グループアドレスリストテーブル204が記憶するグループアドレスリストを参照して、HelloメッセージおよびTCメッセージを作成し、メッセージ送信部206に対して出力する(詳細は[HelloメッセージおよびTCメッセージの送信処理]で後述)。
アドレス削除部212は、メッセージ受信部200から入力されたメッセージに応じて、グループアドレスリストテーブル204が記憶するグループアドレスリストから、グループアドレスを削除する。
具体的には、例えば、アドレス削除部212は、グループアドレスリストに存在するグループアドレスが格納されたメッセージを、メッセージ受信部200から一定期間受信しない場合、このグループアドレスを、グループアドレスリストから削除する。
[アドレス登録部202の処理]
図5(B)は、アドレス登録部202(図4)のアドレス登録処理を例示するフローチャートである。
以下、図5(B)を参照して、アドレス登録部202のアドレス登録処理をさらに説明する。
ステップ300(S300)において、アドレス登録部202(図4)は、メッセージ受信部200から入力されたメッセージのMulticast Group Addressフィールド(図3(A),(B))に格納されたグループアドレスを取得する。
ステップ302(S302)において、アドレス登録部202は、S300において取得したグループアドレスのうち、グループアドレスリスト204に未登録のアドレスを選択して、グループアドレスリストテーブル204に登録して、処理を終了する。
[HelloメッセージおよびTCメッセージの送信処理]
メッセージ作成部210は、Multicast Group Addressフィールド(図3(A))に、自己のノードが属するグループアドレスと、他のノードから送信されたHelloメッセージで取得した隣接ノードが属するグループアドレスとを記述したHelloメッセージを作成する。
作成されたHelloメッセージは、メッセージ送信部206を介して送信される。
また、メッセージ作成部210は、Multicast Group Addressフィールド(図3(B))に、グループアドレスリストテーブル204に登録されたグループアドレスを記述したTCメッセージを作成する。
作成されたTCメッセージは、メッセージ送信部206を介して送信される。
[グループアドレス登録動作例]
図6は、無線ネットワーク1(図1)を構成する各ノードが記憶するグループアドレスリストへのグループアドレスの登録動作例を示す図である。
以下、図6を参照して、グループアドレスの登録動作例を、さらに説明する。
また、以下、説明の明確化・具体化のために、無線ネットワーク1を構成する無線通信装置2−1〜2−7を、図6に示すノード1〜7とし、斜線で示したノード3,6をMPRノードとする場合を具体例として説明する。
また、ノード7のグループアドレスリストに、グループアドレスを登録する場合を具体例として説明する。
図6に示すように、ノード1,5,6は、マルチキャストグループ「MG1」に属し、ノード3,7は、マルチキャストグループ「MG2」に属し、ノード2,4は、マルチキャストグループ「MG3」に属するものとする。
また、図6において、ノード間を結ぶ直線は、これらのノードがリンクを張ることができる(つまり、通信可能である)ことを示す。
(1−1)ノード7は、ノード6から送信されたHelloメッセージを受信して、ノード6と、ノード6に隣接するノード3,5とが属するマルチキャストグループMG1,MG2のグループアドレスを取得する(S300;図5(B))。
なお、ノード6は、既にノード3,5から送信されたHelloメッセージを受信しており、隣接ノード3,5が属するマルチキャストグループMG1,MG2のグループアドレスを取得しているものとする。
(1−2)ノード7は、取得したグループアドレスのうち、未登録であるMG1のグループアドレスを、グループアドレスリストに登録する(S302)。
(1−3)ノード7は、自己のノードが属するマルチキャストグループMG2のグループアドレスと、隣接するノード6が属するマルチキャストグループMG1のグループアドレスとを、自己が送信するHelloメッセージに設定する。
(1−4)さらに、ノード7は、MPRであるノード6を介してMPRノード3から送信されたTCメッセージを受信して、ノード3と、ノード3に隣接するノード1,2,4とが属するマルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスを取得する(S300)。
(1−5)ノード7は、取得したグループアドレスのうち、未登録であるMG3のグループアドレスを、グループアドレスリストに登録する(S302)。
上記(1−1)〜(1−5)の処理により、ノード7のグループアドレスリストには、図6に示すように、ネットワーク上に存在するすべてのマルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスが登録される。
同様の処理により、他のノード1〜6のグループアドレスリストにも、ネットワーク上に存在するすべてのマルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスが登録される。
なお、Helloメッセージで取得したグループアドレスとTCメッセージで取得したグループアドレスとを区別して登録するようにしてもよい。
この場合、前述のアドレス削除部212(図4)は、Helloメッセージの経路保持時間が経過した場合に、Helloメッセージで登録されたグループアドレスを削除し、TCメッセージの経路保持時間が経過した場合に、TCメッセージで登録されたグループアドレスを削除する。
ただし、いずれのグループアドレスも、HelloメッセージまたはTCメッセージの経路保持時間内に、HelloメッセージまたはTCメッセージで当該グループアドレスを受信した場合は削除されない。
[送信元ノードにおけるパケット処理部208の処理]
図7(A)は、マルチキャストパケット送信元のノードにおけるパケット処理部208(図4)のパケット処理を例示するフローチャートである。
以下、図7(A)を参照して、パケット処理部208のパケット処理をさらに説明する。
ステップ320(S320)において、パケット処理部208は、送信しようとするマルチキャストパケットの宛先グループアドレスが、グループアドレスリストテーブル204(図4)が記憶するグループアドレスリストに存在するか否かを判断する。
グループアドレスリストに存在する場合は、パケット処理部208は、S322の処理に進み、それ以外の場合は、S324の処理に進む。
ステップ322(S322)において、パケット処理部208は、他のノードに対して、マルチキャストパケットを送信して、処理を終了する。
ステップ324(S324)において、パケット処理部208は、マルチキャストパケットを破棄して、処理を終了する。
[受信ノードにおけるパケット処理部208の処理]
図7(B)は、マルチキャストパケットの受信ノードにおけるパケット処理部208のパケット処理を例示するフローチャートである。
以下、図7(B)を参照して、パケット処理部208のパケット処理をさらに説明する。
ステップ340(S340)において、パケット処理部208は、他のノードから送信されたマルチキャストパケットを受信する。
ステップ342(S342)において、パケット処理部208は、S340において受信したマルチキャストパケットの宛先グループアドレスが、自己の属するグループアドレスであるか否かを判断する。
自己の属するグループアドレスである場合は、S344の処理に進み、それ以外の場合は、S346の処理に進む。
ステップ344(S344)において、パケット処理部208は、S340において受信したマルチキャストパケットを取得し、自己のノード内で処理する。
ステップ346(S346)において、自己のノードがMPRノードであるか否かを判断する。
MPRノードである場合は、パケット処理部208は、S348〜S352において、S320〜S324と同様な処理を行い、処理を終了し、それ以外の場合は、S352において、S324と同様な処理を行い、処理を終了する。
[無線ネットワーク1の動作例]
図8は、本発明に係る無線ネットワーク1(図1)におけるマルチキャストパケットの配送例を示す図である。
以下、図8を参照して、無線ネットワーク1におけるマルチパケットの配送例を、さらに説明する。
また、以下、説明の明確化・具体化のために、無線ネットワーク1を構成する無線通信装置2−1〜2−7を、図8に示すノード1〜7とし、マルチキャストパケットの送信元ノードをノード1とし、斜線で示したノード3,6をMPRノードとする場合を具体例として説明する。
また、上述のグループアドレス登録処理により、各ノードのグループアドレスリストには、マルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスが登録されているものとする。
(2−1)送信元ノード1は、マルチキャストパケットの宛先MG1のアドレスが、自己のグループアドレスリストに登録されていると判断し、宛先がMG1のマルチキャストパケットを送信する(S320,S322;図7(A))。
(2−2)隣接するノード3,4は、ノード1から送信されたマルチキャストパケットを受信する(S340;図7(B))。
(2−3)ノード3は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属さないので、当該マルチキャストパケットを、自己のノードでは取得しない。
(2−4)ノード3は、自己のノードがMPRノードであると判断する(S346)。
また、ノード3は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1のアドレスが、自己のグループアドレスリストに登録されていると判断し、マルチキャストパケットを送信する(S348,S350)。
(2−5)隣接するノード1,2,4,6は、ノード3から送信されたマルチキャストパケットを受信する(S340)。
なお、マルチキャストパケットには、前ホップノードのアドレスが記述されている。
そのため、ノード1は、受信したマルチキャストパケットがノード3による送信前に、自己のノードが送信したものと判断し、このパケットを破棄する。
(2−6)ノード4は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属さず、かつ、自己のノードがMPRノードではないと判断し、受信したマルチキャストパケットを破棄する(S342,S346,S352)。
なお、ノード4は、自己のノードと送信元ノード1との通信経路上に、受信したマルチキャストパケットを送信したノード3が存在しないとの理由で、受信したマルチキャストパケットを破棄してもよい。
(2−7)ノード2は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属さず、かつ、自己のノードがMPRノードではないと判断し、受信したマルチキャストパケットを破棄する(S342,S346,S352)
(2−8)ノード6は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属するので、当該マルチキャストパケットを取得して、自己のノード内で処理する(S342,S344)。
(2−9)ノード6は、自己のノードがMPRノードであると判断する(S346)。
また、ノード6は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1のアドレスが、自己のグループアドレスリストに登録されていると判断し、マルチキャストパケットを送信する(S348,S350)。
(2−10)隣接するノード3,5,7は、ノード6から送信されたマルチキャストパケットを受信する(S340)。
なお、ノード3が受信したマルチキャストパケットは、ノード6による送信前に自己のノードが送信したものなので、破棄される。
(2−11)ノード5は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属するので、当該マルチキャストパケットを取得して、自己のノード内で処理する(S342,S344)。
また、ノード5は、自己のノードがMPRノードではないと判断し、受信したマルチキャストパケットを破棄する(S346,S352)。
(2−12)ノード7は、受信したマルチキャストパケットの宛先MG1に属さず、かつ、自己のノードがMPRノードではないと判断し、受信したマルチキャストパケットを破棄する(S342,S346,S352)。
上記(2−1)〜(2−12)の処理により、無線ネットワーク1(図1)において、宛先MG1のマルチキャストパケットが、送信元ノード1から、MG1に属するノード5およびノード6へ配送される。
[第1の実施形態の特徴]
以上の処理により、OLSRを利用しながらアドホックネットワーク内に存在する全てのグループアドレスを全ノードが共有することができる。
そのため、マルチキャスト対応の専用プロトコルを動作させる場合に比し、余計なトラフィックを増加させることなく効率的にマルチキャスト通信を行うことができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
本発明の第2の実施形態においては、アドレス登録部202およびメッセージ作成部210(図4)の動作を変更することにより、Helloメッセージのみを利用して、アドレス登録処理を行う。
なお、他の構成、処理は第1の実施形態と同じである。
第2の実施形態におけるアドレス登録部202は、メッセージ受信部200から入力されたHelloメッセージメッセージのMulticast Group Addressフィールド(図3(A))に格納されたグループアドレスを取得する。
また、アドレス登録部202は、取得したグループアドレスのうち、グループアドレスリスト204(図4)に未登録のアドレスを選択して、グループアドレスリストテーブル204に登録する。
第2の実施形態におけるメッセージ作成部210は、Multicast Group Addressフィールド(図3(A))に、グループアドレスリスト204に登録されたグループアドレスを記述したHelloメッセージを作成する。
作成されたHelloメッセージは、メッセージ送信部206(図4)を介して送信される。
[第2の実施形態におけるグループアドレス登録動作例]
図9は、第2の実施形態における無線ネットワーク1(図1)を構成する各ノードが記憶するグループアドレスリストへのグループアドレスの登録動作例を示す図である。
以下、図9を参照して、第2の実施形態におけるグループアドレスの登録動作例を、さらに説明する。
(3−1)ノード3は、ノード1,2,4から送信されたHelloメッセージを受信して、ノード1,2,4が属するマルチキャストグループMG1,MG3のグループアドレスを取得する。
(3−2)ノード3は、取得したグループアドレスのうち、未登録であるMG1,MG3のグループアドレスを、グループアドレスリストに登録する。
(3−3)ノード3は、自己のノードが属するマルチキャストグループMG2のグループアドレスと、取得したMG1,MG3のグループアドレスとを、自己が送信するHelloメッセージに設定する。
(3−4)ノード6は、ノード3から送信されたHelloメッセージを受信して、(3−3)においてHelloメッセージに設定されたMG1,MG2,MG3のグループアドレスを取得する。
(3−5)ノード6は、取得したグループアドレスのうち、未登録であるMG2,MG3のグループアドレスを、グループアドレスリストに登録する。
(3−6)ノード6は、自己のノードが属するマルチキャストグループMG1のグループアドレスと、取得したMG1,MG2,MG3のグループアドレスとを、自己が送信するHelloメッセージに設定する。
(3−7)ノード7は、ノード6から送信されたHelloメッセージを受信して、(3−6)においてHelloメッセージに設定されたMG1,MG2,MG3のグループアドレスを取得する。
(3−8)ノード7は、取得したグループアドレスのうち、未登録であるMG1,MG3のグループアドレスを、グループアドレスリストに登録する。
(3−9)ノード7は、自己のノードが属するマルチキャストグループMG2のグループアドレスと、取得したMG1,MG2,MG3のグループアドレスとを、自己が送信するHelloメッセージに設定する。
上記(3−1)〜(3−9)の処理により、例えば、ノード7のグループアドレスリストには、図9に示すように、ネットワーク上に存在するすべてのマルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスが登録される。
同様の処理により、他のノード1〜6のグループアドレスリストにも、ネットワーク上に存在するすべてのマルチキャストグループMG1,MG2,MG3のグループアドレスが登録される。
1・・・無線ネットワーク,2・・・無線通信装置,100・・・本体,102・・・CPU,104・・・メモリ,106・・・入出力装置,110・・・無線IF部,112・・・記録装置,114・・・記憶媒体,120・・・無線通信リンク,200・・・メッセージ受信部,202・・・アドレス登録部,204・・・グループアドレスリストテーブル,206・・・メッセージ送信部,208・・・パケット処理部,210・・・メッセージ作成部,212・・・アドレス削除部

Claims (2)

  1. OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコルに従ったHelloメッセージを送受信し、アドホックネットワークを構築して他の無線通信装置とデータの送受信を行う無線通信装置であって、
    マルチキャストグループアドレスを記憶するアドレスリスト記憶手段と、
    前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスを、前記Helloメッセージに記述して送信するHelloメッセージ送信手段と、
    受信した前記Helloメッセージに記述された前記マルチキャストグループアドレスを、前記アドレスリスト記憶手段に登録するアドレス登録手段と、
    前記OLSRプロトコルに従って、自己が中継装置に選択されている場合、受信した前記データに、前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスが含まれているときは、当該データを中継送信する中継送信手段と
    を有する無線通信装置。
  2. OLSR(Optimized Link State Routing)プロトコルに従ったHelloメッセージおよびTC(Topology Control)メッセージを送受信し、アドホックネットワークを構築して他の無線通信装置とデータの送受信を行う無線通信装置であって、
    マルチキャストグループアドレスを記憶するアドレスリスト記憶手段と、
    前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスを、前記Helloメッセージに記述して送信するHelloメッセージ送信手段と、
    前記OLSRプロトコルに従って、自己が中継装置に選択されている場合、前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスを、前記TCメッセージに記述して送信するTCメッセージ送信手段と、
    受信した前記Helloメッセージに記述された前記マルチキャストグループアドレス、および、受信した前記TCメッセージに記述された前記マルチキャストグループアドレスを、前記アドレスリスト記憶手段に登録するアドレス登録手段と、
    前記OLSRプロトコルに従って、自己が中継装置に選択されている場合、受信した前記データに、前記アドレスリスト記憶手段に記憶されたマルチキャストグループアドレスが含まれているときは、当該データを中継送信する中継送信手段と、
    を有する無線通信装置。
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