JP5409232B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このため、ログの解析は、有効な遅延対策として従来から利用されている。
しかしながら、ログの解析は、通常、技術者等、人間によって行われるため、その効果は技術レベルや経験に左右されやすく、必ずしも正確で合理的な方法ではない。
そこで、エラーログにもとづくエラー頻度に応じて印刷データの出力順序を制御する印刷制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
コード特定手段は、実行されたコードのうち、その実行頻度が所定値を超える一又は二以上のコードを特定する。特定コード保持手段は、特定した各コードを第一のメモリに保持するとともに、そのコードの識別情報を第二のメモリに保持する。コード実行制御手段は、対象の印刷データに含まれる命令を実行するためのコードを示す識別情報が前記第一のメモリに保持されている場合に、対応するコードを前記第二のメモリから呼び出して実行する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
なお、本実施形態の画像形成装置1は、図示しないホストコンピュータと電気的に接続されることにより画像形成システムを構成するものとする。
すなわち、ホストコンピュータから送られた印刷データを画像形成装置1が受け取り、この印刷データに描画処理を施して印刷出力を行うシステムとなっている。
データ受信部102は、通信インタフェース101を介して印刷データを受信するための制御ボードを備える。
具体的には、制御ボードは、受信した印刷データに含まれる各オブジェクトが、文字データか、ベクターデータか、イメージデータかを判別し、各オブジェクトの描画データを描画データ処理部104に出力する。
また、制御ボードは、各オブジェクトに対応する描画命令を抽出する。
例えば、ある印刷データに、線の描画命令が含まれている場合、線を引くための描画命令、線の色、位置等を指定するための描画命令が、抽出される。
なお、データ解析部103は、ここで使用されたコードを抽出し、その情報を、処理頻度情報制御部109に通知する。
描画データ処理部104は、ここで使用されたコードを抽出し、その情報を、処理頻度情報制御部109に通知する。
この制御ボードは、変換後のビットマップデータを出力部106に出力する処理を行う。
また、描画部105は、ここで使用されたコードを抽出し、その情報を、処理頻度情報制御部109に通知する。
具体的には、描画部105を介して得たビットマップデータを紙媒体等にトナーやインク等の着色剤を転写して顕像化する処理を印刷エンジンによって実行する。
コードキャッシュ制御部108は、描画処理に用いたコードの識別情報を一時的に高速アクセスが可能なメモリに保持させる。コードキャッシュに係るコードそのものはCPU111内のRAM(Random Access Memory:第一のメモリ)に一時的に格納する(本発明の特定コード保持手段に含まれる一の動作)。
なお、CPU111は、描画処理に際してこのメモリを参照し、その描画処理に用いるコードと同一の識別情報が保持されているかどうかを確認する。CPU111は、メモリから描画処理に用いるコードと同一コードの識別情報を検出すると、そのコードをRAMから呼び出し、描画部105に対し描画を実行させる。
このため、描画処理に用いるコードを、その度に描画プログラムから呼び出して実行する通常の描画方式よりも速く処理を行うことができる。
また、この制御ボードは、使用されたコードの中から、使用頻度の高いコードを特定する。
具体的には、使用されたコードのうち、その使用頻度が所定値を超え、かつ、使用頻度が高い一又は二以上のコードを特定することができる。
また、使用されたコードのうち、その使用頻度が所定値を超え、かつ、その使用頻度の高い順で、所定のデータ量を超えない範囲内において選択される一又は二以上のコードを特定することができる。
例えば、入力操作により、集計時、最も使用頻度の高いコードから5番目までに該当するコードの識別情報を処理頻度情報保持部110に通知し、保持するように制御することができる。
また、入力操作により、1MBに収まる範囲において使用頻度の高いコードの識別情報を処理頻度情報保持部110に通知し、保持するように制御することができる。
また、使用頻度の集計のタイミングは、画像形成装置(出力デバイス)の出力性能やユーザの使用態様に応じて予め設定し、または、変更することができる。
これは、例えば、CADデータなど、「線を引く」命令が極端に多いアプリケーションについては問題ないが、一般のビジネス文書等、命令に偏りが無いアプリケーションの場合に、単に使用頻度の高いコードを保持するようにすると、多くのコードがキャッシュ対象となり、却って処理速度の低下を招くおそれがあるからである。
このため、処理頻度情報制御部109は、予め指定した所定のアプリケーションによって生成された印刷データに係るコードであって、かつ、その実行頻度が所定値を超えるコードを特定するようにすることもできる。
メモリ等の記憶媒体は、高速アクセスが可能なものが好ましい。
RAMは、プログラムを実行する際にそのプログラム及びデータを一時的に記憶して、作業領域として用いるメモリである。
本実施形態においては、コードキャッシュの対象となるコードそのものを一時的に保持する。
プログラムが実行されることにより、各制御ボードは、CPU内にデータ受信部102、データ解析部103、描画データ処理部104、描画部105、システム制御部107、コードキャッシュ制御部108及び処理頻度情報制御部109を機能ブロックとして構成し、各部のハード要素を通信インタフェース101、出力部106及び処理頻度情報保持部110として機能させる。
ここで、処理頻度情報保持部110には、使用頻度の高いコードに限定して保持するようにしているため、通常のコードキャッシュに比べキャッシュヒット率が高くなる。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置10によれば、描画〜印刷に係る処理時間をより短縮し、さらなる高速化を図っている。
図2は、本実施形態の画像形成装置の動作手順を示したフローチャートである。
印刷データの受信に応じ、データ解析部103は、印刷データを解析する(S2)。
具体的には、対応するコードを呼び出して、オブジェクトを解釈し、描画命令を抽出する。
また、出力部106が、ビットマップデータにもとづいて印刷処理を行う(S3)。
続いて、処理頻度情報制御部109が、S2及びS3において使用した各コードの使用回数を計測する(S4)。
すなわち、データ解析部103、描画データ処理部104及び描画部105において使用したコードの回数を計測する。
なお、S3〜S4は、各々、ページ排出命令まで繰り返して実行するとともに(ループ2)、データ終了命令まで繰り返して実行する(ループ1)。
そして、処理頻度情報保持部110は、特定されたコードの識別情報を保持する(S6)。
このため、出力の遅延を効果的に防ぎ、高速化を実現することができる。
例えば、条規実施形態では、各構成部の制御ボードが互いに連携して画像形成装置10のコンピュータを構成するものとしたが、画像形成装置の例えば、システム制御部107に主制御ボードを備えて、この主制御ボードによりコンピュータを構成し、各要素を制御してもよい。
例えば、同じ頻度のコードが複数ある場合には、コードサイズの小さなコードを優先的にコードキャッシュの対象とする。
これにより、コードの読み込み時間を短縮し、コードキャッシュに係る描画の処理時間をより高速化することができる。
108 コードキャッシュ制御部(コード実行制御手段)
109 処理頻度情報制御部(コード特定手段)
110 処理頻度情報保持部
Claims (4)
- 印刷データに含まれる命令を実行するためのコードを所定の描画プログラムから呼び出して実行する画像形成装置であって、
実行されたコードのうち、その実行頻度が所定値を超える一又は二以上のコードを特定するコード特定手段と、
特定した各コードを高速アクセスが可能な第一のメモリに保持するとともに、そのコードの識別情報を第二のメモリに保持する特定コード保持手段と、
対象の印刷データに含まれる命令を実行するためのコードを示す識別情報が前記第二のメモリに保持されている場合に、対応するコードを前記第一のメモリから呼び出して実行するコード実行制御手段と、を備え、
前記コード特定手段は、
実行されたコードのうち、予め指定した所定のアプリケーションによって生成された印刷データに係るコードであって、かつ、その実行頻度が所定値を超えるコードを特定する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記コード特定手段は、
実行されたコードのうち、その実行頻度が所定値を超え、かつ、その実行頻度の高い順に選択される一又は二以上のコードを特定する請求項1記載の画像形成装置。 - 前記コード特定手段は、
実行されたコードのうち、その実行頻度が所定値を超え、かつ、その使用頻度の高い順で、所定のデータ量を超えない範囲内において選択される一又は二以上のコード特定する請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記コードは、前記描画プログラムを構成する関数である請求項1乃至3のいずれか一項記載の画像形成装置。
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