JP5408590B2 - 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法 - Google Patents

光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5408590B2
JP5408590B2 JP2010026405A JP2010026405A JP5408590B2 JP 5408590 B2 JP5408590 B2 JP 5408590B2 JP 2010026405 A JP2010026405 A JP 2010026405A JP 2010026405 A JP2010026405 A JP 2010026405A JP 5408590 B2 JP5408590 B2 JP 5408590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement object
strain
optical
measurement
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010026405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011163896A (ja
Inventor
賢治 天谷
有希 大西
史昭 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Tokyo Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Institute of Technology NUC filed Critical Tokyo Institute of Technology NUC
Priority to JP2010026405A priority Critical patent/JP5408590B2/ja
Publication of JP2011163896A publication Critical patent/JP2011163896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5408590B2 publication Critical patent/JP5408590B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

本発明は、光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法に関する。
構造物や機械部品などのひずみの測定に、ひずみゲージが一般的に用いられている。ひずみゲージとして、例えば、測定対象物のひずみに伴い、電力抵抗値が変化する回路などが用いられている。そして、ひずみゲージを用いるひずみ測定では、ひずみゲージを測定対象物に取り付けるとともに、当該ひずみゲージに検出器を電気的に接続し、当該検出器により、ひずみゲージの抵抗変化を検出する。
ひずみゲージを用いるひずみ測定方法は、ひずみゲージが取り扱いやすい、測定原理が簡単、測定対象物の応力状態を乱さない、感度・精度が良い、等の利点を有している。
しかし、自動車のひずみ測定などでは、ひずみゲージを自動車に多数取り付け、当該多数のひずみゲージに検出器を電気的に接続することとなる。そのため、配線が多くなってしまうという問題がある。また、高温の炉の中で測定を行う必要がある場合にも、当該炉に対し、配線用の穴を設けなくてはならないという問題が生じる。換言すれば、ひずみゲージを用いる使用環境は、大きく制限されてしまう。
そのため、構造物や機械部品などのひずみをひずみゲージを用いないで測定する、非接触ひずみ測定法の研究が盛んに行われている。非接触ひずみ測定法としては、光学的に測定する光学的測定法や、画像処理を用いて測定する画像測定法などがある。
光学的測定法としては、非特許文献1に、モアレ法を利用したひずみ測定方法が記載されている。また、非特許文献2に、ホログラフィ法を利用したひずみ測定方法が記載されている。また、非特許文献3−6には、スペックル干渉法を利用したひずみ測定方法が記載されている。
光学的測定法は、レーザ光を測定対象物の表面に照射し、反射光をCCD(Charge Coupled Device)により検出する方法である。そして、光学的測定法では、CCDにより検出された格子模様や干渉模様から、ひずみを測定する。具体的には、光学的測定法では、測定対象物に応力を負荷する前と後でのCCD画像を用いて位相解析を行って、ひずみによる変位を測定する。
画像測定法は、測定対象物の表面模様を撮影することにより、ひずみを測定する方法である。具体的には、画像測定法では、相関関数を用いて、測定対象物に応力を負荷する前と後での画像の輝度値を比較し、ひずみによる変位を測定する。
森本 吉春、他2名、モアレ法・格子法による形状・変形計測の最近の研究、非破壊検査、2003年、52巻、3号、116−121ページ 山口 一郎、デジタルホログラフィによる形状・変形測定、非破壊検査、2003年、52巻、3号、127−131ページ 豊岡 了、動的電子スペックル干渉法(DESPI)によるアルミ合金の塑性変形過程の観察とそのメゾ力学的解釈、非破壊検査、2003年、52巻、3号、122−126ページ 梅崎 栄作、ESPIを用いた全視野ひずみ計測法、非破壊検査、2005年、54巻、3号、139−143ページ 森本 吉春、他4名、高精度位相解析法の光学計測への応用、非破壊検査、2005年、54巻、3号、120−126ページ 木原 利喜、自動化光弾性法、非破壊検査、2005年、54巻、3号、127−131ページ
光学的測定法と画像測定法のいずれも、高精度に変位を測定することができる。しかしながら、ひずみは、当該光学的測定法や画像測定法によって測定された変位データを微分することにより、算出される。そのため、光学的測定法や画像測定法などの非接触測定法によるひずみ測定では、誤差が大きくなりやすく、ひずみゲージを用いる接触測定法と同程度の精度を得ることが難しいという問題がある。
また、測定原理が複雑なため、測定者は専門知識を身に付けなければならないという問題がある。
本発明は、使用環境が制限されず、測定原理が簡単で、且つ、より高い感度及び精度でひずみを測定できる、光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る光学ひずみゲージは、取付部、支点部、複数の連結部、複数の反射面を備える。前記取付部は、測定対象物に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の前記連結部は、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
本発明の第1の態様に係る光学ひずみゲージにおいては、反射面に光を照射し、当該反射面からの反射光が形成する光スポットの変位を測定することにより、測定対象物のひずみ変形に伴う反射面の角度変化を測定することができる。そして、当該反射面の角度変化は、測定対象物のひずみに比例する。そのため、本発明に係る光学ひずみゲージにおいては、測定対象物のひずみ変形を直接に反射面の角度変化に変換して測定する。したがって、本発明に係る光学ひずみゲージにおいては、測定対象物のひずみを測定する際に、変位データを微分する必要がないため、従来の光学測定法や画像測定法に比べて、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、取付部、支点部、複数の連結部、を備えることが好ましい。前記取付部は、弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の前記連結部は、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記取付部が弾性変形し、前記取付部と前記連結部との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、複数の取付部、支点部、連結部、複数の反射面を備えていてもよい。複数の前記取付部は、測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結されている。また、前記連結部は、前記支点部と他の前記取付部とを連結する。また、複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記連結部に固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記他の取付部の位置が変位し、前記連結部の角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、本発明に係る光学ひずみゲージは、複数の取付部、支点部、複数の連結部、を備えていてもよい。複数の前記取付部は、測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結されている。また、複数の前記連結部は、前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
具体的には、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、複数の前記取付部の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっていることが好ましい。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、また、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されていることが好ましい。
これにより、測定対象物のひずみ変形に応じて反射面の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
また、前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなることが好ましい。
これにより、光学ひずみゲージを容易に形成することができる。
また、さらに、前記反射面の表面は、鏡面となっていることが好ましい。
これにより、反射面に入射した光は正反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、1つの光スポットを形成する。そのため、複数の反射面から反射された光によって形成される複数の光スポット間の距離を測定することにより、複数の反射面の角度変化を測定することができる。
また、前記反射面の表面は、粗面となっていてもよい。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、反射面にガラスや金属の微細片を塗布したり、反射面に回折格子を設けたり、反射面にホログラムシートを貼り付けることによっても、光スポット探索を容易にすることができる。
さらに、回折格子のパターン及びホログラフィーパターンは、予め能動的に設計することができる。そのため、複数の反射面に、異なるパターンの回折格子又はホログラムシートを設けることにより、複数の反射面からの反射光を容易に分離することができる。
本発明の第2の態様に係る光学的ひずみ測定装置は、光学ひずみゲージ、角度測定部、ひずみ算出部を備える。光学ひずみゲージは、測定対象物に取り付けられ、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える。また、角度測定部は、複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定する。また、ひずみ算出部は、前記角度測定部により測定された角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出する。
また、前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記ひずみ算出部は、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する。
本発明の第2の態様に係る光学的ひずみ測定装置においては、角度測定部が、反射面に光を照射し、当該反射面からの反射光が形成する光スポットの変位を測定することにより、測定対象物のひずみ変形に伴う反射面の角度変化を測定する。そして、当該反射面の角度変化は、測定対象物のひずみに比例するため、ひずみ算出部によって、反射面の角度変化から測定対象物のひずみが算出される。そのため、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、測定対象物のひずみ変形を直接に反射面の角度変化に変換して測定する。したがって、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、測定対象物のひずみを測定する際に、変位データを微分する必要がないため、従来の光学測定法や画像測定法に比べて、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、光学ひずみゲージが従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定装置においては、測定対象物のひずみ変形を光学ひずみゲージの反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、前記角度測定部は、前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定することが好ましい。
さらに、また、複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記角度測定部は、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出することが好ましい。
これにより、相対的な角度変化量をより容易に算出することができる。
また、光学ひずみゲージは、取付部、支点部、複数の連結部、を備えることが好ましい。前記取付部は、測定対象物に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の前記連結部は、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、光学ひずみゲージは、取付部、支点部、複数の連結部、を備えることが好ましい。前記取付部は、弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の前記連結部は、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、光学ひずみゲージは、複数の取付部、支点部、連結部、を備えていてもよい。複数の前記取付部は、測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結されている。また、前記連結部は、前記支点部と他の前記取付部とを連結する。また、複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記連結部に固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、光学ひずみゲージは、複数の取付部、支点部、複数の連結部、を備えていてもよい。複数の前記取付部は、測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結されている。また、複数の前記連結部は、前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、さらに、前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっていることが好ましい。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されていることが好ましい。
これにより、測定対象物のひずみ変形に応じて反射面の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
また、前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなることが好ましい。
これにより、光学ひずみゲージを容易に形成することができる。
さらに、前記反射面の表面は、粗面となっており、複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離する分離手段を備えることが好ましい。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、分離手段により、複数の反射面から反射された反射光が反射面毎に分離されるため、一の反射面から反射された光線が他の反射面から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
本発明の第3の態様に係る光学的ひずみ測定方法は、測定対象物に、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージを取りつけ、複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定し、前記角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するものである。
また、前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する。
本発明の第3の態様に係る光学的ひずみ測定方法においては、反射面に光を照射し、当該反射面からの反射光が形成する光スポットの変位を測定することにより、測定対象物のひずみ変形に伴う反射面の角度変化を測定することができる。そして、当該反射面の角度変化は、測定対象物のひずみに比例する。そのため、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、測定対象物のひずみ変形を直接に反射面の角度変化に変換して測定する。したがって、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、測定対象物のひずみを測定する際に、変位データを微分する必要がないため、従来の光学測定法や画像測定法に比べて、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、光学ひずみゲージが従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本発明に係る光学的ひずみ測定方法においては、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定することが好ましい。
さらに、また、複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記角度測定部は、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出することが好ましい。
これにより、相対的な角度変化量をより容易に算出することができる。
また、光学ひずみゲージは、取付部、支点部、複数の連結部、複数の反射面を備えることが好ましい。前記取付部は、測定対象物に取り付けられる。また、前記支点部は、前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の前記連結部は、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する。また、複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されている。そして、前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する。
これにより、測定対象物のひずみ変形を反射面の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、前記反射面の表面は、粗面となっており、複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離することが好ましい。
これにより、反射面に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面によって反射された光は、当該反射面から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、複数の反射面から反射された反射光を反射面毎に分離するため、一の反射面から反射された光線が他の反射面から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
本発明によれば、使用環境が制限されず、測定原理が簡単で、且つ、より高い感度及び精度でひずみを測定できる、光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法を提供することができる。
本発明に係る光学ひずみゲージの一例を示す概念図である。 本発明に係る光学ひずみゲージの一例を示す概念図である。 本発明に係る光学ひずみゲージの一例を示す概念図である。 本発明に係る光学ひずみゲージの一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージを説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージを説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージにおける反射面の角度変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージにおける反射面の角度変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学的ひずみ測定装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る反射面により鏡面反射された反射光が形成する光スポットの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学的ひずみ測定装置において、反射面において鏡面反射が生じた場合における光スポット探索を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学的ひずみ測定装置において、反射面において乱反射が生じた場合における光スポット探索を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る反射面により乱反射された反射光が形成する光スポットの一例を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学的ひずみ測定装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る光学的ひずみ測定装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態における光スポットの移動量の算出を説明する図である。 本発明の実施の形態における光スポットの移動量の算出を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る光学ひずみゲージの測定レンジを求める数値解析において用いられたモデルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における数値解析におけるミーゼス応力分布を示す図である。 本発明の実施の形態における光学ひずみゲージの反射面の相対的な角度変化と、測定対象物のひずみとの関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態における光学ひずみゲージの最大ミーゼス応力と、測定対象物のひずみとの関係を示すグラフである。 本発明の実施例に係る光学ひずみゲージを示す図である。 本発明の実施例に係る測定対象物を示す図である。 実施例1における測定対象物のひずみ変形前の強度画像を示す図(図25(a))、実施例1における測定対象物のひずみ変形後の強度画像を示す図(図25(b))である。 本発明の実施例におけるテンプレート画像と、測定対象物をひずみ変形させた後の画像との相関関数の分布を示す図である。 実施例1における二値化を行った後の測定対象物のひずみ変形前の強度画像を示す図(図27(a))、実施例1における二値化を行った後の測定対象物のひずみ変形後の強度画像を示す図(図27(b))である。 本発明の実施例におけるテンプレート画像と、測定対象物をひずみ変形させた後の画像との相関関数の分布を示す図である。 本発明の実施例に係る光学ひずみゲージの反射面の相対的な角度変化量と、当該光学ひずみゲージを用いて測定した測定対象物のひずみ(たわみ)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例に係る光学ひずみゲージの反射面の相対的な角度変化量と、当該光学ひずみゲージを用いて測定した測定対象物のひずみ(たわみ)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例において測定対象物をひずみ(たわみ)変形させたときのひずみ(たわみ)分布を示す図である。 本発明の実施例に係る光学ひずみゲージを用いて測定した測定データとFEM解析直線との比較を示すグラフである。 本発明の実施例に係る光学ひずみゲージを用いて測定した測定データとFEM解析直線との比較を示すグラフである。
以下に、本発明を適用可能な実施形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
まず、本発明に係る測定原理について、説明する。図1乃至3は、本発明に係る光学ひずみゲージ10の一例を示す概念図である。本発明に係る光学ひずみゲージ10は、図1乃至3に示すように、測定対象物1に取り付けられる。また、光学ひずみゲージ10は、光を反射可能であり且つ測定対象物1のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面5を備えている。
具体的には、図1に示す光学ひずみゲージ10は、複数の取付部2、支点部3、複数の連結部4等を備えている。
複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のそれぞれと連結部4により連結されている。また、複数の連結部4は、支点部3と複数の取付部2とをそれぞれ連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
また、図2に示す光学ひずみゲージ10は、取付部2、支点部3、複数の連結部4等を備えている。
取付部2は、弾性材料により形成され、測定対象物1に取り付けられる。図2に示す例では、取付部2において、図2のハッチングで示す部分が弾性材料により形成されている。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、取付部2のそれぞれ異なる箇所と連結部4により連結される。また、複数の連結部4は、取付部2のそれぞれ異なる箇所と支点部3とを連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、取付部2が弾性変形し、取付部2と連結部4との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
また、図3に示す光学ひずみゲージ10は、複数の取付部2、支点部3、連結部4等を備えている。
複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のうち一の取付部2に接続され、且つ他の取付部2と連結部4により連結されている。また、連結部4は、支点部3と他の取付部2とを連結する。また、複数の反射面5のうち一の反射面5は、一の取付部2に固定され、他の反射面5は、連結部4に固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、他の取付部2の位置が変位し、連結部4の角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
以上により、図1〜図3に示す光学ひずみゲージ10は、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
なお、本発明に係る光学ひずみゲージ10の構成は図1〜図3に限定されるものではなく、測定対象物1のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面5を備えるものであればよい。例えば、図1では、2つの取付部2、2つの連結部4を備える光学ひずみゲージ10を例に挙げたが、図4に示すように、本発明に係る光学ひずみゲージ10は、3つの取付部3、3つの連結部4を備えるロゼットゲージ型であってもよい。
図4に示す光学ひずみゲージ10は、3つの取付部2、支点部3、3つの連結部4、3つの反射面5等を備えている。
3つの取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、3つの取付部2のそれぞれと連結部4により連結されている。また、3つの連結部4は、支点部3と3つの取付部2とをそれぞれ連結する。また、3つの反射面5は、3つの連結部4にそれぞれ固定されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されている。また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。
より具体的には、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化する。これにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
換言すれば、図4に示す光学ひずみゲージ10は、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。また、測定対象物1のひずみ変形に伴う3つの反射面5の相対的な角度変化量と、測定対象物1のひずみとは線形関係となる。すなわち、3つの反射面5の相対的な角度変化量をΔθ=(θ1,θ2,θ3)とし、測定対象物1の表面のひずみをε=(εx,εy,γ)としたとき、以下の(3)式が成り立つ。
なお、Aは、3行3列の行列で表される定数である。
従って、図4に示す光学ひずみゲージ10においても、反射面5の相対的な角度変化量を測定することにより、測定対象物1のひずみを測定することができる。同様に、光学ひずみゲージ10がより多数の取付部2、より多数の連結部4を有する場合であっても、反射面5の相対的な角度変化量を測定することにより、測定対象物1のひずみを測定することができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の一例を示す模式図である。
図5に示すように、実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、弾性材料により一体的に、左右対称な形状に形成されている。また、実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、2つの取付部2、支点部3、2つの連結部4、2つの反射面5を備えている。
2つの連結部4は、略直方体形状に形成され、天面が反射面5となっている。また、2つの連結部4の間に支点部3が設けられている。
また、2つの取付部2は、2つの連結部4よりも小さい略直方体形状に形成されている。また、2つの取付部2は、2つの連結部の支点部3側の反対側の側面下側に接続されている。
また、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。弾性ヒンジ6は、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部との接続部分が、反射面5側及び測定対象物1側から円弧形状に切り欠かれて肉薄に形成されてなる。これにより、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能となっている。
また、連結部4と取付部2との接続部分と、測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と、測定対象物1との距離とは、異なっている。なお、弾性ヒンジ6の切り欠き形状は、円弧形状に限られるものではなく、弾性ヒンジ6は、例えば、矩形形状に切り欠かれて肉薄に形成されていてもよい。
以上により、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4の上面である反射面5の角度が変化する。
図6に示すように、測定対象物1の表面に光学ひずみゲージ10を貼り付ける。そして、測定対象物1の両端が外方向に引っ張られることにより、測定対象物1に貼り付けられた取付部2も外方向に引っ張られることになる。そして、支点部3における弾性ヒンジ6の測定対象物1からの距離と、取付部2と連結部4との間の弾性ヒンジ6の測定対象物1からの距離とが異なるため、反射面5の角度が変化する。
測定対象物1のひずみ変形にともなう取付部2の変位と、反射面5の角度変化の関係について、図7〜図9を参照しながら説明する。
図7に示すように、取付部2と連結部4との間の弾性ヒンジ6の位置をA、Cとし、支点部3における弾性ヒンジ6の位置をBとする。また、位置Aと位置Bとの水平距離及び位置Bと位置Cとの水平距離をxとする。また、位置Aと位置Bとの垂直距離及び位置Bと位置Cとの垂直距離をyとする。また、位置A及び位置Cの微少変位量をそれぞれΔlleft、Δlrightとする。また、反射面5の微小角度変化量をΔθleft、Δθrightとする。また、それぞれ光学ひずみゲージ10は左右対称な形状であるため、Δl=Δlleft=Δlright、Δθ=Δθleft=Δθrightとすることができる。ここで、Δθは、光学ひずみゲージの反射面5の微小角度変化に相当し、Δlは、位置A又は位置Cの微少変位量に相当する。
そして、測定対象物1のひずみ変形に伴う、取付部2と連結部4との間の弾性ヒンジ6の変位後の位置をA'とし、支点部3における弾性ヒンジ6の変位後の位置をB'とすると、位置A'と位置B'との水平距離x、垂直距離yとの間には、三平方の定理により、以下の(4)式、(5)式が成り立つ。

なお、(5)式において、Δl≪yとして、近似した。
次に、図8に示すように、位置Aと位置Bとを結ぶ直線(以下、直線ABと称する。)の水平面に対する角度をθ、位置A'と位置B'とを結ぶ直線(以下、直線A'B'と称する。)の水平面に対する角度をθとすると、光学ひずみゲージの反射面5の微小角度変化Δθと、直線ABと水平面との角度θと、直線A'B'と水平面との角度θとの差θ−θとは等しい。
ここで、三角関数の加法定理より、以下の(6)式が成り立つ。
ここで、tanθ、tanθはそれぞれ以下の(7)式、(8)式で表される。
なお、(8)式において、Δl≪x、Δl≪yとして、近似した。
(7)式及び(8)式を(6)式に代入すると、以下の(9)式となる。
なお、(9)式において、Δl≪x、Δl≪yとして、近似した。
ここで、Δl≪yより、tanΔθ≒Δθと近似できるため、光学ひずみゲージ10の取付部2のひずみε(すなわち、測定対象物1のひずみε)と光学ひずみゲージ10の反射面5の角度変化との関係は、Δl=yΔθであるから、以下の(10)式で表される。
ここで、図9に示すように、測定対象物1のひずみ変形に伴って、測定対象物1自体に回転が生じた場合、光学ひずみゲージ10の反射面5の角度変化は、測定対象物1のひずみ変形に伴う角度変化に加えて、測定対象物1の回転による角度変化も考慮しなければならない。そこで、測定対象物1自体の角度変化をΔθobject、光学ひずみゲージ10の反射面5の見かけの角度変化をΔθ'left、Δθ'rightとすると、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量Δθは、Δθ=Δθleft=Δθrightより、以下の(11)式で表される。
したがって、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化を考慮することにより、測定対象物1自体の回転による角度変化による影響を打ち消すことができる。以上の(10)式及び(11)式より、光学ひずみゲージ10の取付部2のひずみ(すなわち、測定対象物1のひずみ)と、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量との関係は、以下の(12)式で表される。
以上より、光学ひずみゲージ10の取付部2のひずみ(すなわち、測定対象物1のひずみ)と光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量は比例関係であり、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を測定することにより、測定対象物1のひずみを測定することができる。つまり、上述の(1)式を用いて、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量から、測定対象物1のひずみを測定することができる。
次に、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量の測定について説明する。図10は、本発明の実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100の一例を示す模式図である。図10に示すように、実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100は、光学ひずみゲージ10、チルトセンサ20(角度検出部)、ひずみ算出部(図示省略)等を備えている。そして、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量は、光学的ひずみ測定装置100のチルトセンサ20により測定される。
具体的には、図10に示すように、チルトセンサ20は、レーザ光源21、コリメータレンズ22、ハーフミラー23、集光レンズ24、CCD(Charge Coupled Device)25等を備えている。
コリメータレンズ22は、レーザ光源21から出射されたレーザ光の光路上に配置され、当該レーザ光を略平行光に変換する。
ハーフミラー23は、コリメータレンズ22から出射されるレーザ光の光路上に配置され、コリメータレンズ22から出射されたレーザ光を反射し、光学ひずみゲージ10に照射する。また、ハーフミラー23は、光学ひずみゲージ10から反射されたレーザ光を透過する。
集光レンズ24は、ハーフミラー23を透過したレーザ光をCCD25上に集光する。
また、ひずみ算出部(図示省略)は、CCD25により検出された画像を表示する表示部、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等を備えている。メモリは、ひずみ算出部の各部を制御するための各種プログラム等を格納している。そして、CPUがメモリに格納されている各種プログラムを実行することにより、ひずみ算出部の各部を制御する。例えば、CPUがメモリに格納されている各種プログラムを実行することにより、上述の(2)式を用いて、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を算出する。
本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は2つの反射面5を有する。そのため、当該2つの反射面5において、レーザ光が鏡面反射(正反射)された場合、図11に示すように、CCD25上には、それぞれの反射面5に対応する光スポットが2つ形成される。
ここで、図11に示すように、集光レンズ24の光軸を原点として、横軸をx軸、縦軸をy軸とし、集光レンズ24の焦点距離をfとした場合、レンズのフーリエ変換作用から、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5(図10において、紙面向かって下側の反射面5)に対応する光スポットの座標xright及び光学ひずみゲージ10の左側の反射面5(図10において、紙面向かって上側の反射面5)に対応する光スポットの座標xleftと、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5の角度θright及び光学ひずみゲージ10の左側の反射面5角度θleftとの関係は、それぞれ以下の(13)式、(14)式により表される。
そして、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5に対する右側の反射面5の相対的な角度をθと、2つの光スポットの相対的な距離xとの関係は、以下の(15)式により表される。
以上より、2つの反射面5の相対的な角度変化Δθと、2つの光スポットの相対的な距離変化Δxとの関係は、以下の(16)式により表される。
すなわち、2つの光スポットの相対的な距離変化量を測定することにより、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を求めることができる。つまり、上述の(2)式を用いて、2つの光スポットの相対的な距離変化量から、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を求めることができる。
次に、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度と、光スポット探索との関係について説明する。図12に、反射面5が鏡面である場合における、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度と、光スポット探索との関係を示す。
2つの光スポット間の相対的な距離変化量を測定するためには、光スポットがCCD25上に形成され、ひずみ算出部の表示部に表示される必要がある。そのため、CCD25上に光スポットが形成されるように、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がある。例えば、図12に示すように、光学ひずみゲージ10の反射面5において入射光が鏡面反射(正反射)される場合、入射光の入射角度がずれてしまうと、CCD25上に反射光の光スポットが形成されなくなってしまう。
しかし、チルトセンサ20の測定レンジは、一般的に、±20分(±mrad)程度であり、微少である。そのため、光学ひずみゲージ10が微小である場合には、CCD25上に反射光の光スポットが形成されるように、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節するのは労力を要することとなってしまう。また、ひずみ変形が大きい場合には、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節しても、2つの光スポットが同時にCCD25上に形成されることができなくなる場合もある。
そこで、本実施の形態1では、反射面5の表面を粗面となるように形成し、反射面5において、入射光が乱反射(拡散反射)するようにした。図13に、反射面5が粗面である場合における、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度と、光スポット探索との関係を示す。
図13に示すように、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度がずれても、乱反射された光線のいずれかはCCD25上に光スポットを形成することとなる。そのため、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がなくなる。
また、図14に、反射面5において乱反射された反射光が形成する光スポットを表示する表示部画面の一例を示す。図14に示すように、表示部に常に無数の光スポットが形成されることとなる。そのため、ひずみ変形が大きい場合にも、光学ひずみゲージ10への入射光の入射角度を調節する必要がない。
光学ひずみゲージ10の反射面5において反射光が乱反射された場合、測定対象物1のひずみ変形に伴い、光学ひずみゲージ10の2つの反射面5に対応する光スポットは、CCD25上(ひずみ算出部の表示部上)において、それぞれ異なる方向に移動する。そのため、表示部に表示された無数の光スポットから、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5に対応する光スポットと、左側の反射面5に対応する光スポットを選び、当該2つの光スポットの移動量を算出することにより、当該2つの光スポット間の相対的な距離変化を算出することで、反射面5の相対的な角度変化量を算出することができる。
しかし、CCD25上において、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5からの反射光と、左側の反射面5からの反射光とは、互いに干渉しながら移動する。そのため、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5からの反射光と、左側の反射面5からの反射光とが互いに弱めあう位置においては、光スポットが消失してしまい、光スポットの移動量を算出することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態1では、図15に示すように、光学ひずみゲージ10の2つの反射面5から反射された反射光を分離するため、光学的ひずみ測定装置100に、2つの第1の光学フィルタ31(分離手段)、2つの第2の光学フィルタ32(分離手段)、ハーフミラー33(分離手段)、ミラー34(分離手段)を設けることにした。また、集光レンズ24の代わりに、集光レンズ35、36、CCD25の代わりに、CCD37、38を設けた。その他の構成は、図11に示す光学的ひずみ測定装置100と同じであるため、その説明を省略する。
ハーフミラー33は、ハーフミラー23を透過するレーザ光の光路上に配置されており、ハーフミラー23を透過したレーザ光の一部を透過し、残りのレーザ光を反射する。
ミラー34は、ハーフミラー33により反射されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光を反射する。
集光レンズ35は、ハーフミラー33により透過されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光をCCD37に集光する。
集光レンズ36は、ミラー34により反射されたレーザ光の光路上に配置されており、当該レーザ光をCCD38に集光する。
第1の光学フィルタ31及び第2の光学フィルタ32は、例えば、偏光フィルタ、波長フィルタ等である。そして、第1の光学フィルタ31及び第2の光学フィルタ32が偏光フィルタである場合、第1の光学フィルタ31が透過する光の位相は、第2の光学フィルタ32が透過する光の位相と異なる。また、第1の光学フィルタ31及び第2の光学フィルタ32が波長フィルタである場合、第1の光学フィルタ31が透過する光の波長は、第2の光学フィルタ32が透過する光の波長と異なる。また、また、第1の光学フィルタ31及び第2の光学フィルタ32が波長フィルタである場合、光源21は、第1の光学フィルタ31及び第2の光学フィルタ32の透過波長のレーザ光を出射する。
2つの第1の光学フィルタ31のうち一方の第1の光学フィルタ31は、例えば、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5とハーフミラー23との間に設けられている。そして、2つの第1の光学フィルタ31のうち他方の第1の光学フィルタ31は、ハーフミラー33と集光レンズ35との間に設けられている。
また、2つの第2の光学フィルタ32のうち一方の第2の光学フィルタ32は、例えば、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5とハーフミラー23との間に設けられている。そして、2つの第2の光学フィルタのうち他方の第2の光学フィルタ32は、ミラー34と集光レンズ36との間に設けられている。
以上の構成により、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5において反射されたレーザ光は、第1の光学フィルタ31を透過する。そして、ハーフミラー33と集光レンズ35との間に配置された第1の光学フィルタ31は、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5とハーフミラー23との間に配置された第1の光学フィルタ31を透過したレーザ光のみを透過する。そのため、集光レンズ35は、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5において反射されたレーザ光のみをCCD37上に集光する。したがって、CCD37により、光学ひずみゲージ10の左側の反射面5において反射されたレーザ光のみを検出することができる。
一方、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光は、第2の光学フィルタ32を透過する。そして、ミラー34と集光レンズ36との間に配置された第2の光学フィルタ32は、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5とハーフミラー23との間に配置された第2の光学フィルタ32を透過したレーザ光のみを透過する。そのため、集光レンズ36は、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光のみをCCD38上に集光する。したがって、CCD38により、光学ひずみゲージ10の右側の反射面5において反射されたレーザ光のみを検出することができる。
このようにして、光学ひずみゲージ10の2つの反射面5から反射された反射光を分離することができる。
なお、光学的ひずみ測定装置100に設けられる分離手段の構成は、図15に限定されるものではない。
また、図16に、本発明の実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100の他の例の模式図を示す。図16に示すように、測定対象物1上に、多数の光学ひずみゲージ10が配置される場合には、それぞれの光学ひずみゲージ10にレーザ光を照射させる必要がある。その場合には、、図16に示すように、ハーフミラー23と光学ひずみゲージ10との間にガルバノミラー40を配置し、ガルバノミラー40を回動させることにより、各光学ひずみゲージ10にレーザ光を照射させることができる。
また、一度に全ての光学ひずみゲージ10にレーザ光を照射させてもよい。この場合には、走査時間が不要となるため、測定対象物1のひずみを複数個所で同時測定することができる。
また、分離手段として、ウォラストンプリズム(Wollaston Prism)を使用してもよい。この場合、図10に示す光学的ひずみ測定装置100において、ウォラストンプリズムをハーフミラー23と光学ひずみゲージ10との間に配置し、ウォラストンプリズムから出射されるP偏光を光学ひずみゲージ10の2つの反射面5のうち一方に照射し、ウォラストンプリズムから出射されるS偏光を光学ひずみゲージ10の2つの反射面5のうち他方に照射させる。この場合、集光レンズ24も不要となる。CCD25には、干渉縞が形成されるため、当該干渉縞の変位を検出することにより、反射面5の相対的な角度変化量を測定することができる。この手法を用いた場合、より高い感度及び精度で反射面5の相対的な角度変化量を測定することができる。
また、角度検出部として、チルトセンサ20の代わりに、光線の進行方向の角度変化を測定する光線角度検出装置を用いることも可能である。
光線角度検出装置としては、光てこ方式の光線角度検出装置、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置、臨界角方式の光電式角度センサ、などを用いることができる。
光てこ方式の光線角度検出装置とは、測定対象物1の表面から反射された光線の進行方向の角度変化を、光路長に比例した光スポットの変位として測定するものである。
また、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置とは、光てこ方式において、光路長を集光レンズの焦点距離として固定して、光線の進行方向の角度変化を測定するものである。また、オートコリメーションの原理を用いる光線角度の検出装置としては、光スポットの検出部として光電素子を用いて、電気信号として角度を検出するものも用いることができる。
また、臨海角方式の光電式角度センサとは、臨界角近傍での光線の入射角の変化に対する反射率の急変を利用するものである。また、臨界角方式の光電式角度センサとしては、反射光だけでなく透過光も利用して反射率の変化を検出する作動方検出の原理を用いるもの利用することができる。作動方検出の原理を用いる臨海角方式の光電式角度センサは、例えば、特開2004−177189号公報に詳述されている。
また、角度検出部として、干渉測長システムを用いることもできる。干渉測長システムとは、光学干渉計の2本の干渉腕を構成する固定鏡と移動鏡とを一体化して、測定対象物上に固定し、測定対象物の姿勢変化を、両干渉腕の光路長差として、干渉信号の変化を検出することにより、測定するものである。
次に、本実施の形態1にかかる光学的ひずみ測定装置100における、光スポットの相対的な距離変化量の計測について説明する。
本実施の形態1では、画像処理を用いて光スポットの相対的な距離変化量を計測する。具体的には、本実施の形態1では、テンプレートマッチング法を用いて光スポットの相対的な距離変化量を計測する。
本実施の形態1に係るテンプレートマッチング法について、図17を参照しながら説明する。
図17に示すように、まず、移動前(測定対象物1のひずみ変形前)のn(ピクセル)×m(ピクセル)の強度画像f(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)から、2a+1(ピクセル)×2b+1(ピクセル)(ただし、2a+1≦n且つ2b+1≦m)のテンプレート画像t(u,v)(u=−b,・・・,b、v=−a,・・・,a)を生成する。
次に、テンプレート画像t(u,v)と、移動後(測定対象物1のひずみ変形後)のn(ピクセル)×m(ピクセル)の強度画像f(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)との相関関数F(u,v)(u=1,・・・,m、v=1,・・・n)を求める。相関関数F(u,v)は、以下の(17)式で表される。
(17)式で表される相関関数F(u,v)が最大となる座標(u,v)を求める。そして、移動前の強度画像f(u,v)におけるテンプレート画像t(u,v)の中心座標(u,v)と、座標(u,v)との差から、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)=(u−u,v−v)を求める。
測定対象物1に大きなひずみを与えた場合、測定対象物1のひずみ変形前の強度画像f(u,v)に含まれる光スポットが、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像f(u,v)の画面外に移動してしまい、光スポットの相対的な距離変化量を算出できなくなってしまう場合がある。
そこで、以下の方法を採ることにより、測定対象物に大きなひずみを与えた場合に対応する。
第1の方法としては、ひずみ算出部の表示部のモニター倍率を下げる。これにより、測定対象物1のひずみ変形前の強度画像f(u,v)に含まれる光スポットの一部が、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像f(u,v)の画面内に含まれるようにする。
第2の方法としては、図18に示すように、測定対象物1がひずみ変形している間、光スポットを追跡して動画撮影を行う。そして、得られた動画データから適当な時間間隔で静止画を抽出し、各静止画の移動量の総和を求めることにより、光スポットの相対的な距離変化量を求める。
次に、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10、光学的ひずみ測定装置100及び光学的ひずみ測定方法における感度及び測定レンジについて、説明する。
図19に、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の感度及び測定レンジを求める数値解析において用いられたモデルの一例を示す。図19に示すモデルでは、弾性ヒンジ6の円弧状切り欠きの直径Φが0.5mm、各円弧状切り欠き間の距離dが0.5mm、各弾性ヒンジ6間の水平距離xが3.25mm、弾性ヒンジ6間の垂直距離yが0.5mmとなっている。また、図19に示すモデルは、左右対称な形状となっている。また、測定対象物1の板厚は、0.5mmとなっている。
そして、図19に示すモデルの測定対象物1に微少変位Δlを加えた場合の静的応力を解析することにより、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の感度及び測定レンジを求めた。
なお、光学ひずみゲージ10の材料としては、アルミ合金A5052を用い、測定対象物1の材料としては、鋼板を用いた。また、本解析で用いた、光学ひずみゲージ10及び測定対象物1の材料の物性値を表1に示す。また、本解析では、チルトセンサ20の最小読み取り値として、カツラ・オプト・システムズ製標準チルトセンサの最小の解像度である1.3秒/pixel(=6.3μrad/pixel)を用いた。測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量との関係から、光学ひずみゲージ10の感度を求めた。また、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力との関係から、光学ひずみゲージ10の測定レンジを求めた。
図20に、図19に示すモデルの測定対象物1に、1.0μstrain(Δl=5.0×10−9m)のひずみを与えたときの光学ひずみゲージ10の変形結果及びミーゼス応力分布を示す。図20に示す光学ひずみゲージ10の変形結果及びミーゼス応力分布は、有限要素解析法を用いて求めたものである。ここで、ひずみは、(微少変位Δl)/(測定対象物の長さl)で表される。したがって、1.0μstrainとは、1.0×10−6のひずみという意味である。図20では、変形の様子が分かりやすいように、変形倍率を1.0×10として表現している。
そして、図20より、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量は、2.19μradであることが分かる。同様にして、図19に示すモデルの測定対象物1に、5、10、100、1000μstrainのひずみを与えたときの光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量を求めた。
図21に、本解析によって得られた、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量との関係を表すグラフを示す。図21において、横軸は、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量を示し、縦軸は、測定対象物1のひずみを示す。図21に示すように、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の左右の反射面5の相対的な角度変化量とは、比例関係にあることが分かる。そして、図21のグラフを解析することにより得られる比例式(y=0.2285x)と、チルトセンサ20の最小読み取り値1.3秒/pixelから、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10の感度は、1.4μstrain/pixel(=6.3μrad/pixel×0.2283μstrain/μrad)であった。従来の一般的なひずみゲージの感度が1.0μstrainであるため、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10では、従来の一般的なひずみゲージと同程度の感度が得られることが分かった。
また、図20より、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力となる場所は、支点部3の弾性ヒンジ6の下部であることが分かる。同様にして、図19に示すモデルの測定対象物1に、5、10、100、1000μstrainのひずみを与えたときの光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力を求めた。
図22に、本解析によって得られた、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力との関係を表すグラフを示す。図22において、横軸は、測定対象物1のひずみを示し、縦軸は、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力を示す。図22に示すように、測定対象物1のひずみと、光学ひずみゲージ10の最大ミーゼス応力とは、比例関係にあることが分かる。そして、図22のグラフを解析することにより得られる比例式(y=0.1358x)から、アルミ合金A5052の降伏応力に到達する点(弾性領域と塑性領域との境界点)のひずみの値は、1.62×10μstrainであることが分かる。従来の一般的なひずみゲージの測定レンジは、10μstrain程度であるため、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10では、従来の一般的なひずみゲージと同程度の測定レンジを有することが分かった。
以上より、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10、光学的ひずみ測定装置100及び光学的ひずみ測定方法における感度及び測定レンジは、実用上有効な値であることが分かる。
次に、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10、光学的ひずみ測定装置100及び光学的ひずみ測定方法の実施例を示す。
[実施例1]
図23に、実施例1に係る光学ひずみゲージ10を示す。図23に示すように、実施例1に係る光学ひずみゲージ10は、左右対称な形状となっている。また、実施例1に係る光学ひずみゲージ10では、弾性ヒンジ6の円弧状切り欠きの直径が0.5mm、各円弧状切り欠き間の距離が0.5mm、各弾性ヒンジ6間の水平距離が3.25mm、弾性ヒンジ6間の垂直距離が0.5mmとなっている。
図24に、実施例1において用いた測定対象物1を示す。図24に示すように、測定対象物1のスパンLは、8.3×10−2m、幅bは、2.0×10−2m、高さhは、5.0×10−3mであり、測定対象物1の左端(紙面向かって左側の端)は、固定されている。測定対象物1の左端(以下、固定端と称する。)からlδ=7.8×10−2mのところにたわみδを加え、測定対象物1の固定端からlε=4.6×10−2mの所の表面のひずみを、従来例に係るひずみゲージと、実施例1に係る光学ひずみゲージ10とで、同時に測定した。従来例のひずみゲージとして、共和電業製KFEL−2−120−C1N30C2(ゲージ率2.07)を用いた。
光学ひずみゲージ10の材料としては、アルミ合金A5052を用いた。また、測定対象物1の材料としては、アクリル板を用いた。ワイヤーカット放電加工を用いて、図23に示す形状となるように、光学ひずみゲージ10を成形した。また、エンドミルによる切削加工により、反射面5を成形した。当該反射面5において、入射光は乱反射(拡散反射)される。実施例1に係る光学ひずみゲージ10及び測定対象物1の材料の物性値を表2に示す。
実施例1では、2時間間隔で、3回、測定を行った。また、実施例1では、図15に示す光学的ひずみ測定装置100を用いて、測定を行った。より具体的には、実施例1に係るチルトセンサ20として、解像度が3.8秒/pixel(18μrad/pixel)であり、2つのカメラで同時測定が可能な、カツラ・オプト・システムズ製のチルトセンサを用いた。また、第1のフィルタ31、第2のフィルタ32として、偏光板を用いた。また、ハーフミラー23として1/4波長板を用いた。
図25(a)に、測定対象物1のひずみ変形前の強度画像f(u,v)を示し、図25(b)に、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像f(u,v)を示す。図25より、測定対象物1のひずみ変形に伴って、光スポットが、x軸方向負の方向、且つy軸方向負の方向に移動していることが分かる。
図26に、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像と、テンプレート画像との相関関数の分布を示す。なお、測定対象物1のひずみ変形前後の強度画像のサイズは、480ピクセル×704ピクセル、テンプレート画像のサイズは、173ピクセル×702ピクセルである。
図26に示すように、得られた相関関数は、なだらかな分布となった。そして、図25に示す相関関数が最大となる座標から、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)は、(0pixel,−153pixcel)と求められた。しかし、この値は、図25における光スポットの移動と合致していないため、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)の算出が正しく行えていないと考えられる。
これは、図25に示す強度画像には光スポットではないノイズも含まれている。そして、光スポットである部分と光スポットではない部分の境界が曖昧であり、光スポットではない部分もある程度の強度がある。そのため、不要な情報まで、相関関数に含まれていること等が原因として挙げられる。
そのため、実施例1では、不要な情報をカットするため、測定対象物1のひずみ変形前後の強度画像の二値化を行った。図27に、二値化を行った後の測定対象物1のひずみ変形前後の強度画像を示す。図27(a)に、測定対象物1のひずみ変形前の強度画像f(u,v)を示し、図27(b)に、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像f(u,v)を示す。ここで、二値化で用いられた閾値は、強度画像に含まれる最大強度値の3割の値とした。
図28に、二値化を行った後の、測定対象物1のひずみ変形後の強度画像と、テンプレート画像との相関関数の分布を示す。
図28に示すように、得られた相関関数は、鋭いピークをもつ分布となった。そして、図28に示す相関関数が最大となる座標から、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)は、(−66pixel,−8pixcel)と求められた。この値は、図27における光スポットの移動と合致しているため、光スポットの相対的な距離変化量(Δu,Δv)の算出が正しく行えていると考えられる。
図29及び図30に、実施例1の測定結果を示す。図29及び図30において、横軸は、測定対象物1に加えられたたわみδを示し、縦軸は、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を示す。また、丸印は1回目の測定を示し、四角印は2回目の測定を示し、三角印は3回目の測定を示す。図29は、徐々にたわみδを増加させた測定結果を示し、図30は、徐々にたわみδを減少させた測定結果を示す。また、図29及び図30で示す直線は、最小二乗法を用いて切片を0として求めた線形直線である。
図29及び図30に示すように、実施例1に係る光学ひずみゲージ10においても、従来例に係るひずみゲージと同様に、たわみδと反射面5との相対的な角度変化量との間に線形関係があることが分かる。従って、実施例1に係る光学ひずみゲージ10は、十分な感度を持っていることが分かる。
図31に、実施例1における測定対象物1にたわみδ=0.002mを与えたときの、測定対象物1と光学ひずみゲージ10との変形結果及びひずみ分布を示す。図31に示す光学ひずみゲージ10の変形結果及びミーゼス応力分布は、有限要素解析法を用いて求めたものである。図31では、変形倍率を4.0倍として表現している。
図31から、実施例1に係る光学ひずみゲージ10の2つの反射面5の相対的な角度変化量は、7.43×10μradであることが分かる。
また、図32及び図33に、たわみδと光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量Δθとの関係と、有限要素解析によって得られた解析直線との比較を示す。図32及び図33において、横軸は、測定対象物1に加えられたたわみδを示し、縦軸は、光学ひずみゲージ10の反射面5の相対的な角度変化量を示す。また、丸印は1回目の測定を示し、四角印は2回目の測定を示し、三角印は3回目の測定を示す。図32は、徐々にたわみδを増加させた測定結果を示し、図33は、徐々にたわみδを減少させた測定結果を示す。
図32に示すように、徐々にたわみδを増加させた場合、たわみδ=0.0004〜0.0014mの領域において、測定データのプロットは解析直線に対して平行に分布している。そのため、当該領域において、実施例1に係る光学ひずみゲージ10により、理論通りの測定が行えていることが分かる。
また、図33に示すように、徐々にたわみδを減少させた場合、たわみδ=0.0015m以上の領域において、測定データのプロットは解析直線に対して平行に分布している。そのため、当該領域において、実施例1に係る光学ひずみゲージ10により、理論通りの測定が行えていることが分かる。
以上に説明した、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10、光学的ひずみ測定方法100及び光学的ひずみ測定方法によれば、反射面5に光を照射し、当該反射面5からの反射光が形成する光スポットの変位を測定することにより、測定対象物1のひずみ変形に伴う反射面5の角度変化を測定することができる。そして、当該反射面5の角度変化は、測定対象物1のひずみに比例する。そのため、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10においては、測定対象物1のひずみ変形を直接に反射面5の角度変化に変換して測定する。したがって、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10においては、測定対象物1のひずみを測定する際に、変位データを微分する必要がないため、従来の光学測定法や画像測定法に比べて、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、取付部2、支点部3、複数の連結部4、を備えていてもよい。取付部2は、弾性材料により形成され、測定対象物1に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、取付部2のそれぞれ異なる箇所と連結される。また、複数の連結部4は、取付部2のそれぞれ異なる箇所と支点部3とを連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、取付部2が弾性変形し、取付部2と連結部4との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、本実施の形態1に係る光学ひずみゲージ10は、複数の取付部2、支点部3、連結部4、を備えていてもよい。複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のうち一の取付部2に接続され、且つ他の取付部2と連結されている。また、連結部4は、支点部3と他の取付部2とを連結する。また、複数の反射面5のうち一の反射面5は、一の取付部2に固定され、他の反射面5は、連結部4に固定されている。そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、他の取付部2の位置が変位し、連結部4の角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。

また、本実施の形態に係る光学ひずみゲージ10は、複数の取付部2、支点部3、複数の連結部4、を備えていてもよい。複数の取付部2は、測定対象物1のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる。また、支点部3は、測定対象物1から離間した位置において、複数の取付部2のそれぞれと連結されている。また、複数の連結部4は、支点部3と複数の取付部2とをそれぞれ連結する。また、複数の反射面5は、複数の連結部4にそれぞれ固定されている。そして、測定対象物1のひずみ変形に伴って、連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
具体的には、測定対象物1のひずみ変形に伴って、複数の取付部2の少なくとも1つの位置が変位し、支点部3の位置が変位し、複数の連結部4の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部4に固定された反射面5の角度が変化する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、連結部4は、取付部2及び支点部3に対して回動可能に接続されており、連結部4と取付部2との接続部分と測定対象物1との距離と、支点部3における連結部4との接続部分と測定対象物1との距離とは、異なっている。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、また、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分は、弾性ヒンジ6により接続されている。
これにより、測定対象物1のひずみ変形に応じて反射面5の角度がよりスムーズに変化するため、測定対象物1のひずみをさらに高い感度及び精度で測定することができる。
また、光学ひずみゲージ10は、弾性材料により一体的に形成されており、弾性ヒンジ6は、連結部4と取付部2との接続部分、及び支点部3における連結部4との接続部分が、反射面5側及び測定対象物1側から切り欠かれて肉薄に形成されてなる。
これにより、光学ひずみゲージ10を容易に形成することができる。
また、さらに、反射面5の表面は、鏡面となっていてもよい。
これにより、反射面5に入射した光は正反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、1つの光スポットを形成する。そのため、複数の反射面5から反射された光によって形成される複数の光スポット間の距離を測定することにより、複数の反射面5の角度変化を測定することができる。
また、反射面5の表面は、粗面となっていてもよい。
これにより、反射面5に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、当該反射面5から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面5に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、以上に説明した、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、チルトセンサ20が、反射面5に光を照射し、当該反射面5からの反射光が形成する光スポットの変位を測定することにより、測定対象物1のひずみ変形に伴う反射面5の角度変化を測定する。そして、当該反射面5の角度変化は、測定対象物1のひずみに比例するため、ひずみ算出部によって、反射面5の角度変化から測定対象物1のひずみが算出される。そのため、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、測定対象物1のひずみ変形を直接に反射面5の角度変化に変換して測定する。したがって、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、測定対象物1のひずみを測定する際に、変位データを微分する必要がないため、従来の光学測定法や画像測定法に比べて、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。
また、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、光学ひずみゲージ10が従来のひずみゲージのような配線を必要としないため、使用環境が制限されるということがない。
また、本実施の形態1に係る光学的ひずみ測定装置100においては、測定対象物1のひずみ変形を光学ひずみゲージ10の反射面5の角度変化に直接に変換して測定するという簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
また、測定対象物1のひずみをε、測定対象物1のひずみ変形に伴う複数の反射面5の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、ひずみ算出部は、測定対象物1のひずみを(1)式を用いて算出する。
これにより、測定対象物1のひずみ変形を反射面5の角度変化に直接に変換することができる。そのため、より高い感度及び精度で、測定対象物1のひずみを測定することができる。また、簡単な測定原理を用いるため、測定者は専門的な知識を身に付けずとも、ひずみ測定を行うことができる。
さらに、チルトセンサ20は、測定対象物1のひずみ変形に伴う、複数の反射面5から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、相対的な距離変化量から、測定対象物1のひずみ変形に伴う複数の反射面5の相対的な角度変化量を測定する。
また、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をΔY、測定対象物1のひずみ変形に伴う複数の反射面5の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、チルトセンサ20は、相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する。
これにより、相対的な角度変化量をより容易に算出することができる。
さらに、反射面5の表面は、粗面となっており、複数の反射面5から反射された反射光をそれぞれ分離する分離手段として、第1のフィルタ31、第2のフィルタ32、ハーフミラー33、ミラー34を備える。
これにより、反射面5に入射した光は乱反射されるため、1つの反射面5によって反射された光は、当該反射面5から異なる方向に出射する複数の光線に分かれることとなる。そのため、光スポット探索のために反射面5に入射する入射光の角度の微調整を必要とならない。従って、より容易にひずみ測定を行うことができる。
また、複数の反射面5から反射された反射光が反射面5毎に分離されるため、一の反射面5から反射された光線が他の反射面5から反射された光線と近い位置に光スポットを形成することになっても、容易に、何れの反射面5から反射された光線の光スポットかを認識することができる。そのため、複数の光スポット間の相対的な距離変化量をより容易に計測することができる。
1 測定対象物
2 取付部
3 支点部
4 連結部
5 反射面
6 弾性ヒンジ
10 光学ひずみゲージ
20 チルトセンサ(角度検出部)
21 光源
22 コリメータレンズ
23 ハーフミラー
24 集光レンズ
25 CCD
31 第1のフィルタ(分離手段)
32 第2のフィルタ(分離手段)
33 ハーフミラー(分離手段)
34 ハーフミラー(分離手段)
35 集光レンズ
36 集光レンズ
37 CCD
38 CCD
40 ガルバノミラー
100 光学的ひずみ装置

Claims (28)

  1. 測定対象物に取り付けられる取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
    前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
    複数の前記連結部にそれぞれ固定された複数の反射面と、
    を備え、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する光学ひずみゲージ。
  2. 弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
    前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
    複数の前記連結部にそれぞれ固定された複数の反射面と、
    を備え、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する光学ひずみゲージ
  3. 測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結された支点部と、
    前記支点部と他の前記取付部とを連結する連結部と、
    複数の反射面と、
    を備え、
    複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記連結部に固定されており、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する光学ひずみゲージ
  4. 測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結された支点部と、
    前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する複数の連結部と、
    複数の前記連結部にそれぞれ固定された複数の反射面と、
    を備え、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する光学ひずみゲージ
  5. 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記取付部が弾性変形し、前記取付部と前記連結部との接続部分の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項2に記載の光学ひずみゲージ。
  6. 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記他の取付部の位置が変位し、前記連結部の角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項3に記載の光学ひずみゲージ。
  7. 前記測定対象物のひずみ変形に伴って、複数の前記取付部の少なくとも1つの位置が変位し、前記支点部の位置が変位し、複数の前記連結部の少なくとも1つの角度が変化することにより、当該連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項4に記載の光学ひずみゲージ。
  8. 前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、
    前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっている請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
  9. 前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されている請求項1乃至8の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
  10. 前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、
    前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなる請求項9に記載の光学ひずみゲージ。
  11. 前記反射面の表面は、鏡面となっている請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
  12. 前記反射面の表面は、粗面となっている請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学ひずみゲージ。
  13. 測定対象物に取り付けられ、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージと、
    複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定する角度測定部と、
    前記角度測定部により測定された角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するひずみ算出部と、
    を備え
    前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記ひずみ算出部は、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する、光学的ひずみ測定装置。
    ε=K×Δθ ・・・・・(1)
  14. 前記角度測定部は、前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定する請求項13に記載の光学的ひずみ測定装置。
  15. 複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記角度測定部は、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する請求項14に記載の光学的ひずみ測定装置。
    ΔY=2×f×Δθ ・・・・・(2)
  16. 前記光学ひずみゲージは、
    測定対象物に取り付けられる取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
    前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
    を備え、
    複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至15の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  17. 前記光学ひずみゲージは、
    弾性材料により形成され、測定対象物に取り付けられる取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
    前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
    を備え、
    複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至15の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  18. 前記光学ひずみゲージは、
    測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のうち一の前記取付部に接続され、且つ他の前記取付部と連結された支点部と、
    前記支点部と他の前記取付部とを連結する連結部と、
    を備え、
    複数の前記反射面のうち一の前記反射面は、前記一の取付部に固定され、他の前記反射面は、前記連結部に固定されており、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至15の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  19. 前記光学ひずみゲージは、
    測定対象物のそれぞれ異なる箇所に取り付けられる複数の取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、複数の前記取付部のそれぞれと連結された支点部と、
    前記支点部と複数の前記取付部とをそれぞれ連結する複数の連結部と、
    を備え、
    複数の前記反射面は、複数の前記連結部にそれぞれ固定されており、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する請求項13乃至15の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  20. 前記連結部は、前記取付部及び前記支点部に対して回動可能に接続されており、
    前記連結部と前記取付部との接続部分と前記測定対象物との距離と、前記支点部における前記連結部との接続部分と前記測定対象物との距離とは、異なっている請求項16乃至19の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  21. 前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分は、弾性ヒンジにより接続されている請求項16乃至20の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  22. 前記光学ひずみゲージは、弾性材料により一体的に形成されており、
    前記弾性ヒンジは、前記連結部と前記取付部との接続部分、及び前記支点部における前記連結部との接続部分が、前記反射面側及び前記測定対象物側から切り欠かれて肉薄に形成されてなる請求項21に記載の光学的ひずみ測定装置。
  23. 前記反射面の表面は、粗面となっており、
    複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離する分離手段を備える請求項13乃至22の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定装置。
  24. 測定対象物に、光を反射可能であり且つ前記測定対象物のひずみ変形に伴って角度が変化する複数の反射面を備える光学ひずみゲージを取りつけ、
    複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定し、
    前記角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するひずみ算出し、
    前記測定対象物のひずみをε、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、定数をKとした場合に、前記測定対象物のひずみを(1)式を用いて算出する光学的ひずみ測定方法。
    ε=K×Δθ ・・・・・(1)
  25. 前記測定対象物のひずみ変形に伴う、複数の前記反射面から反射された反射光が集光されて形成される複数の光スポット間の相対的な距離変化量を計測し、前記相対的な距離変化量から、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量を測定する請求項24に記載の光学的ひずみ測定方法。
  26. 複数の前記光スポット間の前記相対的な距離変化量をΔY、前記測定対象物のひずみ変形に伴う複数の前記反射面の相対的な角度変化量をΔθ、焦点距離をfとした場合に、前記相対的な角度変化量を(2)式を用いて算出する請求項25に記載の光学的ひずみ測定方法。
    ΔY=2×f×Δθ ・・・・・(2)
  27. 測定対象物に、
    測定対象物に取り付けられる取付部と、
    前記測定対象物から離間した位置において、前記取付部のそれぞれ異なる箇所と連結された支点部と、
    前記取付部のそれぞれ異なる箇所と前記支点部とを連結する複数の連結部と、
    複数の前記連結部にそれぞれ固定された複数の反射面と、
    を備え、
    前記測定対象物のひずみ変形に伴って、前記連結部に固定された前記反射面の角度が変化する光学ひずみゲージを取りつけ、
    複数の前記反射面に光を照射し、複数の前記反射面から反射された反射光を検出し、前記測定対象物のひずみ変形前後において複数の前記反射面から反射された反射光を比較することにより、複数の前記反射面の角度変化を測定し、
    前記角度変化から、前記測定対象物のひずみを算出するひずみ算出する光学的ひずみ測定方法。
  28. 前記反射面の表面は、粗面となっており、
    複数の前記反射面から反射された反射光をそれぞれ分離する請求項24乃至27の何れか一項に記載の光学的ひずみ測定方法。
JP2010026405A 2010-02-09 2010-02-09 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法 Expired - Fee Related JP5408590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026405A JP5408590B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026405A JP5408590B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011163896A JP2011163896A (ja) 2011-08-25
JP5408590B2 true JP5408590B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=44594751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010026405A Expired - Fee Related JP5408590B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5408590B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109529A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 大日本印刷株式会社 タイヤ状態判定システム及びタイヤ状態判定システムが搭載された車両
CN109945796B (zh) * 2019-04-12 2024-02-23 四川大学 一种岩石试样环向微应变的非接触式测量系统及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579927A (ja) * 1991-09-20 1993-03-30 Kumagai Gumi Co Ltd 応力の光学的測定方法
JPH11344395A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Systemseiko Co Ltd 回転軸の変形検出方法および装置
DE102005030753B4 (de) * 2005-06-29 2018-04-12 Hottinger Baldwin Messtechnik Gmbh Optischer Dehnungsmessstreifen
JP2009047501A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Ricoh Co Ltd 光学式歪測定素子、装置、システムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011163896A (ja) 2011-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4988886A (en) Moire distance measurement method and apparatus
JP2008051602A (ja) 測定装置
CN1675515A (zh) 共光程频率扫描干涉仪
JP2011089804A (ja) 干渉計
JP2017198511A (ja) 透明体の欠陥検出方法及び装置
TW201504593A (zh) 使用陰影雲紋法線上即時檢測表面形貌與平面外變形之方法與系統
JP5130513B2 (ja) 3次元変位ひずみ計測方法及び装置
US7808656B2 (en) Probe sensor with multi-dimensional optical grating
JP5408590B2 (ja) 光学ひずみゲージ、光学的ひずみ測定装置及び光学的ひずみ測定方法
EP2831540B1 (en) Measuring surface curvature
Hartlieb et al. Multi-positional image-based vibration measurement by holographic image replication
JPS61108904A (ja) 光学的干渉測定装置
EP2259009B1 (en) Arrangement and method for measuring relative movement
JP2007298281A (ja) 被検体の面形状の測定方法及び測定装置
JP4843789B2 (ja) レーザスペックルによるナノメートル変位測定方法と装置
JP5825622B2 (ja) 変位・ひずみ分布計測光学系と計測手法
EP3586189B1 (en) Measurement of a change in a geometrical characteristic and/or position of a workpiece
US20110193954A1 (en) Apparatus for the measurement of the topography and photoelectric properties of transparent surfaces
JP5430473B2 (ja) 面形状計測装置
JPH07122566B2 (ja) 光学式変位測定装置
KR0112496Y1 (ko) 강판의 표면조도 측정장치
KR102484108B1 (ko) 2차원 각도 변위 측정 장치
Mingzhou Development of fringe analysis technique in white light interferometry for micro-component measurement.
Alvarez et al. Toward online non-contact roughness profile measurements with a sensor based on conoscopic holography: current developments
Yamaguchi Measurement and testing by digital speckle correlation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131028

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees