JP5408321B2 - 過充電防止剤、非水電解液、及び、リチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
近年の電気製品の軽量化、小型化にともない、高いエネルギー密度をもつリチウムイオン二次電池等の開発が進められている。特に今後、リチウムイオン二次電池を車載用等に適用する場合、安全性及び電池特性はますます重要となる。
更に、上記式(1)で表される化合物において、R1、R2、R3、R4及びR5のうち1〜3個、並びに、R6、R7、R8、R9及びR10のうち1〜3個が、同じか又は異なり、いずれも−CH3、−OR11、又は、−O−R12−O−R13であり、R11は炭素数1〜4のアルキル基であり、R12は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基であることがより好ましい。
上記式(2)で表される化合物において、R14及びR15は、同じか又は異なり、いずれも炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましい。
本発明はまた、正極と、負極と、上述の非水電解液とを備えることを特徴とするリチウムイオン二次電池でもある。
本発明はまた、式(1):
以下に本発明を詳細に説明する。
式(1):
このため、本発明の過充電防止剤を用いた二次電池は、サイクル特性を損なうことなく、過充電時における急激な発熱や発火等を防止することができ、安全性に優れたものとすることができる。
なお、含フッ素アルキル基は、アルキル基の水素原子の一部又は全部をフッ素原子で置換した基である。
前駆体となる芳香環化合物を酸触媒のものでヘキサフルオロケトンと反応させることで合成することができる。また、フェノール、ベンジルアルコールをヘキサフルオロケトンと反応させたのち、アルコールとハロゲン化アルキルやビニル化合物を反応させることで合成することができる。
また、式(1)の化合物として、市販品を用いてもよい。
上記炭素数は、サイクル特性に優れ、かつ、過充電時の発熱が抑制された二次電池を得ることができる点で、1〜4であることが好ましい。
R14及びR15は、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、合成が容易である点で、同じであることが好ましい。
芳香環とヘキサフルオロケトンを酸触媒のもとで反応させる。このときにヘキサフルオロケトンの量を多くすることでアルコール体が合成できる。そのアルコールとハロゲン化アルキルまたはビニル化合物を反応させることで合成できる。
従来の過充電防止剤としては、例えば、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、トリアミルベンゼン、フルオロベンゼン、パーフルオロベンゼンなどが挙げられる。
従来の過充電防止剤を併用する場合、その種類および含有量は、本発明の効果、特に過充電防止効果に本質的な影響を与えない適度に適宜調整するとよいが、含有量は、一般に、0.01〜3質量%であることが好ましい。
本発明の過充電防止剤を二次電池に適用する場合、本発明の過充電防止剤を含む非水電解液を調製し、これを用いて二次電池を製造するとよい。
このような非水電解液もまた本発明の一つである。
このような過充電防止剤を含むため、本発明の非水電解液を用いれば、サイクル特性に優れ、かつ、過充電時の発熱等が抑制された、安全性の高い二次電池を製造することができる。
上記フッ素系溶媒としては、含フッ素エーテル、含フッ素エステル、含フッ素鎖状カーボネート、及び、含フッ素環状カーボネートを挙げることができる。
Rf1ORf2 (IIA)
(式中、Rf1は炭素数3〜6の含フッ素アルキル基、Rf2は炭素数2〜6の含フッ素アルキル基)で表される含フッ素エーテルが好ましい。
Rf2としては、例えば、−CF2CF2H、−CF2CFHCF3、−CF2CF2CF2H、−CH2CH2CF3、−CH2CFHCF3、−CH2CH2CF2CF3などの炭素数2〜6の含フッ素アルキル基が例示できる。
なかでも、Rf1は炭素数3〜4の含フッ素アルキル基であり、Rf2は炭素数2〜3の含フッ素アルキル基であることが、イオン伝導性が良好な点から特に好ましい。
なかでも、他溶媒との相溶性やレート特性が良好な点で、HCF2CF2CH2OCF2CF2H、CF3CF2CH2OCF2CF2H、HCF2CF2CH2OCF2CFHCF3、CF3CF2CH2OCF2CFHCF3が、好ましい。
Rf3COORf4 (IIB)
(式中、Rf3は、炭素数1〜2のアルキル基又は含フッ素アルキル基であり、Rf4は、炭素数1〜4のアルキル基又は含フッ素アルキル基であり、Rf3及びRf4のうち少なくとも一方は含フッ素アルキル基である)で示される含フッ素エステルが、難燃性が高く、かつ、他溶媒との相溶性が良好な点から好ましい。
なかでも、他溶媒との相溶性が良好な点で、−CH2CF3、−CH2C2F5、−CH(CF3)2、−CH2CF2CF2H、−CH3、−C2H5が、好ましい。
<1> Rf3及びRf4が含フッ素アルキル基であるもの:
CF3C(=O)OCH2CF3、CF3C(=O)OCH2CF2CF3、CF3C(=O)OCH2CF2CF2H、HCF2C(=O)OCH2CF3、HCF2C(=O)OCH2CF2CF3、HCF2C(=O)OCF2CF2H
<2> Rf3が含フッ素アルキル基であるもの:
CF3C(=O)OCH3、CF3C(=O)OCH2CH3、HCF2C(=O)OCH3、HCF2C(=O)OCH2CH3、CH3CF2C(=O)OCH3、CH3CF2C(=O)OCH2CH3、CF3CF2C(=O)OCH3、CF3CF2C(=O)OCH2CH3
<3> Rf4が含フッ素アルキル基であるもの:
CH3C(=O)OCH2CF3、CH3C(=O)OCH2CF2CF3、CH3C(=O)OCH2CF2CF2H、CH3CH2C(=O)OCH2CF3、CH3CH2C(=O)OCH2CF2CF3、CH3CH2C(=O)OCH2CF2CF2H
Rf5OCOORf6 (IIC)
(式中、Rf5は、炭素数1〜4の含フッ素アルキル基、Rf6は、炭素数1〜4のアルキル基又は含フッ素アルキル基)で示される含フッ素鎖状カーボネートが、難燃性が高く、かつレート特性が良好な点から好ましい。
Rf6としては、例えば、CF3−、C2F5−、(CF3)2CH−、CF3CH2−、C2F5CH2−、HCF2CF2CH2−、CF2CFHCF2CH2−などの含フッ素アルキル基、又は、−CH3、−C2H5、−C3H7、−CH(CH3)CH3などのアルキル基が例示できる。
なかでも、粘性が適切で、他溶媒との相溶性及びレート特性が良好である点で、Rf5は、CF3CH2−、C2F5CH2−であることが好ましく、Rf6は、CF3CH2−、C2F5CH2−、−CH3、−C2H5であることが好ましい。
なかでも、CF3CH2OCOOCH2CF3、CF3CF2CH2OCOOCH2CF2CF3、CF3CH2OCOOCH3、CF3CH2OCOOCH2CH3が、粘性が適切で、難燃性、他溶媒との相溶性及びレート特性が良好な点から特に好ましい。
また、例えば、特開平06−21992号公報、特開2000−327634号公報、特開2001−256983号公報などに記載された化合物も例示できる。
フッ素系溶媒の含有量が上述の範囲内であると、難燃性、低温特性、レート特性、及び、耐酸化性に優れた電解液とすることができる。
上記含有量は、安全性が特に向上することから、20体積%以上がより好ましく、30体積%以上が更に好ましく、60体積%以下がより好ましく、50体積%以下が更に好ましく、45体積%以下が特に好ましい。
なかでも、低温特性及びサイクル特性が良好な点から、非フッ素化環状カーボネート、及び、非フッ素化鎖状カーボネートが好ましい。
なかでも、誘電率が高く、電解質塩の溶解性やレート特性に優れる点で、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネート(VC)、プロピレンカーボネート(PC)、及び、ブチレンカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種の化合物であることが好ましい。
非フッ素化環状カーボネートとして、上述した化合物の1種を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。非フッ素化環状カーボネートの含有量は、非水電解液中0〜50質量%であることが好ましく、非水電解液中0〜40質量%であることがより好ましい。
非フッ素化環状カーボネートの割合が小さすぎると、溶媒全体の誘電率が低下し、電池特性を損なうおそれがある。
上記リチウム塩としては、例えば、LiClO4、LiPF6及びLiBF4等の無機リチウム塩;LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2、LiN(CF3SO2)(C4F9SO2)、LiC(CF3SO2)3、LiPF4(CF3)2、LiPF4(C2F5)2、LiPF4(CF3SO2)2、LiPF4(C2F5SO2)2、LiBF2(CF3)2、LiBF2(C2F5)2、LiBF2(CF3SO2)2、LiBF2(C2F5SO2)2、リチウムジフルオロ(オキサレート)ボレート、リチウムビス(オキサレート)ボレート、及び、式:LiPFa(CnF2n+1)6−a(式中、aは0〜5の整数であり、nは1〜6の整数である)で表される塩等の含フッ素有機酸リチウム塩等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記電解質塩の濃度は、0.9モル/リットル以上がより好ましく、1.5モル/リットル以下がより好ましい。
このような化合物を含有することにより、電極界面の安定性が向上し、電池特性を向上させることができる。
上記ポリエチレンオキシドとしては、例えば、ポリエチレンオキシドモノオール、ポリエチレンオキシドカルボン酸、ポリエチレンオキシドジオール、ポリエチレンオキシドジカルボン酸、ポリエチレンオキシドトリオール、ポリエチレンオキシドトリカルボン酸等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なかでも、電池特性がより良好となる点で、ポリエチレンオキシドモノオールとポリエチレンオキシドジオールの混合物、及び、ポリエチレンカルボン酸とポリエチレンジカルボン酸の混合物であることが好ましい。
上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により測定することができる。
上記ポリエチレンオキシドの含有量は、5×10−6mol/kg以上であることがより好ましい。
上記フッ素化環状カーボネートは、フッ素原子が付加した環状カーボネートであり、具体的には、例えば、フルオロエチレンカーボネート、ジフルオロエチレンカーボネート等を挙げることができる。
上記環状スルホン酸化合物としては、例えば、1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトン、1,3−プロペンスルトン等が挙げられる。
なかでも、高温特性を向上させることができる点で、本発明の非水電解液は、1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトンを含有することが好ましい。
Rf1COO−M+ (3)
(式中、Rf1は炭素数3〜10のエーテル結合を含んでいてもよい含フッ素アルキル基;M+はLi+、Na+、K+又はNHR’3 +(R’は同じか又は異なり、いずれもH又は炭素数が1〜3のアルキル基)である)で表される含フッ素カルボン酸塩や、下記式(4):
Rf2SO3 −M+ (4)
(式中、Rf2は炭素数3〜10のエーテル結合を含んでいてもよい含フッ素アルキル基;M+はLi+、Na+、K+又はNHR’3 +(R’は同じか又は異なり、いずれもH又は炭素数が1〜3のアルキル基)である)で表される含フッ素スルホン酸塩等が好ましい。
フッ酸の含有量は、50ppm以下がより好ましく、30ppm以下が更に好ましい。
フッ酸の含有量は、中和滴定法により測定することができる。
以下に、本発明の非水電解液を用いた電池の例として、リチウムイオン二次電池について説明する。このような本発明の非水電解液を備えたリチウムイオン二次電池もまた、本発明の一つである。
上記リチウム含有遷移金属複合酸化物としては、例えば、
式(5):LiaMn2−bM1 bO4(式中、0.9≦a;0≦b≦1.5;M1はFe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si及びGeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属)で表されるリチウム・マンガンスピネル複合酸化物、
式(6):LiNi1−cM2 cO2(式中、0≦c≦0.5;M2はFe、Co、Mn、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si及びGeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属)で表されるリチウム・ニッケル複合酸化物、又は、
式(7):LiCo1−dM3 dO2(式中、0≦d≦0.5;M3はFe、Ni、Mn、Cu、Zn、Al、Sn、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、B、Ga、In、Si及びGeよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属)で表されるリチウム・コバルト複合酸化物が挙げられる。
上記正極活物質の粒子は、二次粒子の平均粒子径が40μm以下で、かつ、平均一次粒子径が1μm以下の微粒子を、0.5〜7.0体積%含むものであることが好ましい。平均一次粒子径が1μm以下の微粒子を含有させることにより、電解液との接触面積が大きくなり、電極と電解液との間でのリチウムイオンの拡散をより速くすることができ、その結果、電池の出力性能を向上させることができる。
上記結着剤としては、電極製造時に使用する溶媒や電解液に対して安全な材料であれば、任意のものを使用することができ、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。
上記結着剤としては、上述した、正極に用いることができる結着剤と同様のものが挙げられる。
上記増粘剤としては、上述した、正極に用いることができる増粘剤と同様のものが挙げられる。
上記セパレータの材質や形状は、電解液に安定であり、かつ、保液性に優れていれば特に限定されず、公知のものを使用することができる。
なかでも、上記セパレータは、電解液の浸透性やシャットダウン効果が良好である点で、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを原料とする多孔性シート又は不織布等であることが好ましい。
すなわち、本発明はまた、式(1)で表される化合物、及び/又は、式(2)で表される化合物を含む非水電解液を調製する工程、上記非水電解液を備えるリチウムイオン二次電池を作製する工程、並びに、上記リチウムイオン二次電池を充電する工程、を有するリチウムイオン二次電池の過充電時における発熱抑制方法でもある。
上記非水電解液を備えるリチウムイオン二次電池を作製する工程は、上述した本発明のリチウムイオン二次電池を作製する方法と同様の方法により行うことができる。
上記リチウム二次電池を充電する工程は、特に限定されず、一般に公知のリチウム二次電池を充電する方法と同様の方法により行うことができる。
攪拌翼の付いた縦型の混合槽を用いて、これにまず表1に記載の環状カーボネートと鎖状カーボネートとを所定量混合し、これに、表1に記載の過充電防止剤、フルオロエーテル、電解質塩、及び、他の添加剤を添加して、表1に記載の組成の電解液を調製した。
なお、表1に示す各成分は以下のとおりである。
(A)過充電防止剤
A1:
B1:エチレンカーボネート(EC)
B2:ビニレンカーボネート(VC)
B3:フルオロエチレンカーボネート(FEC)
C1:メチルエチルカーボネート(MEC)
C2:CF3CH2OCOOCH3
D1:LiPF6
LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2とカーボンブラックとポリフッ化ビニリデン(呉羽化学(株)製。商品名KF−1000)を92/3/5(質量%比)で混合した正極活物質を、N−メチル−2−ピロリドンに分散してスラリー状のものを得た。これを正極集電体(厚さ15μmのアルミニウム箔)上に均一に塗布し、乾燥して、正極合剤層を形成した。そして、これをローラプレス機により圧縮成形した後、切断し、リード体を溶接して、帯状の正極を作製した。
得られたラミネートセルにおいて、充電放電は、1.0Cで4.35Vにて充電電流が1/10Cになるまで充電し、0.2C相当の電流で3.0Vまで放電し、引き続き、1.0Cで4.35Vにて充電電流が1/10Cになるまで充電するサイクルで行った。温度は60℃とした。
充電/放電を1サイクルとし、5サイクル後の放電容量と100サイクル後の放電容量を測定し、5サイクル後の放電容量に対する100サイクル後の放電容量の割合を容量維持率(%)として算出した。
得られたラミネートセルを室温で1C電流にて それぞれ1CmA相当の電流値で3.0Vまで放電した後ガラスウールで電池を巻き、12Vを上限電圧として1CmA相当の電流値での過充電を行い、発火・発煙の有無を調べた。発火・発煙が発生した場合を×、発生しなかった場合を○とする。
表1に記載の組成となるように、実施例1と同様にして電解液を調製し、次いで、ラミネートセルを得て、サイクル特性と安全性とを評価した。
サイクル特性の評価においては、LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2の代わりにLiNi0.5Mn1.5O4を用いて正極を作製し、充電放電を、1.0Cで4.35Vの代わりに、1.0Cで4.95Vで行った点以外は、実施例1と同様にして評価した。
安全性については、実施例1と同様にして評価した。
得られた結果を表1に示した。
2 負極
3 セパレータ
4 正極端子
5 負極端子
6 アルミニウムラミネート包装材
Claims (5)
- 式(1):
式(1)で表される化合物において、R1、R2、R3、R4及びR5のうち1〜3個、並びに、R6、R7、R8、R9及びR10のうち1〜3個が、同じか又は異なり、いずれも−CH3、−OR11、−R12−O−R13、又は、−O−R12−O−R13であり、R11は炭素数1〜6のアルキル基であり、R12は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基であり、残りのR 1 〜R 10 は、−Hである
ことを特徴とするリチウムイオン二次電池用過充電防止剤。 - 式(1)で表される化合物において、R1、R2、R3、R4及びR5のうち1〜3個、並びに、R6、R7、R8、R9及びR10のうち1〜3個が、同じか又は異なり、いずれも−CH3、−OR11、又は、−O−R12−O−R13であり、R11は炭素数1〜4のアルキル基であり、R12は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基である請求項1記載のリチウムイオン二次電池用過充電防止剤。
- 請求項1又は2記載のリチウムイオン二次電池用過充電防止剤、非水溶媒、及び、電解質塩を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用非水電解液。
- 正極と、負極と、請求項3記載のリチウムイオン二次電池用非水電解液とを備えることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
- 式(1):
前記非水電解液を備えるリチウムイオン二次電池を作製する工程、並びに、
前記リチウムイオン二次電池を充電する工程、を有し、
前記式(1)で表される化合物において、R1、R2、R3、R4及びR5のうち1〜3個、並びに、R6、R7、R8、R9及びR10のうち1〜3個が、同じか又は異なり、いずれも−CH3、−OR11、−R12−O−R13、又は、−O−R12−O−R13であり、R11は炭素数1〜6のアルキル基であり、R12は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基であり、残りのR 1 〜R 10 は、−Hである
ことを特徴とするリチウムイオン二次電池の過充電時における発熱抑制方法。
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