JP5406987B2 - マルチユーザーマルチ入力マルチ出力無線送信システムにおける付加的受信機処理によるトムリンソン−原島プリコーディング - Google Patents

マルチユーザーマルチ入力マルチ出力無線送信システムにおける付加的受信機処理によるトムリンソン−原島プリコーディング Download PDF

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Description

(関連出願)
本願は、2009年9月4日に出願された米国仮特許出願第61/239,888号および2009年9月10日に出願された米国仮特許出願第61/241,126号に基づく優先権を主張するものであり、本願は、2009年3月11日に出願された米国特許出願第12/401,711号および2009年9月4日に出願された米国特許出願第12/554,069号および米国特許出願第12/554,082号に関連するものである。本願ではこれら米国特許出願の全開示内容を参考例として援用する。
(発明の背景)
本発明は、一般的にはマルチ入力マルチ出力(MIMO)通信システムに関し、より詳細には、MIMOネットワークにおける付加的受信機処理によるトムリンソン−原島プリコーディング技術に関するものである。
C.ウィンドパッシンガー、R.F.H.フィッシャー、T.ベンセルおよびJ.B.ヒューバーによる論文「マルチアンテナおよびマルチユーザー通信におけるプリコーディング」(無線通信に関するIEEEトランザクション、1305〜1316ページ、2004年7月) W.ユーによる博士号論文「マルチユーザー通信環境における競合と協働」(スタンフォード大学、2002年2月) N.ジンダール、W.リー、S.ビシュワナス、S.A.ジャファールおよびA.ゴールドスミスによる論文「マルチアンテナガウス一斉送信チャンネルのための総パワー繰り返しウォーターフィリング」(情報理論に対するIEEEトランザクション、1570〜1580ページ、2005年4月) 3GTP TS36.211 V8.6.0(2009−03)
一般化された決定フィードバック等化器(GDFE)に基づくプリコーダは、マルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU-MIMO)無線システムに対する最適なキャパシティ(容量)の解決方法を提供できることが周知となっている。しかしながら、GDFEプリコーダに関連する種々のフィルタを決定するための計算上のコストは、禁止的な大きさになることが多く、多くの実用的システムには適していない。
システムのキャパシティを最適にするために、多数のアンテナを備えた基地局(BS)が多数のユーザーターミナル(UE)に同時データストリームを送ることを可能にする公知のプリコーディング技術は、いくつか存在している。一般的にMU−MIMOシステムのためのプリコーディングは、システムのキャパシティ、すなわちビットレートのような所定の基準を最適にすることを目標としている。本願に提案する技術の対応する特徴の説明と共に、以下、選択した参考文献について説明する。
C.ウィンドパッシンガー、R.F.H.フィッシャー、T.ベンセルおよびJ.B.ヒューバーによる論文「マルチアンテナおよびマルチユーザー通信におけるプリコーディング」(無線通信に関するIEEEトランザクション、1305〜1316ページ、2004年7月[1])は、トムリンソン−原島プリコーディング(THP)として知られる非線形のプリコーディング方式について記述している。この方式は、BS(基地局)における連続的な干渉プリキャンセルに依拠しており、送信パワーを越えないことを保証するためにモジュロ演算が使用されている。BDと異なり、THPは有効チャンネル行列(マトリックス)を三角化し、BDと比較して多少大きいシステムキャパシティを提供できる。W.ユーによる博士号論文「マルチユーザー通信環境における競合と協働」(スタンフォード大学、2002年2月[2])において、ウェイ・ユー氏はGDFEプリコーダを紹介し、このプリコーダが高度なシステムキャパシティを達成できることを示した。この技術は高度なシステムキャパシティを達成できるが、GDFEプリコーダコンポーネントを決定するためのコンピュータ計算上のコストは、ほとんどの実用システムが求めるリアルタイムの実現に対して効果の上で禁止的な大きさとなっている。N.ジンダール、W.リー、S.ビシュワナス、S.A.ジャファールおよびA.ゴールドスミスによる論文「マルチアンテナガウス一斉送信チャンネルのための総パワー繰り返しウォーターフィリング」(情報理論に対するIEEEトランザクション、1570〜1580ページ、2005年4月[3])が、MAC/BC(マルチアクセスチャンネル/一斉送信チャンネル)のデュアリティと称される極めて有効な結果を誘導している。本願では、上記参考文献の全開示内容を参考例として援用する。
上記米国特許出願第12/401,711号および同第12/554,082号には、一斉送信チャンネル(BC)キャパシティを達成することが知られているGDFEプリコーダを実現するための計算上効率的なアルゴリズムが提示されている。上記2つの米国特許出願におけるアルゴリズムは、コンピュータ計算上の複雑さの見地からGDFEの実現例を簡略化しているが、異なる送信アンテナにおいて等しくないパワーを割り当てるGDFE固有の条件をまだ克服していない。このような等しくないパワーの割り当ては、無線送信機で使用されるパワー増幅器の非線形の性質に起因し、実用的システムにおいて問題を生じさせる可能性がある。1つの解決方法として、本発明は、トムリンソン−原島プリコーダ(THP)と称される別の非線形のプリコーディング技術の変形例に注目するものである。THPにおける最適なパワーの割り当ても等しくないが、我々の変形例は等しいパワーの割り当てでも最適に近いキャパシティを達成できる。付加的貢献は、ほぼチャンネルフィードバックとなっていることである。従来のTHP技術は、受信機から送信機へのフルチャンネル行列フィードバックを必要としている。本発明は別の解決案として、部分的チャンネルフィードバックを行うTHP技術の変形例を実現するための方法を提供するものである。ここで提案する方法は、フルチャンネルフィードバックオーバーヘッドを回避し、達成可能なキャパシティにおいて妥当な低下を生じさせる。
本発明の実施形態は、MU−MIMOシステムにおいて、付加的受信機処理を行うトムリンソン−原島プリコーディング(THP)のための技術を提案するものであり、この技術は、コンピュータ計算上のコストを大幅に低減するが、キャパシティの損失は生じない。この技術は、現在計画中の将来の「4G」セルラーネットワークを含む種々のMU−MIMO無線システムの性能を改善するのに適している。
本発明の1つの様相は、アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネルを介してN個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局と通信するK個のユーザーターミナル(UE)を有するマルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムの基地局(BS)において、トムソン−原島プリコーダによりユーザーシンボルを処理するための方法に関する。この方法は、K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hを推定するステップと、K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定するステップと、前記DLチャンネル行列Hおよび受信機処理行列Vに基づき、有効行列DLチャンネルHeffをコンピュータ計算するステップと、Qがユニタリ行列であり、Rが上三角行列である列枢軸選択により、前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行するステップと、前記ユニタリ行列Qおよび前記上三角行列Rを使用し、トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算するステップと、前記上三角行列Rを使用し、前記UEのためのスカラー重みを計算するステップと、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダにより、ユーザーシンボルを処理し、前記UEのためのフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を発生するステップと、前記DLチャンネル行列によって示されるチャンネル(このチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルを有する前記無線システム内での通信が行われる)へ、前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を向けるステップと、前記K個のUEの各々に対し、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて送信された信号に対する付加的受信機処理を実行するステップと、前記UEにおいて前記送信された信号上で前記スカラー重みを使用するステップとを備える。
一部の実施形態では、前記DLチャンネル行列Hは、
Figure 0005406987

であり、前記K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定する前記ステップは、
前記K個のUEの各々に対し、k番目のUEに対する対応するULチャンネル
Figure 0005406987

のための入力共分散行列Φ
Figure 0005406987

(ここで、
Figure 0005406987

は、すべてのUEに対する結合送信ベクトルを示し、E[.]は、この偏角の時間平均を示す)として決定するステップと、
Figure 0005406987

に示されるように、すべてのUEによって使用される総送信パワーが、元のダウンリンク送信のために前記BSにおいて利用可能な送信パワーPを超えないことを仮定するステップと、
各Φに関連する固有ベクトルU
Figure 0005406987

となるように決定するステップと、
k番目のUEに関連する受信機処理行列V
Figure 0005406987

とするステップとを含む。有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算する前記ステップは、
前記BSにより、
Figure 0005406987

をコンピュータ計算するステップを含む。
列枢軸選択により前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行する前記ステップは、
Figure 0005406987

(ここでEは、置換行列である)をコンピュータ計算するステップを含む。トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算する前記ステップは、(L−N)個の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Jを
Figure 0005406987

(ここでrkkは、行列Rのk番目の対角要素を示す)と定義するステップと、B = JRH(ここでトムリンソン−原島プリコーダは、B−Iによって表示される干渉プリキャンセルブロックを含み、Iは、単位行列を示し、干渉プリキャンセル行列Bは、下三角行列の構造を有する)をコンピュータ計算するステップと、前記トムリンソン−原島プリコーダにおいて、送信フィルタのための送信フィルタ行列F = Σ1/2QH(ここで、Σは、パワー制限:
Figure 0005406987

を満たす対角行列である)をコンピュータ計算するステップとを含む。前記UEのためのスカラー重みを計算する前記ステップは、行列GをG = JEHとして定義するステップと、k番目のUEのi番目の受信アンテナに対するゼロスカラー重みgkiを、行列Gの
Figure 0005406987

番目のコラム(ここでrは、m番目のUEのための前記有効DLチャンネル行列
Figure 0005406987

内の行の数を示す)の非ゼロ成分と決定するステップとを含む。
特定の実施形態では、前記DLチャンネル行列Hは、
Figure 0005406987

であり、前記K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定する前記ステップは、
Figure 0005406987

(ここで行列Yは、左特異ベクトルを示し、Sは、主要対角における特異値を含む対角行列を示し、Wは、右特異ベクトルを示す)のようにUEのSVD分解を実行するステップと、k番目のUEに関連する推定された受信機処理行列を、
Figure 0005406987

とするステップとを含む。有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算する前記ステップは、前記UEにより、
Figure 0005406987

(ここで行列
Figure 0005406987

は、Wの列を選択することにより形成される)をコンピュータ計算するステップを含み、本方法は更に、前記UEにより、前記有効DLチャンネル行列Heffを前記BSに通知するステップを更に含む。列枢軸選択により、前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行する前記ステップは、
Figure 0005406987

をコンピュータ計算するステップを含む。
トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算する前記ステップは、
(L−N)個の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Jを
Figure 0005406987

(ここでrkkは、行列Rのk番目の対角要素を示す)と定義するステップと、
B = GRH(ここでトムリンソン−原島プリコーダは、B−Iによって表示される干渉プリキャンセルブロックを含み、Iは、単位行列を示し、干渉プリキャンセル行列Bは、下三角行列の構造を有する)をコンピュータ計算するステップと、
前記トムリンソン−原島プリコーダにおいて、送信フィルタのための送信フィルタ行列F = Σ1/2QH(ここで、Σは、パワー制限:
Figure 0005406987

を満たす対角行列である)をコンピュータ計算するステップとを含む。前記UEのためのスカラー重みを計算する前記ステップは、k番目のUEのi番目の受信アンテナに対するスカラー重みgkiを、行列Gの
Figure 0005406987

番目の対角要素(ここでr
Figure 0005406987

内の行数を示す)の非ゼロ列成分として定めるステップを含む。
一部の実施形態では、前記UEに対する、フィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するように、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダによってユーザーシンボルを処理する前記ステップは、フィードフォーワードパス内に配置されたモジュロユニットを通過するように、前記ユーザーシンボルを向け、フィードバックパス内に配置された干渉プリキャンセルブロック(この干渉プリキャンセルブロックは、B−I(ここでBは、干渉プリキャンセル行列であり、Iは、単位行列である)で表示される)を介してフィードバックされるベクトルシンボルを生成するステップと、前記フィードフォワードパス内の前記モジュロユニットに印加された前記ユーザーシンボルから、前記干渉プリキャンセルブロックの出力信号を減算するステップと、前記フィードフォワードパス内の送信フィルタ行列Fによって表示された送信フィルタに前記ベクトルシンボルを通過させ、前記BSからフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するステップとを備える。
本発明の別の様相によれば、マルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムは、N個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局(BS)と、アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネル(ここでBSは、ユーザーシンボルを処理し、UEのためのフィルタのかけられたベクトルシンボルの出力を生成するためのトムリンソン−原島プリコーダを含む)を介して前記基地局と通信する複数のK個のユーザーターミナル(UE)と、前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を受信するための前記DLチャンネル(このDLチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルとの通信が前記無線システム内で行われる)のDLチャンネル行列によって示されるチャンネルとを備える。前記トムリンソン−原島プリコーダは、干渉プリキャンセルブロックのための干渉プリキャンセル行列Bおよび送信フィルタのための送信フィルタ行列Fを備え、これら行列は、前記K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hを推定し、前記K個のUEの各々のための受信機処理行列(V)を決定し、前記DLチャンネル行列Hおよび受信機処理行列Vに基づき、有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算し、列枢軸選択により前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)(ここでQはユニタリ行列であり、Rは上三角行列である)を実行し、前記ユニタリ行列Qおよび上三角行列Rを使用してBおよびFを計算することによってコンピュータ計算される。前記UEの各々は、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて前記送信された信号に対する付加的受信機処理を実行し、前記上三角行列Rに基づいて計算されたスカラー重みを使用し、前記トムリンソン−原島プリコーダからのフィルタにかけられたベクトル信号の出力をスケールダウンするようになっている。
前記トムリンソン−原島プリコーダは、フィードフォーワードパスと、フィードバックパスと、前記フィードバックパス内に配置されたB−I(Iは単位行列であり、Bは干渉プリキャンセル行列である)によって示される干渉プリキャンセルブロックと、前記フィードバックパス内に配置された前記干渉プリキャンセルブロックを介してフィードバックされるフィルタにかけられたベクトルシンボルXのストリームを生成するように前記フィードフォワードパス内に配置されたモジュロユニットを備え、前記干渉プリキャンセルブロックの出力信号は、ユーザー信号のストリームから減算され、前記フィードフォワードパス内の前記モジュロユニットに印加され、前記フィードフォワードパス内に配置された前記モジュロユニットによって生成されるフィルタにかけられたベクトルシンボルXのストリームをフィルタにかけるための前記送信フィルタ行列Fによって示される送信フィルタを更に含む。
特定の実施形態の次の詳細な説明を検討すれば、当業者には本発明の上記およびそれ以外の特徴および利点が明らかとなろう。
本発明の一実施形態に係わるマルチアンテナ基地局(BS)と多数のユーザーターミナル(UE)との間のダウンリンクチャンネル表示を示すマルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムの一例を示す。
図2の基地局におけるダウンリンク情報フローのための通信ブロック図の一例を示す。
公知のTHPプリコーダのためのブロック図の一例を示す。
本発明の一実施形態に係わるTHPプリコーダに対するブロック図の一例を示す。
本発明の実施形態に係わるULチャンネルに対する入力共分散行列をコンピュータ計算するためのフローチャートである。
DLチャンネルに対する入力共分散行列をコンピュータ計算するためのフローチャートである。
本発明の次の詳細な説明では、明細書の一部をなす添付図面を参照する。これら図面には、発明を説明し、かつ発明を限定しないように発明を実施できる実施形態が図示されている。いくつかの図において、同様な番号は実質的に類似する部品を示している。以下説明し、図面に示すように、詳細な説明は、種々の実施形態を示すが、本発明は、本願に記載し、図示される実施例だけに限定されるものではなく、当技術における当業者に知られているか、または知られるような別の実施形態にも拡張できると理解すべきである。本明細書における「ある実施形態」、「本実施形態」または「これら実施形態」なる記載は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味し、本明細書における種々の箇所におけるこれらフレーズの記載すべては必ずしも同じ実施形態を示すものではない。更に次の詳細な説明では、本発明を完全に理解するために種々の特定の細部が記載されている。しかしながら、本発明を実施するのにこれら特定の細部のすべてが必要であるわけではないことが当業者には明らかとなろう。別の状況では、本発明を不必要に不明瞭にしないように、周知の構造、材料、回路、プロセスおよびインターフェースについては詳細には記載されておらず、これらをブロック図で示すことができる。
更に、次の詳細な説明の一部を、アルゴリズムおよびコンピュータ内の演算のシンボル表示で記載する。これらアルゴリズムの記載およびシンボル表示は、当業者に革新技術の本質を最も有効に伝えるためのデータ処理技術の当業者が使用する手段であり、アルゴリズムとは、所望する最終状態または結果をもたらす一連の一定のステップのことである。本発明では、実行されるこれらステップは、目に見える結果を得るために目に見える量の物理的操作を必要とする。通常、これら量は、記憶したり、転送したり、組み合わせたり、比較したり、他の方法で操作したりできる電気信号または磁気的信号、または命令の形態をとり得る。主に共通に利用する理由から、これら信号をビット、値、要素、シンボル、キャラクター、用語、数字、命令または同等なものとして記載することが、時に便利であることが分かっている。しかしながら、これらの用語および同様な用語のすべては、適当な物理的な量と関連させるべきであり、これら用語はこれらの量に付される単に便宜的なラベルにすぎないことを念頭に入れるべきである。特に指定して記載しない限り、次の説明から明らかなように、説明全体にわたり、「処理」、「コンピュータ計算」、「計算」、「決定」、「ディスプレイ」または同様な用語を使用した記載は、コンピュータシステムのレジスターおよびメモリ内の物理的(電子的)量として表示されるデータを操作し、コンピュータシステムのメモリまたはレジスターもしくは他の情報記憶デバイス、伝送デバイスまたはディスプレイデバイス内の物理的な例として同じように表示される他のデータに変換するコンピュータシステムまたは他の情報処理デバイスの動作およびプロセスも含むことができると理解できよう。
本発明は、本願において作動、演算を実行するための装置にも関する。この装置は、特に必要な目的のために構成してもよいし、または1つ以上のコンピュータプログラムにより選択的に作動または再構成される1つ以上の汎用コンピュータを含んでもよい。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶メディア、例えば光ディスク、磁気ディスク、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモリ、ソリッドステートデバイスおよびドライブまたは電子情報を記憶するのに適した他の任意のタイプのメディアに記憶させることができる。本願に示されたアルゴリズムおよびデバイスは、本来的に任意の特徴のコンピュータまたは他の装置に関連するものではない。本願では、要旨に従い、プログラムおよびモジュールと共に種々の汎用システムを使用してもよいし、任意の方法のステップを実行するようにより特殊な装置を構成することが便利である場合もある。更に本発明は、特定のプログラム言語を参照して説明するものではない。本願に記載の本発明の要旨を実施するために種々のプログラム言語を使用できることが理解できよう。これらプログラム言語の命令は、1つ以上の処理デバイス、例えば中央処理ユニット(CPU)、プロセッサまたはコントローラによって実行できる。
以下、より詳細に説明する本発明の実施形態は、MU−MIMOシステムにおいて、付加的受信機処理を行うTHPのための装置、方法およびコンピュータプログラムを説明するものである。
次の記載では、サブセクションAは、本発明を実施できる無線送信システム全体を示し、サブセクションBは、トムリンソン−原島プリコーディング(THP)を実施するシステムモデルについて説明し、サブセクションCは、フルチャンネルフィードバックがUEからBSに対して可能であると仮定する送信機および受信機の処理のためのサブセクションC.2におけるアルゴリズムを含むTHPのための付加的受信機の処理を示し、サブセクションC.3は、この仮定を緩和し、フィードバックのオーバーヘッドを低減する別のアルゴリズムを示す。
従来のTHPプリコーダは、シャノンのチャンネルキャパシティを達成できない。本発明の第1部分(サブセクションC.2)は、一斉送信チャンネルに対し、シャノンのチャンネルキャパシティをほとんど達成できるTHPプリコーダ用の新しいアルゴリズムのアウトラインを述べたものであり、この部分はユーザーターミナルにおいて特殊な受信機処理行列を使用しなければならない。これら受信機処理行列は、それぞれの等価的アップリンクチャンネルの最適入力共分散行列の固有ベクトルとして記載される。ここで、「最適」とは、任意の行列よりも良好な行列であることを意味するにすぎず、これら行列は可能な最良の行列である必要はない。これら「最適」入力共分散行列は、利用できる異なるアプローチを使って得ることができる。例えばジンダール外による参考文献[3]は、入力共分散行列を得るための繰り返し手順のアウトラインを述べたものである。一般に、所望するレベルのスループット性能で一組の入力共分散行列を生成するのに、1回〜3回の繰り返しで十分である。次に、受信機処理を行う等価的チャンネルのためのTHPプリコーダを実現する。より詳細には、第1部分(サブセクションC.2)は、すべてのユーザーに対するユーザー機器(UE)kのための受信機処理行列Vを導入すると共に、マルチアンテナ基地局(BS)を設置しているネットワークのための現行のTHPプリコーダのダウンリンク(DL)または一斉送信(BC)チャンネルのキャパシティを改善する。ユーザーkのための行列Vは事実、恒等的(ユニタリー)であり、(BSおよびすべてのUEからのリンクから構成された)全チャンネル行列Hに依存する。特に各Vは、種々のUE間で共用される情報がないことを仮定するk番目のUEの効果的アップリンク(UL)チャンネルのための最適入力共分散行列(Φ)に対応する固有ベクトルから抽出される。提案されるTHPプリコーダによって達成されるキャパシティは、Φをコンピュータ計算する精度に応じて決まり、このコンピュータ計算に必要な繰り返し回数を多くすることによって改善できる。ここで、繰り返しとは、上記ジンダール外による参考文献[3]のアプローチを使用して入力共分散行列をコンピュータ計算するための繰り返しを意味する。Φは、繰り返しコンピュータ計算されるので、すべてのk個のUEに対するVも繰り返しコンピュータ計算される。提案される発明の第1部分の基本となる仮定は、フィードバックのために完全なチャンネルフィードバックが利用可能であることである。
従来のTHPプリコーダは、すべての受信機から送信機へのフルチャンネルフィードバックを必要とする。このことは、かなりのオーバーヘッドを生じさせ、スループットの利点を相殺し得る。本発明の第2部分(サブセクションC.3)は、フルチャンネルフィードバックのための条件を緩和するTHPプリコーダのための新しいアルゴリズムのアウトラインを述べたものである。その代わりにこの第2部分は、部分的なチャンネルフィードバックに依拠し、キャパシティの最小の損失しか生じさせない。本発明の第2部分もユーザーターミナルにおける専用の受信機処理行列を使用しなければならない。これら受信機処理行列は、それぞれのチャンネル行列の左非正則ユニタリ行列から誘導されたものである。BSには、右非正則ユニタリ行列がフィードバックされ、このフィードバックは、THPを実行するためにこのユニタリ行列を有効チャンネルとして使用する。より詳細には、本発明の第2部分(サブセクションC.3)は、フルチャンネル行列フィードバックを回避しながら、THPプリコーダを実現することを記述するものである。それぞれのチャンネル行列をフィードバックするのにすべてのUEを必要とする従来のアプローチと異なり、本発明で提案する方法は、それぞれのチャンネル行列の右特異ベクトルに属すユニタリ行列に属す列ベクトルのサブセットをUEが送信することを必要とする。BSにおいて、異なるUEによって送信された列ベクトルを使用することによりTHPプリコーダを実現できる。必要な情報をBSに伝えるのに数ビットを使用できるコードブックアプローチを使用することにより、UEからのフィードバック量を更に低減できる。
A.無線送信システム
図1は、本発明の一実施例に係わるマルチアンテナ基地局(BS)および多数のユーザーターミナル(UE)のダウンリンクチャンネル表示を示すマルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムの一例を示す。
A.1.チャンネル行列の定義
1つのBSと数個のUEとの間のダウンリンクチャンネルは、行数がUEにおけるアンテナの総数に等しく、列数がBSにおける送信アンテナの数に等しい行列Hとして通常示される。(i、j)番目の成分は、図1に示されるように、i番目の送信アンテナとj番目の受信アンテナとの間の複合チャンネル利得hijを示す。特に複合チャンネル利得hijは、送信された信号が無線チャンネル内で受ける増幅率(または減衰率)を示す。
A.2.チャンネル行列の推定
OFDMAのような周波数分割デュプレックス(FDD)システムでは、通常UEエンド側で複合チャンネル利得hijを推定する。チャンネル推定プロセスは次のとおりである。まず最初に、BSにてアンテナ#1が基準信号を送信する。各受信アンテナにおいて、UEすべてが受信した信号を推定する。基準信号は、すべてのUEに既知であるので、(ノイズレベルが基準信号パワーよりも十分低いと仮定し)1番目の送信アンテナに対応するチャンネル利得を決定できる。次に送信アンテナ#2から#Nまでこの手順を繰り返す。
このようにk番目のUEに対応するチャンネル行列Hを推定できる。その後、すべてのUEが専用フィードバックチャンネルを使用してそれぞれのチャンネルをBSにレポートし戻す。次にBSは全体のチャンネル行列Hを得るのに個々のチャンネル行列を合体できる。
時間分割デュプレックス(TDD)システムでは、チャンネル相反特性(すなわちある数式によってULチャンネルとDLチャンネルが関連づけされる)を使ってBSにてチャンネル行列を推定できる。かかるシステムに対し、所定の時間においてUEのうちの1つが所定のアンテナを使って基準信号を送信する。この信号は、BSにおけるすべてのアンテナによって捕捉されるので、対応するチャンネル利得が知られる。利用できるすべてのアンテナに対し、すべてのUEによってこのプロセスが繰り返される。この結果、全体のアップリンクチャンネル行列が推定される。次に、BSは等価的ダウンリンクチャンネルを得るために(複素共役)のようなある数学的変換式を使用できる。
A.3.基地局からユーザーターミナルへの情報の流れ
図2は、図1の基地局におけるダウンリンク情報の流れに対する通信ブロック図の一例を示す。異なるUEに送るべき情報は、異なるコードワード(単一のUEに対して1つ以上のコードワードを割り当てできる)によって表示されている。次に、BSとUEの双方に知られている所定のスクランブリングコード(スクランブリングブロック)を使用して所定のコードワード内のビットをスクランブルする。次に、複素変調シンボル(例えばBPSK、QPSK、QAMなど)にこのスクランブルされたビットをマッピングする(変調マッパーブロック)。次にこれら情報シンボルは、図2に示されるようにレイヤー(複素シンボルのストリーム)にマッピング(レイヤーマッパーブロック)される。通常レイヤーの数は、チャンネル行列Hのランク(階数)以下である。次に(GDFEまたはTHPなどを実行する)プリコーディングブロック内で、異なるレイヤーにマッピングされた情報シンボルを処理する。次に、(OFDMトーンとタイムスロットの四角形グリッドとなっている)リソース要素マッパーブロック内のリソース要素にプリコードされたシンボルをマッピングする。次にこれらシンボルをOFDM信号発生器へ送り、送信アンテナポートにその出力をマッピングする。
A.4.MIMOプリコーダ
マルチアンテナBSが多数のUEに同時データストリームを送り、BCチャンネルの達成可能なレートを最大にできるようにする既知のプリコーディング技術はいくつか存在する。第3世代のパートナーシッププロジェクト;技術仕様グループの無線アクセスネットワーク、進化したユニバーサル地上波無線アクセス(E−UTRA)、物理的チャンネルおよび変調(レリース8)、3GTP TS36.211 V8.6.0(2009−03)[4]において、トムリンソン−原島プリコーディング(THP)として知られる非線形のプリコーディング方式が提案された。この方式の基本的コンポーネントは、図3に示されている。このTHPプリコーダは、干渉プリキャンセルブロック(三角行列B)から成り、このブロックはk番目のステップで符号化されたシンボルベクトルが(k−1)個のシンボルベクトルからの干渉しか受けないことを保証することを助ける。送信パワーを越えないことを保証するのにモジュロ演算が使用される。線形プリコーディング技術と異なり、THPは有効チャンネル行列を三角化し、より大きいシステムキャパシティを提供する。一般に、THPは正方形チャンネル行列に対し、最適に近いキャパシティを提供する。しかしながら、(すべてのUEのアンテナの数の合計がBSの数を超えるときの)四角形チャンネル行列に対してはキャパシティの損失は重大となる。線形プリコーディング技術と同じように、THPも性能の低下を伴って等パワー割り当てで機能し得る。
ウェイ・ユー氏は、スタンフォード大学博士号論文である「マルチアンテナ一斉送信チャンネルのためのキャパシティおよび符号化」(2002年2月)において、一般化された決定フィードバック等化器(GDFE)プリコーダを紹介した。ユー氏はBCチャンネルのキャパシティを達成したことを証明した。上記米国特許出願第12/401,711号および同第12/554,082号には、ウェイ・ユー氏の論文で示されたアルゴリズムに関連するコンピュータ計算上の複雑さを低減するための新しいGDFEアルゴリズムが示されている。上記に引用したウィンドパッシンガー外による論文[1]と同様に、これら2つの米国公開特許出願におけるアルゴリズムは、GDFEプリコーダを実現するのに、不等パワー割り当てに依存している。2008年10月28日に出願された国際特許出願第PCT/JP2008/069540号「マルチユーザーMIMO無線通信方法および無線通信装置」[5]において、受信ビームフォーミングを行うTHPが検討されている。
D.干渉プリキャンセルを使用するTHPプリコーディングのためのシステムモデル
図4は、本発明の一実施形態に係わるTHPプリコーダのためのブロック図の一例を示す。
まず本願で使用するシステムモデルおよび表記法について記載する。BSがN個の数のアンテナを有し、k番目のUE上にL個のアンテナを有するK個のUEが存在すると仮定する。UEすべてにおけるアンテナの総数をL=Σk=1 K Lkと表示する。Hは、BSとk番目のUEとの間の次元{L×N}のチャンネル利得行列を示すものとする。BSとK個のUEとの間の結合されたチャンネル利得行列は、次元{L×N}であり、
Figure 0005406987

(ここで上付き文字Tは、転置行列を示す)によって示される。
がk番目のUEを目的とする入力シンボルベクトルを示すものとすると、スタックされた入力ベクトルをa = [a1 T a2 T … aK T]Tと表示できる。Aの長さはBSにおけるアンテナの数を超えないものと仮定する。更に、Saa = E[aaH] = I(ここでE[.]は、偏角の時間平均を示し、上付き文字Hは、共役転置行列を示し、Iは、単位行列を示す)である付加的制限も仮定する。
図4に示されるように、THPプリコーダはB−I(ここでBは、より低い三角形行列の構造を有する)によって示される干渉プリキャンセルブロックを含む。このブロックの機能は、ウィンドパッシンガー外の参考文献[1]で記載されているものと同じである。すなわちk番目のステップで符号化されたベクトルA内のシンボルは、(k−1)個のシンボルからの干渉しか受けない。参考文献[1]内の記載と同じように、干渉プリキャンセルステージ後に得られるベクトル
Figure 0005406987

の全送信パワーを制限するのにモジュロ演算を使用する。次に、送信フィルタFにベクトル
Figure 0005406987

を通過させ、ベクトルxを発生させ、このベクトルを送信のために基地局の送信アンテナエレメントへマッピングする。特にF = MΣ1/2(ここでMはユニタリ行列であり、Σはパワー制限
Figure 0005406987

を満たす対角行列)である。ここで、Pは、利用可能な全送信パワーを示し、trace(.)は、行列偏角の対角要素の合計を示す。受信エンド側において、UEは、スカラー量(gki)を使って受信したベースバンド信号をスケールダウンし、その後モジュロ演算を実行し、元のコンステレーションポイントに受信した信号を再度マッピングする。この演算の詳細についてはウィンドパッシンガー外の参考文献[1]で見ることができる。
C.プリコーダ行列のコンピュータ計算
C.1.チャンネル推定
各UEはBSに関連する対応するDLチャンネルを決定する。Hは、k番目のUEに対する推定されたDLチャンネル行列を示す。セクションBに述べたように、全体のチャンネル行列Hは、
Figure 0005406987

である。
C.2.UEからBSへのフルチャンネルフィードバックを仮定した受信機処理行列のコンピュータ計算
次にBSはk番目のUEに対する対応するULチャンネル
Figure 0005406987

のための最適入力共分散行列Φを決定する。上記のように、これら行列は最適である必要はない。実用目的として、ジンダール外による参考文献[3]のアルゴリズムを使用した1回または2回の繰り返しで一般に十分である。更にこれを詳細に行うためにBSは、BSへのUL送信にすべてのULが関与し、UEのうちのどれも他のUEと送信されたデータを共用しない旨のシナリオを検討する。数学的な条件では、
Figure 0005406987

がすべてのUEに対する結合送信ベクトルを示す場合、関連する入力共分散行列は
Figure 0005406987

のように定められる。
更にすべてのUEが使用する全送信パワーが元のダウンリンク送信のためにBSにおいて利用可能な送信パワーを超えないものと仮定する。
Figure 0005406987
等価的ULチャンネルに対して最適キャパシティを得るために、これら行列のすべてがHに依存するものとして通常これら行列を共にコンピュータ計算する。これら行列を計算するのにジンダール外による参考文献[3]または米国公開特許出願第12/554,069号に記載のアプローチを使用できる。
次に、BSは、
Figure 0005406987

のように示される各Φに関連する固有ベクトルUを決定する。ここで、Uは固有ベクトルから成るユニタリ行列であり、Γは固有値から成る対角行列であり、k番目のUEに関連する受信機処理行列Vkを
Figure 0005406987

とする。
次にBSは明示的に、または3GPP TS 36.211 V8.6.0(2009−03)のセクション6.3.4.2.3に記載の方法に類似するコードブック方法により、これら受信機処理行列をそれぞれのUEへ送る。
C.2.1.THPプリコーダ行列のコンピュータ計算
次にBSは、下記のように行列{B、F}をコンピュータ計算する。
a)
Figure 0005406987

のような有効DLチャンネル行列を得る。
b)
Figure 0005406987

のように列枢軸選択により行列
Figure 0005406987

のQR分解をコンピュータ計算する。
ここで、Eは、置換行列であり、Qは、ユニタリ行列であり、Rは,上三角行列である。列枢軸選択することにより、Rの対角成分が大きさの降順となることを保証できる。次のコマンド
Figure 0005406987

により、行列E、QおよびRをコンピュータ計算するのに、MATLAB(登録商標)ソフトウェアの「qr」機能を使用できる。
c)THPプリコーダ行列をコンピュータ計算する。まず
Figure 0005406987

のように(L−N)の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Jを定義する。ここで、rkkは行列Rのk番目の対角要素を示す。
次に
Figure 0005406987

のようなTHP行列をコンピュータ計算する。
等パワー割り当てを行うために
Figure 0005406987

を設定できる。最適なキャパシティにするためにはウォーターフィリングを実行し、(行列Fの対角によって示される)最強のチャンネルモードにより大きいパワーが割り当てられるように保証しなければならない。このことは、行列Fの二乗された対角成分にわたってウォーターフィリングを実行することによって達成できる。
C.2.2.ユーザーターミナルのためのスカラー重みのコンピュータ計算
行列Gを
Figure 0005406987

として定める。
次に、BSはk番目のUEのうちのi番目の受信アンテナに対するスカラー重みgkiを行列Gの
Figure 0005406987

番目の列の最大の列要素として決定できる。ここで、rはm番目のUEに対する有効DLチャンネル行列
Figure 0005406987

内の行の数(この数はm番目のUEにおけるアンテナの数と同じである数を示す)。
図5は、基地局へのフルチャンネルフィードバックを仮定して提案するTHP方法を実施するのに必要なコンピュータ計算のシーケンスを示すフローチャートの一例を示す。ステップ502において、本方法は、式(1)で示されるようなチャンネル行列
Figure 0005406987

を推定する。ステップ504において、本方法は式(2)に従ってK個のユーザーのUL共分散行列Φとしてをコンピュータ計算する。ステップ506において本方法は、式(4)に従い、固有ベクトルの分解行列
Figure 0005406987

を計算する。ステップ508では、本方法は、式(5)に従い、受信機処理行列Vk = Uk Hを計算する。ステップ510において、本方法は、式(6)に従い有効DLチャンネル行列Heff = [H1 HVH… HK HVK H]Hを計算する。ステップ512では、本方法は、式(7)に従い、QR分解行列Heff HE = QRをコンピュータ計算し、ステップ514において本方法は、RのN個の対角成分で対角行列Jを定義し、式(9)に従い、THP行列をB = JRHとしてコンピュータ計算し、式(10)に従い、F = Σ1/2QHをコンピュータ計算する。等パワー割り当てのために本方法は、Σの成分をP/Nとして設定し、ステップ516において本方法は、式(11)に従い、UE乗算率G = JEHを計算する。
C.2.3.数値例
次の数値例は、THPプリコーダの提案される設計に関係する種々の行列のコンピュータ計算を示す。双方のユーザーが関連するチャンネル行列が(12)に示されるような次元2×2となるように、2つのアンテナを有する1つのBSおよび2つのアンテナを各々が有する2つのUEについて検討する。送信パワーを40と仮定し、簡潔にするために実際の下記(ステップ502)のような実際のチャンネルを検討する。
Figure 0005406987
次に、ジンタール外の参考文献[3]内のアルゴリズムを使用し、等価的アップリンクチャンネルに対する入力共分散行列
Figure 0005406987

をコンピュータ計算する。文献[3]内のアルゴリズムを2回繰り返すことにより、これら行列をコンピュータ計算する(ステップ504)。
Figure 0005406987
次に
Figure 0005406987

のように、固有値分解(EVD)を実行(ステップ506)し、2つのUEに対する次のような受信機処理行列を得る(ステップ508)。
Figure 0005406987
次に、下記のように有効DLチャンネル行列をコンピュータ計算する。(ステップ510)。
Figure 0005406987
次にMATLAB(登録商標)のコマンド
Figure 0005406987

を使用する列枢軸選択により、
Figure 0005406987

のQR分解を実行し、次の行列を得る。(ステップ512)
Figure 0005406987
(18)〜(20)内の行列を使用し、次のような行列をコンピュータ計算する(ステップ514)。
Figure 0005406987
干渉プリキャンセル行列B内の最後の2つのゼロ行は、BSが2つのシンボルしか送信できないことを示す。従って、Bの最初の2つの行によって形成されたサブ行列を使用し、干渉プリキャンセルを実行する。等パワー割り当て(すなわちΣ=(40/2)I)を
Figure 0005406987

と仮定し、送信フィルタFをコンピュータ計算できる。
最後に、まず行列Gを
Figure 0005406987

としてコンピュータ計算し(ステップ516)、
次にスカラー重みをg11=0、g12=0.8723、g21=0およびg22=0.6797とすることにより、受信フィルタリング後、UEで使用されるスカラー重みを決定できる。
C.3.低減されたフィードバックオーバーヘッドアルゴリズム:送信機/受信機処理行列のコンピュータ計算方法
各UEは、次の
Figure 0005406987

のようなSVD分解を実行する。ここで行列Yは、左特異ベクトルを示し、Sは,主対角に特異値を含む対角行列を示し、Wは、右特異ベクトルを示す。Sの対角成分がすべて非ゼロとなるようにSVD分解を実行することを提案する(例えばこれは「econ」オプションと共にMATLABソフトウェア機能「svd」を使用することにより達成できる。
UEは、(図4に示されるように受信機処理のために
Figure 0005406987

を使用し、次のような推定チャンネル、すなわち
Figure 0005406987

をBSに通知することが推奨される。ここで、行列
Figure 0005406987

は、Wの列を選択することによって形成される(
Figure 0005406987

とすることも可能である)。
Figure 0005406987

内の列の数は、BSによってk番目のUEに送ることができる空間ストリームの最大数を示す。この数は、UE単独またはBSによって決定できる。UEは明示的に、または参考文献[4]3GPP TS 36.211 V8.6.0のセクション6.3.4.2.3に記載されている方法と同様なコードブック方法により、
Figure 0005406987

マトリックスをBSに送る。
C.3.1 THPプリコーダ行列のコンピュータ計算
次にBSは、下記のように行列{B、F}をコンピュータ計算する。
すなわち、a)
Figure 0005406987

として有効DLチャンネル行列を得る。
b)
Figure 0005406987

のように行列
Figure 0005406987

のQR分解をコンピュータ計算する。
ここで、Qは,ユニタリ行列であり、Rは,上三角行列である。
c)THPプリコーダ行列をコンピュータ計算する。まず
Figure 0005406987

として(L−N)の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Gを定義する。ここで、rkkは、行列Rのk番目の対角要素を示す。
次に
Figure 0005406987

のようなTHP行列をコンピュータ計算する。
等パワー割り当てを行うために
Figure 0005406987

とすることができる。
C.3.2.ユーザーターミナルのためのスカラー重みのコンピュータ計算
次に、BSは、k番目のUEのうちのi番目の受信アンテナに対するスカラー重みgkiを行列Gの
Figure 0005406987

番目の対角要素として決定できる。ここで、rは、(m番目のUEにおけるアンテナの数以下である)
Figure 0005406987

内の行の数を示す。
図6は、ユーザーターミナルから基地局への低減されたチャンネルフィードバックオーバーヘッドを使用した提案するTHP方法を実施するのに必要なコンピュータ計算のシーケンスを示すフローチャートの一例を示す。ステップ602において、UEは、DLチャンネル行列Hを推定する。ステップ604において、本方法は、式(25)に従ってSVD分解行列
Figure 0005406987

をコンピュータ計算する。ステップ606では、各UEは、受信機処理行列としてYk Hを使用する。ステップ608において、各UEは、式(26)に従い有効チャンネル行列として
Figure 0005406987

をフィードバックする。この行列
Figure 0005406987

は、Wの列ベクトルからなる。ステップ612では、BSは、式(27)に従い有効DLチャンネル行列
Figure 0005406987

をコンピュータ計算し、ステップ612では、この方法は、式(28)に従い、QR分解行列Heff H = QRを計算する。ステップ614では、本方法は、行列Rの反転対角成分から成る対角行列Gを定義し、式(30)に従い、THP行列をB = GRHとしてコンピュータ計算し、式(31)に従い、F = Σ1/2QHをコンピュータ計算する。等パワー割り当てのために本方法は、Σの成分をP/Nとして設定し、ステップ616において本方法は、行列Gの対角成分からUE乗算率を設定する。
本発明は、MU−MIMOネットワークのための現行のTHPプリコーダ技術に対する改良である。最初に提案したアルゴリズム(図5)はGDFEプリコーダと比較すると、コンピュータ計算上の複雑さおよびフィードバックオーバーヘッドが大幅に低減された、シャノンのキャパシティに近い性能を得るのに理想的である。第2の提案アルゴリズム(図6)は、UEからBSへのフルチャンネルフィードバックの条件を緩和しているので、現行のTHPプリコーダ技術に対する改良となっている。第1アルゴリズムのキーとなる利点は、THP方式のスループットの利点を維持しながら、マルチユーザービームフォーミング技術(リニアプリコーディング方法)と同じフィードバックオーバーヘッドでよいことである。このことは、LTE−A標準化アクティビティに対する良好な潜在力を有する。第2のアルゴリズムのキーとなる利点は、コンピュータ計算上の複雑さを大幅に高めることなく、シャノンのチャンネルキャパシティをほとんど達成するのに周知のTHPプリコーダを改善していることである。
本発明を実施するコンピュータおよび記憶システムは、上記発明を実施するのに使用されるモジュール、プログラムおよびデータ構造を記憶し、読み出すことができる公知のI/Oデバイス(例えばCDおよびDVDドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、ハードドライブなど)を有することができる。これらモジュール、プログラムおよびデータ構造は、かかるコンピュータが読み取り可能なメディアに符号化できる。例えば本発明のデータ構造は、本発明で使用するプログラムが常駐する1つ以上のコンピュータが読み取り可能なメディアから独立した状態で、コンピュータが読み取り可能なメディアに記憶できる。このシステムのコンポーネントは、任意のフォームまたはデジタルデータ通信のメディア、例えば、通信ネットワークによって相互に接続できる。通信ネットワークの例として、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、例えばインターネット、無線ネットワーク、記憶エリアネットワークなどを挙げることができる。
これまでの記載において、本発明を完全に理解できるように説明するために、多数の細部を記載した。しかしながら当業者には本発明を実施するのにこれら特定の細部のすべてが必要ではないことが明らかとなろう。本発明は通常、フローチャート、フローダイアグラム、構造ダイアグラムまたはブロック図として示されるプロセスとして記載できることにも理解できよう。フローチャートは、シーケンシャルなプロセスとして演算を説明できるが、これら演算の多くはパラレルすなわち同時に実行できるものである。更にこれら演算の順序は、入れ替えてもよい。
当技術分野で知られているように、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアのある組み合わせによって、上記演算を実行できる。回路および論理デバイス(ハードウェア)を使って本発明で種々の様相を実施してもよいし、マシンで読み取り可能なメデイア(ソフトウェア)に記憶された命令を使用して、別の様相を実施してもよく、これら命令はプロセッサによって実行する場合にプロセッサに本発明の実施形態を実行する方法を実施させる。更にハードウェア単独で本発明の一部の実施形態を実行してもよいし、ソフトウェア単独で別の実施形態を実行してもよい。更に、上記種々の機能を特異ユニット内で実施することもできるし、多数の方法で多数のコンンポーネントにわたって種々の機能を拡散してもよい。ソフトウェアによってこれら方法を実施するとき、コンピュータで読み取り可能なメディアに記憶されている命令に基づき、プロセッサ、例えば汎用コンピュータによってこれら方法を実行してもよい。所望する場合には、圧縮されたフォーマットおよび/または暗号化されたフォーマットでメディアに命令を記憶することができる。
これまでの記載から、本発明は、MU−MIMOシステム内で付加的受信機処理を行うトムリンソン−原島プリコーディング(THP)のための方法、装置およびコンピュータで読み取り可能なメディアに記憶されたプログラムを提供することが明らかとなろう。更に、本明細書において、特定の実施形態を図示し、記載したが、当業者であれば、開示した特定の実施形態を、同じ目的を奏するように計算された任意の配置に置換できることが理解できよう。この開示は本発明の任意のすべての適合例および変形例をカバーするものであり、特許請求の範囲に使用する用語は本発明を明細書に開示した特定の実施形態だけに限定するものと介すべきでないと理解すべきである。むしろ特許請求の範囲が記載するフルレンジの均等物と共に特許請求の範囲の解釈に関する確立された原則に従って理解すべきである特許請求のみによって本発明の範囲を決定すべきである。

Claims (14)

  1. アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネルを介してN個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局と通信するK個のユーザーターミナル(UE)を有するマルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムの基地局(BS)において、トムリンソン−原島プリコーダによりユーザーシンボルを処理するための方法であって、
    前記BSが、K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hを推定するステップと、
    前記BSが、K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定するステップと、
    前記BSが、前記DLチャンネル行列Hおよび受信機処理行列Vに基づき、有効DLチャンネル行列effをコンピュータ計算するステップと、
    前記BSが、Qがユニタリ行列であり、Rが上三角行列である列枢軸選択により、有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行するステップと、
    前記BSが、前記ユニタリ行列Qおよび前記上三角行列Rを使用し、トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算するステップと、
    前記BSが、前記上三角行列Rを使用し、前記UEのためのスカラー重みを計算するステップと、
    前記BSが、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダにより、ユーザーシンボルを処理し、前記UEのためのフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を発生するステップと、
    前記BSが、前記DLチャンネル行列によって示されるチャンネル、このチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルを有する前記無線システム内での通信が行われる、へ、前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を向けるステップと、
    前記UEが、前記K個のUEの各々に対し、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて送信された信号に対する付加的受信機処理を実行するステップと、
    前記UEが、前記UEにおいて前記送信された信号上で前記スカラー重みを使用するステップとを備え、
    前記DLチャンネル行列Hは、
    Figure 0005406987

    であり、前記K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定する前記ステップは、
    前記K個のUEの各々に対し、k番目のUEに対する対応するULチャンネル
    Figure 0005406987

    のための入力共分散行列Φ
    Figure 0005406987

    、ここで、
    Figure 0005406987

    は、すべてのUEに対する結合送信ベクトルを示し、E[.]は、この偏角の時間平均を示す、として決定するステップと、
    Figure 0005406987

    に示されるように、すべてのUEによって使用される総送信パワーが、元のダウンリンク送信のために前記BSにおいて利用可能な送信パワーPを超えないことを仮定するステップと、
    各Φkに関連する固有ベクトルU
    Figure 0005406987

    となるように決定するステップと、
    k番目のUEに関連する受信機処理行列V
    Figure 0005406987

    とするステップとを含む、ユーザーシンボルを処理するための方法。
  2. 有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算する前記ステップは、
    前記BSにより、
    Figure 0005406987

    をコンピュータ計算するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 列枢軸選択により前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行する前記ステップは、
    Figure 0005406987

    ここでEは、置換行列である、を前記BSが、コンピュータ計算するステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算する前記ステップは、
    (L−N)個の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Jを
    Figure 0005406987

    、ここでrkkは、行列Rのk番目の対角要素を示す、と定義するステップと、
    B = JRH
    ここでトムリンソン−原島プリコーダは、B−Iによって表示される干渉プリキャンセルブロックを含み、Iは、ユニタリ行列を示し、干渉プリキャンセル行列Bは、下三角行列の構造を有する、をコンピュータ計算するステップと、
    前記トムリンソン−原島プリコーダにおいて、送信フィルタのための送信フィルタ行列
    F = Σ1/2QH
    ここで、Σは、パワー制限:
    Figure 0005406987

    を満たす対角行列である、を前記BSが、コンピュータ計算するステップとを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記UEのためのスカラー重みを計算する前記ステップは、
    前記BSが、行列GをG = JEHとして定義するステップと、
    前記BSが、k番目のUEのi番目の受信アンテナに対するゼロスカラー重みgkiを、行列Gの
    Figure 0005406987

    番目のコラム、ここでrは、m番目のUEのための前記有効DLチャンネル行列
    Figure 0005406987

    内の行の数を示す、の非ゼロ成分と決定するステップとを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記BSが、前記UEに対する、フィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するように、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダによってユーザーシンボルを処理する前記ステップは、
    前記BSが、フィードフォワードパス内に配置されたモジュロユニットを通過するように、前記ユーザーシンボルを向け、フィードバックパス内に配置された干渉プリキャンセルブロック、ここでこの干渉プリキャンセルブロックは、B−Iで表示され、またここでBは、干渉プリキャンセル行列であり、Iは、単位行列であり、を介してフィードバックされるベクトルシンボルを生成するステップと、
    前記BSが、前記フィードフォワードパス内の前記モジュロユニットに印加された前記ユーザーシンボルから、前記干渉プリキャンセルブロックの出力信号を減算するステップと、
    前記BSが、前記フィードフォワードパス内の送信フィルタ行列Fによって表示された送信フィルタに前記ベクトルシンボルを通過させ、前記BSからフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するステップとを備える、請求項1に記載の方法。
  7. アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネルを介してN個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局と通信するK個のユーザーターミナル(UE)を有するマルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システムの基地局(BS)において、トムリンソン−原島プリコーダによりユーザーシンボルを処理するための方法であって、
    前記UEが、K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hを推定するステップと、
    前記UEが、K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定するステップと、
    前記BSが、前記DLチャンネル行列Hおよび受信機処理行列Vに基づき、有効DLチャンネル行列effをコンピュータ計算するステップと、
    前記BSが、Qがユニタリ行列であり、Rが上三角行列である列枢軸選択により、有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行するステップと、
    前記BSが、前記ユニタリ行列Qおよび前記上三角行列Rを使用し、トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算するステップと、
    前記BSが、前記上三角行列Rを使用し、前記UEのためのスカラー重みを計算するステップと、
    前記BSが、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダにより、ユーザーシンボルを処理し、前記UEのためのフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を発生するステップと、
    前記BSが、前記DLチャンネル行列によって示されるチャンネル、このチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルを有する前記無線システム内での通信が行われる、へ、前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を向けるステップと、
    前記BSが、前記K個のUEの各々に対し、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて送信された信号に対する付加的受信機処理を実行するステップと、
    前記BSが、前記UEにおいて前記送信された信号上で前記スカラー重みを使用するステップとを備え、
    前記DLチャンネル行列Hは、
    Figure 0005406987

    であり、前記k個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定する前記ステップは、
    Figure 0005406987

    ここで行列Yは、左特異ベクトルを示し、Sは、主要対角における特異値を含む対角行列を示し、Wは、右特異ベクトルを示す、のようにUEのSVD分解を実行するステップと、
    k番目のUEに関連する推定された受信機処理行列を、
    Figure 0005406987

    とするステップとを含む、ユーザーシンボルを処理するための方法。
  8. 有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算する前記ステップは、
    前記UEにより、
    Figure 0005406987

    、ここで行列
    Figure 0005406987

    は、Wの列を選択することにより形成される、をコンピュータ計算するステップを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 列枢軸選択により、前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)を実行する前記ステップは、
    Figure 0005406987

    をコンピュータ計算するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. トムリンソン−原島プリコーダ行列をコンピュータ計算する前記ステップは、
    (L−N)個の終端ゼロ対角成分を有する(L×L)の対角行列Jを
    Figure 0005406987

    、ここでrkkは、行列Rのk番目の対角要素を示す、と定義するステップと、
    B = GRH
    (ここでトムリンソン−原島プリコーダは、B−Iによって表示される干渉プリキャンセルブロックを含み、Iは、単位行列を示し、干渉プリキャンセル行列Bは、下三角行列の構造を有する)をコンピュータ計算するステップと、
    前記トムリンソン−原島プリコーダにおいて、送信フィルタのための送信フィルタ行列F = Σ1/2QHここで、Σは、パワー制限:
    Figure 0005406987

    を満たす対角行列である、をコンピュータ計算するステップとを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記UEのためのスカラー重みを計算する前記ステップは、
    k番目のUEのi番目の受信アンテナに対するスカラー重みgkiを、行列Gの
    Figure 0005406987

    番目の対角要素、ここでr
    Figure 0005406987

    内の行数を示す、の非ゼロ列成分として定めるステップを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記UEに対する、フィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するように、前記トムリンソン−原島プリコーダ行列を有する前記トムリンソン−原島プリコーダによってユーザーシンボルを処理する前記ステップは、
    フィードフォワードパス内に配置されたモジュロユニットを通過するように、前記ユーザーシンボルを向け、フィードバックパス内に配置された干渉プリキャンセルブロック、ここでこの干渉プリキャンセルブロックは、B−Iで表示され、またここでBは、干渉プリキャンセル行列であり、Iは、単位行列であり、を介してフィードバックされるベクトルシンボルを生成するステップと、
    前記フィードフォワードパス内の前記モジュロユニットに印加された前記ユーザーシンボルから、前記干渉プリキャンセルブロックの出力信号を減算するステップと、
    前記フィードフォワードパス内の送信フィルタ行列Fによって表示された送信フィルタに前記ベクトルシンボルを通過させ、前記BSからフィルタにかけられたベクトルシンボルの出力を生成するステップとを備える、請求項7に記載の方法。
  13. N個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局(BS)と、アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネル、ここでBSは、ユーザーシンボルを処理し、UEのためのフィルタのかけられたベクトルシンボルの出力を生成するためのトムリンソン−原島プリコーダを含む、を介して前記基地局と通信する複数のK個のユーザーターミナル(UE)と、
    前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を受信するための前記DLチャンネル、このDLチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルとの通信が無線システム内で行われる、のDLチャンネル行列によって示されるチャンネルとを備え、
    前記トムリンソン−原島プリコーダは、干渉プリキャンセルブロックのための干渉プリキャンセル行列Bおよび送信フィルタのための送信フィルタ行列Fを備え、これら行列は、前記BSが、前記K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hkを推定し、前記BSが、前記K個のUEの各々のための受信機処理行列(V)を決定し、前記BSが、前記DLチャンネル行列Hkおよび受信機処理行列Vkに基づき、有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算し、前記BSが、列枢軸選択により前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)、ここでQはユニタリ行列であり、Rは上三角行列であり、を実行し、前記BSが、前記ユニタリ行列Qおよび上三角行列Rを使用してBおよびFを計算することによってコンピュータ計算され、
    前記UEの各々は、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて送信された信号に対する付加的受信機処理を実行し、前記上三角行列Rに基づいて計算されたスカラー重みを使用し、前記トムリンソン−原島プリコーダからのフィルタにかけられたベクトル信号の出力をスケールダウン
    前記DLチャンネル行列Hは、
    Figure 0005406987

    であり、前記BSは、前記K個のUEの各々に対し、k番目のUEに対する対応するULチャンネル
    Figure 0005406987

    のための入力共分散行列Φ
    Figure 0005406987

    、ここで、
    Figure 0005406987

    は、すべてのUEに対する結合送信ベクトルを示し、E[.]は、この偏角の時間平均を示し、として決定するステップと、
    Figure 0005406987

    に示されるように、すべてのUEによって使用される総送信パワーが、元のダウンリンク送信のために前記BSにおいて利用可能な送信パワーPを超えないことを仮定するステップと
    各Φに関連する固有ベクトルU
    Figure 0005406987

    となるように決定するステップと、
    k番目のUEに関連する受信機処理行列V
    Figure 0005406987

    とするステップとを含むよう、前記K個のUEの各々に対する受信機処理行列Vを決定するようになっている、マルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システム。
  14. N個のアンテナおよび利用可能な送信パワーとしてPを有する基地局(BS)と、アップリンク(UL)チャンネルおよび対応するダウンリンク(DL)チャンネル、ここでBSは、ユーザーシンボルを処理し、UEのためのフィルタのかけられたベクトルシンボルの出力を生成するためのトムリンソン−原島プリコーダを含む、を介して前記基地局と通信する複数のK個のユーザーターミナル(UE)と、
    前記トムリンソン−原島プリコーダの前記出力を受信するための前記DLチャンネル、このDLチャンネルを介して、前記ユーザーターミナルとの通信が無線システム内で行われる、のDLチャンネル行列によって示されるチャンネルとを備え、
    前記トムリンソン−原島プリコーダは、干渉プリキャンセルブロックのための干渉プリキャンセル行列Bおよび送信フィルタのための送信フィルタ行列Fを備え、これら行列は、前記UEが、前記K個のUEの各々のためのDLチャンネル行列Hkを推定し、前記UEが、前記K個のUEの各々のための受信機処理行列(V)を決定し、前記BSが、前記DLチャンネル行列Hkおよび受信機処理行列Vkに基づき、有効DLチャンネル行列Heffをコンピュータ計算し、前記BSが、列枢軸選択により前記有効DLチャンネル行列HeffのQR分解(QRD)、ここでQはユニタリ行列であり、Rは上三角行列であり、を実行し、前記BSが、前記ユニタリ行列Qおよび上三角行列Rを使用してBおよびFを計算することによってコンピュータ計算され、
    前記UEの各々は、前記受信機処理行列Vに基づき、前記UEにおいて送信された信号に対する付加的受信機処理を実行し、前記上三角行列Rに基づいて計算されたスカラー重みを使用し、前記トムリンソン−原島プリコーダからのフィルタにかけられたベクトル信号の出力をスケールダウン
    前記DLチャンネル行列Hは、
    Figure 0005406987

    であり、前記K個のUEの各々に対する受信機処理行列V の決定は
    Figure 0005406987

    、ここで行列Yは、左特異ベクトルを示し、Sは、主要対角における特異値を含む対角行列を示し、Wは、右特異ベクトルを示し、のようにUEのSVD分解を実行するステップと、
    k番目のUEに関連する推定された受信機処理行列を、
    Figure 0005406987

    として設定するステップとを含む、マルチユーザーマルチ入力マルチ出力(MU−MIMO)無線システム。
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