JP5406939B2 - 分散アンテナシステムにおけるサブセル測定手順 - Google Patents

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Description

本発明は概して無線通信システムに関し、特には、複数のセルの各々において、複数のサブセルからの協調的多点送信(cooperated multipoint transmission)を用いる無線通信システム内で、ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法及び装置に関する。
第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)は、一般にLTE (Long-Term Evolution)システムとして知られる、E-UTRAN (Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を、より進化させたバージョンに含めるべき潜在的な改良の検討を開始している。(予測される改良バージョンは通常LTEアドバンストと呼ばれている。)この検討の目的の1つは、スペクトル効率及び、システム/ユーザスループットを、特にセルの境界部分において従前のシステムの何倍も高めなければならないことである。WCDMA及びE-UTRANのようなOFDMAを用いる従前のシステムは、隣接セル間で送信周波数を再利用し、わずかなスペクトルリソースの効率的な使用を可能にしている。しかし、この再利用によってセル間干渉が特にセル境界において生じ、セル間干渉は、基地局及び移動機で高性能な受信機を用いることによって軽減されているのが一般的である。アドバンストE-UTRANシステムにおいては、高性能な受信機に基づく伝統的な手段に加え、構造的な手段(architectural means)によってセル間干渉が制限されることが期待されている。採用されようとしているそのような構造の1つは、分散アンテナシステム(DAS)である。
分散アンテナシステム(DAS)を用いる無線システムにおいて、いくつかのセルのネットワークにおける各セルは、トランスポートネットワークを介して共通ソースに接続された、空間的に分離された2つ以上のアンテナノード、リモートアンテナユニット、基地局サイト、又は所謂サブ基地局を含む。空間的に分散されたノード又はサブセルのグループは、特定の地理的領域又はセルの境界内の移動機に対して無線サービスを提供する。DASセル内のこれらノードもしくはサブ基地局の各々は、受動増幅器であってよく、また、各々が完全な信号処理能力を含んでいてもよい(即ち、送受信器)。特定のセル内の全サイトは緊密に同期が取られている。
現在文献においてDASと同じ意味で用いられている別の用語は、協調的多点送信/受信(CoMP)である。しかし、以下の説明では、DASという用語が、3GPP内で現在提案されているようなシステムを含む、セルにおいて複数のセルからの協調的多点送信及び受信を用いるシステムを広範に言及することを意図しているという理解と共に、概してDASという用語を用いる。さらに、DAS内の様々なサイトはいくぶん異なるレベルの機能を有してよいが、以下の説明においては、DAS内のこれらサイトの全てを概してサブ基地局と呼び、サブ基地局の各々によってカバーされる領域をサブセルと呼ぶ。同様に、DASサブセルの協調的なグループによってカバーされる領域をDASセルと呼ぶ。
図1はDASに基づくアーキテクチャの基本概念を示す図である。図1において、複数のDASセル110の各々は、いくつかのDASサブ基地局120を含んでいる。あるDASサブ基地局120によってサービスされる領域、すなわちサブセルは、DASセル110の全体の領域より小さい。そのため、DASを用いる無線システムにおける基本的なアイデアは、従来の、1つの基地局を有するセルと同じカバー範囲を、より少ない送信電力レベルかつより高い信頼度で提供することができるように、空間的に分離されたいくつかのサイト間で送信電力を分割することである。この手法は、結果としてセル間(及びサイト間)干渉を減少させる。
一般的に、UEはDASセル110内の複数のサイトから信号を受信する。すなわち、複数のサブセルが1ユーザに同時にサービスを提供してよい。DASセル110内の複数のサブ基地局は全て協調され、すなわち同期が取られているため、移動機は送信データを透過的及びコヒーレントに受信することができる。
本技術分野に属する当業者は、DASの導入が、セルの再選択及びハンドオーバを実行するために必要なセルサーチ手順や周期的信号測定を含む、多くの受信機プロセスにインパクトを与えることを理解するであろう。従って、ダウンリンク信号を測定し、得られた測定情報を報告するための適切な手順が必要とされている。
本発明のいくつかの実施形態において、DASを用いる無線通信システム内で稼働する移動端末は、目標セルからの共通チャネル信号のような定期的に監視されている1つ以上の信号に関する1つ以上の条件が満たされることに応答して、1つ以上のサブセル固有信号についての測定およびイベント評価動作の少なくとも一方の頻度(rate)を増加するように構成される。これら条件は例えば、目標DASセルについての共通チャネル信号が閾値を超えたかどうか、目標DASセル信号品質が在圏DASについての共通チャネル信号品質を最小閾値分超えたかどうか、目標DASセルの2つ以上の最強サブセルについての収集された信号品質が閾値を超えたかどうか、目標DASセルの2つ以上の最強サブセルについての集約的な信号品質とDASセルについての共通チャネル信号品質との相対的な差が閾値以上に上昇したかどうか、1つのサブセル固有信号についての信号品質間の相対的な差が(目標又は在圏セルについての)共通チャネル信号品質より少なくとも所定の閾値分超過したかどうか、の1つ以上を含んでよい。これらの実施形態のいずれにおいても、共通チャネル信号は、所与のDASセル内で各サブセルから等しく送信される、1つ以上の共通同期チャネル信号、共通基準シンボル、共通同報チャネル信号等を含みうる。
特定されたサブセルの各々に関し、対応するイベントの測定及び評価を連続的に移動端末が行わねばならない従来の手法と比較して、ここで開示する技術は移動端末及びネットワークの両方における処理及びシグナリングオーバヘッドを削減する。特に移動端末における処理が削減される。これは、移動端末が、所与のDASセル内の選択されたサブセルを測定及び評価を、例えばハンドオーバが間近である場合のように必要な場合にだけ行うからである。移動端末処理の削減は、本発明の実施形態のいくつかにおいて、特に間欠受信(DRX)モードで有益であろう。
従って、複数のセルの各々において2つ以上のサブセルからの協調的多点送信を用いる無線通信システム内で在圏セルによってサービスの提供を受ける無線端末で実施されてもよい、ダウンリンク測定情報を報告するための例示的な方法は、隣接セルの2つ以上のサブセルから送信された第1の共通チャネル信号を少なくとも有する第1のダウンリンク信号セットについての信号品質メトリックを監視する工程を含む。監視された信号品質メトリックは1つ以上の予め定められた条件に照らして評価され、評価に基づき、測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方が、隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号について選択的に増加される。そして、測定データ及びイベントデータの少なくとも一方を含んで良い、第1のサブセル固有信号についての信号品質データは、在圏基地局に送信される。いくつかの実施形態において、測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を増加させる工程は、第1のサブセル固有信号についての測定頻度を、ゼロより大きな第1の頻度から第2の頻度に増加させる工程を有する。他の実施形態において、測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を増加させる工程は、第1のサブセル固有信号についての測定頻度を、ゼロからゼロでない測定頻度に増加させる工程を有する。
方法のいくつかの実施形態はさらに、監視された信号品質メトリックを評価する工程が、第1の共通チャネル信号について測定された信号品質を予め定められた閾値と比較する工程を有し、測定された信号品質が予め定められた閾値を超えた場合に第1のサブセル固有信号についての測定頻度が増加されることを特徴とする。これらの、また他の実施形態において、第1の信号セットは在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号をさらに有し、この場合、方法は、測定された第1及び第2の品質メトリックの差が予め定められた閾値を超える場合に、第1のサブセル固有信号についての測定頻度が増加されるように、第1の共通チャネル信号についての第1の品質メトリックを第2の共通チャネル信号についての第2の品質メトリックと比較する工程をさらに有して良い。
さらに別の実施形態において、監視された信号品質メトリックを評価する工程が、隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を予め定められた閾値と比較する工程を有し、集約的な信号品質が予め定められた閾値を超える場合に第1のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方が増加されるように、第1の信号セットは隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を含んでよい。第1の信号セットが隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有する他の実施形態は、集約的な信号品質と第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に第1のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方が増加されるように、監視された信号品質メトリックを評価する工程が、隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を(隣接セルに対応する)第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程を有する。さらに他の実施形態において、隣接セルからの2つ以上のサブセル固有信号についての集約的な信号品質は、在圏セルからの共通チャネル信号についての信号品質と比較され、集約的な信号品質と第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に、第1のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方が増加される。
ここで説明される方法のいずれにおいても、監視される共通チャネル信号の1つ以上についての信号品質メトリックは、受信信号強度、信号対干渉及び雑音比、基準信号受信電力、及び基準信号受信品質の1つ以上を有してよい。いくつかの実施形態において、監視される共通チャネル信号の1つ以上は、共通同期チャネル、共通基準信号、及び同報チャネルの少なくとも1つを有してよい。ここで説明するいずれかの方法の実施形態のいくつかにおいて、監視された信号品質メトリックの評価に用いられる予め定められた閾値は、在圏セルから受信されてよい。
ここで説明される方法に対応した装置であって、複数のセルの各々における2つ以上のサブセルからの協調的多点送信を用いる無線通信システムで用いるための様々な無線通信機器を含む装置もまた開示される。これらの無線通信機器は、ここで説明される特定の測定、イベント評価、及び報告技術の1つ以上を実行するように構成された信号処理回路を含む。本発明が上述した特徴や利点に限定されないことはいうまでもない。本技術分野に属する当業者は、例示的な実施形態についての以下の説明及び添付図面の参照により、さらなる特徴及び利点を理解するであろう。
本発明の実施形態に係る例示的な分散アンテナシステム(DAS)の一部を示す図である。 在圏セルと通信し、隣接セルからの信号を監視する移動端末を示す図である。 本発明の実施形態に係る例示的な移動端末の機能要素を示すブロック図である。 DASを用いる無線ネットワークにおいてダウンリンク信号測定情報を報告するための例示的な方法を示すフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法のいくつかの実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示す別のフローチャートである。 ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法の他の実施形態の詳細を示すさらに別のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る例示的な基地局システムの機能要素を示すブロック図である。
ここで用いられる場合、「例示的」という語は、「例(example)、事例(instance)、例証(illustration)としての役を果たす」ことを意味し、例示的なものとして説明される実施形態や構成が、他の実施形態より好ましいものや優れたものと見なされるべきでない。さらに、ここでの説明は、本発明に係る概念及び技術を適用する例示的な目標としてのLTEアドバンスト(又はアドバンストE-UTRAN)システムの構成要素に集中しているが、本技術分野に属する当業者は、これらの技術が本発明の範囲内で代替実施形態及び他の無線システムにも適用されうることを理解するであろう。
LTE-アドバンストに関して現在計画されているように、基準信号、同報チャネル信号、及び同期信号といった、DASセル内の全てのサブセルから等しく送信される1つ以上の共通チャネル信号が存在するであろう。従って、ここで「共通チャネル信号」という用語は概して、送信される信号が、同じDASセルから受信される2つ以上のサブセル信号に共通である事を意味する。所与の移動端末がリモートサブセルの大部分の1つ以上からの信号を個別に検出することができないかもしれないが、通常の状況において、共通チャネル信号はDASセル内の全サブセルによって送信されるのはもちろんである。いずれにせよ、移動端末が実際に「聞く」ことが可能な1つ以上のサブ基地局がどれであろうと、移動端末は共通同期信号によってDASセルを特定可能である。
各サブセルに固有な、さらなる同期及び基準信号もまた送信されるであろう。例えば、(例えばサブセル固有同期信号の一部として送信される)サブセル固有の識別信号により、移動端末はあるDASセル内の個々のサブセルを一意に特定することが可能である。同様に、サブセルからの個々のストリームの復調を可能にするため、サブセル固有の基準信号もまた送信されるであろう。これらサブセル固有の基準信号は、隣接セル測定用などに、サブセル固有信号品質測定を実行するために用いられるかもしれない。
サブセル固有信号に含まれるサブセル識別子は、無線システム全体に亘って唯一のものである必要はなく、隣接DASセルにおいて再利用されてよい。従って、DASセル識別子とサブセル識別子の組み合わせにより、サブセルを一意に特定することができる。本発明を説明する目的で、ここでの説明はサブセル固有の同期信号及び基準信号が各サブ基地局によって送信されることをおおむね前提としている。従前の移動端末(すなわち、アドバンストLTE動作に適合されていない端末)との互換性のために、E-UTRAN用に現在規定されている基準信号及び同期信号(プライマリ同期シーケンス及びセカンダリ同期シーケンス)を送信してもよい。アドバンストE-UTRANをサポートする移動端末によって用いるための、更なるサブセル固有の同期信号及び基準信号が、いかなる共通チャネルに関しても用いられていないリソース要素(E-UTRANにおけるデータ送信に現在割り当てられているリソース要素のいくつか)内で送信されてもよい。本技術分野に属する当業者は、サブセル固有の同期信号及び基準信号が、利用可能なリソース要素に様々な方法によってマッピング可能であること及び、広範なフォーマット、変調手法などのいずれかに従って送信されてよいことを理解するであろう。サブセル固有の同期信号及び基準信号の具体的な構成は本発明を完全な理解にする上で不要なので、これら信号の構成に関するこれ以上の詳細は説明を省略する。
DASベースのシステムについての本説明においては、移動端末がDASセル内のサブセルを特定し、受信したサブセル信号に関する情報をネットワークに報告する必要があることをおおよそ前提としている。これは、チャネルチャネルの相互原理(reciprocity principle)を用いて受信アップリンク信号からダウンリンク信号状況を推察することが現実的でない周波数分割多重(FDD)システムにおいて特に有用である。ネットワークは、移動端末とネットワークとの間の通信に最も好ましいサブセルを選択するため、報告された情報を用いる。この選択は、移動端末があるDASセルから別のDASセルにハンドオーバすることが必要となった際に特に重要である。従前の隣接セル測定処理を、移動端末の近くのサブセル信号の全てを対象とするように単に拡張した場合、測定数は劇的に増加しうる。これは、ネットワークにおける移動度に基づく決定を実行するために必要なイベントの評価及び報告の頻度をさらに高める結果となるであろう。しかし、これら測定、イベント評価、及び報告処理は、ここに説明する技術を用いることによって大きく改善することができる。
従前のシステムにおいて、移動端末はまず、移動端末が信号を検出可能な1つ以上の隣接セルを特定する。そして、これら隣接セルからの信号は、興味が無くなる程度に弱くなるまで定期的に測定される。主目的は移動度の決定を行うことなので、通常の隣接セル測定は、フェージングの影響を除去するために十分な期間に亘って平均化される。E-UTRANシステムがDASをサポートするようにアップグレードされた場合、現存するE-UTRAN隣接セル測定処理は、少なくともDASセル全体で実行されるような測定に関しては再利用される可能性が高い。以下により詳細を示すように、上述した共通チャネル信号の1つ以上を用いて実行してよいDASセル測定は、本発明の実施形態のいくつかにおいてはサブセル固有測定によって選択的に補足される。さらに、これら選択的なサブセル固有測定に適用される測定並びに手順(methotology)は、既存のE-UTRAN測定原理及び手順から適合されてよい。
E-UTRANにおいて、2つのダウンリンク隣接セル測定が規定されている。基準シンボル受信電力(RSRP)及び、RSRPを全搬送波受信信号強度(RSSI)で除した結果に等しいものとして定義される基準シンボル受信品質(RSRQ)である。これら測定の詳細は、3GPP TS 36.214、”第3世代パートナシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;エヴォルブド汎用陸上無線アクセス(E-UTRA);物理層−測定(リリース8)”、v8.4.0、2008年9月に記載されている。さらに、移動端末が予め定められた数のセル(在圏及び隣接)からの測定をサポートするための必要条件も存在する。シグナリングオーバヘッドを削減するため、移動端末は所定の条件が満たされた際に「イベント」を(例えばネットワークによって移動端末に送信される制御チャネルメッセージを用いて)報告するように構成されることができる。代替方法は在圏及び隣接セルでの測定に関して継続的にデータを報告するものであるため、この手法はシグナリングを削減する。E-UTRANにおいて、これら報告されるイベントは、コネクテッドモードにおいて移動度に関する決定を行うためにネットワークによって用いられる。報告のためにネットワークによって設定されるイベントは、信号強度測定(例えばRSRP)及び信号品質測定(例えばRSRQ)の少なくとも一方に基づくものであってよい。さらに、イベントは、例えば1つのセルに基づく絶対値あるいは2つのセルからの信号間(通常は在圏セル及び隣接セル間)の比較に基づく相対値であってよい。E-UTRANシステムにおいては、通常1つ以上のイベントが移動端末に対して設定され、関連する閾値や他のパラメータがネットワークから移動端末に通知される。
現時点で規定されるように、E-UTRANシステムにおいて設定されてよいイベントは以下のものを含む。
- イベントA1(在圏セル信号強度又は品質が閾値より良好になった);
- イベントA2(在圏セル信号強度又は品質が閾値より悪くなった);
- イベントA3(隣接セル信号が予め定められたオフセット分、在圏セル信号よりも良好になった);
- イベントA4(隣接セル信号測定結果が閾値より良好になった);
- イベントA5(在圏セル信号測定結果が第1の閾値より悪くなり、隣接セル信号測定結果が第2の閾値より良好になった);
- イベントB1(RAT間隣接信号が閾値より良好になった);
- イベントB2(在圏セル信号測定結果が第1の閾値より悪くなり、RAT間隣接信号が第2の閾値より良好になった)
従前のE-UTRANシステムでは、アイドルモードにおいて何のイベントも報告されない。しかし、再選択パラメータが同報チャネル上でネットワークによって通知される場合、セル再選択のために同じ測定結果を用いることが可能である。コネクテッドモードにおけるイベントとある意味で類似しているセル再選択アルゴリズムは、明確な移動端末の振る舞いを確実にするため、規格(例えば、3GPP TS 36.304、「第3世代パートナシッププロジェクト;技術仕様グループ無線アクセスネットワーク;エヴォルブドユニバーサル陸上無線アクセス(E-UTRAN);アイドルモードにおけるユーザ端末(UE)手順(リリース8)、v.8.3.0、2008年9月、において規定されている。
上述したように、従前のE-UTRAN測定、イベント評価、及び報告手順が特定された全てのサブセル信号に単純に拡張されるとすると、測定、評価、報告の回数が大幅に増加しうる。この問題を解決する1つの単純な方法は、予め定められた数の最強かつ特定された目標DASセルから在圏セルへのみ、移動端末がイベント及び測定結果の少なくとも一方を報告することを必要とすることである。この手法はシグナリング及び処理のオーバヘッドを削減するが、ハンドオーバ直後に、目標セルにおける送信に最良なサブセルのセットを選択可能とすることはできない。目標DASセルは、ハンドオーバのために最良なサブセルを、ハンドオーバ中の移動端末からのアップリンク送信、例えばランダムアクセスチャネル(RACH)送信に基づいて選択することができるかもしれない。しかし、RACHバーストは短いので、最良のサブセルの選択はあまり信頼性が高くないであろう。より信頼できる信号を移動端末から受信した後で、目標DASセルはサブセルを再割り当てしなければならなくなるかもしれない。この手法の欠点は、最適ではないサブセルが始めに割り当てられると、正しいサブセルが移動端末に割り当てられるまでDASセルにおける干渉が実際増加するであろうことである。加えて、サブセルの望ましいセットの選択が遅れることにより、ユーザスルーアウトが低下しうる。
移動端末が、目標セルの各々において予め定められた数の、最強の特定されたサブセルからのイベント及び測定結果の少なくとも一方を報告することも考えられる。しかし、この手法では、移動端末がいくつかの目標DASセルを同時に監視しなければならないかもしれないので、移動端末に必要以上の測定及びイベント評価の実行を要求するかもしれない。その結果、シグナリングオーバヘッドのみならず、移動端末の複雑さを増すことになりうる。さらに、必要以上の測定及びイベント評価は移動端末の電池駆動時間を減少させる。この減少は特に移動端末が間欠受信(DRX)モードで動作している際に顕著である。
これらの手法とは対称的に、本発明のいくつかの実施形態において移動端末は、特定された目標DASセル又はサブセルの1つ以上について測定(例えばRSRP及びRSRQ)及びイベント評価を行い、予め定められた1つ以上の条件のうち1つが満たされた場合には、特定されたサブセルの1つ以上のついての測定及びイベント評価活動を選択的に増加させる。予め定められた条件は、以下の1つ以上を含んでよいが、以下の例には限定されない。
- (例えば、共通同期信号又は共通基準信号に対応する)目標DASセル受信信号品質が予め定められた閾値より高い;
- 目標DASセル受信信号品質が、在圏DASセル受信信号品質よりも予め定められた閾値以上高い;
- 目標DASセル内の複数の最強サブセルについての集約的な信号品質が、予め定められた閾値未満である;
- 目標DASセル又は在圏DASセルについての共通チャネル信号と、目標DASセル内の複数のサブセル信号についての集約的な信号品質との相対的な差が予め定められた閾値未満である;
- 特定のサブセル信号品質とDASセル共通チャネル信号品質との相対的な差が、予め定められた閾値を超えるまで上昇した。
これら及び他のシナリオについて、以下、より詳細に説明する。本技術分野に属する当業者は、上述の手法及びその変形物が、特定されたサブセル信号の全て又は大きなサブセットが連続的に監視される手法と比較して、移動端末及びサポートネットワークにおける処理オーバヘッド及びシグナリングオーバヘッドを大幅に削減可能であることを理解するであろう。
DASセルにおいてユーザは通常、在圏DASセルに属する複数のサブセルによってサービスを受けている。この状態を図2に示す。図2において移動端末210は、在圏DASセル220内の2つのサブ基地局225からの信号を同時に受信している。上述の通り、複数のサイトからの協調的送信はセル間干渉を削減する。複数のDASセルを有するネットワークにおいても、ユーザは異なるDASセル間を移動しうる。従って、図2を参照すると、在圏DASセル220と隣接DASセル230との間のハンドオーバがサポートされている。ハンドオーバ語のセル間干渉を防止するため、できる限り、新たなDASセルが複数のサブセル(例えばサブセル235)からユーザにサービスを提供し始めなければならない。これは、ハンドオーバ時、移動端末210によって受信される(目標DASセルに属する)最強サブセルのリストを目標DASセルに提供することによって実現可能である。この、最強の報告されたサブセルのリストは、1つ以上の隣接セル測定結果(例えばRSRP又はRSRQ)を有することが可能であるか、測定結果から得ることが可能である。あるいはリストは、報告されたイベント(例えば、所定の閾値を超える所与のサブセルのRSRP)もしくはそのいくつかの組み合わせを単に有してもよい。測定及びイベント評価は、適切なセルサーチ手順を通じて特定された複数のセル及びサブセルに亘って実行される。
一般的に言えば、移動端末は、(DASセル全体に対応する)共通チャネル信号に加え、サブセル固有信号を定期的に探索することにより、1つ以上の目標DASセル内の最強の特定されたサブセルのリストを定期的に維持する。そして、移動端末は、それら特定されたサブセル及びDASセル信号に対して測定を実行し、イベントを評価し、必要な、イベント及び測定結果の少なくとも一方を在圏DASセルに報告する。これらの結果に基づき、在圏DASセルはハンドオーバを実行してよく、また最強サブセルのリストを目標DASセルに提供するであろう。このようにして、目標DASセルは、最強のサブセルからユーザへの送信を遅延無く再開することが可能である。網羅的な数の測定及びイベント評価動作を回避し、対応する報告のシグナリングオーバヘッドを削減するため、本発明のいくつかの実施形態に係る移動端末は、例えば対応するDASセル共通チャネル信号が合理的な範囲内にある場合にのみサブセル固有信号が測定され及び/又は対応するイベントが評価されるように、所定の目標サブセル信号を選択的に測定及び評価するように構成されてもよい。
図4は、複数のセルの各々において2つ以上のサブセルから協調的多点送信を用いる無線通信システムにおける在圏セルによってサービスを提供される無線端末において実施されてよいような、本発明のいくつかの実施形態に係るダウンリンク信号測定情報を報告する一般的な方法を示すフローチャートである。図4に図示した処理は、ブロック410に示すように、隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される少なくとも第1の共通チャネル信号を含むダウンリンク信号の第1セットについての信号品質メトリックの監視によって始まる。上述の通り、この共通チャネル信号は共通同期信号、共通基準信号などを含んでよい。共通チャネル信号は隣接DASセル内の全てのサブセルから送信されるため、監視される信号品質メトリックは隣接セルについての全体的な信号品質を表す。以下でより詳細に説明するように、この監視されるダウンリンク信号の第1セットは、例えば他の1つ以上の隣接セルについての共通チャネル信号、様々な特定されたサブセルについてのサブセル固有信号などをさらに含むことができる。
図4に示す処理は、ブロック420に示すように、監視された信号の第1セットに基づく信号品質データを報告する処理に続く。このように、例えば目標DASセルについてのRSRP及びRSRQの少なくとも一方が報告されてよく、及び/又は、隣接セルからの共通チャネル信号についての監視された信号品質メトリックがネットワークによって設定された予め定められた閾値を超えた場合のように、監視された信号品質メトリックに対応するイベントが報告されてよい。
ブロック440に示すように1つ以上の予め定められた条件を満たしているかどうかを調べるため、監視された信号品質メトリックはブロック430に示すようにさらに評価される。予め定められた条件のいずれも満たされない場合には、監視及び報告処理が繰り返される。一方、少なくとも1つの条件が満たされている場合、隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方が増加され(ブロック450)、対応する信号品質データ(例えば、RSRP又はRSRQのような測定データや、イベントデータ)がネットワークに報告される(ブロック460)。
本技術分野に属する当業者は、図4に示した技術により、移動端末が特定された及び/又は利用可能な隣接セル信号のサブセットのみを周期的に監視すること、及び測定されまた評価される信号セットを、そうすることが都合の良い場合に可能となることを理解するであろう。このような場合は例えば、隣接セルについての共通チャネル信号が十分に強い場合であろう。図4に示した一般的な技術を見るための代替方法は、バックグラウンド頻度で1つ以上のサブセル固有信号を測定及び評価し、隣接DASセルについての共通チャネル信号のような監視される信号又は信号セットについての信号状況の変化に応じて頻度を増加することを移動端末に許可することである。本技術分野に属する当業者は、所与のサブセル固有信号に対するバックグラウンド頻度がゼロになるかもしれず(つまり、信号の周期的な測定および評価の少なくとも一方が行われないことを示す)、監視された信号における変化に応答してゼロより大きな何らかの頻度に選択的に増加されうることから、これらの「代替手法」が実際には同じ手法の変形物に過ぎないことを理解するであろう。
1つ以上のサブセル固有信号についての測定頻度を選択的に増加するかどうかを決定するために、様々な条件を用いることができる。これらの条件は一部の実施形態においては無線ネットワークから移動端末に通知されてよく、すでに簡単に説明したような条件を含んでよいが、それらに限定されない。これら条件の一部を図5〜図10とともに後で説明するが、本技術分野に属する当業者はこれら条件の多くの変形物が本発明の範囲に含まれうることを理解するであろう。
これら条件の1つの適用を図5に示す。一部の実施形態において、移動端末は、信号対干渉及び雑音比(SINR)のような受信信号品質メトリックを、特定された目標DASセルの共通チャネル信号について定期的に測定するように構成されてよい。これはブロック510に示されている。受信信号品質メトリックは、同期チャネル(SCH)、共通基準信号(CRS)、同報チャネル等の、目標DASセルによって送信される1つ以上の適切な共通チャネルから求めることができる。
測定された信号品質メトリックは予め定められた閾値と比較される(ブロック520)。測定された信号品質メトリックが閾値を超えない場合、移動端末は隣接セルについての共通チャネル信号の監視を単に継続する。しかし、測定された信号品質メトリックが閾値を超える場合、移動端末は、目標隣接セルに位置するサブ基地局からの予め特定されたサブセル固有信号に対する1つ以上の信号品質メトリック(例えばRSRP及びRSRQ)についての測定頻度を増加させる。
上述の通り、図5に示す方法によって初めて所与のサブセル固有信号の測定及び評価の少なくとも一方が得られるように、サブセル固有信号についての測定又はイベント評価のバックグラウンド頻度は事実上ゼロであってよい。あるいは、所与のサブセル固有信号が比較的低いバックグラウンド頻度で周期的に測定及び/又は評価され、隣接セルに関して監視された共通チャネル信号における上昇に応じて測定及び/又はイベント評価の頻度が選択的に増加されてもよい。
図5に示した条件に内在する原理は、隣接DASセルについての共通チャネル信号セル品質が悪ければ、そのDASセルへのハンドオーバは生じにくいというものである。従って、この目標DASセルのサブセルからの測定報告はそれほどすぐには必要とならない。移動端末がこの条件を評価するために用いる閾値は、一部の実施形態では移動端末によって内部的に決定されてもよいし、他の実施形態ではネットワークから移動端末に通知されてもよいし、さらに他の実施形態では規格で指定されていてもよい(すなわち、移動端末にハード的に設定されている)。
図6は第2の条件の適用を示している。ここでは、サブセル固有信号についての測定頻度の増加が、目標(隣接)DASセルについての共通チャネル信号と在圏セルについての共通チャネル信号との比較に基づいて増加される。DASセル及びサブセルサーチを定期的に実行することにより、移動端末は予め定められた数(例えばK)の最強の特定されたDASセルのリストを維持する。移動端末はさらに、各DASセルにおける第2の予め定められた数(例えばN)の最強の特定されたサブセルのリストも維持してもよい。従前の隣接セル測定及びイベント評価手法では、移動端末は多数のサブセル(例えばK×N)の測定と対応するイベントの評価、さらには測定結果及び/又はイベントのネットワークへの報告を頻繁に行わねばならないであろう。
図6に示した手法を用いると、移動端末は、ブロック610に示すように隣接DASセルからの共通チャネル信号についての第1の信号品質メトリック(例えばSINR)と、ブロック620に示すように在圏セルからの共通チャネル信号についての第2の信号品質メトリックとを定期的に測定する。そして移動端末は、目標DASセルについての信号品質メトリックと在圏DASセルについての信号品質メトリックとを定期的に比較する。目標DASセルについての信号品質メトリックが在圏DASセルについての信号品質メトリックより予め定められた閾値を超えて大きい場合(ブロック630)、ブロック640に示すように、移動端末は目標DASセルからのサブセル固有信号の1つ以上に対する測定及びイベント評価の少なくとも一方を開始する(あるいは、測定及びイベント評価の頻度を増加させる)。ブロック630の条件が満たされなければ、移動端末はこの目標DASセルのサブセルの測定及び評価を行わず、目標セル及び隣接セルについての共通チャネル信号の監視を継続する。図5に示した方法と同様、目標及び在圏DASセルの比較は、共通チャネルの1つのタイプに基づいてもよいし、共通チャネル信号の様々な組み合わせに基づいてもよい。本技術分野に属する当業者は、各目標DASセルについてのサブセル固有信号を選択的に測定及び評価することにより、目標DASセル信号と在圏セル信号との比較に基づいて2つ以上の目標DASセルを移動端末によって監視可能であることを理解するであろう。上述した実施形態と同様、この手法に用いる閾値は移動端末が内部的に決定してもよいし、ネットワークによって移動端末に通知されてもよいし、あるいは規格により指定されてもよい。
図7は、本発明の実施形態の一部で用いることのできる別の条件を示している。この手法によれば、上述の実施形態と同様、移動端末は特定された目標DASセル内のN個の最強の特定されたサブセルのリストも維持する。しかしこの場合、移動端末はさらに、ブロック710に示すように、目標DASセルのM(M≦N)個の最強のサブセルのなんらかの集約的な品質(例えば平均値)を定期的に推定する。M個の最強サブセルの集約的な品質が予め定められた閾値を超える場合(ブロック720)、移動端末はそれらサブセルについてのイベントの評価を開始し、対応するイベントをそれらがトリガされるごとに在圏DASセルに報告する。上述の実施形態と同様、なんらかの低いデフォルト頻度を用いることによって移動端末がサブセル測定及びイベント評価を実行せず、M個のサブセルの集約的な品質が予めが閾値を超えた際に測定及び評価の頻度を増加させるようにしてもよい。上述したように、これら代替手法のうち、前者は後者の手法の特別な場合に過ぎない。図7に示した手法では、集約的なサブセル信号品質を得るためになんらかのサブセル固有測定を移動端末が実行する必要があるが、網羅的な測定及びイベント評価手法と比較して、イベント評価及び報告のオーバヘッドは依然として大幅に削減される。
図8及び図9は図7に示した処理の変形物でありM個の最強サブセルの統合的品質と共通チャネル信号品質との相対的な差が予め定められた閾値を超えて増加したことに基づく条件である。前述したように、移動端末はさらに、特定された目標DASセル内のN個の最強の特定されたサブセルのリストも維持する。同様に、ブロック810及び910それぞれ示すように移動端末は、目標DASセルの各々におけるM(M≦N)個の最強サブセルの何らかの集約的な品質(例えば平均値)を定期的に推定する。さらに、移動端末は隣接セルについての共通チャネル信号の測定(図8、ブロック820)及び/又は在圏セルについての共通チャネル信号の測定(図9、ブロック920)を行う。M個の最強サブセル集約的な品質と共通チャネル信号の品質との差が予め定められた閾値を超えると(ブロック830及び930)、移動端末は隣接セルについての1つ以上のサブセル固有信号の測定頻度及び評価頻度の少なくとも一方を増加させる(ブロック840及び940)。
図8に示した方法では、目標セルについてのサブセル信号の集約的な品質と目標セルについての共通チャネル信号品質とを比較した。図9に示した方法では、目標セルについてのサブセル信号の集約的な品質と在圏セルについての共通チャネル信号品質とを比較する。これらの手法はいうまでもなく組み合わせることが可能であり、及び/又は、これら手法を用いて2つ以上の目標セルが監視されてもよい。いずれの場合も、同一の、あるいは異なる閾値を用いることができる。
上述した手法のさらなる変形物においては、サブセル群に対する集約的な信号品質が推定されない。代わりに、特定されたサブセルの品質とDASセルの品質の差が予め定められた閾値を超えると、移動端末がそのサブセルについてのイベントの評価を開始し、対応するイベントがトリガされるとそのイベントを在圏DASセルに報告する。あるいは、移動端末がなんらかの低いデフォルト頻度を用いて特定のサブセルについてサブセル測定及びイベント評価を実行し、サブセルの品質とDASセルの品質との相対的な差が閾値を超えた場合には活動の頻度を増加させる。
この変形物の一実施形態を図10に示す。隣接セルからの1つのサブセル信号についての信号品質メトリックが測定される(ブロック1010)。ブロック1020では、隣接セルの共通チャネル信号についての信号品質が測定される。ブロック1030で、それら2つの信号品質の差が閾値と比較される。差が閾値を超える場合、サブセル固有信号についての測定頻度及び評価頻度の少なくとも一方が増加される。あるいは、サブセル固有信号品質を、隣接セルではなく在圏セルについての共通チャネル信号品質と比較してもよい。この代替手法を図11に示す。図11において、ブロック1110,1120,1130,1140は図10のブロック1010,1020,1030,1040にそのまま応する。ここで説明した全ての実施形態と同様、閾値及び他の構成パラメータは移動端末によって内部的に決定されても、ネットワークから移動端末に通知されても、規格によって指定されて移動端末に事前設定されていてもよい。
上述したように、図4〜図11に示した方法及びその変形物のいずれも、DAS技術をサポートする無線ネットワーク内で動作するように構成された無線通信装置で実施されてよい。図3はそのような無線通信装置の例示的な実施形態を示している。本技術分野に属する当業者は、無線通信装置300がセルラ無線電話機、無線ページャ、又は、無線通信機能を有するコンピュータ、ネットワークインタフェースカード、又は他の電子機器、システム又はアクセス端末の一部であってよいことを理解するであろう。図示した実施形態において、無線装置300は少なくとも1つのアンテナ305及び、受信機(RX)回路320及び送信機(TX)回路330を含んだ無線周波数フロントエンド回路310を有する。RX回路320及びTX回路330はそれぞれ、周知の通信受信機設計手法に従った1つ以上の無線ネットワークで動作するように構成された、低ノイズ増幅器、フィルタ、ダウンコンバータ、無線周波数発振器、アナログ−ディジタル変換器(ADC)回路、ディジタル−アナログ変換器(DAC)回路などの1つ以上を有してよい(あるいは、他の実施形態では共有してもよい)。特に、RX回路320及びTX回路330は、一部の実施形態において、アドバンストE-UTRANネットワークで動作するように構成されてよい。
無線装置300はさらに、RX回路320から受信した信号を処理するとともに、TX回路330で送信するための信号を用意するベースバンド信号処理回路340を有している。本技術分野に属する当業者は、無線装置300の一部の実施形態が、ダイバーシチ動作、多入力多出力(MIMO)動作などをサポート可能であり、その場合は少なくとも2つの受信アンテナが用いられること、RX回路320及びベースバンド信号処理回路340が、異なるアンテナ305から入来する受信信号をフィルタ処理し、増幅し、ダウンコンバートし、処理するとともに、処理結果を適切な方法で合成するための2つ以上の「受信機チェイン」を有してよいことを理解するであろう。
本技術分野に属する当業者は、図3の単純化されたブロック図が単に例示目的で提示されているものであり、本発明の十分な理解に不要な多くの詳細を省略していることを理解するであろう。本技術分野に属する当業者はさらに、一部の実施形態においてベースバンド信号処理回路340の機能ブロックが1つの特定用途向け集積回路(ASIC)で実施されてもよいし、2つ以上の独立した集積回路(IC)を用いて実施されてもよいことを理解するであろう。これらASIC又はICのいずれも、オンボード及び/又はオフボードのメモリ360に格納されたファームウェア及び/又はソフトウェアの形式のプログラム命令を用いて設定されてよい1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)などを有してよい。メモリ360はランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ(登録商標)、又は他の揮発性又は不揮発性メモリ部品の1つ以上を有しうる。ベースバンド信号処理回路340を、ここで説明した特定の測定、イベント評価、及び報告手法を実行するように設定するためのプログラム命令に加え、これらメモリは、E-UTRA又はアドバンストE-UTRAに関する3GPP規格のようなシステム仕様に従って他の物理層、リンク層、ネットワーク層、及びトランスポート層動作を実行するためのさらなるプログラム命令を有してもよい。これらメモリはさらに、ユーザアプリケーションを含む、より上位層の機能のためのプログラム命令と、これら機能を提供する他のプロセッサ及び/又は他の制御回路350との1つ以上のインタフェースを実現するためのプログラム命令との少なくとも一方を有してもよい。
当業者はまた、同様のことが、本発明の一部の実施形態に係る基地局1200を示す単純化されたブロック図である図12についても適用されることを理解するであろう。基地局1200は制御部1210、基地局送受信器1220、及びメモリ1225を有する。基地局送受信器1220は、低ノイズ増幅器、高電力増幅器、フィルタ、ダウンコンバータ、無線周波数発振器、アナログ−ディジタル変換器(ADC)回路、ディジタル−アナログ変換器(DAC)回路、及び、E-UTRA又はアドバンストE-UTRAについての3GPP規格のようなシステム仕様に従って1つ以上の移動機に無線通信サービスを提供するために必要な他の回路の1つ以上を有する。同様に、制御部1210は、3GPPによって策定されたE-UTRA仕様のような適切なシステム仕様に従って少なくとも物理層及びリンク層動作を実行するように構成されている。制御部1210は、オンボード及び/又はオフボードのメモリ1225に格納されたファームウェア及び/又はソフトウェアの形式のプログラム命令を用いて設定されてよい1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)などを有してよい。メモリ1225はランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ(登録商標)、又は他の揮発性又は不揮発性メモリ部品の1つ以上を有しうる。
上述したように、1つ以上のサブセル固有信号についての測定頻度を選択的に増加するかどうかを決定するために、様々な条件を用いることができる。本発明の一部の実施形態において、これら条件は、図12の基地局システム1200のような在圏基地局から移動端末に通知されてよい。条件は上述した条件のいずれを含んでもよい。従って、例えば、制御部1210の様々な実施形態は、測定設定情報が、隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される少なくとも1つの共通チャネル信号及び隣接セルの第1のサブセル固有信号に対応するように、基地局送受信器1220を用いて、1つ以上の移動端末に測定設定情報を送信するように構成される。測定設定情報は、移動端末が監視されたダウンリンク信号についての信号品質メトリックの評価に用いるための測定閾値データ及びイベントトリガ情報の少なくとも一方を含んでよい。
具体的には、送信される測定設定情報は、少なくとも隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される共通チャネル信号の評価に基づいて隣接セルからの第2のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加するための少なくとも1つの条件を、1つ以上の移動端末に指定する。本技術分野に属する当業者は、この第2のサブセル固有信号が、測定設定情報が送信されない信号であって良いことを理解するであろう。従って、一部の実施形態における制御部1210はさらに、基地局送受信器を介して、1つ以上の移動端末から報告される、測定設定情報が送信されていない第2のサブセル固有信号に少なくとも対応する測定データ及びイベントレポートの少なくとも一方を有する信号品質データを受信するように構成される。
もちろん、本技術分野に属する当業者は、本発明が発明の本質的な特性の範囲内で、かつここで具体的に説明した方法以外の方法によって実施することが可能なことを理解するであろう。ここで説明した実施形態はあらゆる点において例示として解釈されるべきであり、限定的なものと解釈すべきではない。また、添付の特許請求の範囲の意味及びその等価範囲に含まれるいかなる変更も、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。

Claims (39)

  1. 複数のセルの各々で2つ以上のサブセルからの協調的多点送信を用いる無線通信システム内で在圏セルによってサービスの提供を受ける無線端末において、ダウンリンク信号測定情報を報告するための方法であって、
    隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される、第1の共通チャネル信号を含むダウンリンク信号の第1セットについての信号品質メトリックを監視する工程(410)と、
    前記監視した信号品質メトリックを評価する工程(430)と、
    前記評価に基づいて、前記隣接セルからの少なくとも第1のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加させる工程(450)と、
    前記第1のサブセル固有信号に基づく信号品質データを在圏基地局に報告する工程(460)とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加させる前記工程(450)が、前記第1のサブセル固有信号についての測定頻度を、ゼロより大きな第1の頻度から、第2の頻度に増加させる工程を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加させる前記工程(450)が、前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を、ゼロからゼロでない測定頻度に増加させる工程を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記第1のサブセル固有信号に基づいて報告される信号品質データが、前記第1のサブセル固有信号について測定された信号品質データを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第1のサブセル固有信号に基づいて報告される信号品質データが、前記第1のサブセル固有信号に基づくイベント評価結果を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程(430)が、前記第1の共通チャネル信号について測定された信号品質を予め定められた閾値と比較する工程(520)を有し、前記測定された信号品質が前記予め定められた閾値を超えている場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加される(530)ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を予め定められた閾値と比較する工程(720)を有し、前記集約的な信号品質が前記予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を予め定められた閾値と比較する工程(720)を有し、前記集約的な信号品質が前記予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(830)を有し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(930)を有し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(830)を有し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(930)を有し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関するイベントの少なくとも1つについての前記イベント評価頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(1030)を有し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(1030)を有し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(1130)を有し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  16. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記監視した信号品質メトリックを評価する前記工程が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較する工程(1130)を有し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度が増加されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  17. 前記第1の共通チャネル信号についての前記信号品質メトリックが、
    受信信号強度(RSS)、
    信号対干渉及び雑音比(SINR)、
    基準信号受信電力(RSRP)、及び
    基準信号受信品質(RSRQ)、の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記第1の共通チャネル信号が、
    共通同期信号(SCH)、
    共通基準信号(CRS)、及び
    同報チャネル、の1つ以上を有することを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  19. さらに、前記予め定められた閾値を、前記無線端末において前記在圏セルから受信する工程を有することを特徴とする請求項6乃至請求項16のいずれか1項に記載の方法。
  20. 複数のセルの各々で2つ以上のサブセルからの協調的多点送信を用いる無線通信システム内で用いるための無線通信装置(300)であって、在圏セル及び1つ以上の隣接セルからダウンリンク信号を受信するように構成された受信器回路(320)と、在圏基地局にアップリンク信号を送信するように構成された送信器回路(330)と、信号処理回路(340)とを有し、前記信号処理回路が、
    隣接セルの2つ以上のサブセルから送信され、前記受信器回路を介して受信した、第1の共通チャネル信号を含むダウンリンク信号の第1セットについての信号品質メトリックを監視し、
    前記監視した信号品質メトリックを評価し、
    前記評価に基づいて、前記隣接セルからの少なくとも第1のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加させ、
    前記第1のサブセル固有信号に基づく信号品質データを、前記送信器回路を介して在圏基地局に報告する、ように構成されることを特徴とする無線通信装置(300)。
  21. 前記信号処理回路(340)が、前記評価に基づいて、前記第1のサブセル固有信号についての測定頻度を、ゼロより大きな第1の頻度から、第2の頻度に増加させるように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  22. 前記信号処理回路(340)が、前記評価に基づいて、前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を、ゼロからゼロでない測定頻度に増加させるように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  23. 前記信号処理回路(340)が、前記第1のサブセル固有信号について測定された信号品質データを報告するように構成されることを特徴とする請求項20乃至請求項22のいずれか1項に記載の無線通信装置(300)。
  24. 前記信号処理回路(340)が、前記第1のサブセル固有信号に基づくイベント評価結果を報告することによって前記第1のサブセル固有信号に基づく信号品質データを報告するように構成されることを特徴とする請求項20乃至請求項22のいずれか1項に記載の無線通信装置(300)。
  25. 前記信号処理回路(340)が、前記第1の共通チャネル信号について測定された信号品質を予め定められた閾値と比較し、前記測定された信号品質が前記予め定められた閾値を超えている場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  26. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上に関する集約的な信号品質を予め定められた閾値と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質が前記予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  27. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上に関する集約的な信号品質を予め定められた閾値と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質が前記予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  28. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  29. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上に関する集約的な信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  30. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上についての集約的な信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  31. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも2つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも2つのサブセル固有信号の2つ以上に関する集約的な信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記集約的な信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  32. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  33. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第1の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  34. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号についての前記測定頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  35. 前記信号の第1セットがさらに、前記隣接セルからの少なくとも1つのサブセル固有信号及び前記在圏セルの2つ以上のサブセルから送信される第2の共通チャネル信号を有し、前記信号処理回路(340)が、前記隣接セルからの前記少なくとも1つのサブセル固有信号の1つについての第1の信号品質を前記第2の共通チャネル信号についての第2の信号品質と比較することにより、前記監視した信号品質メトリックを評価し、前記第1の信号品質と前記第2の信号品質との差が予め定められた閾値を超える場合に前記第1のサブセル固有信号に関する少なくとも1つのイベントについての前記イベント評価頻度を増加するように構成されることを特徴とする請求項20記載の無線通信装置(300)。
  36. 複数のセルの各々で2つ以上のサブセルからの協調的多点送信を用いる無線通信システム内で用いるための基局(1200)であって、基地局送受信器(1220)及び制御手段(1210)とを有し、前記制御手段(1210)が、
    隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される少なくとも1つの共通チャネル信号及び隣接セルの第1のサブセル固有信号に対応する測定設定情報を、前記基地局送受信器(1220)を用いて1つ以上の移動端末に送信し、
    前記移動端末の1つ以上から報告される信号品質データであって、測定設定情報が送信されていない第2のサブセル固有信号に少なくとも対応する測定データ及びイベントレポートの少なくとも一方を有する信号品質データを前記基地局送受信器(1220)を介して受信する、ように構成されることを特徴とする基地局。
  37. 前記測定設定情報が、前記少なくとも1つの共通チャネル信号及び前記隣接セルの少なくとも1つのサブセル固有信号の1つ以上に対応する測定閾値データを有することを特徴とする請求項36記載の基地局(1200)。
  38. 前記測定設定情報が、前記少なくとも1つの共通チャネル信号及び前記隣接セルの少なくとも1つのサブセル固有信号の1つ以上に対応するイベントトリガ情報を有することを特徴とする請求項36又は請求項37記載の基地局(1200)。
  39. 前記測定設定情報が、少なくとも隣接セルの2つ以上のサブセルから送信される前記共通チャネル信号の評価に基づいて、前記隣接セルからの前記第2のサブセル固有信号についての測定頻度及びイベント評価頻度の少なくとも一方を選択的に増加するための少なくとも1つの条件を、前記1つ以上の移動端末に指定することを特徴とする請求項36乃至請求項38のいずれか1項に記載の基地局(1200)。
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