JP6505330B2 - 無線制御装置 - Google Patents

無線制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6505330B2
JP6505330B2 JP2018547027A JP2018547027A JP6505330B2 JP 6505330 B2 JP6505330 B2 JP 6505330B2 JP 2018547027 A JP2018547027 A JP 2018547027A JP 2018547027 A JP2018547027 A JP 2018547027A JP 6505330 B2 JP6505330 B2 JP 6505330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
spot
base station
radio
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018547027A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018078794A1 (ja
Inventor
大地 内野
大地 内野
福井 範行
範行 福井
草野 正明
正明 草野
石岡 和明
和明 石岡
啓二郎 武
啓二郎 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018078794A1 publication Critical patent/JPWO2018078794A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6505330B2 publication Critical patent/JP6505330B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0408Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas using two or more beams, i.e. beam diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/10Scheduling measurement reports ; Arrangements for measurement reports
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/046Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource the resource being in the space domain, e.g. beams

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、ビームフォーミング技術を適用する無線基地局装置の制御装置に関する。
次世代移動体通信システムである第5世代移動通信(以下、5Gとも称す)システムの規格標準化が3GPP(3rd Generation Partnership Project)において行われている。3GPPでは、5Gシステムとして、5Gの新しい無線技術(NR:New Radio)と現行方式であるLTE-A(Long Term Evolution Advanced)を組合せたシステムと、LTE−Aと組み合わせをしないNRのみのシステムの標準化が行われている。5Gシステムではデータ通信量を現行システムよりも増大するために広周波数帯域を確保する必要がある。
広周波数帯域を確保するために高周波数帯域を使用する必要があるが、高周波数帯域では距離による電波の減衰が大きく、同じ送信電力であっても高周波数帯域では低周波数帯域よりも伝播距離が短いという物理的な制約がある。この制約を克服するために5GシステムのNRでは、アンテナ利得の向上による受信電力と送信電力の増加と、特定の方向に向けて集中的に電波(ビーム)を照射するビームフォーミング(以下、BFとも称す)の技術を用いることが検討されている。なお、ビームフォーミングは電波の送信方向のみでなく、受信方向を特定方向に限定する技術であり、以降ではビームを送信する場合を主に説明するが、ビームを受信する場合のビームフォーミングも同様に行うことができる。
基地局がBFにより特定の方向に向けられたビームを用いて端末と通信するためには、基地局は端末が基地局のサービスエリア内に在圏すること、そしてその端末がどの方向に位置しているかを知る必要がある。端末が存在する位置を基地局が取得するための技術として、基地局がサービスエリア内のそれぞれの方向に異なる識別番号を含むビームの照射を一定間隔で行い、端末から受信感度または受信電力が良好なビームの識別情報を報告してもらう方式が提案されている(非特許文献1)。
非特許文献1の方式でサービスエリア全体をカバーするために、基地局はサービスエリア内を万遍なく網羅するようにビームを照射する必要がある。これを実現する方式として、アナログビームフォーミングとデジタルプリコーディングを組み合わせたビームフォーミングを行うハイブリッドビームフォーミングがある。ハイブリッドBFでは、アンテナ素子の集合体であるアレーを複数個備えたアレーアンテナを使用し、1つのアレーから1つのビームを照射するようにして、複数のアレーからそれぞれ別の方向にビームを照射するようにする。基地局のサービスエリアをハイブリッドBFにより照射可能なビームで同時にカバーできない場合には、基地局は照射方向を変えてビームを照射することによりサービスエリア全体をカバーする。
非特許文献1では、基地局が参照信号、同期信号もしくはセル固有信号(以下、これらをまとめて参照信号と称す)をハイブリッドBFによるビームで送信し、端末が受信したビームの参照信号に含まれるビームの識別情報を基地局に送信することにより、基地局において端末の位置を判断する。なお、以降では基地局が端末から受信するビームの識別情報をフィードバック情報と称す。特許文献1では、参照信号を含むビーム(以下、端末サーチ用ビームと称す)を照射して端末からフィードバック情報を受信した後に、フィードバック情報に基づいて選択した方向にデータ通信用のビーム(以下、通信用ビームと称す)を照射して基地局と端末間のデータ通信が行われる。
端末が高速に移動する場合、基地局は端末の移動に追従するために端末サーチ用ビームを頻繁に基地局のサービスエリアに照射して、端末の位置を検知する必要がある。しかし、端末サーチ用ビームを頻繁に照射すると通信用ビームを照射する時間が減少し、基地局と端末とのデータ通信量であるスループットが低下し、自局のサービスエリア内に在圏する全ての端末とのデータ通信量であるセルスループットも低下するという問題がある。この問題に対処する方法として、基地局が端末の移動速度に対応してサービスエリア(セル)内の測定頻度(端末サーチ用ビームの送信頻度)を増やす技術が提案されている(特許文献1)。
特表2012-514377
内野大地、福井範行、武啓二郎、岡村敦、"移動体通信システムにおける指向性ビーム配置に関する検討"、電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集、2015年、B−5−110
特許文献1に記載された従来の端末位置の検知方法を上述の複数のビームによりサービスエリアをカバーする基地局に適用した場合、通信相手の端末が高速移動をしていると、サービスエリアにおける端末サーチ用ビームの送信頻度が高くなるため、サービスエリア全体のスループットが低下してしまうという問題があった。
この発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、通信相手の端末が高速移動する場合のサービスエリア全体のセルスループットの減少を低減することが可能な線基地局装置を制御する無線制御装置を得ることを目的とする。
この発明の無線制御装置は、同時にはいずれか一方が照射される端末サーチ用ビームと通信用ビームとを含むビームが照射されるスポットを複数個有し、複数のビームが照射され、かつ複数のビームで同時にカバーされないサービスエリアに通信サービスを提供する無線基地局装置が行うビームフォーミングを制御する無線制御装置であって、無線基地局と通信する端末が送信する無線信号の到来方向を推定する到来方向推定部と、到来方向推定部が推定した到来方向に基づいて、スポット内にアクティブな端末が存在するか否かを判定し、アクティブな端末が存在しないと判定した場合に、無線基地局装置が行うビームフォーミングを制御して、当該スポットに照射される端末サーチ用ビームの頻度を減少させるとともに、サービスエリア内の他のスポットに照射される通信用ビームの頻度を増加させる制御部と、を備えるものである。
この発明の無線制御装置によれば、スポット内のアクティブな端末の存在の有無を判定して、アクティブな端末が無い場合に当該スポットに照射される端末サーチ用ビームの頻度を低減することで、端末サーチ用ビームのビームフォーミングのリソースの消費を軽減し、他のスポットの通信用ビームのビームフォーミングにリソースを振り分けることができるので、セル全体のスループットを向上することができる。
アレーアンテナ装置の構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線制御装置および無線基地局装置の構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置を適用した無線通信システムの構成の一例を示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る無線制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に関わる無線通信システムにおける動作例を示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係る無線制御装置の処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る無線制御装置における端末サーチ用ビームの送信頻度調整の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。以降で参照する図面においては、同じもしくは相当する部分に対して同じ符号を付している。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置105に接続されるアンテナであるアレーアンテナ装置100の構成例を示すブロック図である。複数個のアンテナ素子102の配列がアンテナアレー101を構成し、さらに複数個のアンテナアレー101がサブアレーアンテナ110を構成する。アンテナ駆動装置103はサブアレーアンテナ110を駆動する装置である。複数のサブアレーアンテナ110とアンテナ駆動装置103によりアレーアンテナ装置100が構成される。図1ではサブアレーアンテナ110とアンテナ駆動装置103が対になる構成としているが、必ずしも対になるように構成する必要はない。また、図1のアレーアンテナ装置100は3個のサブアレーアンテナ110を備えるが、これより多くても少なくてもよい。同様にアンテナ素子102、アンテナアレー101の個数も図1の例に限定されない。アンテナ素子102はパッチアンテナ、ダイポールアンテナ、ホーンアンテナまたはモノポールアンテナなどである。
アンテナ駆動装置103はサブアレーアンテナ110を駆動し、ビームフォーミングによりサブアレーアンテナ110からビームを照射させる装置である。ビームフォーミングの方式は、アナログBF、デジタルBF、ハイブリッドBFの何れであってもよい。ここではアンテナアレー101がそれぞれ1つのビームをBFにより照射するものとする。アレーアンテナ装置100とアンテナ駆動装置103間の接続は、光ファイバー、同軸ケーブル、導波管、銅線または無線などで行われる。
アンテナ駆動装置103は無線基地局装置105に接続される。アンテナ駆動装置103は無線基地局装置105から受信する無線送信信号に応じてアレーアンテナ装置100を駆動する。すなわち、無線基地局装置105から受信する無線送信信号を、定められたビームによりアレーアンテナ装置100から送信し、また、定められたビームをアレーアンテナ装置100により受信して、無線受信信号を無線基地局装置105に送信する。
図2はこの実施の形態に係る無線基地局装置105と無線基地局装置105が備える無線制御装置201の構成例を示すブロック図である。無線基地局装置105は無線制御装置201の他に、アンテナ調整部202、送受信部204、インタフェース部205を備えている。また、無線制御装置201は到来方向推定部203と制御部206を備えている。
アンテナ調整部202は、図1に示した複数のサブアレーアンテナ110が備える複数のアンテナアレー101のそれぞれから送信、受信される無線信号の振幅、位相を調整してビームを生成するビームフォーミングの処理を行う電子回路であり、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などで実現される。アンテナ調整部202は無線制御装置201の制御部206の指示により、指定された方向に送信ビーム(端末サーチ用ビームおよび通信用ビーム)を形成する。
アンテナ調整部202は送受信部204から受信する送信信号に対してビームフォーミングの処理を行いアレーアンテナ装置100から送信される無線送信信号を出力する。また、アンテナ調整部202は、アレーアンテナ装置100から受信する受信無線信号に対して、制御部206から指定された方向に受信ビームを形成するビームフォーミング処理を行い、取得した受信信号を送受信部204に送信する。また、アンテナ調整部202は端末が送信した信号の到来方向を推定する処理のために、制御部206の制御を受けて、自局の送信信号を受信する端末が存在する方向を含む一定範囲を受信ビームで走査するようにビームフォーミングを行う。以降の説明では1つのビームがカバーする範囲をスポットと称することにする。
送受信部204はアンテナ調整部202に対して送信信号を入力し、アンテナ調整部202から受信信号を処理するブロックである。送受信部204が行う処理は、既存の無線通信機が備える送受信機の処理であり、変調処理、復調処理、アナログデジタル変換処理、周波数変換処理などである。インタフェース205はバックボーンネットワークへのインタフェースを提供する。インタフェース205はバックボーンネットワークから受信する端末向けの送信信号(通信用ビームで送信する信号)を送受信部204に転送し、また、送受信部204から受信するユーザ端末からの信号(通信用ビームで受信した受信信号から得られる信号)をバックボーンネットワークに転送する。
無線制御装置201は、アンテナ調整部202が行うビームフォーミング処理を制御する装置である。ここでは、無線制御装置201を無線基地局装置105が備える構成を示しているが、無線基地局装置と切り離して個別の装置としてもよい。なお、これ以降の説明では無線制御装置201を無線基地局装置105が備える構成を前提とする。制御部206は端末が在圏するスポットの判定のため、端末サーチ用ビームを用いて送信される参照信号を生成し送受信部204に転送する。送受信部204は受け取った参照信号を送信信号としてアンテナ調整部202に転送し、端末サーチ用ビームにより端末へ送信される。このとき、制御部206は、端末サーチ用ビームが一定範囲を走査するようにアンテナ調整部202を制御する。なお、ここで一定範囲とは例えばビームフォーミングが届く範囲(受信機の感度が-92dBm/5MHz以上の範囲)である。
端末は受信した端末サーチ用ビームに含まれるスポット識別子(ビームが照射された位置を識別するための識別子)あるいはビーム識別子(ビームを識別するための識別子)と、後述する送信信号情報と、端末サーチ用ビームの受信結果をフィードバック情報として無線基地局装置105に送信する。この受信結果は送受信部204で受信信号から抽出され、制御部206に転送される。
到来方向推定部203は、制御部206がアンテナ調整部202を制御してこの時の端末サーチ用ビームを送信した方向と、端末から受信した当該端末サーチ用ビームの受信結果とに基づいて、ビーム切り替えを行う端末(自基地局と通信中の端末)やハンドオーバーを行う端末(他の基地局と通信中の端末)が送信している信号の到来方向を推定する。推定した到来方向は制御部206に通知され、制御部206は端末ごとに端末が送信する信号の到来方向を最新情報に更新して記憶する。なお、到来方向推定部203は、ハンドオーバーを行う端末やビーム切り替えを行う端末が周囲に存在していない状態でも、自基地局と通信中の端末が存在する場合には、通信中の端末についても同様の方法で当該端末が送信する信号の到来方向を推定する。なお、この端末が送信する信号の到来方向を推定する動作を以降ではビームトラッキングと称する。
図2に示した無線基地局装置105が備える各機能ブロックをアンテナ調整部202と同様に回路で実現することが可能であるが、図3に示すように一部の機能をプロセッサおよびその周辺回路からなるハードウェアとプロセッサ上で動作するプログラムで実現することも可能である。図3は、プロセッサ801、メモリ802、ネットワークインタフェースカード805によって制御部106および到来方向推定部203を実現し、送受信回路803によって送受信部204を実現する場合の構成例を示している。なお、この例ではアンテナ調整部202とアレーアンテナ装置100が直接接続される例を示しているが、ネットワークインタフェースカード805を介して接続するように構成してもよい。
図4は、この発明の実施の形態1に係る無線基地局装置105を適用する無線通信システムの構成例を示す模式図である。なお、図4では図を簡単にするため無線基地局装置105の図示を省略し、無線基地局装置105に接続されるアレーアンテナ装置100を示している。図4に示す無線通信システムは、無線基地局装置105とアレーアンテナ装置100と端末300(端末300aと端末300b)を含んでいる。図中において破線の楕円はそれぞれ無線基地局装置105に接続されたアレーアンテナ装置100がビームを送信するスポットを示しており、無線基地局装置105がカバーするサービスエリア(セル)はこれらの楕円の集合である。なお、1つのスポットには周波数、偏波等が異なる互いに干渉を生じないビームであれば複数のビームが照射されてもよい。
ここで無線基地局装置105が同時に送信可能なビーム数は無線基地局装置105のサービスエリア内のスポット数よりも少なく、無線基地局装置105は同時にはサービスエリア全体をカバーすることができず、時分割でサービスエリア内のスポットに通信サービスを提供するものとする。なお、実際にはビームはアレーアンテナ装置100によって照射されるが、以降では、無線基地局装置105が照射すると記載する場合がある。
ここで、図3に示した構成の無線通信システムにおけるビーム切り替え動作について説明する。ビーム切り替えとは同一基地局から送信されるビーム間で、端末があるビームから別のビームに使用するビームを切り替える処理である。図3において端末300aがスポット400に放射されるビームからスポット412に照射されるビームに切り替える場合を例にビーム切り替え動作を説明する。
図4において、端末300aは無線基地局装置105がスポット400に照射する通信用ビームを用いて通信を行っている。この状態で、無線基地局装置105の制御部206が、端末300aが通信に使用するビームをスポット412に照射されるビームに切り替える必要があると判断した場合、無線基地局装置105は端末サーチ用ビームを用いて当該端末について到来方位推定を行い、端末300aが在圏するスポットを判定する。この際、端末300aからのフィードバック情報や送信信号情報、送信信号タイミングを元に推定を行う。
ここで、送信信号情報とは、端末300aが送信する信号を特定するために必要な情報であり、例えば、端末の識別子(端末識別子)、端末に特有のビットパターンや信号パターンなどである。以下の説明において送信信号情報は、前述した端末識別子、端末に特有のビットパターンや信号パターンなどを示すものとする。
無線基地局装置105の到来方向推定部203は、端末300aから送信された信号の受信結果として、受信信号の信号強度を取得する。なお、信号強度のわりにSNR(Signal to Noise Power Ratio)やSINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)を取得するようにしてもよい。また、信号の到来方向(とビームの形成方向の関係)の変化に応じて値が変化する、信号の受信状態を示す他の情報を取得するようにしてもよい。以下の説明では信号強度を取得するものとする。
無線基地局装置105の到来方向推定部203は、信号強度に基づいて端末300aから送信された信号の到来方向を推定し、推定した方向にビーム形成して通信用ビームにて下り同期信号を送信する。また無線基地局装置105は、他局からのハンドオーバーにより自局に接続する他の端末やビーム切り替えをした端末300aが送信する上り信号(以降、上り同期信号と称する)を受信するために、無線受信信号に対してビームフォーミングを行い、受信信号を取得する。なお、このときのビーム幅は通信用ビームを送信する際のビームフォーミングのときのビーム幅と同一とする。
無線基地局装置105の到来方向推定部203は受信信号から得られる端末300aの送信信号情報やフィードバック情報に基づいて、端末300aの在圏するスポットを再度判定する。
なお端末300aの信号送信タイミングは、無線基地局装置105から端末サーチ用ビームを送信するタイミングと連動するものである。無線基地局装置105は端末サーチ用ビームを送信した後、端末300aからの信号送信タイミングを特定することが可能であり、そのタイミングに基づいて受信信号から端末300aからのフィードバック情報を得ることが可能である。無線基地局装置105と端末300aが通信用ビームでデータ伝送を行うには、事前に端末サーチ用ビームによって端末300aが在圏するスポットを判定し、判定後に通信用ビームを用い無線基地局装置105と端末300aがデータ伝送(上りリンク伝送、下りリンク伝送)を行う。
ここで、端末サーチ用ビームと通信用ビームは交互に無線基地局装置105から照射される。無線基地局装置105から送信される全ての端末サーチ用ビームが同一の間隔である場合、端末サーチ用ビームの照射頻度が増す(送信周期が短くなる)と、通信用ビームの照射頻度は減り(送信時間が短くなり)、無線基地局装置105のセルスループットが低下することになる。反対に、端末サーチ用ビームの照射頻度が減ると、通信用ビームの照射頻度が増えて(送信時間が長くなる)、無線基地局装置105のセルスループットが上昇する。
また、端末サーチ用ビームの照射間隔は通信対象の端末の移動速度とスポットのサイズにより定める必要がある。例えば、スポットのサイズが5m(スポットを横切るもっとも長い直線の長さを測るものとする)の場合、端末の移動速度が10km/hであれば、1秒間に5回程の頻度で端末サーチ用ビームを送信して当該端末についてビームトラッキングすることで、端末の移動を追尾することが可能だが、端末の移動速度が30km/hの場合には1秒間に15回程度の頻度で端末サーチ用ビームを送信してビームトラッキングをする必要がある。
また、端末の移動速度が10km/hであっても例えばスポットのサイズが2mである場合には1秒間に15回程度の頻度で端末サーチ用ビームを送信してビームトラッキングすることが必要になる。図4で模式的に示したように無線基地局装置から離れたスポットは無線基地局装置に近いスポットよりも面積が大きくなる。例えば図4に示すスポット403は、これよりも無線基地局装置105に接続されたアレーアンテナ装置100の近傍にあるスポット402やスポット401よりもスポットのサイズが大きくなる。したがって、端末の移動速度が同じであったとしても、当該端末がスポット403に在圏する場合には端末サーチ用ビームの送信頻度が少なく(送信周期を長く)することができる。一方、在圏するスポットがアレーアンテナ装置100に近いスポット401では端末サーチ用ビームの送信頻度を多く(送信周期を短く)する必要がある。
さらに、他の基地局がサービスを提供するセルとの境界であるセルエッジであるスポット403などのスポットにおいて端末サーチ用ビームの送信頻度を少なくすると、基地局間で接続先を切り替えるハンドオーバーを行う端末が存在する場合に、当該端末が受信できる端末サーチ用ビームの頻度が下がることになり、ハンドオーバーの失敗率が増えて、通信断絶が増加してしまう可能性がある。したがって、セルエッジにあるスポットの端末サーチ用ビームの送信頻度を少なく(送信周期を長く)することは得策ではない。
上述のように移動する端末を追尾することを考えた場合、スポットのサイズが大きい場合には端末サーチ用ビームの送信頻度は小さくてよく、反対にスポットのサイズが小さい場合には端末サーチ用ビームの送信頻度は大きい必要がある。しかし、スポットのサイズの大きさは物理的に在圏可能な端末数の上限になる。例えば、スポット401は最も無線基地局装置105の近傍に存在し、スポットのサイズは最小である。仮にスポット401のサイズが5mだとした場合には、そのスポット内に在圏可能な端末数は25台程度となる。
このような小さなサイズのスポットでは、端末が在圏していないことや、在圏していたとしてもアイドル状態(端末が休止もしくはデータ通信を行っていない状態)にあることが考えられる。このような状態のスポットへ、高頻度に端末サーチ用ビームを照射することはリソースの無駄となる可能性がある。ここでリソースとは、アレーアンテナ装置100から送信するビーム、あるいは当該ビームを形成するためのビームフォーミング処理である。この実施の形態の無線基地局装置105は、このような在圏する端末が存在しないか、あるいは、アイドル状態の端末のみであるスポットへの端末サーチ用ビームの送信頻度を変えることでこの課題を解決する。
例えば図4において、アレーアンテナ装置100の近傍にあり、サイズの小さいスポットであるスポット400、スポット401、スポット412に対しては、これらのスポットに端末が在圏していないかもしくは在圏している端末の状態がアイドル状態である場合に、そのスポットへ照射する端末サーチ用ビームの送信頻度を低下して、端末サーチ用ビームの送信周期を長くすることにより、当該スポットへの端末サーチ用ビームの送信に用いられるビーム(あるいはビームフォーミング処理)を、アクティブ状態(データ通信を行っている状態)の端末が在圏する別のスポットに対して通信用ビームとして割り当てることにより、無線基地局装置105のセルスループットを向上させることが可能である。
以下、図5に示すフローチャートを用いて、無線基地局装置105の制御部206が行う端末サーチ用ビームの送信頻度を低下する処理の動作を説明する。アレーアンテナ装置100の近傍にあるセル内の他のスポットよりもサイズの小さなスポットの全てに対して図5のフローチャートに記載のループ(L100)内の処理を制御部206が実行する。なお、アレーアンテナをビルなどの壁面に設置した場合、垂直方向に対してBFのチルト角が大きいため、無線基地局装置105のアレーアンテナ装置100の近傍にサイズの小さなスポットが形成される。このように、L100の処理の対象になるスポットはあらかじめ特定しておくことが可能である。
L100内の処理を説明する。まず、制御部206は対象のスポットについて、端末が在圏しているかを判定する(S100)。S100の処理の対象になる端末は、L100の処理を開始する時点で到来方向推定部203がビームトラッキングにより端末の送信信号の到来方向を推定して、その存在を把握している端末であり、このような端末が特定のスポットにある場合、その端末は当該スポットに在圏する。S100の処理において端末が在圏していないと判断した場合、制御部206は後述のS120の処理を実施する。
S100の処理で端末が在圏していると判断すると、制御部206は次に、当該スポットにアクティブな端末が在圏しているかを判定する(S110)。S110の処理でアクティブな端末の在圏がないと判断すると、制御部206は後述のS120の処理を実施する。S110の処理でアクティブな端末の在圏があると判断すると、参照信号を生成する頻度は変更せず、L100の処理を完了する。L100の処理の対象のスポットが残っている場合には残りのスポットについて引き続きL100の処理を実施し、無ければ図5のフローチャートの処理を完了する。
ここでS120の処理について説明する。S120の処理では、制御部206は対象のスポットについて端末サーチ用ビームで送る参照信号の送信頻度を1/(2のn乗)に変更する。すなわち、参照信号を送信する周期を(2のn乗)倍に長くする。ここで、nは正の整数であり、スポットのサイズや端末とアンテナの距離によって決定するパラメータである。nを決定する方法として、例えば逆二乗の法則に基づいて決定する方法がある。
例えばアンテナの設置位置から逆二乗の法則で拡大したビームが作りだすスポットを端末が最大の移動速度で通過することを想定した場合、端末の移動に追従してビーム切り替えを行いながら、端末が在圏するスポットを把握することが可能なnは、以下に示す式(1)に基づいて算出することができる。
2^n=(((H×tanθ)/m)/V)×1000 (1)
式(1)において、Vは端末の最大の移動速度(m/s)、θは基地局の地点と、基地局がビーム切り替えを判定した時の端末の地点およびビーム切り替えを実施するときの端末の地点とのなす角であり、ビーム切り替え判定の開始角度(rad)である。このビーム切り替えを判断した地点からビーム切り替えを実施する地点までの区間は、サービスエリア内のスポット位置を決める際に、スポットの重複から求めておくことができる。Hはアンテナ設置高さ(m)であり、また、mは測定保護段数(回数)であり、角度θの範囲で行う測定回数を示す。mが大きいほどピンポンビーム切り替え(別のスポットへ移動後にすぐに元のスポットへビーム切り替えをしてしまう現象であり、受信感度がスポット間で拮抗している場合によく発生する)を抑制できる。
決定したnの値は下りリンクの個別送信またはブロードキャスト送信で該当のスポットに在圏している端末に伝えることができる。これにより、端末は通常時の2のn乗の周期で送信される参照信号を受信し、フィードバック情報を基地局へ伝送することができる。なお、ビーム切り替えやハンドオーバーにより新たに対象のスポットに在圏する可能性のある端末に対して、決定したnの値をスポットの場所情報(基地局識別子やスポット識別子、地理的な場所や電波的な場所)とともに送信して、通知することも可能である。ここで、別の無線基地局装置に対しては、例えば3GPPの規格で定められたX2インタフェースなどの基地局間のインタフェースを用いて通知したり、あるいは、無線基地局装置を管理する制御装置を介して通知したりすることが考えられる。
参照信号の送信頻度を1/(2のn乗)に減らすことで、端末サーチ用ビーム用のビームフォーミングで使用するリソースを削減することができる。これにより、削減した分のリソースを別のスポット向けの通信用ビームに使用することが可能となり、無線基地局装置105のサービスエリア全体でのスループット(セルスループット)を向上することができる。また、参照信号の送信頻度を1/(2のn乗)に減らす処理は、ビットシフトで容易に実現することができる。特に、ハードウェア(FPGAやASIC、DSP)で実現する場合に回路規模を削減し、製造コストを抑える効果がある。
なお、端末サーチ用ビームで送る参照信号の送信頻度は1/(nの整数倍)で低下させてもよい。このときの、nを何倍するかは例えばサービスエリア端から該当スポットまでのスポット数で決めることが可能である。1/(2のn乗)とする場合に比べて参照信号の送信頻度を急激に減らすことができない点で不利であるが、サービスエリアが小規模なスモールセルや指向性ビームをより絞った小型スポットにおいて以下の効果がある。アンテナをビル壁面に設置し横方向にビームを照射した場合、ビーム照射範囲(スポット)はアンテナ方向に長い楕円形となるが、アンテナを屋内の天井に設置して下方にビームを照射する場合は、スポットは円形に近くなる。スポットが円形に近い場合、アンテナ近傍とアンテナ遠方でスポットのサイズ差が小さいことから、参照信号の送信頻度を1/(2のn乗)とすると減らしすぎになる可能性がある。このような場合に参照信号の送信頻度を1/(nの整数倍)にすることで、参照信号の送信頻度の減らし過ぎを防止できる。
なお、上述の説明では無線基地局装置105(アンテナ装置100)の近傍のスポットを端末サーチ用ビームの送信頻度を低下する対象としたが、これに関わらず、近傍以外のスポットを対象にしてもよい。また、アクティブ状態の端末が在圏する他のスポットに隣接するスポットが端末サーチ用ビームの送信頻度を低下する対象になった場合には、アクティブ状態の端末がビーム切り替えをする場合に備えて送信頻度を低下しないようにしてもよい。また、隣接スポットに在圏するアクティブ状態の端末が移動している場合にのみ端末サーチ用ビームの送信頻度を低下しないようにしてもよい。
さらに、セルエッジのスポットについては隣接する他の基地局のセルに属するスポットの端末の状況に応じて、端末サーチ用ビームの送信頻度を低下するか否かを判断するようにしてもよい。隣接する他の基地局のスポットにアクティブ状態の端末がいる場合には、端末サーチ用ビームの送信頻度を低下しないようにすることが考えられる。なお、隣接する他の基地局のスポットの状態は、前述のように無線基地局装置間のインタフェースで直接通信して取得したり、無線基地局装置の制御装置を経由して取得したりすることが可能である。
実施の形態2.
次に、スポットに在圏する端末の移動速度に基づいて当該スポットの端末サーチ用ビームの送信頻度を変更する例を説明する。なお、この実施の形態の無線基地局装置105の構成は実施の形態1と同様である。例えば、図6に示すように移動する端末300bが、他の基地局からのハンドオーバーにより、スポット409で無線基地局装置105に接続し、スポット409からスポット405、スポット405からスポット411へビーム切り替えをして、今、スポット411において無線基地局装置105と通信をしているものとする。無線基地局装置105は無線制御装置201の制御によりビームトラッキングを行って端末300bの移動を追尾している。
このとき、端末300bがスポット411に在圏しているアクティブな端末の中で最も移動速度が速い端末である場合、無線基地局装置105はスポット411への端末サーチ用ビームの送信頻度を、端末300bをビームトラッキングにより追尾することが可能な値に調節することにより、過度な端末サーチ用ビームの送信を抑え、他のスポットにおける通信用ビームの送信にBFのリソースを割り振ることが可能となる。これにより基地局のセルスループットを向上させることができる。すなわち、端末の移動への追従とセルスループットの向上を両立することが可能となる。
図7はこの実施の形態における無線制御装置201の制御部206が行う端末サーチ用ビームの送信頻度を低下する処理の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートはループ処理L200とループ処理L300を含んでいる。制御部206はまずL200の処理により、セル内の端末を対象にして端末ごとに移動速度を算出する。L200の内では対象とする端末のセル内でのビーム切り替えの頻度に基づいて当該端末の移動速度を算出して求め、端末ごとに記録する(S200)。
以下、S200の処理の具体例を前述の端末300bを例に説明する。前述の通り、端末300bはスポット409で無線基地局装置105に接続し、その後、スポット405を経由してスポット411にビーム切り替えを行っている。この場合の端末300bの移動速度を、スポット409からスポット405へビーム切り替えを実施した時間と、スポット405からスポット411へビーム切り替えを実施した時間と、あらかじめ判明しているそれぞれのスポットのサイズから算出する。ここでスポットのサイズは端末300bがビーム切り替えをしてから次のビームへビーム切り替えをするまでの距離として定義され、セルの設計時に決定される。なお、隣接するスポット間に重複する部分がある場合には重複を考慮してスポットのサイズを定めてもよい。
具体的には、スポット409のサイズが50mであり、スポット409で端末300bが無線基地局装置105に接続した後、スポット405にビーム切り替えするまでの時間が18秒であったとすると、以下に示す式(2)により速度10km/hを求めることができる。また、スポット405のサイズが15mであり、スポット405にビーム切り替えをしてからスポット411にビーム切り替えするまでの時間が5.4秒であったとすると、同様に速度10km/hを求めることができる。
距離/時間=速度 (2)
そして、制御部206は求めた移動速度を端末ごとに記録する。なお、同様の計算をすることで基地局のサービスエリアのサイズとハンドオーバーの頻度から端末の移動速度を求めることも可能である。
次に、制御部206はセル内のセルエッジではないスポット(中間スポットと称する)のそれぞれを対象にしてL300内の処理を行う。L300の処理では、制御部206はまず、処理対象の中間スポットにL200の処理で移動速度を記録した端末が在圏しているかを判断する(S310)。S310の処理で端末が在圏しないと判断した場合にはループを抜け、当該中間スポットに対する処理を終了し、次の中間スポットについて処理を実行する。全ての処理対象の中間スポットについて処理を完了している場合にはL300の処理を終了する。
S310の処理で端末の在圏があった場合、制御部206は、処理対象の中間スポットに在圏する端末のなかで最も移動速度の速い端末を特定する(S320)。次に、制御部206はS320で特定した端末の移動を追尾できる頻度となるように参照信号の送信頻度を調整する(S330)。具体的には、図8のフローチャートに示す調整手順が考えられる。
まず、制御部206は対象端末の移動速度に基づいて上述の(1)式によってnの値を決定する(S001)。そして制御部206は、対象端末を検知するまでL001のループ処理を実施する。L001の処理では、制御部206はまず、S001で決定したnに基づいて定まる周期で参照信号を生成する(S002)。これにより対象のスポットに端末サーチ用ビームが照射される。次に制御部206は対象端末が送信する端末サーチ用信号に対する応答信号、すなわち、前述のフィードバック信号、送信信号情報等を含む信号を受信する(S003)。次に制御部206はS003の処理によって対象端末を検知できたか否かを判断する(S004)。S004の処理で対象端末を検知できなかった場合にはnの値から1を減算して更新する(S005)。そして対象端末を検知できるまでL001の処理を繰り返す。S004の処理で対象端末を検知できた場合は、制御部206はL001の処理から抜けて、端末サーチ用ビームの送信頻度の調整を終了する。
なお、L300の処理において、端末の移動速度にしきい値を設けて、しきい値以上の速で移動する端末については、S320の処理の対象外とするようにしてもよい。これは無線基地局装置105がサービスを提供する端末の移動速度に上限を設けることになる。また、無線基地局装置105に端末の移動速度のしきい値を設ける場合、無線基地局装置105の設置場所に応じて異なるしきい値を設定してもよい。
なお、S320の処理で対象外となった端末については、当該端末の移動に追従したビームトラッキングによる端末の検知ができなくなり、通信サービスを提供することができなくなる。このような端末に対しては、他の通信方式(例えば無線基地局装置105が3GPP規格の5G基地局であれば、LTEあるいはLTE−Aの第4世代移動通信方式)のより広範囲をサービスエリアとするマクロ基地局に接続させることが考えられる。これにより、この実施の形態に係る無線基地局装置がサービスを提供する端末を低速で移動する端末に限定することができ、結果として、端末サーチ用ビームの送信頻度を低減することが可能となる。これは、セルラーシステムの基地局間での負荷分散を可能にしているということができる。
この発明の無線制御装置によれば、少なくとも1つのビームが照射される複数のスポットをサービスエリアとし、サービスエリア内の領域を複数分けて時分割でビームを照して通信サービスを提供する無線基地局が、サービスエリア内のスポットに対する端末サーチ用ビームの送信時間を短縮し、サービスエリア内の他のスポットの通信用ビームの送信時間を増加するように制御することができるので、移動無線通信システムにおいて有用である。
100 アレーアンテナ装置、101 アンテナアレー、102 アンテナ素子、103 アンテナ駆動装置、105無線基地局装置、110 サブアレーアンテナ、201 無線制御装置、202 アンテナ調整部、203 到来方向推定部、204 送受信部、205 インタフェース部、206 制御部、801 プロセッサ、802 メモリ、803 送受信回路、805 ネットワークインタフェースカード、300、300a、300b 端末。

Claims (6)

  1. 同時にはいずれか一方が照射される端末サーチ用ビームと通信用ビームとを含むビームが照射されるスポットを複数個有し、複数の前記ビームが照射され、かつ複数の前記ビームで同時にカバーされないサービスエリアに通信サービスを提供する無線基地局装置が行うビームフォーミングを制御する無線制御装置であって、
    前記無線基地局装置と通信する端末が送信する無線信号の到来方向を推定する到来方向推定部と、
    前記到来方向推定部が推定した前記到来方向に基づいて、前記スポット内にアクティブな端末が存在するか否かを判定し、アクティブな端末が存在しないと判定した場合に、前記無線基地局装置が行うビームフォーミングを制御して、当該スポットに照射される前記端末サーチ用ビームの頻度を減少させるとともに、前記サービスエリア内の他の前記スポットに照射される通信用ビームの頻度を増加させる制御部と、
    を備えることを特徴とする無線制御装置。
  2. 前記制御部は、前記サービスエリア内において、他の前記スポットよりも小さい前記スポットを対象に前記端末サーチ用ビームの頻度を低下させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線制御装置。
  3. 前記制御部は、前記端末サーチ用ビームの頻度を1/(2のn乗(nは正の整数))に減少させることを特徴とする請求項1に記載の無線制御装置。
  4. 前記制御部は、アクティブな端末が存在しない前記スポットであって隣接する他の前記スポットにアクティブな端末が存在するスポットについては前記端末サーチ用ビームの頻度を低下しないことを特徴とする請求項2に記載の無線制御装置。
  5. 前記制御部は、前記サービスエリア内に在圏する端末の移動速度を測定し、前記サービスエリアの境界以外にあるそれぞれの前記スポットについて、スポット内に在圏するアクティブな端末のうち最も移動速度が速い端末の移動速度に応じて前記端末サーチ用ビームの送信頻度を調整することを特徴とする請求項1に記載の無線制御装置。
  6. 前記制御部は、端末の移動速度に対するしきい値が設定され、測定した前記移動速度が前記しきい値を超えない端末のなかで最も移動速度がい端末の移動速度に応じて前記端末サーチ用ビームの送信頻度を調整することを特徴とする請求項に記載の無線制御装置。
JP2018547027A 2016-10-28 2016-10-28 無線制御装置 Active JP6505330B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/082057 WO2018078794A1 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 無線制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018078794A1 JPWO2018078794A1 (ja) 2019-02-07
JP6505330B2 true JP6505330B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=62024546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018547027A Active JP6505330B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 無線制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10938461B2 (ja)
JP (1) JP6505330B2 (ja)
CN (1) CN109845365B (ja)
DE (1) DE112016007260B4 (ja)
WO (1) WO2018078794A1 (ja)

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069713B1 (en) * 1999-06-23 2011-08-10 Texas Instruments Inc. Signal quality determination in a radio communications apparatus
US8594690B2 (en) * 2000-02-05 2013-11-26 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Subcell measurement procedures in a distributed antenna system
CN101682432B (zh) * 2007-05-29 2013-03-06 三菱电机株式会社 校准方法、通信系统、频率控制方法以及通信装置
JP5146138B2 (ja) * 2008-06-19 2013-02-20 富士通株式会社 無線通信装置および送信ビーム制御方法
CN102171959B (zh) * 2008-08-05 2015-06-03 华为技术有限公司 无线通信系统、基站装置、移动站装置、通信方法
EP2377262A1 (en) 2008-12-29 2011-10-19 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (publ) Subcell measurement procedures in a distributed antenna system
US8892133B2 (en) * 2009-06-30 2014-11-18 Nokia Corporation Apparatus and methods
JP2012114570A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Fujitsu Ltd 基地局装置、移動局装置、通信システム及び通信方法
US20130286960A1 (en) * 2012-04-30 2013-10-31 Samsung Electronics Co., Ltd Apparatus and method for control channel beam management in a wireless system with a large number of antennas
JP2014053780A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Sony Corp 通信装置、通信制御方法及びプログラム
JP2015164281A (ja) 2014-01-31 2015-09-10 株式会社Nttドコモ ユーザ装置、基地局、及び通信方法
JP2015169506A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 三菱電機株式会社 目標追尾レーダ装置
US9954590B2 (en) * 2014-05-23 2018-04-24 Mediatek Inc. Methods for efficient beam training and communications apparatus and network control device utilizing the same
US10277289B2 (en) 2014-07-25 2019-04-30 Ntt Docomo, Inc. Radio transmission station and radio communication network
JP6548720B2 (ja) * 2014-08-24 2019-07-24 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 無線通信システムにおいてビームフォーミングのための重み決定方法及びそのための装置
US9578644B2 (en) * 2014-09-26 2017-02-21 Mediatek Inc. Beam misalignment detection for wireless communication system with beamforming
WO2016084182A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 富士通株式会社 基地局、通信システム及び参照信号送信方法
JP6418988B2 (ja) * 2015-03-10 2018-11-07 Kddi株式会社 ビーム制御方法、基地局及び通信システム
DE112016006138B4 (de) * 2016-02-03 2019-04-25 Mitsubishi Electric Corporation Steuervorrichtung, endgerätevorrichtung und drahtlose basisstation

Also Published As

Publication number Publication date
DE112016007260T5 (de) 2019-06-13
CN109845365B (zh) 2023-01-03
JPWO2018078794A1 (ja) 2019-02-07
CN109845365A (zh) 2019-06-04
DE112016007260B4 (de) 2020-09-10
US10938461B2 (en) 2021-03-02
WO2018078794A1 (ja) 2018-05-03
US20200382186A1 (en) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10454551B2 (en) Communication method and apparatus for configuring measurement parameters using beamforming
CN111565414B (zh) 一种用于定位的波束信息获取方法及装置
US10485054B2 (en) System and method for managing neighbors in a communications system with beamforming
US7379750B2 (en) Communications handoff using an adaptive antenna
CN108464040B (zh) 基站、控制站以及切换方法
JP2019531627A (ja) ユーザ機器動作管理のためのシステム及び方法
KR20190068558A (ko) 측정들을 위한 수신기 빔포밍
US20180007563A1 (en) Idle Mode Operation in the Heterogeneous Network with Conventional Macro Cell and MMW Small Cell
EP4088391A1 (en) Millimeter-wave multi-beams
US20190098570A1 (en) Methods and Apparatus for Measurement and Connectivity Control in Macro-Assisted Heterogeneous Network
JP6505330B2 (ja) 無線制御装置
CN113273096A (zh) 用于设备通信的天线阵列组选择和天线阵列选择的方法和装置
KR20170048078A (ko) 단말 및, 단말의 전방향 스위칭 빔 수신 방법
WO2018228684A1 (en) Control device, client device, network node and methods thereof for serving beam selection
EP3035747B1 (en) Mobility optimization in millimeter wave overlay networks

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181108

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181108

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20181214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6505330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250