JP5405618B2 - 電線ホルダ並びにそれを用いたハーネスの製造装置及び製造方法 - Google Patents

電線ホルダ並びにそれを用いたハーネスの製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線ホルダ並びにそれを用いたハーネスの製造装置及び製造方法に関する。
複数のワイヤハーネスを備えるハーネスの製造方法として、特許文献1及び特許文献2に開示されている方法が知られている。
図16に示されるように、特許文献1に開示されているハーネス製造方法においては、複数のホルダー孔11aを所定間隔で形成した端子ホルダー11を用いている。金属キャリア5から切り離された端子4はホルダー孔11aに順次挿入される。次に、端子ホルダー11に保持された端子4の夫々に対してワイヤWを圧着してワイヤハーネスを形成し、端子ホルダー11を除去した後にワイヤハーネスの夫々をハウジング1に接続してハーネスを製造する。
また、図17乃至図19に示されるように、特許文献2に開示されているハーネス製造方法においては、接続子12’と送り孔17’との位置関係が互いに異なる3種類のキャリア11’a、11’b及び11’cとを組み合わせて接続子の集合体60’とし、当該集合体60’に対して電線を圧着してワイヤハーネスを形成する。
特開平10−172712号公報 特公平4−18678号公報
ハウジングに接続されるワイヤハーネス同士の間隔が狭いハーネスを製造する場合、特許文献1及び特許文献2に開示されたハーネス製造方法においては、端子と電線とを圧着する圧着部材(例えば図16のクリンパ35及びアンビル36、図19の芯線圧着用クリンパ92’等)の凸部102’の幅も小さくしなければならないことから、圧着部材の強度が低下し破損する恐れがある。加えて、特許文献1に開示されているハーネス製造方法においては、金属キャリア5から切り離された端子4を端子ホルダー11のホルダー孔11aの間隔(P)に整列させる作業が必要となり、特許文献2に開示されているハーネス製造方法においては、3種類のキャリア(接続子)を用意してそれらを重ねる作業が必要となる上に、キャリアに接続されている接続子の間隔をワイヤハーネス同士の間隔の少なくとも整数倍としなければならず材料取りに関して制限もある。
本発明は、ワイヤハーネス同士の間隔が狭いハーネスを製造する場合であっても、圧着部材の強度低下及び破損を防止すると共に少ない工程でハーネスを製造することのできる電線ホルダと、それを備えるハーネスの製造装置及びハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、第1の電線ホルダとして、電線を夫々保持可能な少なくとも2つの電線保持部と、前記電線保持部の間隔を変更可能とするように前記電線保持部を保持する本体部とを備える、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第2の電線ホルダとして、第1の電線ホルダであって、
前記少なくとも2つの電線保持部の一方は、前記本体部内において移動可能に保持されており、
前記少なくとも2つの電線保持部の他方は、前記本体部に固定されている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第3の電線ホルダとして、第1又は第2の電線ホルダであって、
前記電線保持部の間隔を仮保持する仮保持手段を更に備えている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第4の電線ホルダとして、第3の電線ホルダであって、
前記仮保持手段は、前記電線保持部同士の間隔を第1間隔と前記第1間隔よりも狭い第2間隔とに仮保持する、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第5の電線ホルダとして、第4の電線ホルダであって、
前記仮保持手段は、前記本体部に設けられたボールプランジャであり、
前記ボールプランジャは、前記第1間隔及び前記第2間隔に対応する位置に設けられている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第6の電線ホルダとして、第1乃至第5のいずれかの電線ホルダであって、
前記電線保持部と共に前記電線を挟むようにして前記電線の保持状態を維持する固定手段を更に備えている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第7の電線ホルダとして、第1乃至第6のいずれかの電線ホルダであって、
前記電線保持部の間隔を変更するための操作部を更に備えており、
前記操作部は、前記電線保持部に設けられている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第8の電線ホルダとして、第1乃至第7のいずれかに記載の電線ホルダであって、
前記電線保持部は、ピッチ方向に並んでおり、前記電線を前記ピッチ方向と直交する前後方向に延びるように保持するものであり、
前記ピッチ方向及び前記前後方向で規定される所定平面内における前記電線保持部同士の相対的な移動をガイドすると共に、前記所定平面と直交する上下方向における前記電線保持部の移動を規制するガイド機構を更に備えている、
電線ホルダが得られる。
また、本発明によれば、第1乃至第8のいずれかの電線ホルダを備えたハーネス製造装置が得られる。
また、本発明によれば、第1のハーネス製造方法として、電線を夫々保持可能な複数の電線保持部と前記電線保持部の間隔を変更可能とするように前記電線保持部を保持する本体部とを備える電線ホルダを用いて、前記電線に端子を圧着してなるワイヤハーネスと前記ワイヤハーネスを挿入可能な複数の保持孔が所定間隔で形成されているハウジングとを備えるハーネスを製造する方法であって、
複数の前記電線を前記電線ホルダの前記電線保持部の夫々に保持させる電線保持工程と、
前記電線保持部に保持された前記電線の末端部の被覆を除去する被覆除去工程と、
前記被覆を除去された前記末端部に対してキャリアに保持された前記端子を圧着すると共に前記端子を前記キャリアから切り離して複数の前記ワイヤハーネスを形成する端子圧着工程と、
前記電線保持部の間隔を変更して、前記電線保持部に前記電線を保持された複数の前記ワイヤハーネスの間隔を前記所定間隔に変更する間隔変更工程と、
前記所定間隔に変更された複数の前記ワイヤハーネスを前記ハウジングの前記保持孔に挿入し、前記ワイヤハーネスと前記ハウジングとを組み立てる組立工程とを備える、
ハーネス製造方法が得られる。
また、本発明によれば、第2のハーネス製造方法として、第1のハーネス製造方法であって、
前記端子圧着工程における前記電線保持部の間隔は、前記キャリアに保持された前記端子間の間隔と等しい、
ハーネス製造方法が得られる。
また、本発明によれば、第3のハーネス製造方法として、第2のハーネス製造方法であって、
前記電線保持工程及び被覆除去工程における前記電線保持部の間隔も、前記キャリアに保持された前記端子間の間隔と等しい、
ハーネス製造方法が得られる。
本発明によれば、電線ホルダにおける電線保持部の間隔を変更することができることから、電線同士の間隔が広い状態で電線と端子とを圧着することができる。これにより、圧着部材の歯の幅を小さく(細く)する必要がなくなるため、圧着部材の強度低下及び破損を防ぐことが可能となる。また、電線に端子を圧着後、電線保持部に保持させたままの状態で電線同士の間隔を変更し、ハウジングへ挿入することができる。これにより、電線を保持させる工程からハウジングへ挿入する工程までを連続して行うことができ、製造効率がよい。
また、電線及び端子の圧着を行った後で(又はこれと同時に)、端子をキャリアから切り離すことができるため、切り離された端子を整列させる作業が不要となり、製造工程を少なくすることができる。
更に、キャリアの間隔及びハウジングの保持孔の間隔に応じて、圧着時の電線の間隔及び接続時の電線の間隔を夫々変更することができるため、1つの電線ホルダによって複数のキャリア及びハウジングに対応することができる。
本発明の電線ホルダを用いて製造するハーネスの斜視図である。 本発明の実施の形態による電線ホルダの斜視図である。図において、押さえ部は取り外されている。 図2のIII−III線に沿った側面断面図である。なお、押さえ部は図示していない。 図2のIV−IV線に沿った平面断面図である。なお、押さえ部は図示していない。 本発明の実施の形態によるハーネスの製造方法のうち電線保持工程を表す図である。 図5の電線ホルダに押さえ部が取り付けられた状態を表す図である。 図6の工程に続く被覆除去工程後の状態を表す図である。 図7の工程に続く圧着工程後の状態を表す図である。 図8の工程に続く間隔変更工程後の状態を表す図である。 図9の工程に続く組立工程後の状態を表す図である。 図5乃至図10の工程を経て製造されたハーネスを示す図である。 本実施の形態によるハーネスの製造方法に用いられる端子を表す斜視図である。図において、端子はキャリアに保持されている。 本実施の形態によるハーネスの製造方法に用いられる圧着部材を示す図である。 図2の電線ホルダの変形例を表す図である。電線ホルダはツイストケーブルを保持している。 図14の電線ホルダを用いたハーネスの製造工程のうち、間隔変更工程後の状態を表す図である。 特許文献1に開示されているハーネス製造方法を表す図である。 特許文献2に開示されているハーネス製造方法に用いられる3種の端子を表す図である。 図17の3種の端子を重ねた状態を表す斜視図である。 図17のハーネス製造方法に用いられる圧着部材の一部(クリンパ)を表す図である。
本発明の実施の形態による電線ホルダは、概略、複数の電線を1本ずつ保持する電線保持部同士の間隔を変更可能なものである。以下の実施の形態においては、当該電線ホルダを用いて図1に示されるようなハーネス100を製造する例を説明する。なお、本発明の電線ホルダは、ハーネスの製造のみに限られず、複数の電線が接続される電子部品一般に用いることが可能である。また、そのような電子部品を製造する装置の一部に当該電線ホルダを組み込むこととしてもよい。
図1に示されるように、ハーネス100は、複数のワイヤハーネス110とハウジング140とを備えている。ワイヤハーネス110は、図12に示される端子130を電線120に圧着してなるものである。本実施の形態による端子130は、相手側端子(図示せず)が挿入される断面四角形の角筒状の本体部132と、第1圧着部位136と、第2圧着部位138とを備えており、キャリア150に長さL1の間隔で接続されている。ハウジング140の後端144には間隔L2で形成された複数の保持孔146が形成されている。ワイヤハーネス110は端子130側から夫々の保持孔146に挿入され、これらワイヤハーネス110同士の間隔もまたL2である。このようにしてワイヤハーネス110とハウジング140とを備えるハーネス100が製造される。なお、端子130と電線120との圧着の詳細については後述する。
図2乃至図4に示されるように、電線ホルダ200は、本体部210と、電線保持部260と、仮保持手段300と、押さえ部(固定手段)400と、操作部500とを備えている。
本体部210は、前面202及び後面204並びに上面206を有しており、電線保持部260を保持するための保持空間211と、上面206に形成された上部開口部212と、2つの後部開口部214と、上面206のY方向(ピッチ方向)両端付近に夫々設けられた2つの突起220とを備えている。
図3に示されるように、保持空間211、上部開口部212及び後部開口部214は互いに連通しており、保持空間211は、Y方向に沿って見た場合にL字状の形状を有している。図3及び図4に示されるように保持空間211の前側面215(即ち、前面202の裏側)には、Y方向に延び且つ前方(+X方向)へ凹むように形成された溝230が形成されている。保持空間211の後側面216(即ち、後面204の裏側)には、仮保持手段300が収容される収容部240、242が形成されている。本実施の形態による仮保持手段300は、ボールプランジャ301、302である。
図2に示されるように本実施の形態による電線ホルダ200は、3つの電線保持部260を有している。電線保持部260は、Y方向において並ぶように保持されている。詳しくは、本実施の形態による電線保持部260は、固定電線保持部261と、その両側に位置する可動電線保持部262とで構成されている。固定電線保持部261は、本体部210のY方向中央に固定されている。図3によく示されているように、可動電線保持部262は、Y方向に沿って見た場合にL字形状を有しており、その上部を上部開口部212から突出させる一方で後端266の下部に形成された操作部500(後述)を後部開口部214から突出させるようにして保持空間211内に保持されている。可動電線保持部262の前端264には前方(+X方向)に突出する凸部272が形成されている。凸部272は、本体部210の溝230に位置しており、溝230によってY方向に沿って移動可能である。溝230の上面232と凸部272の上面とが当接することにより、可動電線保持部262のZ方向(上下方向)への移動は規制される。即ち、可動電線保持部262は、Y方向において移動可能であり、且つ上下方向における移動は規制されるように本体部210に保持される。
図2に示されるように、各電線保持部260の上部には、保持溝270が形成されている。後述するように、保持溝270には電線120(図1参照)が保持される。なお、本実施の形態による保持溝270は、X方向(前後方向)に沿って見た場合にU字形状を有しているが、V字形状としてもよいし、角ばったU字形状(時計回りに90度回転させたコの字形状)としてもよい。
図4に示されるように、2つの収容部240の夫々に収容されているボールプランジャ301は、固定電線保持部261から(+Y方向及び−Y方向に)L1だけ離れており、2つの収容部242の夫々に収容されているボールプランジャ302は、固定電線保持部261から(+Y方向及び−Y方向に)L2だけ離れている。なお、図より明らかであるように、L1はL2よりも大きい。図3に示されるように、ボールプランジャ301、302は、スプリング310と当該スプリング310に付勢されるボール320と、スプリング310及びボール320を保持する保持部330とを備えている。ボール320は通常状態で保持部330の先端から部分的に飛び出している。可動電線保持部262の後端266には、ボール320が嵌まる凹部274が形成されている。即ち、図4から理解されるように、本実施の形態においては、可動電線保持部262の凹部274と、ボールプランジャ301、302とによって、可動電線保持部262と固定電線保持部261とのY方向における間隔をL1とL2とに仮保持することが可能である。上述したように、L1は、図12に示されるキャリア150に接続された複数の端子130間の間隔であり、L2は、図2に示されるハーネス100のハウジング140に形成された複数の保持孔146の間隔である。従って、本実施の形態による3つの電線保持部260(固定電線保持部261及び2つの可動電線保持部262)同士の間隔は、キャリア150に接続された複数の端子130間の間隔L1と、ハーネス100のハウジング140に形成された複数の保持孔146の間隔L2とにおいて変更することが可能であり、且つこれらの間隔に仮保持可能である。なお、以下に続く実施の形態の説明においては、当該電線保持部260同士の間隔がL1である場合には、各電線保持部260に保持される電線120同士の間隔もL1であり、換言すれば、形成されるワイヤハーネス110(後述)同士の間隔もL1である。同様に、電線保持部260同士の間隔がL2に変更された場合には、各電線保持部260に保持される電線120同士の間隔もL2であり、換言すれば、形成されるワイヤハーネス110(後述)同士の間隔もL2である。
図2に示されるように、押さえ部400は、2つの柱部410と、柱部410を連結する梁部420とからなり、逆さコの字形状を有している。柱部410には孔430が形成されており、押さえ部400が本体部210に取り付けられる際に、当該孔430に本体部210の上面206に設けられている2つの突起220が挿入される。電線保持部260の保持溝270に保持された電線120は、押さえ部400の梁部420と電線保持部260とによってZ方向において挟まれ、これにより、電線120が保持溝270から外れることを防ぐことが可能となる(図6参照:詳しくは後述する)。なお、電線120が梁部420と電線保持部260とによって挟まれた状態において、電線120と梁部420との間に若干の隙間を設けることとすれば、電線120を保持した状態の可動電線保持部262をスムーズに移動させることができる。この場合、電線120と梁部420との間の隙間が電線120の直径よりも小さくなるように構成すればよい。
図2に示されるように、本体部210の後部開口部214は、Y方向に延びるように設けられており、可動電線保持部262のボールプランジャ301、302間における移動(図4参照)を妨げない長さに形成されている。また、図3に示されるようにZ方向においては、操作部500のZ方向の長さと略同一の高さを有している。
操作部500は、可動電線保持部262のみに取り付けられており、後部開口部214の範囲内で移動可能である。当該操作部500を操作することによって、電線保持部260の間隔を変更することができる。なお、本実施の形態による操作部500は、可動電線保持部262と一体に形成され且つ後方(−X方向)へ延びる棒状(ハンドル状)のものであるが、例えば本体部210の側面208に設けても良い。この場合、例えば、側面208に孔を形成し、可動電線保持部262の側面にY方向において側面208の孔を通して外へ延びる棒状の部材を形成してもよい。このような構成によれば、当該操作部を電線ホルダ200の内側へ押したり外側へ引いたりすることによって、可動電線保持部262と固定電線保持部261との間隔を変更することができる。更に、保持空間211内における可動電線保持部262と本体部210の側面208との間に楔状の部材を挿入することによって可動電線保持部262を固定電線保持部261へ移動させることとしてもよい。
図2に示される溝230、上部開口部212及び後部開口部214は、ガイド機構としても機能している。即ち、溝230は凸部272(図3参照)をY方向に沿って移動させることにより可動電線保持部262をY方向において移動可能にガイドし、Z方向における移動を規制する。また、上部開口部212のX方向における幅は、電線保持部260のX方向における幅とほぼ同一に形成されており、上部開口部212は、可動電線保持部262のX方向における移動を規制する。更に、後部開口部214は、操作部500をY方向において移動可能とし、Z方向への移動を規制する。以上より、本実施の形態による溝230、上部開口部212及び後部開口部214は、可動電線保持部262のY方向における移動をガイドする一方で、X方向及びZ方向における移動を規制するガイド機構として機能する。
図5乃至図11を参照して本実施の形態による電線ホルダ200を用いて図1に示されるハーネス100を製造する方法を説明する。図5に示されるように、可動電線保持部262と固定電線保持部261との間隔をL1としておき、夫々の電線保持部260に電線120を保持させる(電線保持工程)。電線120は、X方向に沿って延びるようにして保持される。
次に、図6に示されるように、押さえ部400を本体部210に取り付けて電線120を電線保持部260の保持溝270(図2参照)内に固定する。この際、各電線120は、押さえ部400の梁部420と電線保持部260との間において位置が固定される。
続いて、図7に示されるように、電線120の末端部のX方向における位置を揃えると共に、当該複数の末端部の被覆124を一括で除去し導線122を露出させる(被覆除去工程)。
図8に示されるように、被覆124を除去された末端部に対して、キャリア150に保持された端子130(図12参照)を一括で圧着すると共に端子130をキャリア150から切り離して、ワイヤハーネス110を形成する(端子圧着工程)。なお、端子130は、図13に示される圧着部材160によって電線120に圧着される。端子130と電線120との圧着は、図13の圧着部材160の上歯(クリンパ)162と下歯(アンビル)172の間に端子130及び電線120を挿入し、Z方向において挟むようにして行われる。図12及び図13に示されるように、上歯162には、キャリア150に保持される端子130間の間隔L1と同じ間隔L1で溝163が形成されている。また、下歯172には、溝163に対応する突起173が間隔L1で形成されている。図8、図12及び図13に示されるように、圧着部材160の下歯172の突起173の先端175によって端子130の背部139は押し上げられ、上歯162の溝163内へ押し込まれる。溝163の側面163’同士の幅は溝163の奥へ向けて狭くされているため、端子130の第1圧着部位136及び第2圧着部位138は、当該側面163’に沿って内側に変形する。端子130が溝163の最奥部165に突き当てられた際に、第1圧着部位136及び第2圧着部位138夫々の先端が内側へ巻かれるようにして(図8参照)、導線122及び被覆124に圧着される。本実施の形態においては、電線保持工程の時点から電線保持部260同士の間隔はL1とされているため、被覆124の除去された電線120に対してそのまま端子130を圧着させることができる。なお、少なくとも圧着工程において、電線保持部260同士の間隔はL1であればよいが、本実施の形態のように電線保持工程の時点から電線保持部260同士の間隔をL1に仮保持しておけば不要な間隔変更作業を行う必要がない。
続いて、図9に示すように電線保持部260同士の間隔をL2となるように変更する。即ち、電線120を保持されたワイヤハーネス110のY方向における間隔をL2へと変更する(間隔変更工程)。本実施の形態においては、電線120の部分を電線保持部260に保持させた状態で、ワイヤハーネス110の間隔を変更することが可能である。なお、間隔変更工程においては、押さえ部400によって電線120が電線保持部260から外れてしまうことが防止される。
図10に示すように、間隔変更工程によって間隔をL2に変更されたワイヤハーネス110は、ハウジング140の保持孔146に挿入される。これにより、ワイヤハーネス110とハウジング140との組み立てがなされる(組立工程)。その後、電線ホルダ200が取り外され図11に示されるハーネス100が製造される。
以上説明したように、本実施の形態による電線ホルダ200を用いることとすれば、電線120に端子130を圧着させる工程(端子圧着工程)の際に電線120同士の間隔を広げておくことが可能であるため、圧着部材160の特に上歯162の溝163同士の幅L1を十分に取ることができる。また、電線保持部260の間隔は、キャリア150に保持された端子130の間隔に応じて柔軟に変更できるため、様々な間隔でキャリアに保持された端子に対応することができる。以上より、本実施の形態による電線ホルダ200を用いることとすれば、ワイヤハーネス(電線)の間隔が狭いハーネスを製造する場合であっても圧着部材の強度低下及び破損を防ぐことができる。
図14に示されるように、本発明の他の実施の形態による電線ホルダ200’は、ツイストペア線100’のような複合電線が接続されるハーネス(図示せず)を製造する際にも用いることができる。詳しくは、電線ホルダ200’は、本体部210’と、2つの可動電線保持部262’と、押さえ部400’と、ケーブル押さえ部700とを有している。本体部210’にはY方向に延び且つ前方(+X方向)へ緩やかに凸状となるように形成された保持空間211’と、ツイストペア線100’を配置する載置部213が形成されている。可動電線保持部262’は保持空間211’内に移動可能に保持されている。本実施の形態における可動電線保持部262’同士の間隔も変更することが可能である。即ち、可動電線保持部262’同士の間隔を、L1’(図14参照)と、L2’(図15参照)とに変更可能である。なお、本実施の形態においても、L1’は、キャリア(図示せず)に保持された圧着前の端子(図示せず)間の間隔と同一にされており、L2’は、ツイストペア線100’が接続されるハウジング(図示せず)の保持孔(図示せず)の間隔と等しくされている。本実施の形態による保持空間211’は、可動電線保持部262’をXY平面内においてガイドする。これにより、可動電線保持部262’が移動した際に、電線120が弛んだり曲がったりすることを防ぐことができるため、電線120に対して負担がかかることを防止することができる。なお、可動電線保持部262’の移動による負担を少なくするためには、保持空間211’の形状は、可動電線保持部262’と載置部213との距離を一定に保つようにして可動電線保持部262’の移動をガイドするように構成されていることが望ましい。
本実施の形態による電線ホルダ200’によるハーネスの製造方法は次のとおりである。ツイストペア線100’は外皮と編組の処置がなされた状態で本体部210’の載置部213に配置されケーブル押さえ部700によって位置を固定される。L1’の間隔にある可動電線保持部262’に対して2本の電線120を保持させ(電線保持工程)、押さえ部400’によって固定する。続いて、電線120の末端部のX方向における位置を揃えると共に、当該複数の末端部の被覆124を一括で除去し導線122を露出させる(被覆除去工程)。被覆124を除去された末端部に対してキャリア(図示せず)に保持された端子130を圧着すると共に端子130をキャリアから切り離し、ワイヤハーネス110’を形成する(端子圧着工程)。次に、可動電線保持部262’を互いに近づけるように中央へ移動させ、電線保持部262’の間隔をL2’へ変更する。これにより、電線120の部分を保持されたワイヤハーネス110’のY方向における間隔もL2’へ変更される(間隔変更工程)。間隔変更工程によって間隔を変更されたワイヤハーネス110’を、ハウジング(図示せず)の保持孔(図示せず)に挿入して、ツイストペア線100’とハウジング(図示せず)との接続を行う(接続工程)。
以上、ワイヤハーネス3本が接続されるハーネスの製造に用いられる電線ホルダ200(図2参照)と、ツイストペア線の2本のワイヤハーネスが接続されるハーネスの製造に用いられる電線ホルダ200’(図14参照)について説明したが、本実施の形態による電線ホルダは、電線保持部の数を変更することにより、複数のワイヤハーネスが接続されるハーネスの製造に用いることができる。また、ハーネスのみならず、複数の電線が接続される電子部品を製造する際に用いることもできる。
また、可動電線保持部同士の間隔を上述したL1又はL2(L1’又はL2’)に保つように、可動電線保持部を付勢する付勢手段を設けることとしても良い。
上述した実施の形態においては、複数の電線の末端部の被覆を一括で除去していたが、被覆の除去は一本ずつ行うこととしても良い。但し、本実施の形態のように、一括で除去することとした方が端子を圧着する際における品質が、一本ずつ被覆を除去した場合と比べて良くなる。
100 ハーネス
100’ ツイストペア線
110、110’ ワイヤハーネス
120 電線
122 導線
124 被覆
130 端子
132 本体部
136 第1圧着部位
138 第2圧着部位
139 背部
140 ハウジング
144 後端
146 保持孔
150 キャリア
160 圧着部材
162 上歯
163 溝
163’ 側面
165 最奥部
172 下歯
173 突起
175 先端
200、200’ 電線ホルダ
202 前面
204 後面
206 上面
208 側面
210、210’ 本体部
211、211’ 保持空間
212 上部開口部
213 載置部
214 後部開口部
215 前側面
216 後側面
220、220’ 突起
230 溝
232 上面
240、242 収容部
260 電線保持部
261 固定電線保持部
262、262’ 可動電線保持部
264 前端
266 後端
270 保持溝
272 凸部
274 凹部
300 仮保持手段
301、302 ボールプランジャ
310 スプリング
320 ボール
330 保持部
400 押さえ部(固定手段)
400’ 押さえ部(固定手段)
410 柱部
420、420’ 梁部
430、430’ 孔
500 操作部
700 ケーブル押さえ部

Claims (8)

  1. 電線を夫々保持可能な少なくとも2つの電線保持部と、前記電線保持部の間隔を変更可能とするように前記電線保持部を保持する本体部とを備えた電線ホルダであって、
    前記電線保持部のうちの少なくとも2つは、前記本体部内において移動可能に保持されており、
    前記本体部内において移動可能に保持された前記電線保持部の全てについて、前記電線保持部の間隔を変更するための操作部が夫々設けられている
    電線ホルダ。
  2. 請求項1に記載の電線ホルダであって、
    少なくとも3つの前記電線保持部を備えており、
    前記電線保持部のうちの少なくとも1つは、前記本体部に固定されている、
    電線ホルダ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線ホルダであって、
    前記電線保持部の間隔を仮保持する仮保持手段を更に備えている、
    電線ホルダ。
  4. 請求項3に記載の電線ホルダであって、
    前記仮保持手段は、前記電線保持部同士の間隔を第1間隔と前記第1間隔よりも狭い第2間隔とに仮保持する、
    電線ホルダ。
  5. 請求項4に記載の電線ホルダであって、
    前記仮保持手段は、前記本体部に設けられたボールプランジャであり、
    前記ボールプランジャは、前記第1間隔及び前記第2間隔に対応する位置に設けられている、
    電線ホルダ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電線ホルダであって、
    前記電線保持部と共に前記電線を挟むようにして前記電線の保持状態を維持する固定手段を更に備えている、
    電線ホルダ。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電線ホルダであって、
    前記電線保持部は、ピッチ方向に並んでおり、前記電線を前記ピッチ方向と直交する前後方向に延びるように保持するものであり、
    前記ピッチ方向及び前記前後方向で規定される所定平面内における前記電線保持部同士の相対的な移動をガイドすると共に、前記所定平面と直交する上下方向における前記電線保持部の移動を規制するガイド機構を更に備えている、
    電線ホルダ。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電線ホルダを備えたハーネス製造装置。
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