JP5405330B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
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Description
[非磁性塗料の調製]
表1に示す非磁性塗料成分(1)を回分式ニーダで混練し、さらに表2に示す非磁性塗料成分(2)を添加して、混練物を調製した。得られた混練物と、表3に示す非磁性塗料成分(3)とをディスパを用いて撹拌して、混合液を調製した。得られた混合液をサンドミル(滞留時間:60分)で分散して分散液を調製した後、分散液と、表4に示す非磁性塗料成分(4)とをディスパを用いて撹拌し、これをフィルタでろ過して、非磁性塗料を調製した。
表5に示す磁性塗料成分(1)を高速撹拌混合機で高速混合し、得られた混合物を連続式2軸混練機で混練した。次いで、連続式2軸混練機に、表6に示す磁性塗料成分(2)を2段階に分けて加えて混練物を希釈して、スラリーを調製した。このスラリーをサンドミル(滞留時間:45分)で分散した後、得られた分散液と、表7に示す磁性塗料成分(3)とをディスパを用いて撹拌し、これをフィルタでろ過して、磁性塗料を調製した。
下記表8に示すバックコート層用塗料成分を混合した混合液を、サンドミルで分散処理(滞留時間:45分)した。得られた分散液にポリイソシアネート15部を加え、撹拌し、これをフィルタでろ過して、バックコート層用塗料を調製した。
非磁性支持体(ポリエチレンナフタレートフィルム,厚さ:6.1μm)上に、上記の非磁性塗料及び磁性塗料を、乾燥及びカレンダ処理後の厚さがそれぞれ1.5μm及び90nmとなるように、エクストルージョン型コータにて同時重層塗布し、非磁性層及び磁性層を形成した。なお、このとき、ソレノイド磁石を用いて配向磁界(400kA/m)を印加しながら、面内配向処理を行った。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の配合量を0.2部に変更した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の配合量を0.5部に変更した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の配合量を2.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の配合量を5.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の配合量を8.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、セリン(SE)[pka:2.1]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、乳酸(LA)[pka:3.7]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、p−ヒドロキシ安息香酸(HBA)[pka:4.6]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、プロピオン酸(PA)[pka:4.7]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、ミリスチン酸(MA)[pka:4.9]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)のクエン酸の代わりに、シュウ酸(OXA)[pka:1.0]を使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)を使用せず、磁性塗料の調製において、磁性塗料成分(2)の添加前にクエン酸(CA)1.0部を連続式2軸混練機に投入した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料及び磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料及び磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(2)を使用せず、磁性塗料の調製において、磁性塗料成分(2)の添加前にクエン酸(CA)1.0部を連続式2軸混練機に投入し、磁性塗料成分(2)にステアリン酸を0.8部添加した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料及び磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料及び磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
実施例1の非磁性塗料の調製において、非磁性塗料成分(3)のステアリン酸を使用せず、ステアリン酸ブチルを2.8部使用した以外は、実施例1と同様にして非磁性塗料を調製した。そして、この非磁性塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして評価用の磁気シートを作製した。
評価用磁気テープを室温下、n−ヘキサンが投入された容器中に25℃で、18時間浸漬した後、さらに1時間超音波処理した。次いで、評価用磁気テープを容器から取り出し、n−ヘキサン中に洗い出されてきた脂肪酸、脂肪酸エステルの各量をゲルパーミエイションクロマトグラフィ(GPC)により定量し、磁気テープ1m2当たりの各潤滑剤洗い出し量を測定した。
評価用磁気シートの磁性層の表面を、汎用三次元表面構造解析装置(ZYGO社製,NewView5000)で、走査型白色光干渉法(Scan Length:5μm,測定視野:72μm×54μm,対物レンズの倍率:50倍,ズーム:2倍)により測定し、10箇所の平均値から中心線平均粗さ(Ra)求めた。
日立マクセル社製リニアテープ電特測定装置を用い、これにHP社製LTO3ドライブのヘッドを取り付け、テープ速度1.5m/secで、記録波長390nmの信号を磁気テープに記録し、再生した信号を市販のMRヘッド用Readアンプで増幅した後、アジレントテクノロジー社製スペクトラムアナライザーN9020Aを用いて信号の基本波成分強度を測定した。そして、比較例1の再生出力を基準(0dB)として、相対値を評価した。
HP社製LTO3ドライブを用いて、45℃、10%RHの環境下で、評価用カートリッジの磁気テープ全長に渡って、全トラックの信号の書込みを1サイクル(22往復)とする全容量書込みを最大60サイクルまで繰り返した。そして、初回サイクル時の一往復目の平均再生出力から出力が3dB低下するまでのサイクル数を評価した。
日立マクセル社製動摩擦試験機にHP社製LTO3のヘッドを取りつけ、29℃、80%RHの環境下で、評価用カートリッジの磁気テープを長さ200mの区間で一往復走行させてヘッドの入り側および出側のテープテンションをテンションプローブを用いて測定した。この時の入り側と出側のテンション差をヘッド摩擦とし、往復それぞれの値の平均をとって1サイクル目のヘッド摩擦値を計測した。
次に、評価用カートリッジの磁気テープを長さ200mの区間で往復走行させるサイクルを繰り返し、2万サイクル目に上記と同様の測定を行って2万サイクル目のヘッド摩擦値を計測した。
そして、1サイクル目のヘッド摩擦値に対する2万サイクル目のヘッド摩擦値の割合をテンション変動とし、その値が50%未満の場合を「○」、50%以上200%未満の場合を「△」、200%以上の場合を「×」としてテンション変動を評価した。
各評価用磁気シートを作製したときのカレンダのロール汚れ(10,000m走行時)を目視により観察した。そして、汚れが見られない場合を、「○」、若干汚れが見られる場合を、「△」、顕著な汚れが見られる場合を、「×」としてカレンダ汚れを評価した。
Claims (3)
- 非磁性支持体と、前記非磁性支持体の少なくとも一方の主面上に、非磁性粉末、結合剤、脂肪酸、及び2.1〜4.7の酸解離定数(pka)を有する有機酸を含有し、前記有機酸が、クエン酸、セリン、及び乳酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である非磁性層と、磁性粉末、及び結合剤を含有する磁性層とをこの順に有する磁気記録媒体。
- 前記有機酸は、2.1〜3.7の酸解離定数(pka)を有する請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 前記非磁性層は、前記非磁性粉末100質量部に対して、前記有機酸を0.2〜8質量部含有する請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
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