JP5405111B2 - Tsh受容体及び新規tsh受容体キメラに対する自己免疫抗体検出方法 - Google Patents

Tsh受容体及び新規tsh受容体キメラに対する自己免疫抗体検出方法 Download PDF

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Description

発明の技術分野
本発明は、高い特異性を有する甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH受容体)に対する異なる型の自己免疫抗体の検出方法、及びこの方法における結合試薬として利用可能な新規TSH受容体キメラに関する。
発明の背景
TSH受容体(TSH−R)は甲状腺細胞の機能及び増殖において鍵となる役割を果たす。前記受容体はプロテインG結合糖タンパク質受容体のサブファミリーの一員であり、またそれは追加として特に黄体形成ホルモン/絨毛性ゴナドトロピン(LH/CGR)及び卵胞刺激ホルモン(FSHR)の受容体を含む。このサブファミリーの受容体は大きなN末端細胞外ドメインを有し、それはリガンド結合にとって必須の意義を持ち、(それにとって)それはシグナル伝達に関与していることが示されている。TSHRシグナル伝達は主にアデニル酸シクラーゼの活性化を介してなされ、その結果細胞内cAMPレベルの増加がもたらされる。
TSH受容体の大きな興味の一部は、それが甲状腺自己免疫疾患の主要な自己抗原としての役割を果たしていることに帰し、この疾患はTSH受容体に対する自己抗体の出現を伴う。この様な甲状腺自己免疫疾患は特にバセドー氏病を含み、それは甲状腺機能亢進症をもたらす自己免疫疾患であって、最も多発するヒトの自己免疫疾患の一つである。バセドー氏病はアデニル酸シクラーゼの活性化及びその結果もたられるcAMPの増加により引き起こされる。その結果、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫、及び可能性としての目の変化がもたらされる。また、受容体に対する自己抗体は遮断性を有する可能性があり、それによりアデニル酸シクラーゼ及びcAMPを阻害する。この場合には甲状腺の機能低下にいたる。促進型及び遮断型の自己抗体が疾患をもつ患者に同時に起きることも同様に可能であり、その場合には促進型抗体部分が通常優勢になる。
この様な自己免疫抗体の検出のためには、これまでかなりの期間バイオアッセイ(生物学的検定法)が使用され、この方法ではcAMP増加が測定される。前記測定方法は非常に時間を要する。更に、バイオアッセイは、擬陽性の結果を生じる可能性があるので、信頼性に欠ける。前記の記載の範囲において、前記の型の測定方法は、TSH受容体に対する自己免疫抗体のin‐vitro決定方法から、型を判別するためのバイオアッセイであると称することが可能であろう。市販の自己免疫抗体のin‐vitro測定方法では、ブタ甲状腺膜由来のTSH受容体抽出物が用いられている(第一世代in−vitro方法)。TSH受容体に対する自己免疫抗体の検出用の他のアッセイでは、完全なヒト組換えTSH受容体タンパク質(野生型)が競合アッセイで使用されている(第二世代in−vitro方法)。
Thyroid, Vol. 7 (1997) 867-877は、TSH受容体における促進型及び遮断型抗体のエピトープを記載している。促進型抗体の機能性エピトープの大半は受容体タンパク質のアミノ酸8〜168の範囲に位置し、そして遮断型抗体の機能性エピトープの大半はアミノ酸261〜370の範囲に位置している。活性測定には前記のバイオアッセイが使用される。
WO01/27634A1は、異なる特異性を有する自己免疫抗体の同時的な検出に関する定量的方法を最初に提供し、それは迅速な再現及び高精度での実行が可能である。この目的のために、TSH受容体キメラが使用され、それは自己免疫抗体が結合する個々の配列が、プロテインG結合受容体のクラスに由来する他の受容体のそれぞれの配列と置換している、という点で野生型受容体とは異なる。TSH受容体キメラは完全なTSH受容体タンパク質に基づいている。しかし、測定には多大の努力が必要である。遠心による分離は前記方法を通常的に使用するには余りに面倒である。また、TSH受容体キメラが非常に安定であるとは言えないので、前記アッセイは氷浴又は4℃で行わなければならない。個々の技術はWO01/63296A1に教示されており、その中でサンドイッチの技術の検出への使用が示唆されている。しかし、ここで示唆されているアッセイ材料を用いたのでは、非特異的結合が通常あまりに高いことが明らかになった。前記の二つの特許出願に記載されている発見に基づく自己免疫抗体の検出アッセイは、市販用には用いることができない。
前記の目的のために、競合アッセイにおいて全く変化していないTSH受容体を使用した、これまでかなりの期間市販されている自己免疫抗体検出のための測定方法は、第二世代検出方法と称することができよう。前記アッセイはバセドー氏病の検出に向いている。しかしながら、促進型、遮断型及び中間型を区別できないという欠点を持っている。更に、置き換えたTSHは促進型及び遮断型の自己抗体のエピトープの30〜40%にしか結合しないので、必ずしも全てのサブタイプ(亜類型)が同定できるわけではない。
発明の要約
本発明の基礎となる目的は、前記本技術分野から出発して、WO01/27634A1からの公知の方法を、前記方法の正確性及び表現力を増強し、そしてこのような方法を自動化に使用できるように更に修飾することである。
前記目的は、TSH受容体キメラを結合試薬として使用することで患者サンプルのTSH受容体に対する自己抗体の異なるタイプを判別して測定する方法により解決され、ここでは促進型及び/又は遮断型自己抗体に結合するのに十分な受容体の配列が、他の受容体の個々の配列と置き換えられ、それは自己抗体の個々のタイプのいかなる結合にも、次の処理:
(a)患者サンプルの、固定相に結合した一次TSH受容体キメラとの接触、ここで、抗原結合断片を有する自己免疫抗体が前記一次TSH受容体キメラと結合し、
(b)二次C末端修飾型受容体キメラの混合、ここで、自己免疫抗体の他の抗原結合断片は前記二次C末端修飾型受容体キメラに結合し、そして最後に
(c)前記二次受容体キメラの修飾型C末端エピトープに対する標識二次抗体の混合、ここで、前記抗体は前記二次受容体キメラの修飾型C末端エピトープに結合し、そして検出可能な事象の引き金を引くか、又は、
前記キメラの検出が公知の検出方法により可能になるように標識した二次受容体キメラの使用、
により影響を与えない。
更なる実施態様によれば、本発明の基礎となる目的は、
(a)患者サンプルと固定相に吸着した結合剤との接触、ここで結合剤はプロテインA、プロテインG及び抗IgGから選択され、それは患者由来の自己免疫抗体を前記結合剤に結合させるためであり、
(b)固定相に吸着した結合剤及び患者サンプル混合物へのTSH受容体キメラの混合、それは自己免疫抗体を前記TSH受容体キメラへ結合させるためであり、
(c)前記で得られた反応混合物への標識二次抗体(F(ab)s)の混合、それは前記自己免疫抗体が結合しているエピトープ以外のエピトープで前記二次抗体が受容体キメラに結合させるためであり、そしてここでは前記二次抗体は、固相に吸着した結合剤(Fab領域のみ)には結合しないように修飾してあり、又は、
一般的な検出を行うための標識されたTSH受容体キメラの、段階(b)における使用、
により解決できる。
更に、本発明の課題はTSH受容体キメラであり、これは促進型及び/又は遮断型自己抗体に結合するのに十分な受容体の配列が、他の受容体の個々の配列と置き換えられたものであり、それは自己抗体の個々のタイプのいかなる結合にも影響を与えず、そして前期TSH受容体キメラは切り詰められている(truncated)のでTSH受容体タンパク質の膜部分又は細胞内部分のいずれも含まない。
本発明に記載の手順を図式的に示す図である。 本発明に記載の更なる手順を図式的に示す図である。 本発明に記載の更なる手順を図式的に示す図である。 本発明に記載の更なる手順を図式的に示す図である。 本発明に記載の更なる手順を図式的に示す図である。 本発明の方法により得られたTSH自己免疫抗体のNIBSC(WHO)標準溶液による標準曲線を示す図である。 一アッセイ当たり3回の測定から、n=5における90/672のWHO標準で得られたアッセイ間の精度分析結果を示す図である。 本発明記載の方法といわゆる第二世代のアッセイによる患者血清で得られた測定結果の比較を示す図である。
好ましい実施態様の記載
配列番号1は分泌性アルカリ・ホスファターゼと融合し切り詰められた(truncated)TSH受容体キメラB(細胞外部分)のヌクレオチド配列を示す。
配列番号2は分泌性アルカリ・ホスファターゼと融合し切り詰められたTSH受容体キメラB(細胞外部分)のアミノ酸配列を示す。
配列番号3は免疫原性を有するエピトープと融合し切り詰められたTSH受容体キメラB(細胞外部分)由来の融合タンパク質のヌクレオチド配列を示す。
配列番号4は免疫原性を有するエピトープと融合し切り詰められたTSH受容体キメラB(細胞外部分)由来の融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。
配列番号5は分泌性アルカリ・ホスファターゼ(SEAP)の分泌性シグナル・ペプチド及びSEAPと融合し切り詰められたTSH受容体キメラA(細胞外部分)由来の融合タンパク質のヌクレオチド配列を示す。
配列番号6はSEAPの分泌性シグナル・ペプチド及びSEAPと融合し切り詰められたTSH受容体キメラA(細胞外部分)由来の融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。
配列番号7はポリクローナル抗体に対して高い免疫原性を有するエピトープと融合し切り詰められたTSH受容体キメラA(細胞外部分)由来の融合タンパク質のヌクレオチド配列を示す。
配列番号8はポリクローナル抗体に対して高い免疫原性を有するエピトープと融合し切り詰められたTSH受容体キメラA(細胞外部分)由来の融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。
配列番号9はgLUCシグナル・ペプチド配列及びガウシア・ルシフェラーゼ(Gaussia luciferase)配列と融合し切り詰められたTSH受容体キメラB(細胞外部分)由来の融合タンパク質のヌクレオチド配列を示す。
配列番号10はgLUCシグナル・ペプチド配列及びガウシア・ルシフェラーゼ(Gaussia luciferase)配列と融合し切り詰められたTSH受容体キメラB(細胞外部分)由来の融合タンパク質のアミノ酸配列を示す。
本発明に使用されたTSH受容体キメラは、そのアミノ酸配列の一部が、TSH受容体自己免疫抗体に対する異なる結合挙動を有する他の受容体の同等の配列、特に非結合型配列、と置き換えられたものである。このような同等の配列は、例えば、ラットのLG−CG受容体配列であっても良い。従って、本発明により使用される受容体キメラにおけるこれらの促進型及び/又は遮断型自己免疫抗体の結合するエピトープが、置き換えられた。従って、中間型の自己免疫抗体の結合するTSH受容体キメラについては、促進型及び遮断型の自己免疫抗体のエピトープが、置き換えられた。前記受容体キメラは、Biochem. Biophys. Res. Comun. (1991), 179:70-77又はWO01/27634により構築することができる。両方の文献は本発明の開示の目的で引用文献に取り込まれている。
従って、本発明ではTSH受容体キメラA,B及びCは区別することが可能である。キメラAでは、好ましくはTSH受容体のアミノ酸8〜165は実質的に同等のLH−CGRのアミノ酸10〜166と置き換えることができる。キメラBでは、好ましくはTSH受容体のアミノ酸261〜370は実質的に対応するラットのLH−CGRのアミノ酸261〜329と置き換えることができる。キメラCでは、好ましくはTSH受容体のアミノ酸8〜165並びにアミノ酸261〜370はそれぞれ対応するLH−CGRのアミノ酸と置き換えることができる。
TSH受容体キメラAにより遮断型自己免疫抗体が、キメラBにより促進型自己免疫抗体が、及びキメラCにより中間型自己免疫抗体が、患者サンプルから検出される。
TSH受容体は、細胞質ゾルから細胞膜を通り細胞外空間へと達している。受容体タンパク質の細胞外部分はTSH及び自己免疫抗体との結合部位を有している。驚くべきことに、実質的にTSH受容体タンパク質の細胞外のみを有する、切り詰められたTSH受容体ペプチドは、TSHとの結合能を失うことなく安定に貯蔵することが可能であることが知られている。また、同様のことは、その自己免疫抗体との結合能についても知られている。
好ましくは、本発明で使用されるTSH受容体キメラA、B、又はCは、それぞれのTSH受容体キメラ(切り詰められたTSH受容体キメラ)の細胞外部分のみを有する。これは、本発明で使用されるいわゆる第一次TSH受容体キメラ並びにいわゆる第二次として追加使用されるTSH受容体キメラに当てはまる。TSH受容体キメラの前記細胞外部分は、実質的にアミノ酸1〜418のペプチドを含むことができる。これは野生型TSH受容体の細胞外部分のアミノ酸1〜418に相当する。従って、好ましい形で用いられた、切り詰められたTSH受容体キメラA、B、及びCは実質的に既知TSH受容体キメラの細胞質ゾル及び膜部分を欠損している。本発明の検出方法における切り詰められたTSH受容体キメラの使用は、これまで知られている完全なTSH受容体キメラの使用よりも、実質的により簡素化されている。
好ましくは、本発明に記載のTSH受容体キメラA、B、及びCは、従って、野生型TSH受容体の細胞質ゾル及び実質的に膜の部分を欠損したものである。野生型TSH受容体の細胞外部分は、これらの場合では前記のようなキメラA、B、又はCを形成する。
前記の切り詰められたTSH受容体キメラにおいて、特に有利には、組換え細胞におけるその製造に際して前記の切り詰められたTSH受容体キメラA、B、又はCは細胞外の空間に分泌され、この場合例えばアルカリ・ホスファターゼ又はトランスサイレチンのシグナル・ペプチド又は対応する塩基配列のそれぞれがTSH受容体キメラの塩基配列上流に挿入されている。この場合には、細胞の消化はTSH受容体キメラA、B、又はCを得るためには必要とされない。特に好ましいものは、トランスサイレチン酵素のシグナル・ペプチドである。本発明の記載において、シグナル・ペプチドとは、細胞から切り詰められた受容体キメラの分泌に必要なアミノ酸を少なくとも有するペプチド残基を意味する。
更に好ましい実施態様では、シグナル・ペプチドはTSH受容体キメラの一部を構成し、そして更に、検出の目的に有効な、それ自身の分泌型シグナル・ペプチド配列を有する酵素をTSH受容体キメラに含むことが可能である。
本発明の一つの実施態様では、固相に結合している第一次TSH受容体キメラは、そのC末端でペプチドと融合することが可能である。前記ペプチドは、例えば、高い免疫原性を有するサイロスティムリン・ペプチド又はTSH受容体のC末端由来の部分配列(subsequence)である。この場合、固相で第一次TSH受容体キメラを固定化する抗体は、前記ペプチドに対するモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体であり、例えば、サイロスティムリンに対する抗体である。
本発明の更なる実施態様では、第一次TSH受容体キメラが既にそのC末端で結合している固定化抗体に対して第二次TSH受容体キメラが特異的に結合することを排除されるように、いわゆる第二次TSH受容体キメラのC末端を修飾することが可能である。従って、架橋アッセイで起こりえる非特異的結合の様な問題が抑制される。この様に修飾された前記第二次受容体キメラの使用は前記方法の特異性及び感度を更に高めるのに役立つ。
更なる実施態様では、前記の修飾型第二次TSH受容体キメラは、そのC末端で高い免疫原性を有するペプチドと融合することが可能である。その様なペプチドは、サイロスティムリン又はTSH受容体のC末端の部分配列から選択することができる。その様な部分配列は、例えば、ヌクレオチド743〜763でコードされるTSH受容体の細胞質ゾル部分から得ることができる。また、この様にして得られた二次TSH受容体キメラは、第一次TSH受容体キメラが既にそのC末端で結合している固定化抗体に対して第二次TSH受容体キメラが結合することを排除するという利点を有する。高い免疫原性を有するペプチド残基の存在により二次標識抗体は簡単に、そして特異的に結合することが可能である。サイロスティムリン・ペプチドの部分配列の融合は同様の有利さをもたらす。高い免疫原性を有するペプチド配列に対する抗体は高い結合親和性を示す。重要なことに、非特異的結合が大部分減少する一方で、高い結合特異性が達成される。
本発明に使用される一次又は二次のTSH受容体キメラは検出用に修飾することができる。前記修飾は検出のための標識又は免疫原性を有するペプチド配列による標識であり、これは適切な検出のための二次抗体により検出される。
本発明に記載の方法では、いわゆる一次TSH受容体キメラA、B、及びCは、固相に結合させることができる。この場合、固相へのTSH受容体キメラの結合は固定化抗体を介して行なうことが可能で、それは例えば、TSH受容体キメラのC末端エピトープに向けられている。その様な抗体はポリクローナル又はモノクローナル抗体で良い。
TSH受容体キメラA、B、又はCの一つに対する自己免疫抗体の結合の検出には、二次抗体を使用することができる。前記二次抗体は固定化抗体に付け加えて存在させることができる。それはモノクローナル又はポリクローナル抗体であって良い。本発明による方法の前記の実施態様においては、自己免疫抗体はプロテインA、G、又は抗IgGに結合し、アッセイの特異性及び感受性を高めるために二次抗体のFc部分は除かれることになろう。従って、前記二次抗体のプロテインA、G、又は抗IgGへの結合は排除される。この様な抗体の調製は既知であり、例えば、Journal of Immunological Methods, 138 (1991), 111-119に記載されている。抗体のFc部分の分離用としては、イムノピュアー(商標)F(ab’)S(ImmunoPure(商標) F(ab’)s)、ピアス・バイオテクノロジー社(Rockfort,Il.61105/US)の調製用キットが市販されている。前記方法では、固定化したペプシンが抗体のFc部分の分離に使用される。その後の5,5−ジチオビス−(2−ニトロ安息香酸)(DTNB)との反応に引き続きペプチドとの融合を行うが、これはプロテインA又はプロテインGのいずれにも結合しない。この様な融合は、例えば、Science 241 (1988), 1353に記載されている。前記文献は本発明を記載する目的で、引用文献に取り込まれている。
本発明に用いられる、一次又は二次TSH受容体キメラである、TSH受容体キメラは、希望するアッセイ・デザインに依存して標識することができる。本発明の意味における直接標識とは、TSH受容体キメラの標識を意味する。本発明の意味における間接標識とは二次標識抗体の使用を意味する。標識は、それにより検出可能なシグナルを直接的又は間接的に提供するようなものであることができる。
標識方法は、融合又は化学結合によるTSH受容体キメラ又は二次抗体との連結であって良い。好ましくは、標識方法はそれと連結するTSH受容体キメラのN末端へ向けられていることである。
適切な標識は、例えば、酵素、例えばアルカリ・ホスファターゼ(AP)、分泌性アルカリ・ホスファターゼ(SEAP)、ホタルのルシフェラーゼ及びパーオキシダーゼ、又は色素、例えばアクリジン色素、蛍光物質、又は生物/化学発光物質を用いて行われる。前記の酵素の場合には、これらをコードするヌクレオチド配列は、好ましくは、TSH受容体キメラのヌクレオチド配列と融合している。適切な標識は、更に、例えばFITC、ビオチン化及びストレプトアビジンで行われる。
本発明の方法の更なる実施態様では、プロテインA又はG、又は抗IgGを自己免疫抗体の結合のために固相に固定化することができる。
適切な固相は、プラスチック体、例えばプラスチック・チューブ、プラスチック板及び、磁性及び非磁性プラスチック顆粒である。本発明で使用される固相に適切なプラスチックは、化学的又は物理学的反応によりタンパク質の結合を可能とするものである。これらは顆粒、マイクロタイター・プレート(微量定量板)及びチューブを含み、ポリスチレン、ポリエチレン又は他の公知のポリマー材料からなることが可能である。この様な固相は当業者には既知であり、市販されている。
本発明の切り詰められたTSH受容体キメラは凍結乾燥して貯蔵できる。これらはモノクローナル又はポリクローナル抗体を介して固相に結合し、凍結乾燥の形で貯蔵できる。検出反応に際しては、凍結乾燥した成分をアッセイ用の緩衝液に溶かして再構成を行う。
本発明の切り詰められたTSH受容体キメラは、溶解した形で高い安定性を示す。これらは、4℃で4〜7日間、24℃で3〜6日間、及び37℃で24時間、安定に維持される。また、前記条件は本発明の検出方法を自動化で実施する際に適切であり、その際に成分は4℃で貯蔵され、一方試験反応は問題なく37℃で行うことができる。対照的に、完全なTSH受容体キメラは、4℃で3〜6日間、24℃で24〜48時間、及び37℃で僅か3時間安定に維持されるにすぎない。
本発明の方法によるバセドー氏病患者の血清のTSH自己抗体の測定では、アッセイ間変動係数が4〜12%という良好な測定値を得ることができた。アッセイ内変動係数は明確に10%より低い。本発明の方法は患者サンプルの自己免疫抗体の自動化検出に非常に良く適合している。本発明の方法を実施するに当たり、三つのTSH 受容体 キメラの一つを一人の患者のサンプルにそれぞれ添加し、次いでサンプルはそれぞれの自己免疫抗体について検査される。
本発明の方法の典型的な実施態様は、次に図に準拠して記載されている。
図1は本発明の方法の一つの実施態様を示し、ここでは固相に結合した切り詰められたTSH受容体キメラを患者サンプルと接触させた。自己免疫抗体は対応するTSH受容体キメラの反応性エピトープに結合した。次いで、高い免疫原性を有するペプチドでC末端を修飾した二次受容体キメラは、反応混合物に混ぜた。患者の二次自己免疫抗体のFab部分のまだ遊離しているエピトープは、次いで、二次受容体キメラと結合する。自己免疫抗体の検出は、二次TSH受容体キメラのC末端の高い免疫原性を有するペプチドに結合する二次標識抗体により実施される。
図2の実施態様では、C末端が標識法により修飾された、この様な切り詰められた二次TSH受容体キメラが使用される。この場合、二次標識抗体は不要である。
図3は、固定化抗体がサイロスティムリン・ペプチドに対する抗体である方法を示す。一次TSH受容体キメラは切り詰められた受容体キメラであり、そのC末端はサイロスティムリン・ペプチドと融合している。二次受容体キメラは同様に受容体キメラの細胞外部分のみを含み、そしてそのC末端が標識されている。自己免疫抗体は一次並びに二次のTSH受容体キメラに結合する。
図4は本発明の方法の一つの方法を示し、ここではプロテインA、G又は抗IgGが固相に結合し、そして患者サンプルと接触していた。患者の自己免疫抗体はそのFc部分でプロテインA、G又は抗IgGと結合する。続くTSH受容体キメラの添加で、患者の自己免疫抗体はそのFab部分でTSH受容体キメラの対応するエピトープに結合する。結合の検出に際しては、二次標識抗体が使用され、それは,プロテインA、G又は抗IgGへの結合を抑制するためにFc部分を有していない。
図5に示すように、代替として、TSH受容体キメラのC末端に標識することも可能である。従って、自己免疫抗体はTSH受容体キメラによる個々の検出反応により検出することができる。
また、患者サンプルをいくつかのTSH自己免疫抗体の存否についてアッセイすることも可能である。この目的に際しては、例えば、まずキメラA又はCを用いて遮断型又は中間型TSH自己免疫抗体のいずれであるか、検出することが可能である。更なるアッセイでは、キメラBを同一の患者サンプルに混合し、本発明の方法が実施される。
次に、本発明による典型的なTSH受容体キメラB及びAを説明する。
配列番号1及び2において、それぞれ(TSH受容体キメラB)は、
−ヌクレオチド1〜51(アミノ酸1〜17)はSEAPシグナル・ペプチド配列を表し、
−ヌクレオチド52〜1557(アミノ酸18〜519)はSEAP配列を表し、
−ヌクレオチド1558〜2280(アミノ酸520〜760)はキメラのアミノ酸21〜261のTSHR配列を表し、
−ヌクレオチド2281〜2298(アミノ酸760〜766)はキメラのアミノ酸261〜266のLHR配列を表し、
−ヌクレオチド2299〜2316(アミノ酸767〜772)は6ヒスチジン及びTAA終止コドンを表す。
配列番号3及び4において、それぞれ(TSH受容体キメラB)は、
−ヌクレオチド1〜60(アミノ酸1〜20)はTSHRシグナル・ペプチド配列を表し、
−ヌクレオチド61〜783(アミノ酸21〜261)はキメラのアミノ酸21〜261のTSHR配列を表し、
−ヌクレオチド784〜846(アミノ酸262〜283)は高い免疫原性を有するエピトープを表す。
配列番号5及び6において、それぞれ(TSH受容体キメラA)は、
−ヌクレオチド1〜51(アミノ酸1〜17)はSEAPシグナル・ペプチド配列を表し、
−ヌクレオチド52〜1557(アミノ酸18〜519)はSEAP配列を表し、
−ヌクレオチド1561〜1998(アミノ酸521〜686)はキメラのLHR配列のアミノ酸21〜166を表し、
−ヌクレオチド1999〜2283(アミノ酸687〜781)はTSHR配列のアミノ酸166〜370(エピトープA及びBの間)を表し、
−ヌクレオチド2284〜2553(アミノ酸782〜891)はキメラのエピトープのアミノ酸261〜370を表し、ここでTSH自己免疫抗体の結合を遮断する。
配列番号7及び8においては、それぞれ、
−ヌクレオチド1〜60(アミノ酸1〜20)はTSHR/LHRシグナル・ペプチド配列を表し、
−ヌクレオチド61〜498(アミノ酸21〜166)はLHR配列のアミノ酸21〜166を表し、
−ヌクレオチド499〜783(アミノ酸167〜261)はTSH受容体のアミノ酸166〜370を表し、
−ヌクレオチド784〜1113(アミノ酸262〜371)はキメラのエピトープのアミノ酸261〜370を表し、ここでTSH自己免疫抗体の結合を遮断し、
−ヌクレオチド1114〜1176(アミノ酸372〜392)はTSH受容体の細胞質ゾル部分由来の高い免疫原性を有するエピトープを表す(TSH受容体のヌクレオチド743〜763でコードされる)。
配列番号9及び10においては、それぞれ、
−ヌクレオチド1〜53(アミノ酸1〜18)はgLUCシグナル・ペプチド配列を表し、
−ヌクレオチド54〜561(アミノ酸19〜187)はガウシア・ルシフェラーゼ配列を表し、
−ヌクレオチド562〜1281(アミノ酸188〜427)はTSH受容体のアミノ酸21〜261を表し、
−ヌクレオチド1282〜1302(アミノ酸428〜434)は受容体キメラのLHR配列のアミノ酸261〜266を、及び残りのヌクレオチドは6ヒスチジン及び終止コドンを表す。
本発明は次の実施例により更に説明されよう。
材料
プラスミドpcDNA3−rLHR(B9)はD.L.Segaloff博士(アイオワ大学、米国)により提供された。プラスミドpSP−luc−NFはプロメガGmbH(有限会社)(ハイデルベルグ、ドイツ)より得た。ECLウェスタン・ブロット・キット及びcAMP RIAキットとして、アマシャムGmbH(ブラオンシュヴァイク、ドイツ)のキットが使用された。
次のものが使用された:クローンテク・ラボラトリー社、パル・アルト、CA、米国のpIRESneo発現ベクターpSEAP2−Basic、P.J.K.GmbH、クラインビッタードルフ、ドイツのガウシア・ルシフェラーゼ、ラボラトリー・フォーア・モノクロナーレ・アンティストッフェン(LMA)、ヴァーゲニンゲン、オランダの大腸菌アルカリ・ホスファターゼ、シンセティック・ジーン、ブリティッシュ・バイオテクノロジー社、イギリスのアルモラシア・ルスティシアナ(Armoracia rusticiana)の西洋ワサビペルオキシダーゼ、h−サイロスティムリン: Nakabayashi et al., “Thyrostimulin, a heterodimer of two new human glycol-protein hormone subunits, activates the thyroid-stimulation hormone receptor”, J. Clin. 109 (11), 1445-1452.
DNAプライマー
P1(5´−GTCATGCATCAGCTGCTGGTGCTGGCAGTG−3´)
P2(5´−GTCGACGTCGTTATGTGTAAGTTATCACAG−3´)
P3(5´−GTCCTTAAGAAAACACTGCCCTCCAAAGAAAAA−3´)
P4(5´−ATCGAGCTCTTCATTCTCCTCAAAGATGGC−3´)
P5(5´−TACGATATCGGAATGGGGTGTTCGTCT−3´)
P6(5´−TATGGATCCTTATTTGGAGGGCAGTGTTTT−3´)
P7(5´−TACGATATCATGCTGCTGCTGCTGCTGCTGCTGGGC−3´)
P8(5´−TACAGCGCTTGTCTGCTCGAAGCGGCC−3´)
はインターアクティーヴァ社(ウルム、ドイツ)より得た。
細胞培養
HEK293細胞は10%の胎児牛血清で補ったダルベッコ変法イーグル培地で培養した。前記細胞は5%COの気相にて37℃で培養した。
TSHR/LH−CGR キメラの構築
部分配列が対応するラットのLH−CGRと置き換えられた、三つの異なるヒトTSHRのキメラが、Biochem. Biophys. Res. Commun. (1991), 179: 70-77、の記載に従って構築された。今後“キメラA”と呼ぶキメラの一つでは、TSHRアミノ酸8〜165が相当するLH−CGRのアミノ酸10〜166と置き換えられた;“キメラB”では、TSHRアミノ酸261〜370は相当するラットLH−CGRのアミノ酸261〜329で置き換えられ、一方“キメラC”の場合では、アミノ酸8〜165並びにアミノ酸261〜370は相当するLH−CGRアミノ酸と置き換えられた。
特に、プラスミドpcDNA3−rLHR(B9)は、ラットLH−CGR受容体の配列を含む主成分として用いられた。アミノ酸10〜165並びに261〜329をコードするDNA配列は、PCR技術によりそれぞれP1−P2及びP3−P4の対のプライマーを用いて増幅されたが、このプライマーはそれぞれNsiI、AatII、BfrI又はSacI制限酵素認識部位を含み、これによりそれぞれNsiI/AatII又はBfrI/SacI−PCR断片が得られた。これと並行して、pTM1-TSHR-FLAG-6HIS プラスミドが、DE 196 45 729、又はExp. Clin. Endocrinol. Diabe-tes 5: 282-290 (1997)に従って得られ、これは、PstI−AatI又はBfrI−SacI制限エンドヌクレアーゼにより消化された。ここで作製された断片は除去され、ラットLH−CG受容体から得られたPCR断片と置き換えられ、これにより異なるTSHR/LH−CGRキメラA、B、及びCのcDNA配列が得られる。
ベクターpTM1−TSHR−FLAG−6HIS、又はこれから得られたTSHR/LH−CGRのDNA(PTM1−TSHR/LH−CGR)を含む新しいベクターは、AvaIで直鎖とし、その「付着」末端はクレノー・ポリメラーゼを用いて満たした(平滑末端とした)。ベクターpIRESneoはClaIを用いて直鎖とし、「付着」末端はクレノー・ポリメラーゼを用いて満たした。TSHR又はTSHR/LH−CGR断片は発現に使用する目的で、それぞれBamHIを用いて切断し、発現ベクターpIRESneoのClaI(満たされた部位)/BamI部位にサブクローニングした。この結果、細胞のトランスフェクション及び種々のTSH受容体キメラ及びまたキメラの修飾のために用いる、発現ベクターpIRESneo−TSHR、又はpIRESneo−TSHR/LH−CGRがそれぞれ得られた。
TSH受容体キメラの細胞外部分の調製
発現ベクターpIRESneoにクローン化したTSH受容体キメラB(野生型)は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によるTSH受容体キメラBの細胞外部分に対するヌクレオチド配列の調製及び増幅のための鋳型として使用される。PCRに必要な二つのプライマーは次のヌクレオチド配列を含む:プライマーVは制限酵素EcoRVの6ヌクレオチド配列及びシグナル・ペプチドを含まないキメラBのN−末端ペプチド配列に対する18ヌクレオチド配列、を含む。プライマー6は、BamH1に対する6ヌクレオチド配列と共に、アミノ酸261〜266のヌクレオチド配列を含む。
TSH受容体キメラBヌクレオチド配列(細胞外部分のみ)の発現ベクターへの挿入
得られたPCR産物はアミノ酸21〜266をコードするヌクレオチドを含む。前記配列は、EcoRV及びBamIの接合部分を介してpIRESneoへ挿入される。
細胞外TSH受容体キメラB及び酵素SEAPのヌクレオチド配列の融合
まず、引き続いて行われるpSEAP−2との融合のための前提条件として、次の二つのプライマーが調製された。プライマー7は、SEAPのN末端アミノ酸配列に対するヌクレオチド及びEcoRVに対するヌクレオチドを含む。プライマー8は、SEAPのC末端アミノ酸配列に対するヌクレオチドと共にEco 47IIIに対するヌクレオチドを含む。この様にして、この鋳型の増幅はポリメラーゼ連鎖反応により行われる。
挿入
次に、EcoR V接合部分で分割した後に、融合したヌクレオチド配列のpIRESneo−chimBへの挿入が行われる。EcoR V及びBam HIによる制限酵素分析を用いて、融合ヌクレオチド配列を有するクローンが選択される(確率として、クローンSEAP の50%が誤った方向をとる可能性があり、それは、制限酵素分析において長さが短いことで正しい融合ヌクレオチド配列と区別される)。
分泌型シグナル・ペプチド 配列の取り込み
この方法は、前記で記載したのと同様の融合及び挿入による遺伝子操作技術方法で行われる。ここで、特に、トランスサイレチンのシグナル・ペプチド配列が使用されるが、その理由は、それが高分子グロブリンであるトランスサイレチンに対して高い分泌能を発揮するからである。
細胞抽出物としての、融合タンパク質TSHR−SEAP及びTSHR/LH−CGR−SEAPそれぞれの発現及び回収
シート状になった(confluent)安定なHEK293細胞は10〜20 75cm2プレート(約20x106細胞)で培養する。削り取った後に、細胞はリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に移し、2500rpmの遠心分離でPBSにより四回洗浄する。得られた細胞は、0.3mlの緩衝液A(20mMヘペス−KOH;pH7.5;50mM NaCl;1%トライトンX100;10%グリセロール)中で凍結融解により溶解した。得られた懸濁液は30,000Gで1時間遠心分離し、上清(総タンパク質約8mg/ml)は回収し−70℃で貯蔵した。
この様にして得られた上清(抽出物)は、それぞれTSHR−SEAP又はTSHR/LH−CGR−SEAPの測定方法で使用することができる。
細胞分画の調製
HEK193細胞は1,200rpmでの遠心分離でペレット化した。得られた細胞ペレットは、10mMトリス−HCl中にpH7.6、50mM NaCl、10%グリセロール並びにプロテアーゼ阻害剤混合物を含む0.3mlの緩衝液に再度懸濁した。前記懸濁液は、次いで4℃にてガラス・テフロンホモジナイザー中で20ストロークの運動で均一化(homogenize)し、そして800Gで15分間、続けて30,000Gで1時間遠心分離した。上清(細胞質分画)は回収した。膜ペレットは、それを4℃にて1%トライトンX100を含む0.3mlの同一緩衝液中でガラス・テフロンホモジナイザーにより20ストロークの運動で均一化することで処理し、次いでそれを30,000Gで1時間遠心分離した。上清(トライトンX100膜抽出物)は回収し、−70℃で貯蔵した。
選択された細胞外融合TSHRキメラの回収
切り詰められた融合TSH−Rキメラの細胞外ドメインは、それを発現する細胞により培養上清に分泌される。分泌された受容体タンパク質はアッセイ用の緩衝液中で特定の希釈の形でアッセイに直接使用される。例えば、5mlの培養上清から得られた10μlの細胞外SEAP−TSH−RキメラBは測定当たり最終希釈1:10で使用された。
標準検量線の作成
標準曲線の作成では、自己免疫抗体の標準化された濃度のWHO 90/672標準溶液が使用された。最初の標準溶液は100IU/lを含み、これは標準カーブの作成の目的で希釈された。ゼロ値として、TXBW緩衝液中の自己免疫抗体を含まない被験者の血清が使用された。
使用されるTSH受容体キメラBは、抗体を介してマイクロタイター・プレートに固定化された凍結乾燥状態で貯蔵され、その使用前にタンパク質安定化剤を含む緩衝液で再構成される。トライトンX100洗浄緩衝液(TXWB)は、0.1%TX−100、50mMトリス/HCl pH8.0、100mM NaClを含む。血清希釈用緩衝液はTXWB中に5%グルコース及び5%粉ミルクを含む。
穴当たり50μlのサンプル溶液(標準の希釈及びゼロサンプル)は希釈緩衝液で1:2に希釈し、マイクロタイター・プレートにて室温で(約22℃)90分間インキュベートした。それぞれ300μlのTXWBで、四回洗浄を行った。次いで、直径10cmの培養皿の酵素SEAPと融合したTSH受容体キメラを含む上清5ml由来の1:100希釈液10μlを、90μlのTXWBへ加える。続いて、37℃で30分間かき混ぜながら(300〜400rpm)、インキュベーションする。次いで、300μlのTXWBで四回洗浄する。生物/化学発光は、ベルトホルトGmbH、バート・ヴィルトバート、シュヴァルツヴァルト、ドイツのセントロール(商標)(Centrol(商標))IA・LB・296マイクロタイター・プレート測定装置によりアプライド・バイオシステム、フォスター・シティー、CA、米国のトロピクス(商標)(Tropix(商標))(ECL(活性化化学発光)の試薬)を用いて測定する。
検出限界は約0.2IU/lである。相対的光単位(RLU)及び少なくとも40IU/lの範囲までの促進性自己抗体の標準濃度の間には多項式関数が存在する。
図6には、自己免疫抗体(B0)が無い時のゼロ値に対する、それぞれのTSH受容体に対する標準自己抗体の一連の希釈サンプルで測定された、相対的光単位(RLU)であるRLU(B=結合)がY軸にB/B0として示されている。X軸には、標準サンプルの希釈が示されている。二回の測定の平均である測定値が次の表に示されている。
Figure 0005405111
本発明によるアッセイと「第二世代」の競合アッセイの比較
血清又は血漿サンプルは3時間以内に静脈血より抽出する。貯蔵は、4℃では7日間にわたり、又は−20℃では1〜2年間可能である。二次抗体(前記参照)は−20℃で貯蔵し、アッセイにそれを使用する前に室温にて融解する。TSH受容体キメラはマイクロタイター・プレート上に凍結乾燥した状態で貯蔵し、その使用前にタンパク質安定剤入りの緩衝液で再構成される。トライトンX100洗浄用緩衝液(TXWB)は、0.1%TX−100、50mMトリス/HCl pH8.0、100ml NaClを含む。血清希釈用緩衝液は、TXWB中に5%グルコース及び5%粉ミルクを含む。
穴当たり50μlの血清又は血漿はTXWB緩衝液で1:2に希釈され、マイクロタイター・プレート上で室温(約22℃)にて90分間インキュベートする。次いで、酵素SEAPと融合したTSH受容体キメラを含む、1:10に希釈した直径10cmの培養皿の5mlの培養上清中の10μlを、90μlのTXWBに加える。続いて、攪拌しながら(300〜400rpm)インキュベーションを37℃で30分間行う。次いで、300μlのTXWBで四回洗浄する。生物/化学発光はセントロール(商標)(Centrol(商標))IA・LB296マイクロタイター・プレート測定装置でトロピクス(商標)(Tropix(商標))を用いて測定される。
図8は、本発明による方法により患者血清でなされた測定結果と、いわゆる第二世代のアッセイを使用してなされた測定結果、の比較様式を示す。第二世代のアッセイでは、完全なTSH受容体‐非受容体キメラ‐が競合アッセイに使用された。このために、TSH受容体は固相に固定化され、サンプル血清及び標識TSHと接触させた。使用されたTSHの濃度は変化させた。自己免疫抗体が受容体でTSHと置き換わる。この置き換えによるシグナル変化が測定値として使用される。
本発明によるアッセイの分析デザインは図2に示された。競合アッセイの実施は、使用された競合アッセイ・キットである、B.R.A.H.M.S.AG、16761ヘンニグスドルフ(Hennigsdorf)、ドイツのトラック(商標)(TRAK(商標))の使用説明書に従ってなされた。
図8には、本発明により測定されたリットル当たりの国際単位がY軸に記載され、第二世代の方法によるリットル当たりの国際単位が図のX軸に記載されている。この分析は、合計41人の患者血清について、14のケースでsTRAb値はTRAK値より低く19ケースで高いことを示す。
本発明は特定の実施態様との関連で前記に記載されたが、当業者にとり自明であり本請求項により決められた特許の範囲を超えない変更及び修飾は可能である。

Claims (5)

  1. 自己抗体のための結合試薬として、TSH受容体キメラA、B、又はCを使用する、患者サンプル中の、TSH受容体(TSH−R)に対する自己抗体の異なるタイプの判別測定のための方法であって、
    前記キメラA、B、又はCは、それぞれ、促進型自己抗体(キメラA)、遮断型自己抗体(キメラB)、その両方(キメラC)に結合するために十分なTSH受容体の配列が、自己抗体の個々のタイプの結合に影響しない他の受容体の各対応配列によって置き換えられたTSH受容体キメラであり、
    (a)患者サンプルを、一次TSH受容体キメラとして、固相に結合した完全なTSH受容体キメラA、B、又はCと接触させることにより、自己抗体がその一方の抗原結合断片で前記一次TSH受容体キメラに結合し、
    (b)二次TSH受容体キメラとして、切り詰められた(truncated)TSH受容体キメラA、B、又はCを添加することにより、前記自己抗体のもう一方の抗原結合断片が前記二次TSH受容体キメラに結合し、ここで、前記の切り詰められたTSH受容体キメラA、B、又はCは、前記TSH受容体キメラA、B、又はCの細胞外部分のみを含み、そして、その切り詰められたTSH受容体キメラA、B、又はCは、そのN末端またはC末端に検出反応のために酵素または他の標識剤を有し、そして
    (c)自己抗体の検出を実施する
    ことを特徴とする前記方法。
  2. 前記の他の標識剤が、アクリジン又はルテニウム化合物又はフルオレセイン・イソチオシアネートである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記酵素が、分泌型アルカリ・ホスファターゼ、ホタル若しくはガウシア・ルシフェラーゼ、又はペルオキシダーゼである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記の標識剤が、検出に適した二次抗体で認識される免疫原性ペプチド配列である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記の一次TSH受容体キメラが、そのC末端でペプチドと融合しており、前記ペプチドが、固相に結合・固定化される抗体に対するものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
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