JP5403659B2 - 携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、データを保管させるための保管処理を実行可能な携帯端末装置及びプログラムに関する。
従来、携帯電話などの携帯端末装置にあっては、データ漏洩の防止や個人データの保護などに対するセキュリティ対策として、データを端末装置自体に保管するのではなく、ネットワークを介して外部装置(ネットワーク側のサーバ)にアップロードすることによって、このデータを当該サーバ上で保管させるようにしたシンクライアントシステムが知られている。このようなシンクライアントシステムは、主に会社用のデータのように秘匿なデータの管理に適しており、会社関連のビジネスデータは、ローカルの端末装置側では保管せず、全て会社ネットワーク側のサーバに保管させるようにしている(特許文献1参照)。そして、上述した先行技術にあっては、更新したデータを保管する際に、サーバとの通信接続が可能なネットワーク環境に居れば、そのデータを当該サーバに送信して保管させるが、ネットワーク環境に居なければ、やむを得ず、ローカル側である端末装置内にそのデータを一時的に保管させるようにしている。
特開2008−77600号公報
ところで、上述のようなシンクライアントシステムに使用される携帯端末装置(シンクライアント端末)にあっては、公衆回線に繋がる一般の携帯電話としても利用可能なマルチ機能端末(マルチ端末)であることが要望されており、そのようなマルチ端末では会社用のデータに限らず、プライベート用のデータにも利用可能になるはずである。しかし、このようなマルチ端末が会社ネットワークに接続可能なエリア内に居る場合、その端末で更新したデータは、それが会社用のデータであろうがプライベート用のデータであろうが、会社内ネットワーク側のサーバ、公衆回線ネットワーク側のサーバ、自己の端末装置内の記憶エリア(ローカルメモリ)のいずれの場所にも保管できるようになってしまうため、データの保管先をユーザ自身が選択しなければならない、という面倒があった。また、そのデータがビジネス用のデータの場合、ユーザによる保管先の選択の仕方によっては、そのデータが公衆回線ネットワーク側のサーバに保管されたり、端末装置内の記憶エリア(ローカルメモリ)に保管されたりする可能性があり、本来ならば会社内でのみ利用されるべきビジネス用のデータが外部に漏洩してしまうという危険性もあった。
本発明の課題は、データを保管する際に、そのときの環境に合わせた最適な保管先にデータを確実に保管できるようにすることである。
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、データを保管させるための保管処理を実行可能な携帯端末装置であって、データを保管する際に、その時点で取得した現在の環境状況が特定の環境状況として特定構内に居るか否かを判別する環境判別手段と、前記データを保管する際に、そのデータがセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別する種別判別手段と、前記環境判別手段によって特定構内に居ると判別され、かつ前記種別判別手段によって前記セキュリティ設定されているデータであると判別された際に、その構内の外部装置をデータ保管先として決定する決定手段と、この決定手段によって決定された保管先に前記セキュリティ設定されているデータを保管させるためのデータ保管処理を行う保管処理手段と、を具備したことを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、ネットワークを介して外部装置との間でデータ通信を行う通信手段を更に備え、前記保管処理手段は、前記決定手段によって保管先として決定された前記外部装置に対して、前記通信手段によってネットワークを介して前記セキュリティ設定されているデータを送信して保管させる処理を行う、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
請求項2に従属する発明として、前記保管処理手段は、前記外部装置に対して前記セキュリティ設定されているデータをアップロード送信する際に、その送信が不可能であれば、そのデータを当該端末装置側の記憶手段にセキュリティデータとして保管し、前記外部装置への送信が可能になった段階で前記記憶手段に保管されている前記セキュリティ設定されているデータを当該外部装置に送信する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
請求項に従属する発明として、ネットワークを介して外部装置との間でデータ通信を行う通信手段を更に備え、前記種別判別手段は、前記データを保管する際に、そのデータが前記通信手段によってネットワークを介して外部装置から取得したデータを元にして更新したセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別し、前記決定手段は、前記種別判別手段によって判別された種別が、前記外部装置から取得したデータを元にして更新したセキュリティ設定されているデータであれば、当該外部装置をデータの保管先として決定し、前記保管処理手段は、前記決定手段によって保管先として決定された外部装置に対して前記セキュリティ設定されているデータを送信して保管させる処理を行う、ようにしたことを特徴とする請求項記載の発明であってもよい。
また、上述した課題を解決するために請求項記載の発明は、コンピュータに対して、データを保管する際に、その時点で取得した現在の環境状況が特定の環境状況として特定構内に居るか否かを判別する機能と、前記データを保管する際に、そのデータがセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別する機能と、前記判別結果によって特定構内に居ると判別され、かつ前記判別結果によって前記セキュリティ設定されているデータであると判別された際に、その構内の外部装置をデータ保管先として決定する機能と、前記決定された保管先に前記セキュリティ設定されているデータを保管させるためのデータ保管処理を行う機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
本発明によれば、データを保管する際に、そのときの環境に合わせた最適な保管先にデータを確実に保管することができ、安全性と利便性を併せ持つことが可能となる。
携帯端末装置として適用した携帯電話装置が利用可能なネットワークシステムを示したブロック図。 携帯電話装置1の基本的な構成要素を示したブロック図。 携帯電話装置1側に設けられたスケジュール表メモリSDを説明するための図。 会社サーバ3側に設けられている構内データベースDBに記憶管理されているスケジュールデータを説明するための図。 スケジュール表を表示させるためにそのアプリケーションの起動がユーザ操作によって指示された場合に実行開始される動作(スケジュールデータを取得して訂正する訂正処理と、新規作成されたデータあるいは訂正されたデータを保管させるための処理)を示したフローチャート。 図5に続く動作を示したフローチャート。 (1)は、会社サーバ3側からダウンロードしたスケジュールデータと、携帯電話装置1側のスケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2から読み出したスケジュールデータとをマージしたレコード内容を一覧表示させたスケジュール画面を示した図、(2)は、この一般記憶エリアSD2の内容を読み出して一覧表示させたスケジュール画面を示した図。 第2実施形態において、携帯電話装置1が利用可能なネットワークシステムを示したブロック図。 第2実施形態において保管先テーブルSTを説明するための図。 第2実施形態において、何らかのアプリケーションを起動させた際に実行開始される動作を示したフローチャート。
(実施形態1)
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置が利用可能なネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話装置1は、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)モジュール(無線通信機能)が搭載され、構内(会社)ネットワーク(無線LAN)2に接続可能となっている。この会社内の複数箇所に設置されているアクセスポイント2Aのうち、携帯電話装置1と最寄りのアクセスポイント2Aとの間で高速無線通信を行うことによってその会社サーバ(構内サーバ)3に接続された場合に、携帯電話装置1は、会社サーバ3側の構内データベースDBに対して自己のデータ(例えば、ビジネス用のデータなど)をアップロードしたり、会社サーバ3側の構内データベースDBから自己のデータをダウンロードしたりするインクライアント端末として機能するようになっている。
また、携帯電話装置1は、構外の公衆移動体通信網(公衆無線回線)である公衆ネットワーク4に接続可能となっており、最寄りの基地局や交換機(図示省略)を介して公共サーバ(通信事業者用のサーバ)5に接続された場合に、他の携帯電話装置(図示省略)との間で通話が可能となるほか、この公衆ネットワーク4内の公共サーバ5側に対して自己のデータ(例えば、プライベート用のデータなど)をアップロードしたり、公共サーバ5側から自己のデータをダウンロードしたりするインクライアント端末として機能するようになっている。
このようなネットワーク環境においては、会社ネットワーク2から公衆ネットワーク4側の公共サーバ5をアクセスしたり、公衆ネットワーク4を介して会社ネットワーク2側の会社サーバ3をアクセスしたりすることが可能となっている。なお、会社サーバ3、公共サーバ5は、携帯電話装置1に対して外部装置となる。また、携帯電話装置1は、公衆ネットワーク4を介して他の携帯電話装置(図示省略)との間で通話可能な状態や電子メールの送受信可能な状態となり、また、携帯電話装置1は、図示しないインターネットに接続されると、Webサイトの閲覧可能な状態や電子メールの送受信可能な状態となる。
図2は、携帯電話装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話装置1は、保管されているデータを取得して訂正したり新規作成したりする更新処理と、更新されたデータを保管させるための保管処理とを実行可能なもので、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、スケジュール管理機能などが備えられている。CPU11は、記憶部12内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置1の全体動作を制御する中核的な中央演算処理装置である。
記憶部12は、内部メモリであり、図示しないが、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5及び図6に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納され、また、そのデータ領域には、予定日時毎にスケジュール内容を記憶するスケジュール表メモリSDと、後述する第2実施形態で使用する保管先テーブルSTなどが設けられている。メモリ13は、この携帯電話装置1が動作するために必要な各種のデータを一時退避する一時メモリ13aを有している。記録メディア14は、着脱自在な可搬型メモリで、例えば、SDカード、ICカードなどによって構成されている。
電話通信部15は、図示しない無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能(音声電話機能)、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局(図示せず)との間でデータの送受信を行う電話通信手段で、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部16を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部16から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。操作部17は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、CPU11は、操作部17からの入力信号に応じた処理を実行する。表示部18は、例えば、高精細液晶あるいは有機ELを使用し、待受画像、スケジュール表などを表示する。
無線LANモジュール19は、無線LAN通信機能を構成し、高速無線通信が可能なもので、例えば、使用周波数が2.4GHz帯で通信速度が最大11Mビット/秒の規格のものを使用している。CPU11は、新規作成あるいは訂正などによって更新したスケジュールデータを保管する際に、無線LANモジュール19をアクセスして特定構内(会社内)に居るか否かを判別すると共に、この判別結果に基づいて所定の外部装置(会社ネットワーク2側の会社サーバ3)をスケジュールデータの保管先として決定し、この保管先の会社サーバ3に対してスケジュールデータをアップロード送信することによって、会社サーバ3側に保管させるようにしている。位置検出部20は、GPS受信部(Global Positioning System)を構成し、GPS衛星(図示せず)と地上局とを利用して現在位置(経緯度情報)を受信するもので、CPU11は、定期的に位置検出部20をアクセスして現在の位置情報を取得する。時計部21は、現在日時を計時する。
図3は、携帯電話装置1側に設けられたスケジュール表メモリSDを説明するための図である。
スケジュール表メモリSDは、予定日時毎にそのスケジュール内容を記憶するもので、このスケジュール表メモリSDは、2つのエリアに区分されている。すなわち、スケジュールデータの閲覧時に、セキュリティ対策としてユーザ認証(例えば、パスワード認証)を要求し、その結果、正当なユーザであることを条件に、アクセスを許可するようにしたスケジュールデータ(例えば、ビジネス用のデータなど)を記憶するセキュリティ記憶エリアSD1と、このようなユーザ認証を必要とせずに、何時でも自由にアクセスが可能なスケジュールデータ(例えば、プライベート用のデータなど)を記憶する一般記憶エリアSD2とを有している。
このスケジュール表メモリSDを構成するセキュリティ記憶エリアSD1内のデータは、セキュリティ対策のために会社サーバ3側の構内データベースDBに対してアップロード送信される。すなわち、CPU11は、構内(会社内)に居る場合に、その会社サーバ3側の構内データベースDBに自己(携帯電話装置1側)のセキュリティ記憶エリアSD1内の全データをアップロード送信することによって、会社サーバ3側の構内データベースDBに保管させるようにしている。なお、同一部署などの各社員に共通するデータ(共有スケジュールデータ)をその部署の上司などが会社サーバ3にアップロードして保管させた場合、その各部員は自己のスケジュールデータを会社サーバ3側の構内データベースDBからダウンロードする際に、上述の共有スケジュールデータをも含めてダウンロードするようにしている。
図4は、会社サーバ3側に設けられている構内データベースDB内に記憶管理されているスケジュールデータを説明するための図である。
この構内データベースDBは、携帯電話装置1からのアップロードデータ(スケジュールデータ)を分類別に記憶管理するもので、各人のスケジュールデータを社員ID別に記憶管理すると共に、上述した同一部署に共有するスケジュールデータを部署ID別に記憶管理するようにしている。この構内データベースDBの内容(スケジュールデータ)は、携帯電話装置1からのスケジュール送信要求に応じてその要求元に対応する各スケジュールデータを要求元の携帯電話装置1に対して送信される。なお、会社サーバ3側の構内データベースDBに対して、携帯電話装置1のスケジュール表メモリSDはローカルメモリとなる。
次に、この第1実施形態における携帯電話装置1の動作概念を図5及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなど伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図5及び図6は、携帯電話装置1の全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図5及び図6のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
図5及び図6は、スケジュール表を表示させるためにそのアプリケーションの起動がユーザ操作によって指示された場合に実行開始される動作(スケジュールデータを更新して保管させるための処理)を示したフローチャートである。
先ず、CPU11は、処理メニュー画面(図示省略)の中からスケジュール用アプリケーションの起動が指示するために「スケジュール」のメニュー項目が選択されると、無線LANモジュール19を介して会社ネットワーク2をアクセス可能か否かに応じて構内(会社内)に居るか否かを判別する(図5のステップA1)。
いま、スケジュール用アプリケーションの起動時に構内(会社内)に居る場合には(ステップA1でYES)、この携帯電話装置1内のスケジュール表メモリ(ローカルメモリ)SDをアクセスし、このスケジュール表メモリSDを構成するセキュリティ記憶エリアSD1にデータが記憶されているかを調べ(ステップA2)、そのセキュリティ記憶エリアSD1にデータが記憶されていれば、このセキュリティ記憶エリアSD1内の全てのデータを無線LANモジュール19からその会社サーバ(構内サーバ)3側にアップロード送信してその構内データベースDB内に保管させる(ステップA3)。
このように会社サーバ3側にスケジュールデータをアップロード送信したのちは、このセキュリティ記憶エリアSD1の内容を削除したのち(ステップA4)、会社サーバ3に対してスケジュールデータの送信を要求する(ステップA5)。ここで、会社サーバ3は、携帯電話装置1からアップロードされたスケジュールデータを当該社員IDに対応付けて構内データベースDBに保管し、携帯電話装置1からのデータ要求に応じてその社員に対応する各スケジュールデータを要求元の携帯電話装置1に対して送信するようにしている。
携帯電話装置1は、会社サーバ3側の構内データベースDBからスケジュールデータをダウンロードすると、一時メモリ13aに退避させたのち(ステップA6)、スケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2の内容をローカル側のスケジュールデータとして読み出す(ステップA7)。そして、上述のようにダウンロードしたスケジュールデータと、スケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2内から読み出したスケジュールデータとをマージして、そのレコード内容をスケジュール画面に一覧表示させたのち(ステップA8)、操作待ち状態となる(ステップA9)。
図7(1)は、会社サーバ3側からダウンロードしたスケジュールデータと、携帯電話装置1側のローカル側のスケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2から読み出したスケジュールデータとをマージしたレコード内容を一覧表示させたスケジュール画面を示した図である。
このスケジュール画面内の1行目「9:00NN[5520設計会」と、2行目「○○出張」は、会社サーバ3側からダウンロードしたデータであるが、3行目の「歓迎会」はローカル側のスケジュール表メモリSDから読み出したデータである。なお、図中、「新規」は、スケジュールデータを新規作成する際に操作されるボタンを示し、「メニュー」は、処理メニュー画面に戻る際に操作されるボタンを示している。
一方、スケジュール用アプリケーションの起動時に構内に居なければ(ステップA1でNO)、スケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2の内容を読み出して表示させたのち(ステップA9)、操作待ち状態となる(ステップA10)。図7(2)は、一般記憶エリアSD2の内容を読み出して一覧表示させたスケジュール画面を示し、上述した図7(1)のスケジュール画面の内容に比べて1行目及び2行目のデータを除いた内容となっており、ローカル側のスケジュール表メモリSDから読み出したデータのみが表示される。
なお、スケジュール表メモリSDを構成するセキュリティ記憶エリアSD1をアクセスしてその内容を表示させる際には、ユーザ認証(例えば、パスワード認証)を条件としてその表示を許可するようにしている。すなわち、一般記憶エリアSD2の内容は、スケジュール用アプリケーションの起動時に無条件に読み出してスケジュール画面内に一覧表示させるが、セキュリティ記憶エリアSD1内にデータが有れば、パスワードの入力を促し、それに応じて入力されたパスワードに基づいてユーザ認証を行い、正当なユーザであることを確認した上でセキュリティ記憶エリアSD1の内容を読み出してスケジュール画面内に一覧表示させるようにしている。
操作待ち状態において(ステップA10)、何らかの操作が行われると(ステップA10でYES)、スケジュールデータの新規作成を指示する操作であるか(ステップA11)、既存のスケジュールデータの訂正を指示する操作であるか(ステップA12)、スケジュール用アプリケーションの終了を指示する操作であるかを調べる(ステップA13)。ここで、終了操作が行われた場合には(ステップA13でYES)、一時メモリ13a内のスケジュールデータを全て消去したのち(ステップA14)、図5及び図6のフローから抜けるが、スケジュールの新規作成が指示されたときには(ステップA11でYES)、スケジュール作成処理に移る(ステップA15〜A21)。
ここで、スケジュール作成画面を表示させる(ステップA15)。なお、スケジュール作成画面を上述のスケジュール一覧画面の上に重ねて表示させるようにしてもよい。このスケジュール作成画面には、ユーザ操作によって予定日時、予定内容などのスケジュールデータが入力されるが(ステップA16)、その際、新規作成したデータがビジネス用であれば、そのデータに“ビジネスフラグ”を付加するようにしている。すなわち、このスケジュール作成画面内には「ビジネス用途の有無」を問うチェック欄が設けられており、新規作成したデータがビジネス用のデータであれば、ユーザ操作によってその欄にチェックを入れると、そのデータの種類を示すために“ビジネスフラグ”を付加するようにしている。
いま、スケジュールデータを新規作成したのち、そのデータの登録(保管)を指示する操作が行われると(ステップA17でYES)、無線LANモジュール19をアクセスし、構内(会社内)に居るか否かを判別する(ステップA18)。ここで、構内に居なければ(ステップA18でNO)、スケジュール表メモリSDを構成する一般記憶エリアSD2を今回作成したデータの保管先として決定して、当該スケジュールデータを一般記憶エリアSD2に保管させる(ステップA22)。そして、表紙されているスケジュール表の内容を更新させる表示処理を行い、スケジュール作成画面を消去して、スケジュール一覧画面内に今回作成したスケジュールデータを追加表示させる(ステップA21)。その後、上述の操作待ち状態に戻る(ステップA10)。
新規作成したスケジュールデータの登録操作時に構内に居る場合には(ステップA18でYES)、そのデータに“ビジネスフラグ”が付加されているかを調べ(ステップA19)、“ビジネスフラグ”が付加されていなければ、そのデータはブライベート用のデータとして作成されたものであるから、スケジュール表メモリSDの一般記憶エリアSD2を今回作成したスケジュールデータの保管先として決定して、この一般記憶エリアSD2に今回作成したスケジュールデータを保管させる(ステップA22)。また、“ビジネスフラグ”が付加されていれば(ステップA19でYES)、そのデータはビジネス用のデータとして作成されたものであるから、今回作成したデータに“構内フラグ”を付加して会社サーバ3にアップロード送信して、構内データベースDBに保管させる(ステップA20)。なお、“構内フラグ”は、上述のように今回作成したデータがビジネス用のデータで、このデータの保管時に構内に居ることを条件に付加されるフラグである。
すなわち、今回のスケジュールデータがビジネス用として作成されたものではなければ、例え、構内に居るときでも、この作成データをプライベート用のデータとして、スケジュール表メモリSDの一般記憶エリアSD2に保管させるが、ビジネス用として作成され、かつ、構内に居るときには、この作成データを会社サーバ3にアップロード送信して構内データベースDBに保管させる。その後、表示されているスケジュール表を更新させる表示処理として、スケジュール作成画面を消去すると共に、スケジュール一覧画面内に今回作成したスケジュールデータを追加表示させる(ステップA21)。その後、上述の操作待ち状態に戻る(ステップA10)。
他方、スケジュールデータの訂正を指示する操作が行われたときには(ステップA12でYES)、図6のフローに移り、訂正対象として指定されたスケジュールデータを訂正用のスケジュール作成画面に表示させる(ステップA23)。この場合、スケジュール作成画面を上述のスケジュール一覧画面の上に重ねて表示させるようにしてもよい。このスケジュール作成画面内に訂正対象として指定されたスケジュールデータが表示されている状態において、ユーザ操作によって予定日時、予定内容などの訂正入力が行われたのち(ステップA24)、その訂正内容の登録(保管)を指示する操作が行われると(ステップA25でYES)、今回訂正したスケジュールデータに“構内フラグ”が付加されているかを調べる(ステップA26)。
いま、今回訂正したスケジュールデータに“構内フラグ”が付加されていれば(ステップA26でYES)、この訂正データは会社サーバ3からダウンロードしたビジネス用のデータであるから、この訂正データの保管先を元の保管先である会社サーバ3とするが、その際、構内に居るか否かに応じてその保管先を一時的に変更するようにしている。すなわち、無線LANモジュール19をアクセスして、構内に居るか否かを判別し(ステップA27)、訂正データの保管時に構内でなければ(ステップA27でNO)、一時的な保管先として、スケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1を決定して、この訂正データをセキュリティ記憶エリアSD1に保管させる(ステップA29)。
すなわち、ビジネス用のデータを訂正したのち、この訂正データを会社サーバ3にアップロード送信する際に、構内に居なければ(その送信が不可能であれば)、そのデータをスケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1に一時的に保管させる。なお、このスケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1の内容は、次のスケジュール用アプリケーションの起動時に、構内に居ることを条件に(会社サーバ3との送信が可能になった段階で)、会社サーバ3にアップロード送信される(図5のステップA1〜A3)。
訂正データの保管時に構内に居る場合には(ステップA27でYES)、会社サーバ3を訂正スケジュールデータの保管先として決定し、この訂正データに基づいてその訂正前データを更新することによって会社サーバ3側に更新保管させる(ステップA28)。このようにして訂正スケジュールデータを保管させたのちは、表示されているスケジュール表を更新させる表示処理として、スケジュール作成画面を消去すると共に、スケジュール一覧画面内に今回訂正したスケジュールデータを追加表示させる(ステップA30)。その後、上述の操作待ち状態に戻る(図5のステップA10)。
今回訂正したスケジュールデータに“構内フラグ”が付加されていなければ(ステップA26でNO)、このスケジュールデータは、会社サーバ3側からダウンロードしたデータであるかを調べる(ステップA31)。いま、会社サーバ3側からダウンロードしたスケジュールデータを訂正した場合に、そのデータに“構内フラグ”が付加されていなければ、このスケジュールデータはユーザ自身が登録したデータではなく、同一部署などでの共有スケジュールとして、その上司などが会社サーバ3側にアップロードしたデータで、このような共有スケジュールを自己のスケジュールデータとして会社サーバ3側からダウンロードした場合である。このような場合には(ステップA31でYES)、上述のステップA27に移り、構内に居るかに応じてスケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1に保管させたり(ステップA19)、会社サーバ3に更新保管させたりする(ステップA28)。
会社サーバ3からダウンロードしたデータを訂正した場合ではなく、ローカル側のスケジュール表メモリSDから読み出したデータを訂正した場合であれば(ステップA31でNO)、今回の訂正データの保管先として、スケジュール表メモリSDの一般記憶エリアSD2を決定して、このデータを一般記憶エリアSD2に保管させる(ステップA32)。その後、スケジュール表を更新させる表示処理として、スケジュール作成画面を消去すると共に、スケジュール一覧画面内に今回訂正したスケジュールデータを追加表示させたのち(ステップA30)、上述の操作待ち状態に戻る(図5のステップA10)。
以上のように、第1実施形態において携帯電話装置1は、新規作成あるいは訂正されたスケジュールデータを保管する際に、その時点の環境が特定の環境状況に応じてスケジュールデータの保管先を決定し、この保管先にスケジュールデータを保管させるようにしたので、スケジュールデータを保管するときの環境に合わせた最適な保管先にスケジュールデータを確実に保管することができ、安全性と利便性を併せ持つことができる。
会社ネットワーク2を介して会社サーバ3との間でデータ通信が可能な状況下でスケジュールデータを保管する際の特定の環境状況として、会社の構内に居れば、この会社サーバ3に保管させるようにしたので、秘匿なスケジュールデータを保管する上でセキュリティ対策上最適なものとなる。
会社サーバ3に対してスケジュールデータをアップロード送信する際に、その送信が不可能であれば、そのデータをスケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1に一時的に保管しておき、会社サーバ3との送信が可能になった段階で、このセキュリティ記憶エリアSD1に保管されているスケジュールデータを会社サーバ3にアップロード送信するようにしたので、例えば、ビジネス用のデータを構内以外で訂正したとしても、構内に戻ってからの最初のスケジュール起動時に、セキュリティ記憶エリアSD1内に一時記憶しておいた訂正データを会社サーバ3に保管させることが可能となり、セキュリティ対策上効果的なものとなる。
会社サーバ3あるいはスケジュール表メモリSDをデータの保管先として決定するようにしたので、現在の環境に合わせた最適な保管先にデータを保管させることができる。
ローカル側のスケジュール表メモリSDを構成するセキュリティ記憶エリアSD1や一般記憶エリアSD2をデータの保管先として決定するようにしたので、スケジュール表メモリSD内であっても現在の環境に合わせてデータの保管先を振り分けることができる。
現在の環境及びデータの種類に応じてスケジュールデータの保管先を決定するようにしたので、ビジネス用のデータかプライベート用のデータかを加味して最適な保管先にスケジュールデータを振り分けることができる。
会社サーバ3からダウンロード取得したスケジュールデータを元にそれを訂正した場合には、この訂正データの保管先として会社サーバ3を決定するようにしたから、訂正後も元の場所に保管させることができる。
なお、上述した第1実施形態においては、会社サーバ3に対してスケジュールデータをアップロード送信する際に、その送信が不可能であれば、そのデータをスケジュール表メモリSDのセキュリティ記憶エリアSD1に一時的に保管しておき、構内に戻ってからの最初のスケジュール起動時に、このセキュリティ記憶エリアSD1内のデータを会社サーバ3にアップロード送信するようにしたが、スケジュール起動を条件とせずに構内に戻った段階で、セキュリティ記憶エリアSD1内のデータを会社サーバ3にアップロードするようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態においては、会社サーバ3やローカル側のスケジュール表メモリSDに保管されているスケジュールデータを取得して訂正する場合を例示したが、予定変更などによって不必要となったスケジュールデータを削除するようにしてもよく、訂正、削除を含めたデータ更新処理を行うようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態においては、スケジュールデータを保管する場合を例示したが、そのほかに個人データ、会社用データなどの秘匿なデータなどを保管するようにしてもよく、保管するデータの種類は問わず、任意である。また、データと共にプログラムなども含めて保管するようにしてもよい。
(実施形態2)
以下、本発明の第2実施形態について図8〜図10を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、新規作成あるいは訂正されたデータを保管する際に、その時点の環境状況として構内か否かに応じてデータの保管先を決定するようにしたが、この第2実施形態においては、環境状況として特定の位置及び時間帯か否かに応じてデータの保管先を決定するようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図8は、第2実施形態において、携帯電話装置1が利用可能なネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話装置1は、会社ネットワーク2を介して会社サーバ3に接続可能であると共に、公衆ネットワーク4を介して公共サーバ5に接続可能であるほか、ホーム(構内)ネットワーク(無線LAN)6を介して自宅(ホーム)サーバ7に接続可能となっている。なお、会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7には、ユーザ専用フォルダUFか備えられており、この専用フォルダUFは、正当なユーザであることを条件にアクセスが許可されるセキュリティフォルダUF1と、何時でも自由にアクセスが可能な一般フォルダUF2とを有している。
このようなネットワーク環境においては、会社の会社ネットワーク2から公共サーバ5をアクセスしたり、公衆ネットワーク4を介してホームネットワーク6内の自宅サーバ7をアクセスしたりすることが可能となっている。また、ホームネットワーク6から公共サーバ5をアクセスしたり、公衆ネットワーク4を介して会社サーバ3をアクセスしたりすることが可能となっている。なお、自宅サーバ7は、携帯電話装置1に対して外部装置となる。
図9は、第2実施形態において保管先テーブルSTを説明するための図である。
保管先テーブルSTは、新規作成あるいは訂正されたファイルを保管する際に、その時点の環境状況(特定の位置及び時間帯)に応じて決定される保管先を記憶するもので、「位置」、「時間帯」、「保管先」の各項目を有している。ここで、例えば、構内(会社)に居る場合に、“平日09時00分から12時00分や13時00分〜19時00分”の時間帯でのデータの保管先を会社サーバ3とし、自宅に居る場合、休日22時00分から08時00分の時間帯でのデータの保管先を自宅サーバ7とし、その他の位置、時間帯では、公共サーバ5としている。
図10は、第2実施形態において、何らかのアプリケーションを起動させた際に実行開始される動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU11は、処理メニュー画面の中から任意に選択されたアプリケーションを起動させると共に、その選択アプリケーションで使用する各データファイルを各種の保存先(例えば、自宅サーバ7や公共サーバ5)からダウンロードして一時メモリ13aに記憶させて(ステップB1)、そのファイル名を一覧表示させる(ステップB2)。
このようなファイル一覧画面が表示されている状態において、この一覧画面の中からユーザ操作によって任意のファイルを訂正対象として選択したり、新規ファイルの作成を指示したりすると、それに応じてファイル訂正処理やファイル作成処理を行う(ステップB3)。なお、データファイルの作成には、例えば、公共サーバ5から任意のファイル(例えば、音楽コンテンツや映像コンテンツなど)をダウンロードした場合も含まれる。
ここで、起動中のアプリケーションの終了を指示する操作を行うと(ステップB4でYES)、そのアプリケーション用の各データファイルの中にファイルの訂正や新規作成されたファイルが有るかを調べ(ステップB5)、訂正や新規作成されたファイルが無ければ(ステップB5でNO)、一時メモリ13a内の各データファイルを全て削除したのち(ステップB10)、図10のフローから抜ける。一方、訂正や新規作成されたファイルが有れば(ステップB5でYES)、位置検出部20から現在位置を取得すると共に時計部21から現在日時を取得し、この現在位置、現在日時と保管先テーブルST内の「位置」、「時間帯」とを比較する(ステップB6)。
その結果、現在位置及び現在日時に該当する「位置」、「時間帯」が有れば(ステップB7でYES)、このアプリケーション用の各データファイルの中に、予めユーザ操作によってセキュリティ設定されているファイルが有るかを調べ(ステップB8)、セキュリティ設定のファイルが有れば、現在位置及び現在日時に該当する保管先テーブルST内の「保存先」として指定して、この「保存先」側のセキュリティフォルダUF1に対して各データファイルをアップロードするが(ステップB9)、セキュリティ設定されているファイルが無ければ(ステップB8でNO)、その「保存先」側の一般フォルダUF2に対して各データファイルをアップロードする(ステップB11)。その後、一時メモリ13a内の各データファイルを全て削除したのち(ステップB10)、図10のフローから抜ける。
他方、現在位置及び現在日時に該当する「位置」、「時間帯」が無ければ(ステップB7でNO)、このアプリケーション用の各データファイルの中にセキュリティ設定されているファイルが有るかを調べる(ステップB12)。ここで、セキュリティ設定のファイルが有れば、公共サーバ5を「保存先」として、そのユーザ専用フォルダUF内のセキュリティフォルダUF1に各データファイルをアップロードするが(ステップB13)、セキュリティ設定されているファイルが無ければ(ステップB12でNO)、公共サーバ5のユーザ専用フォルダUF内の一般フォルダUF2に対して各データファイルをアップロードする(ステップB14)。その後、一時メモリ13a内の各データファイルを全て削除したのち(ステップB10)、図10のフローから抜ける。
以上のように、この第2実施形態において携帯電話装置1は、会社ネットワーク2、公衆ネットワーク4、ホームネットワーク6を介して会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7にアクセスが可能なネットワーク環境下において、位置検出部20から取得した現在位置に基づいて保管先テーブルSTを参照し、現在位置が特定位置であれば、会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7のいずれかをデータファイルの保存先として決定するようにしたので、位置に合った最適な保管先にデータファイルを保管させることができる。
携帯電話装置1は、会社ネットワーク2、公衆ネットワーク4、ホームネットワーク6を介して会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7にアクセスが可能なネットワーク環境下において、時計部21から取得した現在時刻に基づいて保管先テーブルSTを参照し、現在位置が特定の時間帯であれば、会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7のいずれかをデータファイルの保存先として決定するようにしたので、時間帯に合った最適な保管先にデータファイルを保管させることができる。
携帯電話装置1は、会社ネットワーク2を介して接続される会社サーバ3、公衆ネットワーク4を介して接続される公共サーバ5、ホームネットワーク6を介して接続される自宅サーバ7にアクセスが可能なネットワーク環境下において、データファイルの保存先として、会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7のいずれかをデータファイルの保存先として決定するようにしたので、現在の環境に合わせた最適な保管先にデータファイルを保管させることができる。
セキュリティ設定されているデータファイルであるかに応じてユーザ専用フォルダUF内のセキュリティフォルダUF1、一般フォルダUF2のいずれかをデータファイルの保管先として決定するようにしたので、秘匿なデータを保管する上でセキュリティ対策上最適なものとなる。
なお、上述した第2実施形態においては、会社ネットワーク2、公衆ネットワーク4、ホームネットワーク6を介して会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7にアクセスが可能なネットワーク環境下を例示したが、これに限らず、例えば、自宅内、公共施設内、ショッピング施設内などにおいて、無線LANを使用した公衆インターネットサービスを実施しているホットスポット(図示せず)にも接続可能としてもよい。
また、上述した第2実施形態においては、データファイルを訂正する場合を例示したが、不必要となったデータファイルを削除するようにしてもよく、訂正、削除を含めたデータ更新処理を行うようにしてもよい。
また、上述した第2実施形態においては、会社サーバ3、公共サーバ5、自宅サーバ7を保存先としたが、携帯電話装置1側に設けられている記憶部内の複数領域のうち、現在の環境状況に応じた領域を保存先として決定するようにしてもよい。
その他、上述した各実施形態においては、携帯端末装置として携帯電話装置を例示したが、これに限らず、例えば、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、ゲーム機器、それらの複合機などであってもよい。
1 携帯電話装置
2 会社ネットワーク
3 会社サーバ
4 公衆ネットワーク
5 公共サーバ
6 ホームネットワーク
7 自宅サーバ
11 CPU
12 記憶部
15 電話通信部
17 操作部
18 表示部
19 無線LANモジュール
20 位置検出部
21 時計部
DB 構内データベース
SD スケジュール表
SD1 セキュリティ記憶エリア
SD2 一般記憶エリア
ST 保管先テーブル
UF ユーザ専用フォルダ
UF1 セキュリティフォルダ
UF2 一般フォルダ

Claims (5)

  1. データを保管させるための保管処理を実行可能な携帯端末装置であって、
    データを保管する際に、その時点で取得した現在の環境状況が特定の環境状況として特定構内に居るか否かを判別する環境判別手段と、
    前記データを保管する際に、そのデータがセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別する種別判別手段と、
    前記環境判別手段によって特定構内に居ると判別され、かつ前記種別判別手段によって前記セキュリティ設定されているデータであると判別された際に、その構内の外部装置をデータ保管先として決定する決定手段と、
    この決定手段によって決定された保管先に前記セキュリティ設定されているデータを保管させるためのデータ保管処理を行う保管処理手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
  2. ネットワークを介して外部装置との間でデータ通信を行う通信手段を更に備え、
    前記保管処理手段は、前記決定手段によって保管先として決定された前記外部装置に対して、前記通信手段によってネットワークを介して前記セキュリティ設定されているデータを送信して保管させる処理を行う、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記保管処理手段は、前記外部装置に対して前記セキュリティ設定されているデータをアップロード送信する際に、その送信が不可能であれば、そのデータを当該端末装置側の記憶手段にセキュリティデータとして保管し、前記外部装置への送信が可能になった段階で前記記憶手段に保管されている前記セキュリティ設定されているデータを当該外部装置に送信する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
  4. ネットワークを介して外部装置との間でデータ通信を行う通信手段を更に備え、
    前記種別判別手段は、前記データを保管する際に、そのデータが前記通信手段によってネットワークを介して外部装置から取得したデータを元にして更新したセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別し、
    前記決定手段は、前記種別判別手段によって判別された種別が、前記外部装置から取得したデータを元にして更新したセキュリティ設定されているデータであれば、当該外部装置をデータの保管先として決定し、
    前記保管処理手段は、前記決定手段によって保管先として決定された外部装置に対して前記セキュリティ設定されているデータを送信して保管させる処理を行う、
    ようにしたことを特徴とする請求項記載の携帯端末装置。
  5. コンピュータに対して、
    データを保管する際に、その時点で取得した現在の環境状況が特定の環境状況として特定構内に居るか否かを判別する機能と、
    前記データを保管する際に、そのデータがセキュリティ設定されているデータであるか否かを当該データの種別として判別する機能と、
    前記判別結果によって特定構内に居ると判別され、かつ前記判別結果によって前記セキュリティ設定されているデータであると判別された際に、その構内の外部装置をデータ保管先として決定する機能と、
    前記決定された保管先に前記セキュリティ設定されているデータを保管させるためのデータ保管処理を行う機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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