JP5402418B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録紙上に画像を形成する画像形成装置に関する。詳しくは、変更値を反映させる反映先を指定するための反映先設定情報が設定されたとき、基準となるページの反映先設定情報に基づくチケット項目の設定値と同一の設定値を有する全てのページに対して変更後のチケット項目の変更値を反映させるものである。
近年、複写機等の画像形成装置には、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶部に保存したジョブを編集するためのチケット編集機能が設けられている。チケット編集機能では、ページ単位で用紙設定を変更することが可能であり、例えば、現在のページ、1つおきのページ、全てのページ、任意の複数ページの何れかを選択して、それらのページに同じプリント設定を一度の設定操作で行うことができる。また、物理ページ(プリントページ)、論理ページ(原稿ページ)にウォーターマーク、アノテーションの設定の変更が可能であり、端末装置側では、章単位またはページ単位にプリント設定の変更を行うことができるようになっている。
さらには、プリント設定の編集の適用範囲を適切かつ容易に設定することを目的として、プリントジョブのジョブチケットの設定内容およびページチケットの編集内容に基づいて、複数のページチケット編集の適用範囲から選択可能なページチケット編集の適用範囲を判断する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−176610号公報
ところで、同一トレイにおいて複数の用紙サイズの設定が行われている場合には、用紙トレイの数は有限であるため、印刷ジョブを実行することができない。このとき、従来の画像形成装置では、同一トレイに設定された用紙サイズを変更するために、ページ数に応じて逐次用紙サイズを変更しなければならないため、操作工数が増えてしまうという問題があった。さらに、トレイが別々に設定されているインデックス紙サイズを変更したいときには、印刷ジョブの中で変更したいインデックス紙サイズが設定されているページを探し、ひとつひとつ設定する必要があり、これも操作工数を増加させる要因となっていた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ジョブを構成するページのページ設定情報の変更値を特定のページに対して簡易に反映させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、ページ単位で設定されるページ設定情報を有する印刷ジョブの編集を行うジョブ編集機能を備えた画像形成装置であって、所定のページのページ設定情報に含まれる特定のチケット項目の設定値を編集するための変更値を受け付けると共に、変更値を反映させる反映先を指定するための反映先設定情報を受け付ける操作部と、印刷ジョブのページ設定情報を取得し、操作部において受け付けられた反映先設定情報に基づいて、取得したページ設定情報に含まれる特定のチケット項目の設定値を操作部で受け付けられた変更値とする制御部とを備え、制御部は、反映先設定情報がトレイ情報であるとき、所定のページのトレイ情報に基づく用紙トレイ項目の設定値と、他ページのトレイ情報に基づく用紙トレイ項目の設定値とが同一であるか否かを判断し、当該用紙トレイ項目の設定値が同一であると判断した場合、他ページの特定のチケット項目の設定値を変更値とすることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る画像形成装置は、特定のチケット項目が、用紙トレイ、用紙サイズ、用紙種類、坪量、用紙の色、パンチ穴の有無または用紙関連のチケットを一括管理するプロファイルであることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る画像形成装置は、操作部が、反映先設定情報として、印刷ジョブとは異なる他の印刷ジョブに変更値を反映させるための他ジョブ情報を受け付け、制御部は、操作部により受け付けられた他ジョブ情報に基づいて、編集中の印刷ジョブにおける変更値の反映処理が終了した後に、他の印刷ジョブにおける変更値の反映処理を行うことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る画像形成装置は、印刷ジョブを保存する記憶部をさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項に係る画像形成装置は、操作部が、反映先設定情報として、変更値を反映させるページを指定するページ指定情報を受け付け、制御部は、操作部により受け付けられたページ指定情報に基づいて、指定されたページのチケット項目の設定値に対して変更値を反映させることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、用紙トレイ項目の設定値が同一となる全てのページに対して変更値を反映させることができるので、ページ単位で設定値を変更する必要がなくなり、変更による操作工数を低減できる。また、変更値の反映先を指定する反映先設定情報に基づいて変更値を反映させるので、不適当な設定等による禁則を吸収できる。
請求項に係る発明によれば、用紙トレイや用紙サイズ等の様々なチケット項目の変更値を、他ページのチケット項目の設定値に対して反映させることができる。
請求項に係る発明によれば、他の印刷ジョブに対しても、現在編集している印刷ジョブの変更値を反映させることができるので、操作工程数を大幅に削減することができる。
請求項に係る発明によれば、画像形成装置に接続される情報処理装置等から送信される複数の印刷ジョブを保存することができるようになる。
請求項に係る発明によれば、指定したページに対してのみ、チケット項目の変更値を反映させることができるので、ページ毎にチケット項目の設定値を変更する操作が不要となり、操作工程数を大幅に削減することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 画像形成装置のブロック構成例を示す図である。 HDDに保存される印刷ジョブの構成例を示す図である。 ジョブリスト画面の構成例を示す図である。 チケット編集画面の構成例を示す図である。 用紙サイズ設定画面の構成例を示す図である。 反映先設定情報が同一トレイの全シートに設定された場合の画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 反映先設定情報が同一サイズの全シートに設定された場合の画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の表示部に表示される指定ページ設定画面の構成例を示す図である。 指定ページが設定された場合の画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の表示部に表示される用紙サイズ設定画面の構成例を示す図である。 ジョブリスト画面の構成例を示す図である。 ほかのジョブが設定された場合の画像形成装置の動作例を示すフローチャートである(その1)。 ほかのジョブが設定された場合の画像形成装置の動作例を示すフローチャートである(その2)。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の表示部に表示されるステープル設定画面の構成例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の表示部に表示されるスムージング設定画面の構成例を示す図である。
以下、発明を実施するための最良の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置の構成例]
本発明に係る画像形成装置100は、図1に示すように、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるものであり、二次転写部5A、クリーニング部6A、中間転写ユニット7、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色および黒(BK)色作像用の画像形成部10Y,10M,10C,10K、用紙トレイ20、送り出しローラ21、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23、定着部24および中間転写ユニット7を備えている。
Y色作像用の画像形成部10Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)、帯電部2Y、走査露光ユニット3Y、現像部4Y、一次転写部5Yおよび、クリーニング部6Yを有している。画像形成部10Yでは帯電、露光、現像が行われて、感光体ドラム1Y上にY色のトナー画像が形成される。走査露光ユニット3Yは、感光体ドラム1Yに画像情報に基づくレーザービーム光Lbを走査して静電潜像を形成する。
M色作像用の画像形成部10Mは、感光体ドラム1M、帯電部2M、走査露光ユニット3M、現像部4M、一次転写部5M、クリーニング部6Mを有している。画像形成部10Mでは帯電、露光、現像が行われて、感光体ドラム1M上にM色のトナー画像が形成される。
C色作像用の画像形成部10Cは、感光体ドラム1C、帯電部2C、走査露光ユニット3C、現像部4C、一次転写部5C、クリーニング部6Cを有している。画像形成部10Cでは帯電、露光、現像が行われて、感光体ドラム1C上にY色のトナー画像が形成される。
BK色作像用の画像形成部10Kは、感光体ドラム1K、帯電部2K、走査露光ユニット3K、現像部4K、一次転写部5K、クリーニング部6Kを有している。画像形成部10Kでは帯電、露光、現像が行われて、感光体ドラム1K上にM色のトナー画像が形成される。
上述の画像形成部10Y〜10Kには、隣接して中間転写ユニット7が設けられ、中間転写ユニット7は、半導電性の無終端状の中間転写ベルト8を有している。中間転写ベルト8は複数のローラにより巻回され、回動可能に支持される。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成されたY,M,C,BK色のトナー画像は、回動する中間転写ベルト8と同期がとられて、一次転写部5Y,5M,5C,5Kにより、逐次、中間転写ベルト8上に転写される。この転写によって重ね合わされ、合成されたカラー画像が中間転写ベルト8上に形成される。
一方、用紙トレイ20内に収容された用紙Pは、送り出しローラ21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写部5Aに搬送される。中間転写ベルト8上に重ね合わされたカラー画像は、二次転写部5Aによって、用紙P上に一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着部24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
[画像形成装置のブロック構成例]
画像形成装置100は、図2に示すように、画像形成装置本体12とプリンタコントローラ部80とを備えている。画像形成装置本体12は、スキャナ部30と制御部40と操作表示部60とプリンタ部70とプリンタコントローラ部80とから構成されている。
スキャナ部30は、CCDイメージセンサ32と、CCDイメージセンサ32を駆動するスキャナ制御部34とを有している。CCDイメージセンサ32は、スキャナ制御部34の制御に基づいて原稿面を光走査してアナログ画像信号を読み取る。スキャナ制御部34は、CCDイメージセンサ32により読み取られたアナログ画像信号を読取処理部50に供給する。
操作表示部60は、表示部62と操作部64とを有しており、本例では、表示部62と操作部64とが一体に組み合わされたタッチパネルにより構成される。表示部62は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等から構成され、メニュー画面やジョブリスト画面200、チケット編集画面300(図4,図5参照)等を表示する。操作部64は、マウスやキーボート、操作画面等から構成され、チケット編集画面300等において所定のチケット項目がタッチ操作またはカーソル操作されたとき、選択された項目に基づく入力情報(位置座標)を検出する。
制御部40は、スキャナ部30、プリンタ部70および操作表示部60のそれぞれの動作を制御するものであり、画像制御部(制御部)42とDRAM制御IC44と不揮発性メモリ46と画像メモリ48と読取処理部50と圧縮IC52と書込処理部54と伸長IC56とHDD58とを有している。
画像制御部42は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、不揮発性メモリ46に格納されている各種処理プログラムを読み出してRAM上に展開し、当該プログラムとCPUとの協働により画像形成装置100の各部の処理動作を統括的に制御する。
画像制御部42は、後述するチケット編集画面300において変更されたチケット項目の変更値を反映させる反映先を指定するための反映先設定情報が操作部64で受け付けられたとき、基準となるページの反映先設定情報に基づくチケット項目の設定値と同一のチケット項目の設定値を有する全てのページに対して、変更後の変更値を反映させる。
不揮発性メモリ46は、半導体メモリ等から構成され、画像制御部42等により実行される各種の制御プログラムや、当該画像形成装置の機能に応じた情報等を記憶する。
画像メモリ48は、例えば、DRAM(Dynamic RAM)から構成され、圧縮メモリ48aとページメモリ48bとを有している。圧縮メモリ48aは、ジョブリスト画面200、チケット編集画面300等の圧縮画像データを格納するためのメモリであり、ページメモリ48bは、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリである。
HDD58は、記憶部の一例であり、画像形成装置100やプリンタコントローラ部80に接続される情報処理装置90により生成された印刷ジョブ等を保存するものである。図3に示すように、HDD58には、複数の印刷ジョブ(ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3・・・ジョブn)が保存される。各印刷ジョブには、ジョブ全体の情報とページ単位の情報と画像データとが含まれている。ページ単位の情報には、例えば、用紙トレイ、用紙サイズ、用紙種類、坪量、用紙の色、パンチ穴の有無、用紙関連のチケットを一括管理するプロファイル等の各チケット項目に対応した内容(設定値)が含まれている。
読取処理部50は、CCDイメージセンサ32により光電変換されたアナログ画像信号を処理して圧縮IC52に画像データを出力する。DRAM制御IC44は、画像制御部42の制御に基づいて読取処理部50から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC52に実行させて、圧縮画像データを圧縮メモリ48aに格納させる。また、DRAM制御IC44は、画像制御部42の制御に基づいて圧縮メモリ48aから読み出した圧縮画像データを伸長IC56により伸長処理を実行させてページメモリ48bに格納させ、ページメモリ48bから非圧縮画像データを読み出して書込処理部54に出力する。書込処理部54は、伸長された画像データを記録紙への書込み用に処理し、プリンタ部70に出力する。
プリンタ部70は、図1で説明した感光体ドラム1、帯電部2、現像部3、転写部4、分離部5およびクリーニング部6の他に、レーザーダイオード72(LD)とプリンタ制御部74とを有している。レーザーダイオード72は、書込処理部54から出力される画像データに基づいて所定の強度のレーザ光を感光体ドラム1に射出する。プリンタ制御部74は、画像制御部42から供給される制御信号に基づいてレーザーダイオード72等を制御する。
FNS制御部76は、プリンタ制御部74に接続され、図示しない後処理装置に設けられた穿孔手段、シフト手段およびステープラ手段等の動作を制御する。
プリンタコントローラ部80は、画像形成装置100をネットワークプリンタとして使用する場合に、LANに接続される情報処理装置90から画像データ等を画像形成装置本体12に送信するものであり、コントローラ制御部82とDRAM制御IC84と画像メモリ86と通信インタフェース(I/F)88とを有している。
コントローラ制御部82は、プリンタコントローラ部80の各部の動作を統括的に制御し、LANを介して情報処理装置90から入力される画像データ等を画像形成装置100の動作状態に応じてプリントジョブとして出力する。通信インタフェース88は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLANと接続するための通信インタフェースであり、情報処理装置90からLANを介してプリント対象の画像データを受信し、受信した画像データをDRAM制御IC84に出力する。
DRAM制御IC84は、通信インタフェース88により受信された画像データを画像メモリ86に記憶したり、画像メモリ86から画像データを読み出したりする。また、DRAM制御IC84は、本体側のDRAM制御IC44とPCIバスで接続されており、コントローラ制御部82の指示に基づいてプリント対象の画像データを画像メモリ86から読み出してDRAM制御IC44に出力する。
情報処理装置90は、例えばパーソナルコンピュータから構成され、ユーザにより設定された印刷ジョブに基づくジョブデータを生成し、LANを介して画像形成装置100に送信する。印刷ジョブに基づくジョブデータには、ジョブの加工情報やプリントの指示設定情報等が含まれている。
[ジョブリスト画面の構成例]
次に、表示部62に表示されるジョブリスト画面200の構成の一例について説明する。画像形成装置100の表示部62の画面には、画像形成装置100の電源がオンされると、初期画面としてのメニュー画面が表示される。このメニュー画面の上部には、機械状態ボタン201、ジョブリストボタン202、読出しボタン203、コピーボタン204、スキャンボタン205が表示される。例えば、メニュー画面においてジョブリストボタン202がユーザのタッチ操作またはカーソル操作により選択されると、図4に示すように、ジョブリスト画面200が表示される。なお、本実施の形態において、表示部62における画面の選択とは、タッチ操作による選択とカーソル操作による選択を含むものとする。
ジョブリスト画面200は、情報処理装置90から送信された印刷ジョブや、画像形成装置100の操作部64の操作により入力された印刷ジョブ等をHDD58から読み出して一覧表示したものである。ジョブリスト画面200の中央には、HDD58に保存されている複数の印刷ジョブ(予約ジョブ等)のジョブリスト220が一覧表示される。このジョブリスト220は、例えば、ファイル名、ユーザ名、最終更新日時、印刷枚数および印刷部数の各項目から構成され、更新日時が新しい順に画面上側から配置される。また、ジョブリスト画面200には、ユーザがジョブリスト220の中から所定の印刷ジョブを選択するためのカーソルCLが設けられている。例えば、カーソルCLによって印刷ジョブJB4が選択されると、選択された印刷ジョブJB4が強調表示(網掛け表示)される。
ジョブリスト画面200の左側には、ジョブリスト220の中から選択された印刷ジョブのジョブ情報を表示するジョブ情報表示画面210が設けられている。ジョブ情報表示画面210には、選択された印刷ジョブの、縮小(サムネイル)画像と、用紙トレイ、用紙サイズ、紙種、坪量等の各チケット項目における設定値が表示される。
ジョブリスト画面200の右下側には、ジョブチケットボタン230とページ編集ボタン232とが表示される。ジョブチケットボタン230は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブの用紙トレイ、用紙サイズ、紙種、坪量等の各チケット項目の設定値を編集するチケット編集画面300(図5参照)に切り替えるためのボタンである。ページ編集ボタン232は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブの画像の入れ替えや、削除、挿入等の編集を行う画像編集画面に切り替えるためのボタンである。
[チケット編集画面の構成例]
次に、チケット編集画面300の構成の一例について説明する。ジョブリスト画面200においてジョブチケットボタン230が選択されると、図5に示すように、ジョブリスト画面200からチケット編集画面300に切り替えて表示される。チケット編集画面300は、ジョブリスト画面200で選択された印刷ジョブのページ単位で設定されている用紙トレイ、用紙サイズ、紙種、坪量等の各チケット項目の編集や印刷ジョブ全体の編集を行うための画面である。
チケット編集画面300の中央より若干上側には、ジョブリスト220においてユーザにより選択された印刷ジョブの所定ページ(例えば第1ページ)の縮小画像340が表示される。縮小画像340の下方には、ジョブリスト220で選択された印刷ジョブに含まれる複数のチケット項目をページ別に編集するための用紙設定ボタン群350が設けられている。
用紙設定ボタン群350は、プロファイル番号を設定するためのプロファイル設定ボタン351と、用紙サイズを設定するための用紙サイズ設定ボタン352と、用紙トレイを設定するための用紙トレイ設定ボタン353と、用紙の種類を選択するための用紙種類設定ボタン354と、用紙の坪量を設定するための坪量設定ボタン355と、用紙の色を設定するための色紙設定ボタン356と、パンチ穴の有無を設定するためのパンチ設定ボタン357とから構成されている。
チケット編集画面300の上部左側には、印刷ジョブのファイル名やパスワード等を設定するための基本設定ボタン群310が設けられ、その下方にはソートや排紙順を設定するための出力設定ボタン群320が設けられ、さらにその下方には小冊子や無線とじ等を設定するための応用設定ボタン群330が設けられている。これらのボタンは、ジョブ全体のチケット項目の編集を行うためのボタンである。
チケット編集画面300の上部右側には、印刷面を設定するための印刷面設定ボタン360が設けられ、その下方には排紙トレイの設定やステープルの有無の設定を行うための出力設定ボタン群370が設けられ、さらにその下方には画像シフトの設定やスムージング機能の設定を行うための画質調整ボタン群380が設けられる。
[用紙サイズ設定画面の構成例]
次に、用紙サイズ設定画面400の構成の一例について説明する。チケット編集画面300において、例えば用紙サイズ設定ボタン352が選択されると、図6に示すように、チケット編集画面300上に用紙サイズ設定画面400が重ねて表示される。この用紙サイズ設定画面400は、印刷ジョブの生成時に設定された用紙サイズを変更すると共に、変更した用紙サイズを反映させる反映先を設定するための画面である。
用紙サイズ設定画面400の上部には、左側から定形サイズ設定ボタン410、不定形サイズ設定ボタン411およびインデックス紙設定ボタン412が設けられている。ここで、例えば、定形サイズ設定ボタン410が選択されると、用紙サイズ設定画面400の中央には選択可能な複数の用紙サイズボタン群420が表示される。用紙サイズボタン群420は、例えば、A4(縦)サイズやA3サイズ、B5(横)サイズ等の各種の用紙サイズに対応したボタンから構成されている。
また、用紙サイズ設定画面400の下部左側には、用紙サイズボタン群420の選択により変更された用紙サイズの変更を反映させる反映先を選択するためのチェックボックス群430が設けられている。チェックボックス群430は、「このシート」を選択するための第1のチェックボックス431と、「全シート」を選択するための第2のチェックボックス432と、「同一トレイの全シート」を選択するための第3のチェックボックス433と、「同一サイズの全シート」を選択するための第4のチェックボックス434とから構成されている。なお、第5のチェックボックス435については後述する。
第1のチェックボックス431は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブを構成する複数のページのうち現在編集中のページ(「このシート」)にのみ、用紙サイズの変更を反映させるためのボックスである。第2のチェックボックス432は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブを構成する全ページ(「全シート」)に、用紙サイズの変更を反映させるためのボックスである。
第3のチェックボックス433は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブを構成する複数のページのうち、現在編集しているページの用紙トレイ項目の設定値と同一の設定値を有する他の全てのページに対して、用紙サイズ等の特定のチケット項目の変更を反映させるためのボックスである。第4のチェックボックス434は、ジョブリスト220で選択した印刷ジョブを構成する複数のページのうち、現在編集しているページの用紙サイズ項目の設定値と同一の設定値を有する他の全てのページに対して、用紙サイズ等の特定のチケット項目の変更を反映させるためのボックスである。
用紙サイズ設定画面400の下部右側には、用紙サイズ設定画面400を閉じるためのキャンセルボタン450と、用紙サイズの変更を確定するOKボタン452とが設けられている。
[画像形成装置の動作例(その1)]
次に、画像形成装置100の動作の一例について説明する。この例では、用紙サイズ設定画面400において、印刷ジョブを構成する第1ページの用紙サイズを「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に変更した後、第3のチェックボックス433である「同一トレイの全シート」を選択し、OKボタン452を選択した場合の画像形成装置100の処理を示している。このとき、変更反映先情報はトレイ情報であり、選択された印刷ジョブの第1ページ目を基準ページとする。
図7に示すように、ステップS100で画像制御部42は、ジョブリスト画面200において選択された印刷ジョブの所定ページのページ設定情報を取得する。例えば、画像制御部42は、現在選択されている印刷ジョブの第2ページのページ設定情報をHDD58から取得する。このページ設定情報には、例えば、用紙トレイ項目の「トレイ1」や用紙サイズ項目の「A4(縦)」等の各チケット項目の設定値が含まれている。
ステップS110で画像制御部42は、反映先設定情報として設定されている「同一トレイの全シート」に基づいて、基準となるページの用紙トレイ項目の設定値と、ステップS100で取得した他ページの用紙トレイ項目の設定値とが同一であるか否かを判断する。例えば、第1ページの用紙トレイ項目が「トレイ1」であり、第2ページの用紙トレイ項目が「トレイ1」である場合には、用紙トレイ項目の設定値が同一であるとしてステップS120に進む。一方、第1ページの用紙トレイ項目が「トレイ1」であり、第2ページの用紙トレイ項目が「トレイ2」である場合、用紙トレイ項目の設定値が同一でないとしてステップS130に進む。
ステップS120で画像制御部42は、用紙トレイ項目の設定値が同一であると判断した場合、ステップS100で取得したページの用紙サイズ(設定値)を、用紙サイズ設定画面400で編集された変更後の用紙サイズ(変更値)に変更する。例えば、第1ページの用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に編集された場合には、第2ページの用紙サイズを「8.5×11(横)」に変更する。
ステップS130で画像制御部42は、ジョブリスト画面200で選択した印刷ジョブにおいて次のページがあるか否かを判断する。画像制御部42は、次のページ(例えば、第3ページ)があると判断した場合にはステップS140に進み、次のページがないと判断した場合にはステップS150に進む。
ステップS140で画像制御部42は、次のページがある場合には、次のページのページ設定情報を取得してステップS110に戻る。そして、上記ステップS110〜ステップS140までの処理と同様の処理が印刷ジョブの全ページ(残りのページ)に対して繰り返し実行される。つまり、印刷ジョブが複数のページで構成されている場合、全ページに対して、基準ページの用紙トレイ項目の設定値と同一であるか否かが判断され、同一の設定値を有する全てのページに対して、変更した後の用紙サイズを反映させる。
一方、ステップS150で画像制御部42は、印刷ジョブを構成する全てのページに対して一連の反映適用処理が終了したと判断すると、用紙サイズ設定画面400を閉じる。
[画像形成装置の動作例(その2)]
次に、変更反映先情報として第4のチェックボックス434(「同一サイズの全シート」)を選択した場合の画像形成装置100の動作の一例について説明する。変更反映先情報は用紙サイズ情報であり、選択された印刷ジョブの第1ページ目を基準ページとする。なお、上述した画像形成装置の動作例(その1)と共通する処理については説明を簡略化する。
図8に示すように、ステップS200で画像制御部42は、ジョブリスト画面200において選択された印刷ジョブの所定ページのページ設定情報を取得する。例えば、現在選択されている印刷ジョブの第2ページのページ設定情報を取得する。
ステップS210で画像制御部42は、反映先設定情報として設定されている「同一サイズの全シート」に基づいて、基準となる基準ページの用紙サイズ項目の設定値と、取得した他ページの用紙サイズ項目の設定値とが同一であるか否かを判断する。例えば、第1ページの変更前の用紙サイズが「A4(縦)」であり、第2ページの用紙サイズが「A4(縦)」である場合には、用紙サイズ項目の設定値が同一であるとしてステップS220に進む。一方、第1ページの変更前の用紙サイズが「A4(縦)」であり、第2ページの用紙サイズが「A3(横)」である場合、用紙サイズ項目の設定値が同一でないとしてステップS230に進む。
ステップS220で画像制御部42は、用紙サイズ項目の設定値が同一であると判断した場合、ステップS200で取得したページの用紙サイズを、用紙サイズ設定画面400で編集された変更後の用紙サイズに変更する。例えば、第1ページの用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に編集された場合には、第2ページの用紙サイズを「8.5×11(横)」に変更する。
ステップS230で画像制御部42は、ジョブリスト画面200で選択した印刷ジョブにおいて次のページがあるか否かを判断する。画像制御部42は、次のページ(例えば、第3ページ)があると判断した場合にはステップS240に進み、次のページがないと判断した場合にはステップS250に進む。
ステップS240で画像制御部42は、次のページがある場合には、次のページのページ設定情報を取得してステップS210に戻る。そして、上記ステップS210〜ステップS240までの処理と同様の処理が印刷ジョブの全ページに対して繰り返し実行される。つまり、印刷ジョブが複数のページで構成されている場合、全ページに対して、基準ページの用紙サイズ項目の設定値と同一であるか否かが判断され、同一の設定値を有する全てのページに対して、変更後の用紙サイズ項目の変更値を反映させる。
一方、ステップS250で画像制御部42は、印刷ジョブを構成する全てのページに対して一連の反映適用処理が終了したと判断すると、用紙サイズ設定画面400を閉じてチケット編集画面300に切り替える。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、所定のページの反映先設定情報に基づくチケット項目の設定値と同一の設定値を有する他の全てのページに対して、所定のページの変更値を反映させることができるようになる。これにより、ユーザは、チケット編集画面300において変更の反映先等を選択するだけで、所定のページの反映先設定情報に基づくチケット項目の設定値と同一の設定値を有する全てのページに対して一括で変更値を反映させることができるので、ページ毎にチケット項目の設定値を変更する場合と比べて、操作工程を大幅に削減することができる。また、全てのページに対して一括で変更値を反映させるので、ページ単位でチケット項目を変更する場合と比較して、例えば同一トレイに複数の用紙サイズを設定してしまう等の不適当な設定を防止でき、用紙トレイ等の禁則を吸収できる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、変更反映先情報が指定ページである点において上記第1の実施の形態とは異なっている。なお、その他の画像形成装置100の構成は上述した第1の実施の形態と同一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[指定ページ設定画面の構成例]
上記第1の実施の形態で説明したチケット編集画面300において、例えば用紙サイズ設定ボタン352が選択されると、図6に示したように、チケット編集画面300上に用紙サイズ設定画面400が重ねて表示される。用紙サイズ設定画面400の下部左側には、用紙サイズの変更値を反映させる反映先を選択するためのチェックボックス群430が設けられている。チェックボックス群430には、上述したように、第1〜第4のチェックボックス431〜434に加えて、「指定ページ」を選択するための第5のチェックボックス435が設けられている。
第5のチェックボックス435は、チケット編集画面300において変更されたチケット項目の変更値を、指定したページのチケット項目の設定値に反映させるためのボックスである。この第5のチェックボックス435が選択され、OKボタン452が選択されると、図9に示すように、用紙サイズ設定画面400上に指定ページ設定画面500が重畳して表示される。
指定ページ設定画面500は、変更の反映先のページを入力するための入力ボタン510と、入力ボタン510により入力されたページが表示される指定ページ表示領域520と、キャンセルボタン530と、OKボタン532とから構成されている。入力ボタン510は、例えば、0〜9の数字キー、カンマおよびハイフンから構成されている。
[画像形成装置の動作例]
次に、変更反映先情報として第5のチェックボックス435(「指定ページ」)を選択した場合の画像形成装置100の動作の一例について説明する。なお、用紙サイズ設定画面400において、印刷ジョブを構成する第1ページ(基準ページ)目の用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に変更されているものとする。また、上記第1の実施の形態で説明した画像形成装置の動作例(その1)と共通する処理については説明を簡略化する。
図10に示すように、ステップS300で画像制御部42は、ジョブリスト画面200において選択された印刷ジョブの所定ページのページ設定情報を取得する。
ステップS310で画像制御部42は、反映先設定情報として設定されている「指定ページ」に基づいて、ステップS300で取得したページが指定ページであるか否かを判断する。取得したページが指定ページであると判断した場合にはステップS320に進む。一方、取得したページが指定ページでないと判断した場合にはステップS330に進む。
ステップS320で画像制御部42は、ステップS300で取得したページが指定ページであると判断した場合、取得したページの用紙サイズを、用紙サイズ設定画面400で編集された変更後の用紙サイズに変更する。例えば、第1ページの用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に編集された場合には、取得したページの用紙サイズを「8.5×11(横)」に変更する。
ステップS330で画像制御部42は、ジョブリスト画面200で選択した印刷ジョブにおいて次のページがあるか否かを判断する。画像制御部42は、次のページがあると判断した場合にはステップS340に進み、次のページがないと判断した場合にはステップS350に進む。
ステップS340で画像制御部42は、次のページがある場合には、次のページのページ設定情報を取得してステップS310に戻る。そして、上記ステップS310〜ステップS340までの処理と同様の処理が印刷ジョブの全ページに対して繰り返し実行される。つまり、印刷ジョブが複数のページで構成されている場合、指定ページに該当する全ページに対して、変更後の用紙サイズを反映させる。
一方、ステップS350で画像制御部42は、印刷ジョブを構成する全てのページに対して一連の反映適用処理が終了したと判断すると、用紙サイズ設定画面400を閉じてチケット編集画面300に切り替える。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、指定ページ設定画面500で指定したページ範囲にのみ変更値を反映させることができるようになる。これにより、ユーザは、指定ページ設定画面500において、変更の反映先等を選択するだけで、指定したページに対して一括で変更値を反映させることができるので、ページ毎にチケット項目の設定値を変更する場合と比べて、操作工程を大幅に削減することができる。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、変更値を他の印刷ジョブにも反映させる点において上記第1および第2の実施の形態とは異なっている。なお、その他の画像形成装置100の構成は上述した第1の実施の形態と同一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[チケット編集画面の構成例]
上記第1の実施の形態で説明したチケット編集画面300において、例えば用紙サイズ設定ボタン352が選択されると、図6に示したように、チケット編集画面300上に用紙サイズ設定画面400が重ねて表示される。用紙サイズ設定画面400の下部左側には、図11に示すように、変更された用紙サイズの変更値を反映させる反映先を選択するためのチェックボックス群430が設けられている。チェックボックス群430には、上述したように、第1〜第5のチェックボックス431〜435に加えて、「他のジョブ」を選択するための他ジョブ設定ボタン600が設けられている。
他ジョブ設定ボタン600は、所定の印刷ジョブにおいて変更したチケット項目の変更値を、他の印刷ジョブのチケット項目の設定値に対しても反映させるためのボタンである。他ジョブ設定ボタン600がユーザにより選択されると、図12に示すように、ジョブリスト画面200が表示される。ジョブリスト画面200の構成は、図4と同様であるため、説明を省略する。
このジョブリスト画面200において、変更内容を反映させたい印刷ジョブにカーソルCLを移動させてOKボタン242を選択することにより、変更内容を反映させる印刷ジョブが確定される。確定された印刷ジョブは、他の確定されていない印刷ジョブとは異なる色により強調表示(図12では斜線表示)される。本例では、例えば、5個の印刷ジョブが選択された例を示しているが、勿論1個の印刷ジョブであっても良い。
[画像形成装置の動作例(その1)]
次に、画像形成装置100の動作の一例について説明する。この例では、用紙サイズ設定画面400において、印刷ジョブを構成する第1ページの用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に変更された後、第3のチェックボックス433である「同一トレイの全シート」が選択され、続けて、他ジョブ設定ボタン600が選択され、ジョブリスト画面200において複数の他の印刷ジョブが選択されたものとする。なお、図7に示した画像形成装置の動作例のステップS100〜S140と、本例のステップS400〜S440については、処理内容が同一であるため、説明を省略する。
図13に示すように、ステップS450で画像制御部42は、ステップS430において編集中の印刷ジョブ中に次のページがないと判断すると、変更の反映先(変更反映先情報)として別の印刷ジョブが設定されているか否かを判断する。これは、例えば、ジョブリスト画面200で選択された他ジョブのジョブ情報に、他のジョブとして選択されたことを示す他ジョブ設定情報を付加することにより判断できる。画像制御部42は、他ジョブの設定が行われていると判断した場合にはステップS460に進み、他ジョブの設定が行われていないと判断した場合にはステップS470に進む。
ステップS460で画像制御部42は、編集対象となる他の印刷ジョブのチケット項目の設定値を、先に編集された印刷ジョブの変更内容に基づいて編集する。他の印刷ジョブの編集は、先に編集が行われた印刷ジョブと同様の方法により行われる(ステップS400〜S440)。例えば、編集対象となる印刷ジョブの用紙サイズを、既に編集が終了している印刷ジョブで変更された用紙サイズ「8.5×11(横)」に変更する。
一方、ステップS470で画像制御部42は、印刷ジョブの全てのページに対して一連の反映適用処理が終了したと判断すると、用紙サイズ設定画面400を閉じる。
[画像形成装置の動作例(その2)]
次に、画像形成装置100の動作の一例について説明する。この例では、用紙サイズ設定画面400において、印刷ジョブを構成する第1ページの用紙サイズが「A4(縦)」から「8.5×11(横)」に変更された後、第4のチェックボックス434である「同一サイズの全シート」が選択され、続けて、他ジョブ設定ボタン600が選択され、ジョブリスト画面200において複数の他の印刷ジョブが選択されたものとする。なお、図7に示した画像形成装置の動作例のステップS100〜S140と、本例のステップS400〜S440については、処理内容が同一であるため、説明を省略する。
図14に示すように、ステップS550で画像制御部42は、ステップS530において編集中の印刷ジョブ中に次のページがないと判断すると、変更の反映先として別の印刷ジョブが設定されているか否かを判断する。画像制御部42は、他ジョブの設定が行われていると判断した場合にはステップS560に進み、他ジョブの設定が行われていないと判断した場合にはステップS570に進む。
ステップS560で画像制御部42は、編集対象となる他の印刷ジョブのチケット項目の設定値を変更する。他の印刷ジョブの編集は、先に編集が行われた印刷ジョブと同様の方法により行われる(ステップS400〜S440)。
一方、ステップS570で画像制御部42は、印刷ジョブの全てのページに対して一連の反映適用処理が終了したと判断すると、用紙サイズ設定画面400を閉じる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、ジョブリスト画面200やチケット編集画面300において他のジョブを選択するだけで、編集中の印刷ジョブにおける反映処理が終了した後に、他の印刷ジョブに対しても現在編集している印刷ジョブの変更値(用紙サイズ)を反映させることができるので、操作工程数を大幅に削減することができる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、編集するチケット項目がステープル項目である点において、編集するチケット項目が用紙サイズ項目である第1〜第3の実施の形態と異なっている。なお、その他の画像形成装置100の構成は上述した第1の実施の形態と同一であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[ステープル設定画面の構成例]
上記第1の実施の形態で説明したチケット編集画面300において、例えば出力設定ボタン群370のステープル設定ボタン372が選択されると、図15に示すように、チケット編集画面300上にステープル設定画面700が重ねて表示される。このステープル設定画面700は、ステープルで綴じる用紙の位置等を設定するための画面である。
ステープル設定画面700の上部中央より若干左側には、用紙の左角部をステープルで綴じるための左コーナーボタン702と用紙の右角部をステープルで綴じる右コーナーボタン704とが設けられている。これらのボタンより右側には、用紙の左辺の2点をステープルで綴じるための左ボタン710と用紙の右辺の2点をステープルで綴じるための右ボタン712と用紙の上辺の2点をステープルで綴じるための上ボタン714とが設けられている。
ステープル設定画面700の下部左側には、ステープルの設定内容を反映させる反映先を選択するためのチェックボックス群720が設けられている。チェックボックス群720は、「このシート」を選択するための第1のチェックボックス721と、「全シート」を選択するための第2のチェックボックス722と、「指定シート」を選択するための第3のチェックボックス723とから構成されている。
ステープル設定画面700のチェックボックス群720よりも下方には、機能オフボタン734とキャンセルボタン730とOKボタン732とが設けられている。また、チケット編集画面300の下部にはUNDOボタン390が設けられている。UNDOボタン390は、テンポラリに退避させておいた確定前の設定情報を元に戻すためのボタンである。UNDO機能は、直前の1回に限らず、複数回前の情報を元に戻すようにしても良い。
このように構成されたステープル設定画面700において、例えば、左コーナーボタン702が選択されると共に、「指定シート」の第3のチェックボックス723が選択された場合、図9で示した指定ページ設定画面500が表示される。この指定ページ設定画面500において、所定のページ範囲が指定されると、図10で示した処理が行われ、指定されたページ範囲にのみ、ステープル設定画面700で設定した「左コーナーをステープルで綴じる」というステープル項目の変更値が反映される。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、チケット編集画面300等において変更の反映先等を選択するだけで、全てのページに対して一括で変更値(ステープルの設定内容)を反映させることができるので、ページ毎にチケット項目の設定値を変更する場合と比べて、操作工程を大幅に削減することができる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、編集するチケット項目がスムージング項目である点において、用紙サイズ項目やステープル項目を編集する第1〜第4の実施の形態と異なっている。
[スムージング設定画面の構成例]
上記第1の実施の形態で説明したチケット編集画面300において、例えば画質調整ボタン群380のスムージングボタン382が選択されると、図16に示すように、チケット編集画面300上にスムージング設定画面800が重ねて表示される。このスムージング設定画面800は、画面に表示される文字や図形のシャギー等を滑らかにするための画面である。スムージング設定画面800の略中央には、スムージング機能をオンさせるためのオンボタン802とスムージング機能をオフさせるためのオフボタン804とが設けられている。
スムージング設定画面800の下部には、スムージング機能を反映させる反映先を選択するためのチェックボックス群810が設けられている。チェックボックス群810は、「現在のページ」を選択するための第1のチェックボックス811と、「すべてのページ」を選択するための第2のチェックボックス812と、「現在のページ&シート」を選択するための第3のチェックボックス813と、「指定ページ」を選択するための第4のチェックボックス814とから構成されている。
スムージング機能の設定では、現在のページ、全てのページ、現在のページ&シート、指定ページが反映先の対象となる。これは、第4の実施の形態で説明したステープル機能の設定では用紙に打つのでページ単位ではなくシート単位となるが、スムージング機能の設定ではページ単位でオン/オフの設定が可能となるので適用範囲がページ単位となる。スムージング設定画面800のチェックボックス群810よりも下方には、キャンセルボタン820とOKボタン822とが設けられている。
このように構成されたスムージング設定画面800において、例えば、スムージングの機能をオンさせるオンボタン802が選択されると共に、「指定シート」の第4のチェックボックス814が選択された場合、図9で示した指定ページ設定画面500が表示される。この指定ページ設定画面500において、所定のページ範囲が指定されると、図10で示した処理が行われ、指定されたページ範囲にのみ、スムージング設定画面800で設定したスムージング項目の変更値が反映される。例えば、スムージング機能をオンとするオンボタン802が選択されている場合には、指定されたページに対して、スムージング処理が施される。
以上説明したように、第5の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、チケット編集画面300等において変更の反映先等を選択するだけで、全てのページに対して一括で変更値(スムージング機能)を反映させることができるので、ページ毎にチケット項目の設定値を変更する場合と比べて、操作工程を大幅に削減することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。上記実施の形態では、編集するチケット項目として、用紙トレイ項目や用紙サイズ項目、ステープル項目、スムージング項目について説明したが、これに限定されることはない。例えば、用紙種類項目や坪量項目、色紙項目、パンチ項目、用紙関連のチケットを一括管理するプロファイル項目の変更値を、他のページに反映させるようにしても良い。
42・・・画像制御部、58・・・HDD、64・・・操作部、100・・・画像形成装置、200・・・ジョブリスト画面、300・・・チケット編集画面、400・・・用紙サイズ設定画面、500・・・指定ページ設定画面、600・・・他ジョブ設定ボタン、700・・・ステープル設定画面、800・・・スムージング設定画面

Claims (5)

  1. ページ単位で設定されるページ設定情報を有する印刷ジョブの編集を行うジョブ編集機能を備えた画像形成装置であって、
    所定のページの前記ページ設定情報に含まれる特定のチケット項目の設定値を編集するための変更値を受け付けると共に、前記変更値を反映させる反映先を指定するための反映先設定情報を受け付ける操作部と、
    前記印刷ジョブの前記ページ設定情報を取得し、前記操作部において受け付けられた前記反映先設定情報に基づいて、取得した前記ページ設定情報に含まれる前記特定のチケット項目の設定値を前記操作部で受け付けられた前記変更値とする制御部とを備え
    前記制御部は、
    前記反映先設定情報がトレイ情報であるとき、前記所定のページの前記トレイ情報に基づく用紙トレイ項目の設定値と、他ページの前記トレイ情報に基づく用紙トレイ項目の設定値とが同一であるか否かを判断し、当該用紙トレイ項目の設定値が同一であると判断した場合、前記他ページの前記特定のチケット項目の設定値を前記変更値とする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特定のチケット項目は、用紙トレイ、用紙サイズ、用紙種類、坪量、用紙の色、パンチ穴の有無または前記用紙関連のチケットを一括管理するプロファイルである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記操作部は、前記反映先設定情報として、前記印刷ジョブとは異なる他の印刷ジョブに前記変更値を反映させるための他ジョブ情報を受け付け、
    前記制御部は、前記操作部により受け付けられた前記他ジョブ情報に基づいて、編集中の前記印刷ジョブにおける前記変更値の反映処理が終了した後に、前記他の印刷ジョブにおける前記変更値の反映処理を行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷ジョブを保存する記憶部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記操作部は、前記反映先設定情報として、前記変更値を反映させるページを指定するページ指定情報を受け付け、
    前記制御部は、前記操作部により受け付けられた前記ページ指定情報に基づいて、指定された前記ページの前記チケット項目の設定値に対して前記変更値を反映させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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