JP5401920B2 - 水処理装置及び水処理装置の運転方法 - Google Patents

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本発明は、水処理装置及び水処理装置の運転方法に関し、特に、各種の土木工事や建築工事等で発生する濁水等の水処理に好適な水処理装置及び水処理装置の運転方法に関する。
一般に、各種の土木工事や建築工事等で発生する濁水は、環境保全の観点から、懸濁物質(SS)の含有率を基準値(30〜100ppm)まで下げた後に、河川や下水道等に放流する必要がある。
このため、例えば、凝集沈殿処理装置を土木工事等の現場に設置し、工事により生じた濁水を凝集沈殿処理装置に導き、凝集沈殿処理装置でpH処理剤、凝集剤等を添加し、濁水に含まれる懸濁物質を大きな集合体(フロック)に凝集して沈殿させ、懸濁物質の含有率を基準値まで下げた後に、河川や下水道等に放流している。
ところで、昨今、環境意識が益々高まり、より高度な水処理が求められ、濁水の懸濁物質の含有率を更に厳しい値(1〜10ppm)まで下げることが求められているが、上記のような構成の凝集沈殿処理装置では、懸濁物質の含有率を30ppm程度までしか下げることができない。
このため、凝集沈殿処理装置の下流側に砂濾過装置とフィルター濾過装置とを接続し、凝集沈殿処理装置で濁水に含まれる懸濁物質の含有率を30ppm程度まで下げた後に、砂濾過装置及びフィルター濾過装置を通すことにより、懸濁物質の含有率を更に1〜10ppm程度まで下げている。
しかし、上記のような構成の水処理装置では、砂濾過装置の濾過材に亀裂が生じる等の理由によって所定の濾過機能が得られなくなることがある。このため、予備の砂濾過装置を並列に接続しておき、使用中の濾過装置に不具合が生じた場合に、予備の濾過装置に切り換えて所定の濾過機能を確保しているが、濾過装置の切り換えに時間と手間がかかる。
また、土木工事等によって生じた濁水にはセメント分等が含まれているため、フィルター装置のフィルターが短時間で目詰まりを起こしてしまう。このため、予備用のフィルター装置を並列に接続しておき、使用中のフィルター装置のフィルターに目詰まりが生じた場合に、予備のフィルター装置に切り換えて所定の濾過機能を確保しているが、その切り換えに時間と手間がかかる。また、フィルター装置のフィルターは高価であるため、ランニングコストが嵩む。さらに、フィルターの交換を人力で行わなければならないため、自動化が困難である。
一方、特許文献1には、逆洗可能な濾過装置を直列に接続した水処理装置が開示されている。
この濾過装置は、直列に接続した2つの濾過装置によって原水を濾過するように構成したものであって、濾過装置1台あたりの負荷を軽減させることができるので、上記のような構成の水処理装置に比べて、目詰まりが生じるまでの時間を長くとることができる。
特開2005−211804号公報
しかし、濾過装置に一旦目詰まりが生じた場合に、水処理装置全体の運転を停止して、逆洗によって濾過装置の目詰まりを解消しなければならないため、連続して水処理する必要がある土木工事等の濁水の処理に適用することは難しい。また、目詰まりが生じた場合に、装置全体を停止しなければならないため、自動化も難しい。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、装置全体の運転を停止させることなく、連続して濁水を処理することが可能な水処理装置及び水処理装置の運転方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、被処理水を濾過処理する水処理装置であって、N(Nは3以上の整数)個の濾過装置と、前記N個の濾過装置のうち任意の1個の濾過装置を除く(N−1)個の濾過装置が直列に接続された状態と、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記(N−2)個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列接続された状態とを実現可能な切替手段と、前記N個の濾過装置の夫々の目詰まりを検知する目詰まり検知手段と、N−1)個の濾過装置が直列に接続された第1の状態で当該水処理装置を運転している際、前記検知手段により、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置の目詰まりが検知された場合に、前記切替手段を制御することにより、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記N−2個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列接続された第2の状態とする制御手段を備えることを特徴とする。
本発明では、(N−1)個の濾過装置が直列接続された状態で濾過処理を行うが、その場合、最上流側の濾過装置に目詰まりが最も発生しやすい。本発明によれば、この最上流側の濾過装置に目詰まりが発生した場合に、この濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、直列に接続されていなかった1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置を直列に接続した状態に切り替えることで、装置の運転をし続けることができる。以後、同様に最上流側の濾過装置に目詰まりが生ずる都度、同様の切り替えを行うことにより、装置を停止させることなく連続的に運転することができる。
また、本発明の水処理装置は、前記被処理水が供給される、N個の濾過装置に対して共通の共通配管と、前記共通配管から同一箇所において分岐して、N個の濾過装置のそれぞれの流入口に接続されるN本の分岐配管とを備え、前記N本の分岐配管のそれぞれに、前記共通配管に供給された被処理水が最初に供給される濾過装置を切り替えるための開閉弁が設けられることとしてもよい。
また、本発明の水処理装置は、前記N個の濾過装置は夫々逆洗装置を備え、前記制御手段は、前記第2の状態で当該水処理装置を運転している間に、当該第2の状態で直列に接続されない1個の濾過装置の逆洗装置を作動させることを特徴とすることとしてもよい。
また、本発明の水処理装置の運転方法は、(N−1)個の濾過装置が直列に接続された第1の状態で当該水処理装置を運転している際、直列に接続された(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置の目詰まりが検知された場合に、前記切替手段により、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記(N−2)個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列に接続された第2の状態とすることを特徴とする。
さらに、本発明の水処理装置の運転方法は、前記第2の状態で前記水処理装置を運転している間に、当該第2の状態で直列に接続されない1個の濾過装置の洗浄処理を行うことを特徴とする。
以上、説明したように、本発明の水処理装置及び水処理装置の運転方法によれば、装置を停止させることなく、連続的に運転することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6には、本発明による水処理装置の一実施の形態が示されている。図1は水処理装置の全体を示す概略系統図、図2は濾過装置の濾過タンクの概略断面図、図3は2次水処理系統の概略説明図、図4〜図6は2次水処理系統の動作を示す概略説明図である。
すなわち、本実施の形態の水処理装置1は、図1に示すように、各種の土木工事や建築工事等で発生した濁水(以下、「原水」という。)を1次水処理して1次処理水を得る1次水処理系統2と、1次水処理系統2によって得られた1次処理水を2次水処理して2次濾過水を得る2次水処理系統10とを備えている。
1次水処理系統2は、水処理ラインに、原水槽3、調整槽4、シックナー5、及び1次処理水槽8をそれらの順に直列に接続して構成したものであって、この1次水処理系統2で原水に対して1次水処理を行うことにより、原水の懸濁物質の含有率を30ppm程度まで低減させることができる。
具体的には、原水を原水槽3に導いて所定時間滞留させて原水に含まれる粗粒分を沈降させて除去し、粗粒分を除去した原水を調整槽4に導いて一定流量に調整した後にシックナー5に導き、シックナー5で清澄水(1次処理水)と懸濁物質(スラッジ)とに分離する。
この際、シックナー5の上流側において、原水に炭酸ガスを注入してアルカリ性の原水を中和するpH処理を行う。また、原水に凝集剤(PAC)を注入して、原水中のマイナスに帯電した粒子をプラスに帯電した凝集剤(PAC)で中和し、ファンデルワールス力(分子間引力)の働きによって粒子同士を凝集させて小さな集合体を作る。さらに、原水に有機系の高分子凝集剤を注入し、凝集剤(PAC)の働きによって凝集させた小さな集合体を凝集させて更に大きな集合体(フロック)を作る。これにより、シックナー5内において、効率良く原水を1次処理水とスラッジとに分離することができる。
シックナー5で得られた1次処理水は、1次処理水槽8に導いて貯留する。また、スラッジは、シックナー5からスラリー槽6を介してフィルタープレス7に導き、フィルタープレス7で脱水処理することにより固形分と水分とに分離し、水分は調整槽4に導いて再処理し、固形分はフィルタープレス7から外部に排出する。
2次水処理系統10は、図3に示すように、1次水処理系統2の1次処理水槽8の下流側に接続されて、1次処理水槽8から供給される1次処理水を2次水処理して2次濾過水を得る濾過手段11と、2次濾過水を貯留させる2次濾過水槽51とを備えている。
図3に示すように、濾過手段11は、1次処理水槽8の下流側に直列に接続される2つの本濾過装置12、17と、下流側の本濾過装置17の下流側に直列に接続可能な1つの予備濾過装置21とを備えている。
1次処理水槽8に貯留されている1次処理水を2つの本濾過装置12、17を通すことにより、1次処理水に含まれる懸濁物質が更に除去され、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水が得られる。
本濾過装置12、17、及び予備濾過装置21は、濾過材16に砂を用いた同一構成の上向流濾過方式(圧力送水方式)の砂濾過装置であって、例えば、図2に示すように、下部底面に流入口14、19、23が設けられ、上部側面に流出口15、20、24が設けられる濾過タンク13、18、22と、濾過タンク13、18、22内に所定の高さまで充填される砂からなる濾過材16とを備えている。
本濾過装置12、17の濾過タンク13、18、及び予備濾過装置21の濾過タンク22には、濾過圧力を検知する検知手段である圧力センサ(図示せず)がそれぞれ設けられ、さらにこの圧力センサからの検知信号に基づいて後述する第1開閉弁36〜第15開閉弁50の開閉動作を制御する制御手段55が設けられている。また、本濾過装置12、17、及び予備濾過装置21には、それぞれ逆洗装置(図示せず)が設けられ、各逆洗装置は、制御手段55によって動作が制御されている。
図3に示すように、上流側の本濾過装置12(以下、「第1濾過装置12」という。)は、濾過タンク13(以下、「第1濾過タンク13」という。)の流入口14が第1配管25を介して1次処理水槽8に接続され、第1濾過タンク13の流出口15に第2配管26を介して下流側の本濾過装置17(以下、「第2濾過装置17」という。)の濾過タンク18(以下、「第2濾過タンク18」という。)の流入口19が接続され、第2濾過タンク18の流出口20に第3配管27を介して2次濾過水槽51が接続されている。
第1配管25には、1次処理水槽8と第1濾過タンク13との間を開閉する第1開閉弁36が設けられ、第2配管26には、第1濾過タンク13の流出口15と第2濾過タンク18の流入口19との間を開閉する第2開閉弁37及び第3開閉弁38が設けられ、第3配管27には、第2濾過タンク18の流出口20と2次濾過水槽51との間を開閉する第4開閉弁39及び第5開閉弁40が設けられている。
第3配管27の第4開閉弁39と第5開閉弁40との間には、第4配管28を介して予備濾過装置21(以下、「第3濾過装置21」という。)の濾過タンク22(以下、「第3濾過タンク22」という。)の流入口23が接続され、第3濾過タンク22の流出口24は第5配管29を介して第3配管27の第5開閉弁40の下流側に接続されている。
第4配管28には、第3配管27と第3濾過タンク22の流入口23との間を開閉する第6開閉弁41、第7開閉弁42、及び第8開閉弁43が設けられ、第5配管29には、第3濾過タンク22の流出口24と第3配管27の第5開閉弁40の下流側との間を開閉する第9開閉弁44が設けられている。
第1配管25の第1開閉弁36の上流側には、第1配管25から分岐して第2配管26の第3開閉弁38の下流側に接続される第6配管30が設けられ、この第6配管30には、第1配管25の第1開閉弁36の上流側と第2配管26の第3開閉弁38の下流側との間を開閉する第10開閉弁45が設けられている。
第1配管25の第1開閉弁36の上流側の第6配管30との分岐点には、第1配管25から分岐して、第4配管28の第7開閉弁42と第8開閉弁43との間に接続される第7配管31が設けられ、この第7配管31には、第1配管25の第6配管30との分岐点と、第4配管28の第7開閉弁42と第8開閉弁43との間を開閉する第11開閉弁46が設けられている。
第5配管29の第9開閉弁44の上流側には、第5配管29から分岐して、第4配管28の第6開閉弁41と第7開閉弁42との間に接続される第8配管32が設けられ、この第8配管32には、第5配管29の第9開閉弁44の上流側と、第4配管28の第6開閉弁41と第7開閉弁42との間を開閉する第12開閉弁47が設けられている。
第3配管27の第4開閉弁39と第5開閉弁40との間には、第3配管27から分岐して、第2配管26の第2開閉弁37と第3開閉弁38との間に接続される第9配管33が設けられ、この第9配管33には、第3配管27の第4開閉弁39と第5開閉弁40との間と、第2配管26の第2開閉弁37と第3開閉弁38との間を開閉する第13開閉弁48が設けられている。
第1配管25の第1開閉弁36の下流側には、第1配管25から分岐して、第2配管26の第2開閉弁37と第3開閉弁38との間に接続される第10配管34が設けられ、この第10配管34には、第2配管26の第1開閉弁36と、第2配管26の第2開閉弁37と第3開閉弁38との間を開閉する第14開閉弁49が設けられている。
第2配管26の第2開閉弁37の上流側には、第2配管26から分岐して、第3配管27の第5開閉弁40の下流側に接続される第11配管35が設けられ、この第11配管35には、第2配管26の第2開閉弁37と第3配管27の第5開閉弁40の下流側との間を開閉する第15開閉弁50が設けられている。
上記のような構成の2次水処理系統10によって1次処理水槽8から供給される1次処理水を2次水処理して2次濾過水を得るには、まず、図4に示すように、制御手段55により、第1開閉弁36、第2開閉弁37、第3開閉弁38、第4開閉弁39、第5開閉弁40を「開」状態とし、第6開閉弁41〜第15開閉弁50を「閉」状態とする。
この状態では、図4中に太線で示す経路が形成され、上流側から順に第1濾過装置12の第1濾過タンク13と第2濾過装置17の第2濾過タンク18とが直列に接続される。これにより、1次処理水槽8内の1次処理水は、第1配管25を介して第1濾過装置12の第1濾過タンク13に導かれ、第1濾過タンク13内で濾過されることによって懸濁物質の含有率が低減し、その後に第2配管26を介して第2濾過装置17の第2濾過タンク18に導かれ、第2濾過タンク18内で濾過されることにより懸濁物質の含有率が更に低減する。これにより、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水が得られる。2次濾過水は、第2濾過タンク18から第3配管27を介して2次濾過水槽51に導かれて貯留される。
一方、上記のような構成の第1濾過装置12と第2濾過装置17とを使用しての2次水処理を行う場合、上流側の第1濾過装置12の第1濾過タンク13の目詰まりが生じやすい。この第1濾過タンク13に目詰まりが生じた場合には、目詰まりによって第1濾過タンク13の上下流間の差圧が大きくなるので、それを第1濾過タンク13の圧力センサによって検知し、圧力センサからの信号に基づいて制御手段55により第1開閉弁36〜第15開閉弁50の開閉を制御する。
すなわち、第1濾過タンク13の目詰まりが検知された場合には、図5に示すように、第1濾過装置12の第1濾過タンク13を水処理ラインから外して、第3濾過装置21の第3濾過タンク22に切り替え、第2濾過装置17の第2濾過タンク18と第3濾過装置21の第3濾過タンク22とを使用して、1次処理水槽8から供給される1次処理水に対して2次水処理を行う。
具体的には、圧力センサからの信号に基づいて、第1濾過タンク13の目詰まりが検知されると、制御手段55は、第1開閉弁36、第2開閉弁37、第3開閉弁38、第5開閉弁40、第11開閉弁46、第12開閉弁47、第13開閉弁48、第14開閉弁49、第15開閉弁50を「閉」状態、第4開閉弁39、第6開閉弁41、第7開閉弁42、第8開閉弁43、第9開閉弁44、第10開閉弁45を「開」状態に制御する。
この状態では、図5中に太線で示す経路が形成され、上流側から順に第2濾過装置17の第2濾過タンク18と第3濾過装置21の第3濾過タンク22とが直列に接続される。これにより、1次処理水槽8の1次処理水は、第1配管25から分岐された第6配管を30介して第2濾過装置17の第2濾過タンク18に導かれて濾過されて懸濁物質の含有率が低減され、この後、第2濾過タンク18から第3配管27に導かれ、第3配管27から分岐された第4配管28を介して第3濾過装置21の第3濾過タンク22に導かれて濾過されて懸濁物質の含有率が更に低減され、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水が得られる。2次濾過水は、第3濾過タンク22から第5配管29を介して第3配管27に導かれ、第3配管27から2次濾過水槽51に導かれて貯留される。
なお、第2濾過装置17の第2濾過タンク18及び第3濾過装置12の第3濾過タンク22を用いて1次処理水に対して2次水処理を行うのと同時に、制御手段55により、水処理ラインから外した第1濾過装置12の第1濾過タンク13の逆洗装置を作動させ、第1濾過タンク13に対して逆洗処理を行い、逆洗処理の終了後に第1濾過装置12を予備濾過装置として待機させておく。
この状態で上流側の第2濾過装置17の第2濾過タンク18の目詰まりが検知された場合には、図6に示すように、第2濾過装置17の第2濾過タンク18を水処理ラインから外し、逆洗処理の終了した第1濾過装置12の第1濾過タンク13に切り替え、第3濾過装置21の第3濾過タンク22と第1濾過装置12の第1濾過タンク13とを使用して、1次処理水槽8から供給される1次処理水に対して2次水処理を行う。
具体的には、圧力センサからの信号に基づいて、第2濾過タンク18の目詰まりが検知されると、制御手段55は、第1開閉弁36、第2開閉弁37、第3開閉弁38、第4開閉弁39、第5開閉弁40、第7開閉弁42、第9開閉弁44、第10開閉弁45を「閉」状態とし、第11開閉弁46、第8開閉弁43、第12開閉弁47、第6開閉弁41、第13開閉弁48、第14開閉弁49、第15開閉弁50を「開」状態とする制御を行う。
この状態では、図6中に太線で示す経路が形成され、上流側から順に第3濾過装置21の第3濾過タンク22と第1濾過装置12の第1濾過タンク13とが直列に接続される。これにより、1次処理水槽8の1次処理水は、第1配管25から分岐された第7配管31を介して第4配管28に流入し、第4配管28を介して第3濾過装置21の第3濾過タンク22に導かれて濾過されて懸濁物質の含有率が低減され、この後、第3濾過タンク22から第5配管29に流入し、第5配管29から第8配管32、第9配管33を介して第2配管26に流入し、第2配管26を介して第10配管34に流入し、第10配管34から第1濾過装置12の第1濾過タンク13に導かれて濾過されて懸濁物質の含有率が更に低減され、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水が得られる。2次濾過水は、第1濾過タンク13から第2配管26を介して第11配管35に流入し、第11配管35から第3配管27に流入し、第3配管27を介して2次濾過水槽51に導かれて貯留される。
なお、第3濾過装置21の第3濾過タンク22及び第1濾過装置12の第1濾過タンク13を用いて1次処理水に対して2次水処理を行うのと同時に、水処理ラインから外した第2濾過装置17の第2濾過タンク18の逆洗処理装置を作動させ、第2濾過タンク18に対して逆洗処理を行い、逆洗処理の終了後に第2濾過装置12を予備濾過装置として待機させておく。
この状態で上流側の第3濾過装置21の第3濾過タンク22の目詰まりが検知された場合には、図4に示すように、第3濾過装置21の第3濾過タンク22を水処理ラインから外し、逆洗処理の終了した第2濾過装置17の第2濾過タンク18に切り替え、第1濾過装置12の第1濾過タンク13と第2濾過装置17の第2濾過タンク18とを使用して、1次処理水槽8から供給される1次処理水に対して2次水処理を行う。
具体的には、圧力センサからの信号に基づいて、第3濾過タンク22の目詰まりが検知されると、制御手段55は、第1開閉弁36、第2開閉弁37、第3開閉弁38、第4開閉弁39、第5開閉弁40を「開」状態とし、第6開閉弁41〜第15開閉弁50を「閉」状態とする制御を行う。
この状態では、図4中に太線で示す経路が形成され、上流側から順に第1濾過装置12の第1濾過タンク13と第2濾過装置17の第2濾過タンク18とが直列に接続される。これにより、1次処理水槽8内の1次処理水は、第1配管25を介して第1濾過装置12の第1濾過タンク13に導かれ、第1濾過タンク13内で濾過されることによって懸濁物質の含有率が低減し、その後に第2配管26を介して第2濾過装置17の第2濾過タンク18に導かれ、第2濾過タンク18内で濾過されることにより懸濁物質の含有率が更に低減する。これにより、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水が得られる。2次濾過水は、第2濾過タンク18から第3配管27を介して2次濾過水槽51に導かれ貯留される。
なお、第1濾過装置12の第1濾過タンク13及び第2濾過装置17の第2濾過タンク18を用いて1次処理水に対して2次水処理を行うのと同時に、水処理ラインから外した第3濾過装置21の第3濾過タンク22の逆洗処理装置を作動させ、第3濾過タンク22に対して逆洗処理を行い、逆洗処理の終了後に第3濾過装置21を予備濾過装置として待機させておく。
上記のように、上流側の濾過装置12、17、21の濾過タンク13、18、22の目詰まりの状態に応じて、第1濾過装置12の第1濾過タンク13と第2濾過装置17の第2濾過タンク18との組み合わせ、第2濾過装置17の第2濾過タンク18と第3濾過装置21の第3濾過タンク22との組み合わせ、第3濾過装置21の第3濾過タンク22と第1濾過装置12の第1濾過タンク13との組み合わせに順次切り替えることにより、1次水処理系統2の1次処理水槽8から供給される1次処理水を連続して2次水処理することができ、懸濁物質の含有率を低減させた2次濾過水を連続して得ることができる。
上記のように構成した本実施の形態による水処理装置1にあっては、直列に接続した2つの濾過装置12〜17、17〜21、21〜12によって1次処理水に対して2次水処理を行うことにより、懸濁物質の含有率を1〜10ppmまで低減させた2次濾過水を得ることができるので、1つの濾過装置12、17、21あたりの負荷を軽減させることができ、目詰まりが生じるまでの時間を長くすることができる。
また、上流側の濾過装置12、17、21に目詰まりが生じた場合、それを圧力センサで検知して、圧力センサからの検知信号に基づいて制御手段55により、第1開閉弁36〜第15開閉弁50の開閉を制御し、目詰まりが生じた上流側の濾過装置12、17、21を水処理ラインから外し、予備の濾過装置12、17、21を下流側の濾過装置12、17、21に接続し、水処理ラインから外した濾過装置12、17、21の逆洗処理装置を作動させて、逆洗処理の終了後に予備の濾過装置12、17、21として待機させるように構成したので、上流側の濾過装置12、17、21に目詰まりが生じた場合に、水処理装置1全体を停止させることなく、連続して1次処理水の2次水処理を行うことができる。
さらに、2次水処理系統10の下流側にフィルター装置等からなる3次水処理系統を設ける必要がないので、ランニングコストを低減させることもできる。
なお、前記の説明において、3つの濾過装置12、17、21を用意して、それらのうちの2つの濾過装置12〜17、17〜21、21〜12を直列に接続して使用したが、これに限らず、4つ以上の濾過装置を用意して、それらの濾過装置の1つを除く残りの濾過装置を直列に接続するように構成してもよい。その場合には、最上流側の濾過装置に目詰まりが生じた場合に、最上流側の濾過装置を水処理ラインから外し、最下流側の濾過装置の下流側に残りの濾過装置を接続するように構成すればよい。
また、前記の説明においては、第1配管25〜第11配管35、第1開閉弁36〜第15開閉弁50により、2つの本濾過装置12〜17、17〜21、21〜12を直列に接続したが、この配管系統に限らず、2つの本濾過装置12〜17、17〜21、21〜12を直列に接続できる配管系統であってもよい。
さらに、前記の説明においては、上向流濾過方式(圧力送水方式)の濾過装置12、17、21を用いたが、図7に示すような下向流濾過方式(自然流下方式)の濾過装置60を用いてもよい。下向流濾過方式の濾過装置60は、1次処理水を自然流下によって濾過タンク61内に充填した濾過材62を上方から下方に通すことにより濾過することができる。濾過材62に目詰まりが生じた場合には、濾過タンク61内の水位が上昇することになるので、濾過タンク61内の水位の変動を水位計63で検知し、水位計63からの信号によって制御手段55を介して第1開閉弁36〜第15開閉弁50の開閉動作を制御すればよい。
本発明による水処理装置の一実施の形態の全体を示した概略図である。 濾過装置及び予備濾過装置の濾過タンクの概略断面図である。 2次水処理系統の概略説明図である。 2次水処理系統の動作を示した概略説明図である。 2次水処理系統の動作を示した概略説明図である。 2次水処理系統の動作を示した概略説明図である。 他の例の濾過装置及び予備濾過装置の濾過タンクの概略断面図である。
符号の説明
1 水処理装置
2 1次水処理系統
3 原水槽
4 調整槽
5 シックナー
6 スラリー槽
7 フィルタープレス
8 1次処理水槽
10 2次水処理系統
11 濾過手段
12 上流側の本濾過装置(第1濾過装置)
13 第1濾過タンク
14 流入口
15 流出口
16 濾過材
17 下流側の本濾過装置(第2濾過装置)
18 第2濾過タンク
19 流入口
20 流出口
21 予備濾過装置(第3濾過装置)
22 第3濾過タンク
23 流入口
24 流出口
25 第1配管
26 第2配管
27 第3配管
28 第4配管
29 第5配管
30 第6配管
31 第7配管
32 第8配管
33 第9配管
34 第10配管
35 第11配管
36 第1開閉弁
37 第2開閉弁
38 第3開閉弁
39 第4開閉弁
40 第5開閉弁
41 第6開閉弁
42 第7開閉弁
43 第8開閉弁
44 第9開閉弁
45 第10開閉弁
46 第11開閉弁
47 第12開閉弁
48 第13開閉弁
49 第14開閉弁
50 第15開閉弁
51 第2濾過水槽
55 制御手段
60 濾過装置
61 濾過タンク
62 濾過材
63 水位計

Claims (5)

  1. 被処理水を濾過処理する水処理装置であって、
    N(Nは3以上の整数)個の濾過装置と、
    前記N個の濾過装置のうち任意の1個の濾過装置を除く(N−1)個の濾過装置が直列に接続された状態と、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記(N−2)個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列接続された状態とを実現可能な切替手段と、
    前記N個の濾過装置の夫々の目詰まりを検知する目詰まり検知手段と、
    (N−1)個の濾過装置が直列に接続された第1の状態で当該水処理装置を運転している際、前記検知手段により、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置の目詰まりが検知された場合に、前記切替手段を制御することにより、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記N−2個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列接続された第2の状態とする制御手段を備えることを特徴とする水処理装置
  2. 請求項1に記載の水処理装置において、
    前記被処理水が供給される、N個の濾過装置に対して共通の共通配管と、
    前記共通配管から同一箇所において分岐して、N個の濾過装置のそれぞれの流入口に接続されるN本の分岐配管とを備え、
    前記N本の分岐配管のそれぞれに、前記共通配管に供給された被処理水が最初に供給される濾過装置を切り替えるための開閉弁が設けられることを特徴とする水処理装置
  3. 請求項1又は2に記載の水処理装置において、前記N個の濾過装置は夫々逆洗装置を備え、前記制御手段は、前記第2の状態で当該水処理装置を運転している間に、当該第2の状態で直列接続されない1個の濾過装置の逆洗装置を作動させることを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の水処理装置を運転する方法であって、(N−1)個の濾過装置が直列に接続された第1の状態で当該水処理装置を運転している際、直列接続された(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置の目詰まりが検知された場合に、前記切替手段により、当該(N−1)個の濾過装置のうち最上流側の濾過装置を除く(N−2)個の濾過装置と、前記1個の濾過装置の計(N−1)個の濾過装置が、前記(N−2)個の濾過装置のうち最下流側の濾過装置の下流側に前記1個の濾過装置が接続されるように直列接続された第2の状態とすることを特徴とする水処理装置の運転方法。
  5. 請求項4記載の水処理装置の運転方法であって、前記第2の状態で前記水処理装置を運転している間に、当該第2の状態で直列接続されない1個の濾過装置の洗浄処理を行うことを特徴とする水処理装置の運転方法。
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