JP5401876B2 - 冷凍装置および水熱交換器の製造方法 - Google Patents

冷凍装置および水熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、主にヒートポンプ式給湯装置の加熱手段として使われる冷凍装置および水熱交換器の製造方法に関する。
従来、ヒートポンプ式給湯装置の冷凍装置としては、圧縮式冷凍回路で構成されるものが広く利用されている。冷凍回路は、例えば、CO2を冷媒とし、水熱交換器を備えている。水熱交換器は、冷媒が流通する冷媒管と、水が流通する水管とを有しており、流体同士を対向させて流して、両者の間で熱交換を行う。具体的には、高温高圧の冷媒と低温低圧の水との間で熱交換を行うことで、水を加熱する。この結果、CO2の超臨界域の特性を用いた高温出湯が可能になる。
水熱交換器の従来技術としては、水管の回りに冷媒管を螺旋状に巻き付けた構造が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、水管を二重構造にして、チタン製の内管と、アルミニウム製の外管とから構成させることで水への耐腐食性を向上させている水熱交換器も知られている。(例えば、特許文献2を参照。)。
さらに、水管の内面に腐食防止剤をコーティングした水熱交換器も知られている。
特開2007−271213号公報 特開平5−106994号公報
しかし、水管の内面に腐食防止剤をコーティングする場合には、コーティング部材をガス状にしてコーティングしたり、または配管を型に対して引き抜いて製造する際に配管の内面にコーティング部材を塗布したりする方法がある。しかし、これらコーティング作業は複雑であり、製造コストが高くなる。
本発明の課題は、耐腐食性の高い水熱交換器を有する冷凍装置を安価に提供することにある。
第1発明に係る冷凍装置は、第1流体としての冷媒が流通する第1流通路と、第2流体としての水が流通する第2流通路との間で熱交換が行われる水熱交換器を備えている。第1流通路は、一対の扁平管内に形成された穴である。第2流通路は、互いに接合された複数の部材から構成されている。また、第2流通路は、複数の部材としての一対の扁平管同士の間で扁平管の対向面を用いて形成された空間である。複数の部材の内側面には腐食防止のためのコーティングが形成されている。また、コーティングは、第2流通路の壁面を構成する対向面に形成された第1部分と、対向面以外の面の一部に第1部分から回り込んで形成された第2部分とを含む。
この冷凍装置では、水熱交換器において、第1流体が第1流通路を流れて、第2流体が第2流通路を流れて、その結果、両流体間で熱交換が行われる。この水熱交換器では、複数の部材の内側面にコーティングが形成されているので、複数の部材の接合前にコーティングを施すことができる。したがって、コーティングの方法が簡単になり、冷凍装置が安価になる。
また、この水熱交換器では、第2流通路が一対の扁平管の対向面を用いて形成されているので、部品点数が少なくなり、さらには構造が簡単になる。一対の扁平管同士は、例えば、接着材やロウ付けによって簡単に接合できる。
発明に係る冷凍装置は、第1明に係る冷凍装置であって、コーティングは樹脂からなる。
この冷凍装置では、樹脂を用いることで安価にコーティングできる。
発明に係る冷凍装置は、第1明に係る冷凍装置であって、コーティングはチタンからなる。
この冷凍装置では、チタンを用いることで、複数の部材同士をロウ付けすることができる。
第1発明に係る冷凍装置では、複数の部材の内側面にコーティングが形成されているので、複数の部材の接合前にコーティングを施すことができる。したがって、コーティングの方法が簡単になり、冷凍装置が安価になる。
発明に係る冷凍装置では、樹脂を用いることで安価にコーティングできる。
発明に係る冷凍装置では、チタンを用いることで、複数の部材同士をロウ付けする
<ヒートポンプ式給湯装置の構成>
本発明の一実施形態に係る冷凍装置を含むヒートポンプ式給湯装置のシステムを図1に示す。ヒートポンプ式給湯装置1は、冷凍装置2と貯湯装置3とによって構成されている。冷凍装置2は、圧縮機21、水熱交換器22内の冷媒管22a、減圧手段としての膨張弁23、及び空気熱交換器24が、冷媒配管25によって環状に接続される圧縮式の冷凍回路20を有する。
さらに、冷凍回路20には、水熱交換器22から出る高圧高温の冷媒と、空気熱交換器24から出る低圧低温の冷媒との間で熱交換を行うため、ガス熱交換器26が配置されている。具体的には、水熱交換器22と膨張弁23とを連結する冷媒通路と、空気熱交換器と圧縮機21とを連結する冷媒通路との間で熱交換が行われる。
貯湯装置3は、貯湯タンク31、水熱交換器22内の水管22b及び水循環ポンプ32が、水配管35によって環状に接続された水循環回路30を有する。
冷凍装置2には、設置場所の外気温を検出する外気温センサ8、圧縮機21の吐出管温度を検出する吐出管温度センサ9、及び空気熱交換器24の温度を検出する温度センサ10が設けられており、これらのセンサの検出信号は、マイコン6に入力される。さらに、冷凍装置2には、冷媒管22aからの冷媒の洩れを検出するための冷媒センサ11が設けられている。
水熱交換器22で加熱された水の温度が85℃となるように、水循環ポンプ32によって水の循環量が制御される。マイコン6は、85℃の水を得るために必要な冷媒温度を確保するために、膨張弁23の開度を制御する。
<冷凍装置の構造>
図2は、冷凍装置2の内部構造を示す断面図である。図2において、断熱壁2cの右側区画が機械室2aであり、断熱壁2cの左側区画がファン室2bである。機械室2aには、圧縮機21、膨張弁23が配置されている。
ファン室2bには、図2正面視において、前方にファン27が配置されている。ファン27の後方には、ファン27を駆動するモータが、モータ支持台28に固定された状態で配置されている。ファン室2bの下方には、断熱壁2dを隔てて水熱交換器22が配置されている。水熱交換器22内にて、冷媒管22a(図1参照)を流れる冷媒と、水管22b(図1参照)を流れる水との間で熱交換が行われる。
また、図2において、空気熱交換器24は、ファン室2bの左側壁と背面壁に沿って配置されており、空気熱交換器24の右端は機械室2aの中央まで延出している。制御ボックス4は、機械室2aの上部とファン室2bの上部を跨ぐように配置されている。制御ボックス4には、マイコン6(図3参照)、インバータ7(図3参照)を搭載した制御装置5が内蔵されている。
<冷凍装置の運転制御>
図3は、冷凍装置2の制御ブロック図である。マイコン6は、外気温センサ8、空気熱交換器24の温度センサ10からの検出信号に基づき、目標吐出管温度設定部62で目標吐出管温度を設定する。そして、マイコン6は、吐出管温度センサ9で検出される吐出管温度が目標吐出管温度に近づくように、膨張弁開度制御部63を介して膨張弁23の開度を制御する。なお、目標吐出管温度の設定に必要なデータは、目標吐出管温度設定部62内に予め記憶されている。
さらに、マイコン6は、冷凍装置2の炊上能力に及ぼす外気温の影響を考慮して、さらに給湯負荷が一日の時間帯によって変化することを考慮して、インバータ制御部64を介して圧縮機21の運転周波数を制御している。例えば、外気温が低く、給湯負荷が大きい時間帯では、湯切れを防止するため、効率を無視して圧縮機21の運転周波数を高める。一方、外気温が高く、給湯負荷が小さい時間帯では、圧縮機21の運転周波数を高効率点に設定する。
給湯負荷が大きいとき、マイコン6は、圧縮機21を保護する目的で、吐出管温度が120℃を超えないように圧縮機21の運転制御を行う。実際に、吐出管温度が120℃のとき、圧縮機21の内部温度は、140℃〜145℃に到達しており、内部温度がさらに上昇して150℃を超えると、圧縮機21内部のマグネットの磁力が低下、オイルの劣化が発生し故障に至る。したがって、本実施形態では、吐出管温度の上限を120℃と設定している。
但し、外気温t1が−20℃以下のときは、圧縮機21が過負荷になり易いので、さらなる安全措置として吐出管温度センサ9の検出値の補正量を大きくとり、実際の吐出管温度が120℃に達する前に吐出管温度センサ9の検出値を120℃にする必要がある。そこで、外気温t1が−20℃以下のときの補正量が実験的に求められ、マイコン6の温度補正部61の第2補正手段61bに記憶されている。
なお、外気温t1>−20℃の温度範囲では、第1補正手段61aによって、補正されている。
<水熱交換器の構造>
図4は、水熱交換器22の配管図である。この図では水熱交換器22を模式的に表現している。
水熱交換器22は、冷媒管22aと、水管22bとを有しており、両者内を流れる流体間で熱交換を行うものである。具体的な構造としては、水熱交換器22は、一対の扁平管41A,41Bから主に構成されている。
一対の扁平管41A,41Bは、図5に示すように、扁平部本体44と、本体44の端部から相手側に延びる一対の突出部45,46とを有している。扁平部本体44は、互いに対向する対向面44aと、反対側の反対側面44bとを有している。扁平部本体44内には、複数の(この実施例では4つの)穴47が一列に形成されている。このように扁平管に複数の穴を形成して冷媒管とすることで、冷媒側の熱伝達率が向上している。突出部45,46は、両方の扁平管41A,41Bに形成され、同じ長さを有している。
扁平管41A,41Bは、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス等からなる。なお、各扁平管41A,41Bは引き抜き加工や押し出し加工により製造されている。
扁平部本体44は、図4に示すように長く延びており、一対の突出部45A,45Bも本体44に沿って延びている。一対の突出部45A,45Bは相手側の扁平管41A,41Bの一対の突出部45A,45Bと先端同士がロウ付けされている。これにより、一対の扁平管41A,41B間に水管22bが確保されている。言い換えると、水管22bは、一対の扁平管41A,41Bの対向面44aと、一対の突出部45A,45Bの内側面45aによって形成されている。なお、各扁平管41A,41Bにおいて突出部45,46の長さは同じであるため、各扁平管41A,41Bが水管22bを半分ずつ形成していることになる。なお、水管22bの断面形状は、側壁に比べて対向面44a側の辺が長くなる扁平形状になっている。
一対の扁平管41A,41Bは、図4に示すように、平行に折り曲げられ、蛇行形状になっている。蛇行形状とは、例えば、図4においては、直線状に延びる直線部分と、ヘアピン状に屈曲された屈曲部分とが交互に繰り返され、その結果複数の直線部分が互いに近接した状態に配置されている形状をいう。言い換えると、複数の直線部分が互いに重ねられるように配置されている。このように水熱交換器22の全体形状が蛇行形状になっているので、コンパクトな構造を実現している。
また、各扁平管41A,41Bは、自らの直線部分同士が積み重ね方向において近接しているが、隙間43を間に確保している。隙間43の大きさは、隣接する扁平管の各部分同士(温度の異なる管同士)が熱伝導による熱交換を行わない程度に設定されている。これにより、水熱交換器22は、全体の熱交換効率を低下させることなく、その結果高温の出湯が可能になる。また、熱変形の影響を小さく抑えることができて、信頼性が向上する。
穴47と対向面44aの距離を水と外部との隔壁(45A,45B)より長くとることにより、もし腐食が生じた場合でも水は冷媒側ではなく外部に漏洩し、冷媒へ混入する前の検出が可能となる。
この水熱交換器22においては、CO2が冷媒管22a内を流れ、水がCO2と対向する方向に水管22b内を流れる。その結果、両者内を流れる流体間で熱交換が行われ、水が加熱される。ここでは、扁平管を用いて伝熱面積を増大しているので、熱交換性能が高い。また、両流体を遮る壁面が単一であるので、複数の配管同士の密着度の低下による熱抵抗増大が生じにくい。
図5に示すように、水管22bの壁面を構成する各部材の面には、腐食防止コーティング81が形成されている。腐食防止コーティング81は、具体的には、一対の扁平管41A,41Bの本体44の対向面44aと、一対の突出部45A,45Bの内側面45aに形成されている。腐食防止コーティング81は、樹脂またはチタンからなる。
腐食防止コーティング81が樹脂からなる場合は、一対の突出部45A,45Bの先端同士は接着材によって接合されることが好ましい。これは、樹脂の場合は、ロウ付けの熱に耐えられない可能性があるからである。
腐食防止コーティング81がチタンからなる場合は、一対の突出部45A,45Bの先端同士はロウ付けによって接合されることが好ましい。これは、チタンの場合は、ロウ付けの熱に耐えられるからである。
<特徴>
(1)
冷凍装置2は、冷媒が流通する冷媒管22aと、水が流通する水管22bとの間で熱交換が行われる水熱交換器22を備えている。水管22bは、互いに接合された複数の扁平管41A,41Bから構成されている。複数の扁平管41A,41Bの内側面には、腐食防止のためのコーティング81が形成されている。
この冷凍装置2では、水熱交換器22において、冷媒が冷媒管22aを流れて、水が水管22bを流れて、その結果、両流体間で熱交換が行われる。この水熱交換器22では、複数の扁平管41A,41Bの内側面にコーティング81が形成されているので、複数の扁平管41A,41Bの接合前にコーティングを施すことができる。したがって、コーティングの方法が簡単になり、冷凍装置2が安価になる。
(2)
この冷凍装置2では、水熱交換器22において、冷媒管22aは一対の扁平管41A,41B内に形成された穴47である。水管22bは、一対の扁平管41A,41B同士の間で扁平管41A,41Bの対向面44aを用いて形成された空間である。コーティング81は、扁平管41A,41Bの対向面44aに形成されている。
この水熱交換器22では水管22bが一対の扁平管41A,41Bの対向面44aを用いて形成されているので、部品点数が少なくなり、さらには構造が簡単になる。
(3)
この冷凍装置2では、扁平管41A,41Bには、相手側の扁平管に向かって延びて水管22bの一部としての側壁を構成する突出部45A,45Bが設けられている。突出部45A,45Bの内側面にはコーティング81が形成されている。
この冷凍装置2では、水熱交換器22において、扁平管41A,41B自体が側壁となる突出部45,46を有しているので、水熱交換器22の部品点数が少なくなる。突出部45A,45Bは、例えば、他方の扁平管の突出部や他の部分に接合される。
(4)
この水熱交換器の製造方法は、冷媒が流通する冷媒管22aと、水が流通する水管22bとの間で熱交換が行われる水熱交換器22を備えた冷凍装置2において、以下のステップを備えている。
◎冷媒管22bを構成するために互いに接合される複数の扁平管41A,41Bを準備するステップ
◎複数の扁平管41A,41Bの内側面に腐食防止のためのコーティング81を形成するステップ
◎複数の扁平管41A,41Bを互いに接合して水管22bを形成する接合するステップ
この方法では、複数の扁平管41A,41Bの内側面にコーティング81を形成するので、複数の扁平管41A,41Bの接合前にコーティング81を施すことができる。したがって、コーティングの方法が簡単になる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)
図6及び図7に示す水熱交換器52は、冷媒が流通する冷媒管52aと、水が流通する水管52bとの間で熱交換が行われるものである。冷媒管52aは一対の扁平管53A,53B内に形成された穴57であり、水管52bは一対の扁平管53A,53B同士の間に一対の扁平管53A,53Bの対向面56aを用いて形成された空間である。なお、扁平部本体56は、互いに対向する対向面56aと、反対側の反対側面56bとを有している。
この冷凍装置では、水熱交換器52において、冷媒が冷媒管52aを流れて、水が水管52bを流れて、その結果、両流体間で熱交換が行われる。この水熱交換器52では水管52bが一対の扁平管53A,53Bの対向面56aを用いて形成されているので、部品点数が少なくなり、さらには構造が簡単になる。
この実施形態では、水熱交換器52は、一対の扁平管53A,53Bの側方に設けられ、水管52bの一部としての側壁を構成する平面を有する一対の閉鎖部材54A,54Bをさらに備えている。一対の閉鎖部材54A,54Bは、図6に示すように、平板であり、一対の扁平管53A,53Bの側方全体を覆うように四角形状を有している。なお、閉鎖部材の形状は一対の扁平管の形状に合わせて変更可能である。
一対の扁平管53A,53Bの側面と一対の閉鎖部材54A,54Bの内側面54aは、ロウ付けまたは接着材によって互いに固定されている。
この水熱交換器52では、一対の閉鎖部材54A,54Bによって水管22bの側壁を実現しているので、一対の扁平管53A,53Bの構造を簡単にできる。つまり、一対の扁平管53A,53Bは、突出部等の側壁を構成するための構造を必要としない。
図7に示すように、水管22bの壁面を構成する各部材の面には、腐食防止コーティング82,83が形成されている。腐食防止コーティング82は、具体的には、一対の扁平管41A,41Bの本体44の対向面44aに形成されている。腐食防止コーティング81は、樹脂またはチタンからなる。また、腐食防止コーティング82は、対向面44aに形成された第1部分82aと、そこから側面の一部まで回り込んで形成された第2部分82bとから構成されている。
閉鎖部材54A,54Bの内側面54aにおいて側壁に対応する部分にはコーティング83が形成されている。コーティング83の両端は、コーティング82の位置まで延びている。
腐食防止コーティング82,83がチタンからなる場合は、一対の扁平管53A,53Bと一対の閉鎖部材54A,54B同士はロウ付けによって接合されることが好ましい。これは、チタンの場合は、ロウ付けの熱に耐えられるからである。
腐食防止コーティング82,83が樹脂からなる場合は、一対の扁平管53A,53Bと一対の閉鎖部材54A,54B同士は接着材によって接合されることが好ましい。これは、樹脂の場合は、ロウ付けの熱に耐えられない可能性があるからである。
(2)
図8に示す水熱交換器58の一対の扁平管58aは、平行に曲げられて,渦巻形状に形成されている。より具外的には、一対の扁平管58aは、長方形状の渦巻となっており、外側ある第1ヘッダ58bと、内側にある第2ヘッダ58cとを有している。
また、扁平管58a同士の半径方向間には、所定の隙間58dが確保されている。
この実施形態においても、前記実施形態と同様のコーティング処理によって同様の効果が得られる。
(3)
図9に示す水熱交換器59の一対の扁平管59aは、平行に曲げられて、渦巻形状に形成されている。より具外的には、一対の扁平管59aは、円形状の渦巻となっており、外側ある第1ヘッダ59bと、内側にある第2ヘッダ59cとを有している。
また、扁平管59a同士の半径方向間には、所定の隙間59dが確保されている。
この実施形態においても、前記実施形態と同様のコーティング処理によって同様の効果が得られる。
(4)
図10に示す水熱交換器は、一対の水熱交換器59が上下方向に重ねられた段構造によって実現されている。図から明らかなように、水熱交換器59同士は中心側の連結部59eによって一体となっている。
この水熱交換器59を製造する方法としては、二段の扁平管を一体に形成する方法と、二段の扁平管を用意してそれらを接合する方法がある。第一の方法では、具体的には、扁平管59aは、一段分平行に巻かれた後に、段を替えて次の一段分を平行に巻かれて形成される。なお、一段目を内側から巻いた場合には二段目は外側から巻くことになり、一段目を外側から巻いた場合には二段目は内側から巻くことになる。第2の方法では、二段の扁平管の内側端同士または外側端同士を連結する。
一対の水熱交換器59同士の間には、図に示すように、隙間60が確保されている。この隙間60の大きさは、一対の水熱交換器59同士で好ましくない熱交換が行われないように設定されている。
この水熱交換器では、十分にコンパクトな形状を維持しつつも、流通路の長さを長く確保できる。さらに、複数の渦巻形状を用いることで、容量の変更が容易である。
この実施形態においても、前記実施形態と同様のコーティング処理によって同様の効果が得られる。
(5)
図11に示す水熱交換器22は、冷媒管22aと、水管22bとを有しており、両者内を流れる流体間で熱交換を行うものである。具体的な構造としては、水熱交換器22は、一対の扁平管41A,41Bから主に構成されている。
一対の扁平管41A,41Bは、扁平部本体44からなる。扁平部本体44内には、複数の(この実施例では4つの)穴47が一列に形成されている。冷媒管22aは一対の扁平管41A,41B内に形成された穴47であり、水管22bは一対の扁平管41A,41B同士の間に一対の扁平管41A,41Bの対向面44aを用いて形成された空間である。
この冷凍装置では、水熱交換器22において、冷媒が冷媒管22aを流れて、水が水管22bを流れて、その結果、両流体間で熱交換が行われる。この水熱交換器22では水管22bが一対の扁平管41A,41Bの対向面44aを用いて形成されているので、部品点数が少なくなり、さらには構造が簡単になる。
この実施形態では、水熱交換器22は、一対の扁平管41A,41Bの側方に設けられ、水管22bの一部としての側壁を構成する平面を有する一対の閉鎖部材66A,66Bをさらに備えている。一対の閉鎖部材66A,66Bは、図11に示すように、平板であり、一対の扁平管41A,41Bの側方を覆うように一対の扁平管41A,41Bの延び形状に沿った形状を有している。
この水熱交換器22では、図12に示すように、扁平管41A,41Bの本体44の対向面44aに乱流促進構造としての溝44cが形成されている。溝44cは、図から明らかなように、ヘリングボーン形状を有している。なお、乱流促進構造としては、図13に示すように、複数の突起44dを形成しても良い。なお、本体44の反対側面44bには溝や突起は形成されておらず、平坦な面となっている。
この水熱交換器22では、扁平管41A,41Bの対向面44aに乱流促進構造としての溝44cや突起44dが形成されているので、水管22内の水の流れが乱流になり、高い熱伝達特性を得ることができる。言い換えると、水管22bを流れる水の熱伝達率が向上し、結果として熱交換が促進される。水はCO2に比べて熱伝達率が低いにもかかわらず、水の熱伝達率を向上させているので、高性能な水熱交換器が得られる。
また、この水熱交換器では、複数の溝44cまたは突起44dによって乱流促進構造が実現されているので、構造が簡単であり、製造が容易である。
この実施形態においても、前記実施形態と同様のコーティング処理によって同様の効果が得られる。
<変形例>
(1)
前記実施形態では、一対の扁平管から延びる突出部は両扁平管において同じ長さで形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の扁平管において突出部の長さは異なっていても良いし、一方の扁平管にのみ突出部が形成されていても良い。
(2)
前記実施形態では、閉鎖部材は平板であるが、本発明はこれに限定されない。閉鎖部材は、第2流通路の側壁を構成する平面を有していれば良く、全体が平板でなくても良い。
(3)
前記実施形態では、扁平管には4つの穴が一列に並んで形成されているが、本発明はこれに限定されない。穴の個数や配置は任意に設定しても良い。
(4)
前記実施形態(図10)では水熱交換器を二段に重ねていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、水熱交換器を三段以上重ねて形成しても良い。
(5)
前記実施形態では冷媒としてCO2を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、高温高圧の冷媒として、炭化水素、フロン冷媒などを用いても良い。
(6)
前記実施形態では、扁平管は一体部材に形成された多穴構造であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の細管を接合して一つの扁平管としても良い。
(7)
前記実施形態では、扁平管の穴を冷媒管として、扁平管の間の空間を水管としたが、本発明はこれに限定されない。
以上のように本発明によれば、耐腐食性の高い水熱交換器を安価に実現できるので、ヒートポンプ式給湯装置の冷凍装置に有用である。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置を含むヒートポンプ式給湯装置のシステム。 冷凍装置の内部構造を示す断面図。 冷凍装置の制御装置のブロック図。 冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 接合前の一対の扁平管の断面図。 他の実施形態における冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 接合前の一対の扁平管の断面図。 さらに他の実施形態における冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 さらに他の実施形態における冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 さらに他の実施形態における冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 さらに他の実施形態における冷凍装置の水熱交換器の内部配管図。 扁平管の対向面側の斜視図。 扁平管の対向面側の斜視図。
1 ヒートポンプ式給湯装置
2 冷凍装置
2a 機械室
2b ファン室
6 マイコン
20 圧縮式冷凍回路
21 圧縮機
22 水熱交換器
22a 冷媒管(第1流通路)
22b 水管(第2流通路)
23 膨張弁
24 空気熱交換器
25 冷媒配管
27 ファン
35 水配管
41A,41B 扁平管
43 隙間
44 扁平部本体
44a 対向面
44b 反対側面
44c 溝
44d 突起
45A,45B 突出部
45a 内側面
47 穴
52 水熱交換器
52a 冷媒管
52b 水管
53A,53B 扁平管
54A,54B 閉鎖部材
54a 内側面
56 扁平部本体
56a 対向面
56b 反対側面
57 穴
81 腐食防止コーティング
82 腐食防止コーティング
83 腐食防止コーティング

Claims (3)

  1. 第1流体としての冷媒が流通する第1流通路と、第2流体としての水が流通する第2流通路との間で熱交換が行われる水熱交換器を備えた冷凍装置であって、
    前記第1流通路は、一対の扁平管内に形成された穴であり、
    前記第2流通路は、
    互いに接合された複数の部材から構成されており、
    前記複数の部材としての前記一対の扁平管同士の間で前記扁平管の対向面を用いて形成された空間であり、
    前記複数の部材の内側面には腐食防止のためのコーティングが形成されており、
    前記コーティングは、前記第2流通路の壁面を構成する前記対向面に形成された第1部分と、前記対向面以外の面の一部に前記第1部分から回り込んで形成された第2部分とを含む、
    冷凍装置。
  2. 前記コーティングは樹脂からなる、請求項1記載の冷凍装置。
  3. 前記コーティングはチタンからなる、請求項1記載の冷凍装置。
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