JP5401120B2 - 膜エレメント用端部部材及びこれを備えた膜エレメント - Google Patents

膜エレメント用端部部材及びこれを備えた膜エレメント Download PDF

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Description

本発明は、膜部材が巻回されることにより形成された膜巻回体に対して、その軸線方向の端部に配置され、上記膜部材が上記軸線方向にずれるのを防止するための膜エレメント用端部部材及びこれを備えた膜エレメントに関するものである。
膜エレメントにより原液を濾過して透過液を生成する膜濾過装置の一例として、膜部材が巻回されることにより形成された膜巻回体を有する膜エレメントと、当該膜エレメントを収容する耐圧容器とを備えた膜濾過装置が知られている。耐圧容器は、例えば円筒形状からなり、通常、当該耐圧容器内に軸線方向に沿って複数の膜エレメントが一直線上に並べて配置される。
この種の膜濾過装置における膜巻回体は、膜部材が巻回されることにより形成されているため、耐圧容器内を流れる原液などから受ける軸線方向の圧力により膜部材が軸線方向にずれて、膜巻回体がテレスコープ状に変形する場合がある。このような問題に対して、膜巻回体の端面に対向するように端部部材(いわゆるテレスコープ防止部材)を取り付けることにより、膜部材が軸線方向にずれるのを防止するといった技術が知られている(例えば、下記特許文献1〜3)。
これらの特許文献1〜3にも開示されている通り、膜エレメントの外周には外装材が設けられており、当該外装材は、膜巻回体の外周及びテレスコープ防止部材の一部に跨るように取り付けられている。
特開2005−111473号公報 特開2007−289830号公報 特開平11−207156号公報
膜エレメントの濾過性能を向上させる観点から、膜エレメント内の膜部材の面積は、より大きいことが好ましい。そこで、特許文献1では、テレスコープ防止部材における膜巻回体の外周に対向する部分(スカート)を省略することにより、膜巻回体の直径を大きくすることができるような構成が提案されている。
しかしながら、上記のような構成を採用した場合には、膜エレメントの外周に設けられた外装材とテレスコープ防止部材との接触部分が狭くなり、当該外装材とテレスコープ防止部材との接着力が低下してしまう。このように、外装材とテレスコープ防止部材との接着力が低下すると、その接着力が弱い接触部分を介して外装材の外部に原液が漏れ出し、膜エレメント内を流れる原液の液量が減少する。原液は、膜面上の濃度分極を抑制する働きがあるため、上記のように原液の液量が減少した場合には、膜エレメントの性能が十分に発揮できなくなるおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、外装材との接着力を効果的に向上することができる膜エレメント用端部部材及びこれを備えた膜エレメントを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、膜部材が巻回されることにより形成された膜巻回体に対して、その軸線方向の端部に配置され、上記膜部材が上記軸線方向にずれるのを防止するための膜エレメント用端部部材であって、上記膜巻回体の端面に対向する本体と、上記本体から上記軸線方向に沿って上記膜巻回体側に延びる延長部とを備え、上記延長部の外周には、異なる形状からなる複数種類の起伏部が形成されており、上記延長部の外周及び上記膜巻回体の外周に跨るように外装材が取り付けられることを特徴とする。
このような構成によれば、膜エレメント用端部部材の本体から膜巻回体側に延びる延長部の外周に、異なる形状からなる複数種類の起伏部が形成され、この延長部の外周及び膜巻回体の外周に跨るように外装材が取り付けられる。これにより、複数種類の起伏部に外装材を当接させた状態で、延長部の外周に外装材を取り付けることができるので、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力を効果的に向上することができる。
上記複数種類の起伏部は、いずれかの種類の起伏部の凸部上に、他の種類の起伏部の凸部が形成されたような構成であってもよいし、いずれかの種類の起伏部の凹部上に、他の種類の起伏部の凸部が形成されたような構成であってもよいし、いずれかの種類の起伏部の凸部上及び凹部上に、他の種類の起伏部の凸部が形成されたような構成であってもよい。
また、上記本体の外周には、パッキンが保持されるような構成であってもよい。
第2の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、上記複数種類の起伏部は、高低差及び上記軸線方向の幅の少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする。
このような構成によれば、高低差及び軸線方向の幅の少なくとも一方が互いに異なる複数種類の起伏部を延長部の外周に形成し、これらの起伏部に外装材を当接させた状態で、延長部の外周に外装材を取り付けることができる。このように、高低差及び軸線方向の幅の少なくとも一方を異ならせることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をより効果的に向上することができる。
第3の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、上記複数種類の起伏部が、上記軸線方向に一定の幅を有する第1起伏部と、上記軸線方向に上記一定の幅よりも小さい幅を有する第2起伏部とを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、軸線方向の幅が互いに異なる第1起伏部及び第2起伏部を延長部の外周に形成し、これらの起伏部に外装材を当接させた状態で、延長部の外周に外装材を取り付けることができる。このように、軸線方向の幅を異ならせることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をより効果的に向上することができる。
第4の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、上記複数種類の起伏部が、上記軸線方向に一定の幅を有する第1起伏部と、上記軸線方向に一定の幅で形成されていない所定のパターンからなる第2起伏部とを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、軸線方向に一定の幅を有する第1起伏部と、軸線方向に一定の幅で形成されていない所定のパターンからなる第2起伏部とを延長部の外周に形成し、これらの起伏部に外装材を当接させた状態で、延長部の外周に外装材を取り付けることができる。このように、軸線方向の幅が一定の起伏部と一定でない起伏部とを設けることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をより効果的に向上することができる。
第5の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、上記第1起伏部の高低差が、上記第2起伏部の高低差よりも大きいことを特徴とする。
このような構成によれば、第1起伏部及び第2起伏部の高低差を異ならせることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をさらに効果的に向上することができる。第1起伏部と第2起伏部とで軸線方向の幅を異ならせた構成の場合には、軸線方向の幅が大きい第1起伏部の方が高低差が大きい構成とすることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をより効果的に向上することができる。また、軸線方向の幅が一定の第1起伏部と一定でない第2起伏部とを設けた構成の場合には、軸線方向の幅が一定の第1起伏部の方が高低差が大きい構成とすることにより、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力をより効果的に向上することができる。
第6の本発明に係る膜エレメント用端部部材は、上記延長部の上記軸線方向の長さが、上記複数種類の起伏部のうち最も高低差の大きい起伏部の高低差の15倍以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、延長部の軸線方向の長さが比較的短い場合であっても、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力を効果的に向上することができる。すなわち、延長部の軸線方向の長さが短い場合には、膜エレメント用端部部材と外装材との接触部分が狭くなり、当該膜エレメント用端部部材と外装材との接着力が低下するが、本発明のような構成を採用することにより、その接着力を効果的に向上することができる。
上記延長部の上記軸線方向の長さは、上記複数種類の起伏部のうち最も高低差の大きい起伏部の高低差の9倍以下であればより好ましい。
第7の本発明に係る膜エレメントは、上記膜エレメント用端部部材と、膜部材が巻回されることにより形成され、上記膜エレメント用端部部材が軸線方向の端部に配置された膜巻回体と、上記延長部の外周及び上記膜巻回体の外周に跨るように取り付けられた外装材とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、第1の本発明に係る膜エレメント用端部部材と同様の効果を奏する膜エレメントを提供することができる。
本発明によれば、複数種類の起伏部に外装材を当接させた状態で、延長部の外周に外装材を取り付けることができるので、膜エレメント用端部部材と外装材との接着力を効果的に向上することができる。
本発明の一実施形態に係る膜エレメントを備えた膜濾過装置の一例を示した概略断面図である。 膜エレメントの内部構成を示した斜視図である。 膜エレメントの内部構成を示した概略断面図である。 実施例1に係るテレスコープ防止部材の構成を示した部分断面図である。 実施例2に係るテレスコープ防止部材の構成を示した図であり、(a)は部分断面図、(b)は部分平面図を示している。 第1起伏部の変形例を示した部分断面図である。 第1起伏部の変形例を示した部分断面図である。 第2起伏部の変形例を示した部分断面図である。 第2起伏部の変形例を示した部分平面図である。 比較例1に係るテレスコープ防止部材の構成を示した部分断面図である。 比較例2に係るテレスコープ防止部材の構成を示した部分断面図である。 比較例3に係るテレスコープ防止部材の構成を示した部分断面図である。 参考例に係るテレスコープ防止部材の構成を示した部分断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る膜エレメント10を備えた膜濾過装置50の一例を示した概略断面図である。また、図2は、膜エレメント10の内部構成を示した斜視図である。この膜濾過装置50は、膜エレメント10を耐圧容器40内に一直線上に複数配置することにより構成されている。
耐圧容器40は、樹脂製の円筒体からなり、例えばFRP(Fiberglass Reinforced Plastics)により形成される。この耐圧容器40内に軸線方向に沿って複数の膜エレメント10が並べて配置されている。耐圧容器40の一端部には、排水や海水などの原水(原液)が流入する原水流入口48が形成されており、当該原水流入口48から所定の圧力で流入する原水が複数の膜エレメント10で濾過されることにより、浄化された透過水(透過液)と、濾過後の原水である濃縮水(濃縮液)とが得られる。耐圧容器40の他端部には、透過水が流出する透過水流出口46と、濃縮水が流出する濃縮水流出口44とが形成されている。
図2に示すように、膜エレメント10は、分離膜12と供給側流路材18と透過側流路材14とが積層された状態で中心管20の周囲にスパイラル状に巻回されることにより形成されたRO(Reverse Osmosis:逆浸透膜)エレメントである。
より具体的には、樹脂製の網状部材からなる矩形形状の透過側流路材14の両面に、同一の矩形形状からなる分離膜12が重ね合わせられるとともに、その3辺が接着されることにより、1辺に開口部を有する袋状の膜部材16が形成される。そして、この膜部材16の開口部が中心管20の外周面に取り付けられ、樹脂製の網状部材からなる供給側流路材18とともに中心管20の周囲に巻回されることにより、上記膜エレメント10が形成される。上記分離膜12は、例えば不織布層上に多孔性支持体及びスキン層(緻密層)が順次に積層されることにより形成される。
上記のようにして形成された膜エレメント10の一端側から原水を供給すると、原水スペーサとして機能する供給側流路材18により形成された原水流路を介して、膜エレメント10内を原水が通過する。その際、原水が分離膜12により濾過され、原水から濾過された透過水が、透過水スペーサとして機能する透過側流路材14により形成された透過水流路内に浸透する。
その後、透過水流路内に浸透した透過水が、当該透過水流路を通って中心管20側に流れ、中心管20の外周面に形成された複数の通水孔(図示せず)から中心管20内に導かれる。これにより、膜エレメント10の他端側から、中心管20を介して透過水が流出するとともに、供給側流路材18により形成された原水流路を介して濃縮水が流出することとなる。
図1に示すように、耐圧容器40内に収容されている複数の膜エレメント10は、隣接する膜エレメント10の中心管20同士が管状のインターコネクタ42で連結されている。このインターコネクタ42は、膜エレメント10の中心管20に対して着脱可能な取付部材を構成している。したがって、原水流入口48から流入した原水は、当該原水流入口48側の膜エレメント10から順に原水流路内に流れ込み、各膜エレメント10で原水から濾過された透過水が、インターコネクタ42により接続された1本の中心管20を介して透過水流出口46から流出する。一方、各膜エレメント10の原水流路を通過することにより透過水が濾過されて濃縮された濃縮水は、濃縮水流出口44から流出する。
ただし、膜濾過装置50は、耐圧容器40内に複数の膜エレメント10が収容されているような構成に限らず、耐圧容器40内に膜エレメント10が1つだけ収容されているような構成であってもよい。また、膜エレメント10としては、ROエレメントに限らず、MF(Membrane Filter:精密濾過膜)エレメントやUF(Ultra Filter:限外濾過膜)エレメントなど、他の各種膜エレメントを採用することができる。
図3は、膜エレメント10の内部構成を示した概略断面図である。上述のようにしてスパイラル状に巻回された膜部材16は、円筒形状の膜巻回体11を構成しており、当該膜巻回体11にテレスコープ防止部材13及び外装材15が取り付けられることにより、膜エレメント10が形成されている。
テレスコープ防止部材13は、膜巻回体11の軸線方向Aの端部に配置され、膜部材16が軸線方向Aにずれるのを防止するための膜エレメント用端部部材である。この例では、膜巻回体11の軸線方向Aの両端部にテレスコープ防止部材13が配置されているが、このような構成に限らず、一方の端部にのみテレスコープ防止部材13が配置された構成であってもよい。
テレスコープ防止部材13は、膜巻回体11の端面に対向する本体131と、当該本体131から軸線方向Aに沿って膜巻回体11側に延びる延長部132とが一体的に形成されることにより構成されている。テレスコープ防止部材13の材質としては、ABS、ノリル、PVCなどの樹脂を例示することができる。
テレスコープ防止部材13の本体131は、膜巻回体11の端面よりも外径が大きい円板状に形成されている。本体131の外周面には、パッキン(図示せず)を収容して保持するための環状凹部133が形成されている。この環状凹部133内にパッキンが取り付けられた状態で、膜エレメント10が耐圧容器40内に配置されることにより、パッキンの表面が耐圧容器40の内周面に当接するようになっている。このように、テレスコープ防止部材は13、パッキン(シール)を保持するシール保持部材(シールキャリア)としても機能するようになっている。
テレスコープ防止部材13の延長部132は、本体131から膜巻回体11側に向かって円環状に突出しており、その外径が膜巻回体11の外径とほぼ一致している。したがって、本体131が膜巻回体11の端面に対向するようにテレスコープ防止部材13を配置することにより、円環状の延長部132の先端縁を膜巻回体11の端面の外周縁に当接させることができる。この状態で、延長部132の外周及び膜巻回体11の外周に跨るように外装材15が取り付けられることにより、膜巻回体11がテレスコープ防止部材13及び外装材15により覆われた構成となる。ただし、延長部132は、円環状に形成された構成に限らず、例えば複数の延長部132が本体131から膜巻回体11側に向かって突出するように形成された構成であってもよい。
外装材15は、例えばガラス繊維と接着剤からなるFRP外装材であり、一方のテレスコープ防止部材131の延長部132から、他方のテレスコープ防止部材131の延長部132まで、膜巻回体11の外周面に沿って周方向に連続して巻回されることにより、膜巻回体11の外周全体が覆われるようになっている。
(実施例1)
図4は、実施例1に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した部分断面図である。この実施例1では、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に、異なる形状からなる複数種類の起伏部134,135が形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W1を有する第1起伏部134と、軸線方向Aに上記幅W1よりも小さい幅W2を有する第2起伏部135とが、延長部132の外周に形成されている。第1起伏部134及び第2起伏部135は、それぞれ軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第1起伏部134の幅W1は、0.5mm〜3.0mmであることが好ましく、第2起伏部135の幅W2は、0.1mm〜0.5mmであることが好ましい。また、第1起伏部134の幅W1は、第2起伏部135の幅W2に対して、2倍〜30倍であることが好ましい。
第1起伏部134及び第2起伏部135は、それぞれ軸線方向Aに一定の間隔で形成されている。第1起伏部134の軸線方向Aの間隔D1と、第2起伏部135の軸線方向Aの間隔D2とは、互いに異なっており、第1起伏部134の間隔D1が第2起伏部135の間隔D2よりも大きいことが好ましい。第1起伏部134の間隔D1は、0.5mm〜3.0mmであることが好ましく、第2起伏部135の間隔D2は、0.1mm〜0.5mmであることが好ましい。また、第1起伏部134の間隔D1は、第2起伏部135の間隔D2に対して、2倍〜10倍であることが好ましい。
第1起伏部134及び第2起伏部135は、それぞれ異なる高低差で形成されており、第1起伏部134の高低差H1が第2起伏部135の高低差H2よりも大きいことが好ましい。第1起伏部134の高低差H1は、0.5mm〜5mmであることが好ましく、第2起伏部135の高低差H2は、0.02mm〜0.5mmであることが好ましい。また、第1起伏部134の高低差H1は、第2起伏部135の高低差H2に対して、2倍〜50倍であることが好ましい。
第1起伏部134のように高低差が比較的大きい起伏部については、NC旋盤などで金型に起伏を設けることにより、当該金型を用いて成形されるテレスコープ防止部材13上に起伏部を形成することができる。一方、第2起伏部135のように高低差が比較的小さい起伏部については、上記のようにNC旋盤などで金型に起伏を設ける方法の他に、シボ加工と呼ばれる金属の表面に模様を形成する金属微細加工法により金型上に種々の起伏(模様)を設ける方法などを用いて形成することができる。
テレスコープ防止部材13の成形品に対する後加工によって起伏部を形成することも可能であるが、加工コストがかかるため、金型に起伏を設ける方法を採用することが好ましい。金型に起伏を設ける方法としては、上記のようなNC旋盤などを用いた切削加工やシボ加工による方法の他、放電加工、レーザ加工、ブラスト加工による方法などを例示することができる。
なお、この実施例1において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
この実施例1では、第1起伏部134の高低差H1は、0.8mmであり、第2起伏部135の高低差H2は、0.1mmである。また、第1起伏部134の幅W1は、2.4mmであり、第2起伏部135の幅W2は、0.25mmである。また、第1起伏部134の間隔D1は、0.8mmであり、第2起伏部135の間隔D2は、0.25mmである。
また、延長部132の軸線方向Aの長さLは、5.6mmである。この長さLは、高低差が大きい方の起伏部である第1起伏部134の高低差H1の7倍に設定されている。延長部132の軸線方向Aの長さLは、上記のような値に限られるものではないが、最も高低差の大きい起伏部の高低差の15倍以下であることが好ましい。
この実施例1では、第1起伏部134及び第2起伏部135の高低差H1,H2と軸線方向Aの幅W1,W2とがいずれも異なる構成が示されているが、このような構成に限らず、高低差H1,H2又は軸線方向Aの幅W1,W2のいずれか一方のみが異なるような構成であってもよい。また、この実施例1では、第1起伏部134及び第2起伏部135の凸部がそれぞれ矩形状の断面を有しており、具体的には第1起伏部134の凸部が台形状、第2起伏部135の凸部が長方形状又は正方形状の断面を有しているが、このような構成に限られるものではない。
また、この実施例1では、第1起伏部134の凸部上及び凹部上に、それぞれ第2起伏部135の凸部が形成された構成が示されているが、このような構成に限らず、第1起伏部134の凸部上にのみ第2起伏部135の凸部が形成されたような構成であってもよいし、第1起伏部134の凹部上にのみ第2起伏部135の凸部が形成されたような構成であってもよい。また、延長部132の外周に形成される起伏部は、第1起伏部134及び第2起伏部135の2種類に限らず、3種類以上であってもよい。
(実施例2)
図5は、実施例2に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した図であり、(a)は部分断面図、(b)は部分平面図を示している。この実施例2では、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に、異なる形状からなる複数種類の起伏部134,135が形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W1を有する第1起伏部134と、軸線方向Aに一定の幅で形成されていない所定のパターンからなる第2起伏部135とが、延長部132の外周に形成されている。第1起伏部134は、軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第1起伏部134の幅W1は、0.5mm〜3.0mmであることが好ましい。
第1起伏部134は、軸線方向Aに一定の間隔D1で形成されている。この第1起伏部134の間隔D1は、0.5mm〜3.0mmであることが好ましい。
第1起伏部134及び第2起伏部135は、それぞれ異なる高低差で形成されており、第1起伏部134の高低差H1が第2起伏部135の高低差H2よりも大きいことが好ましい。第1起伏部134の高低差H1は、0.5mm〜5mmであることが好ましく、第2起伏部135の高低差H2は、0.02mm〜0.5mmであることが好ましい。また、第1起伏部134の高低差H1は、第2起伏部135の高低差H2に対して、2倍〜50倍であることが好ましい。
第1起伏部134及び第2起伏部135の形成方法については、実施例1において説明したような方法を採用することができる。なお、この実施例2において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
この実施例2では、第1起伏部134の高低差H1は、0.8mmであり、第2起伏部135の高低差H2は、0.1mmである。また、第1起伏部134の幅W1は、2.4mmであり、第1起伏部134の間隔D1は、0.8mmである。
また、延長部132の軸線方向Aの長さLは、5.6mmである。この長さLは、高低差が大きい方の起伏部である第1起伏部134の高低差H1の7倍に設定されている。延長部132の軸線方向Aの長さLは、上記のような値に限られるものではないが、最も高低差の大きい起伏部の高低差の15倍以下であることが好ましい。
この実施例2では、第1起伏部134の凸部が矩形状の断面、具体的には台形状の断面を有しているが、このような構成に限られるものではない。また、第2起伏部135は、不規則なパターンで形成されているが、このような構成に限らず、規則性のあるパターンで形成された構成であってもよい。
また、この実施例2では、第1起伏部134の凸部上及び凹部上に、それぞれ第2起伏部135の凸部が形成された構成が示されているが、このような構成に限らず、第1起伏部134の凸部上にのみ第2起伏部135の凸部が形成されたような構成であってもよいし、第1起伏部134の凹部上にのみ第2起伏部135の凸部が形成されたような構成であってもよい。また、延長部132の外周に形成される起伏部は、第1起伏部134及び第2起伏部135の2種類に限らず、3種類以上であってもよい。
(第1起伏部の変形例)
図6A及び図6Bは、第1起伏部134の変形例を示した部分断面図である。なお、この図6A及び図6Bでは、第2起伏部135を省略して、第1起伏部134の構成のみを示している。
図6A(a)には、実施例1及び2と同様の形状からなる第1起伏部134が示されており、当該第1起伏部134の凸部は台形状の断面を有している。図6A(b)には、図6A(a)の例と同様に、第1起伏部134の凸部が台形状の断面を有する例が示されているが、当該凸部の数が異なっている。
図6A(c)には、第1起伏部134の凸部が長方形状の断面を有する例が示されている。図6A(d)及び(e)には、第1起伏部134の凸部が正方形状の断面を有する例が示されているが、当該凸部の数が異なっている。
図6B(a)〜(c)には、第1起伏部134の凸部が三角形状の断面を有する例が示されている。図6B(a)の例では、第1起伏部134の凸部が直角三角形状の断面を有しており、本体131側に向かって徐々に低くなるような形状となっている。図6B(b)の例では、第1起伏部134の凸部が二等辺三角形状の断面を有しており、その中央部が最も高くなるような形状となっている。図6B(c)の例では、第1起伏部134の凸部が直角三角形状の断面を有しており、本体131側に向かって徐々に高くなるような形状となっている。これらの三角形状の断面を有する凸部の数は、任意の値に設定することができる。
図6B(d)には、第1起伏部134の凸部が半円形状の断面を有する例が示されている。図6B(e)には、第1起伏部134の凹部が半円形状の断面を有する例が示されている。これらの半円形状の断面を有する凸部又は凹部の数は、任意の値に設定することができる。
(第2起伏部の変形例)
図7Aは、第2起伏部135の変形例を示した部分断面図である。図7Bは、第2起伏部135の変形例を示した部分平面図である。なお、この図7A及び図7Bでは、第1起伏部134を省略して、第2起伏部135の構成のみを示している。
図7A(a)には、第2起伏部135の凸部が矩形状の断面を有する例が示されている。この例では、第2起伏部135の凸部が正方形状の断面を有しているが、このような構成に限らず、長方形状などの断面を有するような構成であってもよい。
図7A(b)には、第2起伏部135の凸部が三角形状の断面を有する例が示されている。この例では、第2起伏部135の凸部が二等辺三角形状の断面を有しているが、このような構成に限らず、本体131側に向かって徐々に低くなるような直角三角形状、又は、本体131側に向かって徐々に高くなるような直角三角形状などの断面を有するような構成であってもよい。
図7Aには、第2起伏部135が軸線方向Aに一定の幅を有する例が示されているが、図7Bには、第2起伏部135が軸線方向Aに一定の幅で形成されていない所定のパターンからなる例が示されている。
具体的には、図7B(a)には、平面視で多角形状の凸部が複数形成されたパターンからなる第2起伏部135の例が示されている。この例では、6角形状の凸部が複数形成されたハニカム状のパターンが示されているが、このような構成に限らず、6角形状以外の多角形状の凸部が形成された構成であってもよい。
図7B(b)には、平面視で円弧状の凸部が複数形成されたパターンからなる第2起伏部135の例が示されている。図7B(c)には、平面視で円環状の凸部が複数形成されたパターンからなる第2起伏部135の例が示されている。この図7B(c)の例では、第2起伏部135の凸部が楕円形状からなり、その長軸の方向が部分的に異なる(例えば直交する)構成が示されているが、このような構成に限らず、長軸が一定の方向に延びるような構成であってもよいし、真円形状からなるような構成であってもよい。
図7B(d)には、平面視で直線状の凸部が多方向に向かって延びるように複数形成されたパターンからなる第2起伏部135の例が示されている。この図7B(d)の例では、多方向に向かって延びる直線状の凸部が円形に配置されたパターンが複数形成された構成が示されているが、このような構成に限られるものではない。以上の図7B(a)〜(d)では、規則性のあるパターンで形成された第2起伏部135の例について説明したが、図7B(e)には、実施例2と同様に、不規則なパターンからなる第2起伏部135の例が示されている。
本実施形態では、テレスコープ防止部材13の本体131から膜巻回体11側に延びる延長部132の外周に、異なる形状からなる複数種類の起伏部134,135が形成され、この延長部132の外周及び膜巻回体11の外周に跨るように外装材15が取り付けられる。これにより、複数種類の起伏部134,135に外装材15を当接させた状態で、延長部132の外周に外装材15を取り付けることができるので、テレスコープ防止部材13と外装材15との接着力を効果的に向上することができる。
(剥離強度実験)
以下では、上記のような本発明の構成による効果を確認するために行った剥離強度実験の結果について説明する。この剥離強度実験は、上述の実施例1及び実施例2に係るテレスコープ防止部材13に加えて、以下に説明するような比較例1〜3及び参考例に係るテレスコープ防止部材13を用いて行った。まず、比較例1〜3及び参考例に係るテレスコープ防止部材13の具体的構成について説明する。
(比較例1)
図8は、比較例1に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した部分断面図である。この比較例1では、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に、高低差H1が比較的大きい第1起伏部134のみが形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W1を有する第1起伏部134が、延長部132の外周に形成されている。第1起伏部134は、軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第1起伏部134の凸部は、台形状の断面を有している。
第1起伏部134の幅W1は、2.4mmである。第1起伏部134は、軸線方向Aに一定の間隔D1で形成されており、その間隔D1は、0.8mmである。第1起伏部134の高低差H1は、0.8mmである。延長部132の軸線方向Aの長さLは、5.6mmであり、この長さLは、第1起伏部134の高低差H1の7倍に設定されている。なお、この比較例1において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
(比較例2)
図9は、比較例2に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した部分断面図である。この比較例2では、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に、高低差H2が比較的小さい第2起伏部135のみが形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W2を有する第2起伏部135が、延長部132の外周に形成されている。第2起伏部135は、軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第2起伏部135の凸部は、二等辺三角形状の断面を有している。
第2起伏部135の幅W2は、0.7mmである。第2起伏部135は、軸線方向Aに間隔を空けずに形成されている。第2起伏部135の高低差H2は、0.4mmである。延長部132の軸線方向Aの長さLは、5.6mmである。なお、この比較例2において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
(比較例3)
図10は、比較例3に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した部分断面図である。この比較例3では、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に、高低差H2が比較的小さい第2起伏部135のみが形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W2を有する第2起伏部135が、延長部132の外周に形成されている。第2起伏部135は、軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第2起伏部135の凸部は、矩形状の断面を有している。
第2起伏部135の幅W2は、0.25mmである。第2起伏部135は、軸線方向Aに一定の間隔D2で形成されており、その間隔D2は、0.25mmである。第2起伏部135の高低差H2は、0.1mmである。延長部132の軸線方向Aの長さLは、5.6mmである。なお、この比較例3において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
(参考例)
図11は、参考例に係るテレスコープ防止部材13の構成を示した部分断面図である。この参考例では、テレスコープ防止部材13の延長部132が、その軸線方向Aに比較的長い長さLを有するスカート状に形成され、当該延長部132が膜巻回体11の外周に対向するように、テレスコープ防止部材13が膜巻回体11に取り付けられるようになっている。この延長部132の外周には、高低差H2が比較的小さい第2起伏部135のみが形成されている。
具体的には、軸線方向Aに一定の幅W2を有する第2起伏部135が、延長部132の外周に形成されている。第2起伏部135は、軸線方向Aに直交する周方向に沿って環状に形成されている。第2起伏部135の凸部は、矩形状の断面を有している。
第2起伏部135の幅W2は、1.5mmである。第2起伏部135は、軸線方向Aに一定の間隔D2で形成されており、その間隔D2は、1.7mmである。第2起伏部135の高低差H2は、0.4mmである。延長部132の軸線方向Aの長さLは、28.5mmであり、実施例1〜2及び比較例1〜3における延長部132の長さの約5倍に設定されている。なお、この参考例において、テレスコープ防止部材13の延長部132の外周に取り付けられる外装材15としては、FRP外装材を使用した。
以上のような実施例1〜2、比較例1〜3及び参考例に係るテレスコープ防止部材13を用いて形成された各膜エレメント10について、それぞれの両端部に設けられたテレスコープ防止部材13の環状凹部133内に治具を取り付け、一方の治具を固定するとともに、他方の治具を引っ張ることにより剥離強度実験を行った。このとき、引張強度(kgf)をセンサでモニターし、テレスコープ防止部材13が外装材15から外れたときの強度を測定した。
上記のようにして行った剥離強度実験の結果は、下記表1の通りである。
Figure 0005401120
上記表1から明らかなように、実施例1及び2のような構成を採用することにより、比較例1〜3と比較して、テレスコープ防止部材13と外装材15との接着力を効果的に向上することができる。
また、実施例1及び2のような構成を採用することにより、参考例のように延長部132がスカート状に形成されたテレスコープ防止部材13を用いた場合と同程度の接着力を得ることができる。すなわち、延長部132の軸線方向Aの長さが短い場合には、テレスコープ防止部材13と外装材15との接触部分が狭くなり、当該テレスコープ防止部材13と外装材15との接着力が低下するが、実施例1及び2のような構成を採用することにより、その接着力を効果的に向上することができる。
10 膜エレメント
11 膜巻回体
12 分離膜
13 テレスコープ防止部材
14 透過側流路材
15 外装材
16 膜部材
18 供給側流路材
20 中心管
40 耐圧容器
50 膜濾過装置
131 テレスコープ防止部材
131 本体
132 延長部
133 環状凹部
134 第1起伏部
135 第2起伏部

Claims (7)

  1. 膜部材が巻回されることにより形成された膜巻回体に対して、その軸線方向の端部に配置され、上記膜部材が上記軸線方向にずれるのを防止するための膜エレメント用端部部材であって、
    上記膜巻回体の端面に対向する本体と、
    上記本体から上記軸線方向に沿って上記膜巻回体側に延びる延長部とを備え、
    上記延長部の外周には、異なる形状からなる複数種類の起伏部である環状の第1起伏部と環状の第2起伏部とが形成され、前記第1起伏部上に前記第2起伏部が形成されており、
    上記延長部の外周及び上記膜巻回体の外周に跨るように、ガラス繊維と接着剤を周方向に連続して巻回した外装材が取り付けられることを特徴とする膜エレメント用端部部材。
  2. 上記複数種類の起伏部は、高低差及び上記軸線方向の幅の少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の膜エレメント用端部部材。
  3. 上記複数種類の起伏部が、上記軸線方向に一定の幅を有する第1起伏部と、上記軸線方向に上記一定の幅よりも小さい幅を有する第2起伏部とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の膜エレメント用端部部材。
  4. 上記複数種類の起伏部が、上記軸線方向に一定の幅を有する第1起伏部と、上記軸線方向に一定の幅で形成されていない所定のパターンからなる第2起伏部とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の膜エレメント用端部部材。
  5. 上記第1起伏部の高低差が、上記第2起伏部の高低差よりも大きいことを特徴とする請求項3又は4に記載の膜エレメント用端部部材。
  6. 上記延長部の上記軸線方向の長さが、上記複数種類の起伏部のうち最も高低差の大きい起伏部の高低差の15倍以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の膜エレメント用端部部材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の膜エレメント用端部部材と、
    膜部材が巻回されることにより形成され、上記膜エレメント用端部部材が軸線方向の端部に配置された膜巻回体と、
    上記延長部の外周及び上記膜巻回体の外周に跨るように取り付けられ、ガラス繊維と接着剤を周方向に連続して巻回した外装材とを備えたことを特徴とする膜エレメント。
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