JP5399060B2 - 制震装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制震装置に関し、詳しくは、特に木造を含む戸建て住宅、建築・土木構造物等の地震対策用として、更には交通振動等の環境振動対策用として好適な制震装置に関するものである。
従来、地震時の振動対策、交通振動等の環境振動対策として用いられる制震装置に装着される制震ダンパーは、オイルダンパー等の粘性系、極低降伏点鋼等を使用した弾塑性系、減衰ゴム等を使用した粘弾性系等のダンパーを、押し引き可能な形状としたり、回転を含むせん断変形可能な形状とし、振動エネルギー吸収のために使用している。
また、制震ダンパーの取り付け方法としては、大別して筋交いタイプ、仕口タイプ、壁タイプ、間柱タイプ等がある。
更に、制震ダンパーを単独で使用する場合と、リンク機構等の変位拡大機構を併用しより大きな制震効果を発揮させる場合とがある。
このような制震装置が採用されるための要件について考察すると、以下のような諸点が考えられる。
まず、性能として地震振動、交通振動等の環境振動等に対して大きな振動エネルギー吸収効果があり、安全性や居住性が確保されることが必要である。
この場合、応答加速度が低減できることはもちろんのこと併せて応答変形が低減できることも必要である。
しかし、現状の制震装置は、応答加速度、応答変形の双方の低減効果を同時に向上させることは難しい。
次に、例えば木造住宅等の場合は、住宅本体価格に比して大きなコスト負担になることなく制震効果を発揮し得ることが必要であり、低コストであることが重要な要件となる。
更に、既存の構造物等に適用されることも十分考えられることから、部品点数が少なく構造が簡略であり取り付け易いこと等も重要となる。
上記のような観点から従来品を見直してみると、大きな振動エネルギー吸収能力を持つ制震ダンパーを使用したとして、部品点数が少なく構造が簡略で振動増幅機構の付いた制震装置が望まれ、このような制震装置であれば性能の向上、部品点数の減少及び構造簡略化によるコスト低減、取り付け易さという種々の要請を実現できることになる。
また、戸建て住宅の地震に対する性能評価の一つに壁倍率という評価法が存在するが、従来からの制震装置は振動エネルギー吸収が主目的であるため、壁倍率評価の点では不利となる。
特許文献1には、鉄骨、鉄筋鉄骨構造物等の建築物又は建造物における一方の構造材から他方の構造材に架け渡して前記構造材間を補強するために、圧縮力及び伸長力を吸収可能な第1リーフ及び第2リーフからなる2枚の板ばねを備え、複数の板ばねの間に空間が形成され、該板ばねの両端部側が構造材に固定可能に形成し、上記空間内にばね同士を連結し耐力を与えるための金属製部材を取り付け、更に発泡材をも組み合わせた構成の建築物又は構造物の補強部材が提案されている。
この補強部材の場合、剛性を付加することにより耐震性を大きくし、応答を抑えると同時に板バネ中央部に設置した材料を塑性変形させることによりエネルギー吸収を行うものである。但し、剛性のみを付加した場合応答加速度は大幅に増加する。
また、この補強部材の場合、板ばねの両端部は構造体と平行になるような平板状に形成していることから応力集中の虞れがあり、板ばねと金属製部材の他に子板と親板を固定するためのレールクリップ、リベット、滑り材など部品が多い構造であることから、メンテナンスの問題とコスト増が懸念される。
更に、レールクリップと滑り剤を利用することから、板ばね単体での線形特性、押し引き時の効果が変わることが予想され、加えて金属製部材は板ばね相互に耐力を与えるために設けているものの塑性変形した場合、減衰効果は期待できるが耐力を与えることができなくなる。
加えて、曲がり梁の計算は難しく、特許文献1の補強部材のような非線形特性の場合には、正確なばね特性、変形予測等は難しいので、対象構造物の最適な性能予測は困難となる等の多くの懸念する事項を含むものと推定される。
特許文献2には、矩形に形成される枠組み構造において、柱構造材と梁構造材とにより形成される仕口に特許文献1と同様な板ばねと、板ばねを備える補強部材を設置する構成の木造建築物又は鉄骨造建物の補強構造が提案されている。
しかし、この特許文献2の場合も、特許文献1の場合と基本的には同様の構成であり、上述した特許文献1の場合と同様な多くの懸念する事項を含むものと推定される。
特開2005−350937号公報
特開2006−307508号公報
本発明が解決しようとする問題点は、地震振動等に対して、振動入力を増幅して振動減衰体を的確に作用させ、大きな振動エネルギー吸収効果を発揮して安全性や居住性確保を図ることができ、かつ、部品点数が少なく構造が簡略であり取り付け易く、低コストの制震装置が存在しない点である。
本発明に係る制震装置は、金属製又は合成樹脂樹製の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、前記第1、第2の帯状弾性板間に形成される空間部に配置され第1、第2の帯状弾性板の中央部に両端を嵌着した振動エネルギーを吸収する弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体と、を有することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、紡錐形弾性体を地震振動等に伴う振動入力を大きく増幅する振動増幅機構として機能させるので、振動減衰体の応答性が良好となり、紡錐形弾性体自体の変形時の剛性と、振動減衰体による振動エネルギー吸収効果とによって優れた制震効果を発揮し得るとともに、部品点数が少なく、構造も簡略となり低コストに構成できる制震装置を提供することができる。また、紡錐形弾性体を合成樹脂で構成した場合には錆が発生せず耐久性にも優れた制震装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するとともに、特に紡錐形弾性体を複数枚重合構造とした場合には、紡錐形弾性体自体の摩擦力をも利用した摩擦ダンパーとして機能させることができる制震装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、振動減衰体として弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかを選択した構成の基に、請求項1又は請求項2記載の発明と同様な効果を発揮し、また、ボルトと、バネワッシャーとを具備する締結部材をも備えているので、構造物に対して取り付け易く、また、取り付け部と構造物との間の摩擦力を管理することが可能となり、構造物の種類に応じて適切な振動減衰力を発揮させることが可能な制震装置を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の構成のうち、振動減衰体を省いた構成としており、構造物に対して取り付け易く、また、取り付け部と構造物との間の摩擦力を管理することが可能となり、特に、紡錐形弾性体を複数枚重合構造とした場合には摩擦ダンパーとしても機能させることができる制震装置を提供することができる。
本発明は、地震振動等に対して大きな振動エネルギー吸収効果を発揮して安全性や居住性確保を図ることができ、かつ、部品点数が少なく構造が簡略であり取り付け易く、低コストの制震装置を提供するという目的を有するものである。
本発明は、金属製又は合成樹脂樹製で各々複数枚重合構造の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、前記第1、第2の帯状弾性板間に形成される空間部に配置され第1、第2の帯状弾性板の中央部に両端を嵌着した振動エネルギーを吸収する弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体と、前記紡錐形弾性体の目玉形の取り付け部に挿通して構造物へねじ込むボルトと、このボルトに嵌装するバネワッシャーとを具備する締結部材と、を有する構成により上記目的を実現した。
以下に、本発明の実施例に係る制震装置1について詳細に説明する。
本実施例に係る制震装置1は、図1、図2に示すように、鋼材等の金属製(又は合成樹脂製)で単板構造の第1、第2の帯状弾性板2、3を具備し、この第1、第2の帯状弾性板2、3の両端に各々略円形状の巻回部2a、3aを形成し、両端の巻回部2a、3a同士を各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部4を設けるとともに、前記第1、第2の帯状弾性板2、3の中央部を各々外側に弧状に膨出させて全体として紡錐形状を呈し振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体5を有している。
更に、本実施例に係る制震装置1は、前記第1、第2の帯状弾性板2、3間に形成される空間部6の中央に配置され、第1、第2の帯状弾性板2、3に両端を嵌着により強固に連結した弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体7と、図7に示すように、前記紡錐形弾性体5の目玉形の各取り付け部4に挿通して構造物11の取り付け箇所へねじ込むボルト8と、このボルト8に嵌装するバネワッシャー9とを具備する締結部材10と、を有している。
弾塑性系の振動減衰体7としては、減衰力、バイリニア係数、塑性率、ストローク重視した弾塑性ダンパーを挙げることができる。また、粘性系の振動減衰体7としては、減衰力、最大速度、ストロークを重視した粘性ダンパーを挙げることができる。更に、粘弾性系の振動減衰体7としては、減衰力、最大速度、バイリニア係数、ストロークを重視する場合は粘弾性ダンパーを挙げることができる。
図3、図4に示すように、前記第1の帯状弾性板2における巻回部2aは、例えばその内径を16mmの小径とし、前記第2の帯状弾性板3における巻回部3aは、例えばその内径を26mmの大径とし、巻回部3aにより巻回部2aを包み込むようにし嵌め付けることで、目玉形の取り付け部4を形成している。
前記第1、第2の帯状弾性板2、3としては、各々複数枚(2枚、3枚等)重合構造とすることも可能である。
また、前記制震装置1の通常時における両取り付け部4の中心間の寸法L0は、図6に示すように、例えば500mm、第1、第2の帯状弾性板2、3の中央部の膨出基準寸法L1は、例えば130mmに設定している。
図5は、本実施例に係る制震装置1を仕口タイプとして、構造物11の柱12と梁14とに取り付けた状態を概略的に示すものである。
すなわち、制震装置1における一方の取り付け部4を柱12に固定した受板13に取り付け、他方の取り付け部4を梁14に固定した受板15に取り付けて、制震装置1を柱12、梁14間に傾斜配置で装着し、仕口タイプの制震装置1として機能させるものである。
この場合、一方の取り付け部4の柱12側の受板13に対する取り付け態様、他方の取り付け部4の梁14側の受板15に対する取り付け態様は、図7に示すように、締結部材10のボルト8にバネワッシャー9を嵌装した状態でこのボルト8を取り付け部4の穴部分を貫通させ、受板13(又は受板15)に設けたネジ孔13aにねじ込み締め付けることにより行う。
このとき、介在させるバネワッシャー9によってボルト8の締め付け力を強弱に調整することができ、地震振動等に伴う柱12、梁14間の変形時において取り付け部4と受板13(又は受板15)との間の摩擦力を管理することが可能となって、構造物11の柱12と梁14の寸法に応じて制震装置1により適切な振動減衰力を発揮させることができるようになる。
図6は、仕口タイプの制震装置1における軸方向変形、すなわち、伸長時、圧縮時の第1、第2の帯状弾性板2、3、及び、取り付け部4の変位状態を概略的に示すものである。
すなわち、前記柱12、梁14間の制震装置1に地震振動等に伴って引っ張り力(第1、第2の帯状弾性板2、3を引き伸ばそうとする力)が作用するとき、第1、第2の帯状弾性板2、3は、図6に示す濃色二点鎖線で示すように変位し、中央部間の寸法は膨出基準寸法L1より小さくなるとともに、両取り付け部4間の寸法は前記寸法L0よりも大きくなる(伸びる)。
逆に、前記柱12、梁14間の制震装置1に地震振動等に伴って圧縮力(第1、第2の帯状弾性板2、3を縮めようとする力)が作用するとき、第1、第2の帯状弾性板2、3は、図6に示す淡色二点鎖線で示すように変位し、中央部間の寸法は膨出基準寸法L1より大きくなるとともに、両取り付け部4間の寸法は前記寸法L0よりも小さくなる(縮まる)。
図8は、本実施例に係る制震装置1における軸方向変形の場合の第1、第2の帯状弾性板2、3において、膨出基準寸法(中央部直径)L1を3種に異ならせた場合の軸方向変形量と増幅率の関係を概算値を示すものである。膨出基準寸法L1は、100mm、130mm、160mmの3種としている。
図8から明らかなように、膨出基準寸法L1を100mmとした制震装置1の場合、軸方向変形量を±5mmとしたとき、中央部直径は±19mmとなり、このときの倍率(中央部応答/軸入力)は3.8倍となった。同様に軸方向変形量を±10mmとしたとき中央部直径は±38mm、軸方向変形量を±15mmとしたとき、中央部直径は±57mm、軸方向変形量を±20mmとしたとき、中央部直径は±76mmとなり、倍率(中央部応答/軸入力)は上述した場合と同様3.8倍となった。
膨出基準寸法L1を130mmとした制震装置1の場合、軸方向変形量を±5mmとしたとき、中央部直径は±15mmとなり、このときの倍率(中央部応答/軸入力)は3倍となった。同様に軸方向変形量を±10mmとしたとき中央部直径は±30mm、軸方向変形量を±15mmとしたとき、中央部直径は±45mm、軸方向変形量を±20mmとしたとき、中央部直径は±60mmとなり、倍率(中央部応答/軸入力)は上述した場合と同様3倍となった。
膨出基準寸法L1を160mmとした制震装置1の場合、軸方向変形量を±5mmとしたとき、中央部直径は±12mmとなり、このときの倍率(中央部応答/軸入力)は2.4倍となった。同様に軸方向変形量を±10mmとしたとき中央部直径は±24mm、軸方向変形量を±15mmとしたとき、中央部直径は±36mm、軸方向変形量を±20mmとしたとき、中央部直径は±48mmとなり、倍率(中央部応答/軸入力)は上述した場合と同様2.4倍となった。
このように、本実施例に係る制震装置1によれば、2.4倍、3倍、3.8倍のように大きな倍率(中央部応答/軸入力)を得ることができる。
図9は、両取り付け部4の中心間の寸法L0=500mm、膨出基準寸法L1を130mm(軸方向中心線から65mm)とした制震装置1において、軸方向変形量−15mmとした場合の第1の帯状弾性板2(太線で示す)の基準位値からの最大膨出量+22.5mmを示している。
図10は、同じく軸方向変形量+15mmとした場合の第1の帯状弾性板2(太線で示す)の基準位値からの最大縮み量−22.5mmを示している。
図11は、本実施例に係る制震装置1において、第1、第2の帯状弾性板2、3を3枚重ねとし、前記振動減衰体7を省いた場合における変位と復原力との関係を示す履歴特性試験結果を示している。この場合の等価減衰定数は約10%である。なお、第1、第2の帯状弾性板2、3を単板とした場合にはほぼ線形(直線)特性であった。
図12は、本実施例に係る制震装置1を間柱タイプとして、構造物11の梁14、中間梁16間に取り付けた例を概略的に示すものである。
なお、図12においては、通常位置の制震装置1を実線で、伸び位置の制震装置1を淡色実線で、縮み位置の制震装置1を点線で各々示している。
図13は、本実施例に係る制震装置1をブレースタイプとして、構造物11の2本の柱12の上下に位置する梁14、14間に取り付けた例を概略的に示すものである。
図13に示すブレースタイプの場合、2個の制震装置1に各々継手部材17、ターンバックル18を付加し、更に端部取り付け具19を用いて上下に位置する梁14、14間に予張力を付与した状態でクロス配置に取り付けている。
次に、本実施例に係る制震装置1の作用、効果について説明する。
本実施例に係る制震装置1は、第1、第2の帯状弾性板2、3の中央部を各々外側に弧状に膨出させて紡錐形状とした紡錐形弾性体5を採用しているので、この紡錐形弾性体5を地震振動等に対する振動増幅機構として機能させることができる。
通常、制震ダンパーの性能は、ダンパーの移動量に依存することから、振動増幅により応答変形を大きくすることは大きな意味を持つ。
このような構成とすることにより、部品点数は従来品よりも少なくなり、構造も簡略となり低コストで高性能な制震装置1を構成することができる。
また、本実施例の制震装置1は、紡錐形状で振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体5と、オイル系、摩擦系、弾塑性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体7とを組み合わせた構成としているので、紡錐形弾性体5自体の変形時の剛性と、振動減衰体7による振動エネルギー吸収効果とによって、地震振動等に対する応答加速度、応答変形の双方の低減効果を同時に発揮させることができる。
本実施例の制震装置1は、前記第1、第2の帯状弾性板2、3の中央部に振動減衰体7の両端を嵌着により強固に連結しているので、連結部分のガタを無くし、交通振動等の微小振動から地震等の大規模な振動に至るまで広範囲に優れた制震効果を発揮させることができる。
また、各々帯状弾性板を複数枚(例えば2枚、3枚等)重合した構造の第1、第2の帯状弾性板2、3を組み合わせて紡錐形弾性体5を構成すれば、複数枚の帯状弾性板の摩擦を利用した摩擦ダンパーとしても機能させることができ、これだけでも制震効果を期待でき、振動減衰体7を使用しないでも制震装置1として活用することが可能となる。
更に、従来の制震装置の問題点の一つである面外方向への剛性確保も、複数枚の帯状弾性板による剛性強化によって可能となる。
次に、前記第1、第2の帯状弾性板2、3として、軟鋼や低降伏点鋼を使用することによって、地震振動等のエネルギーが一定強度より大きい場合に第1、第2の帯状弾性板2、3を塑性変形させて振動エネルギーを吸収する弾塑性ダンパーとしても機能させることができる。
これにより、構造物11の種類(木造、鉄骨等)や想定される振動入力の大きさ、種類に応じた種々の使用態様の選択が可能となる。
この場合、制震装置1としては、使用態様に応じて振動減衰体7との併用構造としたり、振動減衰体7を使用しない紡錐形弾性体5のみの構造としたりという選択の多様化を実現できる。
また、本実施例の制震装置1は、特に複数枚重合構造の第1、第2の帯状弾性板2、3を採用した場合の紡錐形弾性体5自体の変形時の剛性強化作用と、振動減衰体7による振動エネルギー吸収効果との組み合わせにより、壁倍率評価に寄与するとともに、地震時の応答に関して応答加速度、応答変形に対しても大きな効果が期待できる。
更に、FRPのような合成樹脂材で第1、第2の帯状弾性板2、3を構成すれば、金属製の場合と異なり結露の虞れが無くなり、より耐久性の向上を図ることができる。
本実施例の制震装置1は、全体して略楕円形状の構成したものであり、押し引き時には線形特性を発揮することからその効果が明確となる。有限要素法(FEM)によって対象構造物に適合した効果的な第1、第2の帯状弾性板2、3の板厚・幅・重ね数等の設計が可能であり、最長部の間隔を最適にすることで増幅率が変化することから減衰効果の最適化を図ることができる。また、対象構造物との摩擦力はボルト8の締付けトルクで管理され、対象構造物に最適な制振装置1として機能する。対象構造物の要求性能に合わせた剛性と振動減衰体7を選ぶことができる。第1の帯状弾性板2、第2の帯状弾性板3の板間摩擦減衰は、微少振動から機能するが、地震等の大入力時には振動減衰体7と共に機能する。本実施例の制震装置1においては、振動入力大きさに関係なく第1の帯状弾性板2、第2の帯状弾性板3は同時に機能する。
次に、図14を参照して、前記制震装置1の設計手法について言及する。まず、例えば木造戸建住宅等のような対象構造物を決定する(ステップS1)。
次に、対象構造物の制震に関する各種入力値を仮定して強風・地震時応答計算を行う(ステップS2)。
すなわち、振動低減目標値を設定する段階に移り(ステップS3)、バネ定数 減衰定数、増幅率等の制震装置パラメータを仮定する(ステップS4)。
次に、仮定したバネ定数 減衰定数、増幅率等を使用して強風・地震時の応答計算を行う(ステップS5)。
次に、対象構造物に関する居住性・安全性との比較を行う(ステップS6)。すなわち、居住性指針、安全性に関する判定基準に適合すれば(ステップS7)、紡錐形弾性体の要素設計を開始する(ステップS8)。また、判定基準に適合しなければ(ステップS7)、ステップS4に戻り制震装置パラメータを仮定し直す。
要素設計においては、バネ定数、板厚、板幅、重ね枚数、曲率等を設定して紡錐形弾性体の仕様を決定する(ステップS9)。
次に、振動減衰体の選定に移り(ステップS10)、減衰力、バイリニア係数、塑性率、ストロークを重視する場合は弾塑性ダンパーを選定し(ステップS11)、減衰力、最大速度、ストロークを重視する場合は粘性ダンパーを選定し(ステップS12)、減衰力、最大速度、バイリニア係数、ストロークを重視する場合は粘弾性ダンパーを選定する(ステップS13)。
この後、実験結果と比較し(ステップS14)、紡錐形弾性体、振動減衰体の設計内容が適切であれば終了となり、設計内容が不適切であれば、ステップS8に戻り要素設計をやり直す。
次に、図15乃至図19を参照して、前記第1の帯状弾性板2(又は第2の帯状弾性板3)の構造解析モデル及び入力−出力シュミレーションモデルについて説明する。
第1帯状弾性板2として、図15に示すような構造解析モデルを設定する。
この構造解析モデルに対して、±10mmの入力変位を与えた場合、最大変形箇所は、図16に示すように、第1帯状弾性板2の中央部分(Maxの文字を付して示す)に生じ、その値は±34.32mmであった。また、最小変形箇所(巻回部の近く)には同図においてMinの文字を付して示す。
同様にして、構造解析モデルに対して、±5mmの入力変位を与えた場合、最大変形箇所は、図17に示すように、第1帯状弾性板2の中央部分(Maxの文字を付して示す)に生じ、その値は±17.16mmであった。また、最小変形箇所(巻回部の近く)には同図においてMinの文字を付して示す。
同様にして、構造解析モデルに対して、±1mmの入力変位を与えた場合、最大変形箇所は、図18に示すように、第1帯状弾性板2の中央部分(Maxの文字を付して示す)に生じ、その値は±3.432mmであった。また、最小変形箇所(巻回部の近く)には同図においてMinの文字を付して示す。
同様にして、構造解析モデルに対して、±10mmの入力変位を与えた場合、最大変形箇所は、図19に示すように、第1帯状弾性板2の中央部分(Maxの文字を付して示す)に生じ、その値は±17.81mmであった。また、最小変形箇所(巻回部)には同図においてMinの文字を付して示す。
本発明は、木造住宅、鉄骨構造を主体とする住宅、更には鉄筋コンクリート製の構造物等、各種の構造物の制震用として広範に応用可能である。
本発明の実施例に係る制震装置の概略正面図である。 本実施例に係る制震装置の概略平面図である。 本実施例に係る制震装置における第1の帯状弾性板の組み込み前の概略正面図である。 本実施例に係る制震装置における第2の帯状弾性板の組み込み前の概略正面図である。 本実施例に係る制震装置を仕口タイプとして、構造物の柱と梁とに取り付けた状態を概略的に示す図である。 本実施例に係る制震装置における軸方向変形時の第1、第2の帯状弾性板及び取り付け部の変位状態を概略的に示す図である。 本実施例に係る制震装置における取り付け部の柱側の受板に対する取り付け態様の例を示す概略図である。 本実施例に係る制震装置における軸方向変形の場合における第1、第2の帯状弾性板の膨出基準寸法を3種に異ならせた場合の軸方向変形量と増幅率の関係の概算値を示す図である。 本実施例に係る制震装置において軸方向変形量−15mmとした場合の第1の帯状弾性板の基準位値からの最大膨出量を示す説明図である。 本実施例に係る制震装置において軸方向変形量+15mmとした場合の第1の帯状弾性板の基準位値からの最大縮み量を示す説明図である。 本実施例に係る制震装置において第1、第2の帯状弾性板を3枚重ねとし、振動減衰体を省いた場合における変位と復原力との関係を示す履歴特性試験結果を示す図である。 本実施例に係る制震装置を間柱タイプとして、構造物の梁、中間梁間に取り付けた例を概略的に示す図である。 本実施例に係る制震装置をブレースタイプとして、構造物の2本の柱の上下に位置する梁間に取り付けた例を概略的に示す図である。 本実施例に係る制震装置の設計手法の一例を示すフローチャートである。 本実施例に係る制震装置における帯状弾性体の構造解析モデルを示す図である。 図15に示す構造解析モデルにおいて、入力変位±10mmの場合の最大変形箇所、最小変形箇所のシュミレーションモデルを示す図である。 図15に示す構造解析モデルにおいて、入力変位±5mmの場合の最大変形箇所、最小変形箇所のシュミレーションモデルを示す図である。 図15に示す構造解析モデルにおいて、入力変位±1mmの場合の最大変形箇所、最小変形箇所のシュミレーションモデルを示す図である。 図15に示す構造解析モデルにおいて、入力変位±10mmの場合の最大変形箇所、最小変形箇所のシュミレーションモデルを示す図である。
符号の説明
1 制震装置
2 第1の帯状弾性板
2a 巻回部
3 第2の帯状弾性板
3a 巻回部
4 取り付け部
5 紡錐形弾性体
6 空間部
7 振動減衰体
8 ボルト
9 バネワッシャー
10 締結部材
11 構造物
12 柱
13 受板
13a ネジ孔
14 梁
15 受板
16 中間梁
17 継手部材
18 ターンバックル
19 端部取り付け具
L0 中心間の寸法
L1 膨出基準寸法

Claims (4)

  1. 金属製又は合成樹脂樹製の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、
    前記第1、第2の帯状弾性板間に形成される空間部に配置され第1、第2の帯状弾性板の中央部に両端を嵌着した振動エネルギーを吸収する弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体と、
    を有することを特徴とする制震装置。
  2. 金属製又は合成樹脂樹製で各々複数枚重合構造の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、
    前記第1、第2の帯状弾性板間に形成される空間部に配置され第1、第2の帯状弾性板の中央部に両端を嵌着した振動エネルギーを吸収する弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体と、
    を有することを特徴とする制震装置。
  3. 金属製又は合成樹脂樹製で各々複数枚重合構造の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、
    前記第1、第2の帯状弾性板間に形成される空間部に配置され第1、第2の帯状弾性板の中央部に両端を嵌着した振動エネルギーを吸収する弾塑性系、粘性系、粘弾性系のいずれかから選択した振動減衰体と、
    前記紡錐形弾性体の目玉形の取り付け部に挿通して構造物へねじ込むボルトと、このボルトに嵌装するバネワッシャーとを具備する締結部材と、
    を有することを特徴とする制震装置。
  4. 金属製又は合成樹脂樹製で各々複数枚重合構造の第1、第2の帯状弾性板の両端に各々形成した径が大小に異なる円形状の巻回部同士を、大径の巻回部により小径の巻回部を包み込むようにして各々嵌め付けて両端に目玉形の構造物への取り付け部を形成し、第1、第2の帯状弾性板の中央部を各々外側に対称形状となる弧状に膨出させて、全体として略楕円形状を呈し、両端の目玉形の取り付け部に作用する伸び力、縮み力に応じて線形特性で変形し、両取り付け部の変位に対する前記中央部の変位が大きな倍率となる紡錐形状とした振動増幅機構として機能する紡錐形弾性体と、
    前記紡錐形弾性体の目玉形の取り付け部に挿通して構造物へねじ込むボルトと、このボルトに嵌装するバネワッシャーとを具備する締結部材と、
    を有することを特徴とする制震装置。
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