JP5395696B2 - 映像信号送信装置および伝送用映像信号生成プログラム、映像信号受信装置および伝送用映像信号変換プログラム、並びに、映像信号伝送システム - Google Patents
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Description
そして、送信装置1Bは、マトリクス変換手段51によって、ガンマ補正されたRαGαBα信号に対して、以下の(1)式に示すマトリクス変換を行って、輝度信号Y′と、色差信号Cb′,Cr′とを生成する。
また、kcb,kcrは、(Bα−Y′)や(Rα−Y′)が元の信号(B(Bα),R(Rα))の約2倍のダイナミックレンジを持つため、色差信号Cb′,Cr′をそのダイナミックレンジ内に収めるための係数である。
これによって、送信装置1Bは、4:2:2形式、4:2:0形式等の信号(Y′,Cb′LD,Cr′LD)を生成する。
このように生成された輝度信号Y′と色差信号Cb′LD,Cr′LDとが受信側に送信される。
そして、受信装置2Bは、逆マトリクス変換手段61によって、前記(1)式の逆変換(逆マトリクス変換)を行うことで、RαGαBα信号を生成する。
そして、受信装置2Bは、線形変換手段62によって、RαGαBα信号に、送信装置1Bの非線形変換手段50におけるガンマ補正の逆特性を与えることで、RGB信号を生成する。なお、この線形変換手段62は、表示装置がCRT等のガンマ特性を有する表示装置であれば、当該表示装置に相当し、RαGαBα信号が、表示装置のガンマ特性を経た光として再生される。
さらに、この手法では、色差信号への帯域制限が、非線形信号に対する帯域制限であるため、非線形信号に含まれる情報(高調波成分)の一部が帯域制限によって失われてしまい、色情報が正しく再現できないという問題もある。
図13(a)に示すように、MUSE方式の送信装置1Cは、図12(a)で説明した送信装置1Bに対して、非線形変換手段50を、マトリクス変換手段51、帯域制限手段52やダウンサンプル手段53の後段に設けている。
すなわち、送信装置1Cでは、線形信号であるR,B信号と、線形信号である輝度信号Yの差信号R−Y,B−Yに対して帯域制限を行った後、ガンマ補正を行い伝送用の映像信号を生成している。
このようにMUSE方式の伝送手法では、定輝度原理を満足する定輝度伝送が可能になる。
一方、前記した従来手法2は、従来手法1に比べて、輝度情報や色情報を正しく再現することが可能である。しかし、従来手法2は、差信号R−Y(図11中、Cr等)、差信号B−Y(図11中、Cb等)に対して、非線形変換を行うため、振幅の大きな信号(差信号が大きい=高彩度部)において、振幅を圧縮する変換が行われることになる。
そのため、従来手法2は、高彩度部において、SN比(signal-to-noise ratio;信号対雑音比)が、低下するという問題がある。
そして、映像信号送信装置は、帯域制限手段によって、第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出し、ダウンサンプル手段によって、抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする。なお、帯域制限手段やダウンサンプル手段は、4:2:2形式や4:2:0形式等で予め定められた周波数やサンプル比に応じて帯域制限やダウンサンプルを行えばよい。
そして、伝送用映像信号生成プログラムは、帯域制限手段によって、第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出し、ダウンサンプル手段によって、抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする。
そして、伝送用映像信号生成プログラムは、色差信号生成手段によって、非線形変換手段で変換した第1色信号に対応する低域非線形第1色信号と、第2色信号に対応する低域非線形第2色信号と、第3色信号に対応する低域非線形第3色信号との3つの色信号から、予め定めた2種類の混合比率で混合することで、2つの色差信号を生成する。
そして、映像信号受信装置は、色信号生成手段によって、低域非線形輝度信号と、2つの色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する。
そして、映像信号受信装置は、高域信号加算手段によって、低域線形第1色信号、低域線形第2色信号および低域線形第3色信号に高域輝度信号を加算する。これによって、映像信号受信装置は、色信号を再生することができる。
そして、映像信号受信手段は、高域信号生成手段の減算手段によって、線形輝度信号から、アップサンプル手段でアップサンプルした低域線形輝度信号を減算する。これによって、輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を抽出することができる。
そして、伝送用映像信号変換プログラムは、帯域制限手段によって、線形輝度信号から低域周波数成分を抽出し、ダウンサンプル手段によって、予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする。これによって、輝度信号の低域周波数成分がダウンサンプリングされた信号(低域線形輝度信号)が生成される。
そして、伝送用映像信号変換プログラムは、色信号生成手段によって、低域非線形輝度信号と2つの色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する。
そして、伝送用映像信号変換プログラムは、高域信号生成手段によって、線形輝度信号から、線形輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を生成する。
そして、映像信号送信装置は、帯域制限手段によって、第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出し、ダウンサンプル手段によって、抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする。
そして、映像信号受信装置は、第2の帯域制限手段によって、線形輝度信号から低域周波数成分を抽出し、第2のダウンサンプル手段によって、予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする。これによって、輝度信号の低域周波数成分がダウンサンプリングされた信号(低域線形輝度信号)が生成される。
そして、映像信号受信装置は、色信号生成手段によって、低域非線形輝度信号と、2つの色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する。
そして、映像信号伝送システムは、高域信号生成手段の減算手段によって、線形輝度信号から、アップサンプル手段でアップサンプルした低域線形輝度信号を減算する。これによって、輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を抽出することができる。
請求項1〜9に記載の発明によれば、線形な色信号から輝度信号を生成するため、より正確な輝度信号を生成することができ、輝度を復元するための情報を、伝送用の輝度信号によって正しく伝送することができる。これによって、請求項1〜9に記載の発明は、定輝度原理を満足した輝度の伝送が可能になり、受信側において正しく輝度の情報を再現することが可能になる。
[映像信号伝送システムの構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る映像信号伝送システムの構成について説明する。
この映像信号伝送システムS(SB)は、図1に示すように、伝送路Nを介して映像信号を伝送する。ここでは、映像信号伝送システムS(SB)は、映像信号を送信する側に映像信号送信装置1(1B)を備え、伝送路Nを介して映像信号を受信する側に映像信号受信装置2(2B)を備えている。
この映像信号送信装置1(1B)は、カメラCから入力したRGB信号から、輝度信号と色差信号とを生成し、ケーブル、通信回線等の伝送路Nを介して、映像信号受信装置2に送信する。また、ここでは、映像信号送信装置1(1B)は、RGB信号をカメラCから入力しているが、映像信号を電子的に生成する装置、例えば、CG装置等から入力する構成であっても構わない。
この映像信号受信装置2(2B)は、伝送路Nを介して、映像信号送信装置1(1B)から、輝度信号と色差信号とを受信し、RGB信号として表示装置Dに出力する。なお、表示装置Dは、映像信号受信装置2(2B)の内部に備える構成であっても構わない。
以下、本発明の第1実施形態に係る映像信号送信装置1および映像信号受信装置2の構成および動作と、本発明の第2実施形態に係る映像信号送信装置1Bおよび映像信号受信装置2Bの構成および動作とについて順次説明する。
最初に、図2を参照(適宜図1参照)して、本発明の第1実施形態に係る映像信号送信装置1の構成について説明を行う。ここでは、映像信号送信装置1は、輝度信号生成手段10と、帯域制限手段11と、ダウンサンプル手段12と、非線形変換手段13A,13Bと、色差信号生成手段14と、を備えている。なお、映像信号送信装置1は、RGB信号を入力する入力手段や、輝度信号と色差信号とを、伝送路Nを介して、映像信号受信装置2に出力する出力手段も備えるが、ここでは図示を省略する。また、各手段の処理遅延を補正するための遅延手段(遅延回路)についても、ここでは図示を省略する。
この輝度信号生成手段10は、生成した輝度信号Yを、非線形変換手段13Aに出力する。
この帯域制限手段11は、抽出した各信号(RL,GL,BL)を、ダウンサンプル手段12に出力する。
このサンプリング間隔は、映像信号の伝送形式に応じて予め定められている間隔である。例えば、映像信号の伝送形式を4:2:2形式とする場合、ダウンサンプル手段12は、画素を水平方向に1画素置きにダウンサンプルする。また、例えば、映像信号の伝送形式を4:2:0形式とする場合、ダウンサンプル手段12は、画素を水平方向、垂直方向ともに1画素置きにダウンサンプルする。
このダウンサンプル手段12は、ダウンサンプルした各信号(RLD,GLD,BLD)を、非線形変換手段13Bに出力する。
この非線形変換は、信号レベルの小さい領域については信号を伸長し、信号レベルの大きい領域については信号の圧縮を行う処理(非線形圧縮伸長処理)である。一般的に、非線形変換は、以下の(3)式や(4)式で表すことができる。
例えば、HDTV信号規格では、線形信号Eから非線形信号E′への変換式は、以下の(5)式に示すように規定されている。
また、非線形変換手段13Bは、ダウンサンプル手段12でダウンサンプルした信号RLDを非線形変換することで、低域非線形赤信号RLD αに変換し、信号GLDを低域非線形緑信号GLD αに変換し、信号BLDを低域非線形青信号BLD αに変換する。
また、非線形変換手段13Aで変換した非線形輝度信号Yαは、外部に出力する伝送用の映像信号の一部となる。
このように、非線形変換手段13Aで変換した非線形輝度信号Yαと、色差信号生成手段14で生成した色差信号CbLD α,CrLD αは、図示を省略した出力手段を介して、映像信号受信装置2に送信される。
次に、図3を参照(適宜図1参照)して、本発明の第1実施形態に係る映像信号受信装置2の構成について説明を行う。ここでは、映像信号受信装置2は、線形変換手段20と、帯域制限手段21と、ダウンサンプル手段22と、非線形変換手段23と、色信号生成手段24と、線形変換手段25と、アップサンプル手段26と、高域信号生成手段27と、高域信号加算手段28と、を備えている。なお、映像信号受信装置2は、伝送路Nを介して、輝度信号と色差信号とを入力する入力手段や、RGB信号を出力する出力手段も備えるが、ここでは図示を省略する。また、各手段の処理遅延を補正するための遅延手段(遅延回路)についても、ここでは図示を省略する。
この線形変換手段20は、変換した線形輝度信号Yを、帯域制限手段21と高域信号生成手段27とに出力する。
この帯域制限手段21は、抽出した信号(YL)を、ダウンサンプル手段22に出力する。
このダウンサンプル手段22は、ダウンサンプルした線形信号である信号(YLD)を、非線形変換手段23に出力する。
この非線形変換手段23は、変換した輝度信号(低域非線形輝度信号YLD α)を、色信号生成手段24に出力する。
この線形変換手段25は、変換した低域線形赤信号RLD、低域線形緑信号GLDおよび低域線形青信号BLDを、アップサンプル手段26に出力する。
減算手段271は、線形変換手段20で変換した線形輝度信号Yから、アップサンプル手段26でアップサンプルした低域線形輝度信号YLを減算することで、輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号YHを生成する。
この高域信号生成手段27は、生成した高域輝度信号YHを、高域信号加算手段28に出力する。
ここで、図4を参照して、第1実施形態に係る映像信号受信装置2の変形例について説明する。図4に示した映像信号受信装置2aは、映像信号受信装置2の高域信号生成手段27を、高域信号生成手段27Bに替えて構成している。高域信号生成手段27B以外の構成については、映像信号受信装置2(図3参照)と同じである。
この輝度信号生成手段272は、生成した低域線形輝度信号YLDを、アップサンプル手段273に出力する。
このアップサンプル手段273は、アップサンプルした低域線形輝度信号YLを、減算手段271に出力する。
このように、映像信号受信装置2aを構成しても、映像信号受信装置2(図3参照)と同一の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る映像信号伝送システムSの動作について説明する。なお、以下では、映像信号送信装置1の動作、映像信号受信装置2の動作について順次説明を行う。
最初に、図5を参照(適宜図1,図2参照)して、映像信号送信装置1の動作について説明する。
そして、映像信号送信装置1は、輝度信号生成手段10によって、ステップS1で入力したRGB信号を予め定めた混合比率で混合することで輝度信号Yを生成する(ステップS2)。具体的には、輝度信号生成手段10は、前記(2)式によって輝度信号Yを生成する。
さらに、映像信号送信装置1は、ダウンサンプル手段12によって、ステップS3で抽出した各信号(RL,GL,BL)を、伝送形式(4:2:2形式、4:2:0形式等)により予め定めたサンプリング間隔(ダウンサンプル比)でダウンサンプルした信号(RLD,GLD,BLD)を生成する(ステップS4)。
以上の動作によって、映像信号送信装置1は、輝度信号(非線形輝度信号Yα)と、色差信号(CbLD α,CrLD α)とを、映像信号受信装置2に送信することができる。
次に、図6を参照(適宜図1,図3参照)して、映像信号受信装置2の動作について説明する。
そして、映像信号受信装置2は、線形変換手段20によって、ステップS10で入力した非線形輝度信号Yαに非線形変換の逆特性を与え線形輝度信号Yに変換する(ステップS11)。
さらに、映像信号受信装置2は、非線形変換手段23によって、ステップS13でダウンサンプルした線形信号である輝度信号(YLD)を、非線形変換により非線形信号の輝度信号(低域非線形輝度信号YLD α)に変換する(ステップS14)。
以上の動作によって、映像信号受信装置2は、映像信号送信装置1から出力される非線形輝度信号Yαと色差信号CbLD α,CrLD αとから、三原色信号(RGB信号)の映像信号を生成することができる。
そこで、第1実施形態の変形例である輝度信号と色信号との差によって色差信号を生成して伝送する映像信号送信装置1Bおよび映像信号受信装置2Bについて、本発明の第2実施形態として説明する。
まず、図7を参照(適宜図1参照)して、本発明の第2実施形態に係る映像信号送信装置1Bの構成について説明を行う。ここでは、映像信号送信装置1Bは、輝度信号生成手段10と、帯域制限手段11Bと、ダウンサンプル手段12Bと、非線形変換手段13A,13Cと、色差信号生成手段14Bと、を備えている。
この帯域制限手段11Bは、抽出した各信号(YL,BL,RL)を、ダウンサンプル手段12Bに出力する。
このダウンサンプル手段12Bは、ダウンサンプルした各信号(YLD,BLD,RLD)を、非線形変換手段13Cに出力する。
この非線形変換手段13Cは、変換した低域非線形輝度信号YLD α、低域非線形青信号BLD αおよび低域非線形赤信号RLD αを、色差信号生成手段14Bに出力する。
すなわち、色差信号生成手段14Bは、以下の(11)式に示すように、低域非線形青信号BLD αと低域非線形輝度信号YLD αとの差信号を係数kcbで除算することで色差信号CbLD αとし、低域非線形赤信号RLD αと低域非線形輝度信号YLD αとの差信号を係数kcrで除算することで色差信号CrLD αとする。なお、この係数kcb,kcrは、色差信号のダイナミックレンジを輝度信号のダイナミックレンジと同じにするための係数であるが、簡略化してそれぞれの値を“2”としてもよい。
このように、非線形変換手段13Bで変換した非線形輝度信号Yαと、色差信号生成手段14Bで生成した色差信号CbLD α,CrLD αは、図示を省略した出力手段を介して、映像信号受信装置2に送信される。
次に、図8を参照(適宜図1参照)して、本発明の第2実施形態に係る映像信号受信装置2Bの構成について説明を行う。ここでは、映像信号受信装置2Bは、線形変換手段20と、帯域制限手段21と、ダウンサンプル手段22と、非線形変換手段23と、色信号生成手段24Bと、線形変換手段25Bと、色信号生成手段24Cと、アップサンプル手段26Bと、高域信号生成手段27と、高域信号加算手段28と、を備えている。
この色信号生成手段24Bは、生成した色信号である低域非線形青信号BLD αおよび低域非線形赤信号RLD αを、線形変換手段25Bに出力する。
この線形変換手段25Bは、変換した低域線形青信号BLDおよび低域線形赤信号RLDを、色信号生成手段24Cおよびアップサンプル手段26Bに出力する。
この色信号生成手段24Cは、生成した低域線形緑信号GLDを、アップサンプル手段26Bに出力する。
ここで、図9を参照して、第2実施形態に係る映像信号受信装置2Bの変形例について説明する。図9に示した映像信号受信装置2Baは、映像信号受信装置2Bの高域信号生成手段27を、高域信号生成手段27Cに替えて構成している。高域信号生成手段27C以外の構成については、映像信号受信装置2B(図8参照)と同じである。
このアップサンプル手段273Bは、アップサンプルした低域線形輝度信号YLを、減算手段271に出力する。
このように、映像信号受信装置2Baを構成しても、映像信号受信装置2B(図8参照)と同一の作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る映像信号伝送システムSBの動作について説明する。なお、以下では、映像信号送信装置1Bの動作、映像信号受信装置2Bの動作について順次説明を行う。
まず、図10を参照(適宜図1,図7参照)して、映像信号送信装置1Bの動作について説明する。なお、図10に示したステップS3B〜S6B以外の動作については、図5で説明した映像信号送信装置1Bの動作と同一であるため説明を省略する。
さらに、映像信号送信装置1Bは、ダウンサンプル手段12Bによって、ステップS3Bで抽出した各信号(YL,BL,RL)を、伝送形式(4:2:2形式、4:2:0形式等)により予め定めたサンプリング間隔(ダウンサンプル比)でダウンサンプルした信号(YLD,BLD,RLD)を生成する(ステップS4B)。
次に、図11を参照(適宜図1,図8参照)して、映像信号受信装置2Bの動作について説明する。なお、図9に示したステップS15B〜S17B以外の動作については、図5で説明した映像信号送信装置1Bの動作と同一であるため説明を省略する。
その後、映像信号受信装置2Bは、ステップS18〜S20の動作によって、三原色信号(RGB信号)の映像信号を生成する。
次に、本発明の実施形態に係る映像信号伝送システムS(SB)による映像信号の伝送方式と、従来手法による映像信号の伝送方式との性能の比較について説明する。
ここでは、一般的な色再現の評価方法であるL*a*b*均等色空間における色の誤差を示す指標ΔEab *を用いて、8ビットの非線形R,G,B信号のすべての組み合わせについて再現される色の誤差ΔEab *を集計した。なお、従来手法は、図13に示した従来手法2である。
このように本発明は、定輝度伝送を可能にしつつ、SN比の低下を抑制することができる。
1,1B 映像信号送信装置
10 輝度信号生成手段
11,11B 帯域制限手段
12,12B ダウンサンプル手段
13A,13B,13C 非線形変換手段
14,14B 色差信号生成手段
2,2B 映像信号受信装置
20 線形変換手段
21 帯域制限手段(第2の帯域制限手段)
22 ダウンサンプル手段(第2のダウンサンプル手段)
23 非線形変換手段(第2の非線形変換手段)
24,24B 色信号生成手段
24C 色信号生成手段(第2の色信号生成手段)
25,25B 線形変換手段(第2の線形変換手段)
26B 輝度信号生成手段
26,26B アップサンプル手段
27 高域信号生成手段
271 減算手段
272 輝度信号生成手段(第2の輝度信号生成手段)
273,273B アップサンプル手段(第2のアップサンプル手段)
28 高域信号加算手段
Claims (9)
- 入力された三原色の色信号である第1ないし第3色信号から伝送用の映像信号を生成して送信する映像信号送信装置において、
線形信号である前記三原色の色信号を予め定めた混合比率で混合することで線形な輝度信号である線形輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出する帯域制限手段と、
この帯域制限手段で抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルするダウンサンプル手段と、
このダウンサンプル手段でダウンサンプルした各信号と、前記輝度信号生成手段で生成した線形輝度信号とを、非線形変換により非線形信号に変換する非線形変換手段と、
この非線形変換手段で変換した前記第1色信号に対応する低域非線形第1色信号と、前記第2色信号に対応する低域非線形第2色信号と、前記第3色信号に対応する低域非線形第3色信号との3つの色信号を予め定めた混合比率で混合することで2つの色差信号を生成する色差信号生成手段と、を備え、
出力手段を介して、前記非線形変換手段で変換した前記輝度信号に対応する非線形輝度信号と、前記色差信号生成手段で生成した2つの前記色差信号とを前記伝送用の映像信号として出力することを特徴とする映像信号送信装置。 - 入力された三原色の色信号である第1ないし第3色信号から伝送用の映像信号を生成するために、コンピュータを、
線形信号である前記三原色の色信号を予め定めた混合比率で混合することで線形な輝度信号である線形輝度信号を生成する輝度信号生成手段、
前記第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出する帯域制限手段、
この帯域制限手段で抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルするダウンサンプル手段、
このダウンサンプル手段でダウンサンプルした各信号と、前記輝度信号生成手段で生成した線形輝度信号とを、非線形変換により非線形信号に変換する非線形変換手段、
この非線形変換手段で変換した前記第1色信号に対応する低域非線形第1色信号と、前記第2色信号に対応する低域非線形第2色信号と、前記第3色信号に対応する低域非線形第3色信号との3つの色信号を予め定めた混合比率で混合することで2つの色差信号を生成する色差信号生成手段、として機能させ、
出力手段を介して、前記非線形変換手段で変換した前記輝度信号に対応する非線形輝度信号と、前記色差信号生成手段で生成した2つの前記色差信号とを前記伝送用の映像信号として出力することを特徴とする伝送用映像信号生成プログラム。 - 三原色の色信号である第1ないし第3色信号から生成した輝度信号を非線形変換した非線形輝度信号と、前記第1ないし第3色信号から、または、前記第1ないし第2色信号および前記輝度信号から低域周波数成分を抽出しダウンサンプルした後に非線形変換した信号から生成した色差信号とを伝送用の映像信号として受信して、色信号に変換する映像信号受信装置であって、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記非線形輝度信号を線形輝度信号に変換する線形変換手段と、
この線形変換手段で変換した線形輝度信号から低域周波数成分を抽出する帯域制限手段と、
この帯域制限手段で抽出した信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルするダウンサンプル手段と、
送信側と同じ非線形変換の特性を与えることにより、前記ダウンサンプル手段でダウンサンプルした低域線形輝度信号を非線形信号に変換する非線形変換手段と、
この非線形変換手段で変換した低域非線形輝度信号と前記色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する色信号生成手段と、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記色信号生成手段で生成した低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを、線形信号である低域線形第1色信号と低域線形第2色信号と低域線形第3色信号とに変換する第2の線形変換手段と、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号を、前記線形輝度信号と同じサンプル数並びに画素構造となるようにアップサンプルするアップサンプル手段と、
前記線形輝度信号から、当該線形輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を生成する高域信号生成手段と、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号に前記高域輝度信号を加算することで、前記色信号である第1ないし第3色信号を生成する高域信号加算手段と、
を備えることを特徴とする映像信号受信装置。 - 前記高域信号生成手段は、
前記線形輝度信号から、前記帯域制限手段で抽出した低域周波数成分の信号を減算することで前記高域輝度信号を生成する減算手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の映像信号受信装置。 - 前記高域信号生成手段は、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号から、低域線形輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
この輝度信号生成手段で生成した低域線形輝度信号を、前記線形輝度信号と同じサンプル数並びに画素構造となるようにアップサンプルするアップサンプル手段と、
前記線形輝度信号から、前記アップサンプル手段でアップサンプルした低域線形輝度信号を減算することで前記高域輝度信号を生成する減算手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の映像信号受信装置。 - 三原色の色信号である第1ないし第3色信号から生成した輝度信号を非線形変換した非線形輝度信号と、前記第1ないし第3色信号から、または、前記第1ないし第2色信号および前記輝度信号から低域周波数成分を抽出しダウンサンプルした後に非線形変換した信号から生成した色差信号とを伝送用の映像信号として受信して、色信号に変換するために、コンピュータを、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記非線形輝度信号を線形輝度信号に変換する線形変換手段、
この線形変換手段で変換した線形輝度信号から低域周波数成分を抽出する帯域制限手段、
この帯域制限手段で抽出した信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルするダウンサンプル手段、
送信側と同じ非線形変換の特性を与えることにより、前記ダウンサンプル手段でダウンサンプルした低域線形輝度信号を非線形信号に変換する非線形変換手段、
この非線形変換手段で変換した低域非線形輝度信号と前記色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する色信号生成手段、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記色信号生成手段で生成した低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを、線形信号である低域線形第1色信号と低域線形第2色信号と低域線形第3色信号とに変換する第2の線形変換手段、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号を、前記線形輝度信号と同じサンプル数並びに画素構造となるようにアップサンプルするアップサンプル手段、
前記線形輝度信号から、当該線形輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を生成する高域信号生成手段、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号に前記高域輝度信号を加算することで、前記色信号である第1ないし第3色信号を生成する高域信号加算手段、
として機能させることを特徴とする伝送用映像信号変換プログラム。 - 三原色の色信号である第1ないし第3色信号から伝送用の映像信号を生成して送信する映像信号送信装置と、前記映像信号を受信して、当該映像信号を前記色信号に変換する映像信号受信装置とからなる映像信号伝送システムであって、
前記映像信号送信装置は、
線形信号である前記三原色の色信号を予め定めた混合比率で混合することで線形な輝度信号である線形輝度信号を生成する輝度信号生成手段と、
前記第1ないし第3色信号から低域周波数成分の信号を抽出する帯域制限手段と、
この帯域制限手段で抽出した各信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルするダウンサンプル手段と、
このダウンサンプル手段でダウンサンプルした各信号と、前記輝度信号生成手段で生成した線形輝度信号とを、非線形変換により非線形信号に変換する非線形変換手段と、
この非線形変換手段で変換した前記第1色信号に対応する低域非線形第1色信号と、前記第2色信号に対応する低域非線形第2色信号と、前記第3色信号に対応する低域非線形第3色信号との3つの色信号を予め定めた混合比率で混合することで2つの色差信号を生成する色差信号生成手段と、を備え、
前記非線形変換手段で変換した前記輝度信号に対応する非線形輝度信号と、前記色差信号生成手段で生成した2つの前記色差信号とを前記伝送用の映像信号とし、
前記映像信号受信装置は、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記非線形輝度信号を線形輝度信号に変換する線形変換手段と、
この線形変換手段で変換した線形輝度信号から低域周波数成分を抽出する第2の帯域制限手段と、
この第2の帯域制限手段で抽出した信号を予め定めたサンプリング間隔でダウンサンプルする第2のダウンサンプル手段と、
送信側と同じ非線形変換の特性を与えることにより、前記第2のダウンサンプル手段でダウンサンプルした低域線形輝度信号を非線形信号に変換する第2の非線形変換手段と、
この第2の非線形変換手段で変換した低域非線形輝度信号と前記色差信号とから、低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを生成する色信号生成手段と、
送信側の非線形変換の逆特性を与えることにより、前記色信号生成手段で生成した低域非線形第1色信号と低域非線形第2色信号と低域非線形第3色信号とを、線形信号である低域線形第1色信号と低域線形第2色信号と低域線形第3色信号とに変換する第2の線形変換手段と、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号を、前記線形輝度信号と同じサンプル数並びに画素構造となるようにアップサンプルするアップサンプル手段と、
前記線形輝度信号から、当該線形輝度信号の高域周波数成分である高域輝度信号を生成する高域信号生成手段と、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号に前記高域輝度信号を加算することで、前記色信号である第1ないし第3色信号を生成する高域信号加算手段と、
を備えることを特徴とする映像信号伝送システム。 - 前記高域信号生成手段は、
前記線形輝度信号から、前記第2の帯域制限手段で抽出した低域周波数成分の信号を減算することで前記高域輝度信号を生成する減算手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の映像信号伝送システム。 - 前記高域信号生成手段は、
前記低域線形第1色信号、前記低域線形第2色信号および前記低域線形第3色信号から、低域線形輝度信号を生成する第2の輝度信号生成手段と、
この輝度信号生成手段で生成した低域線形輝度信号を、前記線形輝度信号と同じサンプル数並びに画素構造となるようにアップサンプルする第2のアップサンプル手段と、
前記線形輝度信号から、前記第2のアップサンプル手段でアップサンプルした低域線形輝度信号を減算することで前記高域輝度信号を生成する減算手段と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の映像信号伝送システム。
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