JP5395373B2 - 周辺監視装置 - Google Patents
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Description
一方、前記特許文献2記載の技術に前記特許文献1記載の技術を適用し、単一のカメラを用いて異なる時点において異なる位置から撮影した自動車周辺の複数の画像の各々に視点変換を施して生成した複数の俯瞰画像の同一の被写領域を表す部分間の差分に基づいて自動車周辺の立体物を検出するようにすれば、単一のカメラを用いて自動車周辺の立体物を検出することができるようになる。
このようにすることにより、撮影画像の当該撮影画像から生成する俯瞰画像の写実性を確保できる部分を前記一部分として設定して、自動車の走行中に、単一のカメラを用いて自動車周辺の立体物や移動する物体を、より精度良く検出することができるようになる。
図1aに、本実施形態に係る周辺監視システムの構成を示す。
図示するように、周辺監視システムは、リアカメラ1、カレント画像バッファ2、視点変換画像生成部3、セレクタ4、参照画像バッファ5、射影変換部6、差分画像生成部7、障害物領域抽出部8、障害物表示画像生成部9、表示装置10、制御部11、車両状態センサ12とを備えている。
なお、周辺監視システムは、ハードウエアとしては、マイクロプロセッサやメモリやその他の周辺装置を備えたコンピュータを用いて構成することもでき、この場合、リアカメラ1と表示装置10を除く周辺監視システムの各部は、マイクロプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されるものであってよい。
まず、制御部11が行う障害物検出方式切替処理について説明する。
図2に、この障害物検出方式切替処理の手順を示す。
図示するように、この処理において制御部11は、車両状態センサ12で検出している車速やパーキングブレーキの制動状態等に基づいて、自動車が停止しているかどうかを調べ(ステップ202)、停止していない場合には、視点変換画像基準障害物検出モードを、セレクタ4、射影変換部6、障害物表示画像生成部9の各部に設定し(ステップ204)、停止している場合には、撮影画像基準障害物検出モードを、セレクタ4、射影変換部6、障害物表示画像生成部9の各部に設定する(ステップ206)処理を繰り返し行う。
まず、視点変換画像基準障害物検出モードが設定されているときの動作について説明する。
この場合、リアカメラ1は、画像撮影周期毎に、自動車後方を撮影した画像をカレント撮影画像としてカレント画像バッファ2に格納する。
カレント画像バッファ2は、画像撮影周期毎に、格納しているカレント撮影画像を、視点変換画像生成部3とセレクタ4と障害物表示画像生成部9に出力する。
そして、視点変換画像生成部3は、カレント画像バッファ2から入力するカレント撮影画像に視点変換処理を施して自動車後方を上方より俯瞰した俯瞰画像をカレント俯瞰画像として生成し、セレクタ4に出力する。
セレクタ4は、視点変換画像基準障害物検出モードが設定されているときには、視点変換画像生成部3から入力するカレント俯瞰画像を差分画像生成部7に出力すると共に、視点変換画像生成部3から入力するカレント俯瞰画像を参照俯瞰画像として参照画像バッファ5に格納する。なお、参照画像バッファ5は、新たな参照俯瞰画像の書き込みと、前回書き込んだ参照俯瞰画像の読み出しを並行して行えるように構成されている。このような機能は、たとえば、参照画像バッファ5として、デュアルポートメモリを用いたり、参照画像バッファ5を、ダブルバッファやFIFOとして構成することにより実現できる。
そして、射影変換部6は、視点変換画像基準障害物検出モードが設定されているときには、画像撮影周期毎に、参照画像バッファ5から、前回参照画像バッファ5に書き込まれた参照俯瞰画像(前回の画像撮影周期のカレント俯瞰画像であるところの参照俯瞰画像)を読み出して射影変換し、差分画像生成部7に出力する。ここで、この参照俯瞰画像の射影変換は、自動車後方の地面が平坦であった場合に自動車後方の地面上の同じ位置が写り込む、参照俯瞰画像の画素と、セレクタ4から出力される今回のカレント俯瞰画像の画素とが、同じ画素座標を有するように、制御部11から入力する自動車の位置と向きの変化量に基づいて、参照俯瞰画像を射影変換することにより行う。但しこの参照俯瞰画像の射影変換は、参照俯瞰画像上の特徴パターンと、今回のカレント俯瞰画像上の、前記参照俯瞰画像上の特徴パターンに対応する特徴パターンとが同じ座標を有するように、カレント俯瞰画像を参照して、参照俯瞰画像を射影変換するようにしてもよい。
次に、障害物領域抽出部8は、差分画像生成部7から出力された差分画像より、カレント俯瞰画像の検出領域中において、射影変換後の参照俯瞰画像と差分が存在する領域を求め、求めた領域を障害物が写り込んでいる領域として抽出し、障害物表示画像生成部9に出力する。
いま、現在時刻をT、Tの一つ画像撮影周期前の時刻を前撮影時刻T-1とし、このT-1、Tを含む期間において自動車は走行しているものとする。また、前撮影時刻T-1から現在時刻Tに進む間に、現自動車が、a2からa1に示すように移動したものとする。
また、このT-1、Tを含む期間において、自動車の後方には立体物である障害物301が存在しているものとする。
この場合、現在時刻Tにおいて撮影された撮影画像はb1に示す画像となり、前撮影時刻T-1において撮影された撮影画像はb2に示す画像となる。
すると、その後、現在時刻Tにおいて撮影された撮影画像b1がカレント画像としてカレント画像バッファ2から出力され、視点変換画像生成部3によってc1に示すようにカレント俯瞰画像に変換された時点では、参照俯瞰画像は前撮影時刻T-1において撮影されたb2に示す画像を視点変換したc2に示すものとなる。また、カレント俯瞰画像と、参照俯瞰画像との、視点変換による写実性の低下の度合いの小さい領域に検出領域302が設定されることになる。
ここで、立体物である障害物301は、異なる位置で撮影した撮影画像を視点変換した俯瞰画像c1、c2において、異なる形状で写り込むので、以上の処理により、eの障害物表示画像の矩形304で示したように、障害物表示画像上の、障害物301が写り込んでいる位置やその周辺に正しく障害物を検知し、ユーザに提示することができることになる。
次に、撮影画像基準障害物検出モードが設定されているときの動作について説明する。
この場合にも、リアカメラ1は、画像撮影周期毎に、自動車後方を撮影した画像をカレント撮影画像としてカレント画像バッファ2に格納する。
また、カレント画像バッファ2は、画像撮影周期毎に、格納しているカレント撮影画像を、視点変換画像生成部3とセレクタ4と障害物表示画像生成部9に出力する。
そして、セレクタ4は、撮影画像基準障害物検出モードが設定されているときには、画像撮影周期毎に、カレント画像バッファ2から入力するカレント撮影画像を差分画像生成部7に出力すると共に、当該カレント撮影画像を参照撮影画像として参照画像バッファ5に格納する。なお、撮影画像基準障害物検出モードが設定されているときには、視点変換画像生成部3は、視点変換画像の生成を行わないようにしてよい。
次に、差分画像生成部7は、セレクタ4から入力するカレント撮影画像と、射影変換部6から出力される参照撮影画像との被写領域が重複する部分について、両画像の差分を求め、差分画像として、障害物領域抽出部8に出力する。但し、参照撮影画像とカレント撮影画像の、相互に被写領域が重複する部分の画像について、各画像に含まれるエッジを抽出したエッジ画像を生成し、生成した両エッジ画像の差分を差分画像とするようにしてもよい。
そして、障害物表示画像生成部9は、撮影画像基準障害物検出モードが設定されているときには、障害物領域抽出部8が抽出した障害物が写り込んでいる領域を障害物検知領域とし、障害物検知領域をカレント撮影画像上で表した障害物表示画像を生成し、表示装置10に表示する。但し、リアカメラ1の広角レンズの歪み補正をカレント撮影画像に施した上で、カレント撮影画像上に求めた障害物検知領域を表した画像を障害物表示画像として生成して表示するようにしてもよい。
いま、現在時刻をT、Tの一つ画像撮影周期前の時刻を前撮影時刻T-1とし、このT-1、Tを含む期間において自動車は停止しているものとする。また、現在時刻Tにおいて自動車がa1に示す位置にあり、この位置は、a2に示す前撮影時刻T-1における自動車の位置と等しいものとする。
この場合、現在時刻Tにおいて撮影された撮影画像はb1に示す画像となり、前撮影時刻T-1において撮影された撮影画像はb2に示す画像となる。
すると、その後、現在時刻Tにおいて撮影された撮影画像b1がカレント画像としてカレント画像バッファ2から出力された時点では、参照撮影画像は前撮影時刻T-1において撮影されたb2に示す画像となる。
そして、この場合、差分画像生成部7において、b1のカレント撮影画像とb2の参照撮影画像の差分がc1に示すように求められ、c2に示す差分画像が生成される。そして、このc2の差分画像より、障害物領域抽出部8によって障害物検知領域402が求められる。
ここで、移動する障害物401は、異なる時点で撮影した撮影画像にb1、b2に示すように異なる位置、形状で写り込むので、以上の処理により、dの矩形403で示したように、カレント撮影画像上の、障害物401が写り込んでいる位置やその周辺に正しく障害物を検知し、ユーザに提示することができることになる。
このように本実施形態によれば、自動車の走行中は、単一のリアカメラ1を用いて異なる複数の時点に撮影した撮影画像の、生成する俯瞰画像の写実性を確保できる一部分を視点変換した複数の俯瞰画像に基づいて自動車周辺の立体物や移動する物体を良好に検出しつつ、自動車が走行していないときには、単一のリアカメラ1を用いて異なる複数の時点に撮影した撮影画像の全体を用いて、自動車周辺の広い範囲について移動する物体を検出することができるようになる。
また、以上では、リアカメラ1を備えて自動車後方の障害物を検出する場合について説明したが、フロントカメラを備えて自動車前方の障害物を検出する場合など、本実施形態は、任意方向の障害物を検出する場合に、同様に適用することができる。
Claims (2)
- 自動車に搭載される周辺監視装置であって、
前記自動車の周辺を撮影するカメラと、
前記自動車が走行中であるか否かを検出する走行中検出手段と、
前記カメラが撮影した画像に基づいて前記自動車の周辺の障害物を検出する障害物検出手段とを有し、
前記障害物検出手段は、
前記走行中検出手段が前記自動車が走行中であることを検出している期間は、前記カメラが異なる複数の時点で撮影した複数の撮影画像各々を視点変換して生成した、前記自動車の周辺を上方より観察したようすを表す複数の俯瞰画像の、当該俯瞰画像の周縁部を除く領域中の、同一の被写領域に対応する画像部分間の差分に基づいて障害物を検出し、
前記走行中検出手段が、前記自動車が走行していないことを検出している期間は、前記カメラが異なる複数の時点で撮影した複数の撮影画像全体間の差分に基づいて障害物を検出することを特徴とする周辺監視装置。 - 自動車に搭載される、自動車の周辺を撮影するカメラを備えた周辺監視装置において、障害物を検出する障害物検出方法であって、
前記周辺監視装置が、前記自動車が走行中であるか否かを検出する走行中検出ステップと、
前記周辺監視装置が、前記カメラが撮影した画像に基づいて前記自動車の周辺の障害物を検出する障害物検出ステップとを有し、
前記障害物検出ステップは、
前記自動車が走行中であることが検出されている期間は、前記カメラが異なる複数の時点で撮影した複数の撮影画像各々を視点変換して生成した、前記自動車の周辺を上方より観察したようすを表す複数の俯瞰画像の、当該俯瞰画像の周縁部を除く領域中の、同一の被写領域に対応する画像部分間の差分に基づいて障害物を検出し、
前記自動車が走行していないことが検出されている期間は、前記カメラが異なる複数の時点で撮影した複数の撮影画像全体間の差分に基づいて障害物を検出するステップであることを特徴とする障害物検出方法。
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