JP5395159B2 - 内部冷却室を有する超音波照射装置 - Google Patents
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Description
器本体の前端に電気音響要素が配置され、装置外枠は、前面の背後に配置された密封された冷却室を有する。この冷却室は、変換器本体によって横切られ、冷却流体の流れによって貫流されるようになっている。
本発明の好適な実施形態に従い、変換器本体は、流体の循環を容易にする輪郭形状にされている。
本発明の特徴に従い、流体力学的抵抗を減らすために、変換器本体が少なくとも1つの方向に、流れの方向に対して垂直に首部を有する。
射装置は、高いインテンシティで動作する多数の基本超音波変換器を有するため、これらの超音波変換器が個々に故障する可能性があり、その場合は交換しなければならない。この特徴によって簡単で迅速な交換が可能になり、それは必ずしも熟練していない作業員によっても行なうことができる。このことによって装置全体を修理に出しやすく、または特性が劣化した装置を使用することが避けられる。
上に挙げた材料は、顕著な熱伝導率を有して、基本超音波変換器の後部を通して熱を良好に除去できる。ここで特記すると、変換器本体は、導電体であってもなくてもよい。
本発明の有利な特徴に従い、超音波変換器は、冷却室の容積内で流体が均一に流れることができるように、前面において空間的に分布している。
特別の特徴に従い、超音波照射装置の前面は、平坦な円板または湾曲した円板の形をしているため、超音波変換器は、1個の螺旋または円板の中心に合わせた複数の螺旋上に分布している。
本発明の有利な特徴に従い、冷却室は、冷却流体のための少なくとも1個の冷却室入口と冷却室出口を有する。
本発明の好適な特徴に従い、1個以上の冷却室入口の位置と、1個以上の冷却室出口の位置とは、冷却室のスペース内で冷却流体が均一に流れることができるように、超音波変換器の分布に応じて選択されている。
従って好ましくは、超音波変換器が、1個の螺旋、または円板の中心に合わせた複数の螺旋の上に分布しているとき、冷却室は、螺旋と同数の冷却室入口と、円板の中心に配置された1個の冷却室出口とを含む。
実際、流体を循環させるためにポンプを使用する場合、ポンプ入口の許容圧力が、ポンプ出口圧力よりも低いことを考慮すると、流体の均一な循環を提供するために冷却室出口の数を増やすよりも、冷却室内の冷却流体のための冷却室入口の数を増やすことが望ましい。この場合、複数の螺旋上の分布形態は、特に流体の均一な循環を使用するように適合されることが特記される。
これらの特徴によって、装置前面では、熱伝導基材上でエネルギーの消散を増すことが可能である。
この特徴によって、冷却室に送られる流量と、流体の温度とを制御することによって、加熱が生じないことが保証される。流量と冷却流体の制御は、冷却室内で監視される温度を追跡することによって実現できる。
本発明の別の有利な特徴に従い、更に装置前面と、超音波照射されるべき媒質のケーシングとを冷却するための従来のシステムを使用する目的で、冷却室を横切る流体の少なくとも1個の周縁部の外室入口管と、中央部の外室出口管とを有する。
。
本発明に従い、装置よりも上流側に配置された冷却装置によって、流体が冷却されると有利である。
超音波照射装置100は、ここでは前基材120と後基材140からなり、これらの間に冷却室130を区画形成する装置外枠を有する。この冷却室130は、本発明に従い冷却室130を貫通する複数の基本超音波変換器としての超音波変換器110によって横切られている。それぞれ超音波変換器110は、前基材120に専用に設けられた取付開口121に滑入されるようにした前端と、後基材140に専用に設けられた取付開口121に滑入されるようにした後端とを有している。
プローブである超音波照射装置100が、磁気共鳴映像法に組合わせて使用される本発明の特定の実施形態において、装置外枠の形成材料も超音波変換器110も、磁化率の影響を生み出したり渦電流のような電磁的現象を誘発したりしないように、非強磁性材料および/または非金属材料から選択される。樹脂やセラミックは、このような場合に選好される材料である。
ここに示されたすべての超音波変換器110は、前端に電気音響要素111を有し、有利には4分の1波長板112と、電気音響要素111の表面に対して垂直な方向で長手方向に延びる円筒断面の変換器本体113とを備えている。電気音響要素111は、超音波照射装置100の動作に有用な音響放出を生成する。それぞれ超音波変換器110の後部には、電源ケーブルの出口用の機構が設けられている。
本発明に従い、冷却流体への最大の熱伝達を達成するために、変換器本体113を形成する材料を熱特性に従って選択することが重要である。それゆえこのような材料は、高い熱伝導率と大きい熱容量を有することになろう。
3を備えている。これらの隔壁123によって、流体を超音波変換器110同士の間で1個以上の好適な経路に沿って完全に案内することによって、冷却流体の制御された流れを確保することが可能である。図4では、好適な経路は、超音波変換器110が分布している螺旋122a〜122hの間を通る経路である。
追記すると、この超音波照射装置100を、磁気共鳴法を用いる撮像システムに組合わせて水中の水素結合の共鳴周波数で使用すると、水を冷却流体として使用することが問題を引き起こす。この場合、水は、実際に映像に悪影響を及ぼす原因となる。
Claims (21)
- 複数の基本超音波変換器としての超音波変換器(110)を有する超音波照射装置(100)であって、
前記超音波変換器(110)は、電気音響要素(111)を有し、
複数の前記超音波変換器(110)は、前記超音波照射装置(100)の装置外枠(120、140)上に分布し、前記電気音響要素(111)は、前記超音波照射装置(100)の前面である装置前面(120’)の第1側において分布し、前記装置前面(120’)は、超音波照射される媒質に前記装置前面(120’)の前記第1側で面するように少なくとも2次元に広がり、
それぞれ前記超音波変換器(110)は、熱伝導材料製で長手方向に延びる変換器本体(113)を有し、前記変換器本体(113)の前端に、電気音響要素(111)が配置され、
前記装置外枠(120、140)は、前記装置前面(120’)の第2側に配置されるように密封された冷却室(130)を有し、
前記冷却室(130)は、前記変換器本体(113)によって横切られ、かつ前記変換器本体(113)を冷却するように冷却流体の流れによって貫流されるように構成されている
ことを特徴とする、超音波照射装置。 - 前記変換器本体(113)は、前記冷却流体の循環を容易にする輪郭形状にされている、
請求項1記載の超音波照射装置。 - 前記変換器本体(113)は、前記冷却流体の流体力学的抵抗を減らすために、前記冷却流体の流れに対して垂直な方向にくびれる首部(114)を有する、
請求項2記載の超音波照射装置。 - 前記変換器本体(113)の表面形状の、前記冷却流体との熱交換面は、前記超音波変換器(110)に沿って均一で一定の断面に対応するような場合の表面形状の熱交換面よりも大きい、
請求項1〜3何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記装置外枠(120、140)が、前記超音波照射装置(100)の後部に、前記超音波変換器(110)と同数の取付開口(121)を有することによって、
前記超音波変換器(110)は、前記冷却室(130)を貫いて取外可能に取付けられている、
請求項1〜4何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記変換器本体(113)は、熱伝導材料である金属とセラミックと充填樹脂のうちから選択された材料で作られている、
請求項1〜5何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記超音波変換器(110)は、前記冷却室(130)のスペース内で前記冷却流体が均一に流れることができるように、前記装置前面(120’)に空間的に分布している、
請求項1〜6何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記装置前面(120’)が、平坦な円板または湾曲した円板の形をしているため、
前記超音波変換器(110)は、1個の螺旋(122)、または円板の中心に合わせた複数の螺旋(122a〜122h)上に分布している、
請求項7記載の超音波照射装置。 - 前記冷却室(130)は、前記冷却流体のための少なくとも1個の冷却室入口(141)と、冷却室出口(142)とを有する、
請求項1〜8何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記冷却室入口(141)の位置と、前記冷却室出口(142)の位置とは、前記冷却室(130)のスペース内で前記冷却流体が均一に流れることができるように前記超音波変換器(110)の分布に応じて選択されている、
請求項9記載の超音波照射装置。 - 前記冷却室(130)は、
複数の前記螺旋(122i、i=a〜h)の数と同数の、複数の冷却室入口(141)と;
円板の中心に配置された1個の冷却室出口(142)と
を有する、
請求項8記載の超音波照射装置。 - 複数の前記冷却室入口(141)の数は、前記冷却室出口(142)の数よりも多い、
請求項9〜11何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記装置外枠は、2個の基材、すなわち前基材(120)と後基材(140)に分割され、
前記前基材(120)は、前記超音波変換器(110)の前端を支持し、
前記後基材(140)は、前記超音波変換器(110)の後端を支持する、
請求項1〜12何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記前基材(120)は、熱伝導材料製であり、
前記後基材(140)は、熱絶縁材料製である、
請求項13記載の超音波照射装置。 - 前記装置外枠は、前記冷却室(130)内部の種々異なる位置の温度を測定する温度測定手段を備える、
請求項1〜14何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記冷却室(130)は、前記冷却流体の好適な経路を区画形成するために、前記変換器本体(113)と同じ幅かまたはより狭い少なくとも1個の隔壁(123)を有する、
請求項1〜15何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記隔壁(123)は、共通の螺旋(122i)上に配置された複数の前記超音波変換器(110)同士を接続する、
請求項16記載の超音波照射装置。 - 前記超音波照射装置(110)は更に、超音波照射されるべき媒質のケーシングと前記装置前面(120’)とを冷却するための従来の冷却システムを使用する目的で、前記冷却室(130)を横切る前記冷却流体のための外室入口管(145)と外室出口管(146)を有する、
請求項1〜17何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記装置前面(120’)には、前記装置前面(120’)を冷却する従来の冷却システム(201)を充填する間に捕捉された気泡を急速排気するための排気孔(147)が形成され、
前記排気孔(147)は、前記冷却室(130)を横切る導管に続く、
請求項1〜18何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記冷却流体は、
水と;
熱容量と熱伝導率を増すことができる1種類以上の添加剤を含んだ水と;
重水と;および
気体と
のうちから選択され、
以上挙げた液体は、前記液体によって要求される条件を順守した材料製の回路を流れ、
前記気体は、前記気体によって要求される条件を順守した材料製の回路において加圧下で使用される、
請求項1〜19何れか一項記載の超音波照射装置。 - 前記冷却流体は、前記超音波照射装置(100)よりも上流に配置された冷却装置によって冷却される、
請求項1〜20何れか一項記載の超音波照射装置。
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