JP5392676B2 - 排気ガスの処理方法および処理装置 - Google Patents
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Description
この方法は、NOxを含む排気ガスを浄化する方法であって、空気を放電プラズマ反応器に供給してラジカルガスを生成させ、このラジカルガスおよび排気ガスを酸化反応領域に供給し、前記排気ガス中のNOxをラジカルガス中のオゾンにより酸化してNO2を含む酸化ガスに変換し、次いで該酸化ガスをNa2SO3、Na2S、およびNa2S2O3などの化合物を含む還元剤水溶液と還元反応領域で接触させることにより、NO2を窒素ガス(N2)に還元して浄化する方法である(例えば、特許文献1参照)。
その上、酸化還元電位(ORP)も増加していくため、非特許文献1に記載のように、−50mV以下で運転することが困難であった。
y=35(3−exp(−t/0.8))−15
により、目標とするNOx除去率を設定して、必要とされる通過時間を決定し、それに基づいて通過時間t(秒)の制御を行う。
したがって、この排気ガスの処理方法は、カーボンニュートラルの考えに基づく、都市ガス、重油、廃ガス(VOC、CF4、臭気、バイオガスなど)、廃油またはこれらの混合物を燃料とするボイラーからの排気ガスの処理にも適応でき、より効果的なCO2低減が期待できる。
また、排気ガス中に含まれるCO2についても、充填剤充填領域における酸化ガスの通過時間を加減することにより、混合液中に含まれるアルカリ(例えばNaOH)水溶液によるCO2除去率を制御することができる。
本発明の処理方法では、ボイラーなどから発生したNOx含有排気ガスが排気ガス供給ラインを通って湿式反応器の酸化反応領域へ導入される。
温度は100℃以下、好ましくは常温(0〜40℃)であり、圧力は大気圧程度であり、相対湿度は50%以下であり、電圧は約10kVであり、周波数は0.42〜6.82kHzの範囲である。このような条件の下にオゾナイザーを運転すれば、エネルギー効率の高いNO酸化を行える利点がある。
また、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)および水酸化カリウム(KOH)などが挙げられる。
すなわち、処理前の排気ガス中のNOxの濃度およびCO2の濃度、ならびに処理後の排出ガス中のNOxの濃度およびCO2の濃度が測定される。
逆に、上記の除去率が所定のNOx除去率、例えば90%を上回っているときには、還元反応領域の充填剤充填領域におけるNO2含有酸化ガスの通過時間を短くする方向で調節される。
通過時間の調節を、還元反応領域における充填剤の充填高さを調節することにより行う場合、通過時間t(秒)と充填剤の充填高さH(m)との関係は、スクラバーの内径をD(m)とし、排気ガスの流量をQ(Nm3/時間)とすると、次の式で表される。
本発明の処理方法は、炉筒煙管式ボイラーから排出される排気ガス、あるいはディーゼルエンジンから排出される排気ガスの処理に適している。
この処理装置は、酸化反応領域および還元反応領域を備えた湿式反応器と、空気からオゾンを含むラジカルガスを生成する大気圧低温非平衡放電プラズマ反応部と、生成したラジカルガスを酸化反応領域に供給するラジカルガス供給部と、窒素酸化物を含む排気ガスを酸化反応領域に供給する排気ガス供給部と、還元剤水溶液およびアルカリ水溶液を湿式反応器に供給し循環させる水溶液供給循環部とを主に備えている。
還元反応領域には反応に与る気体と液体との接触を促進させるため、ポリプロピレン製のテラレットS-(II)(月島環境エンジニアリング株式会社製、商品名)、SUS製のラシヒスーパーリングRSR(ラシヒ社製、商品名)などの充填材が充填されている。
図1は処理装置の全体構成を示す説明図であり、図2は図1の処理装置における還元反応領域中の充填材の充填状況を模式的に示す説明図である。
ガスサンプリング部2cおよび2dで採取されたサンプルガスは、サンプル管2eを通ってガス分析計2fに導かれ、それぞれのガス中のNOx濃度が測定される。
湿式反応器3の上端には処理済みのガスを排出する放出口15が設けられ、酸化反応領域4の下には混合水溶液の貯留部10が設けられている。
還元反応領域5の内部には、気体と液体との接触度合いを向上させて還元反応を促進するための充填材(図1では図示略)が充填されている。
2種の異なった充填剤を用いるときには、単位容量当たり表面積の大きい方の充填材を下段に充填し、表面積の小さい方の充填材を上段に充填すると、反応効率の面で好ましい。
このようにして酸化反応領域で生成したNO2を含む酸化ガスは、次いで還元反応領域5へ入り、スプレイ6から噴霧された混合水溶液中の還元剤と接触して還元されて窒素ガスとなり、該窒素ガスはガス放出口15から大気中へ放出される。
還元剤水溶液補充ライン7aの先端は還元剤(Na2SO3)水溶液タンク7に接続され、アルカリ水溶液補充ライン8aの先端はアルカリ(NaOH)水溶液タンク8に接続されている。
次に、試験例を挙げて本発明の効果を例証する。
図1に示される処理装置を用い、都市ガスまたはA重油を燃料として、パイロットプラントボイラーからの排気ガスの処理試験を、充填材の充填高さを次のとおり変えて、以下の表に示す条件下で行った。
充填材の充填高さ :0m
:0.3m(1段のみ)
:0.3m(下段)+0.45m(上段)
:0.3m(下段)+0.9m(上段)
:0.3m(下段)+1.8m(上段)
都市ガスを用いたときの試験結果を図3の(a)に示し、A重油を用いたときの試験結果を図3の(b)に示す。また、A重油を用いたときのCO2濃度についての結果を表2に示す。
これに基づいて、処理されるべき排気ガスの量に対して、所定のNOx除去率を満たす湿式反応器の容量(塔の内径、高さなど)あるいは還元反応領域中に充填される充填材の充填高さを決定し、処理装置を効率よく運転することができる。
1a オゾン供給ライン
2 ボイラー
2a 熱交換器
2b 排気ガス供給ライン
2c 処理前のガスサンプリング部
2d 処理後のガスサンプリング部
2e ガスサンプル管
2f ガス分析計
4 酸化反応領域
4a 酸化反応領域と混合水溶液貯留部との区画壁
5 還元反応領域
5a 酸化反応領域と還元反応領域との区画壁
5b 還元反応領域内の充填材の区画壁
6 スプレイ
7 還元剤水溶液タンク
7a 還元剤水溶液補充ライン
8 アルカリ水溶液タンク
9 混合水溶液循環ライン
10 混合水溶液貯留部
11 循環ポンプ
12 ORP計
13 pH計
14 水溶液補充ライン
15 ガス放出口
Claims (5)
- 窒素酸化物を含む排気ガスおよびオゾンガスを酸化反応領域へ導入し、排気ガス中の窒素酸化物をオゾンガスと反応させて、前記窒素酸化物を酸化してNO2含有酸化ガスに変換する工程、および充填材が充填された充填材充填領域を有する還元反応領域へNO 2 含有酸化ガスを導入し還元剤水溶液と接触させ、酸化ガス中に含まれるNO2を還元剤により還元して窒素ガスに変換する工程を含む排気ガス中の窒素酸化物の処理方法において、排気ガス中に含まれるNOxの濃度および目標とするNOx除去率に基づいて、還元反応領域の充填材充填領域におけるNO2含有酸化ガスの通過時間を調節し、
前記のNO 2 含有酸化ガスの通過時間が、前記の還元反応領域内の充填材充填領域におけるNO 2 含有酸化ガスの通過時間t(秒)とNOx除去率y(%)との間の関係式:
(式1)y=35(3−exp(−t/0.8))−15
により、目標とするNOx除去率に基づいて調節されることを特徴とする、窒素酸化物含有排気ガスの処理方法。 - 前記の排気ガスが、都市ガス、重油、廃ガス、廃油またはこれらの混合物を燃料とするボイラーから排出される排気ガスである、請求項1に記載の排気ガスの処理方法。
- 酸化反応領域および還元反応領域を備えた湿式反応器と、空気からラジカルガスを生成する大気圧低温非平衡放電プラズマ反応部と、生成したラジカルガスを前記酸化反応領域に供給するラジカルガス供給部と、窒素酸化物を含む排気ガスを前記酸化反応領域に供給する排気ガス供給部と、還元剤水溶液およびアルカリ水溶液の混合水溶液を前記湿式反応器に供給し循環させる水溶液供給循環部と、処理済みのガス放出口とを備えた排気ガスの処理装置において、前記排気ガス供給部内に処理前のガスを採取するガスサンプリング部を設けるとともに、前記ガス放出口の直前に処理後のガスを採取するガスサンプリング部を設け、これら両ガスサンプリング部で随時採取されたサンプルガス中のNOxの濃度を測定するガス分析計を備え、
前記還元反応領域は、前記混合水溶液と、NO 2 含有酸化ガスとの接触を促進するための充填材が充填された充填材充填領域を有し、
NO 2 含有酸化ガスが前記充填材充填領域を通過する時間t(秒)は、充填材の充填高さをH(m)、前記反応容器の内径をD(m)、前記排気ガス供給部から供給される排気ガスの流量をQ(Nm 3 /時間)としたとき、(式2)t=((3.14×D 2 ×H)/(4×Q))×60 2 で表され、
充填高さHおよび内径Dは、NOx除去率をy(%)としたとき、(式2)および(式3)y=35(3−exp(−t/0.8))−15により、目標とするNOx除去率に基づいて設定されたことを特徴とする排気ガスの処理装置。 - 請求項3に記載の排気ガス処理装置を、ボイラーからの排気ガス管に接続してなるボイラー。
- 前記のボイラーが、都市ガス、重油、廃ガス、廃油またはこれらの混合物を燃料とするボイラーである、請求項4に記載のボイラー。
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