JP5392554B2 - 受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システム - Google Patents

受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システム Download PDF

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Description

本発明は、受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システムに関し、特に、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができるようにした受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システムに関する。
近年、デジタル信号を伝送する方式として、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式と呼ばれる変調方式が用いられている。このOFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交するサブキャリアを用意し、それぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方式である。
OFDM方式は、マルチパスの妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用されることが多い。このようなOFDM方式を採用した地上波デジタル放送としては、例えば、DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)等の規格がある。
ところで、ETSI(European Telecommunication Standard Institute: 欧州電気通信標準化機構)により、次世代の地上デジタル放送の規格としてDVB(Digital Video Broadcasting)-T.2が制定中である(非特許文献1参照)。
DVB BlueBook A122 Rev.1,Frame structure channel coding and modulation for a second generation digital terrestrial television broadcasting system (DVB-T2) 平成20年9月1日、DVBのホームページ、[平成21年7月16日検索]、インターネット<URL:http://www.dvb.org/technology/standards/>
DVB-T.2においては、デジタル信号の送受信方式として、SISO(Single Input, Single Output)方式とMISO(Multiple Input, Single Output)方式の採用が決定されている。SISO方式は、従来と同様に、1つの送信アンテナからの信号を、1つのアンテナで受信する方式である。これに対して、MISO方式は、DVB-T.2で初めて採用される、2つの送信アンテナからの信号を、1つのアンテナで受信する方式である。
したがって、MISO方式において、復調処理の精度を向上させることが求められている。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の受信装置は、複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得する取得手段と、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段とを備え、前記補正値算出手段は、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する。
前記パイロット信号は、CP信号である。
本発明の第1の側面の受信方法は、受信装置が、複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得し、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出し、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正し、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出するステップを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得し、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出し、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正し、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出するステップを含む制御処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第1の側面においては、複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号が取得され、取得されたOFDM信号から抽出される、複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、OFDM信号のずれ量を補正するための補正値が算出され、算出された補正値に従ってOFDM信号のずれ量が補正され、CP信号である第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての第1のパイロット信号の位相を用いて、補正値が算出され、CP信号である第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての第2のパイロット信号の位相を用いて、補正値が算出される。
本発明の第2の側面の受信システムは、伝送路を介して信号を取得する取得手段と、前記伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部とを含み、前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、前記伝送路復号処理部は、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段とを備え、前記補正値算出手段は、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する。
本発明の第3の側面の受信システムは、伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元に情報を伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す情報源復号処理部とを含み、前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、前記伝送路復号処理部は、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段とを備え、前記補正値算出手段は、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する。
本発明の第4の側面の受信システムは、伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施された信号に基づいて、画像又は音声を出力する出力部とを含み、前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、前記伝送路復号処理部は、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段とを備え、前記補正値算出手段は、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する。
本発明の第5の側面の受信システムは、伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施された信号を記録する記録部とを含み、前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、前記伝送路復号処理部は、取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段とを備え、前記補正値算出手段は、CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する。
本発明の第2ないし第5の側面においては、取得されたOFDM信号から抽出される、複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、OFDM信号のずれ量を補正するための補正値が算出され、算出された補正値に従ってOFDM信号のずれ量が補正され、CP信号である第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての第1のパイロット信号の位相を用いて、補正値が算出され、CP信号である第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての第2のパイロット信号の位相を用いて、補正値が算出される。
受信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部のブロックであってもよい。
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は記録媒体に記録して提供することができる。
以上のように、本発明によれば、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができる。
本発明を適用した受信装置の一実施の形態の構成を示す図である。 図1の復調部の構成例を示す図である。 図2の復調部の第1の実施形態の構成例を示す図である。 MISO方式の場合のOFDMシンボル内のCP信号の配置パターンを示す図である。 Sum Pilot信号とDifference Pilot信号との関係を示す図である。 図2の復調部の第2の実施形態の構成例を示す図である。 Sum Pilot信号とDifference Pilot信号との関係を示す図である。 図2の復調部の第3の実施形態の構成例を示す図である。 復調処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信システムの第1の実施形態の構成例を示す図である。 本発明を適用した受信システムの第2の実施形態の構成例を示す図である。 本発明を適用した受信システムの第3の実施形態の構成例を示す図である。 コンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[受信装置の構成例]
図1は、本発明を適用した受信装置の一実施の形態の構成を示す図である。
図1の受信装置1においては、次世代の地上デジタル放送の規格として制定中のDVB-T.2で採用されるMISO方式により送信されてくるデジタル放送の信号が受信される。
例えば、放送局など2つの送信装置21,22(以下、Tx1,Tx2とも記述する)は、伝送路を介して、それぞれMISO方式によりデジタル放送のOFDM信号を送信している。受信装置1は、これらの送信装置21及び22から送信されてくるOFDM信号を、1つのOFDM信号として受信し、復調処理や誤り訂正を含む伝送路復号処理を行い、それにより得られた復号データを後段に出力する。
すなわち、これらのOFDM信号は、2つの伝送路を介してそれぞれ別々に送信されてくるが、受信装置1において、1つのアンテナ11で受信されることで、結果的に合成された1つのOFDM信号として受信される。
図1の例においては、受信装置1は、アンテナ11、取得部12、伝送路復号処理部13、デコーダ14、及び出力部15から構成される。
アンテナ11は、送信装置21及び22から伝送路を介してそれぞれ送信されてくるOFDM信号を、1つのOFDM信号として受信し、取得部12に供給する。
取得部12は、例えばチューナやセットトップボックス(STB:Set Top Box)等から構成され、アンテナ11により受信されたOFDM信号(RF信号)をIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、伝送路復号処理部13に供給する。
伝送路復号処理部13は、取得部12からの信号に対して、復調や誤り訂正などの必要な処理を施すことで、例えば、TS(Transport Stream)パケットを得て、そのTSパケットをデコーダ14に供給する。
すなわち、伝送路復号処理部13は、復調部21、誤り訂正部22、及び出力I/F(インターフェース)23から構成される。
復調部21は、取得部12からの信号の復調処理を行い、その結果得られる復調信号を誤り訂正部22に出力する。
復調部21は、取得部12からの信号から抽出されるパイロット信号などを用いて、復調処理を行う。この処理としては、例えば、伝送路推定やチャネル推定、位相推定等の復調処理が行われる。
ここで、パイロット信号には、シンボルごと挿入されるCP(Continual Pilot)信号と、所定の時間間隔ごとに挿入されるSP(Scattered Pilot)信号がある。パイロット信号は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調等の所定の変調方式で変調された既知信号であり、同一のキャリアでは同一のパイロット信号が送信される。
また、パイロット信号には、Sum Pilot信号とDifference Pilot信号が含まれている。Sum Pilot信号は、Tx1,Tx2の位相が反転していない信号であり、Difference Pilot信号は、Tx1に対してTx2の位相が反転している信号である。
誤り訂正部22は、復調部21から得られる復調信号に対して、所定の誤り訂正処理を施し、その結果得られるTSを、出力I/F23に出力する。
ここで、送信装置21及び22では、例えば、番組としての画像や音声などのデータが、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコードされ、そのMPEGエンコードデータが含まれるTSパケットで構成されるTSが、OFDM信号として送信される。
また、送信装置21及び22では、伝送路上で生じる誤りに対する対策として、TSが、例えば、RS(Reed Solomon)符号や、LDPC(Low Density Parity Check)符号などの符号に符号化される。したがって、誤り訂正部22においては、誤り訂正符号処理として、その符号を復号する処理が行われる。
出力I/F23は、誤り訂正部22からのTSを構成するTSパケットを、所定の一定レートで外部に出力する出力処理を行う。出力I/F23が出力処理によって出力するTSパケットは、デコーダ14に供給される。
デコーダ14は、出力I/F23からのTSパケットに含まれる符号化データをMPEGデコードし、その結果得られる画像や音声のデータを、出力部15に供給する。
出力部15は、例えば、ディスプレイやスピーカなどで構成され、デコーダ14からの画像や音声のデータに対応して、画像を表示し、音声を出力する。
以上のようにして、受信装置1は構成される。
[復調部の構成例]
図2は、図1の復調部21の構成例を示している。
図2の例において、復調部21は、A/D(Analog/Digital)変換部31、タイミング同期補正部32、FFT部33、復調処理部34、CP抽出部35、補正値算出部36、及びP1検出部37から構成される。
A/D変換部31は、取得部12からの信号に対してA/D変換を施し、その結果から得られるデジタルのOFDM信号をタイミング同期補正部32に供給する。
タイミング同期補正部32は、A/D変換部31からのOFDM信号について、後述する補正値算出部36から供給される補正値に従って補正を行い、その補正後のOFDM信号を、FFT部33及びP1検出部37に供給する。
FFT部33は、復調処理部34からのトリガ位置の指示に基づいて、タイミング同期補正部32からの補正後のOFDM信号のうち、所定の区間のデータに対してFFT演算を行う。FFT部33は、FFT演算によって得られるOFDM信号を、復調処理部34及びCP抽出部35に供給する。
復調処理部34は、FFT演算後のOFDM信号から抽出したSP信号に対して、時間補間の処理を施し、時間補間後のSP信号に逆FFT変換を施すことにより、シンボルごとの伝送路特性を推定する。その結果、全てのシンボルに対して、周波数方向に所定のキャリアごとの2種類の伝送路特性が推定され、2つの伝送路の特性を示す伝送路プロファイルがそれぞれ得られる。復調処理部34は、得られた伝送路プロファイルから、最適なFFT演算のトリガ位置を算出する。算出されたFFT演算のトリガ位置の情報は、FFT部33に供給される。
また、復調処理部34は、時間補間後のSP信号から得られる周波数補間フィルタの最適中心位置に合わせて、周波数補間フィルタの位置をずらし(回転し)、時間補間後のSP信号に対して、周波数補間処理を施す。これにより、復調処理部34では、周波数方向に補間が行われ、この周波数補間後のSP信号を用いて、伝送路の周波数域でのインパルス応答(伝送路特性)であるチャネル推定値がそれぞれ求められ、それらのチャネル推定値に所定の演算処理を施すことで、送信装置21及び22から送信されてきた信号の等化を行い、等化された信号を誤り訂正部22に供給する。
P1検出部37は、タイミング同期補正部32から供給されるOFDM信号から、P1シンボルを検出し、このP1シンボルを復調して得られる情報に含まれるSISO方式又はMISO方式を示す情報を取得する。P1検出部37は、この送受信方式に関する情報の検出結果に応じたフラグ(以下、MISOフラグという)を生成し、CP抽出部35に供給する。
CP抽出部35は、P1検出部37から供給されるMISOフラグなどに基づいて、FFT部33からのFFT演算後のOFDM信号からCP信号を抽出する処理を行う。CP抽出部35は、OFDM信号からCP信号が抽出された場合、その対象となるOFDM信号と同期するように、イネーブル信号を補正値算出部36に供給する。
補正値算出部36は、CP抽出部35から供給されるOFDM信号と同期して、イネーブル信号が供給された場合、そのOFDM信号がCP信号となるので、CP信号の位相差(既知信号とのずれ量)を求める。そして、補正値算出部36は、CP信号の位相のずれ量を0にする、OFDM信号の補正値を算出し、タイミング同期補正部32に供給する。
すなわち、CP信号は、既知の振幅と位相を持つ複素ベクトルであり、所定の間隔で配置される。CP信号とCP信号との間には伝送の対象になるデータ用のキャリアなどが配置される。受信装置1においては、伝送路特性の影響を受けて歪んだ状態でCP信号が得られる。この受信時のCP信号と、既知の送信時のCP信号とを比較することにより、位相推定が行われる。
そして、タイミング同期補正部32では、以上のようにして、補正値算出部36から供給される補正値に従って、A/D変換部31からのOFDM信号の補正が、フィードバック制御で行われる。
なお、図2の例では、補正値算出部36で算出された補正値を、タイミング同期補正部32に供給する構成を図示しているが、この構成は一例であり、この補正値を他の補正回路(不図示)に供給して、その補正回路において、補正値を用いた補正処理を行う構成とすることもできる。
以上のようにして、復調部21は構成される。
[復調部の第1の実施形態の構成例]
次に、図3ないし5を参照して、図2の復調部21の第1の実施形態の構成例について説明する。
図3は、図2の復調部21におけるCP抽出部35及び補正値算出部36の構成例を示している。
図3の例において、CP抽出部35は、CPフラグ生成部41、和のCPフラグ生成部42、及びAND回路44から構成される。
CPフラグ生成部41及び和のCPフラグ生成部42には、タイミング同期補正部32から補正後のOFDM信号が供給される。
CPフラグ生成部41は、タイミング同期補正部32から供給されるOFDM信号から、CP信号を検出する処理を行う。CPフラグ生成部41は、CP信号の検出結果に応じたフラグ(以下、CPフラグという)を生成し、AND回路44に供給する。
和のCPフラグ生成部42は、タイミング同期補正部32から供給されるOFDM信号から、CP信号のうちのSum Pilot信号を検出する処理を行う。和のCPフラグ生成部42は、Sum Pilot信号の検出結果に応じたフラグ(以下、和のCPフラグという)を生成し、AND回路44に供給する。
AND回路44には、CPフラグ生成部41からのCPフラグ、和のCPフラグ生成部42からの和のCPフラグ、及び図2のP1検出部37からのMISOフラグがそれぞれ供給される。AND回路44は、それらのフラグの論理積を演算し、OFDM信号から検出されたCP信号がSum Pilot信号であって、かつ送受信方式がMISO方式である場合には、イネーブル信号を対象となるOFDM信号と同期させて補正値算出部36に供給する。
補正値算出部36には、CP抽出部35からのイネーブル信号とOFDM信号とが入力される。補正値算出部36は、OFDM信号と同期してイネーブル信号が入力されたとき、そのOFDM信号はCP信号のSum Pilot信号となるので、そのSum Pilot信号の位相差を求める。そして、補正値算出部36は、算出した位相に応じた補正値をタイミング同期補正部32に供給する。
ここで、OFDM信号の補正値を求めるために用いられるCP信号について、より詳細に説明する。
図4は、MISO方式の場合のOFDMシンボル内のCP信号(Sum Pilot信号、Difference Pilot信号)の配置パターンを示している。図4において、横軸は、OFDM信号のキャリアを表し、縦軸は、OFDM信号のOFDMシンボルを表している。また、横軸に沿って付された番号は、丸印により示される各キャリアのキャリア番号を示し、図示はしていないが、各シンボルにはシンボル番号が付されている。キャリアは周波数に対応し、シンボルは時間に対応している。
また、図4において、1つの丸印は1つのOFDMシンボルを示している。「S」の白抜き文字が付された黒丸印は、Sum Pilot信号を示しており、「D」の白抜き文字が付された黒丸印は、Difference Pilot信号を示している。
図4では、CP信号の配置パターンの一例として、FFTサイズ(FFT size)が“1K”であって、パイロットパターン(Pilot pattern)が“PP1”となる場合の配置パターンを図示している。この場合、図中の黒丸印のOFDMシンボルが示すように、キャリア番号k=116,255,285,430,・・・のOFDM信号がCP信号であり、その中のk=116,430,・・・のCP信号はSum Pilot信号、k=255,285,・・・のCP信号はDifference Pilot信号となる。
より詳細には、上記の非特許文献1(pp.146-150,Annex G(normative):Locations of the continual pilots,table G.1)に記載されているように、DVB-T2規格のCP信号のキャリア番号は、Pilot patternとFFT sizeから求められる。この例の場合、それらのパラメータが“PP1”,“1K”(kmax=852)であるので、CP信号となるのは、k=116,255,285,430,518,546,601,646,744の9個のキャリアとなる。
そして、それらのCP信号のうち、SP信号と重なっていないCP信号がSum Pilot信号となり、SP信号と重なっているCP信号がDifference Pilot信号となる。そこで、CP信号となるキャリアのキャリア番号kを、SP信号のパイロットキャリア間隔DXにより除算した結果から、CP信号のSum Pilot信号とDifference Pilot信号を求めることが可能となる。
ここで、kをDXで割ったときの余りrを、r = k mod DXにより表すと、k=116,255,285,430,518,546,601,646,744のrは、次のように表される。なお、非特許文献1(pp.95,9.2.3.1 Locations of the scattered pilots,table 51)に記載されているように、DVB-T2規格では、パイロットキャリア間隔DXは、Pilot patternが“PP1”である場合には、DX=3となる。
116 mod 3 = 2
255 mod 3 = 0
285 mod 3 = 0
430 mod 3 = 1
518 mod 3 = 2
546 mod 3 = 0
601 mod 3 = 1
646 mod 3 = 1
744 mod 3 = 0
すなわち、k=116,430,518,601,646では、rは0以外の値(k mod DX != 0)となり割り切れないので、それらのCP信号は、Sum Pilot信号となる。一方、k=255,285,546,744では、rは0(k mod DX = 0)となり割り切れるので、それらのCP信号は、Difference Pilot信号となる。
以上のようにして、FFTサイズ(FFT size)とパイロットパターン(Pilot pattern)から、CP信号を、Sum Pilot信号とDifference Pilot信号とに区別することができる。
ところで、図5Aに示すように、送信側の送信装置21及び22は、伝送路を介して、反転していないパイロット信号であるSum Pilot信号と、反転しているパイロット信号であるDifference Pilot信号を送信することになるが、受信側の受信装置1では、先に述べた通り、CP信号の位相を用いて補正値を算出するため、Difference Pilot信号の位相差が0になると適切な補正値を得ることができない。そして、適切な補正値が得られないと、タイミング同期補正部32等の補正回路で行われる補正処理の精度が落ちてしまい、結果として、例えば、タイミング同期が遅くなったり、タイミング同期が取れないなどの問題が出てくる。
具体的には、図5Bの(a)の左側に示すように、受信側の受信装置1では、位相が回っていない場合におけるSum Pilot信号は、Tx1のCP信号を示す矢印A1と、Tx2のCP信号を示す矢印A2とが同じ大きさで、かつ同じ方向を向いている。その結果、実際に受信装置1で得られる信号としては、それらの矢印を合成して得られる矢印A3で示すような、所定の大きさと向きを持ったものとなる。この場合、受信装置1では、Sum Pilot信号を抽出可能となるため、位相推定を行うことが可能となる。
一方、図5Bの(a)の右側に示すように、位相が回っていない場合のDifference Pilot信号は、矢印A1と矢印A2とが同じ大きさではあるが、反対方向を向いているので、それらの矢印を合成すると打ち消し合ってしまう。その結果、実際に受信装置1で得られる信号としては、丸印A4で示すような、所定の大きさや向きを持たないものとなる。この場合、受信装置1では、Difference Pilot信号の抽出を行うことができず、位相がランダムになってしまうため、精度の高い位相推定を行うことは困難となる。
また、図5Bの(b)に示すように、位相が回っている場合においては、図5Bの(a)と同様に、CP信号のうち、Sum Pilot信号の場合であると、位相推定を行うことが可能となるが、Difference Pilot信号の場合には、精度の高い位相推定を行うことが困難となる。
そこで、第1実施の形態においては、図3に示すように、CP抽出部35は、検出されたCP信号がSum Pilot信号であって、かつ送受信方式がMISO方式となるとき、イネーブル信号を補正値算出部36に出力している。そして、補正値算出部36は、OFDM信号と同期してイネーブル信号が入力されたとき、そのSum Pilot信号の位相に応じた補正値を出力している。これにより、図2の復調部21では、Sum Pilot信号のみを利用した位相推定を行うことになる。
例えば、図5に示したように、送信装置21から受信装置1までの伝送路と、送信装置22から受信装置1までの伝送路との伝送路状況が同一である場合には、Tx1,Tx2の位相が回転する恐れがないので、第1の実施の形態のSum Pilot信号(例えば、図4のk=116,430,518,601,646)のみを使用した位相推定を行うことができる。
以上のように、第1の実施の形態では、CP信号のうち、精度の高い位相推定を行うことができない可能性のあるDifference Pilot信号を使用せずに、Sum Pilot信号(和のCP)のみを使用して位相差を求めることで、精度の高い位相推定を行うことが可能となる。従って、その推定された位相に応じた補正値をタイミング同期補正部32などの補正回路に出力することが可能となるので、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができる。
[復調部の第2の実施形態の構成例]
次に、図6及び7を参照して、図2の復調部21の第2の実施形態の構成例について説明する。
図6は、図2の復調部21におけるCP抽出部35及び補正値算出部36の構成例を示している。
なお、図6において、図3の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下、その説明は適宜省略する。
図6の例において、CP抽出部35は、CPフラグ生成部411及び412、和のCPフラグ生成部42、AND回路441及び442、差のCPフラグ生成部45、並びにセレクタ46から構成される。
すなわち、図6のCP抽出部35には、送受信方式がMISO方式である場合において、Sum Pilot信号(和のCP)となるCP信号を検出するために、CPフラグ生成部41(411)、和のCPフラグ生成部42、及びAND回路44(441)が設けられている点で、図3の場合と共通する。ただし、AND回路44(441)から出力される所定の信号(以下、和のCP検出信号という)の出力先は、補正値算出部36ではなく、セレクタ46となる。
一方、送受信方式がMISO方式である場合において、Difference Pilot信号(差のCP)となるCP信号を検出するために、CPフラグ生成部412、差のCPフラグ生成部45、及びAND回路442が設けられ、さらにセレクタ46が設けられている点で、図3の場合と相違する。
図6の例において、CPフラグ生成部412は、図3のCPフラグ生成部41(411)と同様にして、CP信号の検出結果に応じたCPフラグを生成し、AND回路442に供給する。
差のCPフラグ生成部45は、タイミング同期補正部32から供給されるOFDM信号から、CP信号のうちのDifference Pilot信号を検出する処理を行う。差のCPフラグ生成部45は、Difference Pilot信号の検出結果に応じたフラグ(以下、差のCPフラグという)を生成し、AND回路442に供給する。
AND回路442には、CPフラグ生成部412からのCPフラグ、差のCPフラグ生成部45からの差のCPフラグ、及び図2のP1検出部37からのMISOフラグがそれぞれ供給される。AND回路442は、それらのフラグの論理積を演算し、OFDM信号から検出されたCP信号がDifference Pilot信号であって、かつ送受信方式がMISO方式である場合には、所定の信号(以下、差のCP検出信号という)をセレクタ46に供給する。
セレクタ46には、AND回路441及びAND回路442から供給される信号の他に、後述するCPグループ選択部52からCPグループ選択信号が供給される。このCPグループ選択信号は、和のCP検出信号又は差のCP検出信号のいずれか一方の入力のタイミングに合わせて、セレクタ46からイネーブル信号を出力させるための信号である。なお、このイネーブル信号を出力するタイミングは、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
例えば、セレクタ46は、CPグループ選択信号として、“0”が入力され設定された場合には、AND回路441から和のCP検出信号が入力されたときだけ、イネーブル信号を補正値算出部36に供給する。一方、セレクタ46は、CPグループ選択信号として、“1”が入力され設定された場合には、AND回路442から差のCP検出信号が入力されたときだけ、イネーブル信号を補正値算出部36に供給する。
補正値算出部36は、位相差算出部51及びCPグループ選択部52から構成される。
位相差算出部51には、セレクタ46からのイネーブル信号と、CP抽出部35からのOFDM信号が入力される。位相差算出部51は、OFDM信号と同期してイネーブル信号が入力されたとき、そのOFDM信号がCP信号となるので、そのCP信号の位相差と振幅値を求めて、CPグループ選択部52に供給する。すなわち、位相差算出部51は、Sum Pilot信号が入力してきた場合には、そのSum Pilot信号(和のCP)の位相差と振幅値を供給し、Difference Pilot信号が入力してきた場合には、そのDifference Pilot信号(差のCP)の位相差と振幅値を供給する。
CPグループ選択部52は、位相差算出部51により算出された位相に応じた補正値を求めて、タイミング同期補正部32に供給する。
また、CPグループ選択部52は、Sum Pilot信号とDifference Pilot信号のどちらを用いた位相推定が適切であるかを選択し、その選択結果に応じたCPグループ選択信号を、セレクタ46に供給する。すなわち、CPグループ選択部52がCPグループ選択信号を制御することで、位相差算出部51からの出力は、和のCP又は差のCPのいずれか一方のCPグループに分類されることになる。
例えば、CPグループ選択部52は、はじめに、セレクタ46に対して、“0”であるCPグループ選択信号を供給して、Sum Pilot信号(和のCP)であるCPグループを設定しておくことで、AND回路441からの和のCP検出信号のタイミングに合わせて、イネーブル信号がセレクタ46から位相差算出部51に供給されようにする。そうすると、CPグループ選択部52には、位相差算出部51からSum Pilot信号(和のCP)の位相差と振幅値が供給されるので、その位相に応じた補正値が出力される。また、このとき、CPグループ選択部52は、例えばSum Pilot信号(和のCP)の振幅値などのSum Pilot信号(和のCP)から求められた値(電力値)が、所定の閾値以上となるか否かを判定する。
CPグループ選択部52は、電力値が所定の閾値以上になると判定された場合、例えば十分な振幅値が得られているので、CPグループの変更は行わずに現状を維持する。一方、電力値が所定の閾値未満になると判定された場合、例えば十分な振幅値が得られておらず、精度の高い位相推定を行うことが困難になるため、CPグループ選択部52は、CPグループの変更を行うために、セレクタ46に対して、“1”であるCPグループ選択信号を出力する。
これにより、CP抽出部35においては、AND回路442からの差のCP検出信号のタイミングに合わせて、セレクタ46からのイネーブル信号が位相差算出部51に供給されようになる。その結果、CPグループ選択部52には、Difference Pilot信号(差のCP)の位相差と振幅値が供給されるので、その位相に応じた補正値を出力することになる。
すなわち、図6の例では、Sum Pilot信号(和のCP)から得られる位相の精度が落ちる場合には、Difference Pilot信号(差のCP)から得られる位相を用いて、補正値を算出することが可能となる。
ところで、図7に示すように、例えば、伝送路の伝送路状況が異なる場合、Tx1の位相とTx2の位相とが180°回転することがある。
図7の例では、図7Aの送信側の送信装置21及び22からSum Pilot信号とDifference Pilot信号を送信しているが、図7Bのチャネルでは、Tx1の位相とTx2の位相とが180°回転している。この場合、図7Bに示すように、左側のSum Pilot信号では、矢印A1と矢印A2とが同じ大きさではあるが、反対方向を向いているので、それらの矢印を合成すると打ち消し合ってしまう。その結果、図7Cに示すように、実際に受信装置1で得られる信号としては、丸印A3で示すような、所定の大きさや向きを持たないものとなる。
一方、図7Bに示すように、右側のDifference Pilot信号では、矢印A1と矢印A2とが同じ大きさで、同じ方向を向いている。その結果、図7Cに示すように、実際に受信装置1で得られる信号としては、それらの矢印を合成して得られる矢印A4で示すような、所定の大きさと向きを持ったものとなる。
すなわち、Tx1の位相とTx2の位相とが180°回っている状態の場合であると、Sum Pilot信号を用いて、精度の高い位相推定を行うことは困難となるが、Difference Pilot信号を用いると、精度の高い位相推定を行うことが可能となる。
そこで、第2の実施の形態においては、図6に示すように、セレクタ46は、CPグループ選択部52からの指示に従って、和のCP検出信号又は差のCP検出信号に応じたイネーブル信号を補正値算出部36に出力している。そして、補正値算出部36においては、位相差算出部51によって求められたSum Pilot信号(和のCP)又はDifference Pilot信号(差のCP)の位相に応じた補正値が出力されるとともに、CPグループ選択部52によって、Sum Pilot信号(和のCP)とDifference Pilot信号(差のCP)とのどちらを用いた位相推定が適切であるかが判定される。
例えば、図7に示したように、送信装置21から受信装置1までの伝送路と、送信装置22から受信装置1までの伝送路との伝送路状況が異なって、Tx1の位相とTx2の位相とが位相が180°回っている状態(位相反転の関係)となる場合、CPグループ選択部52では、Sum Pilot信号(例えば、図4のk=116,430,518,601,646)を用いたときには、例えば十分な振幅値が得られておらず、精度の高い位相推定ができないと判定され、Difference Pilot信号(例えば、図4のk=255,285,546,744)を用いた位相推定を行うことが選択される。
以上のように、第2の実施の形態では、CP信号のSum Pilot信号とDifference Pilot信号のうち、より精度の高い位相推定を行うことが可能となるCP信号を選択して、精度の高い位相推定を行うことが可能となる。従って、その位相に応じた補正値をタイミング同期補正部32などの補正回路に出力することが可能となるので、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができる。
[復調部の第3の実施形態の構成例]
次に、図8を参照して、図2の復調部21の第3の実施形態の構成例について説明する。
図8は、図2の復調部21におけるCP抽出部35及び補正値算出部36の構成例を示している。
なお、図8において、図6の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下、その説明は適宜省略する。
図8の例において、CP抽出部35は、CPフラグ生成部411及び412、和のCPフラグ生成部42、AND回路441及び442、差のCPフラグ生成部45、セレクタ46、並びにOR回路47から構成される。
すなわち、図8のCP抽出部35は、CPフラグ生成部411ないしセレクタ46が設けられる点で、図6の場合と共通し、OR回路47が新たに設けられる点で、図6の場合と相違する。
図8の例において、OR回路47には、AND回路441からの和のCP検出信号と、AND回路442からの差のCP検出信号が入力される。OR回路47は、和のCP検出信号又は差のCP検出信号のいずれか一方が入力された場合、所定の信号(以下、全CP検出信号という)をセレクタ46に供給する。
セレクタ46には、AND回路441からの和のCP検出信号、AND回路442からの差のCP検出信号、及びOR回路47からの全CP検出信号、並びにCPグループ選択部52からのCPグループ選択信号が入力される。
例えば、セレクタ46は、CPグループ選択信号として、“2”が入力され設定された場合には、OR回路47から全CP検出信号が入力されたとき、イネーブル信号を補正値算出部36に供給する。この場合、補正値算出部36において、CPグループ選択部52には、位相差算出部51から全CP(Sum Pilot信号(和のCP)とDifference Pilot信号(差のCP))の位相差と振幅値が供給されることになる。
すなわち、位相差算出部51からの出力は、CPグループ選択信号に応じて、和のCP、差のCP、又は全CPのいずれかのCPグループに分類されることになる。
CPグループ選択部52は、全CPの振幅値などのCP信号から求められた値(電力値)が、所定の閾値以上になるか否かを判定し、その判定結果に基づいた全CPの位相に応じた補正値を、タイミング同期補正部32に供給する。
例えば、CPグループ選択部52は、Sum Pilot信号(和のCP)から求められる第1の値(第1の電力値)と、Difference Pilot信号(差のCP)から求められる第2の値(第2の電力値)とが、所定の閾値以上になるか否かを判定し、所定の閾値以上になると判定された値(電力値)を求めたCP信号の位相を用いて、補正値を算出する。
従って、例えば、CPグループ選択部52は、第1の電力値と第2の電力値が共に所定の閾値以上になると判定された場合、Sum Pilot信号(和のCP)とDifference Pilot信号(差のCP)の両方のCP信号の位相を用いて、補正値を算出して出力する。また、CPグループ選択部52は、第1の電力値だけが所定の閾値以上になると判定された場合、Sum Pilot信号(和のCP)の位相を用いて補正値を算出して出力する。一方、CPグループ選択部52は、第2の電力値だけが所定の閾値以上になると判定された場合、Difference Pilot信号(差のCP)の位相を用いて補正値を算出して出力する。
なお、CPグループ選択部52は、位相推定の信頼度などに応じて、タイミング同期補正部32に供給する補正値の重み付けをすることができる。この重み付けの方法としては、例えば、各CPグループの振幅値などを指標にして、各CPグループの補正値に対する重み付けを行う方法がある。この場合、振幅値などの指標の値に応じて、補正値に対する重みが調整されることになる。例えば、振幅値などの指標の値が小さいものは位相推定の信頼度が低いと考えられるので、CPグループ選択部52は、指標の値が所定の閾値未満となる場合、タイミング同期補正部32などの補正回路での補正量が少なくなるように、補正値を調整することになる。
以上のように、第3の実施の形態では、全CP(Sum Pilot信号(和のCP)とDifference Pilot信号(差のCP))のうち、より精度の高い位相推定を行うことが可能となる、Sum Pilot信号とDifference Pilot信号の両方、又はいずれか一方の信号を選択して、精度の高い位相推定を行うことができる。従って、その位相に応じた補正値をタイミング同期補正部32などの補正回路に出力することが可能となるので、MISO方式により送出された信号に対する復調処理の精度を向上させることができる。
[MISOの場合の復調処理の説明]
次に、図9のフローチャートを参照して、受信装置1によるMISO方式の場合の復調処理について説明する。
アンテナ11は、送信装置21及び22から送信されてくるOFDM信号を、1つのOFDM信号として受信し、取得部12に供給する。取得部12は、アンテナ11により受信されたOFDM信号(RF信号)をIF信号に周波数変換し、A/D変換部31に供給する。
A/D変換部31は、ステップS11において、取得部12からの信号に対してA/D変換を施し、その結果から得られるデジタルのOFDM信号をタイミング同期補正部32に供給する。
タイミング同期補正部32は、ステップS12において、A/D変換部31からのOFDM信号について、補正値算出部36から供給される補正値に従って補正を行い、その補正後のOFDM信号を、FFT部33及びCP抽出部35に供給する。
FFT部33は、ステップS13において、復調処理部34からのトリガ位置の指示に基づいて、タイミング同期補正部32からの補正後のOFDM信号のうち、所定の区間のデータに対してFFT演算を行う。FFT部33は、FFT演算によって得られるOFDM信号を、復調処理部34に供給する。
CP抽出部35は、ステップS14において、FFT部33からのFFT演算後のOFDM信号からCP信号(Sum Pilot信号とDifference Pilot信号の両方又はいずれか一方)を抽出する処理を行う。CP抽出部35は、OFDM信号からCP信号が抽出された場合、そのOFDM信号と同期するように、イネーブル信号を補正値算出部36に供給する。
補正値算出部36は、ステップS15において、CP抽出部35からOFDM信号と同期して、イネーブル信号が供給された場合、そのOFDM信号がCP信号となるので、CP信号の位相差を求める。補正値算出部36は、CP信号の位相からOFDM信号の補正値を算出し、タイミング同期補正部32に供給する。
すなわち、CP抽出部35及び補正値算出部36は、上述した第1ないし第3の実施形態のいずれかの構成からなり、上述したいずれかの方法によってCP信号の位相から算出した補正値を、タイミング同期補正部32に供給する。そして、タイミング同期補正部32では、補正値算出部36から供給される補正値に従って、A/D変換部31からのOFDM信号の補正が、フィードバック制御で行われる。
復調処理部34は、ステップS16において、伝送路特性を推定して得られる伝送路プロファイルから、トリガ位置を算出して、FFT部33に供給する。また、復調処理部34は、例えば、伝送路のチャネル推定値に所定の演算処理を施すことで、送信装置21及び22から送信されてきた信号の等化を行い、等化された信号を誤り訂正部22に供給する。
誤り訂正部22においては、復調処理部34により等化された信号である復調信号に対して、誤り訂正処理が施され、その結果得られるTSが出力I/F23に出力される。出力I/F23が出力処理によって出力するTSパケットは、デコーダ14に供給され、TSパケットに含まれる符号化データがデコーダ14によりデコードされる。そして、その結果得られる画像や音声のデータは、出力部15に供給され、出力部15から、対応する画像や音声が出力される。
以上のように、受信装置1においては、CP信号(Sum Pilot信号とDifference Pilot信号の両方又はいずれか一方)の位相を用いて、OFDM信号のずれ量を補正するための補正値が算出され、算出された補正値に従ってOFDM信号のずれ量が補正される。
[受信システムの構成例]
次に、図10ないし12を参照して、受信システムの構成について説明する。
図10は、本発明を適用した受信システムの第1実施の形態の構成例を示す図である。
図10において、受信システムは、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203から構成される。
取得部201は、例えば、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV(Cable Television)網、インターネットその他のネットワーク等の、図示せぬ伝送路を介して、信号を取得し、伝送路復号処理部202に供給する。
信号が、例えば、放送局から、地上波や、衛星波、CATV網等を介して放送されてくる場合には、取得部201は、図1の取得部12と同様に、チューナやSTB等で構成される。また、信号が、例えば、WEBサーバから、IPTV(Internet Protocol Television)のようにマルチキャストで送信されてくる場合には、取得部201は、例えば、NIC(Network Interface Card)等のネットワークI/Fで構成される。
信号が、例えば、放送局から、地上波や、衛星波、CATV網等を介して放送されてくる場合には、例えば、複数の送信装置からの複数の伝送路を介した信号が、1つの取得部201において受信されることで、結果的に合成された1つの信号として受信される。
伝送路復号処理部202は、取得部201が伝送路を介して取得した信号に対して、チャネルを推定して、復調する処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施し、その結果得られる信号を、情報源復号処理部203に供給する。
すなわち、取得部201が伝送路を介して取得した信号は、伝送路特性の影響を受けて歪んだ状態で得られた信号であり、伝送路復号処理部202は、そのような信号に対して、例えば、伝送路推定やチャネル推定、位相推定等の復調処理を施す。
また、伝送路復号処理には、伝送路で生じる誤りを訂正する処理等が含まれることがある。例えば、誤り訂正符号化としては、例えば、LDPC符号化や、リードソロモン符号化等がある。
情報源復号処理部203は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す。
すなわち、取得部201が伝送路を介して取得した信号には、情報としての画像や音声等のデータ量を少なくするために、情報を圧縮する圧縮符号化が施されていることがある。この場合、情報源復号処理部203は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理(伸張処理)等の情報源復号処理を施す。
なお、取得部201が伝送路を介して取得した信号に、圧縮符号化が施されていない場合には、情報源復号処理部203では、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理は行われない。
ここで、伸張処理としては、例えば、MPEGデコード等がある。また、伝送路復号処理には、伸張処理の他、デスクランブル等が含まれることがある。
以上のように構成される受信システムでは、取得部201において、例えば、画像や音声等のデータに対して、MPEG符号化等の圧縮符号化が施され、さらに、誤り訂正符号化が施された信号が、伝送路を介して取得され、伝送路復号処理部202に供給される。このとき、信号は、伝送路特性の影響を受けて歪んだ状態で取得される。
伝送路復号処理部202では、取得部201からの信号に対して、図1の伝送路復号処理部13と同様の処理が、伝送路復号処理として施され、その結果得られる信号が、情報源復号処理部203に供給される。
情報源復号処理部203では、伝送路復号処理部202からの信号に対して、図1のデコーダ14と同様の処理が、情報源復号処理として施され、その結果得られる画像、又は音声が出力される。
以上のような図10の受信システムは、例えば、デジタル放送としてのテレビジョン放送を受信するテレビチューナ等に適用することができる。
なお、取得部201、伝送路復号処理部202、及び、情報源復号処理部203は、それぞれ、1つの独立した装置(ハードウェア(IC(Integrated Circuit)等))、又はソフトウェアモジュール)として構成することが可能である。
また、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203については、取得部201と伝送路復号処理部202とのセットや、伝送路復号処理部202と情報源復号処理部203とのセット、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203のセットを、1つの独立した装置として構成することが可能である。
図11は、本発明を適用した受信システムの第2実施の形態の構成例を示す図である。
なお、図中、図10の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図11の受信システムは、取得部201、伝送路復号処理部202、及び、情報源復号処理部203を有する点で、図10の場合と共通し、出力部211が新たに設けられている点で、図10の場合と相違する。
出力部211は、例えば、画像を表示する表示装置や、音声を出力するスピーカであり、情報源復号処理部203から出力される信号としての画像や音声等を出力する。すなわち、出力部211は、画像を表示し、あるいは、音声を出力する。
以上のような図11の受信システムは、例えば、デジタル放送としてのテレビジョン放送を受信するTVや、ラジオ放送を受信するラジオ受信機等に適用することができる。
なお、取得部201において取得された信号に、圧縮符号化が施されていない場合には、伝送路復号処理部202が出力する信号が、出力部211に供給される。
図12は、本発明を適用した受信システムの第3実施の形態の構成例を示す図である。
なお、図中、図10の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図12の受信システムは、取得部201、及び、伝送路復号処理部202を有する点で、図10の場合と共通する。
ただし、図12の受信システムは、情報源復号処理部203が設けられておらず、記録部221が新たに設けられている点で、図10の場合と相違する。
記録部221は、伝送路復号処理部202が出力する信号(例えば、MPEGのTSのTSパケット)を、光ディスクや、ハードディスク(磁気ディスク)、フラッシュメモリ等の記録(記憶)媒体に記録する(記憶させる)。
以上のような図12の受信システムは、テレビジョン放送を録画するレコーダ等に適用することができる。
なお、図12において、受信システムは、情報源復号処理部203を設けて構成し、情報源復号処理部203で、情報源復号処理が施された後の信号、すなわち、デコードによって得られる画像や音声を、記録部221で記録することができる。
以上、本発明を、DVB-T.2におけるMISO方式により送信されてくるOFDM信号を受信する受信装置に適用した場合について説明したが、本発明は、その他、例えば、MISO方式により送信されてくる信号を受信するどのような装置にも適用可能である。また、本実施の形態においては、2台の送信装置から送信されてくる信号を、1つの受信装置(アンテナ)で受信する例を説明したが、送信側は、2台に限定されず、複数であれば、何台でもよい。
また、本実施の形態では、CP信号を用いて補正値を算出する例について説明したが、MISO方式により送信されてくるOFDM信号に含まれるパイロット信号(既知信号)であればよく、例えば、CP信号の代わりに、SP信号を用いることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403は、バス404により相互に接続されている。
バス404には、さらに、入出力インターフェース405が接続されている。入出力インターフェース405には、入力部406、出力部407、記憶部408、通信部409、及びドライブ410が接続されている。
入力部406は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部407は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部408は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部409は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ410は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア411を駆動する。

以上のように構成されるコンピュータでは、CPU401が、例えば、記憶部408に記憶されているプログラムを入出力インターフェース405及びバス404を介してRAM403にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU401)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア411に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア411をドライブ410に装着することにより、入出力インターフェース405を介して、記憶部408にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部409で受信し、記憶部408にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM402や記憶部408に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 受信装置, 521,522 送信装置, 11 アンテナ, 12 取得部, 13 伝送路復号処理部, 14 デコーダ, 15 出力部, 21 復調部, 22 誤り訂正部, 23 出力I/F, 31 A/D変換部, 32 タイミング同期補正部, 33 FFT部, 34 復調処理部, 35 CP抽出部, 36 補正値算出部, 37 P1検出部, 41,411,412 CPフラグ生成部, 42 和のCPフラグ生成部, 44,441,442 AND回路, 45 差のCPフラグ生成部, 46 セレクタ, 47 OR回路, 51 位相差算出部, 52 CPグループ選択部, 201 取得部, 202 伝送路復号処理部, 203 情報源復号処理部, 211 出力部, 212 記録部

Claims (7)

  1. 複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得する取得手段と、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正値算出手段は、
    CP(Continual Pilot)信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    受信装置。
  2. 受信装置が、
    複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得し、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出し、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正し、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    ステップを含む受信方法。
  3. 複数の送信装置からOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号を取得し、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出し、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正し、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    ステップを含む制御処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  4. 伝送路を介して信号を取得する取得手段と、
    前記伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と
    を含み、
    前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、
    前記伝送路復号処理部は、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正値算出手段は、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    受信システム。
  5. 伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元に情報を伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す情報源復号処理部と
    を含み、
    前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、
    前記伝送路復号処理部は、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正値算出手段は、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    受信システム。
  6. 伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施された信号に基づいて、画像又は音声を出力する出力部と
    を含み、
    前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、
    前記伝送路復号処理部は、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正値算出手段は、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    受信システム。
  7. 伝送路を介して取得した信号に対して、復調処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施された信号を記録する記録部と
    を含み、
    前記伝送路を介して取得した信号は、複数の送信装置から複数の前記伝送路を介してOFDM方式で送信された信号が結果的に合成されたOFDM信号であり、
    前記伝送路復号処理部は、
    取得された前記OFDM信号から抽出される、前記複数の送信装置間で位相が同じパイロット信号から得られる第1のパイロット信号と、前記複数の送信装置間で位相が異なるパイロット信号から得られる第2のパイロット信号とのいずれか一方の位相を用いて、前記OFDM信号のずれ量を補正するための補正値を算出する補正値算出手段と、
    算出された前記補正値に従って前記OFDM信号のずれ量を補正する補正手段と
    を備え、
    前記補正値算出手段は、
    CP信号である前記第1のパイロット信号から求められる第1の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第1のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出し、
    CP信号である前記第2のパイロット信号から求められる第2の値が所定の閾値を超える場合、CP信号としての前記第2のパイロット信号の位相を用いて、前記補正値を算出する
    受信システム。
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