JP5392286B2 - 運動用楽曲情報再生装置、運動用楽曲情報再生方法、及び運動用楽曲情報再生プログラム - Google Patents

運動用楽曲情報再生装置、運動用楽曲情報再生方法、及び運動用楽曲情報再生プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の運動用楽曲情報とリズム音情報を記憶し、利用者の運動状況に合わせて運動用楽曲情報とリズム音情報を選択して再生することができる運動用楽曲情報再生装置、方法、及びプログラムの技術分野に関する。
従来から、楽曲(音楽)を聴きながら、利用者は体操、ダンス、エアロビクスなどの運動を行うことが広く行われている。また、近年では、携帯型の楽曲再生プレーヤーが非常に小型化されたため、楽曲を聴きながら、ウォーキング、ジョギング、マラソンなどの屋外での移動運動を行うことが可能になっている。
また、運動を行っている時に、テンポを判断し辛い曲が再生されても、利用者はその曲に合わせて運動を行うとことが可能となる演奏装置が考案されている(特許文献1)。上記演奏装置では、演奏データの音楽テンポを取得し、さらに演奏データを再生している際の利用者の運動テンポを取得して、音楽テンポと運動テンポの差が所定値以上になったと判断した場合、演奏データの拍に合うガイド音を発生させるようになっている。また、利用者の運動が停止したことを検知した場合は、ガイド音を発生させないようになっている。
特開2008−242285号公報
しかしながら、利用者が上記演奏装置を携帯して街中をランニングする場合、利用者は信号待ちや、交通状態等の環境的条件によって、ランニングを停止することが必要になってくる。その様な状況になった場合、上記演奏装置では、利用者の運動が停止したと判断してしまい、ガイド音を停止させて演奏データのみはそのまま再生しているので、利用者は信号待ちでの周囲への注意を十分に払うことが困難になる。また、利用者の移動が停止している間でも、その場で足踏み運動を継続しようと思っても、ガイド音が停止しているので、テンポに合わせることができなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、複数の運動用楽曲情報とリズム音情報を記憶し、利用者の運動状況に合わせて運動用楽曲情報とリズム音情報を選択して再生することができる運動用楽曲情報再生装置、運動用楽曲情報再生方法、及び運動用楽曲情報再生プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の運動用楽曲情報再生装置は、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置において、前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知手段と、前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶手段と、前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知手段にて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶手段に記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1に記載の構成に加え、前記運動用楽曲情報のテンポ情報を取得する楽曲テンポ情報取得手段をさらに備え、前記楽曲再生制御手段は、前記楽曲テンポ情報取得手段により取得した前記テンポ情報と同じテンポの前記リズム音情報の再生を開始することを特徴とする。
請求項3に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の構成に加え、前記リズム音情報の再生を開始後、前記移動検知手段により利用者が移動運動を開始したと判断した場合、前記楽曲再生制御手段は、前記リズム音情報の再生を停止させ、前記運動用楽曲情報の再生を停止した位置から再開することを特徴とする。
請求項4に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構成に加え、利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段、又は利用者の移動加速度を検知する加速度検知手段をさらに備え、前記移動検知手段は、前記位置情報取得手段により取得した前記位置情報の変化量、又は前記加速度検知手段により検知された前記移動加速度の変化量に基づいて、利用者が移動中かどうかを判断することを特徴とする。
請求項5に記載の運動用楽曲情報再生方法は、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置において処理する運動用楽曲情報再生方法であって、前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知ステップと、前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶ステップと、前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知ステップにて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶ステップにて記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御ステップを処理することを特徴とする。
請求項6に記載の運動用楽曲情報再生プログラムは、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置にて実行する運動用楽曲情報再生プログラムであって、前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知ステップと、前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶ステップと、前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知ステップにて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶ステップにて記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1に記載の運動用楽曲情報再生装置は、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備える。そして利用者が移動運動をしているかどうかを検知する。また、運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する。再生手段により運動用楽曲情報を再生中に、利用者が移動運動を停止したと判断した場合、運動用楽曲情報の再生を中止し、記憶されたリズム音情報の再生を開始するよう制御する。よって、移動運動をしている利用者が、街中の交通状態等の理由により一旦停止した場合、それまで再生されていた運動用楽曲の再生を停止させ、代わりに所定テンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、所定テンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。
請求項2に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1に記載の構成の効果に加え、運動用楽曲情報のテンポ情報を取得し、取得したテンポ情報と同じテンポのリズム音情報の再生を開始する。よって、移動運動をしている利用者は、それまで再生されていた運動用楽曲情報の再生を停止した場合、代わりに運動用楽曲情報と同じテンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、それまでと同じテンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。
請求項3に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の構成の効果に加え、リズム音情報の再生を開始後、利用者が移動運動を開始したと判断した場合、リズム音情報の再生を停止させ、運動用楽曲情報の再生を停止した位置から再開する。よって、移動運動をしている利用者は、一旦停止後に運動を再開する場合、停止前までに再生されていた運動用楽曲情報の停止位置の続きから再生することができるので、中途半端な再生の重複や、曲飛び等の無駄な再生が無く、効率的に運動用楽曲情報の再生をすることができる。
請求項4に記載の運動用楽曲情報再生装置では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構成の効果に加え、利用者の位置情報を取得、又は利用者の移動加速度を検知する。そして取得した位置情報の変化量、又は検知された移動加速度の変化量に基づいて、利用者が移動中かどうかを判断する。よって、利用者が移動運動をしているのか、停止しているのかを的確に判断することができるようになる。
請求項5に記載の運動用楽曲情報再生方法は、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する。そして利用者が移動運動をしているかどうかを検知する。また、運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する。再生手段により運動用楽曲情報を再生中に、利用者が移動運動を停止したと判断した場合、運動用楽曲情報の再生を中止し、記憶されたリズム音情報の再生を開始するよう制御する。よって、移動運動をしている利用者が、街中の交通状態等の理由により一旦停止した場合、それまで再生されていた運動用楽曲の再生を停止させ、代わりに所定テンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、所定テンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。
請求項6に記載の運動用楽曲情報再生プログラムは、走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する。そして利用者が移動運動をしているかどうかを検知する。また、運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する。再生手段により運動用楽曲情報を再生中に、利用者が移動運動を停止したと判断した場合、運動用楽曲情報の再生を中止し、記憶されたリズム音情報の再生を開始するよう制御する。よって、移動運動をしている利用者が、街中の交通状態等の理由により一旦停止した場合、それまで再生されていた運動用楽曲の再生を停止させ、代わりに所定テンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、所定テンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。
運動用楽曲情報配信システムの概略構成図である。 運動用楽曲情報再生装置10、運動用楽曲情報配信装置20の電気的構成図である。 フラッシュROM14の説明図である。 運動用楽曲情報配信装置20で実行されるソフトウエア概略説明図である。 運動用楽曲情報データベース1411の説明図である。 リズム音情報データベース1421の説明図である。 運動用楽曲情報再生装置10で実行されるメイン処理のフローチャート説明図である。 運動用楽曲情報再生装置10で実行される走行状態判別処理のフローチャート説明図である。 運動用楽曲情報再生装置10で実行される走行状態判別処理2のフローチャート説明図である。
以下、本発明を具体化した運動用楽曲情報配信システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1〜図2を参照して、本実施形態の運動用楽曲情報配信システム1(以下、楽曲配信システム1と記す)の概略構成、電気的構成について、順に説明する。
図1に示すように、楽曲配信システム1は、配信装置の一例としての運動用楽曲情報配信装置20(以下、楽曲配信装置20と記す)と、端末装置の一例としての複数の運動用楽曲情報再生装置10(以下、楽曲再生装置10と記す)と、を含んで構成されている。
楽曲配信装置20と楽曲再生装置10とは、通信回線2を介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて
相互にデータの送受信が可能である。なお、通信回線2は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
このような構成の楽曲配信システム1において、楽曲配信装置20は、楽曲再生装置10からの要求等に応じ、聴取用楽曲の一例として、利用者がジョギングしている最中に聴く楽曲のデータである運動用楽曲情報を作成し、この運動用楽曲情報を楽曲再生装置10に送信する。本実施形態では、楽曲再生装置10からの要求に、楽曲のテンポ情報や、楽曲のジャンル(POPS、JAZZ、ロック、演歌等)を識別する種別情報も含ませることができるようになっている。そして、運動する利用者は、その運動に適した運動用楽曲情報を楽曲配信装置20から受信して再生させることにより、運動用楽曲を聴きながらジョギング等の運動を行う。
次に図2を参照して、楽曲配信システム1の楽曲再生装置10と楽曲配信装置20の電気的構成について説明する。本実施形態の楽曲再生装置10は、図2に示す様に、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュROM14と、表示モニタ15、操作入力手段16、位置情報検出手段17、第1通信手段18、再生手段19を備えており、これらはすべてバスで相互に接続されている。
CPU11は、楽曲再生装置10全体の制御を司る。ROM12は、楽曲再生装置10の基本的な動作に必要なプログラムや、そのための設定値等を記憶している。CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに従って、楽曲再生装置10の動作を制御する。RAM13は、各種データを一時的に記憶するための記憶装置である。また、フラッシュROM14は、不揮発性の半導体メモリであり、楽曲情報を記憶するための各種記憶エリアを備えている。
表示モニタ15は、例えば液晶表示装置や有機ELディスプレイなどの表示機器である。表示モニタ15は、入力信号に従って画像や文字等を表示画面に表示する機器であり、利用者が楽曲再生装置10の各種入力操作を行うためのアイコン等を表示する操作画面や、画像データ等を表示する。また、操作入力手段16は、例えば表示モニタ15に重ねて配置されるようなタッチパネル機器であり、汎用的に用いられている抵抗膜方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式、赤外線遮光方式などの何れかの方式で、利用者の指によるタッチ入力を検出する機器である。よって、利用者が表示モニタ15に表示されたアイコン等をタッチ入力すると、操作入力手段16はタッチ入力された位置の座標情報を取得し、対応する位置に表示されているアイコンの機能への操作を受け付けることができるようになっている。
位置情報検出手段17は、図示は省略するが筐体内に備えられており、楽曲再生装置10を所持している利用者の地理的な位置情報を検出する機器である。具体的には、例えば汎用的なセンサとして使用されている、GPSセンサ(Global Positioning System)等
を用いれば良いが、これに限るものではない。
第1通信手段18は、通信回線2を介して楽曲配信装置20と要求信号や、楽曲情報を無線で通信を行う機器であり、汎用的な携帯電話機やモバイルPC等で用いられているような無線通信機器を用いれば良い。また、再生手段19は、フラッシュROM14に記憶されている運動用楽曲情報やリズム音情報を、運動している利用者へ聞こえるように再生する機器であり、汎用的なスピーカ機器や、イヤホンを介して楽曲情報を再生する機器である。
次に、図2に示す楽曲配信装置20は、CPU21、ROM22、RAM23、記憶手段25と、第2通信手段24を備えており、これらはすべてバスで相互に接続されている。CPU21は、楽曲配信装置20全体の制御を司る。ROM22は、楽曲配信装置20の基本的な動作に必要なプログラムやそのための設定値等を記憶している。CPU21は、ROM22に記憶されたプログラムに従って、楽曲配信装置20の動作を制御する。RAM23は、各種データを一時的に記憶するための記憶装置である。また、記憶手段25は、後述する各種楽曲情報に関連する情報が記憶されている。第2通信手段24は、通信回線2を介して楽曲再生装置10と要求信号や、楽曲情報を無線で通信を行う機器であり、汎用的な携帯電話機やモバイルPC等との間で用いられている様な無線通信機器を用いれば良い。
次に図3を参照して、フラッシュROM14の構成について説明する。フラッシュROM14は、楽曲情報記憶エリア141、リズム音情報記憶エリア142、操作入力情報記憶エリア143等を含む複数の各種記憶エリアで構成されている。楽曲情報記憶エリア141には、楽曲配信装置20から取得した運動用の楽曲情報が、後述する運動用楽曲情報データベース1411として記憶されている。リズム音情報記憶エリア142には、後述するリズム音情報データベース1421が記憶されている。操作入力情報記憶エリア143には、図示は省略するが、楽曲再生装置10から取得する楽曲情報のテンポ情報や種別情報等の情報が記憶されている。ここでのテンポ情報とは、一般的なBPM単位で表わされる情報であり、1分間に打つビート数を数値で示した情報である。また、種別情報は、利用者の選択操作により入力された楽曲情報のジャンルであるPOPS、JAZZ、ロック、演歌等の情報である。
次に、図4を参照しながら、楽曲配信装置20の記憶手段25に記憶されるデータ及びプログラムのソフトウエア構成について説明をする。
記憶手段25には、運動用楽曲情報を構成するパーツとなる楽曲本体MIDIデータ300、ドラムベースWAV(Waveform Audio Format)データ301、楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム302、楽曲本体WAVパーツデータ303が記憶されている。楽曲本体MIDIデータ300は、楽曲本体WAVパーツデータ303の原曲が記録されたMIDI(Musical Instrument Digital Interface)フォーマットのデータであり、その原曲におけるドラムベースWAVデータ301に相当するドラムベースパートを除いたパート(すなわち、ギターパート又はボーカルパート等のメロディパート)に相当するMIDIフォーマットデータである。ドラムベースWAVデータ301は、ドラムやシンバル等によるリズム音等が記録されたWAVデータであり、楽曲本体MIDIデータ300の原曲を運動用にアレンジするために用いられるデータである。
楽曲本体WAVパーツデータ303は、運動用の楽曲を構成する主要的な部分である楽曲本体のWAVデータであり、全てのデータが同一のテンポ(本実施形態においては、例えば140BPM(Beats Per Minute))で記録されている。そして、楽曲本体WAVパーツデータ303は、図3に示す楽曲本体MIDIデータ300とドラムベースWAVデータ301とに基づき、楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム302を用いて、テンポが調整されて作成される。なお、楽曲本体WAVパーツデータ書き出しプログラム302は、楽曲配信装置20にインストールされて、CPU21により実行されるようにしても良いし、他の情報処理装置にインストールされて、当該装置上で実行されるようにしても良い。
更にまた、記憶手段25には、図4に示すパーツWAVデータデータベースプログラム306、サーバシステムプログラム305、WEBサイトプログラム304等が記憶されている。パーツWAVデータデータベースプログラム306は、楽曲配信装置20のCPU21がパーツWAVデータデータベースを管理するためのプログラムであり、各パーツデータの登録要求に応じて、パーツデータを当該データベースに登録したり、サーバシステムプログラム305から要求されたパーツデータを当該データベースから取得して、サーバシステムプログラム305に渡すためのプログラムである。
サーバシステムプログラム305は、楽曲配信装置20のCPU21が、パーツWAVデータデータベースから取得されたパーツデータを用いて、運動用楽曲情報を作成するためのプログラムである。WEBサイトプログラム304は、楽曲配信装置20のCPU21が、楽曲再生装置10を介して、本実施形態の様な運動用楽曲情報の配信設定等を受け付けるためのWEBサイトを実行させるプログラムである。
次に、図5、6を参照しながら、本実施形態での楽曲再生装置10のフラッシュロム14に記憶されている運動用楽曲情報データベース1411(以下、楽曲情報DB1411と記す)とリズム音情報データベース1421(以下、リズム音情報DB1421と記す)について説明をする。図5に示す楽曲情報DB1411は、楽曲配信装置20から通信回線を介して取得した運動用楽曲情報のデータベースであり、楽曲情報記憶エリア141(図3)に記憶されている。楽曲情報DB1411は、楽曲識別情報、取得日時、テンポが対応付けて記憶される。楽曲識別情報の項目には、楽曲情報を識別するための情報であり、例えば楽曲配信装置20から配信された際のファイル名等を用いるものとする。また、取得日時の項目には、楽曲配信装置20から配信された日時情報が記憶されている。テンポの項目には、その楽曲情報のテンポの情報が、BPMの単位にて数値で記憶されている。
また、図6に示すリズム音情報DB1421は、楽曲配信装置20や、PC等から取得したリズム音情報のデータベースであり、リズム音情報記憶エリア142(図3)に記憶されている。本実施形態でのリズム音情報とは、BPM単位で表わされる所定のテンポで、アラーム音が繰り返し再生されるように構成されている情報である。また、リズム音情報DB1421には、異なるテンポに対応したリズム音情報が複数記憶されている。
次に、図7を参照しながら、楽曲再生装置10において実行されるメイン処理について説明する。図7に示すメイン処理は、ROM12に記憶されたプログラムに従って、CPU11が実行する処理である。まず初めに、CPU11は、運動用楽曲情報の再生を開始する指示を受け付ける(S101)。ステップS101の処理では、図示は省略するが、利用者が運動をする際に表示モニタ15を見ながら、所望の運動用楽曲情報を選択し、再生指示を行う。ステップS101の処理を実行することにより、利用者は選択した運動用楽曲情報を聞きながら運動を行うことができる。
次に、CPU11は、運動用楽曲情報の再生終了指示が有るかどうかを判断する(S102)。ステップS102の処理では、利用者が運動用楽曲情報の再生終了指示を、操作入力手段16を介して実行したかどうかを判断する。ステップS102の処理で、CPU11は、終了指示が無いと判断した場合(S102:NO)、次に走行状態判定処理を実行する(S104)。
ここで、図8を参照しながら走行状態判定処理について説明をする。まず初めにCPU11は、現在の位置情報を取得する(S201)。ステップS201の処理では、GPSセンサ等の位置情報検出手段17が、運動用楽曲情報再生装置10を所持している利用者の、地理的な位置情報を取得する。具体的には、位置情報検出手段17が、所定の衛星機器から緯度情報、経度情報を取得し、地図データと対応して現在位置を検出できるようになっている。
次にCPU11は、前回取得した位置情報との距離の差を計算する処理を実行する(S202)。そして、CPU11は、ステップS202の処理で計算した距離の差が、所定値以下かどうかを判断する(S203)。ステップS203の処理での所定値とは、例えば位置情報検出手段17の検出誤差が1m以内であるとすると、所定値は1mとして設定するのが望ましいが、これに限るものではない。
ステップS203の処理で、CPU11は、距離の差が所定値以上であると判断した場合(S203:YES)、走行中であると判定する処理を行い(S205)、本処理を終了する。ステップS205の処理にて具体的には、走行中である旨の情報を、RAM13に記憶するようになっている。また、ステップS203の処理で、CPU11は、距離の差が所定値以下であると判断した場合(S203:NO)、走行停止中であると判定する処理を行い(S204)、本処理を終了する。ステップS204の処理にて具体的には、走行停止中である旨の情報を、RAM13に記憶するようになっている。
図7のメイン処理の説明に戻り、ステップS104の処理の後、CPU11は、利用者が走行中かどうかを判断する(S105)。具体的には、ステップS105の処理では、直前にステップS204の処理で走行停止中の旨の情報が記憶されたか、ステップS205の処理で走行中である旨の情報が記憶されたかを判断する。そして、ステップS105の処理で、CPU11は、走行中ではないと判断した場合(S105:NO)、次に運動用楽曲情報を再生中かどうかを判断する(S109)。ステップS109の処理で、CPU11は運動用楽曲情報を再生中であると判断した場合(S109:YES)、運動用楽曲情報の再生を停止する(S110)。また、ステップS110で停止した運動用楽曲情報の停止位置を記憶しておく。そして、CPU11は、ステップS110にて再生を停止した運動用楽曲情報のテンポ情報を楽曲情報DB1411から取得し、取得したテンポ情報と同じテンポ情報のリズム音情報を、リズム音情報DB1421から選択して再生し、(S111)、図7のAの位置まで処理を移行させる。
また、ステップS105の処理で、CPU11は、走行中であると判断した場合(S105:YES)、次にリズム音情報を再生中かどうか判断する(S106)。ステップS106の処理で、CPU11は、リズム音情報を再生中であると判断した場合(S106:YES)、次にリズム音情報の再生を停止する(S107)。そして、CPU11は、運動用楽曲情報の再生を、停止した位置から再生を再開させ(S108)、図7のAの位置まで処理を移行させる。
また、ステップS109の処理で、CPU11は、運動用楽曲情報を再生中では無いと判断した場合(S109:NO)、もしくは、ステップS106の処理でリズム音情報を再生してないと判断した場合も、図7のAの位置まで処理を移行させる。
また、ステップS102の処理で、CPU11は、運動用楽曲情報の再生終了指示が有ったと判断した場合は(S102:YES)、運動用楽曲情報の再生を停止し(S103)、本処理を終了する。
したがって、上述した本実施形態のメイン処理(図7)を実行することにより、移動運動をしている利用者が、街中の交通状態等の理由により一旦停止した場合、それまで再生されていた運動用楽曲の再生を停止させ、代わりに所定テンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、所定テンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。さらに移動運動をしている利用者は、それまで再生されていた運動用楽曲情報の再生を停止した場合、代わりに運動用楽曲と同じテンポのリズム音が再生されるので、周囲の状況に注意を払いながらも、それまでと同じテンポのリズムで足踏み運動を継続することができるようになる。また、一旦停止後に運動を再開する場合、停止前までに再生されていた運動用楽曲情報の停止位置の続きから再生することができるので、中途半端な再生の重複や、曲飛び等の無駄な再生が無く、効率的に運動用楽曲情報の再生をすることができる。
なお、上述で説明した本実施形態に示される構成や処理は例示であり、各種の変形が可能なことは言うまでもない。例えば、図7のステップS104の処理の走行状態判別処理について、GPSセンサを用いた場合の実施形態を、図8を用いて説明したが、これに限るものでは無い。そこで、変形例として図9を参照にして、GPSセンサの代わりに、加速度センサを用いた場合の走行状態判別処理2について説明をする。
まず、初めに、CPU11は、加速度を計測する(S301)。具体的には、加速度センサで検出される加速度を、重力方向と水平方向の各ベクトルに分解して検出する。次にCPU11は、走行方向の加速度が所定値以下かどうかを判断する(S302)。ステップS302の処理では、走行方向の加速度として水平方向の加速度を参照して、所定値以下かどうかを判断するようになっている。前述の所定値については、例えば使用者の平均歩行速度を時速5kmとすると、その半分の速度に対応する加速度(約0.07G)を所定値とするようにしてもよいが、これに限るものではない。そして、ステップS302の処理で、CPU11は、走行方向の加速度が所定値以上であると判断した場合(S302:NO)、走行中であると判定する処理を行い(S304)、本処理を終了する。ステップS304の処理にて具体的には、走行中である旨の情報を、RAM13に記憶するようになっている。また、ステップS302の処理で、CPU11は、走行方向の加速度が所定値以下であると判断した場合(S302:YES)、走行停止中であると判定する処理を行い(S303)、本処理を終了する。ステップS303の処理にて具体的には、走行停止中である旨の情報を、RAM13に記憶するようになっている。
10 運動用楽曲情報再生装置
1411 楽曲情報記憶エリア141に記憶される運動用楽曲情報データベース
1421 リズム音情報記憶エリア142に記憶されるリズム音情報データベース
20 運動用楽曲情報配信装置

Claims (6)

  1. 走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置において、
    前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知手段と、
    前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶手段と、
    前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知手段にて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶手段に記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御手段を備えたことを特徴とする運動用楽曲情報再生装置。
  2. 前記運動用楽曲情報のテンポ情報を取得する楽曲テンポ情報取得手段をさらに備え、
    前記楽曲再生制御手段は、前記楽曲テンポ情報取得手段により取得した前記テンポ情報と同じテンポの前記リズム音情報の再生を開始することを特徴とする請求項1に記載の運動用楽曲情報再生装置。
  3. 前記リズム音情報の再生を開始後、前記移動検知手段により利用者が移動運動を開始したと判断した場合、
    前記楽曲再生制御手段は、前記リズム音情報の再生を停止させ、前記運動用楽曲情報の再生を停止した位置から再開することを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の運動用楽曲情報再生装置。
  4. 利用者の位置情報を取得する位置情報取得手段、又は利用者の移動加速度を検知する加速度検知手段をさらに備え、
    前記移動検知手段は、前記位置情報取得手段により取得した前記位置情報の変化量、又は前記加速度検知手段により検知された前記移動加速度の変化量に基づいて、利用者が移動中かどうかを判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の運動用楽曲情報再生装置。
  5. 走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置において処理する運動用楽曲情報再生方法について、
    前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知ステップと、
    前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶ステップと、
    前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知ステップにて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶ステップにて記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御ステップ
    を処理することを特徴とする運動用楽曲情報再生方法。
  6. 走行運動又は歩行運動の少なくとも何れか一方を含む利用者の移動運動中に運動用楽曲情報を再生する再生手段を備えた運動用楽曲情報再生装置にて実行する運動用楽曲情報再生プログラムについて、
    前記利用者が移動運動をしているかどうかを検知する移動検知ステップと、
    前記運動用楽曲情報、及び所定のテンポで再生されるリズム音情報を記憶する記憶ステップと、
    前記再生手段により前記運動用楽曲情報を再生中に、前記移動検知ステップにて前記利用者が移動運動を停止したと判断した場合、前記運動用楽曲情報の再生を中止し、前記記憶ステップにて記憶された前記リズム音情報の再生を開始するよう制御する楽曲再生制御ステップ
    を前記運動用楽曲情報再生装置にて実行させることを特徴とする運動用楽曲情報再生プログラム。
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