以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1には、本第1の実施形態に係る画像形成システム12の全体構成が示されている。同図に示されるように、画像形成システム12は、画像を示す画像情報を処理する画像処理装置として機能するパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」と言う。)10、及び画像情報により示される画像を記録媒体としての記録用紙(図示省略)に形成する画像形成装置14,16,18(以下、画像形成装置14,16,18を区別して説明する必要がない場合、「画像形成装置X」と言う。)がネットワーク20によって電気的に接続されて構成されている。なお、本第1の実施形態では、画像形成装置Xとして、画像情報により示される画像を記録用紙に形成する画像形成機能を有するプリンタを採用しているが、これに限らず、例えば、原稿を読み取るスキャナ機能、FAXを送受信する機能、及びスキャナ機能により読み込んだ情報を電子メールで送信する機能の少なくとも何れか1つが付加されたプリンタを採用しても良い。
また、本第1の実施形態に係る画像形成システム12では、ネットワーク20としてLAN(Local Added Network)を適用しているが、これに限らず、インターネット、VAN(Value Added Network)、電話回線網、エコーネット(ECHONET)、HomePNA等の各種ネットワークを単独又は組み合わせて適用しても良い。また、ネットワーク20は有線のものであっても良い、無線のものであっても良い。
図2には、PC10の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。同図に示されるように、PC10は、取得手段及び置換手段としてのCPU(中央処理装置)22、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)26、記憶手段としてのNVM(Non Volatile Memory)28、表示手段としての表示装置30、受付手段としての入力装置32、及び通信回線としてのネットワーク20に接続された通信インタフェース(I/F)34がシステムバス等のバスBUS1を含んで構成されている。
CPU22は、PC10全体の動作を司るものである。ROM24は、PC10の作動を制御する制御プログラム、後述する画像情報設定処理プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM26は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM28は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
表示装置30は、各種画像をユーザに表示するものである。なお、本第1の実施形態では、表示装置30としてLCD(Liquid Crystal Display)を用いて可視表示を行っているが、これに限らず、表示装置30として有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ等の他のディスプレイや、表示装置30に代えてスピーカ等の音声再生装置を用いて可聴表示を行ったり、印字することによる永久可視表示を行っても良い。また、上記可視表示、可聴表示及び永久可視表示の複数を組み合わせても良い。
入力装置32は、ユーザによる操作指示及び各種情報が入力されるものである。なお、本第1の実施形態では、入力装置32として各種スイッチ(例えば、電源投入スイッチ)、マウス及びキーボードを用いているが、この他に、タッチパネル、タブレット及び電子ペンなどを用いても良い。
通信I/F34は、ネットワーク20に接続するためのものであり、NIC(Network Interface Card)及びそのドライバ等を含んで構成されており、各種情報(例えば、画像形成装置Xに対して記録用紙に形成させる画像を示す画像情報)を送信すると共に、画像形成装置Xから各種情報(例えば、画像形成装置Xの動作状態を示す情報)を受信する。
CPU22、ROM24、RAM26、NVM28、表示装置30、入力装置32、及び通信I/F34は、システムバス等のバスBUS1を介して相互に接続されている。従って、CPU22は、ROM24、RAM26、及びNVM28へのアクセスと、表示装置30への各種情報の表示と、入力装置32に対するユーザの操作指示内容の把握と、画像形成装置Xからの通信I/F34を介した各種情報の受信と、画像形成装置Xへの通信I/F34を介した各種情報の送信と、を各々行う。
図3には、画像形成装置Xの電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。画像形成装置Xは、CPU36、ROM38、RAM40、NVM42、UI(ユーザ・インタフェース)パネル44、及び通信I/F46を含んで構成されている。
CPU36は、画像形成装置X全体の動作を司るものである。ROM38は、画像形成装置Xの作動を制御する制御プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM40は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM42は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
UIパネル44は、ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報がディスプレイの表示面に表示されると共に、ユーザがタッチパネルに触れることにより各種情報や指示が入力される。
通信インタフェース46は、ネットワーク20に接続され、NIC及びそのドライバ等を含んで構成されており、PC10から各種情報(例えば、記録用紙に形成する画像を示す画像情報)を受信すると共に、各種情報(例えば、画像形成装置Xの動作状態を示す情報)をPC10に送信するためのものである。
CPU36、ROM38、RAM40、NVM42、UIパネル44、及び通信I/F46は、システムバス等のバスBUS2を介して相互に接続されている。従って、CPU36は、ROM38、RAM40、及びNVM42へのアクセスと、UIパネル44への各種情報の表示と、UIパネル44に対するユーザの操作指示内容の把握と、PCからの通信I/F46を介した各種情報の受信と、PC10への通信I/F46を介した各種情報の送信と、を各々行う。
画像形成エンジン部48は、記録用紙の記録面に対して画像形成を行うものである。なお、本第1の実施形態において、画像形成装置14,16は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色のトナー(色材)によるカラー画像、並びにブラックのトナーのみを用いて白黒の濃淡画像を形成する画像形成エンジン部48を有しており、画像形成装置18は、ブラックのトナーのみを用いて白黒の濃淡画像を形成するが、カラー画像を形成しない画像形成エンジン部48を有している。また、本第1の実施形態に係る画像形成エンジン部48は、ゼログラフィ方式にて記録用紙の記録面に対して画像形成を行うが、これに限らず、マグネトグラフィ方式やインクジェット記録方式などの他の記録方式で画像形成を行っても良い。また、本第1の実施形態に係る画像形成装置Xでは、トナーが付着される記録媒体として記録用紙を適用しているが、これに限らず、例えば、カラーフィルタの基材となる透明ガラス基板や透明プラスチック基板なども対象となり、色材が付着して画像情報により示される画像が形成されるものであれば如何なるものあっても良い。
画像形成エンジン部48もまた、バスBUS2に接続されている。従って、CPU36は、画像形成エンジン部48の作動の制御を各々行う。
図4には、PC10のソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、PC10は、画像情報生成部50、PDL変換部52、設定部54、PDL加工部56、及び送信部58を含んで構成されている。
画像情報生成部50は、入力装置32に対して原本に形成される機密画像を示す機密画像情報を生成するための機密画像作成用プログラムの起動指示が入力された場合、機密画像作成用プログラムを起動し、入力装置32に対して入力された機密画像の作成指示に従って機密画像情報を生成するものである。
PDL変換部52は、画像情報生成部50によって生成された画像情報をPDL(Printer Description Language)で記述されたPDL情報に変換し、そのPDL情報を設定部54に出力する。
設定部54は、詳しくは後述するが、機密画像を形成させる画像形成装置Xを指定し、指定した画像形成装置Xに対して形成させた機密画像に重ねて形成させる画像であって、原本を複写することによって得られた複本で複写牽制画像として顕在化される潜像画像を構成する構成要素を設定するものである。なお、以下、機密画像及び潜像画像を区別せずに用いる場合には「画像」と言い、機密画像を示す機密画像情報及び潜像画像を示す潜像画像情報を区別せずに用いる場合には「画像情報」と言う。
PDL加工部56は、設定部54で設定された設定内容に応じた潜像画像を示す潜像画像情報をPDL情報に変換し、そのPDL情報をPDL変換部52で得られたPDL情報に付加することによりPDL情報を加工するものである。
送信部58は、設定部54で指定された画像形成装置Xに対して、PDL加工部56で加工されたPDL情報を送信するものである。
図5には、設定部54の詳細な構成が示されている。同図に示されるように、設定部54は、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、画像形成装置用候補記憶部54C、取得対象項目記憶部54D、画像形成装置情報取得部54E、アイコン表示制御部54F、優先構成要素記憶部54G、制御部54H、及び設定構成要素記憶部54Iを含んで構成されている。
候補記憶部54Aは、潜像画像を構成する構成要素の候補を記憶したものである。図6には、候補記憶部54Aの記憶内容の一例が示されている。同図に示されるように、構成要素は、「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」の4項目毎に分けられている。「潜像画像の色」の項目には、「黒」、「マゼンタ」及び「シアン」が、「潜像画像のパターン」の項目には、「波型」、「ひし型」、「扇型」及び「円型」が、「潜像画像として用いる文字」の項目には、「禁複写」、「COPY」及び「VOID」が、「文字の角度」の項目には、「0度」、「30度」、「45度」及び「60度」が各々構成要素の候補として対応付けられている。
画像形成先記憶部54Bは、画像形成の実行先としての画像形成装置XのIPアドレスを記憶したものである。図7には、画像形成先記憶部54Bの記憶内容の一例が示されている。なお、同図に示すプリンタ1は画像形成装置14を、同図に示すプリンタ2は画像形成装置16、同図に示すプリンタ3は画像形成装置18を各々示している。同図に示されるように、プリンタ1を示す情報には、IPアドレス「192.l68.10.1」が、プリンタ2を示す情報には、IPアドレス「192.168.10.2」が、プリント3を示す情報には、「192.168.10.3」が各々対応付けられている。
画像形成装置用候補記憶部54Cは、画像形成装置Xによって形成される潜像画像を構成する構成要素の候補(以下、「画像形成装置用候補」と言う。)、及び画像形成装置用候補の代替構成要素を記憶したものである。
図8には、画像形成装置用候補記憶部54Cの記憶内容の一例が示されている。同図に示されるように、プリンタ1及びプリンタ2において、「潜像画像の色」の項目には、画像形成装置用候補として「黒」、「マゼンタ」及び「シアン」が、代替構成要素として「黒」が各々対応付けられ、「潜像画像のパターン」の項目には、画像形成装置用候補として「波型」、「ひし型」、「扇型」及び「円型」が、代替構成要素として「波型」が各々対応付けられ、「潜像画像として用いる文字」の項目には、画像形成装置用候補として「禁複写」、「COPY」及び「VOID」が、代替構成要素として「禁複写」が各々対応付けられ、「文字の角度」の項目には、画像形成装置用候補として「0度」、「30度」、「45度」及び「60度」が、代替構成要素として「0度」が各々対応付けられている。
プリンタ3において、「潜像画像の色」の項目には、画像形成装置用候補及び代替構成要素として「黒」が対応付けられ、「潜像画像のパターン」の項目には、画像形成装置用候補として「波型」、「ひし型」、「扇型」及び「円型」が、代替構成要素として「波型」が各々対応付けられ、「潜像画像として用いる文字」の項目には、画像形成装置用候補として「COPY」及び「VOID」が、代替構成要素として「COPY」が各々対応付けられ、「文字の角度」の項目には、画像形成装置用候補として「0度」、「30度」、「45度」及び「60度」が、代替構成要素として「0度」が各々対応付けられている。
取得対象項目記憶部54Dは、画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成装置Xから取得する情報の項目(以下、「取得対象項目」と言う。)を記憶したものである。
図9には、取得対象項目記憶部54Dの記憶内容の一例が示されている。同図に示されるように、取得対象項目記憶部54Dには、取得対象項目として、画像形成装置Xが予め定められた構成要素で構成された潜像画像を記録用紙に形成する機能(以下、「既定潜像画像形成機能」と言う。)が無効化されているか否かを示す項目、「潜像画像の色」の項目、「潜像画像のパターン」の項目、及び「潜像画像として用いる文字」の項目が、画像形成装置Xから取得する情報の項目として記憶されている。
画像形成装置情報取得部54Eは、画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成装置Xから、取得対象項目記憶部54Dに記憶されている項目に該当する情報を取得するものである。
図10には、画像形成装置情報取得部54Eによって画像形成装置Xから取得した情報の一例が示されている。同図に示されるように、プリンタ1及びプリンタ3からは、既定潜像画像形成機能が無効化されていることを示す情報が取得されており、プリンタ2からは、既定潜像画像形成機能が無効化されていないことを示す情報と共に、プリンタ2で既定潜像画像形成機能によって形成される潜像画像の構成要素として、「潜像画像の色」の項目に対しては「シアン」を示す情報、「潜像画像のパターン」の項目に対しては「波型」を示す情報、及び「潜像画像として用いる文字」の項目に対しては「VOID」を示す情報が取得されている。
アイコン表示制御部54Fは、画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成装置Xを示す画像(以下、「アイコン」と言う。)が表示装置30に表示されるように制御を行うものである。
優先構成要素記憶部54Gは、画像形成装置Xに対して形成させる潜像画像の構成要素として優先して採用すべき構成要素(以下、「優先構成要素」と言う。)を「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」の各項目毎に記憶したものである。
設定構成要素記憶部54Iは、ユーザが指定した画像形成装置Xに対して形成させる潜像画像を構成する構成要素を記憶したものである。
制御部54Hは、設定部54全体を制御するものである。例えば、制御部54Hは、PDL変換部52からPDL情報が入力された場合、そのPDL情報をPDL加工部56に転送すると共に、画像形成装置Xに対して記録用紙に形成させる潜像画像を構成する構成要素を設定するための構成要素設定画面(図13を参照。)を表示装置30に表示させるように制御を行う。
また、制御部54Hは、入力装置32を介してユーザによって画像形成装置Xが指定された場合(例えばアイコン表示制御部54によって表示されているアイコンが構成要素設定画面にドラッグ&ドロップされた場合)、画像形成装置情報取得部54Eによって取得された情報のうちユーザによって指定された画像形成装置Xの情報、図8に示す画像形成装置用候補テーブル、及び優先構成要素記憶部54Gの記憶内容に基づいて、指定された画像形成装置Xに対して記録用紙に形成させる潜像画像を構成する構成要素を設定構成要素記憶部54Iに記憶する(詳しくは後述)。
また、制御部54Hは、画像形成装置Xのネットワーク20に対しての接続状況を常時監視しており、画像形成装置Xのネットワーク20に対しての接続の有無に応じて画像形成先記憶部54Bの記憶内容を書き換える。つまり、ネットワーク20に接続されている画像形成装置Xを特定する情報のみを画像形成先記憶部54Bに記憶する。
また、制御部54Hは、入力装置32によって入力された指示に従って候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、画像形成装置用候補記憶部54C、取得対象項目記憶部54D、及び優先構成要素記憶部54Gの各々の記憶内容を書き換える。
候補記憶部54Aの記憶内容の書き換え例としては、入力装置32によって候補記憶部54Aの記憶内容を置き換える指示が入力された上で構成要素が入力された場合、入力された構成要素を現時点で候補記憶部54Aに記憶されている対応する構成要素と置き換える形態例、入力装置32によって候補記憶部54Aの記憶内容を追加する指示が入力された上で、現時点で候補記憶部54Aに記憶されている構成要素とは異なる構成要素が入力された場合、入力された構成要素を現時点で候補記憶部54Aに記憶されている構成要素に加えて記憶する形態例、及び入力装置32によって候補記憶部54Aの記憶内容を消去する指示が入力された上で消去対象となる構成要素が入力された場合、入力された構成要素を候補記憶部54Aから消去する形態例が挙げられる。
また、画像形成装置用候補記憶部54Cの記憶内容の書き換え例としては、入力装置32によって画像形成装置用候補記憶部54Cの記憶内容を置き換える指示が入力された上で画像形成装置用候補としての構成要素及び代替構成要素の少なくとも一方が入力された場合、入力された構成要素を現時点で画像形成装置用候補記憶部54Cに記憶されている対応する構成要素と置き換える形態例、入力装置32によって画像形成装置用候補記憶部54Cの記憶内容を追加する指示が入力された上で画像形成装置用候補が入力された場合、入力された画像形成装置用候補を現時点で画像形成装置用候補記憶部54Cに記憶されている画像形成装置用候補に加えて記憶する形態例、及び入力装置32によって画像形成装置用候補記憶部54Cの記憶内容を消去する指示が入力された上で消去対象となる構成要素が入力された場合、入力された構成要素を画像形成装置用候補記憶部54Cから消去する形態例が挙げられる。
また、取得対象項目記憶部54Dの記憶内容の書き換え例としては、入力装置32によって取得対象項目記憶部54Dの記憶内容を追加する指示が入力された上で、現時点で取得対象項目記憶部54Dに記憶されている取得対象項目とは異なる取得対象項目が入力された場合、入力された取得対象項目を現時点で取得対象項目記憶部54Dに記憶されている取得対象項目に加えて記憶する形態例、及び入力装置32によって取得対象項目記憶部54Dの記憶内容を消去する指示が入力された上で消去対象となる取得対象項目が入力された場合、入力された取得対象項目を取得対象項目記憶部54Dから消去する形態例が挙げられる。
また、優先構成要素記憶部54Gの記憶内容の書き換え例としては、入力装置32によって優先構成要素記憶部54Gの記憶内容を置き換える指示が入力された上で優先構成要素が入力された場合、入力された優先構成要素を現時点で優先構成要素記憶部54Gに記憶されている対応する優先構成要素と置き換える形態例、入力装置32によって優先構成要素記憶部54Gの記憶内容を追加する指示が入力された上で、現時点で優先構成要素記憶部54Gに記憶されている構成要素とは異なる構成要素が入力された場合、入力された優先構成要素を現時点で優先構成要素記憶部54Gに記憶されている優先構成要素に加えて記憶する形態例、及び入力装置32によって優先構成要素記憶部54Gの記憶内容を消去する指示が入力された上で消去対象となる優先構成要素が入力された場合、入力された優先構成要素を優先構成要素記憶部54Gから消去する形態例が挙げられる。
また、制御部54Hは、入力装置32によって入力された指示に従って画像形成先記憶部54Bの記憶内容を書き換える。
画像形成先記憶部54Bの記憶内容の書き換え例としては、入力装置32によって画像形成先記憶部54Bの記憶内容を追加する指示が入力された上で、現時点で画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成先とは異なる画像形成先としての画像形成装置Xを特定する情報(例えば、画像形成装置Xの名称及びIPアドレス)が入力された場合、入力された情報を現時点で画像形成先記憶部54Bに記憶されている情報に加えて記憶する形態例、及び入力装置32によって画像形成先記憶部54Bの記憶内容を消去する指示が入力された上で消去対象となる情報が入力された場合、入力された情報を画像形成先記憶部54Bから消去する形態例が挙げられる。その他、画像形成先記憶部54Bの記憶内容の書き換え例として、ネットワーク20に接続されている画像形成装置Xを特定する情報のみを画像形成先記憶部54Bに記憶する形態例が挙げられる。
図11には、画像形成装置Xのソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像形成装置Xは、画像作成部60、既定潜像画像記憶部62、送信部64、既定潜像画像作成部66、及び画像形成実行部68を含んで構成されている。
画像作成部60は、PC10の送信部58から送信されたPDL情報を受信し、PDL情報を解析してラスタ形式の画像情報を作成するものである。
既定潜像画像記憶部62は、予め定められた潜像画像(以下、「既定潜像画像」と言う。)を構成する構成要素(以下、「既定構成要素」と言う。)を記憶したものである。なお、既定潜像画像記憶部62には、UIパネル44を介してユーザによって入力された既定構成要素が記憶される。また、既定潜像画像記憶部62には、既定潜像画像形成機能を無効化するか否かを示す無効化判別情報が記憶されており、UIパネル44を介してユーザによって既定潜像画像形成機能の無効化の指示が入力された場合、既定潜像画像形成機能を無効化することを示す無効化判別情報が記憶され、UIパネル44を介してユーザによって既定潜像画像形成機能の有効化の指示が入力された場合、既定潜像画像形成機能を有効化することを示す無効化判別情報が記憶される。
送信部64は、PC10の要求に応じて既定潜像画像記憶部62に記憶されている既定構成要素及び無効化判別情報をPC10に送信するものである。
既定潜像画像作成部66は、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化しないことを示している場合に限り、UIパネル44を介してユーザによって入力された既定潜像画像の形成指示に応じて、既定潜像画像記憶部62に記憶されている既定構成要素で構成された既定潜像画像を示すラスタ形式の既定潜像画像情報を作成するものである。
画像形成実行部68は、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化することを示している場合であって、かつ画像作成部60で作成された画像情報に潜像画像情報が含まれている場合、画像形成エンジン部48に対して、画像作成部60で作成された画像情報により示される画像(機密画像と潜像画像とが重ねられた重ね画像)を記録用紙に形成させ、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化しないことを示している場合、画像形成エンジン部48に対して、画像作成部60で作成された画像情報により示される機密画像と既定潜像画像作成部66によって作成された既定潜像画像情報により示される潜像画像とが重ねられた重ね画像を記録用紙に形成させるものである。
次に、本第1の実施形態に係るPC10の作用として、図12を参照しながら、PC10によって実行される画像情報設定処理について説明する。なお、図12は、入力装置32によって機密画像の作成指示が入力された際にCPU22によって実行される画像情報設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、本第1の実施形態に係るPC10では、画像情報設定処理プログラムがROM24に予め記憶されているが、これに限らず、画像情報設定処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。また、ここでは、優先構成要素記憶部54Gに優先構成要素が記憶されていない場合について説明する。
同図のステップ100は、機密画像情報を生成した後、ステップ102へ移行し、上記ステップ100で生成した機密画像情報のPDL情報への変換を開始し、次のステップ104では、PDL情報への変換が終了したか否かを判定し、変換が終了していない場合は変換が終了するまで待機する。
次のステップ106では、構成要素設定画面を表示装置30に表示させるように制御を行い、次のステップ108では、構成要素が入力されたか否かを判定し、構成要素が入力されていない場合は構成要素が入力されるまで待機する。
図13には、上記ステップ106の処理によって表示装置30に表示された構成要素設定画面の一例が示されている。同図に示す構成要素設定画面には、画像形成を実行させる対象となるプリンタ(対象プリンタ)が未指定であることを示す情報として「対象プリンタ;未指定」と表示されている。また、構成要素設定画面には、構成要素の項目として「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」が表示されている。また、構成要素設定画面には、プレビュー画面が設けられており、そのプレビュー画面に上記ステップ100で生成した機密画像情報によって示される機密画像が表示されている。また、構成要素設定画面には、プリンタの指定状態を解除して未指定状態にする際に指定する「プリンタクリア」ボタンと、画像形成の実行を指示する際に指定する「印刷」ボタンと、表示されている構成要素を消去する際に指定する「キャンセル」ボタンと、が表示されている。なお、表示装置30の表示画面には、構成要素設定画面以外の領域に、画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成装置Xとしてプリンタ1〜3の各々を示すアイコンが表示されている。
構成要素設定画面には、「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」の各々の項目に対して1つずつ空欄が設けられており、ユーザによって入力装置32を介して1つの空欄が指定されると、ドロップダウンメニューとして各項目に対応する構成要素が表示される。例えば、ドロップダウンメニューに表示される構成要素としては図6に示す構成要素の候補が挙げられる。つまり、「潜像画像の色」の項目の空欄を指定すると、「黒」、「マゼンタ」、及び「シアン」が構成要素の候補として表示される。ここで、ユーザが指定したい構成要素を入力装置32を介して指定すると、対応する空欄に指定した構成要素が入力され、上記ステップ108が肯定判定となってステップ110へ移行する。
ステップ110では、上記ステップ108の処理によって入力された構成要素を対応する項目毎に優先構成要素記憶部54G及び設定構成要素記憶部54Iに記憶し、次のステップ112では、「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」の全ての項目の各々に対応する空欄に構成要素が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ108へ戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ114へ移行する。なお、図13には、構成要素設定画面の空欄に入力された構成要素として、「潜像画像の色」の項目に「黒」が、「潜像画像のパターン」の項目に「波型」が、「潜像画像として用いる文字」の項目に「禁複写」が、「文字の角度」の項目に「0度」が各々入力された例が示されている。
ステップ114では、構成要素設定画面のプレビュー画面に、上記ステップ100で生成した機密画像情報によって示される機密画像と現時点で優先構成要素記憶部54Gに記憶されている優先構成要素で構成された潜像画像に対応する複写牽制画像とが重ねられた重ね画像が表示されるように制御を行う。
次のステップ116では、画像形成先記憶部54Bに記憶されている画像形成装置Xのうちから、上記ステップ100で生成した機密画像情報により示される機密画像を形成させる画像形成装置Xが指定されたか否かを判定し、画像形成装置Xが指定されていない場合には指定されるまで待機する。なお、本第1の実施形態では、表示装置30によって表示されているプリンタ1〜3の各アイコンのうちの何れか1つのアイコンを構成要素設定画面にドラッグ&ドロップすることにより画像形成装置Xを指定しているが、これに限らず、例えば、構成要素設定画面にプリンタを選択させるためのドロップダウンメニューを表示させ、そのドロップダウンメニューに表示されるプリンタ1〜3を識別する情報(例えば、プリンタの名称)から何れか1つを指定するようにしても良いし、構成要素設定画面にIPアドレスを入力するための空欄を設け、その空欄に指定したい画像形成装置XのIPアドレスを入力することにより指定するようにしても良い。
次のステップ118では、上記ステップ116で指定した画像形成装置Xに対して取得対象項目記憶部54Dに記憶されている項目に該当する情報の送信を要求し、その要求に対して上記ステップ116で指定した画像形成装置Xから送信された情報を受信することにより取得する。なお、本第1の実施形態では、対象項目記憶部54Dに記憶されている項目として、図9に示す取得対象項目を採用しているが、これに限らず、例えば、図9に示す取得対象項目に加えて「文字の角度」の項目を採用しても良いし、図9に示す取得対象項目から「既定潜像画像形成機能」の項目以外の項目の何れか1つ又は2つを削除して残った項目を採用しても良い。
次のステップ120では、上記ステップ118で取得した情報に含まれる無効化判別情報に基づいて、上記ステップ116で指定した画像形成装置Xの既定潜像画像形成機能が無効化されているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ122へ移行し、画像形成装置用候補記憶部54Cに記憶されている画像形成装置用候補テーブルから画像形成装置用候補を取得する。
次のステップ124では、上記ステップ122で取得した画像形成装置用候補と、現時点で設定構成要素記憶部54Iに記憶されている構成要素とを比較し、次のステップ126では、上記ステップ122で取得した画像形成装置用候補に、現時点で設定構成要素記憶部54Iに記憶されている構成要素が存在しないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ128〜132の処理を実行せずにステップ136へ移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ128へ移行し、画像形成装置用候補記憶部54Cに記憶されている画像形成装置用候補テーブルから、現時点で設定構成要素記憶部54Iに記憶されている優先構成要素のうちの上記ステップ122で取得した画像形成装置用候補に存在しない優先構成要素に対応する項目の代替構成要素を取得する。例えば、上記ステップ122でプリンタ3に関する画像形成装置用候補を取得したとすると、「潜像画像として用いる文字」の項目について、図13に示す構成要素設定画面で入力された優先構成要素としての「禁複写」が存在しない場合には、画像形成装置用候補テーブルから代替構成要素として「COPY」を取得する。
次のステップ130では、設定構成要素記憶部54Iに記憶されている構成要素のうち、上記ステップ128で取得した代替構成要素に対応する項目の構成要素を、上記ステップ128で取得した代替構成要素に置き換え、次のステップ132では、構成要素設定画面の表示内容を更新するように制御を行い、ステップ136へ移行する。例えば、上記ステップ130の処理によって、図13に示す構成要素設定画面における「潜像画像として用いる文字」の項目の構成要素の「禁複写」が上記ステップ128で取得した代替構成要素の「COPY」に置き換えられた場合、上記ステップ132の処理によって、一例として図14に示すように、「潜像画像として用いる文字」の項目及びその項目に対応する構成要素としての「COPY」との文字と、その他の項目及びその項目に対応する構成要素としての文字との表示態様が区別して表示される。つまり、同図に示す例では、「潜像画像として用いる文字」の項目及びその項目に対応する構成要素としての「COPY」との文字が斜体でかつ赤色で表示されているのに対し、その他の項目及びその項目に対応する構成要素としての文字は明朝体でかつ黒色で表示されている。
一方、上記ステップ120において否定判定となった場合にはステップ134へ移行し、上記ステップ116で指定した画像形成装置Xで形成される潜像画像は優先構成要素が反映されていないことを明示するために、構成要素の入力欄及びその項目を、優先構成要素が反映されている場合とは異なる態様で表示させると共に、プレビュー画面に、上記ステップ118で取得した情報に含まれる構成要素で構成された潜像画像に対応する複写牽制画像と、上記ステップ100で生成した機密画像情報により示される機密画像とが重ねられた重ね画像を表示させるように制御を行い、ステップ136へ移行する。図15には、上記ステップ134の処理によって表示装置30によって表示された構成要素設定画面の一例が示されている。同図に示す例では、優先構成要素の入力欄に情報を入力させないように優先構成要素の入力欄及びその項目をグレイアウトで表示している。
ステップ136では、上記ステップ116と同様の処理を実行したか否かを判定し、肯定判定となった場合には上記ステップ118へ戻る一方、否定判定となった場合にはステップ138へ移行し、画像形成の実行指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合には上記ステップ136へ戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ140へ移行する。
ステップ140では、上記ステップ102で得たPDL情報の加工を開始し、次のステップ142では、PDL情報の加工が終了したか否かを判定し、加工が終了していない場合には加工が終了するまで待機する。上記ステップ140及びステップ142の処理で実行されるPDL情報の加工とは、設定構成要素記憶部54Iに記憶されている構成要素で構成された潜像画像を示す潜像画像情報をPDL情報に変換し、そのPDL情報を上記ステップ102で得たPDL情報に付加することを意味する。
次のステップ144では、上記ステップ142で加工されたPDL情報を上記ステップ116で指定した画像形成装置Xに送信した後、本画像情報設定処理プログラムを終了する。
画像形成装置Xは、図12に示すフローチャートのステップ144の処理によって送信されたPDL情報を受信すると、画像作成部60が、そのPDL情報を解析してラスタ形式の画像情報を作成する。そして、画像形成実行部68は、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化することを示している場合であって、かつ作成したラスタ形式の画像情報に機密画像情報及び潜像画像情報が含まれている場合、画像形成エンジン部48に対して、機密画像情報により示される機密画像と潜像画像情報により示される潜像画像とが重ねられた重ね画像を記録用紙に形成させる。また、画像形成実行部68は、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化しないことを示している場合、画像形成エンジン部48に対して、機密画像情報により示される機密画像と既定潜像画像作成部66によって作成された既定潜像画像情報により示される既定潜像画像とが重ねられた重ね画像を記録用紙に形成させる。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態について説明する。なお、本第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図16には、本第2の実施形態に係る画像形成システム12Bの全体構成が示されている。同図に示されるように、画像形成システム12Bは、画像情報生成用PC200、画像形成先指定用PC202、画像形成用サーバ204、及び画像形成装置14,16,18(以下、上記第1の実施形態と同様に画像形成装置14,16,18を区別して説明する必要がない場合、画像形成装置Xと言う。)がネットワーク20Bによって電気的に接続されて構成されている。
図2には、本第2の実施形態に係る画像情報生成用PC200、画像形成先指定用PC202、及び画像形成用サーバ204の各々の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。同図に示すように、画像情報生成用PC200は、PC10に比べ、ROM24に代えてROM24Bを適用した点が異なっている。ROM24Bには、画像情報生成用PC200の作動を制御する制御プログラム、後述する画像情報生成処理プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。
画像形成先指定用PC202は、PC10に比べ、ROM24に代えてROM24Cを適用した点が異なっている。ROM24Cには、画像形成先指定用PC202の作動を制御する制御プログラム、後述する画像形成先指定処理プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。
画像形成用サーバ204は、PC10に比べ、ROM24に代えてROM24Dを適用した点が異なっている。ROM24Dには、画像形成用サーバ204の作動を制御する制御プログラム、後述する画像形成用サーバ処理プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。
図17には、画像情報生成用PC200のソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像情報生成用PC200は、画像情報生成部50及びPDL変換部200Aを含んで構成されている。PDL変換部200Aは、PDL変換部52に比べ、PDL情報の出力先が異なっており、PDL変換部52Bは、PDL情報の出力先を画像形成用サーバ204としている。
図18には、画像形成先指定用PC202のソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像形成先指定用PC202は、取得対象項目記憶部54D、画像形成装置情報取得部54E、アイコン表示制御部54F、優先構成要素記憶部54G、設定構成要素記憶部54I、及び制御部202Aを含んで構成されている。
制御部202Aは、画像形成先指定用PC202全体を制御するものであり、画像形成用サーバ204への各種情報の送信と、画像形成用サーバ204からの各種情報の受信と、表示装置30への各種情報の表示と、入力装置32に対するユーザの操作指示内容の把握と、画像形成装置情報取得部54Eの制御と、取得対象項目記憶部54D、優先構成要素記憶部54G、及び設定構成要素記憶部54Iへのアクセスと、を各々行う。
従って、制御部202Aは、指定された画像形成装置Xについて画像形成装置情報取得部54Eによって取得された情報、画像形成装置用候補記憶部54Cに記憶されている画像形成装置用候補テーブル、及び優先構成要素記憶部54Gの記憶内容に基づいて、指定した画像形成装置Xに対して記録用紙に形成させる潜像画像を構成する構成要素を設定構成要素記憶部54Iに記憶すると共に、その構成要素を画像形成用サーバ204へ送信する。
図19には、画像形成用サーバ204のソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像形成用サーバ204は、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、画像形成装置用候補記憶部54C、PDL加工部56、PDL蓄積部204A、送信部204B、及び制御部204Cを含んで構成されている。
PDL蓄積部204Aは、画像情報生成用PC200のPDL変換部200Aから入力されたPDL情報を蓄積するものである。
送信部204Bは、入力された情報を画像形成装置X及び画像形成先指定用PC202に対して選択的に送信するものである。
制御部204Cは、画像形成用サーバ204全体を制御するものであり、PDL蓄積部204AからのPDL情報の取得と、PDL加工部56の制御と、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、及び画像形成装置用候補記憶部54Cへのアクセスと、送信部204Bを介した画像形成先指定用PC202への各種情報の送信と、送信部204Bを介した画像形成装置Xへの各種情報の送信と、画像形成先指定用PC202からの各種情報の受信と、を各々行う。
従って、制御部204Cは、画像形成先指定用PC202の要求に応じてPDL蓄積部204AのPDL情報、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、及び画像形成装置用候補記憶部54Cの各々の記憶内容を取得し、取得した各種情報を画像形成先指定用PC202に送信する。
また、制御部204Cは、画像形成先指定用PC202によって指定された画像形成装置Xに対して、PDL加工部56に対して潜像画像情報及び機密画像情報を含んだPDL情報、または機密画像情報を含んだPDL情報を送信部204Bを介して送信する。
次に本第2の実施形態に係る画像情報生成用PC200の作用として、図20を参照しながら、画像情報生成用PC200によって実行される画像情報生成処理について説明する。なお、図20は、入力装置32に対して機密画像及び潜像画像の作成指示が入力された際にCPU22によって実行される画像情報生成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、図12に示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては図12と同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。また、本第2の実施形態に係る画像情報生成用PC200では、画像情報生成処理プログラムがROM24Bに予め記憶されているが、これに限らず、画像情報生成処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
同図のステップ104の処理を実行した後、ステップ250へ移行し、上記ステップ104で得たPDL情報を画像形成用サーバ204へ送信し、本画像情報生成処理プログラムを終了する。
次に本第2の実施形態に係る画像形成用サーバ204の作用として、図21を参照しながら、画像形成用サーバ204によって実行される画像形成用サーバ処理について説明する。なお、図21は、画像情報生成処理プログラムのステップ250の処理によって送信されたPDL情報を受信した際にCPU22によって実行される画像形成用サーバ処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、図12に示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては図12と同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。また、本第2の実施形態に係る画像形成用サーバ204では、画像形成用サーバ処理プログラムがROM24Dに予め記憶されているが、これに限らず、画像形成用サーバ処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
同図のステップ300では、受信したPDL情報をPDL蓄積部204Aに蓄積した後、ステップ302へ移行し、後述する図22に示すフローチャートのステップ350の処理によって画像形成先指定用PC202から送信された要求情報を受信したか否かを判定し、要求情報を受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ304へ移行し、PDL蓄積部204AからPDL情報を取得すると共に、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、及び画像形成装置用候補記憶部54Cの各々に記憶されている情報(一例として図6〜図8に示す情報)を取得し、PDL蓄積部204A、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、及び画像形成装置用候補記憶部54Cから取得した情報を画像形成先指定用PC202に送信する。
次のステップ306では、図22に示すフローチャートのステップ354の処理によって画像形成先指定用PC202から送信された潜像画像を構成する構成要素を受信すると共に、画像形成先記憶部54Bから画像形成装置XのIPアドレスを取得したか否かを判定し、受信及び取得していない場合には受信及び取得するまで待機した後、ステップ140へ移行し、ステップ140〜ステップ144の処理を順次に実行した後、本画像形成用サーバ処理プログラムを終了する。
次に本第2の実施形態に係る画像形成先指定用PC202の作用として、図22を参照しながら、画像形成先指定用PC202によって実行される画像形成先指定処理について説明する。なお、図22は、入力装置32に対してPDL情報の取得の指示が入力された際にCPU22によって実行される画像形成先指定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、図12に示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては図12と同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。また、本第2の実施形態に係る画像形成先指定用PC202では、画像形成先指定処理プログラムがROM24Cに予め記憶されているが、これに限らず、画像形成先指定処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
同図のステップ350では、画像形成用サーバ204のPDL蓄積部204Aに蓄積されているPDL情報、候補記憶部54A、画像形成先記憶部54B、及び画像形成装置用候補記憶部54Cの各々に記憶されている情報の提供を要求する要求情報を画像形成用サーバ204に送信した後、ステップ352へ移行する。
ステップ352では、上記ステップ350の処理に応じて画像形成用サーバ204から提供された情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ106へ移行し、ステップ106〜ステップ138の処理を順次に実行した後、ステップ354へ移行する。
ステップ354では、設定構成要素記憶部54Iに記憶されている構成要素、及び上記ステップ116で指定した画像形成装置XのIPアドレスを画像形成用サーバ204に送信した後、本画像形成先指定処理プログラムを終了する。
[第3の実施形態]
次に第3の実施形態について説明する。なお、本第3の実施形態において、第1及び第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図23には、本第3の実施形態に係る画像形成システム12Cの全体構成が示されている。同図に示されるように、画像形成システム12Cは、画像情報生成用PC200、画像形成用サーバ400及び画像形成装置14B,16B,18B(以下、画像形成装置14B,16B,18Bを区別して説明する必要がない場合、画像形成装置Yと言う。)がネットワーク20Cによって電気的に接続されて構成されている。
図2には、本第3の実施形態に係る画像形成用サーバ400の電気系の要部構成を示すブロック図が示されている。同図に示されるように、画像形成用サーバ400は、PC10に比べ、ROM24に代えてROM24Eを適用した点が異なっている。ROM24Eには、画像形成用サーバ400の作動を制御する制御プログラム、後述する画像形成用サーバ処理プログラム及び各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。
図24には、画像形成用サーバ400のソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像形成用サーバ400は、PDL蓄積部204A、PDL加工部56、送信部400A、潜像画像設定処理部400B、イメージ作成部400C、及び制御部400Dを含んで構成されている。
送信部400Aは、入力された情報を画像形成装置Yに送信するものである。
潜像画像設定処理部400Bは、詳しくは後述するが、PDL情報の提供を要求している画像形成装置Yに対して形成させる潜像画像を構成する構成要素を設定し、設定した構成要素をイメージ作成部400C及びPDL加工部56に出力するものである。
イメージ作成部400Cは、PDL蓄積部204Aに蓄積されているPDL情報、及び潜像画像設定処理部400Bから入力された構成要素に基づいて、潜像画像に対応する複写牽制画像と機密画像とが重ねられた重ね画像のイメージを示すイメージ情報を作成するものである。
制御部400Dは、画像形成用サーバ400全体を制御するものであり、PDL蓄積部204AからのPDL情報の取得と、PDL加工部56、潜像画像設定処理部400B、及びイメージ作成部400Cの制御と、送信部400Aを介した画像形成装置Yへの各種情報の送信と、を各々行う。
図25には、潜像画像設定処理部400Bの詳細な構成が示されている。同図に示されるように、潜像画像設定処理部400Bは、候補記憶部54A、画像形成先記憶部401、画像形成装置用候補記憶部402、取得対象項目記憶部404、優先構成要素記憶部405、画像形成装置情報取得部406、設定構成要素記憶部407、及び制御部408を含んで構成されている。
画像形成先記憶部401は、画像形成の実行先としての画像形成装置YのIPアドレスを記憶したものである。
画像形成装置用候補記憶部402は、画像形成装置Yによって形成される潜像画像を構成する構成要素の候補としての画像形成装置用候補、及び画像形成装置用候補の代替構成要素を記憶したものである。
取得対象項目記憶部404は、画像形成先記憶部401に記憶されている画像形成装置Yから取得する取得対象項目を記憶したものである。
優先構成要素記憶部405は、画像形成装置Yに対して形成させる潜像画像の構成要素として優先して採用すべき構成要素としての優先構成要素を「潜像画像の色」、「潜像画像のパターン」、「潜像画像として用いる文字」、及び「文字の角度」の各項目毎に記憶したものである。
画像形成装置情報取得部406は、画像形成先記憶部401に記憶されている画像形成装置Yから、取得対象項目記憶部404に記憶されている項目に該当する情報を取得するものである。
設定構成要素記憶部407は、ユーザが指定した画像形成装置Yに対して形成させる潜像画像を構成する構成要素を記憶したものである。
制御部408は、潜像画像設定処理部400B全体を制御するものであり、画像形成装置情報取得部406の制御と、候補記憶部54A、画像形成先記憶部401、画像形成装置用候補記憶部402、取得対象項目記憶部404、優先構成要素記憶部405、及び設定構成要素記憶部407へのアクセスと、設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素のプレビュー作成部400C及びPDL加工部56への送信、を各々行う。
従って、制御部408は、PDL情報の提供を要求している画像形成装置Yについて画像形成装置情報取得部406によって取得された情報、画像形成装置用候補記憶部402に記憶されている画像形成装置用候補テーブル、及び優先構成要素記憶部405の記憶内容に基づいて、PDL情報の提供を要求している画像形成装置Yに対して記録用紙に形成させる潜像画像を構成する構成要素を設定構成要素記憶部407に記憶する。
また、制御部408は、PDL蓄積部204Aに蓄積されているPDL情報により示される画像に関する情報(例えば、ジョブ)を掲載したリスト(以下、「リスト」と言う。)を作成し、画像形成装置Yの要求に応じて画像形成装置Yに送信する。
図26には、画像形成装置Yのソフトウェア構成が示されている。同図に示されるように、画像形成装置Yは、画像作成部60、既定潜像画像記憶部62、送信部410、PDL選択部412、表示制御部414、既定潜像画像作成部66、及び画像形成実行部68を含んで構成されている。
送信部410は、画像形成用サーバ400の要求に応じて既定潜像画像記憶部62に記憶されている既定構成要素及び無効化判別情報を画像形成用サーバ400に送信するものである。
表示制御部414は、入力された画像情報により示される画像をUIパネル44に対して表示させるように制御を行うものである。
PDL選択部412は、UIパネル44を介したユーザによる指示入力に従って画像形成用サーバ400に対してリストの提供を要求し、その要求に対して画像形成用サーバ400から提供されたリストを表示制御部414を介してUIパネル44に表示させると共に、表示されたリストに掲載されている情報をUIパネル44を介して指定し、指定した情報に対応するPDL情報の提供を画像形成用サーバ400に対して要求するものである。
次に本第3の実施形態に係る画像形成用サーバ400の作用として、図27を参照しながら、画像形成用サーバ400によって実行される画像形成用サーバ処理について説明する。なお、図27は、図20に示すフローチャートのステップ250の処理によって送信されたPDL情報を受信した際にCPU22によって実行される画像形成用サーバ処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために設定構成要素記憶部407に優先構成要素が予め記憶されている場合について説明する。また、ここでは、図12に示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては図12と同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。また、本第3の実施形態に係る画像形成用サーバ400では、画像形成用サーバ処理プログラムがROM24Eに予め記憶されているが、これに限らず、画像形成用サーバ択処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
同図のステップ450では、受信したPDL情報をPDL蓄積部204Aに蓄積した後、ステップ452へ移行し、後述する図28に示すフローチャートのステップ502の処理によって送信されたリスト要求情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ454へ移行する。
ステップ454では、上述したリストを作成し、ステップ456へ移行し、上記ステップ454で作成したリストを、上記ステップ452で受信したリスト要求情報の送信元の画像形成装置Yに送信する。
次のステップ458では、図28に示すフローチャートのステップ508の処理によって送信されたイメージ提供要求情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ460へ移行し、既定構成要素及び無効化判別情報の提供を要求することを示す構成要素提供要求情報を、上記ステップ452で受信したリスト要求情報の送信元の画像形成装置Yに送信する。
次のステップ462では、図28に示すフローチャートのステップ512の処理によって送信された既定構成要素及び無効化判別情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ464へ移行し、上記ステップ462で受信した無効化判別情報に基づいて、上記ステップ452で受信したリスト要求情報の送信元の画像形成装置Yの既定潜像画像形成機能が無効化されているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ466へ移行し、画像形成装置用候補記憶部402に記憶されている画像形成装置用候補テーブルから画像形成装置用候補を取得する。
次のステップ468では、上記ステップ466で取得した画像形成装置用候補と、現時点で設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素とを比較し、次のステップ470では、上記ステップ466で取得した画像形成装置用候補に、現時点で設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素が存在しないか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ472〜476の処理を実行せずにステップ478へ移行する一方、肯定判定となった場合にはステップ472へ移行し、画像形成装置用候補記憶部402に記憶されている画像形成装置用候補テーブルから、現時点で設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素のうちの上記ステップ466で取得した画像形成装置用候補に存在しない構成要素に対応する項目の代替構成要素を取得する。次のステップ474では、設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素のうち、上記ステップ472で取得した代替構成要素に対応する項目の構成要素を上記ステップ472で取得した代替構成要素に置き換える。
次のステップ476では、上記ステップ472で取得した代替構成要素で構成した潜像画像に対応する複写牽制画像とPDL蓄積部204Aに蓄積されているPDL情報により示される機密画像とが重ねられた重ね画像が構成要素設定画面のプレビュー画面に表示されるようにイメージ情報を作成し、ステップ480へ移行する。
一方、上記ステップ464において否定判定となった場合にはステップ478へ移行し、上記ステップ462で受信した既定構成要素で構成された潜像画像に対応する複写牽制画像とPDL蓄積部204Aに蓄積されているPDL情報により示される機密画像とが重ねられた重ね画像を構成要素設定画面のプレビュー画面に表示されるようにイメージ情報を作成し、ステップ480へ移行する。
ステップ480では、図28に示すフローチャートのステップ520の処理によって画像形成装置Yから送信されたPDL提供要求情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ140へ移行し、ステップ140〜144の処理を順次に実行した後、本画像形成処理プログラムを終了する。
次に本第3の実施形態に係る画像形成装置Yの作用として、図28を参照しながら、画像形成装置Yによって実行される画像形成処理について説明する。なお、図28は、画像形成装置Yの電源が投入された際にCPU36によって実行される画像形成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、本第3の実施形態に係る画像形成装置Yでは、画像形成処理プログラムがROM38に予め記憶されているが、これに限らず、画像形成処理プログラムをCD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータによって読み取られる記憶媒体に格納した状態で提供する形態を適用しても良いし、有線又は無線による通信手段を介して配信する形態を適用しても良い。
同図のステップ500では、画像形成用サーバ400に対して入力装置32を介して上述したリストの提供の要求の指示が入力されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ500へ戻る一方、肯定判定となった場合にはステップ504へ移行し、図27に示すフローチャートのステップ456の処理によって送信されたリストを受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機した後、ステップ506へ移行する。
ステップ506では、上記ステップ504で受信したリストに掲載されているリスト(例えば、ジョブ)を指定したか否かを判定し、指定していない場合には指定するまで待機した後、ステップ508へ移行する。
ステップ508では、上記ステップ506で指定した情報に対応するPDL情報により示される機密画像と、設定構成要素記憶部407に記憶されている構成要素で構成された潜像画像に対応する複写牽制画像とが重ねられた重ね画像としてのイメージ画像の提供を要求するイメージ提供要求情報を画像形成用サーバ400に送信する。
次のステップ510では、図27に示すフローチャートのステップ460の処理によって画像形成装置Yに送信された構成要素提供要求情報を受信した否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機する。
次のステップ512では、既定潜像画像記憶部62に記憶されている既定構成要素、及び無効化判別情報を送信し、ステップ514では、図27に示すフローチャートのステップ480の処理によって送信されたイメージ情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機する。
次のステップ516では、上記ステップ514で受信したイメージ情報に基づくプレビュー画面をUIパネル44に表示させた後、次のステップ518では、画像形成の実行指示が入力されたか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ520へ移行し、PDL提供要求情報を画像形成用サーバ400に送信する一方、否定判定となった場合にはステップ524へ移行し、上記ステップ516の処理の実行が終了してから予め定められた時間(例えば、1分)経過したか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップ518へ移行し、肯定判定となった場合には本画像形成処理プログラムを終了する。
次のステップ522では、図27に示すフローチャートのステップ144の処理によって画像形成装置Yに対して送信されたPDL情報を受信したか否かを判定し、受信していない場合には受信するまで待機する。
次のステップ526は、上記ステップ522で受信したPDL情報を解析してラスタ形式の画像情報を作成し、次のステップ528では、上記ステップ526で作成した画像情報に潜像画像情報が含まれているか否かを判定し、肯定判定となった場合にはステップ532へ移行する一方、否定判定となった場合にはステップ530へ移行し、既定潜像画像を作成した後、ステップ532へ移行する。
ステップ532では、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化することを示している場合であって、かつ作成したラスタ形式の画像情報に機密画像情報及び潜像画像情報が含まれている場合、画像形成エンジン部48に対して、機密画像情報により示される機密画像と潜像画像情報により示される潜像画像とが重ねられた重ね画像を記録用紙に形成させ、既定潜像画像記憶部62に記憶されている無効化判別情報が既定潜像画像形成機能を無効化しないことを示している場合、画像形成エンジン部48に対して、機密画像情報により示される機密画像と既定潜像画像作成部66によって作成された既定潜像画像情報により示される既定潜像画像とが重ねられた重ね画像を記録用紙に形成させた後、本画像形成処理プログラムを終了する。
なお、上記各実施形態では、3つの画像形成装置X(Y)を用いた場合の形態例を挙げて説明したが、潜像画像を構成する構成要素の設定の対象となる画像形成装置Xの数は幾つであっても良い。
また、上記各実施形態では、優先構成要素及び代替構成要件の書き換えをPCの周辺機器であるマウスやキーボードで行う場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、画像形成装置X(Y)に磁気情報取装置を設け、磁気カードに優先構成要素及び代替構成要件の少なくとも1つを記憶しておき、磁気カードの記憶内容を読取装置によって読み取らせることによって優先構成要素及び代替構成要件の少なくとも1つを書き換えるようにしても良い。
また、上記各実施形態では、UIパネル44に対するユーザの指示によって既定潜像画像形成機能を無効化するか否かを示す無効化判別情報を既定潜像画像記憶部62に記憶させることにより画像形成装置X(Y)の既定潜像画像形成機能の無効化または有効化を行う場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、ネットワーク20(20B,20C)に接続されているPCなどの端末装置に設けられている入力装置に対してユーザが指示入力することにより画像形成装置X(Y)の既定潜像画像形成機能の無効化または有効化を行うようにしても良い。
また、上記第2の実施形態では、画像情報生成用PC200、画像形成先指定用PC202、及び画像形成用サーバ204のうち、画像形成先指定用PC202及び画像形成用サーバ204で潜像画像を構成する構成要素を設定する場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、画像情報生成用PC200、画像形成先指定用PC202、及び画像形成用サーバ204の各々において構成要素を設定する機能を分散させて行う形態例が挙げられる。この他にも、画像情報生成用PC200、画像形成先指定用PC202、及び画像形成用サーバ204と、画像形成装置Xとの4つの装置で構成要素設定する機能を分散させても良い。
また、上記各実施形態では、潜像画像を構成する構成要素を画像(例えば、プレビュー画面の表示画像)と言語(例えば、「黒」、「禁複写」など)の双方で表示する形態例を挙げて説明したが、これに限らず、何れか一方で表示するようにしても良い。