以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の詳細な構成および要素のような本発明の詳細な説明で定義される特徴は、本発明の実施形態の包括的な理解を助けるために提供されたものであり、ただ1つの実施形態にすぎない。したがって、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、明瞭性と簡潔性の観点から、本発明に関連した公知の機能や構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
後述する本発明の実施形態において、各セルが複数のセクターを含む通信システム(以下、“マルチセクター通信システム”と称する)における資源使用システム及び方法を提案する。ここで、マルチセクター通信システムは、通信システムでユーザーの数を増加させるための代表的な方法であり、セルのセクター化を使用する。このセルのセクター化の場合に、基地局(Base Station:以下、“BS”と称する)は、所定のビーム幅を有する指向性アンテナ、例えば、ビーム幅120゜、90゜、及び60゜を有するセクターアンテナを使用する。すなわち、本発明の実施形態による通信システムにおいて、BSは、1つのセルを複数のセクターに分割し、通信サービスを提供するために、データを、各セクターアンテナを用いてこの複数のセクター内の移動端末機(Mobile Station:以下、“MS”と称する)に送信する。ここで、本発明の実施形態による通信システムは、BSがセクターアンテナのビームを介してMSにデータを送信する場合、特に、周波数再使用係数1を用いてすべてのセクターですべての周波数資源を再使用することによりデータをMSに送信する場合に発生する隣接セクター間干渉の回避及び最小化のための資源使用システム及び方法を提案する。
より具体的に、1つのセルをセクター化して使用すると、それぞれのセクターが理論的に相互に直交する場合に、システムの容量は、3倍、4倍、及び6倍に増加する。しかしながら、セクターアンテナのビームパターンが鈍く、セクター間にオーバーラップされ、相互に直交するセクターを生成することができないため、このセクター化は、システム容量の増加に大いに寄与しない。例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16通信システムは、1/3の周波数資源を各セクターに割り当てることにより1つのセル内で全周波数資源を正確に100%だけ使用することができるシステム構成を指向している。この際に、周波数再使用係数1を用いてすべてのセクターで全周波数資源を再使用することによりセクター間干渉を引き起こす。すなわち、セクター化した直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式を適用する通信システム(以下、“OFDM通信システム”と称する)では、重複する周波数帯域の割当てを受けたセル内のユーザー間の干渉が発生する。特に、セクター間干渉がセル間干渉よりシステム性能にさらに大きく影響を及ぼすため、OFDM通信システムは、セル内の干渉が存在しないように周波数資源を相互に直交するように分割し、この分割された資源を各セクターに割り当てる。
したがって、本発明の実施形態による通信システムは、セクター間境界領域でセクター間干渉の回避及び最小化を行い、周波数資源を効率的に使用するために、セクター間で相互に直交するように使用された帯域とすべてのセクターで再使用された帯域を割り当てる。したがって、本発明は、各セクターの特定の帯域を対応するセクターの境界領域に位置するユーザーに割り当て、セクター間干渉を考慮しないか又はセクター間干渉が存在しないすべてのセクターで再使用されるように割り当てられた帯域を再使用することにより、セクター間干渉の完全な回避及び最小化を行うことができる。
MSがセクター間を移動する場合に、帯域割当ては、隣接セクター間の信号電力比に基づいてなされる。現在のセクターで帯域の割当てを受けたユーザー、すなわち、MSがセクター間境界領域に移動すると、通信サービスをMSに提供するBSは、現在のセクターの帯域への動的チャネル割当て(Dynamic Channel Allocation:以下、“DCA”と称する)を実行することにより、セクター間干渉の回避及び最小化を行う。この場合に、本発明の実施形態による通信システムは、セクター間ハンドオーバーの際にセクター間境界領域での急激なアンテナ利得の減少による信号品質の低下を防止する。特に、本発明の実施形態による通信システムは、MSがセクター間を移動する場合に、急激な信号強度の低下を防止するために隣接セクターへの迅速なハンドオーバーを実行、すなわち、隣接ハンドオーバーセクターの帯域への迅速なDCAを実行することにより発生する信号品質の低下を防止し、セクター間干渉の回避及び最小化を行う。
また、MSが隣接セクターに移動する場合に、ハンドオーバーセクターの帯域へのDCAを実行しなければならず、このようなハンドオーバー手続きは、セクター間境界領域で信号品質を低下させ、迅速なDCA手続きが数回必要である。したがって、本発明の実施形態による通信システムは、安定したDCAの実行に必要な十分な時間を提供し、QoSを保証する。さらに、本発明の実施形態による通信システムは、頻繁なセクター間ハンドオーバー、例えば、セクター内の各領域間の頻繁な移動によるピンポン現象を防止し、特に、セル中心領域でセクター間のより頻繁であり迅速な移動時のDCA手続き及びハンドオーバー手続きを簡素化することにより、システム負荷を減少させる
したがって、本発明は、セクター間境界領域でのセクター間干渉の回避及び最小化を行い、セクター間境界領域でも信号品質を同一に保持しつつ、セクター間ハンドオーバー手続きを簡素化し、周波数資源の再使用効率を一層増加させることができるマルチセクターシステムにおける資源使用システム及び方法を提案する。また、本発明は、セクター間ハンドオーバー又はDCAによるピンポン現象及びセル中心領域での頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを最小化することができる資源使用システム及び方法を提案する。さらに、本発明は、使用可能な全周波数資源をセクター専用帯域と、セクター間共有帯域と、セクター共通帯域とに分割し、この分割されたセクター間共有帯域資源を使用するシステム及び方法を提案する。
本発明の実施形態では、各セクターの中心領域、すなわち、セクター中心領域、セクター間の境界領域、すなわち、セクター間境界領域、及びセルの中心領域、すなわち、セル中心領域で周波数資源の使用を中心にして説明するが、本発明は、各セクターの領域で時間資源及びコード資源の使用にも適用可能である。図118乃至図120を参照して、本発明の実施形態による通信システムにおける資源の定義及び使用方式について具体的に説明する。
図118乃至図120は、本発明の実施形態による通信システムにおける資源を定義し使用することを概略的に示す図である。
図118は、本発明の実施形態による通信システムにおける周波数資源を定義し使用する方式を示し、図119は、本発明の実施形態による通信システムにおける時間資源を定義し使用する方式を示し、図120は、本発明の実施形態による通信システムにおけるコード資源を定義し使用する方式を示す。
図118乃至図120に示すように、本発明の実施形態による通信システムにおいて、通信領域、例えば、少なくとも1つのセルを含む通信領域において、各セクターの特定の領域、例えば、セクター中心領域、セクター間境界領域、及びセクター共通領域、例えば、セル中心領域が資源を使用するように、周波数資源を共通資源、共有資源、及び専用資源として定義して使用するか、時間資源を共通資源、共有資源、及び専用資源として定義して使用するか、又はコード資源を共通資源、共有資源、及び専用資源として定義して使用する。下記では、説明の便宜のために、周波数資源を共通資源、共有資源、及び専用資源として定義して使用する方式について具体的に説明する。ここで、本発明の実施形態による通信システムにおいて、使用可能な全周波数資源を分割して定義する幾つかの方式、例えば、この全周波数資源をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域として定義する方式がある。
まず、本発明の実施形態による第1の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域に分割する。この際に、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、同一のセル内の他のセクターでも、再使用のためにセクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を他のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。また、BSは、セル内の隣接セクターとの干渉の回避及び最小化のために周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接した2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。
この際に、対応するセクター間境界領域に隣接しないセクターでは、この周波数資源をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義して再使用してもよい。ここで、セクター間共有帯域は、対応するセクター間境界領域に隣接した2つのセクター又は2つのセクターを含む複数のセクターで信号を協力して送受信してもよい。また、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。ここで、セクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域のサイズは、セル内のユーザーの分布などに基づいて全周波数資源内で可変されてもよい。
本発明の実施形態による第2の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のみに分割して定義する。この際に、セクター専用帯域及びセクター間共有帯域として定義された周波数資源を上述した第1の定義方式と同様に使用可能である。セル中心領域に位置したユーザーによりセクター共通帯域が必要とされる場合のみに、セクター間調整を介してセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内でセクター共通帯域として定義して使用する。ここで、このセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のサイズは、セル内のユーザーの分布などに基づいて全周波数資源内で可変されてもよい。
本発明の実施形態による第3の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター専用帯域及びセクター共通帯域のみに分割して定義する。この際に、セクター専用帯域及びセクター共通帯域として定義された周波数資源を上述した第1の定義方式と同様に使用可能である。セクター間境界領域に位置したユーザーによりセクター間共有帯域が必要とされる場合のみに、セクター間調整を介してセクター専用帯域又はセクター共通帯域内でセクター間共有帯域として定義して使用する。ここで、セクター間共有帯域は、セクター間境界領域に隣接したセクターで使用されないが、セクター間境界領域に隣接しないセクターでは、セクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義して再使用されることができる。また、このセクター専用帯域及びセクター共通帯域のサイズは、セル内のユーザーの分布などに基づいて全周波数資源内で可変されてもよい。
本発明の実施形態による第4の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター間共有帯域及びセクター共通帯域のみに分割して定義する。この際に、セクター間共有帯域及びセクター共通帯域として定義された周波数資源を上述した第1の定義方式と同様に使用可能である。セル中心領域に位置したユーザーによりセクター専用帯域が必要とされる場合のみに、セクター間調整を介してセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内でセクター専用帯域として定義して使用する。ここで、セクター専用帯域は、同一のセル内の他のセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てられて再使用されることができる。また、セクター間共有帯域及びセクター共通帯域のサイズは、セル内のユーザーの分布などに基づいて全周波数資源内で可変されてもよい。
本発明の実施形態による第5の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター専用帯域のみとして定義する。この際に、セクター別周波数再使用係数が1となるように全周波数資源をすべてのセクターでセクター専用帯域として定義する。セクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーが存在する場合のみに、セクター間調整を介してセクター専用帯域内でセクター間共有帯域及びセクター共通帯域として定義して使用する。
本発明の実施形態による第6の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター間共有帯域のみとして定義する。この際に、全周波数資源をすべてのセクター間境界領域ごとに対応するセクター間共有帯域として定義し、各セクター間境界領域別周波数再使用係数が1となるように使用する。セクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーが存在する場合のみに、セクター間調整を介してセクター間共有帯域内でセクター専用帯域及びセクター共通帯域として定義して使用する。
本発明の実施形態による第7の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先してセクター共通帯域のみとして定義する。この際に、全周波数資源をすべてのセクターに共通であるセクター共通帯域として定義し、対応するセルの周波数再使用係数が1となるように使用する。セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーが存在する場合のみに、セクター間調整を介してセクター共通帯域内でセクター専用帯域及びセクター間共有帯域として定義して使用する。
最後に、本発明の実施形態による第8の定義方式において、マルチセクター通信システムにおけるBSは、全周波数資源を優先して何の帯域としても定義しない。この際に、セクター中心領域、セクター間境界領域、又はセル中心領域に位置したユーザーが存在する場合のみに、セクター間調整を介して全周波数資源内でセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域として定義して使用する。次いで、本発明の実施形態による通信システムにおいて、上述したように使用可能な全周波数資源を分割することにより定義されたセクター間共有帯域を介して信号を送受信する方式、すなわち、全周波数帯域内でセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てるように分割されるか又は定義されるセクター間共有帯域の周波数資源を介して信号を送受信する方式は、次の方式を含んでもよい。
まず、本発明の実施形態による第1の送受信方式は、マルチセクター通信システムにおいて、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した1つのセクターアンテナのみを使用して信号を送受信する。この際に、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター間共有帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義して再使用してもよい。ここで、セクターアンテナビームパターンのエッジであるセクター間境界領域でのアンテナ利得の減少による信号品質の低下が発生し得る。
また、本発明の実施形態による第2の送受信方式は、マルチセクター通信システムにおいて、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。この際に、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター間共有帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義して再使用してもよい。また、セクター間境界領域に位置したユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを用いて同一の周波数帯域で信号を送受信するため、セクター間境界領域でのアンテナ利得の減少による信号品質の低下を防止することができる。ここで、信号を協力して送信する方式は、セクター間境界領域に隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の信号をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する方式と、セクター間境界領域に隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の情報を送信する方式と、セクター間境界領域に隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で相互に異なる情報を送信する方式とを含む。
本発明の実施形態による第3の送受信方式は、マルチセクター通信システムにおいて、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが存在するセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、追加的な電力消耗及びセクター間共有帯域の周波数資源の使用効率を低下させることがあるが、セクター間境界領域又はセル中心領域でのピンポン現象を防止し、安定したセクター間ハンドオーバーを実行することができる。ここで、信号を協力して送信する方式は、あるセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の情報をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する方式と、あるセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の情報を送信する方式と、あるセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で相互に異なる情報を送信する方式とを含む。次いで、本発明の実施形態による通信システムにおいて、上述したように使用可能な全周波数資源を分割することにより定義されたセクター間共有帯域を使用する方式は、次の方式を含んでもよい。
まず、本発明の実施形態による第1の使用方式において、マルチセクター通信システムにおけるセクター間境界領域は、セクター間共有帯域の周波数資源を共有する。この際に、セクター間干渉の回避及び最小化のために、隣接セクターで使用中であるセクター間共有帯域の周波数資源を使用しない。ここで、セクター専用帯域及びセクター間共有帯域のサイズは、可変されてもよく、セル内の隣接しないセクター間境界領域で使用中であるセクター間共有帯域の一部は、セクター専用帯域又はセクター間共有帯域として再使用されてもよい。
次いで、本発明の実施形態による第2の使用方式において、マルチセクター通信システムは、各セクター間境界領域にセクター間境界領域専用帯域を設定する。この際に、マルチセクター通信システムは、各セクター間境界領域でセクター間共有帯域内にセクター間境界領域間に相互に直交するように定義されたセクター間境界領域専用周波数帯域を定義し、各セクター間境界領域で相互に直交するセクター間境界領域専用周波数帯域内のみで周波数資源を割り当てる。ここで、セクター専用帯域のサイズは、各セクター間境界領域に位置したユーザーの分布に基づいて可変されてもよい。セル内の隣接しないセクター間境界領域で使用中であるセクター間共有帯域の一部は、セクター専用帯域又はセクター間共有帯域として再使用されてもよい。
本発明の実施形態による通信システムは、上述したような定義方式に従って全周波数帯域を定義し、この定義された周波数帯域が送受信方式及び使用方式に従って使用されることができるようにセクター内のユーザーの移動性を考慮して位置及び干渉程度に基づいてセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域をユーザーに柔軟に割り当てるDCAを実行する。ここで、本発明の実施形態において、ユーザーがセクター間境界領域から隣接セクター中心領域に移動する場合、セクター間境界領域から隣接セル中心領域に移動する場合、セル中心領域から隣接セクター間境界領域に移動する場合、セル中心領域から隣接セクター中心領域に移動する場合、及び制限的にセクター中心領域から隣接セル中心領域に移動する場合には、現在割り当てられているセクター間共有帯域又はセクター共通帯域の周波数資源を所定の期間の間に保持するようにし、必要な場合に資源負荷率及び信号品質に基づいてユーザーが位置した領域の周波数帯域にDCAを実行するようにすることにより、セクター間ハンドオーバー手続きを簡素化し、ピンポン現象を防止する。
図1を参照して、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるセクター境界領域及びセクター中心領域について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるセクター間境界領域及びセクター中心領域を示す図である。図1は、クローバーセルの3-セクターでセクター間境界領域及びセクター中心領域を示す図であり、図2は、六角形セルの3-セクターでセクター間境界領域及びセクター中心領域を示す図であり、図3は、六角形セルの3-セクターでセクター間境界領域及びセクター中心領域を示す図である。
図1を参照すると、各セル101、111、及び121は、3個のセクター、すなわち、第1のセクター、第2のセクター、及び第3のセクターに分割され、この分割された各セクターによりセクター間境界領域及びセクター中心領域を含む。この際に、1つのセクター間境界領域及びセクター中心領域は、所定の面積比を有する(103、113、123)。各セル101、113、123において、BSは、各セクターアンテナのビームパターン105、115、及び125を用いて各セクターに位置したユーザーに信号を送信する。本発明の実施形態による通信システムにおいて、上述したように、全周波数資源を用いて分割し定義する方式について添付の図面を参照してより具体的に説明する。
図2は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域に分割し定義する方式を示す図である。
図2を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第1の定義方式に従って全周波数資源をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域に分割する。その後に、BSは、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源をセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、同一のセル内の他のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーにセクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を割り当てる。
BSは、セル内の隣接セクターとの干渉の回避及び最小化のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接した2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーにも割り当てる。ここで、BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。
また、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。このように、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。
図3は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源をセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のみに分割し定義する方式を示す図である。
図3を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第2の定義方式に従って全周波数資源を優先してセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のみに分割する。その後に、BSは、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、同一のセル内の他のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーにセクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を割り当てる。
また、BSは、セル内の隣接セクターとの干渉の回避及び最小化のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接した2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。ここで、BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。
このように、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。この際に、ユーザーがセル中心領域に進入すると、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内でセクター共通帯域として定義して使用する。
また、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。図6乃至図14を参照して、BSがセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義する規則について説明する。
図6乃至図8は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第1の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義することを示す図である。
図6乃至図8を参照すると、この第1の規則において、ユーザーがセル中心領域に移動する場合に、BSは、予め定義された順序でセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーがこのセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。すなわち、この第1の規則に従って、BSは、図6に示すように、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、図7に示すように、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、図8に示すように、セクター専用帯域及びセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義する。
図9乃至図11は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第2の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義することを示す図である。
図9乃至図11を参照すると、この第2の規則において、ユーザーがセル中心領域に移動する場合に、BSは、セクター専用帯域又はセクター間共有帯域内の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、すべてのセクターのセクター専用帯域又はすべてのセクター間境界領域のための共有帯域内に空き周波数資源がない場合に、BSは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターで空き帯域を作り、この空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセル中心領域に位置したユーザーに割り当てる。すなわち、この第2の規則に従って、BSは、図9に示すように、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、図10に示すように、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、図11に示すように、セクター専用帯域及びセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義する。
図12乃至図14は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第3の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義することを示す図である。
図12乃至図14を参照すると、この第3の規則において、BSは、セクター専用帯域又はセクター間共有帯域内にセル中心領域に位置したユーザーのための予備(reserved)共通帯域を予め設定し、ユーザーがセル中心領域に進入する場合に、その予備帯域を優先してセクター共通帯域として定義して割り当てる。この際に、セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーがこのセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。好ましくは、予備共通帯域は、セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備共通帯域は、セル中心領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。すなわち、この第3の規則に従って、BSは、図12に示すように、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、図13に示すように、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、図14に示すように、セクター専用帯域及びセクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義する。
図15は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源を優先してセクター専用帯域及びセクター共通帯域のみに分割し定義する方式を示す図である。
図15を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第3の定義方式に従って全周波数資源を優先してセクター専用帯域及びセクター共通帯域のみに分割する。その後に、BSは、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、同一のセル内の他のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーにセクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を割り当てる。
BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。このように、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター専用帯域及びセクター共通帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入すると、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター共通帯域内でセクター間共有帯域として定義して使用する。
また、BSは、セル内の隣接セクターとの干渉の回避及び最小化のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接したセル内の2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。この際に、対応するセクター間境界領域に隣接しないセクターでは、この周波数資源をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義して再使用してもよい。図8乃至図10を参照して、BSがセクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義する規則について説明する。
図16乃至図18は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第1の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義することを示す図である。
図16乃至図18を参照すると、この第1の規則において、ユーザーがセクター間境界領域に移動する場合に、BSは、予め定義された順序でセクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、セクター中心領域に位置したユーザー又はセル中心領域に位置したユーザーがセクター間共有帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター間境界領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。すなわち、この第1の規則に従って、BSは、図16に示すように、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図17に示すように、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図18に示すように、セクター専用帯域及びセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義する。
図19乃至図21は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第2の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義することを示す図である。
図19乃至図21を参照すると、この第2の規則において、ユーザーがセクター間境界領域に移動する場合に、BSは、セクター専用帯域又はセクター共通帯域内の空き帯域をセクター間共有帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域に共通の空き周波数資源がないか、又はセクター共通帯域内に空き周波数資源がない場合には、BSは、任意の1つのセクターを選択し、他の周波数帯域を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。すなわち、この第2の規則に従って、BSは、図19に示すように、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図20に示すように、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図21に示すように、セクター専用帯域及びセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義する。
図22乃至図24は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第3の規則に従ってセクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義することを示す図である。
図22乃至図24を参照すると、この第3の規則において、セクター専用帯域又はセクター共通帯域内にセクター間境界領域に位置したユーザーのための予備共有帯域を予め設定し、ユーザーがセクター間境界領域に進入する場合に、BSは、その予備帯域を優先してセクター間共有帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、セクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーがこのセクター間共有帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター間境界領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。好ましくは、この予備共有帯域は、セクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備共有帯域は、セクター間境界領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。すなわち、この第3の規則に従って、BSは、図22に示すように、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図23に示すように、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、図24に示すように、セクター専用帯域及びセクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義する。
図25は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源を優先してセクター間共有帯域及びセクター共通帯域のみに分割し定義する方式を示す図である。
図25を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第4の定義方式に従って、全周波数資源を優先してセクター間共有帯域及びセクター共通帯域のみに分割して定義する。その後に、セル内の隣接セクターとの干渉の回避のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接した2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。この際に、資源の再使用のために、対応するセクター間境界領域に隣接しないセクターでは、この周波数資源をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。
BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。このように、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター間共有帯域及びセクター共通帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。この際に、ユーザーがセクター中心領域に進入する場合に、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内でセクター専用帯域として定義して使用する。
また、BSは、1つのセクターのセクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、この周波数資源を同一のセル内の他のセクターで対応するセクターのセクター専用帯域として定義し、対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。この際に、対応するセクターに隣接しないセクターでは、この周波数資源をセクター間共有帯域として定義して再使用してもよい。図26乃至34を参照して、BSがセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義する規則について説明する。
図26乃至28は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第1の規則に従ってセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義することを示す図である。
図26乃至28を参照すると、この第1の規則において、ユーザーが1つのセクターのセクター中心領域に進入する場合に、BSは、予め定義された順序でセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター専用帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、セクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーが対応するセクターのセクター専用帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。すなわち、この第1の規則に従って、BSは、図29に示すように、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、図30に示すように、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、図31に示すように、セクター間共有帯域及びセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義する。
図29乃至図31は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第2の規則に従ってセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義することを示す図である。
図29乃至図31を参照すると、この第2の規則において、ユーザーが1つのセクターのセクター中心領域に進入する場合に、BSは、セクター間共有帯域又はセクター共通帯域内の空き帯域をセクター専用帯域として定義し、これを割り当てる。すなわち、BSは、この第2の規則に従って、図29に示すように、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、図30に示すように、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、図31に示すように、セクター間共有帯域及びセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義する。
図32乃至図34は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるBSが第3の規則に従ってセクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義することを示す図である。
図32乃至図34を参照すると、この第3の規則において、BSは、セクター間共有帯域又はセクター共通帯域内にセクター中心領域に位置したユーザーのための予備専用帯域を予め設定し、ユーザーがセクター中心領域に進入する場合に、この予備帯域を優先してセクター専用帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、セクター間境界領域に位置したユーザー又はセル中心領域に位置したユーザーがこのセクター専用帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。好ましくは、この予備専用帯域は、セクター間境界領域に位置したユーザー又はセル中心領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備専用帯域は、セクター中心領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。すなわち、この第3の規則に従って、BSは、図32に示すように、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、図33に示すように、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、図34に示すように、セクター間共有帯域及びセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義する。
図35乃至図38は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源を優先してセクター専用帯域のみとして定義する方式を示す図である。
図35を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第5の定義方式に従って全周波数資源を優先してセクター専用帯域のみとして定義する。その後に、BSは、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、セクター別セクター専用帯域として定義された周波数資源を同一のセル内の他のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入すると、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター専用帯域内でセクター間共有帯域として定義して使用する。
また、BSは、セル内の隣接セクターとの干渉の回避のために周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接したセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。ここで、BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがセル中心領域に進入すると、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター専用帯域内でセクター共通帯域として定義して使用する。
また、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。図36乃至図38を参照して、BSがセクター専用帯域内にセクター間共有帯域及びセクター共通帯域を定義する規則について説明する。
図36を参照すると、ユーザーがセクター間境界領域又はセル中心領域に進入する場合に、BSは、セクター間調整を介して第1の規則に従って予め定義された順序でセクター専用帯域内にセクター間共有帯域又はセクター共通帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、このセル内のセクターのセクター中心領域に位置したユーザーがこのセクター間共有帯域又はセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をセクターのセクター中心領域に位置した他のユーザーに割り当て、この帯域をこのセクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。
図37を参照すると、ユーザーがセクター間境界領域又はセル中心領域に進入する場合に、BSは、第2の規則に従ってセクター専用帯域内の空き帯域をセクター間共有帯域又はセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入し、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域に共通の空き周波数資源がない場合、又はユーザーがセル中心領域に進入し、すべてのセクター専用帯域に共通の空き周波数資源がない場合には、BSは、他の周波数帯域をこのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域に共通の空き帯域を作り、この帯域をこのセクター間共有帯域として定義し、これをセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てるか、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセル中心領域に位置したユーザーに割り当てる。
図38を参照すると、第3の規則において、BSは、セクター専用帯域内にセクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーのための予備共有帯域又は予備共通帯域を予め設定し、ユーザーがセクター間境界領域又はセル中心領域に進入する場合に、この予備共有帯域をセクター間共有帯域又はセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、セクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーがセクター間共有帯域又はセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、この帯域をセクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。ここで、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいて予備共有帯域及び予備共通帯域のサイズを可変させる。好ましくは、この予備共有帯域及びこの予備共通帯域は、このセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備共有帯域又はこの予備共通帯域は、セクター間境界領域又はセル中心領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。
図39乃至図42は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源を優先してセクター間共有帯域のみとして定義する方式を示す図である。
図39を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第6の定義方式に従って全周波数資源を優先してセクター間共有帯域のみとして定義する。その後に、BSは、隣接セクターとの干渉の回避のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接したセル内の2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがセクター中心領域に進入すると、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター間共有帯域内でセクター専用帯域として定義して使用する。
また、BSは、1つのセクターのセクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、この周波数資源を同一のセル内の他のセクターで対応するセクターのセクター専用帯域として定義し、対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。追加的な資源の再使用のために、BSは、対応するセクターに隣接しないセクターでこの周波数資源をセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがこのセル中心領域に進入する場合には、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター専用帯域内でセクター共通帯域として定義して使用する。
また、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。図40乃至図42を参照して、BSがセクター間共有帯域内にセクター専用帯域及びセクター共通帯域を定義する規則について説明する。
図40を参照すると、ユーザーがセクター中心領域又はセル中心領域に進入する場合に、BSは、第1の規則に従って予め定義された順序でセクター間調整を介してセクター間共有帯域内にセクター専用帯域又はセクター共通帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、セクター間境界領域に位置したユーザーがこのセクター専用帯域又はこのセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をセクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。
図41を参照すると、ユーザーがセクター中心領域又はセル中心領域に進入する場合に、BSは、第2の規則に従ってセクター間共有帯域内の空き帯域をセクター専用帯域又はセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、ユーザーがセル中心領域に進入し、すべてのセクター間共有帯域内に共通の空き帯域がない場合には、BSは、他の周波数帯域を、セクター間調整を介してセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクター間共有帯域に共通の空き帯域を作り、この帯域をこのセクター共通帯域として定義し、これをセル中心領域に位置したユーザーに割り当てる。
図42を参照すると、第3の規則において、BSは、セクター間共有帯域内にセクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーのための予備専用帯域又は予備共通帯域を予め設定し、ユーザーがセクター中心領域又はセル中心領域に進入する場合に、その予備帯域をセクター専用帯域又はセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、セクター間境界領域に位置したユーザーがセクター専用帯域又はセクター共通帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をセル間境界領域に位置したユーザーに割り当て、この帯域をセクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。ここで、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいて予備専用帯域及び予備共通帯域のサイズを可変させる。好ましくは、この予備専用帯域又はこの予備共通帯域は、セクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備専用帯域又はこの予備共通帯域は、セクター中心領域又はセル中心領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。
図43乃至図46は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源を優先してセクター共通帯域のみとして定義する方式を示す図である。
図43を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第7の定義方式に従って全周波数資源を優先してセクター共通帯域のみとして定義する。その後に、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。この際に、ユーザーがこのセル中心領域に進入する場合には、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター共通帯域内でセクター専用帯域として定義して使用する。
また、BSは、1つのセクターのセクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、この周波数資源を同一のセル内の他のセクターで対応するセクターのセクター専用帯域として定義し、対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。追加的な資源の再使用のために、BSは、対応するセクターに隣接しないセクターでこの周波数資源をセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入する場合には、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従ってセクター共通帯域内でセクター間共有帯域として定義して使用する。
また、BSは、隣接セクターとの干渉の回避のために、周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接したセル内の2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。ここで、BSは、資源の再使用のために、対応するセクターに隣接しないセクターでは、この周波数資源をセクター間共有帯域として定義する。図44乃至図46を参照して、BSがセクター共通帯域内にセクター専用帯域及びセクター間共有帯域を定義する規則について説明する。
図44を参照すると、ユーザーがセクター中心領域又はセクター間境界領域に進入する場合に、BSは、第1の規則に従って予め定義された順序でセクター間調整を介してセクター共通帯域内にセクター専用帯域又はセクター間共有帯域を順次に定義し、これを割り当てる。この際に、BSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーがこのセクター専用帯域又はこのセクター間共有帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をこのユーザーに割り当て、この帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。
図45を参照すると、ユーザーがセクター中心領域又はセクター間境界領域に進入する場合に、BSは、第2の規則に従ってセクター共通帯域内の空き帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入し、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター共通帯域に共通の空き周波数資源がない場合に、BSは、他の帯域を隣接した2つのセクターでセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義して使用しているユーザーに割り当て、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター共通帯域に共通の空き帯域を作り、この帯域をこのセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として定義し、これをセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。
図46を参照すると、第3の規則において、BSは、セクター共通帯域内にセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーのための予備専用帯域又は予備共有帯域を予め設定し、ユーザーがセクター中心領域又はセクター間境界領域に進入する場合に、その予備帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、セル中心領域に位置したユーザーがセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。ここで、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいて予備専用帯域及び予備共有帯域のサイズを可変させる。好ましくは、この予備専用帯域又はこの予備共有帯域は、セル中心領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、この予備専用帯域又はこの予備共有帯域は、セクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。
図47乃至図50は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける全周波数資源をいかなる帯域としても定義しない方式を示す図である。
図47を参照すると、マルチセクター通信システムにおけるBSは、上述した第8の定義方式に従って全周波数資源をいかなる帯域としても定義しない。ユーザーがセクター中心領域に進入する場合に、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従って全周波数資源内でセクター専用帯域として定義して使用する。
また、BSは、1つのセクターのセクター専用帯域として定義された周波数資源を対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、資源の再使用のために、この周波数資源を同一のセル内の他のセクターで対応するセクターのセクター専用帯域として定義し、対応するセクターのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。追加的な資源の再使用のために、BSは、対応するセクターに隣接しないセクターでこの周波数資源をセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入する場合には、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従って全周波数資源内でセクター間共有帯域として定義して使用する。
また、BSは、隣接セクターとの干渉の回避のために周波数資源が1つのセクター間境界領域に隣接したセル内の2つのセクターで使用されないように、セクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てる。BSは、資源の再使用のために、周波数資源をセクター間境界領域に隣接しないセクターでセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。この際に、ユーザーがこのセル中心領域に進入する場合には、BSは、必要なだけの周波数資源を、セクター間調整を介して所定の規則に従って全周波数資源内でセクター共通帯域として定義して使用する。
さらに、BSは、セクター共通帯域として定義された周波数資源をBSに隣接したセル中心領域に位置したユーザーに割り当て、これにより、セル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。これは、セル中心領域で移動するユーザーに頻繁なDCA又はセクター間ハンドオーバーを回避するようにする。図48乃至図50を参照して、BSが全周波数資源内でセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域を定義する規則について説明する。
図48を参照すると、ユーザーがセクター中心領域、セクター間境界領域、又はセル中心領域に進入する場合に、BSは、第1の規則に従って予め定義された順序でセクター間調整を介して全周波数資源内にセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域を順次に定義し、これを割り当てる。
図49を参照すると、ユーザーがセクター中心領域、セクター間境界領域、及びセル中心領域に進入する場合に、BSは、第2の規則に従って全周波数資源内の空き帯域をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、ユーザーがセクター間境界領域に進入し、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに共通の空き周波数資源がない場合、又は、ユーザーがセル中心領域に進入し、すべてのセクターに共通の空き周波数資源がない場合には、BSは、他の周波数帯域をこのセクター中心領域に位置したユーザーに割り当て、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をこのセクター間共有帯域として定義し、これをセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てるか、又は、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセル中心領域に位置したユーザーに割り当てる。
図50を参照すると、BSは、全周波数資源内にセクター中心領域、セクター間境界領域、又はセル中心領域に位置したユーザーのための予備専用帯域、予備共有帯域、又は予備共通帯域を予め設定し、ユーザーがセクター中心領域、セクター間境界領域、又はセル中心領域に進入する場合に、この予備帯域をセクター専用帯域、セクター間共有帯域、又はセクター共通帯域として定義し、これを割り当てる。この際に、他の領域に位置したユーザーが1つの領域の帯域として定義される帯域を占有すると、BSは、他の帯域を他の領域に位置したユーザーに割り当て、この帯域を対応する領域に位置したユーザーに優先して割り当てる。この際に、BSは、セル内のユーザーの分布などに基づいて予備専用帯域、予備共有帯域、及び予備共通帯域のサイズを可変させてもよい。好ましくは、対応する領域でない予備帯域は、他の領域に位置したユーザーに割り当てられない。ここで、他の帯域の予備帯域は、関連領域に位置したユーザーが使用する資源割当て順序の逆順に使用される。図51乃至図53を参照して、本発明の実施形態による通信システムにおいて、上述したように、使用可能な全周波数資源を分割することにより定義されたセクター間共有帯域を使用する方式、すなわち、この全周波数帯域内でセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てるように分割されるか又は定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を介して信号を送受信する方式について説明する。
図51乃至図53は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるセクター間共有帯域を使用する方式を示す図である。図51乃至図53は、マルチセクター通信システムにおいて、上述したように、3つの送受信方式に従って全周波数帯域内でセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てられるように定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を使用して信号を送受信する方式を示す図である。
図51を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第1の送受信方式に従って最も隣接した1つのセクターアンテナのみを使用して信号を送受信する。すなわち、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した1つのセクターアンテナのみに接続することにより、信号を送受信する。この際に、再使用のために、マルチセクター通信システムは、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター別セクター間共有帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。ここで、セクターアンテナビームパターンのエッジであるセクター間境界領域において、アンテナ利得の減少は、信号品質の低下となり得る。
より具体的に、第1のユーザー及び第2のユーザーがすべて第1のセクター間境界領域に位置するが、最も隣接したセクターアンテナが異なり、第1のユーザーは、第1のセクターアンテナに接続され、第2のユーザーは、第2のセクターアンテナに接続される。第3のユーザーは、第2のセクター間境界領域に位置し、第2のセクターアンテナに最も隣接する。したがって、第3のユーザーは、第2のセクターアンテナに接続される。この際に、第3のセクターアンテナは、第1のユーザーと信号を送受信するように第1のセクターアンテナに使用された周波数帯域と第2のユーザーと信号を送受信するように第2のセクターアンテナに使用された周波数帯域とをセクター専用帯域として第3のセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。また、第1のセクターアンテナは、第3のユーザーと信号を送受信するように第3のセクターアンテナに使用された周波数帯域をセクター専用帯域として第1のセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てる。
図52を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の送受信方式に従って最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。すなわち、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより信号を送受信する。この際に、再使用のために、マルチセクター通信システムは、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター別セクター間共有帯域をセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として定義する。また、セクターアンテナビームパターンのエッジであるセクター間境界領域に位置したユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信するため、セクター間境界領域でのアンテナ利得の減少による信号品質の低下を防止することができる。
ここで、2つのセクターアンテナがユーザーと信号を送受信する方式は、最も隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の信号をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する2-1送受信方式と、最も隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の情報をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する2-2送受信方式と、最も隣接した2つのセクターアンテナが同一の周波数帯域で相互に異なる情報をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する2-3送受信方式と、を含む。この際に、2つのセクターアンテナが信号を送信する方式は、空間分割多重接続(Spatial Division Multiple Access:以下、“SDMA”と称する)及び空間時間コード(Space Time Code:以下、“STC”と称する)などに様々に適用されることができる。
より具体的に、第1のユーザー及び第2のユーザーがすべて第1のセクター間境界領域に位置するので、最も隣接した2つのセクターアンテナ、すなわち、第1のセクターアンテナ及び第2のセクターアンテナに接続することにより同一の周波数帯域で信号を協力して送受信する。第3のユーザーが第2のセクター間境界領域に位置するので、最も隣接した第2及び第3のセクターアンテナに接続することにより同一の周波数帯域で信号を協力して送受信する。この際に、第3のセクターアンテナは、第1のセクター及び第2のセクターアンテナが第1のユーザー及び第2のユーザーと送受信する周波数帯域を第3のセクター中心領域に位置したユーザーにセクター専用帯域として割り当てることができるようにする。また、第1のセクターアンテナは、第2のセクター及び第3のセクターアンテナが第3のユーザーと信号を送受信する周波数帯域を第1のセクター中心領域に位置したユーザーにセクター専用帯域として割り当てることができるようにする。
図53を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第3の送受信方式に従って1つのセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。この際に、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが1つのセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。ここで、1つのセル内のすべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域でセクター間境界領域に位置したユーザーと協力して信号を送受信するため、追加的な電力消費が発生し、セクター間共有帯域の周波数資源の使用効率が低下することがある。しかしながら、ユーザーがセクター間境界領域又はセル中心領域から隣接セクターに移動する場合に、安定したセクター間ハンドオーバーを実行することができる。
ここで、すべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナがユーザーと信号を送受信する方式は、すべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の信号をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する3-1送受信方式と、すべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で同一の情報をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する3-2送受信方式と、すべてのセクターアンテナ又は一部のセクターアンテナが同一の周波数帯域で相互に異なる情報をセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーに送信する3-3送受信方式と、を含む。これは、SDMA及びSTCに様々に適用可能である。
すなわち、第1のユーザー、第2のユーザー、及び第3のユーザーのすべてがセクター間境界領域に位置するので、すべてのセクターアンテナと同時に接続し、同一の周波数帯域で協力して信号を送受信する。添付の図面を参照して、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおいて、上述したように使用可能な全周波数資源を分割することにより定義されたセクター間共有帯域を使用する方式、すなわち、全周波数帯域内でセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てられるように定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を使用する方式について説明する。
図54乃至図56は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける3-セクターセルでセクター間共有帯域を使用する方式を示す図である。
図54を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第1の使用方式に従ってセクター間境界領域がセクター間共有帯域の周波数資源を共有する。また、セクター間干渉を回避するために、隣接セクターで使用されているセクター間共有帯域の周波数資源を使用しない。この際に、この周波数資源は、隣接しないセクターのセクター専用帯域又はセクター間共有帯域として再使用されてもよい。ここで、マルチセクター通信システムは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター間共有帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。
より具体的に、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する方式でセクター間境界領域がセクター間共有帯域の周波数資源を共有する。
図55を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従ってセクター間共有帯域をセクター間境界領域が分割して使用する。この際に、マルチセクター通信システムは、各セクター間境界領域でセクター間共有帯域内にセクター間境界領域の相互間に直交するように定義された境界領域専用周波数帯域を定義し、各セクター間境界領域で相互に直交する周波数資源を割り当てる。ここで、マルチセクター通信システムは、セル内のユーザーの分布などに基づいてセクター専用帯域及びセクター間共有帯域のサイズを全周波数資源内で可変させる。
図56を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って3-セクターセルでセクターの数だけ相互に直交するようにセクター間共有帯域を分割し、専用共有帯域を各セクター間境界領域に割り当てる。ここで、マルチセクター通信システムは、セクター間境界領域のユーザーの分布などに基づいてセクター間境界領域の専用共有帯域のサイズを可変させる。また、3-セクターセルにおいて、セクター間共有帯域は、セクター間境界領域で分割され使用され、セクター間境界領域に位置したユーザーは、最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する。この際に、各セクターでセクター間干渉を回避するために、使用されないセクター間共有帯域の周波数資源は、セクター専用帯域として再使用されてもよい。
図57乃至図58は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける4-セクターセルでセクター間共有帯域を使用する方式を示す図である。
図57を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って4-セクターセルでセクターの数だけ相互に直交するようにセクター間共有帯域を分割し、専用共有帯域を各セクター間境界領域に割り当てる。ここで、マルチセクター通信システムは、セクター間境界領域のユーザーの分布などに基づいてセクター間境界領域の専用共有帯域のサイズを可変させる。この際に、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域の周波数資源を隣接しないセクター間境界領域で再使用することができるようにする。また、マルチセクター通信システムは、再使用のために、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター間共有帯域をセクター専用帯域として定義する。
図58を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って4-セクターセルでセクター間共有帯域を相互に直交するように2つの帯域に分割し、これを各セクター間境界領域の専用共有帯域として割り当てる。この際に、セル内の隣接セクターとの干渉を回避するために、セクター間境界領域に割り当てられたセクター間共有帯域の周波数資源を対応するセクター間境界領域に隣接したセクターでは使用しない。この際に、マルチセクター通信システムは、隣接しないセクター間境界領域でセクター間共有帯域の周波数資源を再使用することができるようにする。
図59乃至図61は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける6-セクターセルでセクター間共有帯域を使用する方式を示す図である。
図59を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って6-セクターセルでセクターの数だけ相互に直交するようにセクター間共有帯域を分割し、専用共有帯域を各セクター間境界領域に割り当てる。ここで、マルチセクター通信システムは、セクター間境界領域のユーザーの分布などに基づいてセクター間境界領域の専用共有帯域のサイズを可変させる。この際に、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域の周波数資源を隣接しないセクター間境界領域で再使用することができるようにする。また、マルチセクター通信システムは、再使用のために、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター間共有帯域をセクター専用帯域として定義する。
図60を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って6-セクターセルでセクター間共有帯域を相互に直交するように3つの帯域に分割し、これを各セクター間境界領域の専用共有帯域として割り当てる。この際に、セル内の隣接セクターとの干渉を回避するために、セクター間境界領域に割り当てられたセクター間共有帯域の周波数資源を対応するセクター間境界領域に隣接したセクターでは使用しない。この際に、マルチセクター通信システムは、隣接しないセクター間境界領域でセクター間共有帯域の周波数資源を再使用することができるようにする。また、マルチセクター通信システムは、再使用のために、隣接した2つのセクター間境界領域で使用されないセクター間共有帯域をセクター専用帯域として定義する。
図61を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って6-セクターセルでセクター間共有帯域を相互に直交するように2つの帯域に分割し、これを各セクター間境界領域の専用共有帯域として割り当てる。この際に、セル内の隣接セクターとの干渉を回避するために、セクター間境界領域に割り当てられたセクター間共有帯域の周波数資源を対応するセクター間境界領域に隣接したセクターでは使用しない。この際に、マルチセクター通信システムは、隣接しないセクター間境界領域でセクター間共有帯域の周波数資源を再使用することができるようにする。
図62及び63は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおける3-セクターセルでセクター間共有帯域を使用する方式を示す図である。
図62を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って3-セクターセルで各セクター間境界領域において専用帯域に相互に直交するようにセクター間共有帯域の周波数資源を分割して使用する方式を介して周波数資源を使用する。この際に、このセクター間共有帯域は、ユーザーに最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する方式を介してセクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーにより共有される。
図63を参照すると、マルチセクター通信システムは、上述した第2の使用方式に従って3-セクターセルでセクター間共有帯域の周波数資源を分割し、これを可変的に使用する。すなわち、マルチセクター通信システムは、各セクター間境界領域に位置したユーザーの分布に基づいて各セクター間境界領域内に定義された専用帯域のサイズを可変させる。添付の図面を参照して本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおいてDCAを実行する例について具体的に説明する。
まず、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムは、DCAのための情報、すなわち、パラメーターを使用する。
:セクター間境界領域及びセクター中心領域の位置を識別するのに使用されるパラメーター
:セル中心領域及びセル中心外領域の位置を識別するのに使用されるパラメーター
このようなDCAのための情報を取得した後に、マルチセクター通信システムは、DCAを実行する。より具体的に説明すると、マルチセクター通信システムがセクター間共有帯域とセクター専用帯域間のDCAのための情報を取得する場合に、取得された情報に基づいてDCAを実行する。
例えば、ダウンリンク(DownLink:以下、“DL”と称する)において、ユーザーのMSは、セル中心領域に位置したセクターのBSからの信号を同時に受信する。この際に、この信号は、設計されたアンテナビームパターンに従ってユーザーの位置により受信される信号強度が異なる。まず、BSは、初期化の際に、もっとも大きい強度を有する2つの信号間の電力比を測定し、これを境界値と比較する。この測定値がこの境界値より小さい場合には、ユーザーの位置がセクター間境界領域であると判定する。この測定値がこの境界値より大きい場合には、ユーザーの位置がセクター中心領域であると判定する。その後に、MSは、周期的に最も大きく受信される2つのセクターアンテナからの信号強度を測定し比較することにより、ユーザーの位置がどのセクターの中心領域であるか又はどのセクター間境界領域であるかを判定する。ここで、例えば、パイロット信号は、各セクターアンテナから送信された信号の強度を測定するのに使用される。
次いで、MSは、最も大きく受信した2つの信号間の電力比をBSに送信する。この電力比に基づいて、BSは、ユーザーの位置がどのセクターの中心領域であるか又はどのセクター間境界領域であるか、DCAが必要とされるか、どのセクターアンテナがデータの送受信のために使用されるかを決定し、これに対応する資源割当て及びシステム動作を実行する。
また、アップリンク(UpLink:以下、“UL”と称する)において、ユーザーのMSからの信号は、セル中心領域に位置したBSのすべてのセクターアンテナにより同時に受信される。この際に、BSは、MSからの信号を最も大きく受信する2つのセクターアンテナからの信号を測定し、この信号を境界値と比較することによりユーザーの位置がどのセクターの中心領域であるか又はどのセクター間境界領域であるかを判定する。その後に、BSは、MSから最も大きく受信する2つのセクターアンテナの信号を測定し、この信号を境界値と比較することにより、ユーザーの位置がどのセクターの中心領域であるか又はどのセクター間境界領域であるか、DCAが必要とされるか、どのセクターアンテナがデータの送受信のために使用されるかを決定し、これに対応する資源割当て及びシステム動作を実行する。
セクター共通帯域と他の帯域間のDCAのための情報が取得されると、マルチセクター通信システムは、この取得された情報に基づいてDCAを実行する。すなわち、全周波数資源内にセクター共通帯域を定義する通信システムの場合に、セクター共通帯域とセクター間共有帯域又はセクター専用帯域間のDCAのための情報の取得が必要である。上述したように、セクター間共有帯域とセクター専用帯域間のDCAのための情報は、ユーザーの位置を決定するのに使用される。DCAが実行されると、MSは、干渉信号を除外した自身の信号のSINRを測定し、この測定されたSINRを中心基準値と比較する。この測定値が中心基準値より小さい場合には、ユーザーの位置がセル中心外領域であると判定し、この測定値が中心基準値より大きい場合には、ユーザーの位置がセル中心領域であると判定する。この際に、MSは、周期的にSINRを測定し比較することにより、ユーザーの位置がセル中心領域であるか又はセル中心外領域であるかを判定する。
次いで、MSは、SINRをBSに送信する。SINRを受信すると、BSは、ユーザーがセル中心領域に位置するか又はセル中心外領域に位置するか、DCAが必要とされるか、どのセクターアンテナがデータの送受信のために使用されるかを決定し、これに対応する資源割当て及びシステム動作を実行する。
また、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムは、上述したように定義された周波数帯域を含む全周波数資源を効率的に使用するために、ユーザーの移動性によるユーザーの位置及び干渉程度に従ってセクター内のユーザーにセクター専用帯域、セクター間共有帯域、及びセクター共通帯域を動的に割り当てるようにDCAを実行する。説明の便宜のために、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムが3-セクターセルでユーザーの移動性によるDCAを実行すると仮定する。本発明の実施形態が3-セクターセルでのDCAを説明するが、本発明は、4-セクターセル及び6-セクターセルを含むマルチセクターセルでのDCAにも適用可能である。
また、本発明の実施形態において、セクター間共有帯域の共有方式、例えば、セクター間境界領域に位置し、セクター間共有帯域の周波数資源の割当てを受けたユーザーが最も隣接した2つのセクターアンテナを協力して使用することにより同一の周波数帯域で信号を送受信する方式について説明する。ここで、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムは、既存の周波数帯域とは異なる周波数帯域へのDCAの実行の際にユーザーに割り当てられ使用された周波数資源をすべてのセクターで初期に設定された帯域として完全に返還する第1のDCA方式と、ユーザーに割り当てられ使用された周波数資源を一部のセクターのみで初期に設定された帯域として部分的に返還する第2のDCA方式とを用いてDCAを実行する。ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCAの実行について説明する。
図64及び図65は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図64及び図65において、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域を使用しているユーザーにセクター専用帯域を割り当て、セクター間共有帯域を返還する。
図64を参照すると、マルチセクター通信システムは、第1のDCA方式に従ってユーザーが使用したセクター間共有帯域の周波数資源をすべてのセクターでセクター間共有帯域として完全に返還する。すなわち、ユーザーが第1のセクター間境界領域から第1のセクター中心領域に移動するので、ユーザーは、前のセクター間共有帯域を返還し、第1のセクターのセクター専用帯域の割当てを受ける。この際に、セクター間共有帯域と同一の周波数帯域を第3のセクターのセクター専用帯域として割り当てられたユーザーは、この帯域を返還し、第3のセクターのセクター専用帯域の割当てを受ける。
図65を参照すると、マルチセクター通信システムは、第2のDCA方式に従ってユーザーが接続した2つの隣接セクターのみでユーザーが使用したセクター間共有帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として部分的に返還する。すなわち、ユーザーが第1のセクター間境界領域から第1のセクター中心領域に移動するので、ユーザーは、前のセクター間共有帯域を返還し、第1のセクターのセクター専用帯域の割当てを受ける。この際に、セクター間共有帯域と同一の周波数帯域を第3のセクターのセクター専用帯域として割り当てられたユーザーは、使用している帯域を返還せずそのまま使用する。
したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図66乃至図69は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図66乃至図69において、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、セクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター間共有帯域を返還する。
図66を参照すると、マルチセクター通信システムは、第1のDCA方式に従ってユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を他のセクターでセクター専用帯域として再使用されるようにする。すなわち、ユーザーが使用したセクター間共有帯域の周波数資源は、すべてのセクターでセクター間共有帯域として完全に返還される。
図67を参照すると、マルチセクター通信システムは、第2のDCA方式に従ってユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を他のセクターでセクター専用帯域として再使用されるようにする。すなわち、ユーザーが使用したセクター間共有帯域の周波数資源は、ユーザーが接続した2つの隣接セクターのみでセクター間共有帯域として部分的に返還される。
図68を参照すると、マルチセクター通信システムは、第1のDCA方式に従ってユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。すなわち、セクター間共有帯域の周波数資源は、すべてのセクターでセクター間共有帯域として完全に返還される。
図69を参照すると、マルチセクター通信システムは、第2のDCA方式に従ってユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。すなわち、セクター間共有帯域の周波数資源は、ユーザーが接続した2つの隣接セクターのみでセクター間共有帯域として部分的に返還される。
したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図70及び図71は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図70及び図71において、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーにセクター専用帯域を割り当て、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域として定義された周波数資源をセクター共通帯域として返還する。
図70を参照すると、マルチセクター通信システムは、第1のDCA方式に従ってユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をすべてのセクターでセクター共通帯域として完全に返還する。
図71を参照すると、マルチセクター通信システムは、第2のDCA方式に従ってユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが接続した2つの隣接セクターのみでセクター共通帯域として部分的に返還する。
したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。
図72及び図73は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図72及び図73において、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーにセクター専用帯域を割り当てる。
図72を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。
図73を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター専用帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター専用帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター専用帯域として返還する。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター専用帯域として返還する。
図74及び図75は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図74及び図75において、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、セクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当てる。
図74を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。
図75を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター間共有帯域内の空き周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、セクター間共有帯域内の空き周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として定義し、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図76乃至図79は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。図76乃至図79において、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当てる。
図76を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内にセクター間共有帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義することにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。
図77を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内にセクター間共有帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義することにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。図78を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源とは異なるセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター共通帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター共通帯域として部分的に返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当て、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター共通帯域として返還する。あるいは、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当て、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター共通帯域として返還する。
図79を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源とは異なるセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター共通帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター共通帯域として部分的に返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当て、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター共通帯域として返還する。あるいは、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当て、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域をセクター共通帯域として返還する。ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合のDCAの実行について説明する。
図80乃至図89は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。
図80を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域を、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。
図81を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。
図82を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内のセクター専用帯域の周波数資源を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。この際に、ユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を第1のDCA方式に従ってすべてのセクターでセクター共通帯域として完全に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をセクター共通帯域として返還する。
図83を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内にセクター専用帯域の周波数資源を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。この際に、ユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を第2のDCA方式に従ってユーザーが接続したセクターのみでセクター共通帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をセクター共通帯域として返還する。
図84を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内にセクター専用帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。この際に、ユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を第1のDCA方式に従ってすべてのセクターでセクター共通帯域として完全に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をセクター共通帯域として返還する。
図85を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内にセクター専用帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。この際に、ユーザーが使用したセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をユーザーが接続したセクターのみでセクター共通帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をセクター共通帯域として返還する。
図86を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義する。この際に、ユーザーとまだ接続していない隣接したセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域を他のユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター間共有帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター間共有帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター専用帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター専用帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域として定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることによりユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、このセクター間共有帯域をユーザーに割り当てる。
図87を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用中であるユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義する。この際に、ユーザーとまだ接続していない隣接したセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域を他のユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター間共有帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源とは異なるセクター間共有帯域の周波数資源を使用できるようにする。この際に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域のセクター間共有帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることによりユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、このセクター間共有帯域をユーザーに割り当てる。
図88を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、この周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義する。この際に、ユーザーとまだ接続していない隣接したセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域を他のユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター間共有帯域として再定義する。
図89を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、この周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義する。この際に、ユーザーとまだ接続していない隣接したセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域を他のユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター間共有帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター間共有帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この際に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター共通帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター共通帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることによりユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合のDCAの実行について説明する。
図90乃至図97は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。
図90を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を、セクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、ユーザーが使用したセクター間共有帯域を第1のDCA方式に従って完全に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図91を参照すると、マルチセクター通信システムは、現在セクター間共有帯域を使用中であるユーザーにセクター共通帯域を割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、ユーザーが使用中のセクター間共有帯域を第2のDCA方式に従って部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図92を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、現在セクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、ユーザーが使用したセクター間共有帯域を第1のDCA方式に従って完全に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図93を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、現在セクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、ユーザーが使用したセクター間共有帯域を第1のDCA方式に従って部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。
図94を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を現在セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター専用帯域として返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。あるいは、現在のセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域をユーザーに割り当て、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。
図95を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義することにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーがセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これがすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義されるようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この際に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター専用帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター専用帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、現在使用されているセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター専用帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図96を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、現在セクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、現在使用されているセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーがセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これがすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義されるようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この際に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として完全に返還するか、第2のDCA方式に従ってセクター間共有帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これを、セクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、セクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセル中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これを、セクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図97を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を現在セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用中であるユーザーに割り当てる。また、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を使用できるようにする。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これがすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義されるようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この場合に、使用中である周波数資源を第1のDCA方式に従ってセクター共通帯域として完全に返還するか、又は第2のDCA方式に従ってセクター共通帯域として部分的に返還する。したがって、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、ユーザーがセクター間境界領域からセル中心領域に移動する際に、現在使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター間共有帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合のDCA実行について説明する。
図98乃至図103は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。
図98を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域を、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター共通帯域を返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。
図99を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、セクター共通帯域を返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。あるいは、セクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。
図100を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター専用帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター間共有帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。あるいは、セクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター間共有帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。
図101を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。あるいは、セクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター間共有帯域として定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、使用中の周波数資源をセクター専用帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する際に、セクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図102を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用中であるユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。あるいは、現在使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、セクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター間共有帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。この際に、使用中の周波数資源をセクター間共有帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する際に、セクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、ユーザーから返還されたセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を有する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図103を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源をセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。あるいは、セクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域の周波数資源をユーザーに隣接した2つのセクターでセクター間共有帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター間共有帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター間共有帯域として定義する。この際に、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、ユーザーがセル中心領域からセクター間境界領域に移動する際に、セクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター間境界領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。この際に、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、ユーザーに隣接した2つのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合のDCA実行について説明する。
図104乃至図110は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。
図104を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。
図105を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域を返還する。
図106を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター間共有帯域として完全に返還する方法又はセクター間共有帯域として部分的に返還する方法を使用して返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を返還する。
図107を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが継続して周波数資源を使用するように現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域内にセクター共通帯域を定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義する。この際に、使用中の周波数資源をセクター専用帯域として返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これを、セクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図108を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター共通帯域を定義し、これをセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを使用できるようにする。この際に、使用中の周波数資源をセクター間共有帯域として返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター専用帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
図109を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、他のユーザーがユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図110を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源をセクター共通帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーがセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源を継続して使用するようにし、これをすべてのセクターでセクター共通帯域として再定義するようにする。この際に、ユーザーとまだ接続していない残りのセクターでユーザーが使用中である周波数資源を他のユーザーが占有すると、マルチセクター通信システムは、他の帯域をユーザーに割り当てた後に、この周波数資源をユーザーが使用するセクター共通帯域として再定義する。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域を定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター共通帯域として定義する。この際に、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。したがって、ユーザーがセクター中心領域からセル中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、すべてのセクターに共通の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これをセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を返還する。この際に、すべてのセクターに共通の空き帯域がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域又はセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターに共通の空き帯域を作り、この帯域をセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行について説明する。
図111乃至図117は、本発明の実施形態によるマルチセクター通信システムにおけるユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合のDCA実行を示す図である。
図111を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域を、現在セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。あるいは、セクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。
図112を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、現在セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。あるいは、セクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。
図113を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域をセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当て、使用中の周波数資源をセクター間共有帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域をユーザーに割り当て、使用中のセクタ間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。
図114を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域をセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することによりセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。あるいは、現在使用されているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域をセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、使用中の周波数資源をセクター専用帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。あるいは、セクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター専用帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター専用帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。
図115を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、現在使用されているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域内にセクター専用帯域を定義し、これをセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、使用中の周波数資源をセクター間共有帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター間共有帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター間共有帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりユーザーが位置したセクターでセクター間共有帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター間共有帯域内に定義されたセクター共通帯域を返還する。
図116を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域を他のセクターでセクター専用帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、現在使用されているセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図117を参照すると、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源をセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、ユーザーに割り当てられたセクター共通帯域内に定義されたセクター専用帯域をユーザーが位置したセクターに隣接しないセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として再使用することができるようにする。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、セクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーが継続して周波数資源を使用するようにする。あるいは、現在使用されているセクター共通帯域の周波数資源をそのまま保持する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりセクター共通帯域の周波数資源をユーザーが位置したセクターでセクター専用帯域として再定義し、これにより、ユーザーがこの周波数資源を継続して使用するようにする。
図示していないが、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内にセクター専用帯域を定義し、これを、セクター共通帯域を使用しているユーザーに割り当てる。また、マルチセクター通信システムは、現在ユーザーが使用しているセクター共通帯域の周波数資源とは異なる周波数資源をセクター専用帯域として定義し、これにより、ユーザーがこれを継続して使用するようにする。この際に、マルチセクター通信システムは、使用中の周波数資源をセクター共通帯域として返還する。したがって、ユーザーがセル中心領域からセクター中心領域に移動する場合に、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを即座に実行することにより、ユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。あるいは、現在使用されているセクター共通帯域の周波数資源をそのまま使用する間に、ユーザーが所定時間の間にセクター中心領域に滞在しているか、又はセクター共通帯域の周波数資源が不足すると、マルチセクター通信システムは、DCA手続きを実行することによりユーザーが位置したセクターでセクター共通帯域内の空き周波数資源をユーザーに割り当て、使用中のセクター共通帯域を返還する。
このように、ユーザーが定義されたセクター領域で分割された全周波数資源を使用している間に、セクター領域の負荷率が各セクター領域に設定された帯域を超過する場合に、マルチセクター通信システムは、空き帯域を使用する。より具体的に、この負荷率がセクター中心領域でユーザーの数の増加により設定されているセクター専用帯域を超過すると、マルチセクター通信システムは、セクター間共有帯域又はセクター共通帯域内の空き帯域をセクター専用帯域として定義し、これを使用する。この際に、セクター間共有帯域の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、ユーザーが位置したセクターのセクター間共有帯域内の空き周波数資源をセクター中心領域のためのセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、セクター共通帯域の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター中心領域のためのセクター専用帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
セクター間境界領域でユーザーの増加によりセクター間共有帯域の負荷率を超過すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域又はセクター共通帯域内の空き帯域をセクター間共有帯域として定義する。この際に、セクター専用帯域内の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、ユーザーが位置したセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域に共通の空き周波数資源をセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ここで、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域内に共通の空き周波数資源がない場合には、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、このセクター間境界領域に隣接した2つのセクターに対応するセクター専用帯域に共通の空き帯域を作り、この空き帯域をセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、セクター共通帯域内の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、セクター共通帯域内の空き周波数資源をセクター間境界領域のためのセクター間共有帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
セル中心領域でユーザーの増加によりセクター共通帯域の負荷率を超過すると、マルチセクター通信システムは、セクター専用帯域又はセクター共通帯域の空き帯域をセクター共通帯域として定義し、これを使用する。この際に、セクター専用帯域内の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、すべてのセクターのセクター専用帯域に共通の空き周波数資源をセル中心領域のためのセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ここで、すべてのセクターのセクター専用帯域に共通の空き周波数資源がない場合に、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター中心領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターのセクター専用帯域に共通の空き帯域を作り、この空き帯域をセル中心領域のためのセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。また、セクター間共有帯域内の空き帯域を使用する場合に、マルチセクター通信システムは、すべてのセクターのセクター間共有帯域内の空き周波数資源をセル中心領域のためのセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。ここで、すべてのセクターのセクター間共有帯域に共通の空き周波数資源がない場合に、マルチセクター通信システムは、他の周波数帯域をセクター間境界領域に位置したユーザーに割り当てることにより、すべてのセクターのセクター間共有帯域に共通の空き帯域を作り、この空き帯域をセル中心領域のためのセクター共通帯域として定義し、これをユーザーに割り当てる。
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものの範囲内で定められるべきである。