JP5390317B2 - 光学式ガス検知器 - Google Patents
光学式ガス検知器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5390317B2 JP5390317B2 JP2009211444A JP2009211444A JP5390317B2 JP 5390317 B2 JP5390317 B2 JP 5390317B2 JP 2009211444 A JP2009211444 A JP 2009211444A JP 2009211444 A JP2009211444 A JP 2009211444A JP 5390317 B2 JP5390317 B2 JP 5390317B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- led
- gas
- detection
- light
- lighting mode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
ガス検知素子としては、例えば、反応試薬がセルロースなどの多孔性の担体に含浸されてなるテープ状ガス検知素子(検知テープ)や、反応性物質が例えば適宜の担体に担持された試薬が、ガス透過部を有するディスク状の容器内に収容されて構成されたタブレット型ガス検知素子(検知タブ)などが知られている。
光源が第1のLEDおよび第2のLEDにより構成されており、
第1のLEDおよび第2のLEDを共に点灯させる同時点灯モードにおいて測定される検出光の、被検ガス導入前後の一定時間の間における強度変化を検出することにより被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス検出プロセス中において、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態を検出する光源LED発光異常検出動作を行う光源LED発光異常検出機構を備えており、
1回のガス検出プロセスは、第1のLEDおよび第2のLEDを共に点灯させる同時点灯モードによるガス濃度検出動作と、第1のLEDのみを点灯させる第1のLED点灯モードおよび第2のLEDのみを点灯させる第2のLED点灯モードによる光源LED発光異常検出動作とが交互に連続して行われる点灯動作サイクルが複数回繰り返して行われることにより、遂行され、
前記光源LED発光異常検出機構による光源LED発光異常検出動作においては、同一の点灯動作サイクルにおける、同時点灯モードにおいて測定される検出光強度、第1のLED点灯モードにおいて測定される検出光強度、および、第2のLED点灯モードにおいて測定される検出光強度のうちから選らばれた2つの検出光強度の検出光強度比が設定許容範囲を逸脱したことが検出されることにより、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態が検出されることを特徴とする。
本発明における「LEDの発光異常」とは、ガス検出動作において問題となる発光状態の変化をいうものとする。
図1は、本発明の光学式ガス検知器の一例におけるガス検出部の構成の概略を示す斜視図、図2は、図1に示すガス検出部の、(A)ガス検知テープの搬送方向に沿った方向の断面図、(B)ガス検知テープの搬送方向に直交する方向の断面図である。
この光学式ガス検知器は、検知対象ガスとの反応により呈色または変色するテープ状のガス検知素子(以下、「ガス検知テープ」という。)60に対して検知用光を照射する第1のLED20および第2のLED25を具えたガス検出部10と、第1のLED20および第2のLED25の点灯状態を制御する光源駆動制御機構30と、第1のLED20および第2のLED25よりの光が照射されたガス検知テープ60からの反射光による検出光の、被検ガス導入前後の一定時間の間における強度変化により被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス濃度検出機構40と、第1のLED20または第2のLED25の発光異常状態を検出する光源LED発光異常検出機構50とを具えている。
測定ヘッド11におけるガス検知テープ60の搬送方向に並ぶ2つの貫通孔のうちの他方の貫通孔13Bが被検ガス排出用流路とされていると共に、ガス検知テープ60の幅方向に並ぶ2つの貫通孔のうちの他方の貫通孔13Dが、被検ガス導入用流路とされている。
被検ガス導入用流路を構成する貫通孔13Dには、ガス検知テープ60に被検ガスを接触させるガス吸引ポンプ(図示せず)が接続されている。
先ず、ガス検知テープ60の未使用領域が測定ヘッド11における被検ガス導入用開口としての底面側開口121に対向するようセットされた状態において、当該未使用領域を測定領域として、同時点灯モード(α)における検出光強度(出力電圧Iα0 )が測定されると共に、第1のLED点灯モード(β)における検出光強度(Iβ0 )および第2のLED点灯モード(γ)における検出光強度(Iγ0 )が測定され、得られた結果が基準値として設定される。
そして、ガス吸引ポンプが作動されることにより被検ガスが被検ガス導入用流路を構成する貫通孔13Dを介して測定ヘッド11内に導入されると、被検ガスがガス検知テープ60の測定領域における表面に沿って流過されて被検ガス排出用流路を構成する貫通孔13Bから外部に排出されるが、被検ガス中に検知対象ガスが存在している場合には、当該検知対象ガスがガス検知テープ60に担持されている反応試薬と反応して検知対象ガスの濃度に応じた光学的濃度を有する反応痕Rが形成される。
1回のガス検出プロセスについて具体的に説明すると、図3に示すように、同時点灯モード(α)による点灯動作、第1のLED点灯モード(β)による点灯動作および第2のLED点灯モード(γ)による点灯動作が連続して行われる点灯動作サイクルが複数回繰り返して行われることにより、遂行され、同時点灯モード(α)によるガス濃度検出動作と、第1のLED点灯モード(β)および第2のLED点灯モード(γ)による光源LED発光異常検出動作とが交互に複数回繰り返して行われる。なお、図3は、便宜上、一部が省略されており、出力電圧の変化を破線により示してある。
以下、光源LED発光異常検出動作について、ガス検知テープ60の呈色がない場合と、ガス検知テープ60の呈色がある場合とに分けて具体的に説明する。
ガス検知テープ60の呈色がない場合においては、例えば、図4に示すように、第1のLED点灯モード(β)における反射光強度(出力電圧Iβ1 )と、第2のLED点灯モード(γ)における反射光強度(出力電圧Iγ1 )との比(Iβ1 /Iγ1 )の、当該ガス検出プロセスを行うに際して設定された基準値による基準反射光強度比(Iβ0 /Iγ0 )に対する比が設定許容範囲内にあるとき、第1のLED20および第2のLED25は共に正常な発光状態で動作されていると判断される。
一方、ガス検知テープ60の呈色がないにも関わらず、第1のLED点灯モード(β)における反射光強度(出力電圧Iβ2 )と、第2のLED点灯モード(γ)における反射光強度(出力電圧Iγ2 )との比(Iβ2 /Iγ2 )の、基準反射光強度比(Iβ0 /Iγ0 )に対する比が設定許容範囲を逸脱する場合には、第1のLED20または第2のLED25に発光異常が生じたものと判断される。図4は、第1のLED点灯モード(β)における反射光強度(出力電圧Iβ2 )が基準反射光強度(Iβ0 )と同等の大きさであり、第2のLED点灯モード(γ)における反射光強度(出力電圧Iγ2 )が基準反射光強度(Iγ0 )より減少していることから、第2のLED25の発光状態が経時的な光量低下により変化した場合を例示するものである。
ガス検知テープ60の呈色がある場合においても同様に、第1のLED点灯モード(β)における反射光強度と、第2のLED点灯モード(γ)における反射光強度との比の、基準値による基準反射光強度比(Iβ0 /Iγ0 )に対する比が設定許容範囲内にあるとき、第1のLED20および第2のLED25は共に正常な発光状態で動作されていると判断される。
一方、第1のLED20よりの検知用光および第2のLED25よりの検知用光の、ガス検知テープ60に形成された反応痕Rによる吸収量は互いに同程度であることから、第1のLED点灯モード(β)における反射光強度と、第2のLED点灯モード(γ)における反射光強度との比の、基準値による基準反射光強度比(Iβ0 /Iγ0 )に対する比が設定許容範囲を逸脱する場合には、第1のLED20または第2のLED25に発光異常が生じたものと判断される。
そして、第1のLED20または第2のLED25の発光異常状態が検出された場合には、警報が発せられると共に、例えば当該ガス検出プロセス全体のガス濃度検出結果、すなわち、当該ガス検知テープ60の測定領域に係るガス濃度検出結果がキャンセル(例えばガス濃度が「0(ppb)」と出力)され、その後、ガス検知テープ60の被検ガスに晒されていない新しい領域が測定ヘッド11に送りこまれ、基準値(Iα0 、Iβ0 、Iγ0 )の更新が行われた後、次のガス検出プロセスが開始される。なお、LEDの発光異常が、LEDの光量が初期光量より30%以上低下したことによるものであることが検出された場合には、別途トラブル警報が発せられてガス検出プロセス自体が停止される。
また、被検ガスを導入したにも関わらず呈色がない場合(検知対象ガスが含まれていない場合)には、ガス検知テープ60上における同一の測定領域が利用されてガス検出プロセスが行われ、さらに、同一の測定領域において、例えば120回のガス検出プロセスが行われた後においても、呈色がない場合には、ガス検知テープ60の被検ガスに晒されていない新しい領域が測定ヘッド11に送り込まれ、次のガス検出プロセスが開始される。
例えば、光源LED発光異常検出動作においては、同時点灯モード(α)における検出光強度(Iα)と、第1のLED点灯モード(β)における検出光強度(Iβ)との検出光強度比(Iβ/Iα)、または、第2のLED点灯モード(γ)における検出光強度(Iγ)との検出光強度比(Iγ/Iα)に基づいて、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態を検出する構成とすることもできる。
この場合においても、図4に示すように、各点灯動作サイクルにおける反射光強度比 (例えばIβ1 /Iα1 またはIγ1 /Iα1 )の、基準反射光強度比(Iβ0 /Iα0 またはIγ0 /Iα0 )に対する比が設定許容範囲を逸脱したことを検出することにより、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態を検出することができる。
さらにまた、第1のLEDよりの光が照射されたガス検知素子からの反射光、および、第2のLEDよりの光が照射されたガス検知素子からの反射光を、別個の受光素子により検出する構成とされていてもよい。
さらにまた、ガス検知素子はテープ状ガス検知素子(ガス検知テープ)に限定されず、例えば、全体が小型のディスク状であって、一面側中央にガス透過部が形成されたディスク状の容器内に、検知対象ガスに接触すると呈色または光学的濃度が変化する反応性物質が例えば適宜の担体に担持された粒子状試薬が収容されて構成されたタブレット型ガス検知素子であってもよい。
11 測定ヘッド
12 受光素子配設用貫通孔
121 底面側開口
13A,13B,13C,13D 貫通孔
16 ガス検知テープ押さえ部材
20 第1のLED
25 第2のLED
28 フォトダイオード(受光素子)
30 光源駆動制御機構
40 ガス濃度検出機構
50 光源LED発光異常検出機構
60 ガス検知素子(ガス検知テープ)
61 テープ収容リール
62 巻き取りリール
R 反応痕
Claims (2)
- 検知対象ガスとの反応によってガス検知素子に生ずる呈色の程度を、光源よりの光が照射された呈色箇所からの検出光の強度測定によって検出する光学式ガス検知器において、
光源が第1のLEDおよび第2のLEDにより構成されており、
第1のLEDおよび第2のLEDを共に点灯させる同時点灯モードにおいて測定される検出光の、被検ガス導入前後の一定時間の間における強度変化を検出することにより被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス検出プロセス中において、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態を検出する光源LED発光異常検出動作を行う光源LED発光異常検出機構を備えており、
1回のガス検出プロセスは、第1のLEDおよび第2のLEDを共に点灯させる同時点灯モードによるガス濃度検出動作と、第1のLEDのみを点灯させる第1のLED点灯モードおよび第2のLEDのみを点灯させる第2のLED点灯モードによる光源LED発光異常検出動作とが交互に連続して行われる点灯動作サイクルが複数回繰り返して行われることにより、遂行され、
前記光源LED発光異常検出機構による光源LED発光異常検出動作においては、同一の点灯動作サイクルにおける、同時点灯モードにおいて測定される検出光強度、第1のLED点灯モードにおいて測定される検出光強度、および、第2のLED点灯モードにおいて測定される検出光強度のうちから選らばれた2つの検出光強度の検出光強度比が設定許容範囲を逸脱したことが検出されることにより、第1のLEDまたは第2のLEDの発光異常状態が検出されることを特徴とする光学式ガス検知器。 - ガス検知素子が、反応試薬が担体に含浸されてなるテープ状ガス検知素子であることを特徴とする請求項1に記載の光学式ガス検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009211444A JP5390317B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 光学式ガス検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009211444A JP5390317B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 光学式ガス検知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011059041A JP2011059041A (ja) | 2011-03-24 |
JP5390317B2 true JP5390317B2 (ja) | 2014-01-15 |
Family
ID=43946832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009211444A Expired - Fee Related JP5390317B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 光学式ガス検知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5390317B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102445270A (zh) * | 2011-05-20 | 2012-05-09 | 上海蓝光科技有限公司 | 一种led芯片发光角度、分布的测试方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3485238B2 (ja) * | 1997-08-22 | 2004-01-13 | 理研計器株式会社 | テープ式ガス濃度測定装置 |
JP2009092600A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Olympus Corp | 光源装置および自動分析装置 |
-
2009
- 2009-09-14 JP JP2009211444A patent/JP5390317B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011059041A (ja) | 2011-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10694984B2 (en) | Test method and test drive for analysing a body fluid | |
JP4875391B2 (ja) | 検体分析装置 | |
US10976240B2 (en) | Concentration measurement device | |
US20060275920A1 (en) | Apparatus and method for discriminating among lateral flow assay test indicators | |
JPWO2006104005A1 (ja) | 検体分析方法および検体分析装置 | |
JPWO2009054516A1 (ja) | 試料検知装置およびこれを備えた測定装置 | |
JP4948540B2 (ja) | 複数試料の反応を同時に行うためのラボラトリ装置 | |
JP5390317B2 (ja) | 光学式ガス検知器 | |
KR102245011B1 (ko) | 체액에서의 분석물의 농도를 결정하기 위한 방법 및 디바이스 | |
JP5301254B2 (ja) | 光学式ガス検知器 | |
US20200124539A1 (en) | Probing film that absorbs and reacts with gases, with light of different wavelengths for higher gas sensitivity | |
EP3403074B1 (en) | Probing film that absorbs and reacts with gases, with transmitted light for higher gas sensitivity | |
JP6691970B2 (ja) | 光学センサ装置 | |
JP6287195B2 (ja) | 蛍光測定装置 | |
JP4795733B2 (ja) | 分析装置 | |
WO2021166606A1 (ja) | 成分測定装置、成分測定装置セット及び情報処理方法 | |
WO2021166471A1 (ja) | 成分測定装置、成分測定装置セット及び情報処理方法 | |
JP2012013450A (ja) | 蛍光検出装置 | |
US20220371016A1 (en) | Component measurement apparatus, component measurement apparatus set, and information processing method | |
WO2021166470A1 (ja) | 成分測定装置、成分測定装置セット及び情報処理方法 | |
WO2021166561A1 (ja) | 成分測定装置、成分測定装置セット及び情報処理方法 | |
WO2022176488A1 (ja) | 成分測定装置、成分測定装置セット及び情報処理方法 | |
JP2005188963A (ja) | 滴定分析装置 | |
US9645089B1 (en) | Method for determining optode quality | |
US20230314311A1 (en) | Laser gas analyzer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130709 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131010 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5390317 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |