JP5388755B2 - 金属酸化物蛍光体微粒子 - Google Patents
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Description
〔1〕 沸点が250℃以上であるポリオール系溶媒中、金属酸化物前駆体と、分子末端に反応性のアルコキシシリル基を有し、かつ、分子量が300〜3000であるポリシルセスキオキサン誘導体とを200〜300℃での反応に供することにより得られる金属酸化物蛍光体微粒子であって、金属酸化物は、亜鉛、ユーロピウム、及び、イットリウムからなる群より選ばれる金属の酸化物である、金属酸化物蛍光体微粒子
〔2〕 沸点が250℃以上であるポリオール系溶媒中、金属酸化物前駆体と、分子末端に反応性のアルコキシシリル基を有し、かつ、分子量が300〜3000であるポリシルセスキオキサン誘導体とを200〜300℃での反応に供する工程を含む、金属酸化物蛍光体微粒子の製造方法であって、該金属酸化物は、亜鉛、ユーロピウム、及び、イットリウムからなる群より選ばれる金属の酸化物である、製造方法、ならびに
〔3〕 樹脂と前記〔1〕記載の金属酸化物蛍光体微粒子とを含有してなる、樹脂組成物
に関する。
金属酸化物蛍光体微粒子の平均粒子径とは、金属酸化物蛍光体微粒子の一次粒子の平均粒子径のことであり、動的光散乱法にて測定し、それらの平均値を平均粒子径とする。
シリコーン誘導体の分子量とは重量平均分子量のことを意味し、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算にて求める。
内部標準物質を用いた1H−NMRによる定量及び示差熱熱重量分析による重量減少の値から算出する。
蒸留法によって測定する。なお、常圧下での測定が困難な場合は、測定可能な蒸気圧下での沸点を測定する。
オートクレーブ用ガラス容器に、無水酢酸亜鉛1.54g(4mmol)、ポリシルセスキオキサン誘導体「KC89」(信越化学社製、分子量約400、有機官能基:メチル基、メトキシ基含有量46重量%)8.0g(金属酸化物前駆体100重量部に対して519重量部)、テトラエチレングリコール80mL(沸点314℃、金属酸化物前駆体とポリシルセスキオキサン誘導体の総量100重量部に対して943重量部)を加えた。オートクレーブ(耐圧ガラス社製)内にガラス容器を入れて、ガラス容器とオートクレーブの反応容器のギャップ間にテトラエチレングリコール30gを加えてから密封した。攪拌しながら20℃/分の速度で300℃まで昇温し、300℃で10分間保持した後、室温までゆっくり冷却した。その後、得られた溶液をジエチルエーテルにより析出させ、遠心分離機にて黄白色の固体(酸化亜鉛蛍光体微粒子)を回収した。
実施例1において、KC89を8.0g用いる代わりに、「KR500」(信越化学社製、分子量約1000、有機官能基:メチル基、メトキシ基含有量28重量%)を8.0g用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を得た。
実施例1において、KC89を8.0g用いる代わりに、「X-40-9225」(信越化学社製、分子量2000〜3000、有機官能基:メチル基、メトキシ基含有量24重量%)を8.0g用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を得た。
実施例1において、加熱前のオートクレーブ用ガラス容器に、酢酸ユウロピウムを0.05g(0.1mmol)をさらに加えた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛・ユウロピウム蛍光体微粒子を得た。なお、KC89の使用量は、金属酸化物前駆体100重量部に対して503重量部であった。
実施例1において、無水酢酸亜鉛を1.54g(4mmol)用いる代わりに、酢酸イットリウムを1.36g(4mmol)用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を得た。なお、KC89の使用量は、金属酸化物前駆体100重量部に対して588重量部であった。
実施例1において、KC89を8.0g用いる代わりに、アルコキシ基含有シリコーンレジン「X-40-9246」(信越化学社製、分子量4000〜6000、有機官能基:メチル基、加水分解性基:メトキシ基、メトキシ基含有量10重量%)を8.0g用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を調製した。
実施例1において、KC89を8.0g用いる代わりに、アルコキシ基含有シリコーンレジン「X-40-9250」(信越化学社製、分子量10000〜20000、有機官能基:メチル基、加水分解性基:メトキシ基、メトキシ基含有量25重量%)を8.0g用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を調製した。
実施例1において、KC89を8.0g用いる代わりに、シランカップリング剤「KBM13」(メチルトリメトキシシラン、信越化学社製、分子量136.2、メトキシ含有量68重量%)を8.0g用いた以外は、実施例1と同様にして酸化亜鉛蛍光体微粒子を調製した。
得られた微粒子が溶媒に分散するか否かを評価する。分散する場合を「○」、分散しない場合を「×」とし、分散する場合には分散媒も併せて示した。
得られた微粒子を、日立蛍光光度計F4500を用いて365nmの波長で励起させた際の蛍光スペクトルを取得し、その極大波長を測定する。なお、測定には、試験例1で分散させた微粒子の溶液をサンプルとして用いた。
得られた微粒子について、粒子濃度が1重量%のメタノール溶液を調製し、365nmの波長で励起させた際の発光強度を、以下の判断基準に従って評価する。
A:一般的な照明が点灯した部屋でも十分に発光が確認できる
B:一般的な照明が点灯した部屋で何とか発光が確認できる
C:暗室のみで発光が確認できる
D:暗室でも発光が確認できない
攪拌機、還流冷却器及び窒素導入管を備えた容器に、ブチルアクリレート40g、アクリル酸2g、及び酢酸エチル30gを加えた。重合開始剤として、アゾイソブチロニトリル0.01gを加え、窒素置換後、60℃で8時間反応を行い、さらに酢酸エチル60gを加えてアクリル樹脂溶液を得た。次いで、該溶液の10gに、表2に示す蛍光体微粒子の分散液(分散溶媒:酢酸エチル、分散濃度:10重量%)0.5gをそれぞれ加え、剥離処理を施したPET上に膜厚30μmになるようにキャストし、乾燥することによりシートAを得た。
分散例1と同様の実験装置に、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(スノーテックスO-40、日産化学社製、固形分濃度40重量%)20.0g、メタノール20.0g、及び2-メトキシエタノール5.0gを加えた。そこに、テトラエトキシシラン2.0g、及びジメチルジメトキシシラン(商品名:KBM22、信越化学社製)2.0gをメタノール4.0gに溶解した液を滴下ロートを用いて5分間かけて滴下して、60℃で15分間攪拌後、2-プロパノール20.0gを添加した。次いで、そこに、X-40-9225 40.0gを2-プロパノール40.0gに溶解した液を30分間かけて滴下し、60℃で1時間攪拌後、室温(25℃)に冷却した。溶媒を減圧下で留去して、水を除き、2-プロパノール20gを添加して濃度を調整して、シリカ含有シリコーン樹脂溶液を得た。次に、該溶液10gに、表2に示す蛍光体微粒子の分散液(分散溶媒:酢酸エチル、分散濃度:10重量%)0.5gをそれぞれ加え、剥離処理を施したPET上に膜厚100μmになるようにキャストし、100℃で1時間乾燥することによりシートBを得た。
得られたシートの外観を目視で観察し、蛍光体微粒子が良好に分散して透明性が良好の場合を「○」、分散せずに透明性が不良の場合を「×」とした。
得られたシートを、250℃で100時間保持して、その透明性を試験例4と同様にして評価する。
得られたシートを、日立蛍光光度計F4500を用いて365nmの波長で励起させた際の蛍光スペクトルを取得し、その極大波長を測定する。
Claims (5)
- 沸点が250℃以上であるポリオール系溶媒中、金属酸化物前駆体と、分子末端に反応性のアルコキシシリル基を有し、かつ、分子量が300〜3000であるポリシルセスキオキサン誘導体とを200〜300℃での反応に供することにより得られる金属酸化物蛍光体微粒子であって、金属酸化物は、亜鉛、ユーロピウム、及び、イットリウムからなる群より選ばれる金属の酸化物である、金属酸化物蛍光体微粒子。
- 金属酸化物蛍光体微粒子の平均粒子径が1〜100nmである、請求項1記載の金属酸化物蛍光体微粒子。
- ポリシルセスキオキサン誘導体中のアルコキシ基の含有量が10〜46重量%である、請求項1又は2記載の金属酸化物蛍光体微粒子。
- 沸点が250℃以上であるポリオール系溶媒中、金属酸化物前駆体と、分子末端に反応性のアルコキシシリル基を有し、かつ、分子量が300〜3000であるポリシルセスキオキサン誘導体とを200〜300℃での反応に供する工程を含む、金属酸化物蛍光体微粒子の製造方法であって、該金属酸化物は、亜鉛、ユーロピウム、及び、イットリウムからなる群より選ばれる金属の酸化物である、製造方法。
- 樹脂と請求項1〜3いずれか記載の金属酸化物蛍光体微粒子とを含有してなる、樹脂組成物。
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