JP5387960B2 - 平行系実体顕微鏡用対物レンズ - Google Patents

平行系実体顕微鏡用対物レンズ Download PDF

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本発明は、平行系実体顕微鏡用の対物レンズに関する。
近年、発生・遺伝学や再生医療等の分野では、GFPなどの導入によるタンパク質分子の発現の量・場所を、実体顕微鏡を用いて蛍光観察する用途が増えている。これらの観察対象として、マウスなどの小動物を扱うことも多い。したがって、実体顕微鏡の対物レンズには、長い作動距離と広い視野が必要とされるとともに、微弱な蛍光をより明るく観察するための高い開口数が求められる。また、広い波長領域に亘って高い解像度を得るために、色収差の発生を極力抑えたアポクロマート級の対物レンズも求められている。このような実体顕微鏡用対物レンズとして、例えば、下記の特許文献1〜4に記載されたものが開示されている。
特開2001−147378号公報 特開2001−221955号公報 特開2004−54259号公報 特開2007−292935号公報
文献1,2に記載の実施例には、焦点距離が約80mmと約50mmで色収差が優れていることを特徴とした平行系実体顕微鏡用対物レンズが開示されている。これらの対物レンズは、焦点距離により開口数は異なるが、仮に80mmに全て規格化した場合、開口数は最大で0.131とあまり大きくなく、昨今要望されている蛍光観察時の明るさや、高倍率の変倍光学系との組み合わせを考慮すると、十分とはいえない。
これに対し、文献3,4に記載の実施例には、上記例よりも開口数の大きい平行系実体顕微鏡用対物レンズが開示されている。しかしながら、文献3,4に開示の対物レンズは、開口数は大きいが色収差、特にg線の残存が見られる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、長い作動距離を有し、開口数が大きく、かつ色収差の発生を極力抑えたアポクロマート級の平行系実体顕微鏡用の対物レンズを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、物体からの光を平行光束に変換し、その後に続く左右両眼用の二つの変倍光学系へ導く平行系実体顕微鏡用対物レンズであって、前記変倍光学系側から物体側へ向かって順に並んだ、前記変倍光学系側に凹面を向けた負の単レンズと、少なくとも1つ以上の正の単レンズとからなる第1レンズ群と、接合レンズを2つ以上有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群とからなり、物体面から前記第2レンズ群を構成する最も物体側のレンズまでの光軸上の距離をDOとし、前記対物レンズの焦点距離をFとし、次式 0.55<DO/F<0.90 の条件を満足するとともに、前記第2レンズ群中の前記接合レンズを構成する負レンズ成分のアッベ数をν2nとしたとき、次式 39<ν2n<60 の条件を満足する。
本発明に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、前記接合レンズを構成する負レンズ成分の部分分散比をθgF(n)とし、前記接合レンズを構成する正レンズ成分の部分分散比をθgF(p)としたとき、前記第2レンズ群中の全ての接合レンズは、次式 0.00<θgF(n)−θgF(p)<0.04 の条件を満足することが好ましい。
但し、前記部分分散比θgFは、硝材のg線に対する屈折率をngとし、硝材のF線に対する屈折率をnFとし、硝材のC線に対する屈折率をnCとしたとき、次式 θgF=(ng−nF)/(nF−nC) と規定する。
本発明に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式 2.0<|f1/F|<4.0 の条件を満足することが好ましい。
本発明に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、前記第2レンズ群中の最も物体側に位置する接合レンズの接合面の曲率半径をr2bとしたとき、次式 0.65<|r2b/F|<0.90 の条件を満足することが好ましい。
本発明に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズにおいて、前記対物レンズは、厚さ10mmにおける反射損失を含まない波長380nmでの内部透過率が90%以上のガラス材料で構成されていることが好ましい。
本発明によれば、長い作動距離を有し、開口数が大きく、かつ色収差の発生を極力抑えたアポクロマート級の平行系実体顕微鏡用対物レンズを提供することができる。
第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズのレンズ構成図である。 第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図である。 第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズのレンズ構成図である。 第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図である。 第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズのレンズ構成図である。 第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図である。 上記対物レンズを搭載する、平行系実体顕微鏡の構成概略図である。
以下、本実施形態について、図面を用いて説明する。まず、本実施形態に係る対物レンズを備える、平行系実体顕微鏡(平行系単対物型双眼顕微鏡)について説明する。本実施形態に係る平行系実体顕微鏡は、図7に示すように、物体1から順に並んだ、一つの対物レンズ2と、この対物光学系2の光軸に平行に配置された右眼用と左眼用との二つの変倍光学系3と、結像光学系4と、接眼光学系5とを有し、物体1からの光を対物レンズ2により平行光束に変換し、変倍光学系3を介して、結像光学系4により像6を形成して、接眼光学系5にて観察する構成となっている。このような構成の実体顕微鏡では、凹凸のある物体を観察した場合、両眼で見た場合と同じように立体感を持って観察(いわゆる立体視)できるようになっている。
本実施形態において、上記対物レンズ2は、変倍光学系側から物体面側に向かって順に並んだ、変倍光学系側に凹面を向けた負レンズ(図1ではレンズL1が該当)と、少なくとも1つ以上の正レンズ(図1ではレンズL2が該当)とを有する第1レンズ群G1と、2組以上の接合レンズ(図1ではレンズL3〜L5及びL6〜L8からなる2組の接合レンズが該当)を有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成される(図1参照)。
第1レンズ群G1に含まれる負レンズは、長いバックフォーカス、すなわち長い作動距離を確保するために必要である。さらに、このレンズが持つ負の屈折力により、対物レンズ全系でのペッツバール和を低く抑え、像の平坦性を良好に保つことができる。
第1レンズ群に含まれる負レンズは、変倍光学系側に凹面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。この形状により、変倍光学系の高倍時における高次の球面収差の補正に有効であるとともに、低倍時に対物レンズの光軸側を通る光束に対しても非点収差の発生を抑えることができる。
第2レンズ群は、2組以上の接合レンズを有し、全体として正の屈折力を持つ。このように、第2レンズ群では、複数の接合レンズを設けることで、屈折力を分割し、構成するレンズの曲率を小さくして収差の発生を抑え、各接合レンズでは個々で色収差を補正している。
そして、上記構成の基、本実施形態に係る対物レンズは、物体面から第2レンズ群を構成する最も物体側レンズまでの光軸上の距離をDOとし、対物レンズの焦点距離をFとし、以下の条件式(1)を満足する。
0.55<DO/F<0.90 …(1)
上記条件式(1)は、対物レンズの適切な作動距離の範囲を規定するものである。実体顕微鏡の場合、単に対象物を観察するのみならず、観察しながら作業を行うことが多く、十分な作業空間を確保するために、作動距離は長い方が望ましい。この条件式(1)の下限値を下回ると、十分な作業空間が得られず、実体顕微鏡としての機能の一部が損なわれてしまう。また、条件式(1)の上限値を上回ると、作動距離が長くなってアイポイントが高くなり過ぎたり、対物レンズの径が大きくなって製造コストが上がってしまったりといった弊害を生じる。
ところで、接合レンズを構成する正レンズ成分に異常分散ガラスを用いることは、従来の実体顕微鏡用の対物レンズでも行われているが、それと組み合わせる負レンズ成分に分散の大きいフリント系のガラスを用いると、これらレンズ成分間の部分分散比の差が大きくなり、2次スペクトルが残存してしまう。さらに、2次スペクトルを低減させるためには、第2レンズ群に含まれる接合レンズの負レンズ成分の硝材に、分散が中程度(具体的にはアッベ数が50前後)で、正レンズとの部分分散比の差が小さくなるような硝材を選ぶことが必要となる。また、蛍光観察を行う場合には、励起光として使用する波長域において透過率が高く、自家蛍光が少ないことが対物レンズに要求される。一般に、分散の大きいフリント系のガラスでは、短波長域での透過率が低く、自家蛍光も大きくなる傾向がある。したがって、フリント系のガラスの使用を制限することは、蛍光観察においても明るく、S/N比の良い像を得ることにも繋がる。
そこで、本実施形態に係る対物レンズにおいては、第2レンズ群中の接合レンズを構成する負レンズ成分のアッベ数をν2nとし、前記接合レンズを構成する負レンズ成分の部分分散比をθgF(n)とし、前記接合レンズを構成する正レンズ成分の部分分散比をθgF(p)としたとき、第2レンズ群中の全ての接合レンズが、以下の条件式(2),(3)を満足するように構成されている。
39<ν2n<60 …(2)
0<θgF(n)−θgF(p)<0.04 …(3)
上記条件式(2),(3)は、色収差を良好に補正し、かつ短波長側の透過率を確保するため、第2レンズ群の接合レンズに使用するガラスについて規定したものである。この条件式(2)の下限値を下回ると、短波長側の透過率を確保することが困難となる。また、条件式(2)の上限値を上回ると、接合した正レンズとの分散の差が小さく、接合面の曲率半径が小さくなるため、球面収差やコマ収差が悪化する。
上記条件式(3)は、2次スペクトルを低減させるため、第2レンズ群の接合レンズに使用するガラスについて規定したものである。この条件式(3)の上限値を上回ると、基準波長(本実施形態ではd線)に対して短波が補正過剰の状態になり、特に変倍光学系で高倍にしたときには色つきの目立つ像となる。また、条件式(3)の下限値を下回ると、部分分散比の差が負となる正レンズ成分と負レンズ成分との組合わせとなり、色収差の補正不足となる。
なお、本実施形態の効果を確実なものとするために、条件式(3)の上限値を0.03とすることが好ましい。この構成により、色収差をさらに低減させることが可能となる。
さらに、本実施形態においては、対物レンズを構成するレンズとして、厚さ10mmにおける反射損失を含まない波長380nmでの内部透過率が90%以上であるガラス材料を用いることが好ましい。
蛍光観察では、物体を照明する照明光として、紫外域から可視域のある特定波長の光を選択して照明する。したがって、本実施形態のように、紫外域から可視域までの波長域において透過率が高ければ、照明光の強度を強くでき、物体からの蛍光の明るさを増大させることができる。また、光学ガラスには、光、特に紫外域の光を当てると自家蛍光を発するものがある。対物レンズの自家蛍光は、観察像にとって不必要なバックグランドとなり、結像のコントラストを落とすことになるため、本実施形態のように自家蛍光が低いことが好ましい。
また、本実施形態に係る対物レンズは、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、第2レンズ群の最も物体側に位置する接合レンズの接合面の曲率半径をr2bとしたとき、以下の条件式(4)、(5)の条件を満足することが好ましい。
2.0<|f1/F|<4.0 …(4)
0.65<|r2b/F|<0.90 …(5)
上記条件式(4)は、第1レンズ群の適切な焦点距離を規定するものである。この条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズ群の屈折力が相対的に大きくなり、像面の平坦性が悪化する上、作動距離を確保することも困難になる。また、条件式(4)の上限値を上回ると、最低倍時の周辺光束が広がり、それに伴いレンズ径が大きくなってしまい、重量、大きさ、コスト面等で不利になる。
上記条件式(5)は、変倍光学系の低倍時の収差を良好に補正するためのものである。この条件式(5)の上限値を上回っても、下限値を下回っても、対物レンズの周辺を通る光線で歪曲収差や非点収差を補正することが困難になる。
以上の施策により、長い作動距離と高い開口数を持ちつつ、色収差が極めて小さく、蛍光観察にも優れた性能を発揮する、実体顕微鏡用の対物レンズを実現することが可能になる。
以下、本実施形態に係る各実施例について、図面に基づいて説明する。各実施例においては、対物レンズに続く変倍光学系側から物体(標本)面側へ逆追跡した形式で記載している。
以下に、表1〜表3を示すが、これらは第1〜第3実施例における各諸元の表である。[全体諸元]において、Fは対物レンズ全系の焦点距離、NAは変倍光学系最高倍率時における最大開口数を示す。また、[レンズデータ]において、面番号は変倍光学系側から物体面へ向かって数えたレンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径を、dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔を、ndはd線(波長587.5620nm)に対する屈折率を、νdはd線に対するアッベ数を、θgFは部分分散比を、T380は各硝材が厚さ10mmにおける表面反射を含まない波長380nmでの内部透過率を示す。なお、[レンズデータ]は逆追跡の順となっているため、最終面からのバックフォーカスの値が、実際の使用においては作動距離になる。[条件式]においては、上記条件式(1)〜(5)に対応する値を示す。
表中において、焦点距離F、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、一般に「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
(第1実施例)
第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズについて、図1、図2及び表1を用いて説明する。第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、図1に示すように、変倍光学系側から物体面側に向かって順に並んだ、変倍光学系側に凹面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸レンズL2とを有する第1レンズ群G1と、両凸レンズL3と両凹レンズL4と両凸レンズL5とからなる接合レンズと、両凸レンズL6と両凹レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8とを有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成される。
表1に第1実施例における各諸元の値を掲げる。なお、表1の[レンズデータ]における面番号1〜13は、図1に示す面1〜13に対応している。
(表1)
[全体諸元]
F=80.05mm,NA=0.156,光軸間距離26mm,最大画角12.3°
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd θgF T380
1 -46.17437 5.5 1.64000 60.1 0.5370 0.934
2 -87.43591 0.3 1.00000
3 171.07535 11.0 1.61720 54.0 0.5521 0.951
4 -95.76709 2.0 1.000000
5 235.90272 10.6 1.49782 82.5 0.5390 0.999
6 -88.91997 3.7 1.72916 54.7 0.5442 0.967
7 68.72604 18.1 1.49782 82.5 0.5390 0.999
8 -81.47993 0.3 1.00000
9 140.08427 15.1 1.49782 82.5 0.5390 0.999
10 -63.87977 4.0 1.73400 51.5 0.5486 0.959
11 836.69382 0.3 1.00000
12 81.72410 10.5 1.49782 82.5 0.5390 0.999
13 -398.36063 63.056 1.00000
[条件式]
条件式(1)DO/F = 0.788
条件式(2)ν2n = 54.7 , 51.5
条件式(3)θgF(n)−θgF(p) = 0.0052 , 0.0096
条件式(4)|f1/F| = 2.81
条件式(5)|r2b/F| = 0.798
表1に示す諸元の表から、本実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、上記条件式(1)〜(5)を全て満たすことが分かる。
図2は、第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図であり、上述の通り、変倍光学系側より光線を入射させて物体(標本)面上で評価したものである。その際、変倍光学系の入射瞳位置は、低倍時43mm、高倍時275mmとして計算している。また、図中のyは像高を示す。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。図2に示す収差図から明らかであるように、第1実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、良好に収差補正されていることが分かる。
(第2実施例)
第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズについて、図3、図4及び表2を用いて説明する。第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、図3に示すように、変倍光学系側から物体面側に向かって順に並んだ、変倍光学系側に凹面を向けた負メニスカスレンズL1と、両凸レンズL2とを有する第1レンズ群G1と、両凹レンズL3と両凸レンズL4とからなる接合レンズと、両凸レンズL5と両凹レンズL6とからなる接合レンズと、両凸レンズL8とを有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成される。
表2に第2実施例における各諸元の値を掲げる。なお、表2の[レンズデータ]における面番号1〜12は、図3に示す面1〜12に対応している。
(表2)
[全体諸元]
F=80.05mm,NA=0.156,光軸間距離26mm,最大画角12.3°
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd θgF T380
1 -45.26656 5.1 1.64000 60.1 0.5370 0.934
2 -76.49852 0.2 1.00000
3 113.21778 11.2 1.60300 65.5 0.5401 0.935
4 -119.89830 6.7 1.00000
5 -466.41571 4.2 1.69680 55.5 0.5434 0.959
6 57.03237 20.2 1.49782 82.5 0.5390 0.999
7 -80.70891 0.2 1.00000
8 108.72916 17.7 1.49782 82.5 0.5390 0.999
9 -55.52685 3.5 1.72916 54.7 0.5444 0.967
10 288.21710 0.2 1.00000
11 79.39600 11.7 1.49782 82.5 0.5390 0.999
12 -205.74579 60.882 1.00000
[条件式]
条件式(1)DO/F = 0.761
条件式(2)ν2n = 55.5, 54.7
条件式(3)θgF(n)−θgF(p) = 0.0044 , 0.0054
条件式(4)|f1/F| = 2.31
条件式(5)|r2b/F| = 0.694
表2に示す諸元の表から、本実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、上記条件式(1)〜(5)を全て満たすことが分かる。
図4は、第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図である。図4に示す収差図から明らかであるように、第2実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、良好に収差補正されていることが分かる。
(第3実施例)
第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズについて、図5、図6及び表3を用いて説明する。第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズは、図5に示すように、変倍光学系側から物体面側に向かって順に並んだ、両凸レンズL1と、変倍光学系側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、両凸レンズL3とを有する第1レンズ群G1と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL4と両凸レンズL5とからなる接合レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL6と両凸レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8とを有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群G2とから構成される。
表3に第3実施例における各諸元の値を掲げる。なお、表3の[レンズデータ]における面番号1〜14は、図5に示す面1〜14に対応している。
(表3)
[全体諸元]
F=80.10mm,NA=0.156,光軸間距離26mm,最大画角12.3°
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd θgF T380
1 404.37637 6.4 1.56907 71.3 0.5451 0.988
2 -212.93659 7.9 1.00000
3 -58.02200 5.5 1.75500 52.3 0.5475 0.956
4 -172.93495 0.5 1.00000
5 101.54121 9.8 1.57501 41.5 0.5767 0.913
6 -284.54906 5.0 1.00000
7 923.11141 4.0 1.73400 51.5 0.5486 0.959
8 61.47587 18.1 1.49782 82.5 0.5390 0.999
9 -96.64575 0.4 1.00000
10 230.46099 3.7 1.83481 42.7 0.5642 0.913
11 58.54162 15.8 1.49782 82.5 0.5390 0.999
12 -194.16268 0.4 1.00000
13 69.67923 11.3 1.49782 82.5 0.5390 0.999
14 -1191.83400 63.8 1.00000
[条件式]
条件式(1)DO/F = 0.797
条件式(2)ν2n = 51.5 , 42.7
条件式(3)θgF(n)−θgF(p) = 0.0096 , 0.0252
条件式(4)|f1/F| = 3.61
条件式(5)|r2b/F| = 0.731
表3に示す諸元の表から、本実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、上記条件式(1)〜(5)を全て満たすことが分かる。
図6は、第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズの横収差図である。図6に示す収差図から明らかであるように、第3実施例に係る平行系実体顕微鏡用対物レンズでは、良好に収差補正されていることが分かる。
なお、本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L1〜L8 対物レンズの構成レンズ

Claims (5)

  1. 物体からの光を平行光束に変換し、その後に続く左右両眼用の二つの変倍光学系へ導く平行系実体顕微鏡用対物レンズであって、
    前記変倍光学系側から物体側へ向かって順に並んだ、前記変倍光学系側に凹面を向けた負の単レンズと、少なくとも1つ以上の正の単レンズとからなる第1レンズ群と、
    接合レンズを2つ以上有し、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群とからなり、
    物体面から前記第2レンズ群を構成する最も物体側のレンズまでの光軸上の距離をDOとし、前記対物レンズの焦点距離をFとし、次式
    0.55<DO/F<0.90
    の条件を満足するとともに、
    前記第2レンズ群中の前記接合レンズを構成する負レンズ成分のアッベ数をν2nとしたとき、次式
    39<ν2n<60
    の条件を満足することを特徴とする平行系実体顕微鏡用対物レンズ。
  2. 前記接合レンズを構成する負レンズ成分の部分分散比をθgF(n)とし、前記接合レンズを構成する正レンズ成分の部分分散比をθgF(p)としたとき、前記第2レンズ群中の全ての接合レンズは、次式
    0.00<θgF(n)−θgF(p)<0.04
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ。
    但し、前記部分分散比θgFは、硝材のg線に対する屈折率をngとし、硝材のF線に対する屈折率をnFとし、硝材のC線に対する屈折率をnCとしたとき、次式 θgF=(ng−nF)/(nF−nC) と規定する。
  3. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    2.0<|f1/F|<4.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ。
  4. 前記第2レンズ群中の最も物体側に位置する接合レンズの接合面の曲率半径をr2bとしたとき、次式
    0.65<|r2b/F|<0.90
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ。
  5. 前記対物レンズを構成するレンズは、厚さ10mmにおける反射損失を含まない波長380nmでの内部透過率が90%以上であるガラス材料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の平行系実体顕微鏡用対物レンズ。
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