以下、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態と称する)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施の形態であるコンテンツダウンロードシステムの基本概念を示している。
このコンテンツダウンロードシステム1は、コンテンツを視聴するユーザ宅などに設置される受信装置10、ネットワーク2を介して接続された受信装置10からの要求に応じ、コンテンツをダウンロードさせる通信型供給装置20A、およびテレビジョン放送信号を用いてコンテンツを放送する放送型供給装置20Bから構成される。
なお、本実施の形態において、ダウンロードとは、受信装置10がネットワーク2を介して通信型供給装置20Aからコンテンツなどの電子データを転送させて蓄積する処理と、受信装置10がテレビジョン放送信号を用いて放送されたコンテンツを受信して蓄積する処理の双方を指すものとする。また、コンテンツとは、映像とそれに対応する音声を再生するためのAVデータ、それに対応する字幕データなどを含み暗号化されているものとする。
ネットワーク2は、インタネットに代表されるデータ通信網である。なお、コンテンツダウンロードシステム1においては、コンテンツをダウンロードして利用するので、その通信速度は高速であることが望ましいが必須ではない。
衛星3は、放送型供給装置20Bによるテレビジョン放送を中継する。ただし、放送型供給装置20Bによるテレビジョン放送は、衛星放送波に限定されず、地上波を用いたり、CATV網を介したりするものであってもよい。また、テレビジョン放送波以外の放送波、例えばデジタルラジオ放送波を用いるようにしてもよい。
受信装置10は、例えばテレビジョン受像機に内蔵されたり、テレビジョン受像機に外付けされたりするものを想定する。
通信型供給装置20Aは、ネットワーク2上に設けられた複数のサーバ等によって構成される。放送型供給装置20Bは、例えば、テレビジョン放送局に設けられる。以下、通信型供給装置20Aと放送型供給装置20Bを統合して、適宜、供給装置20とも称する(詳細は図4を参照して後述する)。
このコンテンツダウンロードシステム1によれば、図2に示すように、受信装置10のユーザは、通信型供給装置20Aからネットワーク2を介して、コンテンツAをダウンロード(取得、蓄積)させることができ、その後、受信装置10に蓄積されているコンテンツAを、許容されている利用期間内の任意のタイミングで再生(視聴)することができる。
また、コンテンツダウンロードシステム1によれば、図3に示すように、受信装置10のユーザは、放送型供給装置20Bから放送されるコンテンツAをダウンロード(受信、蓄積)させることができ、その後、受信装置10に蓄積されているコンテンツAを、許容されている利用期間内の任意のタイミングで再生(視聴)することができる。
次に、コンテンツダウンロードシステム1を構成する受信装置10と供給装置20の詳細な構成例について、図4を参照して説明する。
受信装置10は、ブラウザ11、ダウンローダ12、ストレージ13、ECG14、AVプレイヤ15、DRM(Digital Rights Management)クライアント16、および外部出力部17から構成される。
ブラウザ11は、通信型供給装置20AにアクセスしてHTML(Hypertext Markup Language)文書またはBML(Broadcast Markup Language)文書などを取得して対応するWebページを表示させる。また、ブラウザ11は、通信型供給装置20AのWebサーバ21から取得するHTML文書、BML文書などに基づき、コンテンツダウンロードサービスの利用契約、パッケージ(コンテンツの商品単位)の購入、ダウンロードするコンテンツの選択、購入履歴の表示、課金キャンセルなどの操作をユーザがインタラクティブに実行できるWebページを表示させる。特に、ブラウザ11は、ダウンロード可能なコンテンツの一覧を示すとともに、ダウンロードするコンテンツをユーザに選択させるインタラクティブなユーザインタフェースであるダウンロード可能コンテンツリスト51(図6A)をユーザに提示し、ダウンロードするコンテンツをユーザに選択させることができる。
ダウンローダ12は、ブラウザ11またはECGのヘルプアプリケーションとして通信型供給装置20Aからコンテンツなどを転送させてストレージ13に出力する。ダウンローダ12は、HTML/BML文書82(図9)に基づくブラウザ11の制御に応じて起動される。また、ダウンローダ12は、ECGメタデータ81(図9)に基づくECG14の制御にも応じて起動される。ダウンローダ12は、コンテンツなどをダウンロードするために必要なダウンロード制御情報83(図9)を通信型供給装置20Aのメタデータサーバ24から取得する。また、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83に基づき、コンテンツを再生するときに必要となる再生制御情報84(図9)をメタデータサーバ24から取得してストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83に基づき、暗号化された状態のコンテンツを通信型供給装置20Bのコンテンツサーバ25から転送させてストレージ13に蓄積させる。あるいは、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83に基づき、放送型供給装置20Bからテレビジョン放送信号を用いて放送される、暗号化された状態のコンテンツを受信してストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、ストレージ13に蓄積させたコンテンツのリストをユーザに提示するための情報であるメタDB(データベース)13Aを、取得したECGメタデータ81に基づいて生成してストレージ13に蓄積させる。
ストレージ13は、ハードディスクドライブなどからなり、メタデータサーバ24から取得されたダウンロード制御情報83、再生制御情報84、および供給装置20からダウンロードされた、暗号化されているコンテンツを蓄積する。また、ダウンローダ12によって生成されたメタDB13Aを蓄積する。
ECG14は、ダウンロードするコンテンツを選択するための画面表示や再生を指示するための画面表示をユーザに提示するためのものである。ECG14は、通信型供給装置20Aのメタデータサーバ24からECGメタデータ81(図9)を取得し、取得したECGメタデータ81に基づき、上述したブラウザ11と同様に、ダウンロード可能コンテンツリスト51(図6A)をユーザに提示し、ダウンロードするコンテンツをユーザに選択させることができる。すなわち、ダウンロード可能コンテンツリスト51は、ブラウザ11またはECG14のいずれかによってユーザに提示される。
また、ECG14は、ストレージ13に保持されたメタDB13Aに基づき、ダウンロード済みであって再生可能なコンテンツの一覧を示すとともに、ユーザに再生するコンテンツを選択させるインタラクティブなユーザインタフェースであるローカルコンテンツリスト61(図7A)をユーザに提示する。
AVプレイヤ15は、ECG14によって起動され、ストレージ13から再生すべきコンテンツを読み出し、DRMクライアント16から供給されるコンテンツ鍵を用いて暗号化されているコンテンツを復号して再生し、その結果得られるAVデータに対応する映像をディスプレイに表示させ、音声をスピーカ(いずれも不図示)から出力させる。また、AVプレイヤ15は、再生結果として得られるAVデータを、DRMクライアント16から供給されるRMPI(利用条件情報)にて許可されている場合だけ外部出力部17にする。
なお、ECG14により、ダウンロード中であって所定のデータ量がバッファリング済みのコンテンツもローカルコンテンツリスト61に含めてユーザに提示するようにし、AVプレイヤ15により、ダウンロード中のコンテンツであって所定のデータ量がバッファリング済みのコンテンツも再生するようにしてもよい(いわゆる、プログレッシブダウンロード、あるいはストリーミング再生を行うようにしてもよい)。
DRMクライアント16は、暗号化された状態のコンテンツを復号するために必要なコンテンツ鍵を含むライセンスを通信型供給装置20Aから取得するものである。DRMクライアント16は、通信型供給装置20AのDRMサーバ26との間にセキュアな通信路を確立した後、コンテンツ鍵を含むライセンスをDRMサーバ26から取得し、取得したライセンスを自身で保持する。そして、AVプレイヤ15からの要求に応じ、ライセンスに記述されている利用条件を満たす場合にのみ、コンテンツ鍵をAVプレイヤ15に供給する。
外部出力部17は、AVプレイヤ15から供給されるAVデータを出力先(リムーバブルメディア、再生装置、記録装置など)の指定フォーマットに変換して出力する。
供給装置20は、通信型供給装置20Aと放送型供給装置20Bから構成される。
通信型供給装置20Aは、Webサーバ21、顧客管理サーバ22、課金・決済サーバ23、メタデータサーバ24、コンテンツサーバ25、およびDRMサーバ26から構成される。
Webサーバ21は、コンテンツダウンロードサービスのポータルサイトとして機能するものであり、ブラウザ11からの要求に応じ、受信装置10にインタラクティブな各種Webページを表示させるためのHTML文書、BML文書などをブラウザ11に供給する。
顧客管理サーバ22は、コンテンツダウンロードサービスの顧客に関する情報を管理するものであり、顧客(受信装置10のユーザ)の顧客情報(例えば顧客ID、パスワード、決済用情報(銀行口座、クレジットカード番号等)、受信装置10の機器ID、DRMクライアント16のID(DRM ID))に、各顧客が購入したパッケージ(商品単位)を示す購入履歴情報やダウンロードしたコンテンツを示すダウンロード履歴情報などを対応付けて管理する。
課金・決済サーバ23は、コンテンツダウンロードサービスの利用に際して決済を行うものであり、顧客管理サーバ22からの要請に応じ、顧客に対して課金・決済処理を行う。
なお、本明細書において、購入の用語には、契約の意味合いも含むものとする。すなわち、例えば顧客が月極め固定料金で任意の数だけコンテンツをダウンロードして利用できる条件のパッケージを契約した場合でも購入の用語を用いる。
また、課金の用語は、パッケージの購入に対応してクレジットカードなどの利用を確定する意味合いと、ユーザ側の口座などから実際に所定の金額を引き落とす意味合いを含むものとする。したがって、後述する課金キャンセルとは、パッケージの購入に対応してクレジットカードなどの利用を確定したものを取り消したり、ユーザ側の口座などから引き落とした金額を返金したりすることを意味するものとする。
メタデータサーバ24は、コンテンツに対応するダウンロード制御情報83と再生制御情報84を受信装置10に転送するものであり、パッケージ(コンテンツの商品単位)やコンテンツに関わる情報を管理し、他のサーバに必要な情報を提供する。また、メタデータサーバ24は、受信装置10のダウンローダ12からの要求に応じて、ダウンロード制御情報83や再生制御情報84をダウンローダ12に転送する。また、メタデータサーバ24は、受信装置10のECG14からの要求に応じて、ダウンロード可能な各コンテンツに対応するECGメタデータ81を供給する。
コンテンツサーバ25は、コンテンツを受信装置10に転送するものであり、受信装置10のダウンローダ12からの要求に応じて、暗号化された状態のコンテンツをダウンローダ12に転送する。
DRMサーバ26は、受信装置10のDRMクライアント16にライセンスを供給するためのものであり、DRMクライアント16との間にセキュアな通信路を確立した後、暗号化されたコンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を含むライセンスをDRMクライアント16に供給する。
放送型供給装置20Bは、コンテンツ送出部27から構成される。コンテンツ送出部27は、予め決定されている放送スケジュールに従い、テレビジョン放送信号を用いて、暗号化された状態のコンテンツを放送する。
なお、通信型供給装置20Aを構成するWebサーバ21乃至DRMサーバ26は、ネットワーク2上に集中して配置されてもよいし、分散して配置されてもよい。また、Webサーバ21乃至DRMサーバ26のうち、いくつかを組み合わせて構成してもよい。
次に、受信装置10によってダウンロードされるコンテンツについて、図5を参照して説明する。
コンテンツを構成するAVデータは、通信型供給装置20Aのコンテンツサーバ25、または放送型供給装置20Bのコンテンツ送出部27において、所定の符号化方式(例えば、MPEG2方式)で圧縮符号化された後、字幕データなどとともにトランスポートストリーム(TS)化され、DRMサーバ26にて生成されたコンテンツ鍵によりTSパケット単位で暗号化された状態で受信装置10に転送されるか、またはテレビジョン放送信号を用いて放送される。そして、受信装置10に取得されたコンテンツは、ストレージ13に蓄積される。
暗号化された状態のコンテンツを受信装置10において復号するためのコンテンツ鍵は、コンテンツとは別途、通信型供給装置20AのDRMサーバ26から、RMPI(利用条件情報:コピー制御情報などを含む)とともにライセンスに含まれた状態で受信装置10のDRMクライアント16に供給される。
ストレージ13に蓄積されたTSパケット単位で暗号化されているコンテンツは、AVプレイヤ15によりDRMクライアント16から供給されるコンテンツ鍵によってその暗号が復号され、その結果得られたMPEG2TSが復号(デコード)される。ただし、DRMクライアント16からコンテンツ鍵が供給されるのは、ライセンスに記述されている利用条件(利用期間、再生回数など)を満たしている場合に限られる。
ここで、ブラウザ11またはECG14のいずれかによってユーザに提示されるダウンロード可能コンテンツリスト51について説明する。
上述したように、ダウンロード可能コンテンツリスト51は、ダウンロード可能コンテンツの一覧を示すものであり、例えば、図6Aに示すように表示される。すなわち、ダウンロード可能コンテンツリスト51には、通信型供給装置20Aから供給される通信型コンテンツと、放送型供給装置20Bから放送される放送型コンテンツが区別されることなく混合して表示される。
なお、同図Aの表示例においては、通信型コンテンツと放送型コンテンツとが区別されることなく混合して表示されることを説明するため、(通信型)と(放送型)の文字を図示したが、実際には表示しない。したがって、ユーザは、ダウンロードするコンテンツが通信型であるか、または放送型であるかを意識することなく、コンテンツを選択することができる。ただし、元論、通信型コンテンツと放送型コンテンツとをユーザが識別できるように、(通信型)または(放送型)などと表示するようにしてもよい。
ダウンロード可能コンテンツリスト51において、ユーザがコンテンツを選択すると、画面表示は同図Bに示すように、選択されたコンテンツに関する情報と、ダウンロードボタン53を含むものに変更される。なお、選択されたコンテンツが放送型である場合、ここに放送予定(放送ストリーム、放送日時など)も表示される。ここで、ダウンロードボタン53がユーザによって操作されると、画面表示は同図Cまたは同図Dに示すように変更される。
すなわち、ユーザによって選択されてダウンロードが指示されたコンテンツが通信型である場合、直ちにダウンローダ12が起動されてコンテンツの取得が開始されて、画面表示は同図Cに示すように変更される。
反対に、ユーザによって選択されてダウンロードが指示されたコンテンツが放送型である場合、コンテンツのダウンロードが予約され、画面表示は同図Dに示すように変更される。そして、コンテンツが放送されるときにダウンローダ12が起動されて、コンテンツが受信されて蓄積される。
次に、ECG14によってユーザに提示されるローカルコンテンツリスト61について説明する。
上述したように、ローカルコンテンツリスト61は、ダウンロード済みであって再生可能なコンテンツの一覧を示すものであり、例えば、図7Aに示すように表示される。すなわち、ローカルコンテンツリスト61には、ストレージ13に蓄積された通信型コンテンツと放送型コンテンツが区別されることなく混合して表示される。
なお、同図Aの表示例においては、通信型コンテンツと放送型コンテンツとが区別されることなく混合して表示されることを説明するため、(通信型)と(放送型)の文字を図示したが、実際には表示しない。したがって、ユーザは、再生させて視聴するコンテンツが通信型であるか、または放送型であるかを意識することなく、コンテンツを選択することができる。ただし、元論、通信型コンテンツと放送型コンテンツとを識別可能に表示するようにしてもよい。
ローカルコンテンツリスト61において、ユーザがコンテンツを選択すると、画面表示は同図Bに示すように、視聴ボタン63を含むものに変更される。ここで、視聴ボタン63がユーザによって操作されると、選択されたコンテンツの再生が開始され、画面には同図Cに示すように再生されたコンテンツの映像が表示される。
次に、コンテンツをダウンロードし、再生するまでの一連の処理の概要について図8を参照して説明する。
コンテンツをダウンロードし、再生するまでの一連の処理は、ダウンロードナビゲーションフェーズ(phase)、ダウンロードフェーズ、ローカルナビゲーションフェーズ、およびコンテンツ再生フェーズに分類される。
ダウンロードナビゲーションフェーズでは、ブラウザ11によるHTML/BML文書に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示、またはECG14によるECGメタデータに基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示が行なわれ、ダウンロード可能コンテンツリスト51を用いてダウンロードするコンテンツを選択するユーザの操作が受け付けられる。
ダウンロードフェーズでは、ダウンローダ12によりコンテンツがダウンロードされる。すなわち、通信型コンテンツの場合、コンテンツサーバ25から取得、蓄積される。放送型コンテンツの場合、テレビジョン放送信号を受信することによりコンテンツが取得され、蓄積される。そして、コンテンツのダウンロードが完了したとき、ライセンスが取得される(取得されない場合もある)。
ローカルナビゲーションフェーズでは、ECG14によりメタDB13Aに基づいてローカルコンテンツリスト61の表示が行なわれ、ローカルコンテンツリスト61を用いて再生するコンテンツを選択するユーザの操作が受け付けられる。
コンテンツ再生フェーズでは、コンテンツの復号、再生が行なわれる。このとき、必要なライセンスが未取得であれば、必要なライセンスが取得された後に、コンテンツの復号、再生が行なわれる。
上述したように、ダウンロードナビゲーションフェーズとダウンロードフェーズには、それぞれ2通りの動作が可能であるので、これらを組み合わせると、ダウンロードナビゲーションフェーズからダウンロードフェーズまでに4通りの動作が想定される。
すなわち、想定される第1の動作は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ブラウザ11によるHTML/BML文書に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、通信型コンテンツをダウンロードする動作である。
想定される第2の動作は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ECG14によるECGメタデータ81に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、通信型コンテンツをダウンロードする動作である。
想定される第3の動作は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ブラウザ11によるHTML/BML文書に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、放送型コンテンツをダウンロードする動作である。
想定される第4の動作は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ECG14によるECGメタデータ81に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、放送型コンテンツをダウンロードする動作である。
なお、これら第1乃至4の動作については、図12乃至図19を参照して詳細に後述する。
次に、受信装置10が供給装置20から取得する各種データの関係について図9を参照して説明する。
ECGメタデータ81は、ECG14がメタデータサーバ24から取得するものである。ECGメタデータ81は、各コンテンツにそれぞれ1対1で対応するコンテンツメタデータ81Aとインスタンスメタデータ81Bから成る。
コンテンツメタデータ81Aには、コンテンツID、コンテンツのタイトルなどが含まれる。
インスタンスメタデータ81Bは、インスタンスメタデータ81B−1、またはインスタンスメタデータ81B−2の2種類の何方かが利用される。
インスタンスメタデータ81B−1は、後述するダウンロード制御情報83が第1のフォーマットにより記述されている場合、すなわち、通信型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83のフォーマットと放送型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83のフォーマットが共通である場合に利用される。
これに対して、インスタンスメタデータ81B−2は、ダウンロード制御情報83が第2のフォーマット(通信型コンテンツ用)、または第3のフォーマット(放送型コンテンツ用)により記述される場合に利用される。
インスタンスメタデータ81B−1には、インスタンスメタデータID、コンテンツID、当該コンテンツIDに対応するコンテンツをダウンロードするために必要なダウンロード制御情報の参照先(ダウンロード制御情報自身の特定情報とその取得先)、および当該インスタンスメタデータの有効期限が含まれる。
インスタンスメタデータ81B−2については、図22を参照して後述する。
HTML/BML文書82も、インスタンスメタデータ81Bと同様に、HTML/BML文書82−1、またはHTML/BML文書82−2の2種類の何方かが利用される。
HTML/BML文書82−1は、後述するダウンロード制御情報83が第1のフォーマットにより記述されている場合、すなわち、通信型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83のフォーマットと放送型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83のフォーマットが共通である場合に利用される。
これに対して、HTML/BML文書82−2は、ダウンロード制御情報83が第2のフォーマット(通信型コンテンツ用)、または第3のフォーマット(放送型コンテンツ用)により記述される場合に利用される。
HTML/BML文書82−1は、ブラウザ11がWebサーバ21から取得するものである。HTML/BML文書82−1には、ダウンローダ12を起動するための関数、その引数としての、ユーザによって選択されたコンテンツをダウンロードするために必要なダウンロード制御情報の参照先(ダウンロード制御情報自身の特定情報とその取得先)が含まれる。
HTML/BML文書82−2については、図22を参照して後述する。
ダウンロード制御情報83は、ブラウザ11またはECG14の制御により起動されたダウンローダ12がメタデータサーバ24から取得するものである。ダウンロード制御情報83には、ダウンロード単位ID、ダウンロード単位のタイトル、ライセンスの取得先、各コンテンツの情報(再生制御情報の取得先を含む)などが含まれる。
なお、本開示の特徴となるダウンロード制御情報83の内容については、図10および図11を参照して詳細に後述する。
再生制御情報84は、ダウンローダ12がダウンロード制御情報83に基づいてメタデータサーバ24から取得するものである。再生制御情報84には、コンテンツID、ライセンスID、ライセンスの取得先などが含まれる。
ライセンス85は、DRMクライアント16が再生制御情報に基づいてDRMサーバ26から取得するものである。ライセンス85には、コンテンツ鍵、および利用条件情報が含まれる。
次に、ダウンロード制御情報83の第1のフォーマットについて詳述する。ダウンロード制御情報83の第1のフォーマットは、通信型コンテンツと放送型コンテンツに対して共通に利用できるものである。
図10は、通信型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83の構成例を示している。通信型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83には、ダウンロード単位ID91、ダウンロード単位タイトル92、データサイズ93、放送型・通信型フラグ94、更新型・非更新型フラグ95、ダウンロード制御情報の再取得時の参照先96、当該ダウンロード制御情報のバージョン97、想定更新周期98、ライセンスの取得先99、放送型情報110、および各コンテンツの情報100が含まれる。
ダウンロード単位ID91は、ダウンロード単位の識別情報である。ここで、ダウンロード単位とは、1以上のコンテンツにより構成されるものであり、例えば、シリーズものの映画や複数話から構成されるドラマなどに対応する複数のコンテンツが1つのダウンロード単位とされる。ダウンロード単位を設けることにより、関連する複数のコンテンツを連続的に一括してダウンロードすることができる。
ダウンロード単位タイトル92は、ダウンロード単位に対して付けられた名称である。データサイズ93は、ダウンロード単位のデータサイズを示す情報である。
放送型・通信型フラグ94は、ダウンロード単位に含まれるコンテンツが放送型または通信型の何方であるかを示す情報である。この放送型・通信型フラグ94を含むことが、ダウンロード制御情報83の第1のフォーマットの特徴である。
更新型・非更新型フラグ95は、ダウンロード単位が周期的に更新されるものであるか否かを示す情報である。
ダウンロード制御情報の再取得時の参照先96は、ダウンロード単位が更新型である場合に記述されるものであり、更新後のダウンロード単位をダウンロードするために必要なダウンロード制御情報(当該ダウンロード制御情報の次のバージョンのダウンロード制御情報)の参照先を示す情報である。
ダウンロード制御情報のバージョン97は、ダウンロード単位が更新型である場合に記述されるものであり、当該ダウンロード制御情報のバージョンを示す情報である。想定更新周期98は、ダウンロード単位が更新型である場合に記述されるものであり、想定されている更新周期を示す情報である。
ライセンスの取得先99は、ダウンロード単位に対応するライセンスの取得先(DRMサーバ26のURL)を示す情報である。このライセンスの取得先99が記載されている場合、ダウンロード単位のダウンロードが完了したときにランセンスが取得される。
なお、ここで取得されるライセンスは、ダミーライセンス(コンテンツを復号できないライセンス)であってもよい。このダミーライセンスの取得要求により、供給装置20側でダウンロード完了を判断することができる。反対に、このライセンスの取得先99が記載されていない場合、ダウンロード単位のダウンロードが完了したときにランセンスは取得されず、再生時にライセンスが取得される。
放送型情報110は、当該ダウンロード制御情報83が放送型コンテンツに対応するものである場合に記述されるものであり、通信型コンテンツに対応するものである場合には記述されない。
各コンテンツの情報100は、ダウンロード単位を構成するコンテンツの数nだけ記載される。1番目のコンテンツの情報1001には、コンテンツID、コンテンツの取得先(コンテンツサーバ25のURL)、コンテンツタイトル、コンテンツに対応するECGメタデータ81の参照先(メタデータサーバ24のURL)、再生制御情報84の参照先(メタデータサーバ24のURL)、およびライセンスIDが含まれる。2乃至n番目のコンテンツの情報1002乃至100nについても同様であるので、その説明は省略する。
図11は、放送型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83の構成例を示している。放送型コンテンツに対応するダウンロード制御情報83には、通信型コンテンツに対応するものと同様に、ダウンロード単位ID91、ダウンロード単位タイトル92、データサイズ93、放送型・通信型フラグ94、更新型・非更新型フラグ95、ダウンロード制御情報の再取得時の参照先96、当該ダウンロード制御情報のバージョン97、ライセンスの取得先99、放送型情報110、および各コンテンツの情報100が含まれる。
放送型情報110は、放送ストリームの参照先111、現ダウンロード単位の放送予定112、更新後のダウンロード単位の放送予定113、代替通信の参照先114、および各コンテンツの情報100に細分化されている。
放送ストリームの参照先111は、コンテンツが放送される放送ストリームを特定するための情報である。この放送ストリームの参照先111は、例えば、ARIB(社団法人電波産業界)にて規定されているURL(Uniform Resource Locator)、またはIP(Internet Protocol)マルチキャストアドレスを用いて記述される。
現ダウンロード単位の放送予定112は、コンテンツの再放送分も含めた各放送予定の放送時刻、所要時間、ビットレートが含まれる。特に、各放送予定のビットレートを含むことにより、例えば、通常のテレビジョン番組を放送していない深夜などにビットレートを上げて放送するような運用にも対応することができる。
更新後のダウンロード単位の放送予定113は、ダウンロード単位が更新型である場合に記述される情報であり、更新後のコンテンツの再放送分も含めた各放送予定の放送時刻、所要時間、ビットレートが含まれる。更新後のダウンロード単位の放送予定113を、当該ダウンロード制御情報83に記載しておくことにより、更新後のダウンロード単位の放送に対して備えることができる。
代替通信の参照先114は、現ダウンロード単位の放送が既に終了している場合において、同一のダウンロード単位を取得できるコンテンツサーバ25のURLを示す情報である。
各コンテンツの情報100は、ダウンロード単位を構成するコンテンツの数nだけ記載される。1番目のコンテンツの情報1001には、コンテンツID、コンテンツの取得先(放送ストリーム内の特定情報)、コンテンツタイトル、コンテンツに対応するECGメタデータ81の参照先(メタデータサーバ24のURL)、再生制御情報84の参照先(メタデータサーバ24のURL)、およびライセンスIDが含まれる。2乃至n番目のコンテンツの情報1002乃至100nについても同様であるので、その説明は省略する。
次に、図8に示されたダウンロードナビゲーションフェーズからダウンロードフェーズまでに想定される第1乃至4の動作について説明する。
なお、第1乃至4の動作の前提として、受信装置10のユーザは、当該コンテンツダウンロードサービスの運営者側にサービス利用のための登録を済ませており、これにより、供給装置20の顧客管理サーバ22には、受信装置10のユーザの情報が顧客情報として登録されており、さらに購入したパッケージを示す購入履歴情報やダウンロード済みコンテンツを示すダウンロード履歴情報が対応付けて管理されているものとする。
図12は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ブラウザ11によるHTML/BML文書に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、通信型コンテンツをダウンロードする第1の動作の概要を示している。
ユーザからの所定の操作に対応し、受信装置10のブラウザ11は、供給装置20のWebサーバ21にアクセスしてHTML/BML文書82を取得し、取得したHTML/BML文書82に基づいてWebページとしてのダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ユーザがコンテンツをそのダウンロード単位で選択する操作を行うと、ダウンローダ12が起動される。
起動されたダウンローダ12は、選択されたコンテンツのダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得する。なお、ここで取得するダウンロード制御情報83の参照先であるメタデータサーバ24のURLは、先ほど取得されたHTML/BML文書82に記述されている。
ダウンロード制御情報83を取得したダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、メタデータサーバ24から再生制御情報84を転送させてストレージ13に蓄積させる。また、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、コンテンツサーバ25からコンテンツを転送させてストレージ13に蓄積させる。さらに、ダウンローダ12は、転送させた再生制御情報84に基づいてローカルコンテンツリスト生成のためのメタDB13Aを生成して、ストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合、DRMクライアント16にライセンスの取得を依頼する。この依頼に応じ、DRMクライアント16は、ダウンローダ12により取得されたダウンロード制御情報83に記述されている内容に従って、DRMサーバ26にライセンスを要求して取得する。以上で、第1の動作の概要説明を終了する。
次に、第1の動作の詳細について、図13のタイミングチャートを参照して説明する。なお、図13においては、メタデータサーバ24とコンテンツサーバ25を一体的に図示しており、以降の図面においても適宜同様に図示する場合がある。
第1の動作の前提は、上述した概要説明と同様である。初めに、ステップS1において、受信装置10のブラウザ11が供給装置20のWebサーバ21にアクセスし、ユーザ認証を実行した後、Webページを表示するためのHTML/BML文書82を取得する。さらに、ブラウザ11は、取得したHTML/BML文書82に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このインタラクティブに操作可能なダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ステップS2として、ユーザがコンテンツを選択し、ダウンロードの実行を指示する操作を行うと、ステップS3において、ブラウザ11は、ヘルプアプリケーションであるダウンローダ12を起動させる。
起動されたダウンローダ12は、ステップS4において、ブラウザ11から通知される、ダウンロード制御情報83の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS5において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83を解析し、ダウンロードタイミングを確認したり、ダウンロードするコンテンツのデータサイズを把握した上でストレージ13の空き容量を確認したり、ストレージ13にディレクトリを生成したりする処理を含む初期処理を実行する。
ステップS6において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されている再生制御情報の参照先に基づき、メタデータサーバ24にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84とECGメタデータ81を取得する。ステップS7において、ダウンローダ12は、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS8において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されているコンテンツIDとコンテンツの取得先に基づき、コンテンツサーバ25にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる各コンテンツの転送を要求する。この要求に対応し、ステップS9において、コンテンツサーバ25は、要求されたコンテンツの転送を開始し、ステップS10において、ダウンローダ12は、転送されたコンテンツをストレージ13に蓄積させる。
そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが終了した後、ステップS11において、ダウンローダ12は、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。ステップS12において、DRMクライアント16は、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。なお、ここで取得したライセンスは、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に対応するものであり、真ライセンス(再生に使用できるライセンス)である場合もあるし、ダミーライセンス(実質的に再生に使用できないライセンス)である場合もある。
なお、DRMサーバ26は、DRMクライアント16からライセンスが要求されたことを顧客管理サーバ22に通知する。顧客管理サーバ22は、DRMサーバ26からの当該通知を受け取ったことを根拠として、受信装置10側でコンテンツのダウンロードが完了したことを確認し、課金・決済サーバ23に対して顧客に対する課金・決済を実行させる。以上で、第1の動作の詳細な動作説明を終了する。
次に、図14は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ECG14によるECGメタデータ81に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、通信型コンテンツをダウンロードする第2の動作の概要を示している。
受信装置10のECG14は、周期的あるいはユーザの指示に応じ、供給装置20のメタデータサーバ24にアクセスし、ダウンロード可能なコンテンツのECGメタデータ81を取得する。そして、ユーザからの指示に応じ、取得してあるECGメタデータ81に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ユーザがコンテンツをそのダウンロード単位で選択する操作を行うと、ダウンローダ12が起動される。
起動されたダウンローダ12は、選択されたコンテンツのダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得する。なお、ここで取得するダウンロード制御情報83の参照先であるメタデータサーバ24のURLは、取得済みのECGメタデータ81に含まれるインスタンスメタデータ81Bに記述されている。
ダウンロード制御情報83を取得したダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、メタデータサーバ24から再生制御情報84を転送させてストレージ13に蓄積させる。また、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、コンテンツサーバ25からコンテンツを転送させてストレージ13に蓄積させる。さらに、ダウンローダ12は、転送させた再生制御情報84に基づいてローカルコンテンツリスト生成のためのメタDB13Aを生成して、ストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合、DRMクライアント16にライセンスの取得を依頼する。この依頼に応じ、DRMクライアント16は、ダウンローダ12により取得されたダウンロード制御情報83に記述されている内容に従って、DRMサーバ26にライセンスを要求して取得する。以上で、第2の動作の概要説明を終了する。
次に、第2の動作の詳細について、図15のタイミングチャートを参照して説明する。
第2の動作の前提は、上述した概要説明と同様である。初めに、ステップS31として、受信装置10のECG14が、周期的にあるいはユーザの操作に応じ、供給装置20のメタデータサーバ24から、ダウンロード可能なコンテンツのECGメタデータ81を取得する。そして、ユーザからの指示に応じ、取得したECGメタデータ81に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このインタラクティブに操作可能なダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ステップS32として、ユーザがコンテンツを選択し、ダウンロードの実行を指示する操作を行うと、ステップS33において、ECG14は、ヘルプアプリケーションであるダウンローダ12を起動させる。
起動されたダウンローダ12は、ステップS34において、ECG14から通知される、ダウンロード制御情報83の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS35において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83を解析し、ダウンロードタイミングを確認したり、ダウンロードするコンテンツのデータサイズを把握した上でストレージ13の空き容量を確認したり、ストレージ13にディレクトリを生成したりする処理を含む初期処理を実行する。
ステップS36において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されている再生制御情報の参照先に基づき、メタデータサーバ24にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84を取得する。ステップS37において、ダウンローダ12は、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS38において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されているコンテンツIDとコンテンツの取得先に基づき、コンテンツサーバ25にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる各コンテンツの転送を要求する。この要求に対応し、ステップS39において、コンテンツサーバ25は、要求されたコンテンツの転送を開始する。ステップS40において、ダウンローダ12は、転送されたコンテンツをストレージ13に蓄積させる。
そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが終了した後、ステップS41において、ダウンローダ12は、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。ステップS42において、DRMクライアント16は、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。なお、ここで取得したライセンスは、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に対応するものであり、真ライセンスである場合もあるし、ダミーライセンスである場合もある。
なお、DRMサーバ26は、DRMクライアント16からライセンスが要求されたことを顧客管理サーバ22に通知する。顧客管理サーバ22は、DRMサーバ26からの当該通知を受け取ったことを根拠として、受信装置10側でコンテンツのダウンロードが完了したことを確認し、課金・決済サーバ23に対して顧客に対する課金・決済を実行させる。以上で、第2の動作の詳細な動作説明を終了する。
次に、図16は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ブラウザ11によるHTML/BML文書に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、放送型コンテンツをダウンロードする第3の動作の概要を示している。
ユーザからの所定の操作に対応し、受信装置10のブラウザ11は、供給装置20のWebサーバ21にアクセスしてHTML/BML文書82を取得し、取得したHTML/BML文書82に基づいてWebページとしてのダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ユーザがコンテンツをそのダウンロード単位で選択する操作を行うと、ダウンローダ12が起動される。
起動されたダウンローダ12は、選択されたコンテンツのダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得する。なお、ここで取得するダウンロード制御情報83の参照先であるメタデータサーバ24のURLは、先ほど取得されたHTML/BML文書82に記述されている。
ダウンロード制御情報83を取得したダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、メタデータサーバ24から再生制御情報84を転送させてストレージ13に蓄積させる。
また、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている放送ストリーム参照先111および現ダウンロード単位の放送予定112に基づき、コンテンツがテレビジョン放送信号によって放送されたコンテンツを受信してストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、転送させた再生制御情報84に基づいてローカルコンテンツリスト生成のためのメタDB13Aを生成して、ストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合、DRMクライアント16にライセンスの取得を依頼する。この依頼に応じ、DRMクライアント16は、ダウンローダ12により取得されたダウンロード制御情報83に記述されている内容に従って、DRMサーバ26にライセンスを要求して取得する。以上で、第3の動作の概要説明を終了する。
次に、第3の動作の詳細について、図17のタイミングチャートを参照して説明する。
第3の動作の前提は、上述した概要説明と同様である。初めに、ステップS61において、受信装置10のブラウザ11が供給装置20のWebサーバ21にアクセスし、ユーザ認証を実行した後、Webページを表示するためのHTML/BML文書82を取得する。さらに、ブラウザ11は、取得したHTML/BML文書82に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このインタラクティブに操作可能なダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ステップS62として、ユーザがコンテンツを選択し、ダウンロードの実行を指示する操作を行うと、ステップS63において、ブラウザ11は、ヘルプアプリケーションであるダウンローダ12を起動させる。
起動されたダウンローダ12は、ステップS64において、ブラウザ11から通知される、ダウンロード制御情報83の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS65において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83を解析し、ダウンロードタイミングを確認したり、ダウンロードするコンテンツのデータサイズを把握した上でストレージ13の空き容量を確認したり、ストレージ13にディレクトリを生成したりする処理を含む初期処理を実行する。さらに、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83に基づき、ダウンロードするコンテンツ放送型である場合、その放送予定に対応して、コンテンツの受信予約処理を行う。
その後、ステップS66において、受信予約処理に応じた動作を再開する。すなわち、ステップS67において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されている再生制御情報の参照先に基づき、メタデータサーバ24にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84とECGメタデータ81を取得する。ステップS68において、ダウンローダ12は、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS69において、供給装置20のコンテンツ送出部27は、放送予定に従い、テレビジョン放送信号を用いてコンテンツの放送を開始する。
ステップS70において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の放送ストリームの参照先111、各コンテンツの情報100に記述されている各コンテンツの取得先に基づき、テレビジョン放送信号からダウンロード単位に含まれる各コンテンツを受信し、受信したコンテンツをストレージ13に蓄積させる。
そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツの受信と蓄積が終了した後、ステップS71において、ダウンローダ12は、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。ステップS72において、DRMクライアント16は、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。なお、ここで取得したライセンスは、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に対応するものであり、真ライセンスである場合もあるし、ダミーライセンスである場合もある。
なお、DRMサーバ26は、DRMクライアント16からライセンスが要求されたことを顧客管理サーバ22に通知する。顧客管理サーバ22は、DRMサーバ26からの当該通知を受け取ったことを根拠として、受信装置10側でコンテンツのダウンロードが完了したことを確認し、課金・決済サーバ23に対して顧客に対する課金・決済を実行させる。以上で、第3の動作の詳細な動作説明を終了する。
次に、図18は、ダウンロードナビゲーションフェーズで、ECG14によるECGメタデータ81に基づくダウンロード可能コンテンツリスト51の表示を行い、ダウンロードフェーズで、放送型コンテンツをダウンロードする第4の動作の概要を示している。
受信装置10のECG14は、周期的あるいはユーザの指示に応じ、供給装置20のメタデータサーバ24にアクセスし、ダウンロード可能なコンテンツのECGメタデータ81を取得する。そして、ユーザからの指示に応じ、取得してあるECGメタデータ81に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ユーザがコンテンツをそのダウンロード単位で選択する操作を行うと、ダウンローダ12が起動される。
起動されたダウンローダ12は、選択されたコンテンツのダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得する。なお、ここで取得するダウンロード制御情報83の参照先であるメタデータサーバ24のURLは、取得済みのECGメタデータ81に含まれるインスタンスメタデータ81Bに記述されている。
ダウンロード制御情報83を取得したダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている内容に従い、メタデータサーバ24から再生制御情報84を転送させてストレージ13に蓄積させる。
また、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に記述されている放送ストリーム参照先111および現ダウンロード単位の放送予定112に基づき、コンテンツがテレビジョン放送信号によって放送されたコンテンツを受信してストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、転送させた再生制御情報84に基づいてローカルコンテンツリスト生成のためのメタDB13Aを生成して、ストレージ13に蓄積させる。
さらに、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合、DRMクライアント16にライセンスの取得を依頼する。この依頼に応じ、DRMクライアント16は、ダウンローダ12により取得されたダウンロード制御情報83に記述されている内容に従って、DRMサーバ26にライセンスを要求して取得する。以上で、第4の動作の概要説明を終了する。
次に、第4の動作の詳細について、図19のタイミングチャートを参照して説明する。
第4の動作の前提は、上述した概要説明と同様である。初めに、ステップS91として、受信装置10のECG14が、周期的にあるいはユーザの操作に応じ、供給装置20のメタデータサーバ24から、ダウンロード可能なコンテンツのECGメタデータ81を取得する。そして、ユーザからの指示に応じ、取得したECGメタデータ81に基づいてダウンロード可能コンテンツリスト51をユーザに提示する。このインタラクティブに操作可能なダウンロード可能コンテンツリスト51に対して、ステップS92として、ユーザがコンテンツを選択し、ダウンロードの実行を指示する操作を行うと、ステップS93において、ECG14は、ヘルプアプリケーションであるダウンローダ12を起動させる。
起動されたダウンローダ12は、ステップS94において、ECG14から通知される、ダウンロード制御情報83の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS95において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83を解析し、ダウンロードタイミングを確認したり、ダウンロードするコンテンツのデータサイズを把握した上でストレージ13の空き容量を確認したり、ストレージ13にディレクトリを生成したりする処理を含む初期処理を実行する。さらに、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83に基づき、ダウンロードするコンテンツ放送型である場合、その放送予定に対応して、コンテンツの受信予約処理を行う。
その後、ステップS96において、受信予約処理に応じた動作を再開する。すなわち、ステップS97において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に記述されている再生制御情報の参照先に基づき、メタデータサーバ24にアクセスして、選択されたダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84とECGメタデータ81を取得する。ステップS98において、ダウンローダ12は、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS99において、供給装置20のコンテンツ送出部27は、放送予定に従い、テレビジョン放送信号を用いてコンテンツの放送を開始する。
ステップS100において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の放送ストリームの参照先111、各コンテンツの情報100に記述されている各コンテンツの取得先に基づき、テレビジョン放送信号からダウンロード単位に含まれる各コンテンツを受信し、受信したコンテンツをストレージ13に蓄積させる。
そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツの受信と蓄積が終了した後、ステップS101において、ダウンローダ12は、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。ステップS102において、DRMクライアント16は、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。なお、ここで取得したライセンスは、ダウンロード制御情報83に記述されているライセンスの取得先99に対応するものであり、真ライセンスである場合もあるし、ダミーライセンスである場合もある。
なお、DRMサーバ26は、DRMクライアント16からライセンスが要求されたことを顧客管理サーバ22に通知する。顧客管理サーバ22は、DRMサーバ26からの当該通知を受け取ったことを根拠として、受信装置10側でコンテンツのダウンロードが完了したことを確認し、課金・決済サーバ23に対して顧客に対する課金・決済を実行させる。以上で、第4の動作の詳細な動作説明を終了する。
次に、上述した第1乃至4の動作を実行するに際しての、特にダウンローダ12が起動された後の受信装置10による第1のコンテンツダウンロード処理について、図20および図21のフローチャートを参照して説明する。
この第1のコンテンツダウンロード処理は、ダウンロード制御情報83に第1のフォーマットが採用されていること、すなわち、ダウンロード制御情報83に放送型・通信型フラグ94が含まれていることを前提とする。
ステップS131において、ダウンローダ12は、ブラウザ11またはECG14から通知される、ダウンロード制御情報83の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応するダウンロード制御情報83をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS132において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83を解析する(具体的には、例えば、放送型・通信型フラグ94、更新型・非更新型フラグ95、コンテンツの情報100の有無などを確認する)。
ステップS133において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の解析結果に従い、ダウンロードするコンテンツが放送型であるのか、または通信型であるのかを判定する。ここで、放送型であると判定された場合、処理は図21のステップS151に進められる(後述)。反対に、通信型であると判定された場合、処理はステップS134に進められる。
ステップS134において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の解析結果に従い、コンテンツが更新型であって、かつ、取得したダウンロード制御情報83にコンテンツの情報100が存在しない場合のみ、処理をステップS135に進め、それ以外の場合、処理をステップS136に進める。
ステップS135において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83の想定更新周期98に記載されている期間だけ待機した後、ステップS131に戻り、それ以降の処理を再開する。
ステップS136において、ダウンローダ12は、取得したダウンロード制御情報83のダウンロード単位のデータサイズ93を確認した上でストレージ13の残容量が十分にあるか否かを判定する。ストレージ13の残容量が不足すると判定された場合、処理は137に進められる。ステップS137において、ダウンローダ12は、例えば「ハードディスクの残容量が不足しています」などと表示して、ユーザにエラーメッセージを提示し、処理が終了される。
ステップS136において、ストレージ13の残容量が十分あると判定された場合、処理はステップS138に進められる。
ステップS138において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる1つのコンテンツを処理対象とする。ステップS139において、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツに対応する再生制御情報84とECGメタデータ81をメタデータサーバ24から取得する。そして、ダウンローダ12は、取得したECGメタデータ81に基づき、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS140において、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツをコンテンツサーバ25からダウンロードしてストレージ13に蓄積させる。
ステップS140において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したか否か確認し、ダウンロードが完了していないコンテンツが残っている場合、処理をステップS136に戻して、それ以降を繰り返す。そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したと判定された場合、処理はステップS142に進められる。
ステップS142において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合だけ、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。DRMクライアント16は、ライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。以上で、通信型コンテンツをダウンロードする処理は終了される。
これに対して、上述したように、ステップS133において、ダウンロードするコンテンツが放送型であると判定された場合、処理は図21のステップS151に進められる。
ステップS151において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の現ダウンロード単位の放送予定112を参照し、未放送の放送予定があるか(現時点で放送予定時刻に達していないものがあるか)否かを判定する。未放送の放送予定があると判定された場合、処理はステップS152に進められる。ステップS152において、ダウンローダ12は、未放送の放送予定のうち、他の録画予約、ダウンロード予約などと重複しない、直近の放送予定にダウンロードを実行するように予約する。
ステップS153において、ダウンローダ12は、予約した放送予定の時刻になるまで待機し、当該時刻になったことに応じ、ステップS154において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の各コンテンツの情報100に基づき、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84をメタデータサーバ24から取得する。
ステップS155において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83のダウンロード単位のデータサイズ93を確認した上でストレージ13の残容量が十分にあるか否かを判定するとともに、コンテンツのダウンロード(受信)が失敗したか否か判定する。ストレージ13の残容量が十分あり、且つ、コンテンツのダウンロードが失敗していないと判定された場合、処理はステップS156に進められる。
ステップS156において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる1つのコンテンツを処理対象とする。ステップS157において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83の放送ストリーム参照先111および各コンテンツの情報100のコンテンツの取得先に基づき、テレビジョン放送信号に含まれるコンテンツを受信して取得してストレージ13に蓄積させる。また、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツに対応するECGメタデータ81をメタデータサーバ24から取得する。なお、テレビジョン放送信号にECGメタデータ81が含まれる場合、これを受信するようにしてもよい。そして、ダウンローダ12は、取得したECGメタデータ81に基づき、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS158において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したか否か確認し、ダウンロードが完了していないコンテンツが残っている場合、処理をステップS155に戻して、それ以降を繰り返す。そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したと判定された場合、処理はステップS159に進められる。
ステップS159において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83にライセンスの取得先99が記述されている場合だけ、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。DRMクライアント16は、ライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。以上で、放送型コンテンツをダウンロードする処理は終了される。
なお、ステップS155において、ストレージ13の残容量が不十分である、またはコンテンツのダウンロード(受信)が失敗したと判定された場合、処理はステップS151に戻される。
また、ステップS151において、未放送の放送予定がない(再放送分も全て放送済みである)と判定された場合、処理はステップS160に進められる。
ステップS160において、ダウンローダ12は、ダウンロード制御情報83に代替通信の参照先114が記述されているか否かを判定する。ダウンロード制御情報83に代替通信の参照先114が記述されている場合、処理は図20のステップS136に進められ、受信すべき放送型コンテンツと同一の通信型コンテンツがダウンロードされる。
反対に、ステップS160において、ダウンロード制御情報83に代替通信の参照先114が記述されていない場合、処理はステップS161に進められる。ステップS161において、ダウンローダ12は、例えば「コンテンツをダウンロードできませんでした」などと表示して、ユーザにエラーメッセージを提示し、処理が終了される。
以上、第1のコンテンツダウンロード処理の説明を終了する。
次に、上述した第1のコンテンツダウンロード処理とは異なる第2のコンテンツダウンロード処理について説明するが、その前に、第2のコンテンツダウンロード処理の前提となる、インスタンスメタデータ81B−2、HTML/BML文書82−2、およびダウンロード制御情報83について説明する。
図22は、インスタンスメタデータ81B−2、およびHTML/BML文書82−2の構成例を示している。
インスタンスメタデータ81B−2は、図9に示されたインスタンスメタデータ81B−1に放送型・通信型フラグ121が追加されている。放送型・通信型フラグ121は、対応するコンテンツが通信型であるか、または放送型であるかを示す情報である。放送型・通信型フラグ121が通信型であることを示す場合、通信型コンテンツにのみ対応する第2のファーマットを有するダウンロード制御情報83(以下、通信型ダウンロード制御情報131と称する)が取得される。これに対して、放送型・通信型フラグ121が放送型であることを示す場合、放送型コンテンツにのみ対応する第3のフォーマットを有するダウンロード制御情報83(以下、放送型ダウンロード制御情報132と称する)が取得される。
HTML/BML文書82−2は、ブラウザ11がWebサーバ21から取得するものである。HTML/BML文書82−2には、ダウンローダ12を起動するための通信型ダウンロード起動関数または放送型ダウンロード起動関数と、その引数としての、ユーザによって選択されたコンテンツをダウンロードするために必要なダウンロード制御情報の参照先(ダウンロード制御情報自身の特定情報とその取得先)が含まれる。
したがって、第2のコンテンツダウンロード処理においては、インスタンスメタデータ81B−2、またはHTML/BML文書82−2が取得されて解析された段階で、対応するコンテンツが放送型であるか通信型であるかが判断される。
図23は、ダウンロード制御情報の第2のフォーマット、すなわち、通信型ダウンロード制御情報131の構成例を示している。
通信型ダウンロード制御情報131は、図10または図11に示されたダウンロード制御情報83の第1のフォーマットから放送型・通信型フラグ94および放送型情報100を削除したものであり、その他の項目については、第1のフォーマットと同様に構成される。
図24は、ダウンロード制御情報の第3のフォーマット、すなわち、放送型ダウンロード制御情報132の構成例を示している。
放送型ダウンロード制御情報132は、図10または図11に示されたダウンロード制御情報83の第1のフォーマットから放送型・通信型フラグ94を削除したものであり、その他の項目については、第1のフォーマットと同様に構成される。
次に、上述した第1乃至4の動作を実行するに際しての、主にダウンローダ12が起動された後の受信装置10による第2のコンテンツダウンロード処理について、図25および図26のフローチャートを参照して説明する。
この第2のコンテンツダウンロード処理は、ダウンロード制御情報83に第2または第3のフォーマットが採用されていること、すなわち、ダウンロード制御情報83に放送型・通信型フラグ94が含まれていないことを前提とする。
はじめに、ステップS171において、ダウンロードするコンテンツが放送型であるのか、または通信型であるのかが判定される。この判定は、ダウンローダ12が起動される以前に、ブラウザ11によりHTML/BML文書82−2に基づいて行われるか、あるいは、ECG14によりインスタンスメタデータ81B−2に基づいて行われ、この判定の後にダウンローダ12が起動される。
ステップS171において、放送型であると判定された場合、処理は図26のステップS191に進められる(後述)。反対に、通信型であると判定された場合、処理はステップS172に進められる。
ステップS172において、ダウンローダ12は、ブラウザ11またはECG14から通知される、通信型ダウンロード制御情報131の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応する通信型ダウンロード制御情報131をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS173において、ダウンローダ12は、取得した通信型ダウンロード制御情報131を解析する(具体的には、例えば、更新型・非更新型フラグ95、コンテンツの情報100の有無などを確認する)。
ステップS174において、ダウンローダ12は、通信型ダウンロード制御情報131の解析結果に従い、コンテンツが更新型であって、かつ、取得した通信型ダウンロード制御情報131にコンテンツの情報100が存在しない場合のみ、処理をステップS175に進め、それ以外の場合、処理をステップS176に進める。
ステップS175において、ダウンローダ12は、取得した通信型ダウンロード制御情報131の想定更新周期98に記載されている期間だけ待機した後、ステップS172に戻り、それ以降の処理を再開する。
ステップS176において、ダウンローダ12は、取得した通信型ダウンロード制御情報131のダウンロード単位のデータサイズ93を確認した上でストレージ13の残容量が十分にあるか否かを判定する。ストレージ13の残容量が不足すると判定された場合、処理は177に進められる。ステップS177において、ダウンローダ12は、例えば「ハードディスクの残容量が不足しています」などと表示して、ユーザにエラーメッセージを提示し、処理が終了される。
ステップS176において、ストレージ13の残容量が十分あると判定された場合、処理はステップS178に進められる。
ステップS178において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる1つのコンテンツを処理対象とする。ステップS179において、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツに対応する再生制御情報84とECGメタデータ81をメタデータサーバ24から取得する。そして、ダウンローダ12は、取得したECGメタデータ81に基づき、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS181において、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツをコンテンツサーバ25からダウンロードしてストレージ13に蓄積させる。
ステップS181において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したか否か確認し、ダウンロードが完了していないコンテンツが残っている場合、処理をステップS176に戻して、それ以降を繰り返す。そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したと判定された場合、処理はステップS182に進められる。
ステップS182において、ダウンローダ12は、通信型ダウンロード制御情報131にライセンスの取得先99が記述されている場合だけ、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。DRMクライアント16は、ライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。以上で、通信型コンテンツをダウンロードする処理は終了される。
これに対して、上述したように、ステップS171において、ダウンロードするコンテンツが放送型であると判定された場合、処理は図26のステップS191に進められる。
ステップS191において、ダウンローダ12は、ブラウザ11またはECG14から通知される、放送型ダウンロード制御情報132の取得先を示すメタデータサーバ24のURLに基づき、選択されたコンテンツを含むダウンロード単位に対応する放送型ダウンロード制御情報132をメタデータサーバ24から取得し、ストレージ13に蓄積させる。
ステップS192において、ダウンローダ12は、取得した放送型ダウンロード制御情報132を解析する(具体的には、例えば、更新型・非更新型フラグ95、コンテンツの情報100の有無などを確認する)。
ステップS193において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132の現ダウンロード単位の放送予定112を参照し、未放送の放送予定があるか(現時点で放送予定時刻に達していないものがあるか)否かを判定する。未放送の放送予定があると判定された場合、処理はステップS194に進められる。ステップS194において、ダウンローダ12は、未放送の放送予定のうち、他の録画予約、ダウンロード予約などと重複しない、直近の放送予定にダウンロードを実行するように予約する。
ステップS195において、ダウンローダ12は、予約した放送予定の時刻になるまで待機し、当該時刻になったことに応じ、ステップS196において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132の各コンテンツの情報100に基づき、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツにそれぞれ対応する再生制御情報84をメタデータサーバ24から取得する。
ステップS197において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132のダウンロード単位のデータサイズ93を確認した上でストレージ13の残容量が十分にあるか否かを判定するとともに、コンテンツのダウンロード(受信)が失敗したか否か判定する。ストレージ13の残容量が十分あり、且つ、コンテンツのダウンロードが失敗していないと判定された場合、処理はステップS198に進められる。
ステップS198において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる1つのコンテンツを処理対象とする。ステップS199において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132の放送ストリーム参照先111および各コンテンツの情報100のコンテンツの取得先に基づき、テレビジョン放送信号に含まれるコンテンツを受信して取得してストレージ13に蓄積させる。また、ダウンローダ12は、処理対象としたコンテンツに対応するECGメタデータ81をメタデータサーバ24から取得する。なお、テレビジョン放送信号にECGメタデータ81が含まれる場合、これを受信するようにしてもよい。そして、ダウンローダ12は、取得したECGメタデータ81に基づき、メタDB13Aを生成して再生制御情報84とともにストレージ13に蓄積させる。
ステップS200において、ダウンローダ12は、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したか否か確認し、ダウンロードが完了していないコンテンツが残っている場合、処理をステップS197に戻して、それ以降を繰り返す。そして、ダウンロード単位に含まれる全てのコンテンツのダウンロードが完了したと判定された場合、処理はステップS201に進められる。
ステップS201において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132にライセンスの取得先99が記述されている場合だけ、DRMクライアント16にライセンスの取得を要求する。DRMクライアント16は、ライセンスの取得先99に基づき、DRMサーバ26にアクセスし、DRM IDの通知などを含む認証処理を経た後にライセンスを取得し、取得したライセンスを自己で保持するとともにライセンスを取得したことをダウンローダ12に通知する。以上で、放送型コンテンツをダウンロードする処理は終了される。
なお、ステップS197において、ストレージ13の残容量が不十分である、またはコンテンツのダウンロード(受信)が失敗したと判定された場合、処理はステップS193に戻される。
また、ステップS193において、未放送の放送予定がない(再放送分も全て放送済みである)と判定された場合、処理はステップS202に進められる。
ステップS202において、ダウンローダ12は、放送型ダウンロード制御情報132に代替通信の参照先114が記述されているか否かを判定する。放送型ダウンロード制御情報132に代替通信の参照先114が記述されている場合、処理は図25のステップS176に進められ、受信すべき放送型コンテンツと同一の通信型コンテンツがダウンロードされる。
反対に、ステップS202において、放送型ダウンロード制御情報132に代替通信の参照先114が記述されていない場合、処理はステップS203に進められる。ステップS203において、ダウンローダ12は、例えば「コンテンツをダウンロードできませんでした」などと表示して、ユーザにエラーメッセージを提示し、処理が終了される。
以上、第2のコンテンツダウンロード処理の説明を終了する。
次に、受信装置10にダウンロードされたコンテンツを再生する動作の概要について、図27を参照して説明する。
ユーザからの所定の操作に対応し、ECG14は、ストレージ13に保持されているメタDB13Aに基づき、ローカルコンテンツリスト61を生成してユーザに提示する。提示されたローカルコンテンツリスト61に対し、ユーザがコンテンツを選択して視聴を指示すると、ECG14によってAVプレイヤ15が起動され、起動されたAVプレイヤ15に対して再生が指示されたコンテンツを示す情報がECG14から通知される。
この通知に対応し、AVプレイヤ15は、当該コンテンツに対応する再生制御情報84をストレージ13から読み出して解析し、当該コンテンツに対応するライセンスのライセンスIDを抽出して、当該ライセンスIDに対応するライセンス(真ライセンス)が既にDRMクライアント16に保持されているか否かを確認する。
ここで、当該ライセンスIDに対応するライセンス(真ライセンス)がDRMクライアント16に保持されていない場合、すなわち、DRMクライアント16に保持されているライセンスがダミーライセンスである場合、ユーザから課金などの承諾が得られた後、DRMクライアント16は、再生制御情報84に記述されているライセンスの取得先(DRMサーバ26のURL)に基づいてDRMサーバ26にアクセスし、再生制御情報84に記述されているライセンスIDのライセンス(真ライセンス)を取得し、その中に含まれるコンテンツ鍵をAVプレイヤ15に供給する。
この後、AVプレイヤ15は、当該コンテンツをストレージ13から読み出し、DRMクライアント16から供給されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツの暗号を復号し、その結果得られる符号化データをデコードしてAVデータを得、対応する映像を表示して音声を出力する。
なお、真ライセンスには、利用期間と再生回数に制限を設けることができる。再生回数に制限を設けた場合、再生する度に再生可能な残り回数が減少することをユーザに通知するようにする。また、再生可能な残り回数が0になったときには、ユーザの承諾が得られた後、再度課金して新たに真ライセンスを供給するようにする。以上で、再生時の動作の概要説明を終了する。
次に、再生時の動作の詳細について、図28のタイミングチャートおよび図29のフローチャートを参照して説明する。なお、図29は、再生処理のうち、特に受信装置10のAVプレイヤ15による処理について着目したものである。
ユーザからの所定の操作に対応し、ステップS301において、ECG14は、ストレージ13からメタDB13Aを読み出し、ステップS302において、読み出したメタDB13Aに基づいてインタラクティブなユーザインタフェースであるローカルコンテンツリスト61を生成してユーザに提示する。
このローカルコンテンツリスト61に対し、ユーザがコンテンツを選択して視聴を指示すると、ステップS303において、ECG14は、AVプレイヤ15を起動し、起動したAVプレイヤ15に対して再生が指示されたコンテンツを示す情報を通知する。
ステップS304において、AVプレイヤ15は、当該コンテンツに対応する再生制御情報84をストレージ13から読み出し、ステップS305において、再生制御情報84を解析して、当該コンテンツに対応するライセンスのライセンスIDを抽出する(図29のステップS321に相当)。
さらに、AVプレイヤ15は、ステップS306において、当該ライセンスIDに対応するライセンス(真ライセンス)が既にDRMクライアント16に保持されているか否かを確認する(図29のステップS322に相当)。ここで、当該ライセンスIDに対応するライセンスがDRMクライアント16に保持されていない場合、すなわち、DRMクライアント16に保持されているライセンスがダミーライセンスである場合、DRMクライアント16は、再生制御情報84に記述されているライセンスの取得先に基づいてDRMサーバ26にアクセスし、再生制御情報84に記述されているライセンスIDのライセンス(真ライセンス)を取得し、その中に含まれる利用条件を満たしていると判断した後にコンテンツ鍵をAVプレイヤ15に供給する(図29のステップS324に相当)。
なお、真ライセンスを取得するに先立ち、ユーザに対して、例えば「視聴しますか?OKボタンを押すと課金されます」などと課金・決済に対してユーザの了解を確認するようにしてもよい(図29のステップS323に相当)。
コンテンツ鍵を取得したAVプレイヤ15は、ステップS307において、ストレージ13に当該コンテンツの読み出しを指示し、ステップS308において、この指示に応じてストレージ13から供給されるコンテンツを再生する(コンテンツの暗号を復号し、その結果得られる符号化データをデコードしてAVデータを得、対応する映像を表示して音声を出力する)(図29のステップS325に相当)。
なお、コンテンツの再生に際してAVプレイヤ15はユーザの制御下となり各種の操作(早送り再生、早戻し再生など、頭だし再生などのトリックプレイ操作)が可能となる。
そして、コンテンツの再生が終了した後、ステップS309において、AVプレイヤ15は、自身からコンテンツ鍵を消去するとともに、ユーザの制御下からECG14の制御下に戻る処理を含む終了処理を実行する。
以上で、ダウンロード済みコンテンツの再生時の動作説明を終了する。
以上説明したように、本開示のコンテンツダウンロードシステム1によれば、サービス提供側は、コンテンツを通信型または放送型のいずれかとして、受信装置10に提供することができる。受信装置10では、通信型コンテンツと放送型コンテンツが区別なく再生できる。
したがって、例えば、人気が高く、数多くのダウンロードが期待できるコンテンツについては放送型として供給し、反対に、趣向性が強く、数多くのダウンロードは期待できないニッチな市場に応じたコンテンツについては通信型として供給するような運用が可能となる。
また例えば、供給当初は放送型コンテンツとして放送し、所定の期間が経過した後には通信型で供給するような運用も可能である。これにより、放送型コンテンツのダウンロードに失敗しても、これを通信型コンテンツにより補償することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ダウンロード制御情報83および再生制御情報84については、供給装置20のメタデータサーバ24からインタネット2を介して受信装置10のダウンローダ12に供給されるようにしたが、ダウンロード制御情報83または再生制御情報84の少なくとも一方を、放送信号を用いて受信装置10に供給するようにしてもよい。
本開示は、映像のコンテンツに限らず、楽曲、コンピュータプログラムなどあらゆる種類のコンテンツを商品としたダウンロードサービスに適用することが可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図30は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
このコンピュータ200において、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータ200では、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205およびバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
なお、コンピュータ200が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
また、プログラムは、1台のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。