JP5387733B2 - セルラー通信システムにおけるユーザ装置固有情報を通信する装置及び方法 - Google Patents

セルラー通信システムにおけるユーザ装置固有情報を通信する装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、セルラー通信システムにおけるユーザ装置固有情報を通信する装置及び方法に関し、より詳細には、これに限定するものではないが、伝送パワー制御及び同期データの通信に関する。
ここ数十年間において、モバイル通信のためのセルラー通信システムが一般的になってきた。当初には、セルラー通信システムは音声サービスのみを提供していたが、時間の経過と共に、ある多くのサービスが、既存のセルラー通信システムの拡張を通じて、又は新たなセルラー通信システムの開発を通じて提供されるようになってきている。
例えば、第3世代セルラー通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって標準化されてきており、また標準化の作業が継続されている。これらの第3世代セルラー通信システムは、異なる用途向けの多数の各種サービスを提供するよう標準化されてきた。
特に、データ通信に適したデータパケットサービスは、ほとんどのセルラー通信システムによりサポートされている。例えば、ダウンリンクパケットデータサービスが、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)サービスの形式により3GPPによりリリースされた5つの仕様の範囲内でサポートされている。このシステムでは、伝送コードリソースは、ユーザ間でユーザのトラフィック要求に従って共有されている。基地局又は“ノードB(Node−B)”が、いわゆるスケジューリングタスク内でリソースをユーザに割当て及び配分している。
割当て情報自体は、HS−SCCH(High Speed−Shared Common Control CHannel)を介しユーザに伝送される。これは、ユーザ装置(UE)にHSDPA共有リソース(High Speed−Downlink Shared CHannel)上の以降の伝送の知識を提供する。これにより、UEは自ら準備し、伝送に適するように自らのレシーバを設定することが可能となる。
データ及び信号処理に使用されるこれらの共有リソースに加えて、現在リリースされている5つの仕様は、関連するアップリンク及びダウンリンクDPCH(Dedicated Physical CHannel)の存在を義務づける。
3GPP仕様によると、HSDPAサービスは、FDD(Frequency Division Duplex)モード及びTDD(Time Division Duplex)モードの双方に利用可能である。
FDDモードでは、これらのチャネルの目的は以下のようなものである。
ダウンリンク DPCH:
・物理レイヤの上位のレイヤからデータを潜在的に搬送するため(何れのデータもDCH(Dedicated CHannel)にマップされると仮定する)
・アップリンクDPCHを制御するため、TPC(Transmit Power Control)コマンドをUEに搬送するため
・ダウンリンクパイロットシンボルをUEに搬送するため(これらのシンボルは、基地局への伝送のためチャネルクオリティフィードバックを導出し、ダウンリンク信号の復調を実現するのに利用される)
アップリンク DPCH:
・物理レイヤの上位のレイヤからデータを搬送するため
・ダウンリンクDPCHのためTPCフィードバックを搬送するため
TDDモードでは、これらのチャネルの目的は以下のようなものとなる。
1.28Mcps TDDサービス
・物理レイヤの上位のレイヤからデータを搬送するため(何れのデータもDCHにマップされると仮定する)
・アップリンクDPCHパワー制御のためのTPCデータを搬送するため
・アップリンクDPCH同期のためのSSを搬送するため
3.84Mcps TDDサービス
・物理レイヤの上位のレイヤからデータを搬送するため(何れのデータもDCHにマップされると仮定する)
HSDPAに対する現在のアプローチの欠点は、各アクティブユーザ装置に専用のチャネリゼイションコード(channelisation code)を割り当てることが、利用可能なコードリソースのかなりの部分を消費するということである。チャネリゼイションコードは、各ユーザ装置のためのデータを分離するため、CDMA(Code Division Multiple Access)システムにより使用される。第3世代セルラー通信システムでは、基地局によって使用することができる利用可能なチャネリゼイションコードの個数は、FDDとTDDのためのダウンリンクとTDDのためのアップリンクに対してかなり制限される。さらに、各ユーザ装置への制御情報の伝送に係る伝送パワーは、他の通信との干渉を引き起こす。従って、現在のアプローチは、HS−DSCHのためなど、他のチャネルによる仕様に利用可能なコード及びパワーリソースを大きく低減させるかもしれない。
HS−DSCHは、特にパケットデータ通信システムにおいて一般的なバースト的なユーザトラフィックプロファイルを取り扱うのに効率的である。他方、専用チャネルは、一般に音声などの一定のビットレートのアプリケーション及びあるタイプのテレビ会議技術により適している。これらのサービスは、一般に「会話クラス」サービスと呼ばれる。パラレルな会話クラスサービスなしにHSDPAパケットデータサービスを利用するとき、ダウンリンクのためのすべての上位レイヤデータをDCH以外の他のダウンリンクトランスポートチャネルにマップすることが可能である。このような状況では、DPCH物理チャネルを介して情報はほとんど通信されない。
具体的には、以下の情報のみがいくつかのケースにおいて、DPCHにより搬送されるかもしれない。
FDD
・アップリンクDPCHパワー制御のためのTPCコマンド
・ダウンリンクのための専用のパイロットシンボル
1.28Mcps TDD
・アップリンクDPCHパワー制御のためのTPCコマンド
・アップリンクDPCH同期のためのSSコマンド
3.84Mcps TDD
・<未使用>
この情報に対するデータレートは極めて低いものであるため、専用のDPCHの仕様は通信をかなり非効率的なものにする。従って、各UEに専用のUE固有情報を通信するより効率的な手段を求めることができれば効果的となるであろう。特に、関連するダウンリンクDPCHが各HSDPAサービスと共存する要件が削除又は緩和することが可能となるように、TPC/パイロット/SS情報をユーザ装置により効率的に搬送することが効果的となる。
提案された1つの解決手段は、「F−DPCH(Fractionated DPCH)」コンセプトとして知られている。当該アプローチは、FDDにのみ適用可能であり、HSDPAのチャネリゼイションコード効率を向上させるためのものである。このコンセプトでは、HSDPAの「データのみ(data−only)」のユーザ(すなわち、会話クラストラフィックを有しないユーザ)について、ダウンリンク信号処理(DCCH)及びトラフィック(DTCH)は、DCHトランスポートチャネルにマップされず、その代わりにHS−DSCH又はFACHトランスポートチャネルにマップされる。さらに、F−DPCHコンセプトでは、TPC及び(おそらく)パイロットシンボルの伝送に使用されるダウンリンクコードリソースは、連続的に伝送可能な同一のチャネリゼイションコードに時間多重される。
しかしながら、提案されたデータの伝送チャネリゼイションコードへの時間多重化は、いくつかの用途には適しているかもしれないが、他の状況では効果的でないかもしれない。
例えば、FDD F−DPCHコンセプトは、TDD通信には適していない。
具体的には、TDDデータは、バーストのエンドにおけるガードピリオド(guard−period)及びミッドアンブル(midamble)部分の何れかのサイドでデータ部分を有するタイムスロットにより伝送される。このミッドアンブル部分は、データペイロード部分を検出、復調及び受信するため、受信されねばならない。従って、タイムスロット全体が、データを伝送するのに受信される必要がある。
さらに、TDDについては、最大チャネリゼイションコード拡散係数は16であるが、FDDについてそれは256となる。従って、TDDの伝送の最小単位は、拡散係数16における1つのチャネリゼイションコードを有する1つのタイムスロットであるが、FDDの最小の伝送ユニットははるかに小さいものとなるかもしれず、従って、UE固有データの小さなデータ量の伝送により適したものとなる。例えば、1.28Mcps TDD(1タイムスロット、SF16における1コード、QPSK変調)通信のための最小伝送単位は、88ビットから構成される。このため、TDDの最小伝送単位は、大きすぎるため、典型的には3ビットのみであるTPC及びSS情報を効率的に搬送することができないことは明らかである。
上記問題点のいくつかは、Nフレーム毎に1フレームのみの単一の最小伝送単位を利用して、データがユーザに伝送されるデューティサイクルの利用を通じて軽減されるかもしれない。しかしながら、これは、信号処理の更新レートが実質的に低減され、パワー制御及び同期ループのパフォーマンスを大きく劣化させるという欠点を有する。
従って、各UEの少量のUE固有情報を伝送する現在のアプローチは、非効率かつ面倒なものであり、低い更新レートをもたらしうる。
従って、セルラー通信システムにおいてユーザ装置固有情報を通信する改良されたシステムが、効果的となるであろう。
したがって、本発明は、好ましくは、上述した問題点の1以上を単独で又は何れかの組み合わせにより軽減又は解消するものである。
本発明の第1の特徴によると、セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置にユーザ装置固有情報を伝送する装置であって、合成されたユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成する手段と、前記合成されたユーザ装置固有情報を符号化する手段と、前記合成されたユーザ装置固有情報を最小伝送リソース単位により伝送する手段とを有する装置が提供される。
UE固有情報は、制御情報であってもよい。
本発明は、ユーザ装置(UE)固有情報のより効率的な通信を可能にするかもしれない。特に、少量のUE固有情報が、高い更新レートにより効率的に通信可能である。例えば、UE固有情報が最小伝送リソース単位のキャパシティよりはるかに小さい状況では、当該情報を通信するのに係るオーバーヘッドが実質的に低減されるかもしれない。
本発明の実施例は、干渉の低減、更新レートの増大、伝送リソース使用の低減、及び/又はセルラー通信システム全体のパフォーマンスの向上を提供するかもしれない。特に、セルラー通信システムのコード及びパワーリソースの使用を大きく向上させることが可能であり、システムキャパシティがこれに応じて増大させることができる。
本発明の任意的特徴によると、最小伝送リソース単位はタイムスロットである。本発明は、1つのタイムスロットにより複数のUEに対するUE固有情報の効率的な通信を可能にするかもしれない。実施例では、3GPP TDDシステムに対するものなど、最小伝送リソース単位は、タイムスロットのチャネリゼイションコードであるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、最小伝送リソース単位は、単一の時間コード周波数リソース割当て単位である。
本発明は、最小伝送リソース単位は、単一の時間コード周波数リソース割当て単位により複数のUEに対するUE固有情報の効率的な通信を可能にするかもしれない。時間コード周波数リソース割当てユニットは、1つの周波数キャリアの時間インターバルにおける1つのコードを利用する。コード分割が利用されない実施例では、時間コード周波数リソース割当てユニットは、本来的に1つのコードに関連付けされる(非拡散又はチャネリゼイション又はコード分割に対応する)。時間分割が利用されない実施例では、時間コード周波数リソース割当てユニットは、本来的には1つの時間インターバルに関連付けされる。
本発明の任意的特徴によると、前記符号化する手段は、前記複数のユーザ装置の少なくとも2つに対するユーザ装置固有情報を結合的に符号化するよう動作可能である。
結合符号化は、第1ユーザ装置に関する符号化されたデータが、少なくとも第2ユーザ装置に係るユーザ装置固有情報に応答して決定されるようなものであってもよい。結合符号化は、符号化されたデータの少なくとも1つのデータビットが、複数のユーザ装置に対するUE固有情報に関する情報を有するようなものであってもよい。
当該特徴は、UE固有情報のより効率的な通信を可能にするかもしれない。例えば、UE固有情報の3つのパラメータが5つの可能性のある値をとる可能性がある場合、各パラメータは、実際の値を表すため3つのデータビットを必要とする。しかしながら、これら3つのパラメータに対する可能な値の合計は、5=125となる。従って、合成されたパラメータ値は、個別の符号化に必要とされる9ビットでなく7ビットにより表すことが可能となる。当該任意的特徴は、いくつかの実施例では、複数のUEに対するデータストリームを合成することによって向上するバイナリ信号処理効率を可能にする。
本発明の任意的特徴によると、前記符号化する手段は、前記複数のユーザ装置のすべてのユーザ装置に係るユーザ装置固有情報を結合的に符号化するよう動作可能である。これは、符号化効率を向上させるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記符号化する手段は、順方向誤り訂正符号化を有する。これは、UE固有情報の通信のパフォーマンスを向上させるかもしれない。結合順方向誤り訂正符号化は、複数のUEに対するUE固有情報に適用可能であるかもしれない。これは、1つのみのUEに対する個別データに誤り訂正を適用することと比較して、誤り訂正処理のパフォーマンスを向上させるかもしれない。特に、さらなる時間分散が実現可能となるかもしれない。インタリーブ処理が、順方向誤り訂正符号化の一部として実行されるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、各々がいくつかの可能な値を有する複数のパラメータを有し、前記符号化する手段は、前記複数のパラメータの可能な値の個数の積に等しいいくつかの合成された可能な値を有する合成されたパラメータを符号化することによって、前記複数のパラメータを符号化するよう動作可能である。これは、効率性を向上させ、及び/又は実現を容易にする。例えば、5つの可能な値を有する第1パラメータと、6つの可能な値を有する第2パラメータと、7つの可能な値を有する第3パラメータとは、5*6*7=210の可能な値を有する合成されたパラメータの符号化によって、すなわち、3*3=9ビットでなく8ビットにより符号化されるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、パワー制御情報を有する。本発明は、パワー制御情報を通信する効率的な手段を有する。特に、低いオーバーヘッド及び/又は高い更新レートが、実現されるかもしれない。パワー制御情報は、典型的には、十分高いデータレートにより通信される少量の情報を有し、このため、本発明は、無線インタフェースを介しパワー制御ループを動作させる特に効果的な手段を提供するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、同期情報を有する。
同期情報は、例えば、データシンボルタイミング同期を含むタイミング同期及び/又はコード同期であるかもしれない。
本発明は、同期情報を通信する効率的な手段を提供するかもしれない。特に、低いオーバーヘッド及び/又は高い更新レートが、実現されるかもしれない。同期情報は、典型的には、十分な高さのデータレートにより通信される少量の情報を有し、このため、本発明は、無線インタフェースを介しパワー制御ループを動作させる特に効果的な手段を提供するかもしれない。
UE固有情報は、いくつかの実施例では、パワー制御情報と同期から構成されるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、同期情報のみを有する。これは、データレートが低減するに従って、いくつかのシステムでは制御情報の通信の効率性を向上させるかもしれない。例えば、パワー制御は、オープンループパワー制御ループ方法などの他の手段により実現されるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、前記複数のユーザ装置のそれぞれからのアップリンクチャネルに係る。
アップリンクチャネルは、例えば、セルラー通信システムのDPCH(Dedicated Physical CHannel)であってもよく、ユーザ装置固有情報は、アップリンクチャネルに係る制御情報であってもよい。このため、本発明は、高い更新レートを有し、通信リソースをほとんど使用しないダウンリンクデータの伝送によって、アップリンクチャネルの制御又は管理などの効率的な手段を提供するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、本装置は、前記複数のユーザ装置の伝送パワー要求に応答して、前記最小伝送リソース単位に対する伝送パワーを設定する手段をさらに有する。
具体的には、要求又は所望される伝送パワーが、複数のユーザ装置の各ユーザ装置に対して決定されてもよく、最小伝送リソース単位の伝送パワーが、最も高い決定された伝送パワーに設定されるかもしれない。これは、複数のユーザ装置のすべてのユーザ装置が、適切なクオリティの信号を受信することを保証しながら、低い伝送パワーリソースの使用による効率的な通信を保証するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、本装置は、第1ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報の位置を示す位置情報を伝送する手段をさらに有する。
位置情報は、最小伝送リソース単位内の第1ユーザ装置に対するデータの位置を示すものであるかもしれない。位置情報は、各ユーザ装置が合成された情報ストリーム内の各ユーザ装置に対するユーザ固有データを決定することを可能又は支援するものであるかもしれない。位置情報は、明示的及び/又は直接的な表示であるかもしれず、又は例えば、関連する及び/又は間接的な表示であってもよい。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)サービスに係る制御情報である。
HSDPAは、具体的には、3GPP(3rd Generation Partnership Project)により指定されるHSDPAサービスであってもよい。このため、本発明は、HSDPAサービスに対する制御情報の効率的な通信を提供し、特にアップリンクに対する効率的な制御又はフィードバックを提供するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、前記HSDPAダウンリンクパケットデータサービスのアップリンクDPCH(Dedicated Physical CHannel)に係る。
特に、DPCHは、3GPPによって規格化されるようなアップリンクDPCHであってもよい。本発明は、高い更新レートによる高いパフォーマンスと低いリソース使用によるアップリンクDPCHチャネルの極めて効率的な制御を提供するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記符号化する手段は、複数のサービスにより使用されるアルゴリズム群の処理アルゴリズムを利用することによって、前記合成されたユーザ装置固有情報を符号化するよう動作可能である。
複数のサービスは、専用又は共有チャネルであってもよく、最小伝送リソース単位に対して使用されるものと異なる物理的又は論理的チャネルを使用するデータ通信に対応するかもしれない。具体的には、3GPPの実施例では、UE固有情報の符号化は、標準化された3GPPトランスポートチャネル処理方法を利用するかもしれない。従って、標準化されたアルゴリズム及びプロセスのツールボックスが、複数のユーザからの多重化、連結又は合成されたユーザデータを共通の物理リソースにマップするのに利用されるかもしれない。これは符号化を容易にし、機能が共有される装置の複雑さを低減させるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記セルラー通信システムは、TDD(Time Division Duplex)セルラー通信システムである。
セルラー通信システムは、具体的には、3GPP TDDシステムの1.28Mcpsモードの変形を実現するかもしれない。ユーザ装置固有情報は、TDDアップリンク通信に係るユーザ装置固有情報であるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記セルラー通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)により指定されるUTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunication System) Terrestrial Radio Access)TDDセルラー通信システムである。本発明は、UTRA TDDシステムに準拠し、具体的に適したUE固有情報を通信する特に効果的かつ効率的な手段を提供するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記ユーザ装置固有情報は、TPC(Transmit Power Control)及びSS(Synchronisation Shift)データから構成される。本発明は、UTRA TDDシステムにおけるTPC及びSSデータを通信する特に効果的かつ効率的な手段を提供するかもしれない。本発明は、リソースの使用の低減、パフォーマンスの向上及び/又は更新レートの向上を可能にするかもしれない。例えば、TPC及びSSデータの効率的かつ頻繁な通信が実現可能であり、これにより、係るアップリンクDPCHのパフォーマンスが向上する。
本発明の任意的特徴によると、本装置は、前記最小伝送リソース単位が、ユーザ装置固有情報を有するいくつかのユーザ装置に応答して、前記最小伝送リソース単位の伝送パワーを決定する手段をさらに有する。
これは、通信の信頼性を向上させ、及び/又はリソースの使用及び/又は干渉の発生を低減させるかもしれない。例えば、UE固有情報がいくつかのユーザのみと通信される場合、冗長性の増大を招き、伝送パワーが低減するかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、本装置は、前記最小伝送リソース単位が、ユーザ装置固有情報を有するいくつかのユーザ装置に応答して、前記最小伝送リソース単位に対する符号化処理を決定する手段をさらに有する。
これは、通信の信頼性を向上させ、及び/又はリソースの使用及び/又は干渉の発生を低減させるかもしれない。符号化処理は、例えば、順方向誤り訂正符号化処理を含むかもしれない。例えば、UE固有情報がいくつかのユーザのみと通信される場合、高いパフォーマンスの順方向誤り訂正コードが(高い冗長性と、これによる低いデータレート)、低減された伝送パワーにより利用可能である。
本発明の任意的特徴によると、前記最小伝送リソース単位は、検証データを有しない。
これは、オーバーヘッドを低減させ、最小伝送リソース単位の一般的な信頼性がUEに対するUE固有情報におけるエラーのみが影響を与えるため、各UEには典型的には重要でないことを利用するかもしれない。UE固有情報においてUEによるエラーは、他のUEに対する情報の信頼性に直接的には影響を与えないかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記伝送する手段は、断続的な最小伝送リソース単位により第1ユーザに対するユーザ装置固有情報を伝送するよう動作可能である。
例えば、具体的なUEに対するUE固有情報のみが、他のすべての最小伝送リソース単位において伝送されるかもしれない。これは、通信の効率性を向上させ、UE固有情報の通信のためのリソース割当てのフレキシビリティを向上させるかもしれない。
本発明の任意的特徴によると、前記最小伝送リソース単位は、前記伝送する手段によって伝送可能なユーザ装置固有情報の最小サイズ伝送ブロックに対応する。
いくつかの実施例では、最小伝送リソース単位は、伝送手段による伝送のためのリソーススケジューラによって割当て可能な最小のデータブロックであるかもしれない。具体的には、いくつかの実施例では、最小伝送リソース単位は、セルラー通信システムの仕様に従って個別に伝送可能な最小のデータブロック又は単位であるかもしれない。例えば、3GPP TDD通信システムについては、最小伝送リソース単位は、1つのキャリアの1つのタイムスロットの1つのチャネリゼイションコードであるかもしれない。
本装置は、いくつかのセルラー通信システムにおけるノードBとして知られるような基地局であってもよい。
本発明の第2の特徴によると、セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置固有情報を受信するユーザ装置であって、複数のユーザ装置に対する合成されたユーザ装置固有情報を有する最小伝送リソース単位を受信する手段と、前記最小伝送リソース単位から当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定する手段とを有するユーザ装置が提供される。
本発明の任意的特徴によると、前記合成されたユーザ装置固有情報は、結合的に符号化され、前記決定する手段は、前記合成されたユーザ装置固有情報を復号化し、当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を選択する手段を有する。
本発明の第3の特徴によると、合成されたユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成する手段と、前記合成されたユーザ装置固有情報を符号化する手段と、最小伝送リソース単位により前記合成されたユーザ装置固有情報を伝送する手段とを有し、基地局からユーザ装置にユーザ装置固有情報を伝送する第1装置と、複数のユーザ装置に対する合成されたユーザ装置固有情報を有する最小伝送リソース単位を受信する手段と、前記最小伝送リソース単位から前記ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定する手段とを有するユーザ装置とを有するセルラー通信システムが提供される。
本発明の第4の特徴によると、セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置にユーザ装置固有情報を伝送する方法であって、合成されたユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成するステップと、前記合成されたユーザ装置固有情報を符号化するステップと、前記合成されたユーザ装置固有情報を最小伝送リソース単位により伝送するステップとを有する方法が提供される。
本発明の第5の特徴によると、セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置固有情報を受信する方法であって、複数のユーザ装置に対する合成されたユーザ装置固有情報を有する最小伝送リソース単位を受信するステップと、前記最小伝送リソース単位から前記ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定するステップとを有する方法が提供される。
本発明の上記及び他の特徴及び効果は、以降に説明される実施例を参照して明らかになるであろう。
本発明の実施例によるセルラー通信システムを示す。 本発明の実施例による基地局の符号化プロセッサの一例を示す。
図1は、本発明の実施例によるセルラー通信システム100を示す。
セルラー通信システム100は、第3世代セルラー通信システムについて使用される用語に従ってノードB101と以降において呼ばれる基地局を有する。ノードB101は、当業者に周知であるように、複数のユーザ装置(UE)(その1つのみが示されている)と通信する。
UE103は、加入者ユニット、無線ユーザ装置、モバイルステーション、通信端末、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、埋め込み通信プロセッサ又はセルラー通信システムの無線インタフェースを介し通信可能な任意の通信要素であってもよい。
ノードB101はさらに、基地局と相互接続する固定ネットワークに接続され、任意の2つの基地局の間でデータを経由させるよう動作可能であり、これにより、あるセル内のUEは他の何れかのセル内のUEと通信することが可能となる。さらに、固定ネットワークは、PSTN(Public Switched Telephone Network)などの外部ネットワークと相互接続するためのゲートウェイ機能を有し、これにより、UEが固定電話及び固定電話により接続される他の通信端末と通信することを可能にする。さらに、固定ネットワークは、データのルーティング、許可制御、リソース割当て、加入者の課金、移動局認証などのための機能を含む、従来のセルラー通信ネットワークを管理するのに必要となる機能の多くを有する。固定ネットワークは、具体的には、当業者に周知であるように、RNC(Radio Network Controller)及びコアネットワークを含むかもしれない。
図1の実施例では、ノードB101は、UE103の1以上のサービスをサポートする。この例では、ノードB101は、極めて少量のデータをUE103と頻繁に通信する。当該データは、他のUEに適用可能でない又は関連しないUE固有情報である。このUE固有情報は、UE103に提供される通信サービスの一部となるデータであってもよく、又はUE103に提供されるサービスのサポートにおいて通信されるデータであるかもしれない。
具体例として、ノードB101は、図1の実施例では、5ミリ秒ごとに3ビットのデータをUE103に伝送するかもしれない。
さらに、UE103への伝送に加えて、ノードB101はまた、いくつかの他のUEに対する同様のサービスをサポートするかもしれない。このため、ノードB101は、潜在的な多数のごく少量のデータブロックを各UEに通信しなければならない。従来、これはセルラー通信システムでは極めて非効率的であり、伝送されるデータビット毎に大きなオーバーヘッドと大変大きなリソース消費を生じさせる。
図1の実施例によると、ノードB101は、ノードBコントローラ107を有する。ノードBコントローラ107は、当業者に周知であるように、ノードB101により所望される、又は要求される機能を実現するよう動作可能である。
図1の例では、ノードBコントローラ107は、セルラー通信システムの無線インタフェースを介しデータを送受信するよう動作可能なノードBトランシーバ109に接続される。当該実施例では、ノードBコントローラ107は、UEから受信する信号に応答して、各UEに対する制御情報を生成するよう動作可能である。例えば、ノードBコントローラ107は、各UEに対するアップリンクパワー制御又は同期(コードタイミング同期など)データを生成するかもしれない。
ノードBコントローラ107は、合成プロセッサ11に接続される。図1の実施例によると、合成プロセッサ111は、合成されたUE固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成するよう動作可能である。例えば、合成プロセッサ111は、ノードBコントローラ107からパワー制御及び同期データを受信し、これらをUEグループに対する情報を有する1つの制御データブロックに合成するかもしれない。
合成プロセッサ111は、合成プロセッサ111から合成されたUE固有情報を受信する符号化プロセッサ113に接続される。例えば、符号化プロセッサ113は、合成プロセッサ111からパワー制御及び同期情報のデータブロックを受信する。
符号化プロセッサ113は、伝送に適したデータを生成するため、合成されたUE固有情報を符号化するよう動作可能である。図1の実施例では、符号化プロセッサ113は、伝送のため誤り訂正符号化、インタリーブ処理及びシンボルマップ処理を実行する。
いくつかの実施例では、符号化プロセッサ113は、他のUEに対するデータから独立にかつ個別に各ユーザに対するデータを符号化する。しかしながら、後述されるように、符号化プロセッサ113は、他の実施例では、各UEのデータが一緒に符号化され、これにより、複数のUEに係るUE固有情報に依存する符号化データが生成される結合符号化を実行するかもしれない。
従って、符号化プロセッサ113は、合成されたUE固有情報を符号化し、それを最小の伝送リソース単位により無線インタフェースを介し伝送するノードBトランシーバ109に供給する。
従って、当該実施例によると、複数のUEに対するUE固有情報を有する最小伝送リソース単位が生成される。従って、当該実施例は、最小伝送リソース単位に対応するリソース粒度よりかなり小さな粒度によって、UE固有情報が効率的に伝送されることを可能にするかもしれない。
最小伝送リソース単位は、典型的には、具体的な実施例に依存する。
最小伝送リソース単位は、単一の時間コード周波数リソース割当て単位であってもよい。例えば、セルラー通信システムでは、リソース割当ては、一般には指定されたキャリア周波数、指定された時間インターバル及び指定されたコード分割コードに対応するリソースユニットの形式によりリソースを割り当てるかもしれない。従って、最小伝送リソース単位は、1つのキャリア及び1つのコードに対して割当て可能な最小の時間インターバルであるかもしれない。具体的には、最小伝送リソース単位は、TDMA(Time Division Multiple Access)又はTDD(Time Division Duplex)セルラー通信システムのタイムスロットであるかもしれない。いくつかの通信システムでは、コード分割は適用されず、最小伝送リソース単位は、UE間を分離するため使用される残りのパラメータによって、例えば、タイムスロット及びキャリア周波数などによって決定されるかもしれない。
いくつかの実施例では、他の制約はリソースユニットの最小サイズを制限するかもしれない。従って、セルラー通信システムに使用されるリソース単位の最小サイズは、規格化された技術的仕様による制限によって、又は実現形態の制約によって決定されるかもしれない。
最小伝送リソース単位は、ノードBトランシーバ109によって連続的に伝送可能な最小のリソースユニットであるかもしれない。
従って、本実施例によると、ノードB101は、最小伝送リソース単位のサイズによって決定されるオーバーヘッドを被ることなく、最小伝送リソース単位よりはるかに小さいサイズのUE固有データを伝送することが可能である。このため、少量のUE固有情報のはるかに効率的な通信が実現される。
複数のUEに対するUE固有情報は、例えば、同一チャネリゼイションコードを用いた1つのタイムスロットにより伝送されるかもしれない。その後、各UEは、当該タイムスロットを受信及び復号し、各UEに対するUE固有情報を抽出する。
従って、UE103は、無線インタフェースを介しデータを送受信するUEトランシーバ115を有する。具体的には、UEトランシーバ115は、最小伝送リソース単位を受信し、これをUEデータプロセッサ117に供給する。UEデータプロセッサ117は、最小伝送リソース単位を復号し、特定のUE103に対するUE固有情報を抽出するよう動作可能である。
図1の実施例では、UE103はさらに、当業者に周知なように、UE103によって要求される他のすべての機能を実現するUEコントローラ119を有する。
図1の実施例では、UEデータプロセッサ117は、UEコントローラ119に接続される。一例として、ノードB101は、1つのチャネリゼイションコードを介し1つのタイムスロットにより複数のUEに対するパワー制御及び同期データを伝送可能である。UE103は、この伝送を受信及び復号し、UE103に対するパワー制御及び同期データを抽出する。その後、当該データはUEコントローラ119に供給され、アップリンク伝送の伝送パワー及びタイミングが調整される。従って、低データレート制御情報を伝送する効率的なシステムが提供される。
各UEが関連するデータを選択するため、それが当該UEに対する受信した最小伝送リソース単位のデータを知っていることが必要である。
これは、多数の方法により実現可能である。図1の実施例では、ノードB101は、異なるユーザ装置のためのUE固有情報の位置を示すデータ位置情報を伝送するよう動作可能である。この位置情報は、最小伝送リソース単位により又は他の伝送により伝送されてもよい。位置情報は、直接的かつ明示的なものであってもよい。例えば、ノードB101によって、UEアイデンティティと最小伝送リソース単位の各データとを具体的に関連付けるメッセージが、すべてのUEに伝送されるかもしれない。同じ関連付けが多数の最小伝送リソース単位について利用可能であるため、位置情報の伝送と関連付けされるリソースの使用は、小さく保つことができる。
位置情報は、いくつかの実施例では、関連情報などによって間接的に提供されるかもしれない。例えば、位置情報は、他のシステム又はUEパラメータに関連するものであってもよく、これらのシステム又はUEパラメータの知識から、特定のUEからのデータの位置が決定される。
以下において、3GPP UTRA TDDモバイル無線通信システムに適用可能な本発明の実施例のより詳細な説明が記載される。特に、当該記載は、1.28Mcps TDD HSDPAサービスについての制御情報の通信に着目している。しかしながら、本発明がこの用途に限定されるものでなく、他の多くのセルラー通信システムに適用可能であるということが理解されるであろう。本実施例は、図1の実施例と両立するものであり、これを参照して説明される。
本実施例では、ダウンリンクパケットデータサービスは、HSDPAにより、HS−DSCHトランスポートチャネルを利用して提供される。システム内では、相当数のHSDPAアクティブユーザは、会話クラストラフィックを有しない(すなわち、それらはいわゆるデータのみのユーザである)。従って、多数のUEがバースト的なトラフィックプロファイルを示す傾向がある。
システムでは、アップリンクDPCH(Dedicated Physical CHannel)がHSDPA処理に関連付けされる。ダウンリンクDPCHは設定されない。アップリンクDPCHは、ノードB101から提供される情報によって制御される。特に、コードタイミング及び伝送パワーレベルは、ノードB101から伝送されるTPC(Transmit Power Command)データ及びSS(Synchronisation Shift)コマンドにより制御される。
本実施例では、TPCコマンドは、「パワーアップ(power−up)」又は「パワーダウン(power−down)」の何れかを表すバイナリである。SSコマンドは、「アップ」、「ダウン」又は「ドゥ・ナッシング(do nothing)」の何れかを表す3状態である。従って、本例では、ノードB101は、パワー制御及び同期の動的な要求に対する十分な大きさのレートにより6つのレベルの制御情報を通信する。
一例となる実施例によると、各UEのTPC及びSSビットは、タイムスロットの各チャネリゼイションコードを介しては伝送されない。その代わりに、TDD最小伝送リソース単位が、セル内の複数のユーザ宛の情報を伝送するのに利用される。1つの最小伝送リソース単位(本ケースでは、1つのタイムスロットと1つのチャネリゼイションコード)が、TPC及びSSビットを複数のUEに通信するのに利用される。
従って、本実施例によると、ノードB101の合成プロセッサ111が、複数のUEに対して生成されたTPC及びSSデータビットを、1つのタイムスロットと1つのチャネリゼイションコードにより伝送可能な1つのデータブロックに合成するかもしれない。従って、1つのチャネリゼイションコードが複数のUE間で共有され、これにより、TPC及びSSデータを通信するのに使用されるチャネリゼイションコードの個数を低減し、他の使用のためのチャネリゼイションコードを解放することが可能となる。
このような実施例では、以降においてPLCCH(Physical Layer Common Control Channel)と呼ばれる新たな物理チャネルが、TPC及びSSデータの効率的な通信のため実現可能である。PLCCHは、複数のUEに対するTPC及びSSデータビットを有する各伝送によって、1つのタイムスロットの1つのチャネリゼイションコードを介したメッセージの伝送によって実現可能である。PLCCHが各UEの間で共有されているとき、リソース使用は、HSDPAサービスに対するTCP及びSSデータの通信のための従来のアプローチと比較して大きく低減される。
いくつかの実施例では、PLCCHは、PLCCHメッセージの各UEに対する1つのTPCデータビットを2つのSSデータビットを含めることによって、合成されたデータブロックを生成する合成プロセッサ111により実現される。さらに、PLCCHメッセージは、符号化プロセッサ113がデータブロックの各データビットを適切な方法により符号化することによって、単に生成及び伝送されるかもしれない。
しかしながら、他の実施例では、符号化プロセッサ113は、複数のUEに関するTPC及びSS情報を結合して符号化するよう動作可能である。
例えば、TPC及びSSデータを1つのユーザに送信するため、6状態の値が通知されねばならない(TPCに対して2つの可能な値と、SSデータに対して3つの可能な値)。現在の3GPP仕様によりユーザ毎にこれを実現するのに3ビット(TPCに対して1ビットとSSに対して2ビット)を使用する代わりに、複数のUEに対するTPC及びSSデータが結合的に符号化されるかもしれない。
例えば、1つのユーザに対するTPC及びSSデータが6つの可能な値を有する場合、5つのUEに対するTPC及びSSデータは、65=7,776の可能なデータ値を有することとなる。このため、5つのUEに対してTPC及びSSデータの情報を有する合成されたパラメータ値を生成することによって、7,776の状態値が符号化されねばならない。これは、13ビット(213=8,192)により実現可能である。他方、TPC及びSSデータの各符号化は、5*3=15データビットを必要とする。従って、伝送される必要があるデータビットの個数の低減が実現される。
他の例として、従来技術では、TPCに対する1ビットとSSに対する2ビットを使用する10のユーザは合計で10*3=30ビットを必要とし、これらが複数のDPCHに配布されるかもしれない(各ユーザに1つ)。しかしながら、ユーザ間のコマンドを共通のPLCCHに結合的に符号化することによって、これは10*logs(6)=25.85(26に丸められる)ビットを用いて実現可能であり、13%の節約となる。さらに、これが1つのPLCCHメッセージを介し伝送可能であるため、リソース使用の大変大きな低減が実現される。
効率性の向上がより多くのTPC及びSSデータを結合的に符号化するため可能であり、いくつかの実施例では、与えられたPLCCHメッセージのすべてのTPC及びSSデータが結合的に符号化されるかもしれないということが理解されるであろう。
これらの例では、TPC及びSS情報を復号するため、UEは受信したワードをベース6の数に変換し、当該ユーザに割り当てられる桁位置を選択する。結果として得られる6状態の値は、バイナリTPCコマンドと3状態SSコマンドの双方に直接マップする。
本実施例によると、当該情報を結合的に符号化する何れか適切な方法が利用可能であるということが理解されるであろう。例えば、複数のUEに対するTPC及びSSビットのブロックと、合成された状態を表す符号化されたPLCCHシンボルとの間のシンプルな一対一のマッピングが実現されるかもしれない。このマッピングは、例えば、シンプルなルックアップテーブルにより実現されるかもしれない。UE103は単に、逆方向の一対一マッピングを実現し、この結果の適切なTPC及びSSデータビットを選択することによって、結合符号化を実行するようにしてもよい。
図2において、結合符号化を利用した符号化プロセッサ113の一例が示される。図2の符号化プロセッサ113は、ノードBコントローラ107からTCP及びSSデータビットを受信するN入力回路201を有する。各UEに対するTCP及びSSデータビットは、状態変換装置203において、0から5までの範囲内の値に変換される。状態変換装置203の出力値は、加算器205に加算される。この和がその後、バイナリエンコーダ207によりバイナリPLCCHワードに符号化される。その後、結果として得られるPLCCHワードは、物理レイヤエンコーダ209に供給され、物理レイヤエンコーダ209は、伝送のためノードBトランシーバ109に供給されるPLCCHメッセージを生成する。
本例では、物理レイヤエンコーダは、1/2レート又は1/3レート畳み込み符号か又は1/3レートターボ符号化を利用して、又は何れの符号化を利用することなく(標準的な3GPPによりリリースされた99トランスポートチャネル処理について)、PLCCHを符号化するようにしてもよい。しかしながら、ブロックコード、繰り返しコード、連結された符号化スキームなどの何れかの汎用的な順方向誤り訂正エンティティが、代わりに利用可能であるということが理解されるべきである。
いくつかの実施例では、符号化プロセッサ113は、複数のサービスによって用いられるアルゴリズムグループの処理アルゴリズムを利用することによって、PLCCHワードを符号化するよう動作可能である。
具体的には、構成されると、従来の3GPPトランスポートチャネル処理は、PLCCHワードを物理チャネルにマップするのに利用可能である。このことは、符号化がレイヤ1トランスポートチャネル処理ツールボックスの完全なフレキシビリティを保持し、PLCCHが可変数のユーザ(情報ビットレートに影響を与える)及び各種システム配置及び設定に適応可能であることを意味する。
また、PLCCHメッセージに対する符号化処理又は伝送パワーは、最小伝送リソース単位がUE固有情報を有するUEの個数に応答して決定されるかもしれない。例えば、少数のユーザについては、低い順方向誤り訂正コードレートが利用可能であり(これは、より大きな冗長性を有し、より小さな伝送パワーしか要求しない、多数のユーザについては、漸進的なより高いコードレートが利用可能である(より小さな冗長性とより大きな伝送パワー要求を有する)。
さらに、意図するユーザのすべてにデータを搬送するのに1つの物理チャネル伝送ユニットでは不十分である場合、さらなる物理チャネルが利用可能である。各物理チャネル宛のデータは、それぞれに対して独立にエンコーダにより処理されてもよいし、又は1つの符号化ユニットにより一緒に符号化され、エンコーダの出力においてのみ分離されるようにしてもよい。従って、PLCCHの構成は、PLCCHを用いたn=1,...,NのUEについては図2のものと同様のものとなるであろう。本例では、複数の物理チャネル宛のデータは、1つのエンコーダを用いて符号化される。
従って、共通のTPC/SS物理チャネル(PLCCH)の使用は、多くの実施例において効果を提供するかもしれない。具体的には、与えられたTPC/SS更新レートについて、複数のDPCH又は特別なバースト伝送と比較すると、全体的な伝送パワーリソースは低減される。さらに、TPC及びSS情報の複数のユーザへの伝送に利用されるコードリソースは、大きく低減される(多くのダウンリンクDPCHが、1つのPLCCHに潜在的に置換される)。
さらなる及び実質的な効果は、アップリンクパワー制御及び同期更新レートが所望の場合には維持され、特別なバースト又はマルチフレームDPCHを利用するとき(mフレーム毎に伝送される)、更新レートはそれに応じてより低くなる。(当業者に周知なように、上位レイヤのデータが物理チャネルにマップするのに利用可能でない通常の期間に、特別なバーストが「キープアライブ(keep−alive)」信号として伝送される。特別なバーストの期間では、不連続な伝送(DTX)が利用される。)
しかしながら、いくつかの実施例では、ノードBが、断続的なPLCCHメッセージにおいて所与のUEに対するTCP及びSS情報を伝送するのに動作可能であるかもしれない。
例えば、1.28Mcps TDDのフレーム構成はサブフレーム毎(5ミリ秒)に繰り返され、いくつかの例では、PLCCHは、サブフレーム毎に伝送される必要はないかもしれない。これは、PLCCHをアクティブに使用するUEの個数が増減されるに従って、システムリソースのフレキシブルな利用を可能にする。しかしながらもちろん、TPC及びSS更新レートはまた、PLCCHが伝送される頻度の関数であるため、ある程度のトレードオフが存在する。
さらに、所与のユーザに対する情報は、各PLCCHインスタンスに存在する必要はない。これは、システムがより低速なTPC及びSS更新レートを犠牲にして、より多くのリソースを消費することなくより大きな負荷を処理することを可能にするであろう。その反対に、TPC及びSS更新レートを妥協することなく、より多くのリソースがより大きな負荷を処理するのに利用可能である。
具体例として、1/2レート畳み込みコードが使用されると仮定すると、88チャネルビットの最小伝送単位(SF16の1コード、QPSK)は、36情報ビットを伝送することができるであろう。ユーザ毎にlog2(6)ビットにより、これは訳14のユーザに対するTPC及びSSストリームを搬送することが可能となる。
PLCCHが5ミリ秒のサブフレーム毎に1回伝送され、アップリンクDPCHに対するTPC及びSS更新レートが(例えば)10又は20ミリ秒毎に1回である場合、1つのPLCCHがセル内のすべてのアクティブなデータのみのHSDPAユーザにサービス提供することが可能となる(10ミリ秒の更新レートでは28のユーザ、又は20ミリ秒の更新レートでは56のユーザ)。ここでは、本発明によって、合計で13のSF16ダウンリンクチャネリゼイションコード(ダウンリンクDPCHのために以前に利用された)が、HS−DSCHなどの他のチャネルによる利用のため解放される。これらのコードをより効率的に利用可能にすることによって、システムは、各セルにおいてより高いデータスループットを提供することができる。
いくつかの実施例では、ノードB101は、複数のユーザ装置の伝送パワー要求に応答して、PLCCHに対する伝送パワーを設定する手段を有するかもしれない。具体的には、ノードBコントローラ107は、PLCCHメッセージによりアドレス指定される各UEに適したパワーレベルを計算するようにしてもよく、伝送パワーは、これが、PLCCHメッセージがすべてのUEにより受信可能となることを保証すべきであるため、これらの値のうち最も大きなものに設定されるようにしてもよい。
一般に、PLCCHは、複数のUEにより受信される必要があり、このため、各ユーザに対して個別に伝送パワーを最小化することは現実的でない。このことはTPC及びSSシンボルに対するある程度のパワー効率性のロスをもたらす可能性があるが、ダウンリンクDPCHの冗長なデータペイロード部分(すなわち、非TCP/SSシンボル)(又は、いわゆる特別なバースト)がもはや伝送される必要がなくなるため、一般にはるかに大きなパワーの節約が可能となる。
簡単化のため、例えば、4つのユーザがDPCHパワーP1、P2、P3及びP4を有し、これらがパワーP0=max(P1,P2,P3,P4)の1つのチャネルと置換することが可能である場合、P0<(P1+P2+P3+P4)となる。
いくつかの実施例では、PLCCHメッセージは、他の手段により実現されるアップリンクパワー制御による同期コマンドしか有しないかもしれない(例えば、オープンループパワー制御方法を利用して)。
いくつかの実施例では、PLCCHは検証データを有していない。
PLCCHメッセージは複数のユーザに対する情報を有しているため、すべてのデータが各UEにより正確に受信されることは重要ではない。このため、ブロック又はフレームエラーレート(それぞれBLER又はFER)は、TPC又はSSエラーパフォーマンスを決定するのに特に関連しない。その代わりに、復号化後のビットエラーレート(BER)は、TPC及びSSパフォーマンスに最も直接的な関連性を有する。このため、典型的には、循環冗長性チェック(CRC)又は他のチェックサム技術によりデータブロックの完全性を保護する明示的な必要性はない。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの何れかの組み合わせを含む何れか適切な形式により実現可能である。しかしながら、好ましくは、本発明は、1以上のデータプロセッサ及び/又はデジタル信号プロセッサ上で実行されるコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実現される。本発明の実施例の要素及びコンポーネントは、物理的、機能的及び論理的に何れか適切な方法により実現されてもよい。実際、この機能は、1つのユニット、複数のユニット又は他の機能ユニットの一部として実現されるかもしれない。また、本発明は、1つのユニットにより実現されてもよく、又は各ユニット及びプロセッサの間に物理的かつ機能的に分散されてもよい。
本発明が好適な実施例に関して説明されたが、それは、ここに記載されるような具体的な形式に限定されるものではない。本発明の範囲は、添付した請求項によってのみ限定されるものである。請求項において、「有する」という用語は、他の要素又はステップの存在を排除するものではない。さらに、個別に列挙されるが、複数の手段、要素又は方法ステップは、1つのユニット又はプロセッサなどによって実現されてもよい。さらに、各特徴が異なる請求項に含まれうるが、これらはおそらく効果的に組み合わせすることが可能であり、異なる請求項に含めることは、特徴の組み合わせが実現可能でなく、及び/又は効果的でないことを意味するものではない。さらに、単数形の表現は、複数を排除するものでない。従って、「ある」、「第1の」、「第2の」などの表現は、複数を排除するものではない。

Claims (30)

  1. セルラー通信システムにおいてユーザ装置にユーザ装置固有情報を伝送する基地局装置であって、
    成ユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成する合成手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を符号化する物理レイヤ符号化手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を最小物理チャネル伝送ユニットで伝送する伝送手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットで十分であるか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記物理レイヤ符号化手段は、前記複数のユーザ装置についての前記合成ユーザ装置固有情報を順方向誤り訂正コードにより符号化し、
    前記伝送手段は、前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットでは十分でないと前記判断手段が判断した場合、前記物理レイヤ符号化手段により符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を、複数の前記最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送する、基地局装置。
  2. 前記合成ユーザ装置固有情報は、最小物理チャネル伝送ユニットであるタイムスロットで伝送される、請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記合成ユーザ装置固有情報は、単一の時間周波数リソース割当て単位で伝送される、請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記物理レイヤ符号化手段は、前記複数のユーザ装置の少なくとも2つに対するユーザ装置固有情報を結合的に符号化するよう動作可能である、請求項1乃至3何れか一項記載の基地局装置。
  5. 前記物理レイヤ符号化手段は、前記複数のユーザ装置のすべてのユーザ装置に係るユーザ装置固有情報を結合的に符号化するよう動作可能である、請求項4記載の基地局装置。
  6. 前記物理レイヤ符号化手段は、順方向誤り訂正コードとして、1/3レート畳み込み符号または1/3レートターボ符号を利用する、請求項4又は5記載の基地局装置。
  7. 前記ユーザ装置固有情報は、各々がいくつかの可能な値を有する複数のパラメータを有し、
    前記物理レイヤ符号化手段は、前記複数のパラメータの可能な値の個数の積に等しいいくつかの合成された可能な値を有する合成されたパラメータを符号化することによって、前記複数のパラメータを符号化するよう動作可能である、請求項4乃至6何れか一項記載の基地局装置。
  8. 前記ユーザ装置固有情報は、アップリンクパワー制御情報を有する、請求項1乃至7何れか一項記載の基地局装置。
  9. 前記ユーザ装置固有情報は、同期情報を有する、請求項1乃至8何れか一項記載の基地局装置。
  10. 前記ユーザ装置固有情報は、同期情報のみを有する、請求項1乃至9何れか一項記載の基地局装置。
  11. 前記ユーザ装置固有情報は、前記複数のユーザ装置のそれぞれからのアップリンクチャネルに係る、請求項1乃至10何れか一項記載の基地局装置。
  12. 前記複数のユーザ装置の伝送パワー要求に応答して、前記合成ユーザ装置固有情報に対する伝送パワーを設定する手段をさらに有する、請求項1乃至11何れか一項記載の基地局装置。
  13. 第1ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報の位置を示す位置情報を伝送する手段をさらに有する、請求項1乃至12何れか一項記載の基地局装置。
  14. 前記ユーザ装置固有情報は、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)サービスに係る制御情報である、請求項1乃至13何れか一項記載の基地局装置。
  15. 前記ユーザ装置固有情報は、前記HSDPAダウンリンクパケットデータサービスのアップリンクDPCH(Dedicated Physical CHannel)に係る、請求項14記載の基地局装置。
  16. 前記物理レイヤ符号化手段は、複数のサービスにより使用されるアルゴリズム群の処理アルゴリズムを利用することによって、前記合成されたユーザ装置固有情報を符号化するよう動作可能である、請求項1乃至15何れか一項記載の基地局装置。
  17. 前記セルラー通信システムは、TDD(Time Division Duplex)セルラー通信システムである、請求項1乃至16何れか一項記載の基地局装置。
  18. 前記セルラー通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)により指定されるUTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunication System) Terrestrial Radio Access)TDDセルラー通信システムである、請求項16記載の基地局装置。
  19. 前記ユーザ装置固有情報は、TPC(Transmit Power Control)及びSS(Synchronisation Shift)データから構成される、請求項18記載の基地局装置。
  20. 前記合成ユーザ装置固有情報の伝送パワーを、前記合成ユーザ装置固有情報を構成するユーザ装置固有情報についてのユーザ装置の数に応じて決定する手段をさらに有する、請求項1乃至19何れか一項記載の基地局装置。
  21. 前記合成されたユーザ装置固有情報の符号化処理を、前記合成ユーザ装置固有情報を構成するユーザ装置固有情報についてのユーザ装置の数に応じて決定する手段をさらに有する、請求項1乃至20何れか一項記載の基地局装置。
  22. 前記合成ユーザ装置固有情報は、検証データを有しない、請求項1乃至21何れか一項記載の基地局装置。
  23. 前記伝送手段は、断続的な最小物理チャネル伝送ユニットにより第1ユーザに対するユーザ装置固有情報を伝送するよう動作可能である、請求項1乃至22何れか一項記載の基地局装置。
  24. 前記最小物理チャネル伝送ユニットは、前記伝送手段によって伝送可能なユーザ装置固有情報の最小サイズ伝送ブロックに対応する、請求項1乃至23何れか一項記載の基地局装置。
  25. 当該基地局装置は、前記伝送手段による伝送のためのリソーススケジューラを備える、請求項1乃至24何れか一項記載の基地局装置。
  26. セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置固有情報を受信するユーザ装置であって、
    物理リソースの最小物理チャネル伝送ユニットを用いて前記基地局から複数のユーザ装置に対して伝送された、合成ユーザ装置固有情報を受信する受信手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を復号する復号手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報から当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定する決定手段と、
    を備え、
    前記復号手段は、順方向誤り符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を復号し、
    前記受信手段は、更に、前記基地局から複数の最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送された前記合成ユーザ装置固有情報を受信可能である、ユーザ装置。
  27. 前記合成ユーザ装置固有情報は、結合的に符号化され、
    前記決定手段は、復号された前記合成ユーザ装置固有情報から、当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を選択する手段を有する、請求項26記載のユーザ装置。
  28. 成ユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成する合成手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を符号化する物理レイヤ符号化手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を最小物理チャネル伝送ユニットで伝送する伝送手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットで十分であるか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記物理レイヤ符号化手段は、前記複数のユーザ装置についての前記合成ユーザ装置固有情報を順方向誤り訂正コードにより符号化し、
    前記伝送手段は、前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットでは十分でないと前記判断手段が判断した場合、前記物理レイヤ符号化手段により符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を、複数の前記最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送する、基地局装置と、
    物理リソースの最小物理チャネル伝送ユニットを用いて前記基地局装置から複数のユーザ装置に対して伝送された、合成ユーザ装置固有情報を受信する受信手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報を復号する復号手段と、
    前記合成ユーザ装置固有情報から当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定する決定手段と、
    を備え、
    前記復号手段は、順方向誤り符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を復号し、
    前記受信手段は、更に、前記基地局装置から複数の最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送された前記合成ユーザ装置固有情報を受信可能である、ユーザ装置と、
    を有するセルラー通信システム。
  29. セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置にユーザ装置固有情報を伝送する方法であって、
    成ユーザ装置固有情報を生成するため、複数のユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を合成するステップと、
    前記合成ユーザ装置固有情報を符号化するステップと、
    前記合成ユーザ装置固有情報を最小物理チャネル伝送ユニットで伝送するステップと、
    前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットで十分であるか否かを判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記符号化するステップは、複数のユーザ装置についての前記合成ユーザ装置固有情報を順方向誤り訂正コードにより符号化することを含み、
    前記伝送するステップは、前記合成ユーザ装置固有情報を前記複数のユーザ装置に伝送するのに1つの前記最小物理チャネル伝送ユニットでは十分でないと前記判断ステップで判断された場合、前記符号化するステップで符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を、複数の前記最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送することを含む、方法。
  30. セルラー通信システムにおいて基地局からユーザ装置固有情報を受信する方法であって、
    物理リソースの最小物理チャネル伝送ユニットを用いて前記基地局から複数のユーザ装置に対して伝送された、合成ユーザ装置固有情報を受信するステップと、
    前記合成ユーザ装置固有情報を復号するステップと、
    前記合成ユーザ装置固有情報から当該ユーザ装置に対するユーザ装置固有情報を決定するステップと、
    を有し、
    前記復号するステップは、順方向誤り符号化された前記合成ユーザ装置固有情報を復号し、
    前記受信するステップは、更に、前記基地局から複数の最小物理チャネル伝送ユニットを用いて伝送された前記合成ユーザ装置固有情報を受信可能である、方法。


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