JP5387689B2 - 血球軌跡表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血球の流動軌跡を表示する血球軌跡表示装置に関する。
近年、健康に対する関心の高まりとともに、健康のバロメータとして血液の流動性が注目されるようになっている。この血液の流動性を調べる方法としては、複数の微細な流路を有するマイクロチャネルアレイに血液を通過させて、通過に要する時間を計測する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、流動性が低い血液では、血球が滞留して集塊状に結合していく凝集が発生しやすい(図13参照)。この凝集の発生は血液の流動性に大きく影響するため、凝集の発生を検知し、凝集に至る血球の軌跡を明らかにすることで、血液の流動状態の健全性を判定することができる。そのため、凝集に至る血球の軌跡を表示することのできる技術が望まれていた。
特開2006−145345号公報
本発明の課題は、凝集に至る血球の軌跡を表示することのできる血球軌跡表示装置を提供することである。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、血球軌跡表示装置において、
血液の流れを連続撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって得られた複数フレームの血流画像を解析することにより、血液中の血球の凝集を検知するとともに、血球の凝集を検知した場合に、凝集が検知されたフレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の位置を検出して、凝集地点までの当該血球の軌跡を求める解析手段と、
前記解析手段が求めた血球の軌跡を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の血球軌跡表示装置において、
前記解析手段が血球の凝集を検知した場合に、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の血球軌跡表示装置において、
前記表示手段は、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の形状を表示することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の血球軌跡表示装置において、
前記解析手段は、血球の凝集を検知した場合に、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の面積を算出することにより、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の面積変化を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の血球軌跡表示装置において、
前記解析手段は、血球の凝集を検知した場合に、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像におけるフレーム間での当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方を算出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の血球軌跡表示装置において、
前記解析手段は、算出した血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が所定の範囲を超えた場合に当該血球が異常であると判定し、
前記表示手段は、前記解析手段により血球が異常であると判定された場合に、当該血球の軌跡を、異常と判定されていない血球の軌跡よりも強調して表示することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数フレームの血流画像が解析されることにより、血液中の血球の凝集が検知されるとともに、血球の凝集が検知された場合に、凝集が検知されたフレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の位置を検出することで、凝集地点までの当該血球の軌跡が求められる。そして、この血球の軌跡が表示される。したがって、凝集に至る血球の軌跡を表示することができ、これに基づいて血液の流動状態の健全性を視覚的に容易に判定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、血球の凝集が検知された場合に、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像が記憶されるので、つまり、凝集の発生に比較的に強く関係する血流画像が記憶され、これ以外の血流画像は記憶する必要がない。したがって、記憶手段は大きな容量を必要とせず、装置の低コスト化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の形状が表示されるので、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の形状変化が表示される。したがって、凝集に至る血球の形状変化、ひいては当該血球の変形しやすさを視覚的に認識することができ、これに基づいて血液の流動状態の健全性を容易に判定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の面積変化が算出されるので、凝集に至る血球の変形しやすさが定量的に表される。したがって、例えば当該血球の面積変化を健全な血液中の血球の面積変化と比較すること等により、血液の流動状態の健全性を判定することができる。
請求項5に記載の発明によれば、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像におけるフレーム間での当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が算出されるので、凝集に至る血球の動向が定量的に表される。したがって、例えば当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方を健全な血液中の血球の値と比較すること等により、血液の流動状態の健全性を判定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が所定の範囲を超えた場合に当該血球が異常であると判定され、血球が異常であると判定された場合に、当該血球の軌跡が、異常と判定されていない血球の軌跡よりも強調して表示されるので、血球の動向異常を視覚的に認識することができる。したがって、血液の流動状態の健全性を容易に判定することができる。
血球軌跡表示装置の全体構成を示すブロック図である。 (a)マイクロチップの平面図であり、(b)側面図である。 マイクロチップの部分拡大図である。 (a)(b)マイクロチップのゲートを説明するための図である。 血球軌跡表示装置による血球の軌跡表示のフローチャートである。 ゲート及びその前後の領域をグリッド状に分割した画像例を示す図である。 (a)(b)(c)2次元速度マップの画像例である。 フレームを遡りつつ行われるパターンマッチングを説明するための図である。 凝集に至る血球の軌跡を矢印で表示した画像例を示す図である。 凝集に至る血球の軌跡を当該血球自体の画像で表示した画像例を示す図である。 血球の軌跡とは別に表示した血球の形状の画像例を示す図である。 動向が異常と判定された血球の軌跡を表示した画像例を示すである。 凝集が発生している血流画像例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。図1は、本発明に係る血球軌跡表示装置1の全体構成を示すブロック図である。
この図に示すように、血球軌跡表示装置1は、血液を供給槽10からマイクロチップ2に通して排出槽11へ導き、その過程で取得される情報から血液中の血球の凝集を検知して凝集地点までの当該血球の軌跡を表示するものである。なお、本実施形態において、「凝集」とは、血球が滞留して集塊状に結合することをいう。
具体的には、血球軌跡表示装置1は、マイクロチップ2と、マイクロチップ2内の血液の流れを撮影するTVカメラ3と、TVカメラ3によって得られた血流画像を解析して凝集の検知等を行うパソコン(PC)7と、血流画像等を表示するディスプレイ8と、マイクロチップ2内の血流を制御する差圧制御部9とを備えている。
なお、血球軌跡表示装置1は、生理食塩水や生理活性物質などの液体を血液と混合してマイクロチップ2に導けるよう、ミクサー12を介して血液流路に連結された複数の溶液びん13等を更に備えている。そして、生理食塩水や生理活性物質などの液体と混合された血液(以下、単に「血液」という)は、差圧制御部9がマイクロチップ2前後の差圧を調整することにより、マイクロチップ2内を所望量だけ流れるようになっている。また、差圧制御部9やミクサー12の他、供給槽10のバルブ10aは、シーケンス制御部17によって統合制御されている。
図2(a)は、マイクロチップ2の平面図であり、図2(b)は、側面図である。
この図に示すように、マイクロチップ2は、矩形状のガラス平板20及びベース板21を重ね合わせて形成されている。ガラス平板20は、平板状に形成されており、ベース板21の内側面(図2(b)では上側の面)を覆っている。
ベース板21は、両端部に窪み部210,211を、これら窪み部210,211の間に複数の溝部212,…を有している。
このうち、窪み部210は、供給槽10と連通されて血液の流入口27を形成する貫通口210aを底面に有しており、血液を貯留する上流側貯留部22をガラス平板20との間に形成している。
同様に、窪み部211は、排出槽11と連通されて血液の流出口28を形成する貫通口211aを底面に有しており、血液を貯留する下流側貯留部23をガラス平板20との間に形成している。
また、複数の溝部212,…は、窪み部210と窪み部211とを結ぶ方向(図中のX方向)に対して平行に延在するよう配設され、X方向に延在するテラス部213によって、X方向に直交する方向(図中のY方向)に仕切られた状態となっている。これら複数の溝部212,…は、互い違いに窪み部210、または窪み部211に連通しており、これにより、上流側貯留部22から血液を流入させる上流側血液回路24と、下流側貯留部23に血液を流入させる下流側血液回路25とを、ガラス平板20との間に形成している。
図3は、マイクロチップ2の部分拡大図であり、図4(a)(b)は、後述するゲート26を説明するための図である。なお、図4(a)(b)ともに、上側の図は、テラス部213の平面図であり、下側の図は、その側断面図である。
これらの図に示すように、テラス部213の上端部には、六角形状の土手部214がX方向に複数配列されており、頂面でガラス平板20に当接している。
これら複数の土手部214,…は、互いとの間に峡間部215を形成している。峡間部215は、ガラス平板20の下面との間に、Y方向に平行な方向(図中のZ方向)へ血液を流す微細な流路としてのゲート26を形成している。なお、特に限定はされないが、ゲート26の断面形状は赤血球の形状(真ん中が窪んだ円盤形状であり、断面が扁平な楕円形状)に合わせて扁平な長方形をなしており、このゲート26の断面のサイズは赤血球のサイズより小さくなっている。これにより、毛細血管などの細い血管を赤血球が自身の形状を変形させながら通過していく状態が観察でき、また、血管中での血液のさらさら度を模擬的に再現することができる。
以上の構成を具備するマイクロチップ2では、供給槽10から導入された血液は、上流側貯留部22で貯留され、上流側血液回路24からゲート26,下流側血液回路25を通過した後、下流側貯留部23に貯留されて排出槽11へ排出される。この過程において、ゲート26を流れる血液中の血球、例えば赤血球は、このゲート26内を変形しながら通過する。
なお、マイクロチップ2の上流及び下流には、マイクロチップ2の入口及び出口近傍での血液の圧力を計測する圧力センサE1及び圧力センサE2が設けられている(図1参照)。これら圧力センサE1及び圧力センサE2は、計測したチップ上流圧力P1及びチップ下流圧力P2を差圧制御部9へ出力する。
TVカメラ3は、図1に示すように、マイクロチップ2のガラス平板20に対向して設置され、ゲート26を通過する血液の流れをガラス平板20越しに撮影する。このTVカメラ3は、例えばデジタルCCDカメラであり、血液の流れを連続撮影可能な高速カメラ、或いは動画が撮影可能なカメラである。TVカメラ3で撮影された血流画像は、パソコン7に出力されるとともに、ディスプレイ8に表示される。
パソコン7は、演算処理部70と記憶部71とを備えている。このうち、演算処理部70は、TVカメラ3によって得られた血流画像を解析することにより、血液中の血球の凝集を検知するとともに凝集地点までの当該血球の軌跡を求める。この他にも、演算処理部70は、後述する種々の値の算出を行う。一方、記憶部71は、演算処理部70が血球の凝集を検知した場合に、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像を記憶する。
ディスプレイ8は、演算処理部70が求めた血球の軌跡を表示する他、この血球の軌跡に沿った当該血球の形状変化を表示する。この他にも、ディスプレイ8は、TVカメラ3が出力した血流画像や、パソコン7が算出した算出結果等を表示可能となっている。
差圧制御部9は、シーケンス制御部17からの制御指令に応じてマイクロチップ2前後の差圧を制御する。具体的には、差圧制御部9は、チップ上流圧力P1及びチップ下流圧力P2がそれぞれ所定の圧力となるように、マイクロチップ2上流の加圧ポンプ15とマイクロチップ2下流の減圧ポンプ16とをそれぞれ制御する。なお、この差圧制御部9やシーケンス制御部17は、パソコン7と一体に構成してもよい。
続いて、血球軌跡表示装置1が血球の軌跡を表示する際の動作について説明する。図5は、血球軌跡表示装置1による血球の軌跡表示のフローチャートである。
この図に示すように、まず、マイクロチップ2へ計測対象の血液を流す(ステップS1)。具体的には、供給槽10へ計測対象の血液を注ぐとともに、必要に応じて溶液びん13へ生理食塩水等を加える。すると、差圧制御部9によりマイクロチップ2に所定の差圧が加えられて血液がマイクロチップ2へ流される。
次に、TVカメラ3により、ゲート26を通過する血液の流れを連続撮影する(ステップS2)。このとき、TVカメラ3の撮影範囲は、複数のゲート26のうちのいずれかと、その前後のテラス部213の領域とを含むものであればよい。そして、全ての血液がマイクロチップ2を流れ切るまで撮影を行う。
次に、撮影された複数フレームの血流画像から血球の凝集を検知する(ステップS3)。このステップは、パソコン7の演算処理部70が、ステップS2で撮影された複数フレームの血流画像を、撮影された時間順にフレーム毎に解析することにより実行される。この凝集の検知には、例えば特開2006−223761号公報等に記載の、従来より公知の方法を用いることができる。より詳しくは、血流画像のうちゲート26及びその前後の領域を図6に示すようにグリッド状(格子状)に分割し、分割したグリッド毎に血球の速度ベクトルを算出する。算出した速度ベクトルを血流画像に重ねて描画した2次元速度マップの画像例を図7(a)〜(c)に示す。そして、この2次元速度マップのうち速度ベクトルが算出されていないグリッドの領域(図7(a)〜(c)で速度ベクトルの矢印が描画されていない領域)を、血球が滞留した領域、つまり血球の凝集が発生した領域として検知することができる。なお、血流画像上でのグリッド形成は、ゲート26内に少なくとも1つのグリッドが形成されるように、グリッドの幅をゲート26の幅に合わせることが好ましい。
次に、図5に示すように、演算処理部70は、全フレームの血流画像に対して凝集の検知が完了したか否かを判定し(ステップS4)、検知が行われていないフレームがある場合には(ステップS4;No)、上述のステップS3に移行して当該フレームの血流画像に対して凝集の検知を行う。
また、全フレームの血流画像に対して凝集の検知が完了していた場合には(ステップS4;Yes)、演算処理部70は、上述のステップS3において何れかのフレームで凝集が検知されたか否かを判定する(ステップS5)。そして、ステップS3において何れのフレームでも凝集が検知されていなかった場合には(ステップS5;No)、血球軌跡表示装置1は血球の軌跡表示の動作を終了する。
一方、ステップS3において何れかのフレームで凝集が検知されていた場合には(ステップS5;Yes)、演算処理部70は、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像を記憶部71に記憶させる(ステップS6)。本実施形態では、凝集が検知されたフレームから前後それぞれ50フレームの血流画像を記憶させる。このとき、異なるフレームにおいて同一のグリッドで凝集が検知されていた場合には、このうち最も早く撮影されたフレームを、凝集が検知されたフレームとする。なお、「フレームの前後」とは、撮影された時間の順番におけるフレームの前後を意味しており、以下の説明における「前のフレーム」も同様の意味である。
次に、演算処理部70は、凝集が発生した凝集地点までの血球の軌跡を求める(ステップS7)。ここで「凝集地点」とは、TVカメラ3の撮影範囲内で血球が凝集した地点である。
このステップでは、演算処理部70は、まず、ステップS3で凝集が検知されたフレームの血流画像を処理し、血球が滞留した領域(以下、滞留領域という)の中から個々の血球を識別する。具体的には、例えば、血流画像に対し垂直及び水平の両方向へSobelフィルタをかけることで、個々の血球のエッジを強調して識別することができる。また、血球種が異なる場合には色相や大きさを利用して識別することができる。例えば、赤血球は赤の色相範囲にある画像部分として識別することができる。白血球は、輝度を利用して識別することもできるし、他の血球種より大きいことを利用して、単位面積当たりのエッジ数が少ない画像部分として識別することもできる。その他、これらの識別方法以外にも、例えば特開平10−48120号公報、特開平10−90163号公報及び特開平10−274652号公報等に記載の公知の方法を用いて血球種を識別することができる。
それから、演算処理部70は、凝集が検知されたフレームよりも前の50フレームの血流画像を記憶部71から読み出し、当該血流画像に対して同様に個々の血球の識別を行う。
そして、凝集が検知されたフレームから時間順を逆行してフレームを遡りつつ、凝集が検知されたフレームで滞留領域を形成している血球のこれら各フレームの血流画像における位置を検出する。より詳しくは、凝集が検知されたフレームを時間順でn番目のフレーム(nフレーム)とし、このnフレームにおいて3つの血球R,R,Rが滞留領域を形成していたとすると、図8に示すように、nフレームからn−1フレーム,n−2フレーム,…と遡りつつパターンマッチングを行うことにより、各フレームにおける血球R,R,Rの位置が検出される。このパターンマッチングは、個々の血球が識別済みの50フレームに対して行われる。但し、パターンマッチングと血球の識別とを並行して行ってもよい。
こうして検出された50フレーム分の血球の位置を連結することにより、凝集地点までの当該血球の軌跡が求められる。
次に、ディスプレイ8により、ステップS7で求められた血球の軌跡を表示する(ステップS8)。このとき、表示される血球の軌跡は、図9に示すように、血球の流路の画像上に矢印で示したものでもよいし、図10に示すように、矢印ではなく複数のこの血球自体の画像で示したものでもよい。後者の場合には、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の形状を表示することで、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の形状変化を示すことができる。但し、図11に示すように、血球の画像だけを血球の軌跡とは別に表示してもよい。また、図示は省略するが、矢印と血球の画像とを流路の画像上に同時に表示してもよいし、血球を動画表示してもよい。
このとき、血球の軌跡の表示と併せて凝集に関する諸量を算出することが好ましい。この凝集に関する諸量としては、凝集に至る血球の面積変化(体積変化)や移動速度、移動角度が挙げられる。
このうち、血球の面積変化の算出では、演算処理部70により、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の面積が算出される。そして、算出された面積についてのフレームの時間順に沿った変化量を求めることで、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の面積変化が算出される。
また、血球の移動速度や移動角度の算出についても、演算処理部70により、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像が解析されることによって行われる。より詳しくは、移動速度は、これらのフレーム間の血球の移動距離とシャッタースピードとから算出することができ、移動角度は、ある基準方向(例えば血球の流れ方向であるZ方向)に対して血球の移動方向がなす角度として算出することができる。
ここで、算出した血球の移動速度や移動速度に基づいて当該血球の動向が異常か否かを判定することができる。具体的には、演算処理部70により、算出した血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が所定の範囲を超えた場合に当該血球が異常であると判定される。この所定の範囲としては、例えば、凝集しない血球の平均速度±30%や、移動角度がZ方向から±20deg以上の場合等とすればよい。そして、血球が異常であると判定された場合には、図12に示すように、当該血球の軌跡(矢印)が、異常と判定されていない血球の軌跡(例えば図9に示す矢印)よりも強調されてディスプレイ8に表示される。ここで、図12では、凝集までの移動速度が所定の範囲よりも速い血球Ra、凝集までの移動速度が所定の範囲よりも遅い血球Rb、凝集までの移動角度が所定の範囲よりも大きい血球Rc,Rdを示している。なお、血球の軌跡を強調表示する態様としては、図12に示すように矢印を太くするほか、矢印の色を変えたり、明滅させたりしてもよい。血球の軌跡として矢印でなく血球の画像を用いる場合も同様にして強調表示することができる。
以上の血球軌跡表示装置1によれば、複数フレームの血流画像が解析されることにより、血液中の血球の凝集が検知されるとともに、血球の凝集が検知された場合に、凝集が検知されたフレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の位置を検出することで、凝集地点までの当該血球の軌跡が求められる。そして、この血球の軌跡が表示される。したがって、凝集に至る血球の軌跡を表示することができ、これに基づいて血液の流動状態の健全性を視覚的に容易に判定することができる。
また、血球の凝集が検知された場合に、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像が記憶されるので、つまり、凝集の発生に比較的に強く関係する血流画像が記憶され、これ以外の血流画像は記憶されない。したがって、記憶部71は大きな容量を必要とせず、装置の低コスト化を図ることができる。
また、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の形状が表示されるので、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の形状変化が表示される。したがって、凝集に至る血球の形状変化、ひいては当該血球の変形しやすさを視覚的に認識することができ、これに基づいて血液の流動状態の健全性を容易に判定することができる。
また、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の面積変化が算出されるので、凝集に至る血球の変形しやすさが定量的に表される。したがって、例えば当該血球の面積変化を健全な血液中の血球の面積変化と比較すること等により、血液の流動状態の健全性を判定することができる。
また、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像におけるフレーム間での当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が算出されることで、凝集に至る血球の動向が定量的に表される。したがって、例えば当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方を健全な血液中の血球の値と比較すること等により、血液の流動状態の健全性を判定することができる。
また、血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が所定の範囲を超えた場合に当該血球が異常であると判定され、血球が異常であると判定された場合に、当該血球の軌跡が、異常と判定されていない血球の軌跡よりも強調して表示されるので、血球の動向異常を視覚的に認識することができる。したがって、血液の流動状態の健全性を容易に判定することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
例えば、上記実施形態では、試料として血液を挙げて説明したが、血液に限定されず、有形成分を含有する流体試料であればよい。
また、血球の軌跡を求める際に遡るフレーム数は50フレームに限定されず、任意に変更可能であることが好ましい。このフレーム数が変更された場合には、記憶部71に記憶される所定フレーム数も同様に変更される。
また、血球の軌跡を求める際に遡るフレームや、血球の形状を表示する際に参照するフレームは、複数の場合であっても、連続していなくともよい。例えば、高いフレームレートで撮影が行われた場合等には、必要に応じて間引いたフレームを用いてもよい。
1 血球軌跡表示装置
3 TVカメラ(撮影手段)
7 パソコン
8 ディスプレイ(表示手段)
70 演算処理部(解析手段)
71 記憶部(記憶手段)

Claims (6)

  1. 血液の流れを連続撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段によって得られた複数フレームの血流画像を解析することにより、血液中の血球の凝集を検知するとともに、血球の凝集を検知した場合に、凝集が検知されたフレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の位置を検出して、凝集地点までの当該血球の軌跡を求める解析手段と、
    前記解析手段が求めた血球の軌跡を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする血球軌跡表示装置。
  2. 前記解析手段が血球の凝集を検知した場合に、凝集が検知されたフレームの前後での所定フレーム数の血流画像を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の血球軌跡表示装置。
  3. 前記表示手段は、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の形状を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の血球軌跡表示装置。
  4. 前記解析手段は、血球の凝集を検知した場合に、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像における当該血球の面積を算出することにより、凝集地点までの血球の軌跡に沿った当該血球の面積変化を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の血球軌跡表示装置。
  5. 前記解析手段は、血球の凝集を検知した場合に、血球の凝集が検知されたフレーム及び当該フレームよりも前のフレームの血流画像におけるフレーム間での当該血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の血球軌跡表示装置。
  6. 前記解析手段は、算出した血球の移動速度及び移動角度の少なくとも一方が所定の範囲を超えた場合に当該血球が異常であると判定し、
    前記表示手段は、前記解析手段により血球が異常であると判定された場合に、当該血球の軌跡を、異常と判定されていない血球の軌跡よりも強調して表示することを特徴とする請求項5に記載の血球軌跡表示装置。
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