JP5387683B2 - 通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラム - Google Patents

通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線端末装置と無線接続されるアクセスポイントのハンドオーバーに関し、例えば、音声用データパケットの揺らぎの頻度に応じて無線端末装置側でハンドオーバー要因を生成させる、通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラムに関する。
携帯電話装置等の通信端末装置では、既存の通信手段としての機能の他、無線LAN(Local Area Network)を用いたVoIP(Voice over Internet Protocol)通信が実用化されている。VoIP通信環境では、音声用データパケット〔即ち、RTP(Real-time Transport Protocol)パケット〕の遅延や再送を回避するため、その環境エリア内に複数のAP(アクセスポイント) が配置される。通常のデータ通信ではAP(アクセスポイント) からパケットが到達すれば、必要な情報の授受が可能であって、その遅延や再送は問題にならない。しかし、VoIP通信では、音声用データパケットの遅延や再送が音声品質に影響を与える。
このVoIP通信に関し、AP(アクセスポイント)では、QoS(Quality of Service:BER等の通信品質、BERはBit Error Rate:ビット誤り率)制御により送信パケットに優先順位付けが施されており、VoIP環境下では、音声用データパケットはAC3(AC_VO)にカテゴライズされ、高い優先度となっている。そこで、AP(アクセスポイント)に送信パケットが蓄積されると、遅延のみならず、蓄積されたパケットが一気に送信されることがある。これは音声用データパケットに揺らぎを生じさせる。
AP(アクセスポイント)における負荷の増大は、AP(アクセスポイント)に帰属する携帯電話装置の設置台数の影響を受ける。そこで、AP(アクセスポイント)側の負荷を分散させるため、CAC(コールアドミッションコントロール) 機能がある。この機能は音声通話数を一定に制限するものである。このCAC機能を搭載したAP(アクセスポイント)は高価となる。
この受信パケットの揺らぎに関し、受信されたパケットに遅延を与える受信機側デジッタバッファはエリアリンク特性に基づき、そのサイズを調節し、加入局で受信前に予測されたデータパケットのために適切にサイジングされることが知られている(例えば、特許文献1)。
また、ネットワークエンティティ間でハンドオーバーを実行することが知られている(例えば、特許文献2)。
特表2008−516562号公報 特開2008−35543号公報
ところで、ハンドオーバーは、AP(アクセスポイント)から送信される電波の強さ(電界強度:RSSI値)を基準にして実行され、音声用データパケットの揺らぎを考慮していない。これは、RSSI値(電波の強さ)と音質の劣化とは比例関係にあるとされてきたことによる。しかし、これらは完全な比例関係ではない。このため、RSSI値を基準にした場合、十分な音声品質が確保されていても、RSSI値が劣化していれば、ハンドオーバーが実施される。また、RSSI値が良好であれば、音声品質が劣化していても、ハンドオーバーが実施されない。
また、AP(アクセスポイント)間の狭間では、通信端末装置に対する各AP(アクセスポイント)の電波の強さが、ハンドオーバー処理を開始する閾値付近にあると、電波の強さに揺らぎを生じる。この場合、音質が劣化していないにも関わらず、ハンドオーバー処理が繰り返し行われ、これが音声品質の低下を生じさせる。
そこで、本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法又はハンドオーバー制御プログラムの目的は、音声用データパケットを用いる音声通信の通話品質を高めることである。
上記目的を達成するため、本開示の通信端末装置は、アクセスポイントに無線接続されて音声用データパケットにより通話を行う通信端末装置であって、
接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを監視する揺らぎ監視部と、
所定期間内における許容値を超える揺らぎの頻度に応じ、接続中のアクセスポイントから他のアクセスポイントに接続を切り替えるためのハンドオーバー要因を生成するハンドオーバー要因生成部と、
を備え、
前記揺らぎ監視部は、
接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを検出する揺らぎ検出部と、
前記揺らぎの計数期間を計時する計時手段と、
前記揺らぎ検出部で所定期間中に検出される予め設定される許容値を超える揺らぎの回数を計数する計数部と
を備える。
本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法又はハンドオーバー制御プログラムによれば、次のような効果が得られる。
(1) 音声用データパケットの揺らぎに応じてアクセスポイント間のハンドオーバーを実行でき、音声通信の音声品質を高め又はその劣化を防止できる。
(2) 音声用データパケットの揺らぎに応じてアクセスポイント間のハンドオーバーを実行するので、アクセスポイントに対する負荷を軽減できるとともに、負荷分散を図ることができる。
(3) 電波の強さの劣化を基準にすることで頻発していたハンドオーバーを軽減でき、不必要なハンドオーバーの抑制と、ハンドオーバーによる無音状態や、ハンドオーバーによる音声劣化を防止できる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る通信端末装置及び無線LANシステムを示す図である。 第1の実施の形態に係るハンドオーバー処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る通信端末装置及び無線LANシステムを示す図である。 第2の実施の形態に係るハンドオーバー処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る無線LANシステムを示す図である。 RSSI値に依存したハンドオーバーの頻発を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る通信端末装置の機能部の一例を示す図である。 通信端末装置の無線部の機能部の一例を示す図である。 通信端末装置の外観構成例を示す図である。 QoS制御のカテゴライズを示す図である。 受信RTP揺らぎとハンドオーバーの関係を示す図である。 負荷増加時のRTPパケットインターバルのシミュレーションを示す図である。 ハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 受信RTPパケットの揺らぎ計測処理を示すフローチャートである。 ハンドオーバー実行処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る携帯電話機の一例を示す図である。 受信RTPパケットの揺らぎ計測処理を示すフローチャートである。 ハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る通信端末装置の送信RTP再送率の計測処理を示すフローチャートである。 ハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係るハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る通信端末装置の無線部の機能部を示す図である。 他の実施の形態に係るハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係るハンドオーバー処理を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る携帯情報端末機の一例を示す図である。 他の実施の形態に係るパーソナルコンピュータの一例を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態は、音声用データパケットの揺らぎを監視し、その揺らぎの頻度に応じてハンドオーバー要因を生成する構成である。
この第1の実施の形態について、図1及び図2を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る通信端末装置の一例を示す図、図2は、ハンドオーバー要因生成の処理手順を示すフローチャートである。図1及び図2に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
通信端末装置2Aは、本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法又はハンドオーバー制御プログラムの一例であって、例えば、アクセスポイント(以下単に「AP」と称する。)41、42、43・・・4Nの何れかと無線接続されて音声用データパケット〔RTP(Real-time Transport Protocol)パケット〕により通話を行う携帯電話装置、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)等である。各AP41、42、43・・・4Nはネットワーク6によって連係され、通信端末装置2Aと図示しない通信装置との間でパケットの送受を行うための中継手段の一例である。
そこで、この通信端末装置2Aと複数のAP41、42、43・・・4Nとの間には通信媒体として例えば、電波を用いた無線接続のための無線LAN(Local Area Network)8が構成され、VoIP(Voice over Internet Protocol)通信が可能である。このようなVoIP通信環境下にあって、この通信端末装置2Aには、図1に示すように、RTP揺らぎ監視部(以下、単に「揺らぎ監視部」と称する)10と、ハンドオーバー要因生成部12とが備えられている。これにより、無線LANシステム14が構成されている。
揺らぎ監視部10は、接続中のAP4x(即ち、既述のAP41、42、43・・・4Nの何れか)から受けたRTPパケットの揺らぎを監視する手段の一例であって、揺らぎ監視出力をハンドオーバー要因生成部12に出力する。例えば、通信端末装置2AがAP42に接続されているものとすれば、AP42には通信端末装置2A以外の通信端末装置が接続され、また、他のAP41、43・・・4Nにも他の通信端末装置が接続される。通信端末装置2Aは、図示しない通信端末装置とAP42及び他のAPとのネットワーク6を通じてRTPパケットを送受できる。そこで、揺らぎ監視部10は、AP42から送信される電波によって通知されるRTPパケットの揺らぎを監視することができる。
ハンドオーバー要因生成部12は、揺らぎ監視部10から揺らぎ監視出力を受け、所定期間内における許容値を超える揺らぎの頻度に応じ、ハンドオーバー要因を生成する。このハンドオーバー要因は、ハンドオーバーを行うための要因であって、この場合、通信端末装置2A側から接続中のAP4x=AP42に通知される。ハンドオーバーとは、APの接続切替えであって、例えば、接続中のAP4xから接続先を他のAP4y(=AP41又はAP43又は・・・4N)に切り替えることである。
このハンドオーバー要因生成の処理手順は、本開示のハンドオーバー制御方法又はハンドオーバー制御プログラムの一例であって、図2に示すように、揺らぎの監視機能(ステップS11)、揺らぎの頻度の判定機能(ステップS12)、ハンドオーバー要因の生成機能(ステップS13)、ハンドオーバーの指示機能(ステップS14)が含まれる。
そこで、揺らぎの監視機能では、受信したRTPパケットの揺らぎを監視し、その揺らぎを計測する(ステップS11)。揺らぎの頻度の判定機能では、計測した揺らぎの計測結果を受け、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS12)。ハンドオーバー要因の生成機能では、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であれば(ステップS12のYES)、ハンドオーバー要因を生成する(ステップS13)。ハンドオーバーの指示機能では、そのハンドオーバー要因の生成に基づき、通信端末装置2Aから接続中のAPに対してハンドオーバーの指示をする(ステップS14)。
このような構成によれば、通信端末装置2Aの揺らぎ監視部10では、接続中のAP42から通信端末装置2Aが受けたRTPパケットの揺らぎが監視され、その揺らぎ監視出力がハンドオーバー要因生成部12に出力される。ハンドオーバー要因生成部12では、許容値を超える揺らぎの頻度からハンドオーバー要因を生成する。このハンドオーバー要因により、接続中のAP42から他のAP41、43・・・4Nの何れかに接続が切り替えられる。
APから送信されるRTPパケットの揺らぎは、接続中のAPの負荷に起因し、VoIP通信の音声劣化を来す。そこで、許容値を超える揺らぎの頻度に応じてハンドオーバーを行えば、APの負荷を軽減でき、各APの負荷分散を図ることができる。そして、VoIP通信の音声劣化を防止でき、音声品質を高めることができる。この結果、APとの接続の信頼性に寄与するとともに、音声品質の高い音声通話を実現できる。
このハンドオーバーの実行が通信端末装置2A側から接続中のAPに対して行うことができる。また、従来のRSSI値を基準にした場合に、RSSI値が良好であれば、音声品質が劣化していてもハンドオーバーが実施されないという不都合を回避できる。また、AP間の狭間で、ハンドオーバー処理の繰り返しによる音声品質の低下をも改善することができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、RSSI値の劣化等、無線品質の低下によるハンドオーバー要因と、RTPパケットの揺らぎの頻度に応じたハンドオーバー要因とを併用し、ハンドオーバーを実行する構成である。
この第2の実施の形態について、図3及び図4を参照する。図3は、第2の実施の形態に係る通信端末装置の一例を示す図、図4は、ハンドオーバー要因生成の処理手順を示すフローチャートである。図3及び図4に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この通信端末装置2Bでは、RSSI値等、無線品質の低下によるハンドオーバー要因と、RTPパケットの揺らぎの頻度に応じたハンドオーバー要因とを併用する。そこで、この通信端末装置2Bには、図3に示すように、既述の揺らぎ監視部10と、無線品質監視部16と、ハンドオーバー要因生成部18と、ハンドオーバー指示部20とを備えている。
揺らぎ監視部10は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略するが、その監視出力はハンドオーバー要因生成部18に加えられる。無線品質監視部16は、RSSI値の劣化、送信RTPの再送率、SNR(Signal-to-noise ratio :SN比:信号雑音比)の劣化の何れか又はその他の無線品質を監視する。この監視出力はハンドオーバー要因生成部18に加えられる。
ハンドオーバー要因生成部18では、これら監視出力を受け、無線品質監視部16側の監視出力と、揺らぎ監視部10の監視出力とを併用し、ハンドオーバー要因を生成する。この場合、無線品質監視部16側の監視出力が不良を表していても、揺らぎ監視部10の監視出力が良好であれば、ハンドオーバー要因を生成する必要はない。これに対し、無線品質監視部16側の監視出力が良好であったとしても、揺らぎ監視部10の監視出力が不良を表していれば、ハンドオーバー要因を生成させる。
ハンドオーバー指示部20では、ハンドオーバー要因を表す出力を受け、ハンドオーバー指示を表す出力を発生する。この出力に基づき、接続中のAPとして例えば、AP41から他のAPとして例えば、AP42に接続を切り替えるハンドオーバーが実行される。
このハンドオーバー要因生成の処理手順は、本開示のハンドオーバー制御方法又はハンドオーバー制御プログラムの一例であって、図4に示すように、無線品質の監視機能(ステップS21)、無線品質の劣化判定機能(ステップS22)、無線品質の劣化によるハンドオーバー要因の生成機能(ステップS23)、RTPパケットの揺らぎの監視機能(ステップS24)、揺らぎの頻度の判定機能(ステップS25)、揺らぎによるハンドオーバー要因の生成機能(ステップS26)、ハンドオーバー要因の確定機能(ステップS27)、ハンドオーバーの指示機能(ステップS28)が含まれる。
そこで、無線品質の監視機能は、RSSI値の劣化、送信RTPの再送率、SNRの劣化の何れか又はその他の無線品質を監視する(ステップS21)。無線品質の劣化判定機能は、無線品質の監視結果を受け、許容値を超える劣化であるか否かを判定する(ステップS22)。許容値を超える劣化であれば(ステップS22のYES)、ハンドオーバー要因の生成機能(ステップS23)に移行する。ハンドオーバー要因の生成機能では、無線品質の劣化によるハンドオーバー要因を生成する(ステップS23)。
また、揺らぎの監視機能では、受信したRTPパケットの揺らぎを監視し、その揺らぎを計測する(ステップS24)。揺らぎの頻度の判定機能では、計測した揺らぎの計測結果を受け、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS25)。ハンドオーバー要因の生成機能では、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であれば(ステップS25のYES)、ハンドオーバー要因の生成機能(ステップS26)に移行する。
ハンドオーバー要因の生成機能では、RTPパケットの揺らぎによるハンドオーバー要因を生成し(ステップS26)、ハンドオーバー要因の確定機能(ステップS27)に移行する。このハンドオーバー要因の確定機能では、そのハンドオーバー要因を確定させ、ハンドオーバーの指示機能(ステップS28)に移行する。このハンドオーバーの指示機能では、そのハンドオーバー要因の生成に基づき、通信端末装置2Bから接続中のAPに対してハンドオーバーの指示をする(ステップS28)。これにより、ハンドオーバーが実行され、ステップS21に戻る。
斯かる構成とすれば、第1の実施の形態と同様に、APの負荷分散や、RTPパケットによる音声通信の品質を高めることができる。また、従来のRSSI値の劣化等、無線品質の監視によってハンドオーバーを行った場合に、無線品質が劣化していても、音声品質が劣化していなければ、ハンドオーバーが実施されないので、無線品質によるハンドオーバーの繰り返しを防止できる。無線品質を基準にした場合に、APのハンドオーバー閾値の狭間でハンドオーバー処理の繰り返しによる音声品質の低下を改善することができる。
なお、この実施の形態では、無線品質の劣化監視の後、RTPパケットの揺らぎ監視を行っているが、図4に破線22で示すように、無線品質の劣化監視と並行してRTPパケットの揺らぎ監視を行い、これらの論理積条件の成立に代え、論理和条件の成立によりハンドオーバー要因を生成させてもよい。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態は、RSSI値の劣化等、無線品質の低下を監視しつつ、RTPパケットの揺らぎの頻度によるハンドオーバー要因を生成し、ハンドオーバーを実行する構成である。即ち、無線品質の低下と、RTPパケットの揺らぎの頻度との論理積によってハンドオーバー要因を生成させている。
この第3の実施の形態について、図5及び図6を参照する。図5は、無線LANシステムを示す図、図6は、RSSI値のハンドオーバー閾値付近のハンドオーバーを示す図である。図5及び図6に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この無線LANシステム14では、図5に示すように、複数のAPとしてAP41、42、43・・・4Nが備えられ、各AP41、42、43・・・4Nには、通信端末装置の一例として、携帯電話機(HS)201、202、203・・・20Nがそれぞれ無線接続されている。各AP41、42、43・・・4Nは、LANケーブルに接続されて有線LAN24が構成され、この有線LAN24には、SIP(Session Initiation Protocol )サーバ26及びコントローラ28が接続されている。SIPサーバ26は、SIPと称するプロトコルを利用し、電話番号とIPアドレスとの対応付けや、相手先を呼び出す呼制御等を行う制御手段の一例である。コントローラ28は、AP41、42、43・・・4Nと携帯電話機201、202、203・・・20Nとの間の接続の維持や、データの授受等の各種の制御を行う制御手段の一例である。
このようなVoIP通信環境下では、複数のAP41、42、43・・・4Nが設置されているが、図6に示すように、例えば、2つのAP41、42の接続可能なエリアが交錯する狭間に例えば、携帯電話機201が存在し得る場合がある。この場合、A1は、AP41のRSSI値のハンドオーバー閾値Rth1 、A2は、AP42のRSSI値のハンドオーバー閾値Rth2 である。ここで、RSSI値のハンドオーバー閾値とは、対応するAPとの接続が可能な電波の強さの限界値である。
このように各AP41、42のRSSI値のハンドオーバー閾値Rth1 、Rth2 の狭間にある携帯電話機201では、頻繁にRSSI値によるハンドオーバー要因を生成させる。この場合、接続中のAP41からAP42に接続を切り替え、接続したAP42から再びAP41に接続を切り替える等、AP41とAP42との間で不安定な接続状態となる。携帯電話機201とAP41又はAP42に接続が切り替わると、VoIP通信では音声品質に影響を与える。これは、AP41又はAP42側からすれば、負荷が刻々と変化することになり、携帯電話機201では、受信するRTPパケットに揺らぎを生じさせ、不安定な接続状態や、接続切替えによる異常音を生じさせる不都合等がある。
次に、携帯電話機201、202、203・・・20Nについて、図7、図8及び図9を参照する。図7は、携帯電話機の一例を示す図、図8は、無線部の機能部の一例を示す図、図9は、携帯電話機の外観構成例を示す図である。図7ないし図9に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図7ないし図9において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
各携帯電話機201、202、203・・・20Nは、本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラムの一例であって、無線LANを用いたVoIP通信が可能である。そこで、この携帯電話機201、202、203・・・20Nは、制御部30と、無線部32と、記憶部34と、DSP(Digital Signal Processor)36と、音声処理部38と、表示部50と、操作部51と、タイマー部52とを備える。
制御部30は、記憶部34等にあるプログラムの実行や、各種機能部の制御を司る制御手段の一例であって、例えば、CPU(Central Processing Unit )で構成すればよい。
無線部32は、制御部30の制御に基づき、アンテナ53を備え、既述の無線LANを用いたVoIP通信を行う通信手段の一例である。
記憶部34は、プログラム記憶部54と、データ記憶部55と、RAM(Random-Access Memory)56とを備えている。プログラム記憶部54は記録媒体で構成され、OS(Operating System)や、ハンドオーバー制御プログラム等のプログラムが格納されている。データ記憶部55は、データ記憶手段の一例であって、RSSI値等の無線品質データ、ビーコンロス等のデータ、RTP揺らぎデータ等、ハンドオーバー要因データの他、各種のデータが格納される。RAM56は、ワークエリアを構成する。
DSP36は、制御部30によって制御されるディジタル信号処理部の一例であって、VoIP通信のパケットデータから音声信号の再生等、各種の信号処理、ジッター(RTP揺らぎ)等の処理を実行する。
音声処理部38は、制御部30によって制御される音声信号処理手段の一例であって、レシーバ57及びマイクロフォン58を備える。この音声処理部38では、レシーバ57から音声出力を発生するとともに、マイクロフォン58に加えられる音声を音声信号として取り込む。
表示部50は、制御部30によって制御される表示手段の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)表示器を備え、文字情報や画像情報を表示する。
操作部51は、制御部30によって制御され、操作によって情報を入力するための操作入力手段の一例であって、例えば、キーボードやマウス等を備える。
タイマー部52は、計時手段の一例であって、RTPパケットの揺らぎの頻度を監視するため、その所定期間の設定等の計時を行う。
次に、無線部32は、図8に示すように、ハンドオーバー発生部60と、ハンドオーバー制御部62とを備える。ハンドオーバー発生部60は、既述のハンドオーバー要因生成部18(図3)に対応する。また、ハンドオーバー制御部62は、ハンドオーバー発生部60に発生したハンドオーバー要因に基づき、ハンドオーバーを指示し、実行する制御手段である。
ハンドオーバー発生部60には、RSSI監視部64と、再送監視部66と、SNR測定部68と、BER(Bit Error Rate)測定部70と、PER(Packet Error Rate )測定部72と、ビーコンロス(Beacon Loss )計測部74と、RTP揺らぎ計測部76とを備える。
RSSI監視部64は、電波測定部78によって測定された電波の強さ(RSSI値)、即ち、RSSI値の劣化を監視し、その監視出力を発生する。この監視出力をハンドオーバー制御部62に入力する。
再送監視部66は、送信RTP再送を監視し、その再送率を監視出力としてハンドオーバー制御部62に入力する。
SNR測定部68は、受信電波の信号対雑音比(SNR)を測定し、その測定値をハンドオーバー制御部62に入力する。
BER測定部70は、RTPのBit Error Rateを測定し、その測定値をハンドオーバー制御部62に入力する。
PER測定部72は、RTPのPacket Error Rate を測定し、その測定値をハンドオーバー制御部62に入力する。
ビーコンロス計測部74は、ビーコンの損失を計測し、その計測値をハンドオーバー制御部62に入力する。
RTP揺らぎ計測部76は、RTPの揺らぎを監視する既述のRTP揺らぎ監視部10の一例であって、揺らぎの計測結果をハンドオーバー制御部62に入力する。
このような機能部を備える無線部32は、制御部30によって制御されるが、この制御部30にはメディア制御部79を備えている。このメディア制御部79は、ジッターバッファ80のジッターデータの読込み又は書込みを制御する手段である。この場合、ジッターは、既述のRTP揺らぎであって、ジッターバッファ80には、RTP揺らぎを表すジッターが格納される。このジッターバッファ80は、既述のデータ記憶部55(図7)に設定される。
次に、この携帯電話機201、202、203・・・20Nは、図9に示すように、第1の筐体部として操作側筐体部82と、第2の筐体部として表示側筐体部84とをヒンジ部86で開閉可能に連結して構成されている。操作側筐体部82には、既述の操作部51が設けられるとともに、マイクロフォン58が設置されている。また、表示側筐体部84には、表示部50が備えられているとともに、レシーバ57が設置されている。図示しないが、音声出力手段としてスピーカを備えてもよい。
次に、QoS制御による送信パケットの優先付けについて、図10を参照する。図10は、送信パケットの優先付けを示す図である。
送信パケットには、アクセスカテゴリとしてAC_VO、AC_VI、AC_BE、AC_BKが設定され、各種データがカテゴライズされている。データ種別について、AC_VOには、音声、802.11マネージメントフレーム(高速無線LAN)、AC_VIにはビデオ映像等、AC_BEには、上記の音声、マネージメントフレーム、ビデオ映像等のデータを除くデータパケット(HTTP、FTP等)が割り当てられ、AC_BKはデータの割り当てがなく、未使用である。これらアクセスカテゴリの優先度は、AC_VOが最も高く、AC_BKが最も低い。
次に、RTPパケットの揺らぎ計測について、図11を参照する。図11は、RTPパケットの揺らぎ計測とハンドオーバー制御との関係を示す図である。
この関係図では、縦軸が受信RTPパケットのインターバル時間、横軸が経過時間である。基準インターバルをIr(=20〔ms〕)とすれば、その上限をIr+M〔ms〕、その下限をIr−M〔ms〕とし、その許容幅をΔIr=Ir±M〔ms〕である。この許容幅ΔIrは、基準インターバルIrから許容できる揺らぎ幅±M〔ms〕を示している。また、横軸の各Tは、一定の揺らぎ計測期間であって、同一時間に設定される。即ち、時点ta で揺らぎ計測期間Tが開始され、時点tb で前回の揺らぎ計測期間Tが終了するとともに、次の揺らぎ計測期間Tが開始され、時点tc でその揺らぎ計測期間Tが終了する。jは、揺らぎを表している。
揺らぎjが許容幅ΔIr内にあれば、許容できる揺らぎであるが、許容幅ΔIr内になければ、許容できない揺らぎとなる。この場合、時点ta −tb の期間Tでは、全ての揺らぎjが許容幅ΔIr内に存在するが、時点tb −tc の期間Tでは、揺らぎjが許容幅ΔIr外に多く存在し、その比率は許容範囲外の揺らぎが多く発生している。揺らぎ計測期間T内で許容幅ΔIr外の揺らぎjの発生回数が基準値としてn回を超えたとき、ハンドオーバーを実行する。
この場合、時点tb −tc の期間Tでハンドオーバー要因が成立し、この期間Tの経過途上である時点t1 でハンドオーバーが開始され、時点t2 でハンドオーバーが終了している。即ち、時点t1 から時点t2 までの期間Thoがハンドオーバーの実行期間である。
このハンドオーバーが完了した時点td から揺らぎ計測期間Tが開始され、この期間Tは時点te まで継続され、揺らぎjが計測される。この場合、時点td −te の期間Tでは、揺らぎjの変化が見られず、通信が安定している。
この場合、VoIP通話中時に発生した他の無線品質を基準としたハンドオーバー要因の発生時には、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値を超えることとのアンド条件の成立により、ハンドオーバーを開始するか否かを判断すればよい。
次に、負荷増加時のRTPパケットインターバルについて、図12を参照する。図12は、負荷増加時のRTPパケットインターバルを示す図である。
この負荷増加時のRTPパケットインターバルは、負荷増加が音質の乱れとなって現れることをシミュレーションしたものである。図12では、横軸に経過時刻、縦軸にRTPパケットインターバル時間を取り、図中の矩形ドットはRTPパケットインターバルPを示し、その頻度が表されている。
このシミュレーションより帯域負荷が増加すると、基準のRTPパケットインターバル時間20〔ms〕から大幅な揺らぎを観測することができる。RTPパケットは、20〔ms〕周期で伝送され、20〔ms〕周期で再生されるが、帯域の負荷増加に伴い、RTPパケットインターバルPに揺らぎが発生する。ジッターバッファの記憶容量の枯渇による音質の乱れは、RTPパケットの遅延の累積により発生する。しかし、帯域の負荷が増加すれば、AP側からのRTPパケットインターバルの速い間隔でRTPパケットが到達する場合にも音質の乱れが生じる。帯域の負荷の増加がRTPパケットの揺らぎを生じさせ、音質の乱れとなる。
次に、ハンドオーバー制御について、図13を参照する。図13は、ハンドオーバー制御の処理手順を示すフローチャートである。図13に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このハンドオーバー処理は、ハンドオーバー制御方法の一例、即ち、ハンドオーバーのメインルーチンの一例であって、処理手順に無線品質の低下によるハンドオーバー要因と、RTP揺らぎ回数とによるハンドオーバー要因を考慮している。
この処理手順では、無線品質の低下によるハンドオーバー要因の監視処理F1と、RTPパケットの揺らぎの監視処理F2、F3とを含み、この実施の形態では、両者のAND条件を以てハンドオーバー要因を確定させている。
監視処理F1には、RSSI値の監視(ステップS101)、Tx Retry(再送信)の監視(ステップS102)、SNRの監視(ステップS103)が含まれる。即ち、RSSI値の監視(ステップS101)では、RSSI値の変動がハンドオーバーすべきレベルに到達しているか否かを判定する。再送信の監視(ステップS102)では、再送回数がハンドオーバーすべき回数に到達しているか否かを判定する。また、SNRの監視(ステップS103)では、信号に対するノイズの比率レベルがハンドオーバーすべきレベルに到達しているか否かを判定する。
この実施の形態では、先ず、RSSI値の監視(ステップS101)を行い、そのRSSI値に問題がなければ(ステップS101のNO)、Tx Retry(再送信)の監視(ステップS102)に移行し、再送回数がハンドオーバーすべき回数に到達していなければ(ステップS102のNO)、SNRの監視(ステップS103)に移行し、信号に対するノイズの比率レベルがハンドオーバーすべきレベルに到達していなければ(ステップS103のNO)、VoIP通話中か否かの判定(ステップS104)に移行し、VoIP通話中でなければ(ステップS104のNO)、ビーコン損失(Beacon Loss )の判定(ステップS105)に移行する。
そして、RSSI値が所定レベル以下(ステップS101のYES)、再送回数がハンドオーバーすべき回数に到達(ステップS102のYES)、又は、ノイズレベルが所定レベルに到達(ステップS103のYES)であれば、無線品質低下によるハンドオーバー要因が生成される。
このハンドオーバー要因が生起した場合、VoIP通話中か否かを判定し(ステップS106)、VoIP通話中でなければ(ステップS106のNO)、この処理を終了する。また、VoIP通話中であれば(ステップS106のYES)、RTPパケットの許容値を超える揺らぎの頻度として、RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS107)。
この場合、無線品質の低下によるハンドオーバー要因が生起していても、RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上でなければ、ステップS107を通過することができない。RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であれば、ハンドオーバー要因を確定させ(ステップS108)、ハンドオーバー処理を実行する(ステップS109)。即ち、現在接続中のAPから他のAPに対して接続切替えが行われる。
また、ステップS104において、VoIP通話中であれば(ステップS104のYES)、RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS110)。RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上でなければ(ステップS110のNO)、ステップS101に戻り、同一の処理を実行する。
RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であれば(ステップS110のYES)、RTP揺らぎのみによるハンドオーバー要因を確定させ(ステップS108)、ハンドオーバー処理を実行する(ステップS109)。即ち、VoIP通話中であることを条件(ステップS104のYES)として、無線品質の低下がなくても、RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であれば(ステップS110のYES)、ハンドオーバーが実行される。
また、ビーコン損失が発生していれば(ステップS105のYES)、このビーコン損失もハンドオーバー要因の一つであるから、このハンドオーバー要因を確定し(ステップS108)、ハンドオーバー処理を実行する(ステップS109)。
次に、受信RTPパケットの揺らぎ計測について、図14を参照する。図14は、受信RTPパケットの揺らぎ計測の処理手順を示すフローチャートである。
この処理手順は、既述の処理手順(図13のステップS107、S110)に対応する。この処理手順では、図14に示すように、VoIP通話を開始すると(ステップS111)、初期化(バッファ)を行い(ステップS112)、揺らぎ計測タイマーをスタートさせる(ステップS113)。揺らぎ計測タイマーの計時を監視し(ステップS114)、タイムアップか否かを判定する。揺らぎ計測タイマーがタイムアップした場合には(ステップS114のYES)、揺らぎ回数を初期化する(ステップS115)。揺らぎタイマーがタイムアップしていない場合には(ステップS114のNO)、RTP(音声用データパケット)を受信し(ステップS116)、一つ前のRTPの受信記録があるか否かを判定し(ステップS117)、その受信記録がなければ(ステップS117のNO)、一つ前のRTP受信時間をT1とし、その時間T1を記録し(ステップS118)、ステップS113に戻る。
一つ前のRTP受信の記録がある場合には(ステップS117のYES)、そのRTP受信時間T1と最新のRTP受信時間T2から、インターバル時間を算出する(ステップS119)。この場合、時間T1に時間T2を代入し(ステップS120)、基準値である基準RTPインターバルと比較する(ステップS121)。この比較において、許容できる揺らぎ幅か否かを判定する(ステップS122)。この判定では、パラメータに許容できる揺らぎ幅を指定し、この揺らぎ幅について、QoS有効時と、QoS無効時で別パラメータを動的に指定する。
許容できる揺らぎ幅の場合には(ステップS122のYES)、RTP揺らぎ回数を不加算とし(ステップS123)、ステップS113に戻る。また、許容できる揺らぎ幅を超えている場合には(ステップS122のNO)、RTP揺らぎ回数を加算する(ステップS124)。
RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上か否かを判定する(ステップS125)。RTP揺らぎ回数(x)が所定値未満であれば(ステップS125のNO)、ステップS113に戻る。また、RTP揺らぎ回数(x)が所定値以上であれば(ステップS125のYES)、ハンドオーバー要因を発生させ(ステップS126)、ステップS111に戻り、同様の処理を実行する。
ハンドオーバー要因の発生(ステップS126)に基づき、メインルーチン(図13)に戻る。これにより、ハンドオーバーが実行され、即ち、現在接続中のAPから電界強度の高いAPに対して接続切替えが行われる。
次に、ハンドオーバー実行処理について、図15を参照する。図15は、ハンドオーバー実行の処理手順を示すフローチャートである。図15に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は、既述の処理手順(図13のステップS109)に対応する。この処理手順では、図15に示すように、ハンドオーバーの実行処理が開始されると、APの走査が開始され(ステップS131)、ハンドオーバー候補であるAPの検索が実行される(ステップS132)。ハンドオーバー候補のAPが存在しなければ(ステップS132のNO)、現在のAPの帰属を維持し、即ち、接続中のAPとの接続を維持する(ステップS133)。
ハンドオーバー候補のAPがあれば(ステップS132のYES)、候補であるAPとのハンドオーバー処理を実行し(ステップS134)、ハンドオーバーが成功したか否かを判定する(ステップS135)。ハンドオーバーが成功すれば(ステップS135のYES)、新しいAPとの接続が維持され、ハンドオーバー完了となる(ステップS136)。また、ハンドオーバーが成功しなければ(ステップS135のNO)、接続失敗により圏外となる(ステップS137)。即ち、未接続状態となる。
この第3の実施の形態について、特徴事項や利点等を以下に列挙する。
(1) 無線品質が低下していなくても、RTP揺らぎ回数が所定値以上であれば、ハンドオーバー要因が確定する。即ち、ハンドオーバーにはRTP揺らぎ回数が優先する(処理F2)。
(2) 無線品質の低下によってハンドオーバー要因が生じても、RTP揺らぎ回数が所定値以上でなければ、ハンドオーバー要因が確定しない。即ち、ハンドオーバー要因の確定には、RTP揺らぎ回数が所定値以上であることが条件である(処理F3)。
(3) 上記実施の形態では、一定期間でのAC3(AC_VO)にカテゴライズされるRTPパケットを受信した際にその揺らぎを計測し、ハンドオーバー要因を発生させる。VoIP通話開始時に、全ての変数を初期化し、揺らぎ計測タイマー即ち、タイマー部52の計時をスタートさせる。この揺らぎ計測タイマーは任意のタイマー値を用い、この期間で許容値を超える揺らぎ幅のインターバルが何回発生したかを計測する。この計測されたRTP揺らぎ回数(x)が所定値以上の場合にハンドオーバー要因を発生させる。
(4) VoIP通話中において、APを切り替えるハンドオーバー要因発生後、電波の強さ(電界強度:RSSI値)の劣化等と、既述の所定値以上のRTP揺らぎ回数との論理積(AND)条件を満たした場合に、ハンドオーバー要因を発生させている。なお、図13に示すフローチャートのステップS107、S110、図14のステップS125について、RTP揺らぎ回数(x)と比較する所定値は同一でもよく、また、異ならせてもよい。
(5) ハンドオーバーがAPからの電波の強さ(電界強度:RSSI値) を基準に行われた場合には、音声通信の音声品質が劣化していても、RSSI値が良好であればハンドオーバーが実施されない場合の不都合を解消できる。即ち、上記実施の形態では、VoIPの音声通信において、APに依存することなく、携帯電話機201、202・・・20N側でハンドオーバー要因を生成し、AP側にハンドオーバーを実行させている。従前、通話が途切れる等、複数のAPの狭間で発生する無駄なハンドオーバーの抑止、帯域の圧迫による音質の劣化防止、APの負荷分散を図ることができる。
(6) 高価なCAC(コールアドミッションコントロール:音声通話数を一定に制限する)機能を搭載していないAPを要することなく、RTPパケットの揺らぎ回数に応じてハンドオーバー要因を生じさせ、APの負荷分散が可能になる。RTPパケットの揺らぎは、APの負荷状態に依存するので、RTPパケットの揺らぎ回数に応じてハンドオーバーを実行させれば、結果としてAPの負荷の軽減や負荷分散を図ることができ、頻発していたハンドオーバーによる音声品質に比較して音声品質を高めることができ、音声品質の劣化を防止できる。
(7) 無駄なハンドオーバーの繰り返しを防止できる。
(8) 複数のAPの狭間でハンドオーバー処理を開始する閾値付近で頻発したハンドオーバー処理の繰り返しを防止でき、音声品質の向上や音声品質の劣化防止に寄与することができる。また、不必要なハンドオーバーによる無音状態を解消でき、音声品質を安定化することができる。
(9) 通信圏外を判定するRSSI値の劣化と音声品質の劣化の乖離をなくすことができ、音声通信の信頼性や品質を高めることができる。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態は、AC3(AC_VO)にカテゴライズされるRTPパケットを受信した際の揺らぎを計測し、RTPパケットのインターバルに対する揺らぎの割合を検知する。また、RSSI値の劣化と揺らぎとのAND条件からハンドオーバー要因を発生させている。
この第4の実施の形態について、図16、図17及び図18を参照する。図16は、携帯電話機を示す図、図17は、揺らぎ計測の処理手順を示すフローチャート、図18は、ハンドオーバー処理を示すフローチャートである。図16ないし図18に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施の形態における受信RTP揺らぎ計測システムでは、図16に示すように、携帯電話機201、202、203・・・20Nの記憶部34のデータ記憶部55に、L_RTP_i_buff(Last RTP interval buffer)88、RTP_j_r_buff(RTP jitter rate buffer)90、L_r_RTP_t_buff(Last received RTP time buffer)92が備えられている。
L_RTP_i_buff88には、前回のRTP間隔が格納される。RTP_j_r_buff90には、RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕が格納され、このRTP間隔の揺らぎ割合〔%〕は(前回のRTP間隔/今回のRTP間隔)×100〔%〕で求められる。また、L_r_RTP_t_buff92には、前回のRTP受信時間が格納される。その他の構成は、第3の実施の形態と同様である。
そこで、受信RTPパケットの揺らぎ計測の処理では、図17に示すように、VoIP通話の開始により(ステップS201)、L_RTP_i_buff88のクリア(ステップS202)、RTP_j_r_buff90のクリア(ステップS203)、L_r_RTP_t_buff92のクリア(ステップS204)により、記憶データの初期化を行う。
RTPパケットを受信し(ステップS205)、L_r_RTP_t_buff92にデータがあるか否かを判定し(ステップS206)、データがなければ(ステップS206のNO)、L_RTP_i_buff88にRTP受信時間を格納する(ステップS207)。L_r_RTP_t_buff92にデータがあれば(ステップS206のYES)、前回のRTP受信時間と、今回のRTP受信時間からインターバルタイムを算出する(ステップS208)。
L_RTP_i_buff88にデータがあるか否かを判定し(ステップS209)、データがなければ(ステップS209のNO)、インターバルタイムをL_r_RTP_t_buff92に格納する(ステップS210)。L_RTP_i_buff88にデータがあれば(ステップS209のYES)、前回のRTP間隔/今回のRTP間隔×100(RTP間隔の揺らぎ割合(%))を算出する(ステップS211)。RTP_j_r_buff90に揺らぎ割合を格納する(ステップS212)。
許容値以上の揺らぎか否かの判定について、算出した揺らぎ割合が所定値以上か否かを判定し(ステップS213)、算出した揺らぎ割合が所定値以下であれば(ステップS213のNO)、ステップS205に戻る。算出した揺らぎ割合が所定値以上であれば(ステップS213のYES)、ハンドオーバー要因を発生させ(ステップS214)、ステップS201にリターンする。
このような処理によれば、許容値以上の揺らぎがRTPパケットに生じたか否かを容易且つ精度よく計測でき、ハンドオーバー要因を生成させることができる。
このようなハンドオーバー要因を用いたハンドオーバーの処理手順では、図18に示すように、VoIP通話を開始し(ステップS221)、RSSI値の劣化によるハンドオーバー要因の発生(ステップS222)に基づき、受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS223)。受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であるか否かの判定は、既述の処理手順(図17)に記載した通りである。
そこで、RSSI値の劣化によるハンドオーバー要因と、受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上である場合のハンドオーバー要因とにより、ハンドオーバー要因を発生させ(ステップS224)、このハンドオーバー要因に基づいてハンドオーバー処理が実行され(ステップS225)、このハンドオーバー処理を終了する。
この第4の実施の形態について、特徴事項や利点等を以下に列挙する。
(1) この実施の形態では、AC3(AC_VO)にカテゴライズされるRTPパケットの揺らぎを計測し、RTPパケットのインターバルから任意の割合の揺らぎが発生したことを計測し、ハンドオーバー要因を発生させている。
(2) RSSI劣化によるハンドオーバー要因と、RTPパケットの揺らぎの任意の割合によるハンドオーバー要因とのAND条件を満たしたことにより、ハンドオーバー要因を発生させている。
(3) その他の構成や利点は第3の実施の形態と同様である。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態は、第4の実施の形態と同様にRTPパケットのインターバルに対する揺らぎの割合を計測し、そのRTPパケットの揺らぎと、RSSI値の劣化及び送信RTPの再送率とのAND条件からハンドオーバー要因を発生させている。
この第5の実施の形態について、図19及び図20を参照する。図19は、送信RTP再送率の計測の処理手順を示すフローチャート、図20は、ハンドオーバー処理を示すフローチャートである。図19及び図20に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施の形態では、受信RTPパケットの揺らぎ計測の処理手順(図17)が使用されるとともに、データ記憶部55におけるバッファ構成は第4の実施の形態と同様であり、その他の構成は第3の実施の形態と同様である。
この実施の形態の送信RTP再送率の計測の処理手順では、図19に示すように、VoIP通話を開始し(ステップS231)、RTPパケットが送信される(ステップS232)。このRTPパケットの送信について、一定期間のRTP再送率を算出し(ステップS233)、その再送率の割合が所定値以上か否かを判定する(ステップS234)。再送率の割合が所定値未満であれば(ステップS234のNO)、ステップS232に戻り、同様の処理を行う。算出されたRTP再送率の割合が所定値以上であれば(ステップS234のYES)、ハンドオーバー要因を発生させる(ステップS235)。
このRSSI値の劣化及びRTP再送率によるハンドオーバー要因を加えたハンドオーバー処理の処理手順では、図20に示すように、VoIP通話を開始し(ステップS241)、RSSI値の劣化によるハンドオーバー要因の発生(ステップS242)に基づき、受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS243)。受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であれば(ステップS243のYES)、ハンドオーバー要因を発生させる(ステップS244)。受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であるか否かの判定は、既述の処理手順(図17)に記載した通りである。
受信RTPパケットの再送率の割合が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS245)。受信RTPパケットの再送率の割合が所定値以上であれば(ステップS245のYES)、ハンドオーバー要因を発生させ(ステップS246)、このハンドオーバー要因に基づいてハンドオーバー処理が実行され(ステップS247)、このハンドオーバー処理を終了する。
この第5の実施の形態について、特徴事項や利点等を以下に列挙する。
(1) この実施の形態においても、AC3(AC_VO)にカテゴライズされるRTPパケットの揺らぎを計測し、RTPパケットのインターバルに任意の割合の揺らぎが発生したことを検知することにより、ハンドオーバー要因を発生させている。
(2) RTPパケットの再送率を任意の期間で任意の割合で発生したことを検知し、ハンドオーバー要因を発生させている。
(3) ハンドオーバー処理について、RSSI値の劣化に基づくハンドオーバー要因に、上記RTPパケットの揺らぎに基づくハンドオーバー要因と、RTPパケットの再送率によるハンドオーバー要因とのAND条件に基づき、ハンドオーバーを実行させている。
なお、この第5の実施の形態は、受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であれば(ステップS243のYES)、ハンドオーバー要因を発生させ(ステップS244)た後、ステップS245に移行しているが、これに限定されない。即ち、受信RTPパケットの揺らぎ割合が所定値以上であれば(ステップS243のYES)、ハンドオーバー要因を発生させることなく、ステップS245に移行し、受信RTPパケットの再送率の割合が所定値以上であれば(ステップS245のYES)、両者のAND条件の成立を以てハンドオーバー要因を発生させる構成としてもよい。
〔他の実施の形態〕
(1) 第2の実施の形態において、図21に示すように、無線品質が劣化していない場合(ステップS22のNO)、ステップS25と同様に、揺らぎの頻度の判定機能(ステップS29)を実行してもよい。即ち、RSSI値の劣化等、無線品質の監視によってハンドオーバーを行った場合に、無線品質が良好であれば(ステップS22のNO)、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS29)。許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上であれば(ステップS29のYES)、ハンドオーバー要因の生成機能(ステップS26)に移行する。また、許容値を超える揺らぎの頻度が所定値以上でなければ(ステップS29のNO)、ステップS21に戻る。このような処理によれば、音声品質が劣化していても、ハンドオーバーが実施されないという不都合を回避できる。また、無線品質を基準にした場合に、APのハンドオーバー閾値の狭間でハンドオーバー処理の繰り返しによる音声品質の低下をも改善することができる。
(2) 第3の実施の形態では、無線部32にハンドオーバー発生部60が設置され、このハンドオーバー発生部60にRSS監視部64やRTP揺らぎ計測部76等を設置している(図8)。本開示の通信端末装置は斯かる構成に限定されない。例えば、図22に示すように、無線部320に監視部94及びハンドオーバー発生部95を設置し、この監視部94にRSSI監視部64、RTP揺らぎ計測部76等を設置してもよい。この場合、監視部94の監視出力がハンドオーバー発生部95に加えられ、その監視結果に応じてハンドオーバー要因を発生させる構成としてもよい。この場合、RTP揺らぎ計測部76は、SIPプロトコル96を受け、RTP揺らぎを計測する構成である。
(3) ハンドオーバー処理について、第3の実施の形態では、RTPパケットの揺らぎの監視処理F2、F3を併用している(図13)。そこで、図23に示すように、RTPパケットの揺らぎの監視処理F2を削除し、その処理を省略してもよいし、図24に示すように、RTPパケットの揺らぎの監視処理F3を削除し、その処理を省略してもよい。RTPパケットの揺らぎの監視処理F2を削除した場合(図23)には、ハンドオーバーの実行は、電波品質の劣化によるハンドオーバー要因と、RTPパケットの揺らぎによるハンドオーバー要因とのAND条件の成立が条件となる。また、RTPパケットの揺らぎの監視処理F3を削除した場合(図24)には、ハンドオーバーの実行は、電波品質の劣化によるハンドオーバー要因と、RTPパケットの揺らぎによるハンドオーバー要因とのOR条件の成立が条件となる。
(4) RTPパケットの揺らぎの頻度について、第4の実施の形態では、RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕=(前回のRTP間隔/今回のRTP間隔)×100〔%〕により求めている。即ち、今回のRTP間隔に対する前回のRTP間隔の割合を求めている。本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラムは、これに限定されない。即ち、次の関係式により、RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕を求め、何れを用いてもよい。
a)RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕を前回のRTP間隔に対する今回のRTP間隔の割合とする場合:
RTP間隔の揺らぎ割合=(今回のRTP間隔÷前回のRTP間隔)×100〔%〕 ・・・(1)
b)RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕を今回のRTP間隔に対し、前回のRTP間隔と今回のRTP間隔との差分の割合とする場合:
RTP間隔の揺らぎ割合={(今回のRTP間隔−前回のRTP間隔)÷今回のRTP間隔)}×100〔%〕 ・・・(2)
c)RTP間隔の揺らぎ割合〔%〕を前回のRTP間隔に対し、前回のRTP間隔と今回のRTP間隔との差分の割合とする場合:
RTP間隔の揺らぎ割合={(今回のRTP間隔−前回のRTP間隔)÷前回のRTP間隔)}×100〔%〕 ・・・(3)
(5) 上記実施の形態では、携帯電話機201、202、203・・・20N(図9)を例示したが、本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラムはこれに限定されない。本開示の通信端末装置は、無線LANが使用できる機器であればどのようなものでもよく、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)300(図25)や、パーソナルコンピュータ(PC)400(図26)であってもよい。
PC400では、図26に示すように、キーボード側筐体部402と表示側筐体部404とをヒンジ部406で連結し、開閉可能に構成されている。図25及び図26において、上記実施の形態と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示の通信端末装置、ハンドオーバー制御方法及びハンドオーバー制御プログラムは、無線LANシステムに用いられ、VoIP通信により音声通信が可能な機器に幅広く利用でき、APの負荷分散や音声通信の音声品質の劣化を防止できる等、有用である。
2A、2B 通信端末装置
41、42、43・・・4N アクセスポイント(AP)
6 ネットワーク
8 無線LAN
10 RTP揺らぎ監視部
12、18 ハンドオーバー要因生成部
20 ハンドオーバー指示部
52 タイマー部
60、95 ハンドオーバー発生部
62 ハンドオーバー制御部
94 監視部
95 ハンドオーバー発生部

Claims (5)

  1. アクセスポイントに無線接続されて音声用データパケットにより通話を行う通信端末装置であって、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを監視する揺らぎ監視部と、
    所定期間内における許容値を超える揺らぎの頻度に応じ、接続中のアクセスポイントから他のアクセスポイントに接続を切り替えるためのハンドオーバー要因を生成するハンドオーバー要因生成部と、
    を備え
    前記揺らぎ監視部は、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを検出する揺らぎ検出部と、
    前記揺らぎの計数期間を計時する計時手段と、
    前記揺らぎ検出部で所定期間中に検出される予め設定される許容値を超える揺らぎの回数を計数する計数部と
    を備えることを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記ハンドオーバー要因生成部が生成するハンドオーバー要因に基づき、ハンドオーバーを実行する制御手段
    を備え、
    該制御手段によって接続中のアクセスポイントから他のアクセスポイントに接続を切り替えるハンドオーバーを実行することを特徴とする、請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 更に、前記ハンドオーバー要因生成部で生成される前記ハンドオーバー要因と、接続中のアクセスポイントからの電波の強さ、送信音声パケットの再送率又は信号対ノイズの比率から求められるハンドオーバー要因とを併用してハンドオーバーを実行するか否かを判定するハンドオーバー判定
    備えることを特徴とする、請求項1に記載の通信端末装置。
  4. アクセスポイントに無線接続されて音声用データパケットにより通話を行う通信端末装置のハンドオーバー制御方法であって、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを監視
    所定期間内における許容値を超える揺らぎの頻度に応じ、接続中のアクセスポイントから他のアクセスポイントに接続を切り替えるためのハンドオーバー要因を生成
    前記揺らぎを監視する際に、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを検出し、
    前記揺らぎの計数期間を計時し、
    前記揺らぎを検出する際に、所定期間中に検出される予め設定される許容値を超える揺らぎの回数を計数することを特徴とするハンドオーバー制御方法。
  5. アクセスポイントに無線接続されて音声用データパケットにより通話を行う通信端末装置に搭載されたコンピュータに実行させるハンドオーバー制御プログラムであって、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを監視
    所定期間内における許容値を超える揺らぎの頻度に応じ、接続中のアクセスポイントから他のアクセスポイントに接続を切り替えるためのハンドオーバー要因を生成
    前記揺らぎを監視する際に、
    接続中のアクセスポイントから受信した音声用データパケットの揺らぎを検出し、
    前記揺らぎの計数期間を計時し、
    前記揺らぎを検出する際に、所定期間中に検出される予め設定される許容値を超える揺らぎの回数を計数することをコンピュータに実行させることを特徴とするハンドオーバー制御プログラム。
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