JP5386610B2 - 基地局、干渉抑圧装置及び干渉抑圧方法 - Google Patents
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また、本発明に係る干渉抑圧装置は、通信端末から送信された所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の受信信号から、該干渉信号に対応する干渉レプリカ信号を差し引くことにより、該第1周波数帯の受信信号に含まれる干渉信号を抑圧する干渉抑圧装置であって、前記所望信号及び干渉信号を含む第1周波数帯の無線信号を受信しているときに、該第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信する無線受信装置から該第2周波数帯の無線信号が入力され、該第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成する参照信号生成手段と、前記第1周波数帯の受信信号が入力され、前記参照信号と該第1周波数帯の受信信号とに基づいて前記干渉レプリカ信号を生成する干渉レプリカ信号生成手段と、を備える。
また、本発明に係る干渉抑圧方法は、通信端末から送信された所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の受信信号から、該干渉信号に対応する干渉レプリカ信号を差し引くことにより、該第1周波数帯の受信信号に含まれる干渉信号を抑圧する干渉抑圧方法であって、前記所望信号及び干渉信号を含む第1周波数帯の無線信号を受信しているときに、該第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信するステップと、前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成するステップと、前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成するステップと、を含む。
また、前記干渉抑圧方法において、前記干渉レプリカ信号を生成するステップは、前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とから算出できる前記干渉レプリカ信号の生成に必要な複数のパラメータを予め決定するステップと、前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とに基づいて前記複数のパラメータそれぞれの値を算出するステップと、前記複数のパラメータの算出値に基づいて前記干渉レプリカ信号を生成するステップと、を含んでもよい。
これらの基地局及び干渉抑圧方法では、参照信号と第1周波数帯の受信信号とから算出できる干渉レプリカ信号の生成に必要な複数のパラメータを用いることにより、干渉信号を抑圧するときに必要な干渉レプリカ信号の生成処理が簡易になる。
また、前記基地局において、前記干渉レプリカ信号の生成に用いられるパラメータは、前記干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅であってもよい。この基地局では、干渉レプリカ信号の生成に、前記干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を用いることにより、干渉レプリカ信号を精度よく生成することができるので、所定のタイミングにおける干渉信号の抑圧処理の精度及び効率化を高めることができる。
また、前記基地局において、前記干渉レプリカ信号生成手段は、前記参照信号について複数組の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を設定しながら該参照信号と前記第1周波数帯の受信信号との間の相関値を算出し、前記周波数オフセット、遅延時間及び振幅の複数の組み合わせそれぞれについて算出した相関値と予め設定した閾値とを比較することにより、前記干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を推定してもよい。この基地局では、参照信号について複数組の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を設定しながら参照信号と第1周波数帯の受信信号との間の相関値を算出することにより、精度よく干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を推定することができる。また、前記相関値と予め設定した閾値と比較して干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を推定しているので、ノイズの影響を排除することができる。
また、前記基地局において、前記干渉レプリカ信号生成手段は、前記参照信号に前記周波数オフセット及び遅延時間を設定したオフセット参照信号と、前記振幅に相当するウェイトとに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成し、前記第1周波数帯の受信信号と前記干渉レプリカ信号との差分と、前記オフセット参照信号とに基づいて、前記ウェイトの差分を算出し、その差分を用いて該ウェイトを更新してもよい。この基地局では、干渉レプリカ信号を生成するときの処理の負荷を抑制しつつ、干渉レプリカ信号の生成の繰り返しに伴って干渉レプリカ信号の精度を高めていくことができる。
また、前記基地局において、前記パラメータの推定値を記憶する記憶手段を備え、前記干渉レプリカ信号生成手段は、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの値と前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成してもよい。この基地局では、前記パラメータの推定値を再利用して干渉信号の抑制を行うことができるので、より簡易な処理で干渉信号を抑圧することができる。
また、前記基地局において、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの推定値を所定のタイミングで繰り返し更新する更新手段を備え、前記更新のタイミングは変更可能であってもよい。この基地局では、干渉信号の発生源や伝達経路などの通信環境の変化に応じてパラメータの推定値を更新することができるので、経時における干渉信号の抑圧処理の精度を高めることができる。
また、前記基地局において、前記第1受信手段によって受信された受信信号の経路を、前記干渉抑圧手段による干渉信号の抑圧処理が行われる第1経路と、前記干渉抑圧手段による干渉信号の抑圧処理が行われない第2経路との間で切り替える受信経路切り替え手段を、備えてもよい。この基地局では、干渉抑圧手段が障害等で機能しなくなった場合に、干渉抑圧手段を経由させないで受信信号の処理を行うことができる。
特に、この基地局においては、前記参照信号の強度が閾値以下又は閾値未満になったときに、前記受信信号の経路を前記第1経路から前記第2経路に切り替えるように前記受信経路切り替え手段を制御する制御手段を備えてもよい。この基地局では、参照信号の強度不足に起因して干渉抑圧手段が正常に機能しなくなった場合に、干渉抑圧手段における干渉抑圧の精度低下を防止したり、不適切な干渉抑圧処理が行われるのを未然に防止したりすることができる。
また、前記基地局において、前記第1周波数帯の受信信号は、周波数オフセット、遅延時間及び振幅の少なくとも一つが互いに異なる複数の干渉信号を含むものであってもよい。この基地局では、周波数オフセット、遅延時間及び振幅の少なくとも一つがが互いに異なる複数の干渉信号が第1周波数帯の受信信号に含まれている場合でも、各干渉信号を確実に抑圧することができる。
また、前記基地局において、前記第1受信手段で受信される第1周波数帯の無線信号は、前記通信端末から送信された1.5GHz帯の無線信号であり、前記第2受信手段で受信される第2周波数帯の無線信号は、放送衛星から送信された11GHz帯の無線放送信号であってもよい。この基地局では、通信端末から受信する1.5GHz帯の無線信号とは周波数帯が異なる11GHz帯の無線放送信号から周波数変換された1.5GHz帯の干渉信号を抑圧することができる。
また、前記基地局において、前記第1受信手段で受信される第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号は、無線放送信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換装置及びその中間周波数の信号を増幅する増幅装置の少なくとも一方の装置から漏洩した漏洩信号であってもよい。この基地局では、無線放送波の受信信号を周波数変換した中間周波数の信号を増幅するブースタから漏洩した周波数変換後の信号による干渉信号を抑圧することができる。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の一実施形態に係る基地局の全体構成の一例を示す概略構成図である。図1において、本実施形態に係る基地局10は、本体の基地局装置20と、干渉抑圧装置30と、通信端末としての移動機80から第1周波数帯(1.5GHz帯)の無線信号(電波)を受信する第1受信手段としての基地局アンテナ40と、基地局アンテナ40を送信及び受信に共用するための送受共用器(DUPlexer)50,51と、を備える。干渉抑圧装置30は、干渉抑圧手段としての後述の干渉抑圧処理部300と、干渉抑圧に用いる第2周波数帯(11GHz帯)の衛星放送BSの無線信号(電波)dRF(t)を受信するBS受信システム350と、を備える。
パラメータ値推定部301は、所定タイミングに、基地局アンテナ40で受信された第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号である入力信号x0(t)と、干渉抑圧用BSアンテナ351で受信された第2周波数帯(11GHz帯)の受信信号dRF(t)が周波数変換された第1周波数帯(1.5GHz帯)の参照信号d0(t)とに基づいて、受信信号x0(t)に含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFに対応する干渉レプリカ信号の生成に用いられるパラメータの値を推定する。この推定対象のパラメータは、例えば、前記参照信号d0(t)に対するBF−IF干渉信号xBS−IFの遅延時間、振幅や周波数オフセットなどである。
パラメータ値記憶部302は、パラメータ値推定部301で推定されたパラメータの推定値を、その後の複数の干渉抑圧処理に使用できるように、次回のパラメータ値の推定及び更新を行うまで記憶しておくものである。
干渉レプリカ信号生成部303は、パラメータ値記憶部302に記憶されているパラメータの値と第1周波数帯(1.5GHz帯)の参照信号d0(t)とに基づいて、受信信号x0(t)に含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFに対応する干渉レプリカ信号y(t)を生成する。
減算処理部304は、干渉レプリカ信号生成部303で生成された干渉レプリカ信号y(t)を、第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号である入力信号x0(t)から差し引く処理を行う。この減算処理部304の減算処理によってBF−IF干渉信号xBS−IFが抑圧された第1周波数帯の受信信号が出力信号z0(t)として基地局装置20に出力される。
ところで、パラメータの推定値は時間を経ても大きく変わらない場合がある。例えば、干渉抑圧処理部300を再起動するような場合、パラメータの推定値は再起動前から大きく変わらないので、パラメータ値記憶部302に記憶していたパラメータ推定値又はその周辺の値をその後の干渉抑圧処理に使用するようにしてもよい。
パラメータ値推定部301は、所定タイミングに、基地局アンテナ40で受信された第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号である入力信号x0(t)と、干渉抑圧用BSアンテナ351で受信された第2周波数帯(11GHz帯)の受信信号が周波数変換された第1周波数帯(1.5GHz帯)の参照信号d0(t)とに基づいて、受信信号xに含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFに対応する干渉レプリカ信号の生成に用いられるパラメータの値を推定する。
干渉レプリカ信号生成部303は、パラメータ値推定部301で推定されたパラメータの値と第1周波数帯(1.5GHz帯)の参照信号d0(t)とに基づいて、受信信号x0(t)に含まれるBF−IF干渉信号xBS−IFに対応する干渉レプリカ信号y(t)を生成する。
減算処理部304は、干渉レプリカ信号生成部303で生成された干渉レプリカ信号y(t)を、第1周波数帯(1.5GHz帯)の受信信号である入力信号x0(t)から差し引く処理を行う。この減算処理部304の減算処理によってBF−IF干渉信号xBS−IFが抑圧された第1周波数帯の受信信号が出力信号z0(t)として基地局装置20に出力される。
〔干渉抑圧処理の実施例1〕
図5は、干渉抑圧処理部300における干渉抑圧処理の一実施例を示すブロック図である。本実施例1では、BS−IF干渉信号を含む移動体通信信号を第1周波数帯(1.5GHz帯)から所定の周波数帯(ベースバンド)に周波数変換(ダウンコンバート)し、その変換後の周波数帯でBS−IF干渉信号のレプリカである干渉レプリカ信号を生成し、干渉レプリカを生成するための遅延時間を処理遅延で補償した上記受信した移動体通信信号から生成した干渉レプリカ信号を差し引いた後、元の第1周波数(1.5GHz帯)に周波数変換(アップコンバート)して出力する。
遅延時間τ:nkΔT
周波数オフセットfoffset:mkΔf
振幅:r(nk、mk)
図7は、干渉抑圧処理部300における他の実施例に係る干渉抑圧処理の手順を示すフローチャートである。本実施例2では、推定処理部315における相関計算処理によって検出された複数のBS−IF干渉信号から、前述の式(3)に示すように振幅の大きさ|r(nk、mk)|が閾値Lth以上であるBS−IF干渉信号を選択する(ステップ101)。ここで、振幅の大きさ|r(nk、mk)|が閾値以上となったBS−IF干渉信号の数Kmaxが大きい場合、信号処理能力により、その選択されたBS−IF干渉信号のすべてについて干渉抑圧処理を実行できない場合がある。そこで、本実施例2では、図8に示すように、|r(nk、mk)|≧Lthを満たすように選択された複数のBS−IF干渉信号の振幅の大きさ|r(nk、mk)|を降順に並べ(ステップ102)、その|r(nk、mk)|が大きい順番で所要の数Kneed(≦Kmax)分だけBS−IF干渉信号を更に選択する(ステップ103)。このように選択された所要の数KneedのBS−IF干渉信号についてのみ干渉レプリカ信号を生成して干渉抑圧処理を実行する(ステップ104)。
本実施例2では、相関計算処理の結果に基づいて検出したBS−IF干渉信号をその振幅の大きさ順に並べて、大きい順に所要の数のBS−IF干渉信号についてのみ干渉抑圧処理を実行することにより、信号処理能力を考慮して最適なBS−IF干渉信号をキャンセルすることが可能となり、BS−IF干渉信号キャンセルの効率化を図ることができる。
なお、本実施例2の他の処理については、上記実施例1と同様であるので、説明を省略する。
本実施例3は、干渉抑圧処理部300における干渉抑圧処理におけるBS−IF干渉信号の探索の高速化を図るものである。なお、本実施例3における処理のうち前述の実施例1と同様な部分については説明を省略する。
周波数間隔:Δf=Δf1、Δf2、−−−。但し、(Δf1>Δf2>−−−−)
時間間隔:ΔT=ΔT1、ΔT2、−−−。但し、(ΔT1>Δf2>−−−−)
相関計算のデータ数:Ns=Ns1、Ns2、−−−。但し、(Ns1< Ns2<−−−−)
図10は、干渉抑圧処理部300における干渉抑圧処理の更に他の実施例を示すブロック図である。なお、前述の実施例1(図5参照)と同様な処理については説明を省略する。
前述の実施例1では基地局10で受信したBS−IF干渉信号を含む受信信号x0(t)を周波数変換(ダウンコンバート)して、低い周波数帯で処理を行っている。具体的には、低い周波数帯でBS−IF干渉信号をキャンセルした後、元々の移動体通信の周波数帯(第1周波数帯:1.5GHz帯)に周波数変換(アップコンバート)して出力している。
図11は、干渉抑圧処理部300における干渉抑圧処理の更に他の実施例を示すブロック図である。なお、前述の実施例1(図5参照)と同様な処理については説明を省略する。
実施例5では、前述の実施例1と同様に基地局10に設置した干渉抑圧用BSアンテナ351により第2周波数帯(11GHz帯)のBS受信信号dRF(t)を受信し、それをBS−IF干渉信号と同じ周波数に周波数変換して参照信号d0(t)を生成している。この参照信号d0(t)を基に基地局10で受信した複数のBS−IF干渉信号のレプリカである干渉レプリカ信号y(t)を作成し、その干渉レプリカ信号y(t)を受信信号x0(t)に逆相で加算してBS−IF干渉信号をキャンセルしている。
今、一例としてウェイトの初期値を次式(16)で与える。
前述の実施例1と同様に、nの範囲をNmin〜Nmaxとし、mの範囲をMmin〜Mmaxとすると、ウェイト計算部324では、(Nmax−Nmin+1)×(Mmax−Mmin+1)通りの相関計算が行われる。そして、計算したウェイトw(n,m)の大きさ|w(n,m)|を予め設定している閾値Lthと比較し、閾値Lth以上あるw(n,m)をBS−IF干渉信号の複素振幅とすると同時に、(nΔT,mΔf)の位置にBS−IF干渉信号があるものと判断する。
なお、前述の実施例3と同様な制御を行えば、信号処理能力を考慮して最適なBS−IF干渉信号をキャンセルすることが可能となり、BS−IF干渉信号キャンセルの効率化を図ることができる。
ところで、閾値Lth以上となったBS−IF干渉信号の数をKmaxとする。それを順番に並べたk番目のBS−IF干渉信号のウェイトをw(nk,mk)とおく。k番目のBS−IF干渉信号は次の要素を持つ。
遅延時間τ:nkΔT
周波数オフセットfoffset:mkΔf
ウェイト(振幅相当):w(nk,mk)
図12は、本発明の他の実施形態に係る基地局の全体構成の一例を示す概略構成図である。なお、本実施形態の基地局の構成のうち、前述の図1、3、4で示した構成と同様な部分については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図13は、本発明の更に他の実施形態に係る基地局の全体構成の一例を示す概略構成図である。なお、本実施形態の基地局の構成のうち、前述の図1、3、4で示した構成と同様な部分については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図14において、基地局10に設けられた基地局装置20は、受信装置200及び送信装置210を備えるとともに、前述の干渉抑圧装置30が組み込まれている。干渉抑圧装置30から出力される干渉抑圧処理済みの受信信号z0(t)は受信装置200に送られる。また、送信装置210から出力される移動体通信信号は、送受共用器50を経由して基地局アンテナ40に送られ、移動機に向けて送信される。
更に干渉レプリカ信号の推定及び生成に関しても、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、最小2乗平均(LMS:Least Mean Square)アルゴリズム、再帰最小2乗(RLS:Recursive Least Square)アルゴリズム、MUSIC(Multiple Signal Classification)等の超高分解能アルゴリズム、更に2次元LMSアルゴリズムなども同様に適用することができて、同様以上の効果が得られる場合もある。
20 基地局装置
30 干渉抑圧装置
40 基地局アンテナ
50,51 送受共用器
70,71 スイッチ
74 制御装置
80 移動機
300 干渉抑圧処理部
301 パラメータ値推定部
302 パラメータ値記憶部
303 干渉レプリカ信号生成部
304 減算処理部
350 BS受信システム
351 干渉抑圧用BSアンテナ(パラボラアンテナ)
352 BS−RF受信機
Claims (15)
- 通信端末から送信された所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の無線信号を受信する第1受信手段と、
前記干渉信号に対応する干渉レプリカ信号を前記第1周波数帯の受信信号から差し引くことにより該第1周波数帯の受信信号に含まれる干渉信号を抑圧する干渉抑圧手段と、を備えた基地局であって、
前記所望信号及び干渉信号を含む第1周波数帯の無線信号を受信しているときに、該第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信する第2受信手段と、
前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成する参照信号生成手段と、
前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成する干渉レプリカ信号生成手段と、を備えたことを特徴とする基地局。 - 請求項1の基地局において、
前記干渉レプリカ信号生成手段は、前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とから算出できる前記干渉レプリカ信号の生成に必要な複数のパラメータそれぞれの値を算出し、前記複数のパラメータの算出値に基づいて前記干渉レプリカ信号を生成することを特徴とする基地局。 - 請求項2の基地局において、
前記干渉レプリカ信号の生成に用いられるパラメータは、前記干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅であることを特徴とする基地局。 - 請求項3の基地局において、
前記干渉レプリカ信号生成手段は、
前記参照信号について複数組の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を設定しながら該参照信号と前記第1周波数帯の受信信号との間の相関値を算出し、
前記周波数オフセット、遅延時間及び振幅の複数の組み合わせそれぞれについて算出した相関値と予め設定した閾値とを比較することにより、前記干渉信号の周波数オフセット、遅延時間及び振幅を推定することを特徴とする基地局。 - 請求項3の基地局において、
前記干渉レプリカ信号生成手段は、
前記参照信号に前記周波数オフセット及び遅延時間を設定したオフセット参照信号と、前記振幅に相当するウェイトとに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成し、
前記第1周波数帯の受信信号と前記干渉レプリカ信号との差分と、前記オフセット参照信号とに基づいて、前記ウェイトの差分を算出し、その差分を用いて該ウェイトを更新することを特徴とする基地局。 - 請求項2乃至5のいずれかの基地局において、
前記パラメータの推定値を記憶する記憶手段を備え、
前記干渉レプリカ信号生成手段は、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの値と前記第1周波数帯の参照信号とに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成することを特徴とする基地局。 - 請求項6の基地局において、
前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの推定値を所定のタイミングで繰り返し更新する更新手段を備え、
前記更新のタイミングは変更可能なことを特徴とする基地局。 - 請求項1乃至7のいずれかの基地局において、
前記第1受信手段によって受信された受信信号の経路を、前記干渉抑圧手段による干渉信号の抑圧処理が行われる第1経路と、前記干渉抑圧手段による干渉信号の抑圧処理が行われない第2経路との間で切り替える受信経路切り替え手段を、備えたことを特徴とする基地局。 - 請求項8の基地局において、
前記参照信号の強度が閾値以下又は閾値未満になったときに、前記受信信号の経路を前記第1経路から前記第2経路に切り替えるように前記受信経路切り替え手段を制御する制御手段を、備えたことを特徴とする基地局。 - 請求項1乃至9のいずれかの基地局において、
前記第1周波数帯の受信信号は、周波数オフセット、遅延時間及び振幅の少なくとも一つが互いに異なる複数の干渉信号を含むことを特徴とする基地局。 - 請求項1乃至10のいずれかの基地局において、
前記第1受信手段で受信される第1周波数帯の無線信号は、前記通信端末から送信された1.5GHz帯の無線信号であり、
前記第2受信手段で受信される第2周波数帯の無線信号は、放送衛星から送信された11GHz帯の無線放送信号である
ことを特徴とする基地局。 - 請求項1乃至11のいずれかの基地局において、
前記第1受信手段で受信される第1周波数帯の無線信号に含まれる干渉信号は、無線放送信号を中間周波数の信号に変換する周波数変換装置及びその中間周波数の信号を増幅する増幅装置の少なくとも一方の装置から漏洩した漏洩信号であることを特徴とする基地局。 - 通信端末から送信された所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の受信信号から、該干渉信号に対応する干渉レプリカ信号を差し引くことにより、該第1周波数帯の受信信号に含まれる干渉信号を抑圧する干渉抑圧装置であって、
前記所望信号及び干渉信号を含む第1周波数帯の無線信号を受信しているときに、該第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信する無線受信装置から該第2周波数帯の無線信号が入力され、該第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成する参照信号生成手段と、
前記第1周波数帯の受信信号が入力され、前記参照信号と該第1周波数帯の受信信号とに基づいて前記干渉レプリカ信号を生成する干渉レプリカ信号生成手段と、を備えたことを特徴とする干渉抑圧装置。 - 通信端末から送信された所望信号と該所望信号に干渉する干渉信号とを含む第1周波数帯の受信信号から、該干渉信号に対応する干渉レプリカ信号を差し引くことにより、該第1周波数帯の受信信号に含まれる干渉信号を抑圧する干渉抑圧方法であって、
前記所望信号及び干渉信号を含む第1周波数帯の無線信号を受信しているときに、該第1周波数帯の干渉信号に周波数変換される前の第2周波数帯の無線信号を受信するステップと、
前記第2周波数帯の受信信号を周波数変換して第1周波数帯の参照信号を生成するステップと、
前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とに基づいて、前記干渉レプリカ信号を生成するステップと、を含むことを特徴とする干渉抑圧方法。 - 請求項14の干渉抑圧方法において、
前記干渉レプリカ信号を生成するステップは、
前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とから算出できる前記干渉レプリカ信号の生成に必要な複数のパラメータを予め決定するステップと、
前記参照信号と前記第1周波数帯の受信信号とに基づいて前記複数のパラメータそれぞれの値を算出するステップと、
前記複数のパラメータの算出値に基づいて前記干渉レプリカ信号を生成するステップと、を含むことを特徴とする干渉抑圧方法。
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