JP5386305B2 - 使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、着脱式のファスニング手段を有するファスニング基材を有する使い捨ておむつ及びその製造方法に関する。
着脱式のファスニング手段を有する使い捨ておむつでは、ファスニング手段のファスニング基材とおむつ本体との接合部に負荷が掛かりやすく、接合部の剥離又は破損等が生じることがある。このため、ファスニング基材とおむつ本体との接合部の強度確保は重要である。
特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、ファスニング手段のファスニング基材とおむつ本体との接合部に、おむつの他の部分よりも接着強度の強い強接着領域が設けられている(図1参照)。強接着領域の接着強度向上には、接着剤の塗布量を他の部分よりも多くする等の手段が用いられている(段落[0021]参照)。
特開2007−143633号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、ファスニング基材とおむつ本体とを接合部において他の部分よりも接着剤の塗布量を多くする等の手段により、その部分の接着強度を高めているため、接着剤の塗布量の増加により接合部が硬くなり、着用者に違和感を与え、着用感が損なわれる場合がある。
また、上述の特許文献1に記載の使い捨ておむつでは、接合部の接合特性が、その部分に使用される接着剤の特性に左右されやすいという問題もある。例えば、ファスニング基材とおむつ本体との接合部にオレフィン系接着剤が用いられた場合には、オレフィン系接着剤は軟化点が高く体温等の温度の影響を受けにくいため、安定した接合強度を得られる。しかし、オレフィン系接着剤は伸縮性に乏しいため、おむつ着用時等にファスニング基材に強い力が与えられた場合に、その力が弱められることなくおむつ本体に伝わり、おむつ本体を構成するシート材等が破損するおそれがある。あるいは、ファスニング基材とおむつ本体との接合部に、ゴム系接着剤が用いられた場合には、ゴム系接着剤の伸縮性に基づく伸びによりファスニング基材に与えられたその力が緩和されておむつ本体に伝えられるため、おむつ本体を構成するシート材等の破損が生じにくい。しかし、ゴム系接着剤は軟化点が低く体温等の温度の影響により軟化しやすいため、おむつ装着時等にファスニング基材に強い力が与えられた場合に、ファスニング基材がおむつ本体から脱落するおそれがある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、接着剤の塗布量を抑制しながら、ファスニング基材とおむつ本体との接合部の接合強度を向上できる使い捨ておむつ及びその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、液体を吸収する吸収コアを有し、着用者の股部を含む領域にあてがわれるおむつ本体と、前記おむつ本体の縦方向の後方側の部分における横方向の両側の縁部にそれぞれ接合され、前記おむつ本体から前記横方向の外方側に延びる左右のファスニング基材と、前記左右のファスニング基材の肌面側にそれぞれ設けられた第1止着部と、前記おむつ本体の前方側の部分における外面側に設けられ、前記1止着部が着脱自在に止着される第2止着部と、左右の前記ファスニング基材における前記おむつ本体を構成する素材とその間に挟み込まれるようにして対向する対向部分の肌面側及び外面側に設けられ、前記おむつ本体と前記ファスニング基材とを接合する2つのファスニング基材接合部と、を備え、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方は、前記縦方向に沿って並列に延びる複数の接着剤塗布領域を有し、前記複数の接着剤塗布領域に、複数種類の接着剤が塗布される。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域に塗布される前記複数種類の接着剤には、ゴム系接着剤とオレフィン系接着剤とが含まれる。
また、請求項3の発明では、請求項2の発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において、前記ゴム系接着剤の塗布面積の合計が前記オレフィン系接着剤の塗布面積の合計よりも大きい。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域のうちの前記横方向の最も外方側に位置する接着剤塗布領域に、オレフィン系接着剤が塗布される。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域のうちの前記横方向の最も内方側に位置する接着剤塗布領域に、オレフィン系接着剤が塗布される。
また、請求項6の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた互いに隣り合う前記接着剤塗布領域の間に、前記接着剤が塗布されない隙間部が設けられている。
また、請求項7の発明では、請求項6の発明に係る使い捨ておむつにおいて、前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において前記横方向の内方側に位置する前記接着剤塗布領域の前記横方向に沿った幅が、前記横方向の外方側に位置する前記接着剤塗布領域の前記横方向に沿った幅よりも小さい。
また、請求項8の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明に係る使い捨ておむつを製造する使い捨ておむつの製造方法であって、種類の異なる前記接着剤が排出される複数の接着剤排出部を有するコーターヘッドによって、前記おむつ本体を構成する前記素材又は前記ファスニング基材に前記複数種類の接着剤を前記縦方向に沿って並列して同時に塗布することにより、前記ファスニング基材接合部の前記複数の接着剤塗布領域に前記接着剤を塗布する段階と、前記ファスニング接合部に塗布された前記接着剤によって前記ファスニング基材と前記おむつ本体とを接合する段階とを備える。
請求項1に記載の発明によれば、おむつ本体を構成する素材とファスニング基材との対向部分に、おむつ本体とファスニング基材とを接合する左右のファスニング基材接合部が設けられ、そのファスニング基材接合部が、おむつ本体の縦方向に沿って並列に延びる複数の接着剤塗布領域を有している。そして、その複数の接着剤塗布領域に、複数種類の接着剤が塗布されている。このため、ファスニング基材接合部内における横方向に対して異なった各位置に、その位置の接合に適した接着特性を有する種類の接着剤を選択して塗布することができる。さらに、複数種類の接着剤を用いることにより、使用される各接着剤の接着特性の欠点等を互いに補い合うことができる。その結果、接着剤の塗布量を抑制しながら、ファスニング基材とおむつ本体との接合部の接合強度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部に設けられる複数の接着剤塗布領域に塗布される接着剤にゴム系接着剤とオレフィン系接着剤とが含まれる。オレフィン系接着剤は、軟化点が高く体温等の温度の影響を受けにくいため、安定した接合強度を得られるが、伸縮性に乏しいため、おむつ着用時等にファスニング基材に強い力が与えられた場合に、その力が弱められることなくおむつ本体に伝わり、おむつ本体を構成するシート材等が破損するおそれがある。一方、ゴム系接着剤は、伸縮性に優れているため、ファスニング基材に与えられた力がゴム系接着剤の伸縮性に基づく伸びによって緩和されておむつ本体に伝えられ、おむつ本体を構成するシート材等の破損が生じにくいが、軟化点が低く体温等の温度の影響により軟化しやすい。このため、オレフィン系接着剤とゴム系接着剤とを併用することにより、両者の接着特性の欠点を互いに補い合い、ファスニング基材接合部に適度な伸縮性を持たせながら、ファスニング基材接合部の接合強度が体温等の影響により低下するのを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部において、ゴム系接着剤の塗布面積の合計がオレフィン系接着剤の塗布面積の合計よりも大きい。このため、ファスニング基材接合部の伸縮性をより向上させることができ、ファスニング基材に与えられた力をファスニング基材接合部でさらに緩和しておむつ本体に伝えることができる。その結果、おむつ装着時等においてファスニング基材に強い力が与えられた際に、その力がおむつ本体に伝わっておむつ本体を構成するシート材等が破損するのをより確実に防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部の複数の接着剤塗布領域のうちの横方向の最も外方側に位置する接着剤塗布領域に、オレフィン系接着剤が塗布されている。ファスニング基材接合部の複数の接着剤塗布領域のうち、ファスニング基材に張力が与えられた際にその張力を最初に受け止めるのは横方向の最も外方側に位置する接着剤塗布領域である。このため、複数の接着剤塗布領域のうちの横方向の最も外方側の接着剤塗布領域に軟化点が高く体温等の影響を受けにくく接着強度が安定しているオレフィン系接着剤を塗布することにより、ファスニング基材とおむつ本体との剥落を効果的に抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部の複数の接着剤塗布領域のうちの横方向の最も内方側に位置する接着剤塗布領域に、軟化点が高く体温等の影響を受けにくく接着強度が安定しているオレフィン系接着剤を塗布することにより、ファスニング基材の横方向の内方側の縁部とおむつ本体との接合強度を安定させることができ、ファスニング基材とおむつ本体との剥落を効果的に抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部の互いに隣り合う接着剤塗布領域の間に、接着剤が塗布されない隙間部が設けられているため、種類の異なる接着剤が混じり合い接着力が低下する等の不都合を回避できる。
また、隣り合う接着剤塗布領域の間に接着剤が塗布されない隙間部を設けることにより、ファスニング基材接合部の通気性の向上及び柔軟性の向上等が図れる。
請求項7に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部における着用者の肌面に近く柔軟性が要求される横方向の内方側の部分については、接着剤塗布領域の横方向に沿った幅を小さくして柔軟性を確保し、着用者の肌への違和感等の刺激を低減できる。また、ファスニング基材接合部における横方向の外方側の部分については、接着剤塗布領域の横方向に沿った幅を大きくし、十分な接合な接合強度を得ることができる。その結果、ファスニング基材接合部による着用者の肌への違和感等の刺激を低減しつつ、ファスニング基材接合部の十分な接合強度を得ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、ファスニング基材接合部への複数種類の接着剤が1つのコーターヘッドによって同時に塗布されるため、製造工程の簡略化が図れる。
また、コーターヘッドを接着剤の種類毎に複数配置する構成では、コーターヘッドが接着剤の塗布面に接触した状態で接着剤が塗布される接触式のコーターヘッドが用いられる場合、1種類目の接着剤を塗布した後に2種類目の接着剤を塗布する際に、2種類目の接着剤と塗布するコーターヘッドと既に塗布された1種類目の接着剤との干渉を回避するための煩雑な構成が必要となる場合がある。しかし、この発明では、ファスニング基材接合部への複数種類の接着剤が1つのコーターヘッドによって同時に塗布されるため、そのような問題が生じることもない。
本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態の平面図である。 図1の使い捨ておむつの着用された状態を構成を示す斜視図である。 図1の使い捨ておむつのファスニング部材とおむつ本体との接合部分を拡大して示す図である。 図3のA1−A1線に沿った断面図である。 図3に示す構成の第1の変形例を示す図である。 図3に示す構成の第2の変形例を示す図である。 ファスニング部材の作製工程に関する説明図である。 ファスニング基材連続体に接着剤を塗布する工程を示す図である。 コーターヘッドの側面図である。 図9のA2−A2線に沿った断面図である。 図9のコーターヘッドの分解斜視図である。
図1は本発明の一実施形態に係る使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)の展開状態の平面図であり、図2はそのおむつの着用された状態を構成を示す斜視図であり、図3はそのおむつのファスニング部材とおむつ本体との接合部分を拡大して示す図であり、図4は図3のA1−A1線に沿った断面図である。なお、本明細書において、横方向X及び縦方向Yは、おむつ1が図1のように展開された状態を基準としており、着用者の左右方向及び前後方向にそれぞれ対応している。また、図1上における上側は、着用者を基準として後側に対応している。
このおむつ1は、図1及び図2に示すように、おむつ本体2と、左右のファスニング部材3と、本発明に係る第2止着部に相当する止着シート4とを備えて構成されている。
おむつ本体2は、内側シート部材11と、外側シート部材12と、吸収コア13とを備えて構成され、着用者の股部を含む領域にあてがわれる。内側シート部材11は、少なくとも一部が透液性を有している。内側シート部材11は、内側シート部材本体21、左右の起立シート部22、及び左右の弾性部材23を備えている。
内側シート部材11の内側シート部材本体21は、吸収コア13の肌面側に配置されている。左右の起立シート部22は、内側シート部材本体21の肌面側において横方向Xに間隔をあけて縦方向Yに沿って設けられ、内側シート部材本体21から離反する方向(肌面側)に起立可能となっている。左右の弾性部材23は、左右の起立シート部22の先端部に縦方向Yに伸張された状態でそれぞれ付与されており、その収縮力によって起立シート部22を着用者の肌面に向けて起立させる。この弾性部材23及び起立シート部22によって立体ギャザーが構成されており、この立体ギャザーにより排泄された尿及び便の横漏れが防止される。
このような内側シート部材11の内側シート部材本体21及び起立シート部22は、例えばトップシート24及び左右のサイドシート25によって構成されている。トップシート24は、透液性を有し、内側シート部材本体21の横方向Xの中央部に縦方向Yに沿って配置されている。トップシート24の材料としては、例えば親水性不織布等が用いられる。
左右のサイドシート25は、不透液性を有し、トップシート24の横方向Xの両側の部分(例えば、横方向Xの両側の縁部)に肌面側から重なるように、縦方向Yに沿って配置され、トップシート24の横方向Xの両側の部分(例えば、横方向Xの両側の縁部)と接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等の接合手段によって接合されている。サイドシート25の材料としては、例えば撥水性不織布等が用いられる。サイドシート25の横方向Xの内方側の部分は、トップシート24から離反する方向(肌面側)に起立可能な構成となっており、起立シート部22を構成している。なお、本実施形態では、起立シート部22をサイドシート25の横方向Xの内方側の部分によって構成したが、この構成に限らず、種々の構成が採用可能である。
外側シート部材12は、不透液性を有し、吸収コア13の外面側に配置されている。外側シート部材12は、より具体的には例えば、不織布シートと、その不織布シートの肌面側に貼り合わされた不透液性の樹脂フィルムと、外側シート部材12の左右の脚周りの部分に沿って伸張された状態で配置された脚周り弾性部材26とを備えて構成されている。不織布シートには、例えば撥水性を有する合成繊維製不織布等が用いられる。樹脂フィルムには、例えばポリエチレン等の合成樹脂製フィルム(不透液性でかつ通気性を有するフィルムが好ましい)等が用いられる。
このような内側シート部材11及び外側シート部材12は、吸収コア13を挟み込むようにして接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)によって接合される。吸収コア13は、着用者が排泄した排泄液(例えば、尿又は便に含まれる水分等)を吸収する。より具体的には、吸収コア13は、吸液ポリマー及び集合された繊維の集合体からなる繊維集合体の少なくともいずれか一方を備えて構成される。また、このおむつ1では、おむつ本体2の前側及び後側の縁部に沿ってウエスト弾性部材27,28が伸張された状態で付与されている。
左右のファスニング部材3は、おむつ本体2の縦方向Yの後方側に位置する後側部分における横方向Xの両側の縁部に接合に接合され、おむつ1の止着に用いられる。より具体的には、各ファスニング部材3は、ファスニング基材31と、本発明に係る第1止着部に相当する略シート状の第1及び第2止着エレメント32,33とを備えている。ファスニング基材31は、不織布等により形成されたシート状の部材であり、その横方向Xの内方側の部分がおむつ本体2の内側シート部材11と外側シート部材12との間に挟み込まれた状態でおむつ本体2と接合されている。本実施形態では、ファスニング基材31の横方向Xの外方側の部分に、横方向Xの外方側に向けて延設される第1及び第2舌片部311,312が縦方向Yに間隔をあけて設けられている。なお、ファスニング基材31とおむつ本体2との接合部の構成については後に詳述する。
第1及び第2止着エレメント32,33は、後述する止着シート4に対して着脱自在に止着可能となっており、ファスニング基材31の第1及び第2舌片部311,312の肌面側に接着剤等の接合手段によりそれぞれ接合されている。
第1及び第2止着エレメント32,33と、後述する止着シート4とは、着脱自在に係合するループ材とフック材とによって構成されるいわゆる面ファスナーを構成しており、例えば、第1及び第2止着エレメント32,33にフック材が用いられ、止着シート4にループ材が用いられる。止着シート4の表面には、複数のループ構造が形成されている。止着エレメント32,33の表面には、止着シート4のループ構造に着脱自在に係合する複数のフック構造が形成されている。なお、変形例として、第1及び第2止着エレメント32,33にループ材を用い、止着シート4にフック材を用いてもよい。また、第1及び第2止着エレメント32,33及び止着シート4として、互いに着脱自在に止着できれば面ファスナーに限らず、任意の構成を採用できる。例えば、第1及び第2止着エレメント32,33及び止着シート4として、粘着テープ及びその粘着テープが着脱自在に付着される付着シートを用いてもよい。
止着シート4は、シート状の形態を有し、外側シート部材12の外面側における前側の部分に接合されており、左右のファスニング部材3に付与された第1及び第2止着エレメント32,33が着脱自在に止着される。
次に、図3及び図4を参照して、ファスニング基材31とおむつ本体2との接合部の構成について説明する。なお、図3及び図4は右側のファスニング基材とおむつ本体2との接合部の構成を示すものであが、左のファスニング基材とおむつ本体2との接合部も実質的に同様な構成である。
図3及び図4に示すように、ファスニング基材31とおむつ本体2を構成する内側シート部材11及び外側シート部材12との対向部分には、ファスニング基材31とおむつ本体2とを接合するための左右のファスニング基材接合部36,37がそれぞれ設けられている。ファスニング基材接合部36はファスニング基材31と内側シート部材11(より詳細には、内側シート部材11のサイドシート25)とを接合するものであり、ファスニング基材接合部37はファスニング基材31と外側シート部材12とを接合するためのものである。なお、本実施形態ではファスニング基材31がおむつ本体2の内側シート部材11と外側シート部材12との間に挟み込まれる構成であるため、ファスニング基材接合部36,37がファスニング基材31の肌面側及び外面側の両方に形成されるが、ファスニング基材31がおむつ本体2の外面側表面又は肌面側表面に接合される場合には、ファスニング基材接合部36,37はファスニング基材31の外面側又は肌面側のいずれか一方にのみ形成されることとなる。
ファスニング基材31の肌面側及び外面側に設けられる2つのファスニング基材接合部36,37のうちの少なくともいずれか一方には、縦方向Yに沿って並列に延びる複数(図3に示す例では2つ)の接着剤塗布領域361a,361bが設けられており、その複数の接着剤塗布領域361a,361bに複数種類の接着剤38,39が塗布されている。本実施形態では、2つのファスニング基材接合部36,37のうちの肌面側のファスニング基材接合部36において、複数の接着剤塗布領域361a,361bが設けられ、その複数の接着剤塗布領域361a,361bに複数種類(例えば、2種類)の接着剤38,39が塗布されている。外面側のファスニング基材接合部37については、ホットメルト接着剤40が従来の構成により塗布されている。
なお、各接着剤塗布領域361a,361bに塗布される接着剤38,39の種類は接着剤塗布領域361a,361bごとにいずれかの1つの種類が決定され、1つの接着剤塗布領域361a,361b内に複数種類の接着剤38,39が塗布されることはない。また、各接着剤塗布領域361a,361b内の全面に接着剤38,39を実質的に隙間なく塗布してもよいし、あるいは、各接着剤塗布領域361a,361b内において接着剤38,39を縦方向Yに沿ったストライプ状に塗布してもよい。また、外面側のファスニング基材接合部37についても肌面側のファスニング基材接合部36と同様な構成を採用してもよい。また本実施形態では、複数の接着剤塗布領域361a,361bに塗布する接着剤38,39の種類を2種類としたが、ファスニング基材接合部36に3つ以上の接着剤塗布領域361a,361bを設け、その接着剤塗布領域361a,361bに3種類以上の接着剤38,39を塗布してもよい。
上記のようなファスニング基材接合部36の構成により、ファスニング基材接合部36内における横方向Xに対して異なった各位置に、その位置の接合に適した接着特性を有する種類の接着剤38,39を選択して塗布することができる。さらに、複数種類の接着剤38,39を用いることにより、使用される各接着剤38,39の接着特性の欠点等を他の接着剤を互いに補い合うことができる。その結果、接着剤38,39の塗布量を抑制しながら、ファスニング基材接合部36の接合強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、ファスニング基材接合部36の互いに隣り合う接着剤塗布領域361a,361bの間に、接着剤38,39が塗布されない隙間部41が設けられている。このため、種類の異なる接着剤38,39が混じり合い接着力が低下する等の不都合を回避できる。また、隣り合う接着剤塗布領域361a,361bの間に隙間部41を設けることにより、ファスニング基材接合部36の通気性の向上及び柔軟性の向上等が図れる。
また、本実施形態では、ファスニング基材接合部36の複数の接着剤塗布領域361a,361bに塗布される複数種類の接着剤38,39には、ゴム系ホットメルト接着剤38とオレフィン系ホットメルト接着剤39とが含まれている。なお、変形例として、ファスニング基材接合部36に3つ以上の接着剤塗布領域361a,361bを設け、その接着剤塗布領域361a,361bにゴム系ホットメルト接着剤38とオレフィン系ホットメルト接着剤39とを含む3種類以上の接着剤38,39を塗布してもよい。
ここで、オレフィン系ホットメルト接着剤39は、軟化点が高く体温等の温度の影響を受けにくいため、安定した接合強度を得られるが、伸縮性に乏しいため、おむつ1の着用時等にファスニング基材31に強い力が与えられた場合に、その力が弱められることなくおむつ本体2に伝わり、おむつ本体2を構成するシート材等が破損するおそれがある。一方、ゴム系ホットメルト接着剤38は、伸縮性に優れているため、ファスニング基材31に与えられた力がゴム系ホットメルト接着剤38の伸縮性に基づく伸びによって緩和されておむつ本体2に伝えられ、おむつ本体2を構成するシート材等の破損が生じにくいが、軟化点が低く体温等の温度の影響により軟化しやすい。このため、上記の如く、オレフィン系ホットメルト接着剤39とゴム系ホットメルト接着剤38とを併用することにより、両者の接着特性の欠点を互いに補い合い、ファスニング基材接合部36に適度な伸縮性を持たせながら、ファスニング基材接合部36の接合強度が体温等の影響により低下するのを防止できる。
また、本実施形態では、ファスニング基材接合部36において、ゴム系ホットメルト接着剤38が塗布される接着剤塗布領域361a,361bの面積(図3に示す構成では接着剤塗布領域361bの面積)の合計が、オレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布される接着剤塗布領域361a,361bの面積(図3に示す構成では接着剤塗布領域361aの面積)の合計よりも大きく設定さている。このため、ファスニング基材接合部36の伸縮性をより向上させることができ、ファスニング基材31に与えられた力をファスニング基材接合部36でさらに緩和しておむつ本体2に伝えることができる。その結果、おむつ1の装着時等においてファスニング基材31に強い力が与えられた際に、その力がおむつ本体2に伝わっておむつ本体2を構成するシート材等が破損するのをより確実に防止できる。
また、本実施形態では、ファスニング基材接合部36の複数の接着剤塗布領域361a,361bのうちの横方向Xの最も外方側に位置する接着剤塗布領域361a,361b(図3の構成では接着剤塗布領域361a)に、オレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布されている。横方向Xの内方側の接着剤塗布領域361bには、ゴム系ホットメルト接着剤38が塗布されている。
ファスニング基材接合部36の複数の接着剤塗布領域361a,361bのうち、ファスニング基材31に張力が与えられた際にその張力を最初に受け止めるのは横方向Xの最も外方側に位置する接着剤塗布領域361aである。このため、複数の接着剤塗布領域316a,361bのうちの横方向Xの最も外方側の接着剤塗布領域361aに軟化点が高く体温等の影響を受けにくく接着強度が安定しているオレフィン系ホットメルト接着剤39を塗布することにより、ファスニング基材31とおむつ本体2との剥落を効果的に抑制できる。
次に図5及び図6を参照して、上述の図3に示すファスニング基材接合部36の構成の変形例について説明する。図5は図3に示す構成の第1の変形例を示す図である。この図5に示す構成では、ファスニング基材接合部36内において3つの接着剤塗布領域362a〜362cが縦方向Yに沿って並列して設けられている。隣り合う接着剤塗布領域362a〜362c同士の間には、接着剤38,39が塗布されない隙間部41が設けられている。また、この図5の構成においても、ゴム系ホットメルト接着剤38の塗布面積の合計がオレフィン系ホットメルト接着剤39の塗布面積の合計よりも大きくなっている。
そして、3つの接着剤塗布領域362a〜362cのうちの横方向Xの最も外方側に位置する接着剤塗布領域362a〜362c(図5の構成では接着剤塗布領域362a)にオレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布されているとともに、横方向Xの最も内方側に位置する接着剤塗布領域362a〜362c(図5の構成では接着剤塗布領域362c)にもオレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布されている。3つの接着剤塗布領域362a〜362cのうちの横方向Xの中間に位置する接着剤塗布領域362a〜362c(図5の構成では接着剤塗布領域362b)にゴム系ホットメルト接着剤38が塗布されている。すなわち、ゴム系ホットメルト接着剤38が塗布される接着剤塗布領域362bの横方向Xの両側にオレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布される接着剤塗布領域362a,362cが設けられている。
このように、図5に示す構成では、3つの接着剤塗布領域362a〜362cのうちの横方向Xの最も外方側及び最も内方側に位置する接着剤塗布領域362a,362cに、軟化点が高く体温等の影響を受けにくく接着強度が安定しているオレフィン系ホットメルト接着剤39を塗布している。このため、ファスニング基材31の横方向Xの外方側の縁部だけでなく内方側の縁部についてもおむつ本体2との接合強度を安定させることができ、ファスニング基材31とおむつ本体2との剥落をより効果的に抑制できる。
また、図5に示す構成では、3つの接着剤塗布領域362a〜362cのうちの横方向Xの最も内方側に位置する接着剤塗布領域362cの横方向Xに沿った幅W1が、横方向Xの最も外方側に位置する接着剤塗布領域362aの横方向Xに沿った幅W2よりも小さくなっている。これにより、ファスニング基材接合部36における着用者の肌面に近く柔軟性が要求される横方向Xの内方側の部分については、接着剤塗布領域362cの横方向Xに沿った幅W1を小さくして柔軟性を確保し、着用者の肌への違和感等の刺激を低減できる。また、ファスニング基材接合部36における横方向Xの外方側の部分については、接着剤塗布領域362aの横方向Xに沿った幅W2を大きくし、十分な接合な接合強度を得ることができる。その結果、ファスニング基材接合部36による着用者の肌への違和感等の刺激を低減しつつ、ファスニング基材接合部36の十分な接合強度を得ることができる。
図6は図3に示す構成の第2の変形例を示す図である。この図6に示す構成では、ファスニング基材接合部36内において2つの接着剤塗布領域363a,363bが縦方向Yに沿って並列して設けられている。隣り合う接着剤塗布領域363a,363b同士の間には、接着剤38,39が塗布されない隙間部41が設けられている。また、この図6の構成においても、ゴム系ホットメルト接着剤38の塗布面積の合計がオレフィン系ホットメルト接着剤39の塗布面積の合計よりも大きくなっている。
そして、2つの接着剤塗布領域363a,363bのうちの横方向Xの外方側に位置する接着剤塗布領域363aにゴム系ホットメルト接着剤38が塗布され、横方向Xの内方側に位置する接着剤塗布領域363bにオレフィン系ホットメルト接着剤39が塗布されている。この図6に示す構成のように、軟化点が低く体温の影響に軟化しやすいゴム系ホットメルト接着剤38を着用者の肌面から遠い横方向Xの外方側の接着剤塗布領域363aに塗布し、軟化点が高く体温の影響を受けに難いオレフィン系ホットメルト接着剤39を着用者の肌面に近い横方向Xの内方側の接着剤塗布領域363bに塗布することにより、体温の影響により接着剤38,39が軟化して接合強度が低下する度合いを効果的に抑制でき、ファスニング基材接合部36の接合強度をさらに安定させることができる。
次に、図7ないし図11を参照して、ファスニング基材接合部36を構成する接着剤38,39の塗布工程について説明する。なお、この図7等に示す構成では、ファスニング基材接合部36の構成として上述の図5に示す構成が採用されている場合について説明する。またこの図7等に示す構成では、ファスニング基材接合部36を構成する接着剤38,39をファスニング基材31を形成するファスニング基材連続体46側に塗布するようにしたが、接着剤38,39を内側シート部材11側に塗布するようにしてもよい。またこの図7等に示す構成では、ファスニング基材接合部37を構成する接着剤40を外側シート部材12側に塗布するようにしたが、接着剤40をファスニング基材連続体46側に塗布するようにしてもよい。
ここで、図7に示すファスニング基材連続体46は、左右のファスニング基材31が縦方向Yに連続的に連なってなる帯状の素材であり、このファスニング基材連続体46の中央部を仮想線で示す波形のカットライン47で左右2つの部分連続体に分割し、その各部分連続体を所定寸法ごとに切断することにより、左右のファスニング基材31が作製される。ファスニング基材連続体46の中央部には、ファスニング基材31へと切断される前の段階で、止着エレメント32,33を形成するための素材が縦方向Yに連続的に連なってなる止着エレメント連続体48が接着剤等の接合手段により接合される。そして、この止着エレメント連続体48が接合された状態で、ファスニング基材連続体46をファスニング基材31へと切断することにより、止着エレメント32,33が予め接合された状態でファスニング基材31が作製される。
ファスニング基材31への接着剤38,39の塗布は、ファスニング基材31が切り離される前のファスニング基材連続体46に対して行われる。なお変形例として、ファスニング基材連続体46をカットライン47で左右の部分連続体に分割した後で、接着剤38,39の塗布を行ってもよい。
ファスニング基材連続体46への接着剤38,39の塗布は、図8に示すようなコーターヘッド51を用いて行われる。このコーターヘッド51は、接着剤38,39を排出する後述する接着剤排出部部52〜54が塗工面(ここでは、ファスニング基材連続体46の表面)に接触した状態で配置される、あるいは僅かな隙間を介して近接して配置される接触式の接着剤塗布装置である。またこの図8に示す構成では、ファスニング基材連続体46の横方向Xの両側に形成される2つのファスニング基材接合部36ごとに個別のコーターヘッド51を配置することを想定しているが、2つのファスニング基材接合部36の接着剤塗布を1つのコーターヘッド51によって行うようにしてもよい。また変形例として、接着剤38,39を排出する接着剤排出部が塗工面と間隔をあけて配置されるスパイラル塗布装置等の非接触式の接着剤塗布装置を採用してもよい。
このコーターヘッド51は、図9ないし図11に示すように、種類の異なる接着剤38,39が排出される複数(例えば3つ)の接着剤排出部52〜54を有する。複数の接着剤排出部52〜54は、ファスニング基材接合部36の接着剤塗布領域362a〜362cに対応する位置に互いに間隔をあけて一列に配置されている。接着剤排出部52,54からはオレフィン系ホットメルト接着剤39が排出され、接着剤排出部53からはゴム系ホットメルト接着剤38が排出される。そして、この接着剤排出部52〜54がファスニング基材連続体46の接着剤塗布領域362a〜362cを形成すべき位置に対向するようにコーターヘッド51を配置し、接着剤排出部52〜54から接着剤38,39を排出させながら、ファスニング基材連続体46を縦方向Yと平行な搬送方向Cに搬送することにより、ファスニング基材連続体46の所定位置に縦方向Yにそって接着剤38,39が帯状に塗布される。
接着剤38,39が塗布されたファスニング基材連続体46は、ファスニング基材31へと切断される。そして、その切断されたファスニング基材31の横方向Xの内方側の部分が、おむつ本体2の間に挟み込まれるようにしておむつ本体2に接合される。
次に、コーターヘッド51の具体的な構成例について説明する。なお、コーターヘッド51の構成としては種々の構成が採用可能であり、ここで説明する構成に限定されるものではない。コーターヘッド51は、図9ないし図11に示すように、第1及び第2ヘッド部56,57と、シム58とを備えている。第1及び第2ヘッド部56,57は、それらの間にシム58を挟み込んで互いに対向した状態で固定される。
シム58は、略板状の形状を有し、複数(ここでは3つ)の接着剤排出部52〜53が形成されている。各接着剤排出部52〜53には、シム58の下縁の一部が略くし歯状に下降されて1又は複数のスリット59が形成されている。
第1ヘッド部56のシム58との対向面におけるシム58の接着剤排出部53と対向する部分には、接着剤排出部53にゴム系ホットメルト接着剤38を供給するための接着剤供給凹部56aが設けられている。接着剤供給凹部56aへの接着剤38の供給は、供給路56bを介して行われる。また、第2ヘッド部57のシム58との対向面におけるシム58の接着剤排出部52,54と対向する部分には、接着剤排出部52,54にオレフィン系ホットメルト接着剤39を供給するための2つ接着剤供給凹部57a,57bがそれぞれ設けられている。接着剤供給凹部57a,57bへの接着剤39の供給は、供給路57cを介して行われる。
なお、この図9等に示す構成では、接着剤排出部52,53,54に接着剤38,39を供給するための3つ接着剤供給凹部56a,57a,57bを2つのヘッド部56,57に分けて形成するようにしたが、いずれか一方のヘッド部56,57に3つの接着剤供給凹部56a,57a,57bをすべて形成して他方のヘッド部56,57を省略してもよい。
上記のような接着剤38,39の塗布工程によれば、ファスニング基材接合部36への複数種類の接着剤38,39が1つのコーターヘッド51によって同時に塗布されるため、製造工程の簡略化が図れる。
また、コーターヘッドを接着剤38,39の種類毎に複数配置する構成では、接触式のコーターヘッドが用いられる場合、1種類目の接着剤を塗布した後に2種類目の接着剤を塗布する際に、2種類目の接着剤を塗布するコーターヘッドと既に塗布された1種類目の接着剤との干渉を回避するための煩雑な構成が必要となる場合がある。しかし、上記の構成によれば、ファスニング基材接合部36への複数種類の接着剤51,52が1つのコーターヘッド51によって同時に塗布されるため、そのような問題が生じることもない。
1 おむつ、2 おむつ本体、3 ファスニング部材、4 止着シート、11 内側シート部材、12 外側シート部材、13 吸収コア、21 内側シート部材本体、22 起立シート部、23 弾性部材、24 トップシート、25 サイドシート、26 脚周り弾性部材、27,28 ウエスト弾性部材、31 ファスニング基材、311 第1舌片部、312 第2舌片部、32 第1止着エレメント、33 第2止着エレメント、36,37 ファスニング基材接合部、361a,361b,362a〜363c,353a,363b 接着剤塗布領域、38 オレフィン系ホットメルト接着剤、39 ゴム系ホットメルト接着剤、40 ホットメルト接着剤、41 隙間部、46 ファスニング基材連続体、47 カットライン、48 止着エレメント連続体、51 コーターヘッド、52〜54 接着剤排出部、56 第1ヘッド部、56a 接着剤供給凹部、56b 供給路、57 第2ヘッド部、57a,57b 接着剤供給凹部、57c 供給路、58 シム、59 スリット、X 横方向、Y 縦方向。

Claims (8)

  1. 液体を吸収する吸収コアを有し、着用者の股部を含む領域にあてがわれるおむつ本体と、
    前記おむつ本体の縦方向の後方側の部分における横方向の両側の縁部にそれぞれ接合され、前記おむつ本体から前記横方向の外方側に延びる左右のファスニング基材と、
    前記左右のファスニング基材の肌面側にそれぞれ設けられた第1止着部と、
    前記おむつ本体の前方側の部分における外面側に設けられ、前記1止着部が着脱自在に止着される第2止着部と、
    左右の前記ファスニング基材における前記おむつ本体を構成する素材とその間に挟み込まれるようにして対向する対向部分の肌面側及び外面側に設けられ、前記おむつ本体と前記ファスニング基材とを接合する2つのファスニング基材接合部と、
    を備え、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方は、前記縦方向に沿って並列に延びる複数の接着剤塗布領域を有し、
    前記複数の接着剤塗布領域に、複数種類の接着剤が塗布されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域に塗布される前記複数種類の接着剤には、ゴム系接着剤とオレフィン系接着剤とが含まれることを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 請求項2に記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において、前記ゴム系接着剤の塗布面積の合計が前記オレフィン系接着剤の塗布面積の合計よりも大きいことを特徴とする使い捨ておむつ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域のうちの前記横方向の最も外方側に位置する接着剤塗布領域に、オレフィン系接着剤が塗布されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた前記複数の接着剤塗布領域のうちの前記横方向の最も内方側に位置する接着剤塗布領域に、オレフィン系接着剤が塗布されることを特徴とする使い捨ておむつ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において設けられた互いに隣り合う前記接着剤塗布領域の間に、前記接着剤が塗布されない隙間部が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  7. 請求項6に記載の使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニング基材の肌面側及び外面側に設けられる前記2つのファスニング基材接合部のうちの少なくともいずれか一方において前記横方向の内方側に位置する前記接着剤塗布領域の前記横方向に沿った幅が、前記横方向の外方側に位置する前記接着剤塗布領域の前記横方向に沿った幅よりも小さいことを特徴とする使い捨ておむつ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の使い捨ておむつを製造する使い捨ておむつの製造方法であって、
    種類の異なる前記接着剤が排出される複数の接着剤排出部を有するコーターヘッドによって、前記おむつ本体を構成する前記素材又は前記ファスニング基材に前記複数種類の接着剤を前記縦方向に沿って並列して同時に塗布することにより、前記ファスニング基材接合部の前記複数の接着剤塗布領域に前記接着剤を塗布する段階と、
    前記ファスニング接合部に塗布された前記接着剤によって前記ファスニング基材と前記おむつ本体とを接合する段階と、
    を備えることを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
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