JP5385952B2 - 加熱炉用ヒーター - Google Patents

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Description

本発明は、加熱、焼成等を行う加熱炉に適用される加熱炉用ヒーターに関する。
従来より電子部品、LED用パウダー、ウエハー等をはじめとして種々の製品を加熱、焼成する場合に加熱炉が広く使用されている。
この加熱炉には炉本体に配置されて前記製品を加熱、焼成するための加熱炉用ヒーターが配設されている。
従来、この種の加熱炉用ヒーターの発熱体はニクロム線、二珪化モリブデン、タングステン、モリブデン等の金属や炭化珪素等の材料で形成されている(特許文献1)。
ところで、前記製品を加熱、焼成する場合は製品の材質や製品の使用目的等に応じて加熱室の温度領域や雰囲気条件(雰囲気ガスの種類等)を設定している。
しかし、従来の前記加熱炉用ヒーターは上述したようにニクロム線、二珪化モリブデン、タングステン、モリブデン等の金属や炭化珪素等で形成された発熱体が露出した状態で設けられているので、加熱炉の加熱室内の温度領域や加熱室内の雰囲気の影響を直接受けて発熱体が酸化反応、還元反応したり破損したりしてしまう。
このため、加熱炉用ヒーターの発熱体の酸化反応、還元反応や破損を防止するために加熱炉で適用する温度領域や雰囲気条件にあった材料からなる発熱体の加熱ヒーターを選択する必要があるため、加熱、焼成する製品の材質や製品の使用目的等に応じた発熱体の加熱炉用ヒーターを備えた加熱炉を用意する必要があり、煩雑であると共に不経済である。
特開2000−252047号公報
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、加熱、焼成する製品の加熱温度領域や雰囲気条件等に関係なく使用することができる加熱炉用ヒーターを提供するものである。
請求項1の発明は、加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路と、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、を有してなることを特徴としている。
請求項2の発明は、加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路及び水通路と、前記第1保持体と第2保持体の内側部に取り付けられたキャップと、前記第1保持体及び第2パイプ保持体の内側端面とキャップの間に配設されたOリングと、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記カバーパイプの一端部に挿入された前記第1保持体の第1保持体パイプ部と、この第1保持体パイプ部に形成されたガス流通開口部と、前記カバーパイプの他端部に挿入された前記第2保持体の第2保持体パイプ部と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体パイプ部を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、前記ヒーターパイプ体同士を連絡する水連絡パイプと、を有してなることを特徴としている。
請求項3の発明は、加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路及び水通路と、前記第1保持体と第2保持体の内側部に取り付けられたキャップと、前記第1保持体及び第2パイプ保持体の内側端面とキャップの間に配設されたOリングと、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記カバーパイプの一端部に挿入された前記第1保持体の第1保持体パイプ部と、この第1保持体パイプ部に形成されたガス流通開口部と、前記カバーパイプの他端部に挿入された前記第2保持体の第2保持体パイプ部と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体パイプ部を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記第2保持体に設けられて前記第2シャフトの基端部を押圧する押圧ネジと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、前記ヒーターパイプ体同士を連絡する水連絡パイプと、を有してなることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記カバーパイプをアルミナで形成したことを特徴としている。
請求項5の発明は、前記発熱体をカーボンで形成したことを特徴としている。


本発明の加熱炉用ヒーターは、発熱体がカバーパイプに覆われているので加熱、焼成する場合の加熱室内の温度領域や雰囲気条件が異なっても発熱体は影響を受けることがないので、色々な温度領域や雰囲気条件下においても使用することができるという優れた効果を有する。
本発明の加熱炉用ヒーターは、上述したように色々な温度領域や雰囲気条件下においても使用することができるので本発明の加熱炉用ヒーターを有した加熱炉を備えておけば色々な製品を加熱、焼成することができ経済的であるという優れた効果を有する。
実施例の加熱炉用ヒーターを平面から見た一部概略断面図である。 実施例の加熱炉用ヒーターの第1保持体周辺を平面から見た一部拡大断面図である。 実施例の加熱炉用ヒーターの第2保持体周辺を平面から見た一部拡大断面図である。 実施例の加熱炉用ヒーターが第2保持体の一部拡大断面図である。 実施例の加熱炉用ヒーターが設けられた加熱炉の一部概略断面図である。
発明を実施するために最良の形態の例として以下のような実施例を示す。
図1乃至図5には本発明に係る加熱炉用ヒーター10の一実施例が示されている。
図5には加熱炉用ヒーター10が使用される加熱炉12の一部縦断面図が示されている。この加熱炉12の炉本体14の内側面には肉厚の断熱材16が設けられている。この断熱材16に囲まれて加熱室18が形成されている。
前記炉本体14の上部と下部には加熱炉用ヒーター10がそれぞれ配設されている。
この実施例では前記炉本体14の下部に設けられた加熱炉用ヒーター10の上にトレーTを載置してトレーTに載せた製品Sを加熱、焼成する場合を例にして説明する。
図1には前記加熱炉用ヒーター10を平面から見た概略断面図が示されている。この加熱炉用ヒーター10はほぼ同一構成の第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の5本のヒーターパイプ体を備えている。
前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28はそれぞれカバーパイプ30とカバーパイプ30の一端部に取り付けられる円柱状の第1保持体32とカバーパイプ30の他端部に取り付けられる円柱状の第2保持体34を有している。図5に示されるように、これら第1保持体32及び第2保持体34は前記加熱室18の外側に位置するように前記加熱炉用ヒーター10は炉本体14に設けられている。
前記カバーパイプ30はアルミナでパイプ状に形成されている。前記第1保持体32と前記第2保持体34は銅で円柱形状に形成されている。前記第1保持体32には略L字状のガス通路32Aと水通路32Bが貫通形成され、前記第2保持体34には略L字状のガス通路34Aと水通路34Bが貫通形成されている。なお、この実施例ではガスとしてアルゴンガスを使用する場合を例にして説明する。
前記第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34にはガス注入部34Cが形成され、第5ヒーターパイプ体28の第1保持体32にはガス排出部32Cが形成されている。
また、前記第1ヒーターパイプ体20の第1保持体32と第2保持体34には水注入部32D,34Dが形成され、前記第5ヒーターパイプ体28の第1保持体32と第2保持体34には水排出部32E,34Eが形成されている。
前記第1保持体32と第2保持体34の内側部にはキャップ36が固定されている。このキャップ36にはメネジ穴が形成され、第1保持体32と第2保持体34の内側部外周に形成されたオネジと螺合して固定されている。
図2、図3に示されるように、前記第1保持体32と第2パイプ保持体34の内側端面とキャップ36の間には座金38とゴムで形成されたOリング40が配設されている。このOリング40により加熱室18内とカバーパイプ30内の雰囲気が隔離されている。また、前記Oリング40を設けることにより加熱されたカバーパイプ30が長手方向に膨張してもカバーパイプ30と第1保持体32及び第2保持体34が強く当たるのを調節してカバーパイプ30がひび割れたり、破損したりするのを防止できるようになっている。
図1に示されるように、前記カバーパイプ30の中間部には発熱体としてのカーボン体42が配設されている。このカーボン体42はカーボンを円柱状に形成したもので、カーボン体42は通電により抵抗加熱が生じ発熱するようになっている。なお、この実施例ではカーボン体42は最大約1800℃の発熱が可能になっている。
前記カーボン体42の外径寸法はカバーパイプ30の内径寸法よりも小径に設定され、カーボン体42の外周面とカバーパイプ30の内周面との間にはガス通過隙間43(図1では省略するので図2、図3を参照)が形成されている。
図2に示されるように前記カバーパイプ30の一端部には前記第1保持体32の第1保持体パイプ部44が挿入されている。この第1保持体パイプ部44にはガス流通開口部44A(図1では省略)が貫通形成されている。前記第1保持体パイプ部44の外径寸法は前記カバーパイプ30の内径寸法よりも小径に設定され、第1保持体パイプ部44の外周面とカバーパイプ30の内周面との間にはガス通過隙間43(図1では省略)が設けられている。
また、図3に示されるように前記カバーパイプ30の他端部には前記第2保持体34の第2保持体パイプ部46が挿入されている。
図1に示されるように、前記カーボン体42の一端部側には第1シャフト50が配設され、カーボン体42の他端部側には第2シャフト52が配設されている。これら第1シャフト50、第2シャフト52はモリブデンで形成されている。前記第1シャフト50、第2シャフト52をモリブデンで形成したことにより高温になっても、第1シャフト50、第2シャフト52が曲がる等の変形を可及的に防止できる。
図2に示されるように、前記第1シャフト50の先端部50Aにはオネジが形成され、前記カーボン体42の一端面に形成されたメネジ穴に螺入されている。また、第1シャフト50の基端部50Bにもオネジが形成され前記第1保持体部パイプ44に形成されたメネジ穴に螺入されている。前記第1シャフト50の外周面とカバーパイプ30の内周面との間にはガス通過隙間43(図1では省略)が形成されている。
図3に示されるように、前記第2シャフト52の先端部52Aにはオネジが形成され、前記カーボン体42の他端面に形成されたメネジ穴に螺入されている。前記第2シャフト52の外周面とカバーパイプ30の内周面との間にはガス通過隙間43(図1では省略)が形成されている。また、第2シャフト52の基端部52Bは前記第2保持体34のガス通路34Aに挿入されている。この第2シャフト52の基端部52Bの外径寸法は第2保持体34のガス通路34Aの内径寸法より小径に設定され、アルゴンガスが通過できるようになっている。
図4に示されるように、第2保持体34にはガス通路34Aに向かってネジ穴34Fが形成されている。このネジ穴34Fには押圧ネジ53が螺入されて前記第2シャフト52の基端部52Bを押圧して基端部52Bを第2保持体34に押し付けている。また、前記ネジ穴34FにはOリング53Aが配設されている。なお、図3においては前記押圧ネジ53の記載は省略する。
図1に示されるように、前記第1ヒーターパイプ体20の第1保持体32と第2ヒーターパイプ体22の第1保持体32、第2ヒーターパイプ体22の第2保持体34と第3ヒーターパイプ体24の第2保持体34、第3ヒーターパイプ体24の第1保持体32と第4ヒーターパイプ体26の第1保持体32、第4ヒーターパイプ体26の第2保持体34と第5ヒーターパイプ体28の第2保持体34、はそれぞれガス連絡パイプ54で連結されている。
これにより、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28に連続してアルゴンガスを流すことができる。この結果、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28にはアルゴンガスが流れるので、前記カーボン体42の酸化防止、還元防止を行うことができる。
また、前記第1ヒーターパイプ体20の第1保持体32と第2ヒーターパイプ体22の第1保持体32、第2ヒーターパイプ体22の第1保持体32と第3ヒーターパイプ体24の第1保持体32、第3ヒーターパイプ体24の第1保持体32と第4ヒーターパイプ体26の第1保持体32、第4ヒーターパイプ体26の第1保持体32と第5ヒーターパイプ体28の第1パイプ保持体32、はそれぞれ水連絡パイプ56で連結されている。
また、前記第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34と第2ヒーターパイプ体22の第2保持体34、第2ヒーターパイプ体22の第2保持体34と第3ヒーターパイプ体24の第2保持体34、第3ヒーターパイプ体24の第2保持体34と第4ヒーターパイプ体26の第2保持体34、第4ヒーターパイプ体26の第2保持体34と第5ヒーターパイプ体28の第2保持体34、はそれぞれ水連絡パイプ56で連結されている。
前記水連絡パイプ56を設けて第1保持体32及び第2保持体34内部に水を流すことにより第1保持体32と第2保持体34を冷却して、これにより前記Oリング40が加熱されて劣化するのを防止できるようになっている。
なお、前記第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34と前記第5ヒーターパイプ体28の第1保持体32は電源から通電されるようになっている。
一実施例の加熱炉用ヒーター10の作用について説明する。
適宜の公知手段を介して加熱炉用ヒーター10の第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34と第5ヒーターパイプ体28の第1保持体32に通電させる。これにより、第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34、第2シャフト52、カーボン体42、第1シャフト50、第1保持体32、ガス連絡パイプ54、水連絡パイプ56、第2ヒーターパイプ体22の第1保持体32、第1シャフト50、カーボン体42、第2シャフト52、第2保持体34、ガス連絡パイプ54、水連絡パイプ56、第3ヒーターパイプ体24の第2保持体34、第2シャフト52、カーボン体42、第1シャフト50、第1保持体32、ガス連絡パイプ54、水連絡パイプ56、第4ヒーターパイプ体26の第1保持体32、第1シャフト50、カーボン体42、第2シャフト52、第2保持体34、ガス連絡パイプ54、水連絡パイプ56、第5ヒーターパイプ体28の第2保持体34、第2シャフト52、カーボン体42、第1シャフト50、第1保持体32が通電する。
この通電により、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28に内設されているカーボン体42が抵抗加熱により加熱される。
従って、前記炉本体14の下部に設けられた加熱炉用ヒーター10の上にトレーTを載置してトレーTに載せた製品Sは加熱、焼成される。
本発明の加熱炉用ヒーター10は第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の内部に設けられたカーボン体42はカバーパイプ30にカバーされているため加熱室18内の温度領域や雰囲気ガス等の雰囲気条件によって酸化反応、還元反応や破損等のダメージを受けることがないので、色々な温度、雰囲気条件下で製品Sの加熱、焼成を行うことができる。
また、前記加熱炉用ヒーター10は、上述したように色々な温度領域や雰囲気条件下においてもオールマイティーに使用することができるので、加熱炉用ヒーター10を有した加熱炉12を1台備えておけば色々な製品Sを加熱、焼成することができ経済的である。
また、前記カバーパイプ30を形成するアルミナは一般的に1200℃以上加熱されると軟化を開始するが、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28のカバーパイプ30の内部に一般的に3000℃以上加熱されないと軟化され難いのでカーボンで形成されたカーボン体42が内設されているので、カーボン体42がカバーパイプ30の芯材の役目を果たす。
この結果、加熱により炉本体12の加熱室18内が約1800℃になって前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28のカバーパイプ30が軟化してもカーボン体42が芯材としての役目を果たして、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の強度低下を防止できる。
さらに、前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の上に製品Sを載せたトレーTを置いて製品Sを加熱、焼成しても製品Sの重み等により前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28が変形するのを防止することができる。
また、第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34のガス注入部34Cから注入されたアルゴンガスはガス通路34A、ガス通過隙間43、ガス流通開口部44A、第1保持体32のガス通路32A、ガス連絡パイプ54、第2ヒーターパイプ体22の第2保持体32のガス通路32A、ガス流通開口部44A、ガス通過隙間43、第2保持体34のガス通路34A、ガス連絡パイプ54、第3ヒーターパイプ体24の第2パイプ保持体34のガス通路34A、ガス通過隙間43、ガス流通開口部44A、第1保持体32のガス通路32A、ガス連絡パイプ54、第4ヒーターパイプ体26の第1保持体32のガス通路32A、ガス流通開口部44A、ガス通過隙間43、第2保持体34のガス通路34A、ガス連絡パイプ54、第5ヒーターパイプ体28の第2保持体34のガス通路34A、ガス通過隙間43、ガス流通開口部44A、第1保持体32のガス通路32A、ガス排出部32Cから加熱室18外に排出される。
前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の内部にアルゴンガスを流すことによりカーボン体42が酸化したり、還元するのを防止してカーボン体42の劣化を防止すると共にこれにより加熱炉用ヒーター10の耐用期間を一段と向上させることができる。
また、前記第1ヒーターパイプ体20の第1保持体32の水注入部32Dから水を注入すると水通路32B、水連絡パイプ56、第2ヒーターパイプ体22の第1保持体32の水通路32B、水連絡パイプ56、第3ヒーターパイプ体24の第1保持体32の水通路32B、水連絡パイプ56、第4ヒーターパイプ体26の第1パイプ保持体32の水通路32B、水連絡パイプ56、第5ヒーターパイプ体28の第1パイプ保持体32の水通路32B4を介して水排出部32Eから水は排出される。
同様に、前記第1ヒーターパイプ体20の第2保持体34の水注入部34Dから水を注入すると水通路34B、水連絡パイプ56、第2ヒーターパイプ体22の第2保持体34の水通路34B、水連絡パイプ56、第3ヒーターパイプ体24の第2保持体34の水通路34B、水連絡パイプ56、第4ヒーターパイプ体26の第2パイプ保持体34の水通路34B、水連絡パイプ56、第5ヒーターパイプ体28の第2パイプ保持体34の水通路34B4を介して水排出部342Eから水は排出される。
この結果、水を流すことにより前記第1保持体32、第2保持体34を冷却して前記Oリング40が第1保持体32、第2保持体34によって加熱されて劣化するのを防止できる。
また、前記カバーパイプ30はアルミナで形成されているので、第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28のカーボン体42による製品Sへの金属コンタミネーションを防止することができる。
なお、この実施例の加熱炉用ヒーター10においては前記第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の上に製品Sを載せたトレーTを置いて製品Sを加熱、焼成するので製品Sの全体を均等に加熱、焼成することができるため製品Sの品質ムラを防ぐことができる。
なお、実施例では加熱炉用ヒーター10を加熱室18の上部と下部に横方向に向かって配設したが、加熱炉用ヒーター10を加熱室18の内部に上下方向に沿って棚段式に横方向に複数配設してもよい。
加熱炉用ヒーター10を加熱室18の内部に上下方向に沿って棚段式に横方向に複数設けることにより、複数の加熱炉用ヒーター10毎に製品Sを載せたトレーTを載置することができるので、製品Sを大量に加熱、焼成でき、作業効率の向上を図ることができる。
また、実施例では加熱炉用ヒーター10を横方向に設けたが、加熱炉用ヒーター10は加熱室18の内部に縦方向に設けて使用してもよい。
なお、加熱炉用ヒーター10の通電方法は実施例で説明した通電方法に限定されるものでなく、要は第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28に通電できればよく、例えば第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28にそれぞれ単独で通電させるようにしてもよい。
なお、実施例では加熱炉用ヒーター10は第1ヒーターパイプ体20、第2ヒーターパイプ体22、第3ヒーターパイプ体24、第4ヒーターパイプ体26、第5ヒーターパイプ体28の5本のヒーターパイプ体を設けた構成にしたが、加熱炉用ヒーター10のヒーターパイプ体の数は5本に限定されるものでなく、5本以下でも5本以上でもよいことは勿論である。
また、実施例では加熱炉用ヒーター10の内部に流すガスとして不活性ガスのアルゴンガスを使用したが、加熱炉用ヒーター10の内部に流すガスはアルゴンガスに限定されるものでなく、不活性ガスとしてのヘリウムガスや中性ガスとしての窒素ガス等のガスを使用してもよいことは勿論である。これらヘリウムガスや窒素ガスを使用することによりアルゴンガスと同様に前記カーボン体42の酸化防止、還元防止を図ることができる。
なお、実施例では発熱体としてカーボン体42を示したが発熱体はカーボン体42に限定されるものでなく、タングステンやモリブデン等でもよいことは勿論である。
また、実施例では前記カバーパイプ30をアルミナで形成したが、これに限定されるものではなくチタン、ステンレス等の金属で形成してもよいことは勿論である。
また、実施例では前記第1シャフトパイプ50、第2シャフトパイプ52をモリブデンで形成したが、前記第1シャフトパイプ50、第2シャフトパイプ52をタングステンで形成してもよいことは勿論である。
本発明の加熱炉用ヒーター10は電子部品の焼成、LED用パウダーの焼成、ウエハー以外の製品の加熱、焼成を行う場合に使用できることは勿論である。
10 加熱炉用ヒーター
20 第1ヒーターパイプ体
22 第2ヒーターパイプ体
24 第3ヒーターパイプ体
26 第4ヒーターパイプ体
28 第5ヒーターパイプ体
30 カバーパイプ
32 第1保持体
32A ガス通路
32B 水通路
34 第2保持体
34A ガス通路
34B 水通路
36 キャップ
40 Oリング
42 カーボン体
43 ガス通過隙間
44 第1保持体パイプ部
44A ガス流通開口部
46 第2保持体パイプ部
50 第1シャフト
52 第2シャフト
53 押圧ネジ
54 ガス連絡パイプ
56 水連絡パイプ

Claims (5)

  1. 加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路と、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、を有してなることを特徴とする加熱炉用ヒーター。
  2. 加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路及び水通路と、前記第1保持体と第2保持体の内側部に取り付けられたキャップと、前記第1保持体及び第2パイプ保持体の内側端面とキャップの間に配設されたOリングと、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記カバーパイプの一端部に挿入された前記第1保持体の第1保持体パイプ部と、この第1保持体パイプ部に形成されたガス流通開口部と、前記カバーパイプの他端部に挿入された前記第2保持体の第2保持体パイプ部と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体パイプ部を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、前記ヒーターパイプ体同士を連絡する水連絡パイプと、を有してなることを特徴とする加熱炉用ヒーター。
  3. 加熱炉に設けられる加熱炉用ヒーターであって、並んで配設される複数のヒーターパイプ体と、これらヒーターパイプ体を構成するカバーパイプと、このカバーパイプの一端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第1保持体と、前記カバーパイプの他端部に取り付けられると共に前記ヒーターパイプを構成する第2保持体と、この第1保持体と第2保持体にそれぞれ設けられたガス通路及び水通路と、前記第1保持体と第2保持体の内側部に取り付けられたキャップと、前記第1保持体及び第2パイプ保持体の内側端面とキャップの間に配設されたOリングと、前記カバーパイプの中間部に配設された発熱体と、前記カバーパイプの一端部に挿入された前記第1保持体の第1保持体パイプ部と、この第1保持体パイプ部に形成されたガス流通開口部と、前記カバーパイプの他端部に挿入された前記第2保持体の第2保持体パイプ部と、前記発熱体の一端部側に配設されると共に前記発熱体と前記第1保持体パイプ部を連結する第1シャフトと、前記発熱体の他端部側に配設されると共に先端部が前記発熱体と連結され基端部が前記第2保持体のガス通路に挿入された第2シャフトと、前記第2保持体に設けられて前記第2シャフトの基端部を押圧する押圧ネジと、前記カバーパイプ内に形成されたガス通過隙間と、前記ヒーターパイプ体同士を連絡するガス連絡パイプと、前記ヒーターパイプ体同士を連絡する水連絡パイプと、を有してなることを特徴とする加熱炉用ヒーター。
  4. 前記カバーパイプをアルミナで形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項の請求項に記載された加熱炉用ヒーター。
  5. 前記発熱体をカーボンで形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項の請求項に記載された加熱炉用ヒーター。
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