JP5385638B2 - バイオクリーンルームの清浄度管理方法及びバイオクリーンルーム - Google Patents
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Description
特許文献1によれば、培養工程および培養環境の制御を自動化することにより、異なる細胞間の交叉汚染を防止することができる。
細胞処理施設において細胞処理工程を自動化した場合、操作者由来の雑菌などの混入を抑制する効果は期待できるとしても、複数の細胞試料の相互間における交叉汚染の防止には必ずしも直結せず、むしろ交叉汚染のリスクが増大する場合がある。
また前記指標物質がヒト以外の動物のDNAであり、前記ヒト以外の動物のDNAに特異的な配列に対するPCRにより前記指標物質を検出するとよい。
また、前記磁気微粒子が蛍光標識を有し、前記検査手段が蛍光励起微粒子解析装置であるとよい。
この場合において、前記検査手段が超伝導SQUIDセンサーであるとよい。
従って、本発明によるバイオクリーンルームや細胞処理施設は、清浄度を高度に管理することができ、高純度かつ安全な細胞を提供することができる。
図1は、本発明のバイオクリーンルームの実施例1の構成概略図である。
目的試料12は、動物細胞、ヒト細胞、ヒト幹細胞、患者幹細胞のうちいずれかの細胞を含有する試料である。
陽性管理試料14は、混入の指標となる指標物質を含有する試料である。指標物質としては、目的細胞と類似であるが目的細胞と識別が可能な細胞、蛍光標識などの標識を有する粒子、外部磁場による保持や磁気分離が可能な磁性粒子などを用いることができる。
本発明の処理手段20は、培養、増殖、分化、保存、解凍、輸送などの処理を対象としている。図1に模式的に示したとおりバイオクリーンルーム10は複数の目的試料12を並行して処理することができる。
図2は、バイオクリーンルームの清浄度管理方法の工程図である。図2では、目的試料12として自家移植を前提とした細胞治療用のヒト間葉系幹細胞(hMSC)を用いた培養処理について説明する。即ち、患者自身の骨髄や脂肪組織などから採取したhMSCを含有する、複数の異なる試料を原料とし、それぞれ個別に培養し、それぞれに対する目的試料産物22や、目的試料製品32を得た。
目的試料12、陽性管理試料14、陰性管理試料16を処理手段20となる培養装置に搬送する。培養装置では前記各種試料に対して並行して培養操作を行い、これら各種試料の培養産物である目的試料産物22、陽性管理試料産物24、陰性管理試料産物26を生産する(ステップ102)。
一方、目的試料産物の保管工程111と並行して、管理試料産物(即ち陽性管理試料産物24と陰性管理試料産物26)に関しては、交差汚染検査手段30を用いて管理試料産物の交差汚染検査を行う(ステップ112)。
従って本法を適用することにより指標物質を超高感度に検出可能であり、また選択性も極めて高い。上記方法を採用することにより、指標物質を高感度に識別して検出することが可能である。もちろん、指標物質としてはbeta actin配列以外にも、陽性管理試料14であるhMSCに含まれる各種の核酸塩基配列を有する核酸も使用可能である。
交差汚染リスクが無いという評価・判断結果の場合は、倉庫40に保管してあった目的試料産物22を目的試料製品32として出荷する(ステップ122)。
混入の可能性が無いという評価・判断結果の場合は、倉庫40に保管してあった目的試料産物22を目的試料製品31として出荷する(ステップ132)。
図5は本発明のバイオクリーンルームの実施例2の一例の構成概略図である。本実施例2の特有の構成要素として、指標物質保持機構70が挙げられる。本実施例2の構成は、基本的に前記実施例1と同様であるが、陽性管理試料14として、指標物質を培地に分散させたものを用いた点、並びに処理手段20となる培養装置の構成要素として指標物質保持機構70を有するものを用いた点が実施例1と相違する。実施例2のその他の構成は実施例1と同様であり、その詳細な説明を省略する。
陽性管理試料14について培地や上清などの溶液を排出する排出工程において上記部分保持モードを採用したため、陽性管理試料14中の指標物質は、95%は保持されるが5%保持されず、分注機構や廃液機構等などの分注系統に移動する。培養操作における交差汚染リスクの過半は、これら培養装置における分注系統を経由した試料や溶液、飛沫による交差汚染である。これら交差汚染リスクが存在する場合、指標物質は分注機構や廃液機構等を経由して、次の操作対象である陰性管理試料16へ混入する。なお本実施例2においては、指標物質は、目的試料12である細胞だけでなく、溶液や上清に含まれる微生物や病原体など、細胞以外の成分が交差汚染するリスクをも代表している。
本実施例2によると、目的試料である細胞だけでなく、培地に含まれる微生物や病原体などの各種成分の交差汚染リスクについても高感度に評価可能である、という特有の効果がある。
図6は本発明のバイオクリーンルームの実施例3の一例の構成概略図である。本実施例3の特有の構成要素として、指標物質供給機構80や指標エアロゾル214が挙げられる。
供給モードにおいて、指標物質供給機構は、培養装置などのシステムを構成する要素装置そのものへ指標物質を供給する。あるいは指標物質が設置されている環境、即ちクリーンルーム内の大気環境へ指標物質を供給することもできる。
処理手段20となる培養装置において各種試料に対して培養操作を行う際、目的試料12を収納する試料容器に対して操作を行う場合には、指標物質供給機構80は非供給モードを採用し、培養装置やクリーンルームへ指標物質を供給しなかった。また、指標物質保持機構70の非保持モードを採用した。陰性管理試料16に対して操作を行う場合は、指標物質供給機構80の供給モードを採用し、培養装置やクリーンルームへ指標物質を供給した。また、指標物質保持機構70の保持モードを採用した。
培養操作における汚染リスクの一部は、培養装置内やそれを設置したクリーンルーム内などの大気環境中に存在する可能性のある微生物や病原体などの微粒子が、培養中に培養容器の蓋を解放した際などにおいて、培養容器内へ混入することによる汚染である。培養装置等やクリーンルームの空気清浄機構が所定の機能を発揮していればこの混入リスクは極めて小さいが、空気清浄機構の機能が低下したり、HEPAフィルターのメンテナンスが不十分な場合などにおいて、この混入リスクが顕在化する危険が生じる。この汚染リスクが存在する場合、供給モードにおいて指標物質は陰性管理試料16へ混入する。なお本実施例において、指標物質は、環境空気中に含まれる微生物や病原体などが汚染するリスクを代表している。
Claims (8)
- 細胞を含有する目的試料と、混入の指標となる指標物質を含有する陽性管理試料と、前記指標物質を含有しない陰性管理試料と、を並行して処理を行い、又は混入の指標となる指標物質を含有する目的試料と、前記陰性管理試料を並行して処理を行い、
処理後の前記陰性管理試料における前記指標物質の混入の有無を検査し、
検査結果に基づいて試料相互間の交差汚染リスクを評価することを特徴とするバイオクリーンルームの清浄度管理方法。 - 前記目的試料の細胞がヒト細胞であり、前記陽性管理試料がヒト以外の動物細胞であることを特徴とする請求項1記載のバイオクリーンルームの清浄度管理方法。
- 前記指標物質がヒト以外の動物のDNAであり、前記ヒト以外の動物のDNAに特異的な配列に対するPCRにより前記指標物質を検出することを特徴とする請求項1記載のバイオクリーンルームの清浄度管理方法。
- 細胞を含有する目的試料と、混入の指標となる指標物質を含有する陽性管理試料と、前記指標物質を含有しない陰性管理試料と、を並行して処理を行う、又は混入の指標となる指標物質を含有する目的試料と、前記陰性管理試料を並行して処理を行う処理手段と、
処理後の前記陰性管理試料における前記指標物質の混入の有無を検査する検査手段と、
検査結果に基づいて試料相互間の交差汚染リスクを評価する制御手段と、
を備えたことを特徴とするバイオクリーンルーム。 - 前記指標物質が磁気微粒子であり、
前記処理手段は、指標物質保持機構を備え、前記目的試料と、前記陽性管理試料と、前記陰性管理試料を並行して処理を行い、
前記指標物質保持機構は、前記陰性管理試料を処理する際に、前記指標物質を保持することを特徴とする請求項4に記載のバイオクリーンルーム。 - 前記磁気微粒子が蛍光標識を有し、前記検査手段が蛍光励起微粒子解析装置であることを特徴とする請求項5に記載のバイオクリーンルーム。
- 混入の指標となる指標物質を室内の雰囲気中に供給する指標物質供給機構と、
細胞を含有する目的試料と、前記指標物質を含有しない陰性管理試料と、を並行して処理を行う処理手段と、
処理後の前記陰性管理試料における前記指標物質の混入の有無を検査する検査手段と、
検査結果に基づいて試料相互間の交差汚染リスクを評価する制御手段と、
を備えたことを特徴とするバイオクリーンルーム。 - 前記検査手段が超伝導SQUIDセンサーであることを特徴とする請求項7に記載のバイオクリーンルーム。
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