JP5385562B2 - ボード切削用鉋 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の内装工事などに使用するボードの面取りあるいは小口などを切削するための鉋(かんな)に関するものである。
建物の内装の下地材として使用される石膏ボードを面取りするためのボード切削用鉋の典型的な従来技術としては、図9、図10、図11及び図12に示されるようなものが知られている。図9は、従来のボード切削用鉋を鉋台の背面側から見た投影図、図10は、鉋台の前面側から見た投影図、図11は、図9のXI方向から見た投影図、図12は、図9のXII方向から見た投影図で、これらの図に示されるボード切削用鉋は、鉋台100と、この鉋台100に着脱可能に取り付けられて石膏ボードを切削可能な鉋身200とを備える。
詳しくは、鉋台100は木製であって、その前面100aには、断面が直角のV字形をなして長手方向へ延びる案内溝100cが形成され、その反対側の背面100bには、案内溝100cと所定の角度で交差するように延びる鉋身装着座面100dが形成されている。また、鉋身200は、折刃式カッタナイフ用のカッタブレードを所要の長さに折ったものが用いられており、鉋台100の前面100aに対して傾斜した鉋身装着座面100dに、複数のネジ101,102と押さえ板103からなる装着金具によって刃200aの一部が案内溝100c内へ任意の量Qだけ斜めに突出された状態で着脱可能に取り付けられるようになっている。
すなわち、この種のボード切削用鉋は、案内溝100cを不図示の石膏ボードの端部に当てて鉋台100をひく(図9〜図11における右方向へ移動させる)ことによって、カッタブレードからなる鉋身200が石膏ボードの縁を切削し、面取りを行うものである。
なお、図9〜図12に近似した構成を備えるボード切削用鉋の典型的な従来技術が、下記の特許文献に開示されている。
特開2004−351737号公報
しかしながら、上記従来のボード切削用鉋によれば、鉋身200の交換作業などの際には、ネジ101又は102によって押さえ板103を緩めて、図9に示される鉋身200の角度αや図10及び図12に示される刃出し量Qの調整を目分量で行っているため、作業が煩雑であり、押さえ板103を緩めたときに鉋身200を過って落としてしまうこともあった。
また、鉋台100は樫などの木材からなるものであるため、長期使用のうちに石膏ボードとの摺動によって案内溝100cが摩耗するおそれがあり、しかも樫などの硬い無垢の木材からなるため、重いという問題もあった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、鉋身の装着作業や刃出し量の調整が容易でしかも軽量で使い勝手の良いボード切削用鉋を提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るボード切削用鉋は、前面に被加工ボードの縁部を当接可能な案内溝が形成されると共に背面に鉋身装着座部が設けられ前記案内溝の一部が前記鉋身装着座部に開口した刃口を有する鉋台と、この鉋台の背面に開閉可能に取り付けられ固定可能なカバーと、前記刃口を介して前記案内溝内へ刃が突出した状態で、前記鉋身装着座部と前記カバーの内面に設けられた鉋身押さえとの間に着脱可能に挟着される鉋身と、を備えるものである。
請求項2の発明に係るボード切削用鉋は、請求項1に記載の構成において、鉋台の背面に取り付けられ、鉋身の峰部と当接されることによって刃口における前記鉋身の刃出し量を規定する刃出しガイド部材を備えるものである。
請求項3の発明に係るボード切削用鉋は、請求項1又は2に記載の鉋台における案内溝を含む前面が、固体潤滑材料、プラスチック摺動材料、金属摺動材料又はセラミックス摺動材料により形成されたものである。
請求項4の発明に係るボード切削用鉋は、請求項1又は2に記載の鉋身装着座部に磁石が取り付けられたものである。
請求項5の発明に係るボード切削用鉋は、請求項1又は2に記載の構成において、鉋台の幅方向に対して鉋身の刃のなす角度を55〜65度としたものである。
請求項6の発明に係るボード切削用鉋は、請求項1又は2に記載の構成において、切削方向と反対側の刃口の端部が、鉋身の刃に対して鈍角をなして交差するものである。
請求項1の発明に係るボード切削用鉋によれば、鉋台の背面に開閉可能に設けられたカバーを開き、鉋台の背面に設けられた鉋身装着座部に鉋身を設置して、前記カバーを閉じて係止又は固定するだけで、前記鉋身が、カバーに設けられた鉋身押さえと前記鉋身装着座部との間に挟着されるため、鉋身の装着作業や刃出し量の調整を容易に行うことができる。
請求項2の発明に係るボード切削用鉋によれば、鉋身の峰部が刃出しガイド部材によって支承されるので、切削抵抗によって鉋身の刃出し量が変化してしまうようなことがない。しかも、鉋身の交換時に、面倒な調整をすることなく交換前と同じ刃出し量で新しい鉋身をセットすることができる。
請求項3の発明に係るボード切削用鉋によれば、請求項1又は2の発明による効果に加え、切削作業時の滑りが良く、しかも長期使用による案内溝や前面の摩耗が有効に抑制される。
請求項4の発明に係るボード切削用鉋によれば、請求項1又は2の発明による効果に加え、磁石によって鉋身が鉋身装着座部に吸着されるため、鉋身の装着作業や刃出し量の調整を一層容易に行うことができ、しかもカバーを開いたときに過って鉋身を鉋身装着座部から取り落とすことがないので安全である。
請求項5の発明に係るボード切削用鉋によれば、請求項1又は2の発明による効果に加え、刃の切削抵抗が少なく、優れた切れ味が得られる。
請求項6の発明に係るボード切削用鉋によれば、請求項1又は2の発明による効果に加え、切削過程で連続して発生する切削屑が、刃口における切削方向と反対側の端部と、これに交差する刃との間に詰まるのを防止すると共に、刃に与える負荷を緩和することができる。
以下、本発明に係るボード切削用鉋の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の背面側から見た投影図、図2は、本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の前面側から見た投影図、図3は、図1のIII方向から見た投影図、図4は、図1のIV方向から見た投影図、図5は、本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の前面側から見た斜視図、図6は、カバーを開いた状態の斜視図、図7は、カバーを開いた状態の要部斜視図、図8は、刃出しガイド部材と鉋身の刃出し量との関係を示す部分断面図である。
これらの図に示されるように、本発明に係るボード切削用鉋は、鉋台1と、この鉋台1の背面に設けられたカバー2と、前記鉋台1に開設された刃口10から刃3aが突出した状態で前記鉋台1とカバー2との間に着脱可能に挟着される鉋身3とを備える。
鉋身3は、カッタナイフ用の市販の折刃式カッタブレードを所要の長さ(図示の形態の場合は半分の長さ)に折ったものである。すなわちこの鉋身3は鋼製の板状であって、図6及び図7に示されるように平行四辺形をなし、幅方向一側縁に鋭利な刃3aが形成され、その反対側の縁が峰部3bとなっている。
鉋台1は、図1及び図2に示されるように、平面投影形状が略長方形を呈するものであって、前面に石膏ボードの縁部を当接可能な案内溝111が形成されたスライダ11と、このスライダ11の背面側に複数のネジ13で緊結されたボディ12とからなる。このうち、スライダ11は、案内溝111を含む前面11aが、固体潤滑材料、プラスチック摺動材料、金属摺動材料又はセラミックス摺動材料からなり、ボディ12は合成樹脂材料で成形されている。ボディ12の両側面には、すべり止め用の複数の突起121が形成されている。
ここで、固体潤滑材料としては、例えば自己潤滑性に優れた黒鉛、二硫化モリブデン、カーボンなどが選択され、プラスチック摺動材料としては、フッ素樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリオレフィン系樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、これらの樹脂材料に前記固体潤滑材料を配合又はコーティングした複合材料、あるいは前記樹脂材料の表面にクロムメッキなどの耐摩耗処理を施した複合材料などが選択され、金属摺動材料としては、ステンレス鋼板、クロムメッキなどの耐摩耗処理を施した金属板、前記固体潤滑材料又はプラスチック摺動材料をコーティングした金属板などが選択され、セラミックス摺動材料としては、炭化珪素摺動材料(SiC)、アルミナ摺動材料(Al23)あるいはこれに前記固体潤滑材料又はプラスチック摺動材料をコーティング又は含浸させた複合材料などが選択される。
この形態では、スライダ11はアルミニウムあるいはアルミニウム系の軽合金などからなるものであって、案内溝111を含む前面11aがPTFE(Polytetrafluoroethylene)などの耐摩耗性に優れた低摩擦係数のフッ素樹脂でコーティングされている。
スライダ11における案内溝111は、図2、図4及び図5に示されるように、鉋台1(スライダ11)の前面11aに対して45度の傾斜角度をなして開いた一対の面取り用案内面111aと、前記前面11aに対して垂直面をなす一対のこば削り用案内面111bを有するものである。
スライダ11とボディ12の組立状態では、図6及び図7に示されるように、スライダ11の案内溝111を構成する樋状屈曲部112の一部が、ボディ12の背面12aに露出している。そして、これらボディ12の背面12aと前記樋状屈曲部112に跨って、鉋台1(スライダ11)の前面11aに対して傾斜面をなす鉋身装着座部1aが形成され、この鉋身装着座部1aとスライダ11の案内溝111が交差した部分は、鉋身装着座部1aから案内溝111へ開口した刃口10となっている。そしてこの刃口10は、鉋身装着座部1aの傾斜方向によって、図1に示されるように、鉋台1の幅方向(案内溝111の延長方向と直交する方向)に対して傾斜角度αをなしている。
図6及び図7に示されるように、鉋身装着座部1aには、刃口10から適当に離れた位置にガイド部材装着凹部1bが凹設されていて、このガイド部材装着凹部1bには一対の係止ピン14,14が突設されている。そして前記ガイド部材装着凹部1bには、鉋身3の峰部3bと当接されることによって刃口10における鉋身3の刃出し量Qを規定する刃出しガイド部材15が前記係止ピン14,14を介して着脱自在に取り付けられている。
詳しくは、刃出しガイド部材15は略直方体状の合成樹脂成形品であって、係止ピン14,14に差し込み係止可能な一対の被係止部151,151が幅方向一側に偏在して形成されると共に、幅方向両端に、厚さ方向における互いに反対側を向いた段差状溝152,153が形成されている。
このため、例えば図8の(A)のように、被係止部151が偏在する側の段差状溝152が刃口10側を向くように、一方の面15aを上にして被係止部151を係止ピン14,14に差し込んだ場合は、鉋身装着座部1aに設置した鉋身3の峰部3bが段差状溝152に当接されるので、刃口10における鉋身3の刃出し量はQ1に規定される。また、(B)のように、(A)の状態から裏返して他方の面15bを上にして被係止部151を係止ピン14,14に差し込んだ場合は、峰部3bが段差状溝152に対する相対的な突条部154に当接されるので、刃出し量はQ1より大きいQ2に規定される。また、(C)のように、反対側の段差状溝153が刃口10側を向くように、他方の面15bを上にして被係止部151を係止ピン14,14に差し込んだ場合は、峰部3bが段差状溝153に当接されるので、刃出し量はQ2よりさらに大きいQ3に規定される。また、(D)のように、(C)の状態から裏返して一方の面15aを上にして被係止部151を係止ピン14,14に差し込んだ場合は、峰部3bが段差状溝153に対する相対的な突条部155に当接されるので、刃出し量はQ3よりさらに大きいQ4に規定される。
すなわち刃出しガイド部材15は、装着方向によって鉋身3の峰部3bとの当接位置が変化して、刃口10における刃出し量をQ1〜Q4の4段階で調整することができる。
また、この刃出しガイド部材15は刃口10の傾斜方向と平行に取り付けられるため、刃出しガイド部材15によって規定される鉋身3の取付角度(鉋台1の幅方向に対して刃3aのなす角度)も鉋台1の幅方向(案内溝111の延長方向と直交する方向)に対して角度αをなすことになる。なお、αは、切削抵抗等を考慮して、55〜65度、好ましくは60度とする。これは、αが55度未満では切れ味が急激に低下し、αが65度を超えると刃に対する負荷が大きくなって傷みやすく、しかも刃口10が長くなって使い勝手が悪くなるからである。
さらに、図2に示されるように、切削方向と反対側の刃口10の端部10aは、刃出しガイド部材15によって角度αが規定される鉋身3の刃3aに対してなす角度βが鈍角をなしている。これは、鉋身3の刃3aで切削された切削屑が、鉋台1の移動に伴って、刃口10内を切削方向と反対側の端部10aへ相対移動することになるので、βが鋭角である場合、切削屑(とくに、石膏ボードの場合は両面に貼られた厚紙が切削されることにより生じた切削屑)が前記端部10aと刃3aの交差部に集中して詰まり、刃3aに大きな負荷を与えやすくなるからである。したがってβを鈍角とすることによって、このような切削屑の詰まりを防止し、負荷を緩和することができる。
図7に示されるように、鉋台1のボディ12には、鉋身装着座部1aの端部に相当する部分に、鉋身3を磁気吸着するための磁石16が埋設されている。
カバー2は合成樹脂材料で成形されたものであって、鉋台1の台頭(切削方向と反対側の端部)におけるボディ12の端部に、図6に示されるように、ヒンジ4を介して開閉可能に設けられており、その揺動端2aが、図1に示されるつまみ21によって回転操作可能な可動係止部22(図6参照)を介して、鉋台1におけるボディ12の背面に形成された係止穴122に係止され、図3に示される閉状態に保持されるようになっている。カバー2の背面(上面)は凸面状をなしており、したがって、図3に示される閉状態では、鉋台1とカバー2との外面形状が、全体として略蒲鉾形をなしており、手で握りやすい大きさに形成されている。
また、このカバー2には、鉋台1に開設された刃口10と対応する削り屑排出口20が開設されており、この削り屑排出口20から背面(上面)側へ漏斗状に開いた凹部20aが延在されている。
カバー2の裏面には、鉋台1の背面における鉋身装着座部1aとの対向位置に、図3及び図8に示される閉状態において鉋身装着座部1a上の鉋身3に圧接されるゴム又はゴム状弾性を有する合成樹脂からなる鉋身押さえ23が設けられている。
以上のように構成されたボード切削用鉋は、スライダ11における案内溝111を不図示の石膏ボードの縁部に当てて鉋台1及びこれと一体のカバー2を手でひく(図1〜図3における右方向へ移動させる)ことによって、刃口10から案内溝111内へ僅かに突出したカッタブレードからなる鉋身3が、案内溝111内を相対移動する石膏ボードの縁を切削するものである。石膏ボードから削り取られた切削屑は、鉋台1の刃口10からカバー2の削り屑排出口20を通じて連続的に排出される。
このとき、案内溝111の面取り用案内面111aを石膏ボードの側面に当てて切削する場合は、石膏ボードの縁を面取りすることができ、こば削り用案内面111bを石膏ボードの側面に当てて切削する場合は、石膏ボードの縁をこば削りすることができる。
そして鉋台1及びカバー2によって、全体が略蒲鉾形を呈するため持ちやすく、しかも軽量で、スライダ11が低摩擦係数で耐摩耗性に優れたPTFEなどのフッ素樹脂でコーティングされているので石膏ボードとの滑りが良く、また摩耗しにくく、鉋身3の切削抵抗が少なく、刃3aに切削屑による大きな負荷も生じにくいため、切削を円滑に行うことができる。
このとき、鉋身3の峰部3bが刃出しガイド部材15によって支承されているので、切削抵抗によって鉋身3が容易にずれてしてしまうようなことはないが、鉋身3が万一ずれたり外れたりしても、鉋身装着座部1a全体がカバー2で覆われているので、鉋身3に直接手が触れることがなく、安全である。
また、カッタブレードからなる鉋身3を交換する必要が生じた場合は、図1に示されるつまみ21を廻して図6に示されるように可動係止部22と係止穴122との係合を解除することによって、カバー2を、ヒンジ4を中心にして開く。除去すべき鉋身3は、図7に示される磁石16の磁気吸着力によって鉋身装着座部1aに保持されているので、カバー2を開いたときに過って鉋身3が落下してしまうようなことはなく、安全である。
次に、除去すべき鉋身3を鉋身装着座部1aから取り除いたら、装着すべき新しい鉋身3を、その峰部3bが刃出しガイド部材15に当たるようにして鉋身装着座部1aへ乗せる。すると、この鉋身3は、図7に示される磁石16の磁気吸着力によって鉋身装着座部1aに保持されるので、カバー2を閉める前に過って鉋身3が落下してしまうようなことはなく、安全である。なお、このとき、先に説明した図8(A)〜(D)のように刃出しガイド部材15の装着方向によって、刃出し量を任意に変更することができ、しかも峰部3bが刃出しガイド部材15に当たるようにするだけで、鉋身3の取付角度αが正確に規定される。
次に、カバー2を閉じてから、図1に示されるつまみ21を廻して図6に示される可動係止部22と係止穴122とを係合させれば、カバー2が図3に示される閉状態に保持され、図8に示されるように、鉋身3が鉋身装着座部1aとカバー2の鉋身押さえ23との間にしっかり挟着される。
したがって、鉋身3の交換作業や刃出し量の調整を容易に、しかも安全に行うことができる。しかもヒンジ4を支点とする梃子作用によって、鉋身3が鉋身装着座部1aとカバー2の鉋身押さえ23との間で挟圧されるため、強固に取り付けることができる。
なお、本発明は図示の形態に限定されるものではなく、例えば案内溝111が面取り専用の略V字形の断面形状をなすものなども適用することができる。また、カバー2は、ヒンジ4の代わりに、互いに挿脱可能に嵌合された嵌合部を支点にして開閉されるものや、揺動端2aが螺子を介して鉋台1におけるボディ12の背面に固定されるものなど、種々の変更が可能である。
石膏ボードに対する切削試験を行ったので、その結果について説明する。試験では、実施例として、刃3aの取付角度αを60度としたボード切削用鉋を用い、比較例として、刃3aの取付角度αを30度としたボード切削用鉋を用いた。また、双方とも、スライダ11の前面11aに対する鉋身3の傾斜角度を20度、刃口10における刃出し量Qを2mmとした。そして厚さ12.5mmの石膏ボードを、鉛直面に対して45度に傾斜させた状態で固定し、ボード切削用鉋におけるスライダ11の案内溝111の面取り用案内面111aを前記石膏ボードの縁に当てて、バネばかり(丸型バネ式テンションゲージ)を介して鉋台1に案内溝111の延長方向への荷重を加えて行くことによって、前記石膏ボードの縁の面取りが開始される時の荷重を、前記バネばかりで確認した。
上記切削試験によれば、実施例のボード切削用鉋は、切削方向の荷重が1,400gfに達した時点で面取りが開始されたのに対し、比較例のボード切削用鉋は、切削方向の荷重が2,100gfに達した時点で面取りが開始され、刃3aの取付角度αを60度とした実施例のボード切削用鉋は、30度とした比較例に対して1.5倍の切れ味が得られることが確認された。
なお、本発明に係るボード切削用鉋は、石膏ボードの切削に限らず、例えば板材の端部切削や、木材の面取りなどにも使用することができる。
本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の背面側から見た投影図である。 本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の前面側から見た投影図である。 図1のIII方向から見た投影図である。 図1のIV方向から見た投影図である。 本発明に係るボード切削用鉋を鉋台の前面側から見た斜視図である。 本発明に係るボード切削用鉋のカバーを開いた状態の斜視図である。 本発明に係るボード切削用鉋のカバーを開いた状態の要部斜視図である。 刃出しガイド部材と鉋身の刃出し量との関係を示す部分断面図である。 従来のボード切削用鉋を鉋台の背面側から見た投影図である。 従来のボード切削用鉋を鉋台の前面側から見た投影図である。 従来のボード切削用鉋を図9のXI方向から見た投影図である。 従来のボード切削用鉋を図9のXII方向から見た投影図である。
符号の説明
1 鉋台
1a 鉋身装着座部
1b ガイド部材装着凹部
10 刃口
11 スライダ
11a 前面
111 案内溝
111a 面取り用案内面
111b こば削り用案内面
12 ボディ
15 刃出しガイド部材
16 磁石
2 カバー
20 削り屑排出口
22 可動係止部(係止部)
23 鉋身押さえ
3 鉋身
3a 刃
3b 峰部
4 ヒンジ

Claims (6)

  1. 前面に被加工ボードの縁部を当接可能な案内溝が形成されると共に背面に鉋身装着座部が設けられ前記案内溝の一部が前記鉋身装着座部に開口した刃口を有する鉋台と、この鉋台の背面に開閉可能に取り付けられ固定可能なカバーと、前記刃口を介して前記案内溝内へ刃が突出した状態で、前記鉋身装着座部と前記カバーの内面に設けられた鉋身押さえとの間に着脱可能に挟着される鉋身と、を備えることを特徴とするボード切削用鉋。
  2. 鉋台の背面に取り付けられ、鉋身の峰部と当接されることによって刃口における前記鉋身の刃出し量を規定する刃出しガイド部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のボード切削用鉋。
  3. 鉋台における案内溝を含む前面が、固体潤滑材料、プラスチック摺動材料、金属摺動材料又はセラミックス摺動材料により形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボード切削用鉋。
  4. 鉋身装着座部に磁石が取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボード切削用鉋。
  5. 鉋台の幅方向に対して鉋身の刃のなす角度を55〜65度としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のボード切削用鉋。
  6. 切削方向と反対側の刃口の端部が、鉋身の刃に対して鈍角をなして交差することを特徴とする請求項1又は2に記載のボード切削用鉋。
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