JP5384783B2 - 半導体発光素子のための逆分極発光領域 - Google Patents

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本出願は、2005年2月18日出願の米国特許出願番号第11/061,247号の継続出願である。
本発明は、半導体発光素子の発光領域に関する。
発光ダイオード(LED)、共振空洞発光ダイオード(RCLED)、垂直空洞レーザダイオード(VCSEL)、及びエッジ発光レーザを含む半導体発光素子は、現在利用可能なもののうちで最も効率的な光源である。可視スペクトルにわたる作動が可能な高輝度発光素子の製造で現在関心が高い材料システムとしては、III−V族半導体、特に、III族窒化物材料とも呼ばれるガリウム、アルミニウム、インジウム、及び窒素の二元、三元、及び四元合金がある。一般的に、III族窒化物発光素子は、異なる組成及びドーパント濃度の半導体層のスタックをサファイア、炭化珪素、III族窒化物、又は他の適切な基板上に有機金属化学気相成長法(MOCVD)、分子線エピタキシ(MBE)、又は他のエピタキシャル技術によってエピタキシャル成長させることによって作製される。このスタックは、多くの場合、基板の上に形成されて例えばSiでドープされた1つ又はそれよりも多くのn型層と、1つ又は複数のn型層の上に形成された発光又は活性領域と、活性領域の上に形成されて例えばMgでドープされた1つ又はそれよりも多くのp型層とを含む。導電基板上に形成されたIII族窒化物素子は、素子の各反対側に形成されたp及びn接点を有する場合がある。多くの場合に、III族窒化物素子は、両方の接点を素子の同じ側にしてサファイアのような絶縁基板上に作製される。このような素子は、光が接点を通じて(エピタキシ−アップ素子として公知である)又は接点の反対側の素子の表面を通じて(フリップチップ素子として公知である)抽出されるように取り付けられる。
米国特許出願番号第11/061,247号 ムカイ他著「エピタキシャル横方向過成長GaN基板上に成長させた紫外線InGaN及びGaN単一量子井戸構造発光ダイオード」、日本応用物理学会誌、第38巻(1999年)、5735頁 モトキ他著「GaAsを開始基板として使用した水素化物気相エピタキシによる大型独立GaN基板の調製」、日本応用物理学会誌、第40巻(2001年)、L140頁 「有機金属化学気相成長法(MOCVD)によって成長させたホモエピタキシャルGaNの形態学的及び構造特性」、結晶成長学会誌204(1999年)、419頁から428頁 「極性の操作」、「Phys.Stat.Sol.(b)228」、No.2、505頁から512頁(2001年)
当業技術で必要とされているのは、高電流密度で効率的に作動するIII族窒化物発光素子である。
本発明の実施形態によれば、半導体発光素子は、n型領域とp型領域の間に配置された発光層を含む。発光層は、少なくとも50オングストロームの厚みを有するウルツ鉱III族窒化物層とすることができる。発光層は、発光層とp型領域の間の界面にわたってウルツ鉱c軸が発光層の方向に向くように、従来のウルツ鉱III族窒化物層とは極性形成を逆転させることができる。c軸のこのような配向は、p型領域の縁部内の界面で又はp型領域の縁部で負のシート電荷を作り出し、発光層内の伝導帯における電子に対する障壁をもたらすことができる。このような厚い「逆分極」発光層は、発光層内に電荷担体をより良く捕捉するための障壁をもたらすことにより、及び非放射性再結合を低減することができるより厚い発光層をもたらすことにより、高電流密度での効率を改善することができる。
図1は、一般的なIII族窒化物発光素子を示している。n型領域11は、サファイア基板10の上に成長させる。障壁層によって分離された複数の量子井戸を含むことができる活性領域12は、n型領域11の上に成長させ、次に、GaNスペーサ層13、p型AlGaN層14、及びp型接触層15が続く。
図1の素子に印加された電流密度が増加すると、供給された担体流束に対する発生した光子流束の比として定義される素子の内部量子効率は、最初は増加して次に減少する。図1の素子の設計形状は、活性領域からの電子漏れ及び非放射性再結合を含む、高電流密度での内部量子効率の減少に対するいくつかの可能な原因をもたらす場合がある。
電子漏れは、ウルツ鉱結晶内で自然発生する分極によって悪化する。サファイアのような格子不整合基板上に成長したIII族窒化物素子内の結晶層は、多くの場合、歪んだウルツ鉱結晶として成長する。このような結晶は、2つの種類の分極、すなわち、結晶対称性から生じる自発的分極と歪みから生じる圧電性分極とを示す。層内の全体の分極は、自発的分極と圧電性分極の合計である。組成が異なる層間の界面には、分極誘導シート電荷が発生する。一般的に、シート電荷の密度は、自発的分極及び2つの隣接する層の間の歪みによる圧電性分極の両方に依存することになる。図2は、図1の素子の伝導帯の一部分を示している。シート電荷の符号及び位置は、図2の「+」及び「−」符号で示されている。
サファイア又はSiCのような典型的な基板上の従来の成長は、図2の18で示すウルツ鉱[0001]c軸配向をもたらす。活性領域とp型層の間の界面にわたって、c軸は、p型層の方向を向いている。この配向は、GaNキャップ層13とp型AlGaN層14の間の界面で正のシート電荷をもたらす。図1に示す素子においては、GaNキャップ層13とp型AlGaN層14の間の界面は、電子を活性領域の伝導帯に閉じ込めるエネルギ「障壁」を形成する。GaNキャップ層13は省略することができ、また、他の材料で障壁を形成することができること、及び障壁を形成する界面での正のシート電荷に付随する問題は他の素子に対して一般化することができることは理解されるものとする。障壁での正のシート電荷は、電子に対する有効なエネルギ障壁を低減し、電子が活性領域から漏れることを許すものである。どの漏れ電流もp型層内で非放射的に再結合し、素子からの発光に寄与しない。電流密度が増加すると漏れ電流の量が多くなり、高電流密度での内部量子効率の減少に寄与することになる。
図1に示すIII族窒化物素子においては、電流の流れの方向(すなわち、正の電荷担体又は正孔の運動)は、c軸の方向に対して逆平行である。電流の流れと分極のこの相対配置は、n型領域の前ではなく後にMgドープp型III族窒化物材料を成長させることの相対的な容易性、及び結晶表面上に存在するNに比較してGaの余剰をもたらす、サファイア基板上のMOCVDによる高品質III族窒化物層の従来の成長に用いられる条件から生じ、フィルムの表面から出る方向に向く[0001]c軸の正の方向をもたらすものである。p型領域は、n型領域の上に配置されるので、電流は、ウェーハの上部から基板に向けて流れることになる。
高電流時の高効率LEDを提供するために、本発明の実施形態によれば、半導体発光素子の発光領域は、逆分極二重ヘテロ構造である。「逆分極」とは、電流の流れが図1の素子のように逆平行ではなくc軸と平行であるように、電流の流れとc軸の相対配置を図1に示す素子とは逆にすることを意味する。分極を発光領域で逆にすると、漏れ電流を低減することができる。多重量子井戸活性領域ではなく厚い二重ヘテロ構造を用いると、非放射性再結合に失われる担体数を低減することができる。
図3は、本発明の実施形態による素子の伝導帯の一部分を示している。図3に示す素子においては、電荷担体を発光層20に閉じ込める発光層のp側の障壁は、GaNとすることができるキャップ層21と、p型AlGaNとすることができる層22との間に配置される。発光領域とp型領域の間、つまり、層20と21の間の界面にわたって、c軸は、図3の18で示すように発光領域の方向に向いている。この配向では、電流の流れはc軸に平行である。この配向は、障壁で負のシート電荷をもたらし、これは、障壁高さを増加し、発光領域20を超えて漏れる電子電流を低減する。一部の実施形態では、キャップ層21は、n型にドープすることができ、又は意図的にドープしなくてもよい。キャップ層21は、発光層のp側に位置するので、キャップ層21は、キャップ層21がn型か又は非ドープであっても素子のp型領域の一部と見なされる。
図3に示す素子においては、図2の複数の量子井戸の代わりに、単一の厚い発光層20が使用される。一部の実施形態では、発光層20は、例えば50と500Åの間の厚みを有することができ、より好ましくは、60と300Åの間の厚みを有し、更に好ましくは、75と175Åの間の厚みを有する。最適な厚みは、発光層内の転位密度に依存すると考えられる。一般的に、転位密度が増加すると、発光層の最適な厚みは減少する。活性領域内の転位密度は、109/cm2未満に限定されることが好ましく、更に108/cm2未満に限定されることが好ましく、更に107/cm2未満に限定されることが好ましく、更に106/cm2未満に限定されることが好ましい。上述の転位密度を達成するには、エピタキシャル横方向過成長、水素化物気相エピタキシ、及び独立GaN基板上の成長のような成長技術が必要になると考えられる。エピタキシャル横方向過成長は、サファイアのような従来の成長基板上に成長させたGaN層上に形成されたマスク層内の開口部の上のGaNの選択的成長を伴う。選択的に成長させたGaNの合体は、成長基板全体にわたる平坦なGaN表面の成長を可能にすることができる。選択的に成長させたGaN層に続いて成長させた層は、低い転位密度を示すことができる。エピタキシャル横方向過成長に対しては、本明細書において引用により組み込まれている、ムカイ他著「エピタキシャル横方向過成長GaN基板上に成長させた紫外線InGaN及びGaN単一量子井戸構造発光ダイオード」、日本応用物理学会誌、第38巻(1999年)、5735頁により詳細に説明されている。独立GaN基板の水素化物気相エピタキシャル成長は、本明細書において引用により組み込まれている、モトキ他著「GaAsを開始基板として使用した水素化物気相エピタキシによる大型独立GaN基板の調製」、日本応用物理学会誌、第40巻(2001年)、L140頁により詳細に説明されている。
いくつかの方法を使用して、電流の流れの方向がc軸の方向と平行である素子を製造することができる。第1の方法は、電流の流れの方向に影響を与えることなく、成長中に[0001]c軸の方向を逆にすることである。第2の方法は、p及びn型層の順番を逆にすることであり、これは、c軸の方向に影響を与えることなく電流の流れの方向を逆にするものである。
図4は、図3に示すc軸配向を作り出すテンプレート上に素子を成長させる、第1の方法によって形成された素子の例を示している。図4に示す素子は、n型領域41を上に成長させるGaN基板40と、発光層20と、例えばGaNキャップ層21、AlGaN層22、及び接触層23を含む1つ又はそれよりも多くのp型層とを含む。素子は、接点を発光層20のn型及びp型側に電気的に接続させることによって仕上げられる。図9は、ガリウム原子93及び窒素原子94から形成されたウルツ鉱GaNの単位格子を示している。ウルツ鉱GaNは、ガリウム面90及び窒素面91を有する。c軸92は、窒素面91からガリウム面90に向いている。c平面サファイア基板上の例えば従来の成長によって作られたGaNの露出した上面は、ガリウム面90である。GaN表面がガリウム面90上に成長すると、図2に示すc軸配向をもたらす。c平面サファイア上の従来の成長後のサファイアの近くのGaNの埋設表面は、窒素面91である。図4の素子においては、基板40の材料及び表面は、エピタキシャル面上での窒素面91の成長を促進させるように選択される。適切な基板の例としては、GaN又はAlN基板の窒素面と、Ga面極性で成長させてその成長基板から除去された肉厚GaN層の窒素面と、ZnO基板の酸素面と、SiC基板の炭素面と、GaNが中間バッファ層なしに直接にサファイア上に堆積されるMBEによってサファイア上に堆積したGaN層の表面とが含まれる。多くの場合、最初にサファイア上にAlNバッファ層、次にGaN層を堆積させることにより、肉厚の高品質GaN層がMBEによってサファイア上に成長する。これは、表面上にガリウム面90を有するフィルムをもたらす。AlNバッファ層を省略すれば、フィルムは、表面上に窒素面91を有することになる。ガリウム面を有するフィルムの成長は、共に本明細書において引用により組み込まれている、「有機金属化学気相成長法(MOCVD)によって成長させたホモエピタキシャルGaNの形態学的及び構造特性」、結晶成長学会誌204(1999年)、419頁から428頁、及び「極性の操作」、「Phys.Stat.Sol.(b)228」、No.2、505頁から512頁(2001年)により詳細に説明されている。
図5及び図7は、p型領域を発光領域よりも前に成長させて図3に示す望ましい逆分極c軸配向をもたらす第2の方法で形成された素子の例を示している。
図5は、逆分極をもたらすためのトンネル接合を含む素子を示している。図5の素子においては、サファイア又はSiCのような従来の基板10上にn型領域11を形成する。トンネル接合をn型領域11の上に形成し、例えば、図3に示す層21、22、及び23を含むことができるp型領域25が続く。発光層20をp型領域25の上に形成し、別のn型領域50が続く。接点51及び52は、発光領域の各反対側、すなわち、接点51はn型領域50、及び接点52はn型領域11に電気的に接続する。トンネル接合100は、トンネル接合の上方に成長する材料の下の材料と比較した時の導電性の変化を可能にするものである。
トンネル接合100は、p++層とも呼ばれる重くドープされたp型層5、及びn++層とも呼ばれる重くドープされたn型層6を含む。p++層5は、例えば、Mg又はZnのようなアクセプタで約1018cm-3から約5x1020cm-3の濃度までドープした青色発光素子用のInGaN又はGaN又は紫外線発光素子用のAlInGaN又はAlGaNとすることができる。一部の実施形態では、p++層5を約2x1020cm-3から約4x1020cm-3の濃度までドープする。n++層6は、例えば、約1018cm-3から約5x1020cm-3の濃度までSi、Ge、Se、又はTeのようなドナーでドープした青色発光素子用のInGaN又はGaN又は紫外線発光素子用のAlInGaN又はAlGaNとすることができる。一部の実施形態では、n++層6を約7x1019cm-3から約9x1019cm-3の濃度までドープする。トンネル接合100は、通常は非常に薄く、例えば、トンネル接合100は、約2nmから約10nmの範囲の全厚を有することができ、p++層5及びn++層6の各々は、約1nmから約50nmの範囲の厚みを有することができる。一部の実施形態では、p++層5及びn++層6の各々は、約25nmから約35nmの範囲の厚みを有することができる。p++層5及びn++層6は、必ずしも同じ厚みであるとは限らない場合がある。一実施形態では、p++層5は、15nmのMgドープInGaNであり、n++層6は、30nmのSiドープGaNである。p++層5及びn++層6は、段階的なドーパント濃度を有することができる。例えば、p型領域25の近くのp++層5の一部分は、p型領域のドーパント濃度からp++層5内の望ましいドーパント濃度まで漸変するドーパント濃度を有することができる。同様に、n++層6は、p++層5の近くの最大値からn型領域11の近くの最小値まで漸変するドーパント濃度を有することができる。トンネル接合100は、トンネル接合100が逆バイアス時にほぼ抵抗性であり、すなわち、トンネル接合100が、逆バイアスモードで電流を伝導する時に低い直列電圧降下及び低い抵抗を示すように、十分に薄くかつ十分にドープされるように作製される。一部の実施形態では、逆バイアス時のトンネル接合100にわたる電圧降下は、電流密度200A/com2の時に約0.1Vから約1Vである。
トンネル接合100は、p−n接合が順方向バイアスされるように接点51及び52にわたって電圧が印加された時に、トンネル接合100が迅速に壊れて最小の電圧降下で逆バイアス方向に伝導するように作製される。トンネル接合100内の層の各々は、同じ組成、厚み、又はドーパント組成を有する必要はない。トンネル接合100はまた、p及びn型ドーパントの両方を含有する付加的な層をp++層5とn++層6の間に含むことができる。
一部の実施形態では、p型領域25は、基板10上に成長したn型又は非ドープ領域上にトンネル接合なしに直接に形成することができる。その後、接点52をp型領域25に接続しなければならず、基板10上のn型又は非ドープ領域は、素子を作動させる際に電気的に介入しない。図5に示すようなトンネル接合100の使用は、接点52がn型領域11上に形成され、それがp型領域よりも良好な電流の広がりを提供するという恩典を有する。
図7は、発光領域よりも前に成長させたp型領域を有する素子、つまり、従来の成長基板が除去されている素子の別の例を示している。このような素子は、デバイス層を従来の成長基板上に成長させ、デバイス層をホスト基板に結合し、次に成長基板を除去することによって形成される。図6は、従来の成長基板10上に成長させたデバイス層を示している。一般的にn型又は非ドープである領域60は、基板10の上に成長させる。領域60は、バッファ層又は核生成層のような任意的な予備層と、成長基板の取り除き又は基板除去後のエピタキシャル層の薄肉化を容易にするように考案された任意的なエッチストップ層とを含むことができる。p型領域25を領域60の上に成長させ、それに発光層20及びn型領域50が続く。例えば、オーム接触層、反射層、障壁層、及び結合層を含む1つ又はそれよりも多くの金属層61をn型領域50の上に堆積させる。
デバイス層は、次に、金属層61の露出面を通じて図7に示すホスト基板70に結合される。一般的に金属である1つ又はそれよりも多くの結合層71は、エピタキシャル構造体とホスト基板の間の熱圧着又は共晶接合のための従順な材料の役目をすることができる。適切な結合層金属の例としては、金及び銀がある。ホスト基板70は、成長基板を除去した後にエピタキシャル層に対する機械的支持を提供し、n型領域50との電気的接触を提供する。ホスト基板70は、一般的に、導電性であり(すなわち、約0.1Ωcm未満)、熱伝導性であり、エピタキシャル層のものに一致する熱膨張率(CTE)を有し、かつ強力なウェーハ結合を形成するのに十分なほど平坦である(すなわち、約10nm未満の二乗平均平方根粗度を有する)ように選択される。適切な材料には、例えば、Cu、Mo、Cu/Mo、及びCu/Wのような金属と、例えばPd、Ge、Ti、Au、Ni、及びAgのうちの1つ又はそれよりも多くを含む、オーム接点を有するSi及びオーム接点を有するGaAsのような金属接点を有する半導体と、AlNのようなセラミック又は圧縮ダイヤモンドとが含まれる。
ホスト基板70及びエピタキシャル層25、20、及び50を高い温度で互いに圧着し、圧力を掛けて図7の71で示す結合層間の耐久性のある金属結合を形成する。一部の実施形態では、結合処理は、エピタキシャル構造体を有するウェーハが個々の素子にダイスカットされる前にウェーハスケールで行われる。結合のための温度及び圧力範囲は、下限では得られる結合の強度により、上限ではホスト基板構造体及びエピタキシャル構造体の安定性により制限される。例えば、高温及び/又は高圧は、エピタキシャル層の分解、金属接点の層間剥離、拡散障壁の不良、又はエピタキシャル層内の成分材料のガス抜けが生じる可能性がある。適切な温度範囲は、例えば、約200℃から約500℃である。適切な圧力範囲は、例えば、約100psiから約300psiである。
サファイア成長基板を除去するために、基板10と結晶層60、25、20、及び50との間の界面の一部分は、基板10を通して高フルエンスのパルス紫外線レーザに反復焼き付けパターンで露出される。レーザの光子エネルギは、サファイア(一部の実施形態ではGaN)の近くの結晶層のバンドギャップを上回り、従って、パルスエネルギは、サファイアの近くのエピタキシャル材料の最初の100nm以内で熱エネルギに実質的に変換される。十分に高いフルエンス(すなわち、約1.5J/cm2を超える)と、GaNバンドギャップを上回りかつサファイアの吸収エッジ(すなわち、約3.44及び約6eVの間)よりも小さい光子エネルギとにおいて、最初の100nm以内の温度は、ナノ秒スケールで1000℃を超える温度まで上がり、この温度は、GaNがガリウムガス及び窒素ガスに分解してエピタキシャル層を基板10から剥離させるのに十分に高いものである。得られる構造体は、ホスト基板70に結合されたエピタキシャル層60、25、20、及び50を含む。一部の実施形態では、成長基板は、エッチング、ラッピング、又はその組合せのような他の手段によって除去することができる。
成長基板を除去した後に、残りのエピタキシャル層を薄肉化し、例えば、低品質領域60を除去してp型領域25を露出させることができる。エピタキシャル層の薄肉化は、例えば、化学機械研磨、従来のドライエッチング、又は光電気化学エッチング(PEC)によって行うことができる。その後、接点72をp型領域20上に形成する。接点72は、例えば、図7に断面を示す格子とすることができる。
図8は、パッケージ化された発光素子の分解組立図である。挿入成形リードフレーム内に放熱スラグ100が入れられる。挿入成形リードフレームは、例えば、電気経路を形成する金属フレーム106の回りに成形された充填プラスチック材料105である。スラグ100は、任意的な反射カップ102を含むことができる。上述の素子のいずれかとすることができる発光素子ダイ104は、直接又は間接的に熱伝導サブマウント103を通じてスラグ100に取り付けられる。光学レンズとすることができるカバー108を追加することもできる。
本発明を詳細に説明したが、当業者は、本開示に鑑みて本明細書に説明した革新的概念の精神から逸脱することなく本発明に対して修正を行うことができることを認めるであろう。例えば、本明細書に説明の実施形態は、InGaN発光層を含むが、同じ構造及び技術は、AlGaN、GaN、又はAlInGaN発光層を有する素子に使用することもできる。従って、本発明の範囲は、図示及び説明した特定的な実施形態に限定されないものとする。
III族窒化物発光素子を示す図である。 図1の素子に対する伝導帯の一部分を示す図である。 本発明の実施形態による素子に対する伝導帯の一部分を示す図である。 図3に示す伝導帯を有する素子の例を示す図である。 トンネル接合と発光領域よりも前に成長させたp型領域とを組み込んだ素子を示す図である。 発光領域よりも前に成長させたp型領域を有する素子を示す図である。 ホスト基板への結合及び成長基板の除去後の図6の素子を示す図である。 パッケージ化された発光素子の分解組立図である。 ウルツ鉱GaNの単位格子を示す図である。
符号の説明
20 発光層
23 接触層
40 GaN基板
41 n型領域

Claims (18)

  1. 構造体であって、
    領域とn型領域の間に配置された単一の半導体発光層、
    を含み、
    前記p型領域は、前記発光層内のバンドギャップよりも大きなバンドギャップを有する障壁層を含み、それによって該障壁層の縁部が該発光層内の電荷担体に対する障壁を形成し、前記障壁における負の分極誘導電荷によって障壁高さが増加され、前記障壁層は、前記発光層に隣接しn型又は未ドープであり、
    前記発光層は、ウルツ鉱結晶構造を含み、
    前記発光層は、少なくとも50オングストロームの厚みを有し、
    前記発光層と前記p型領域の間に配置された界面を横切って、III族窒化物単位格子の窒素面からIII族窒化物単位格子のガリウム面の方向を指すように定義されたウルツ鉱c軸は、前記発光層の方向を指している、
    ことを特徴とする構造体。
  2. 前記発光層は、50と500オングストロームの間の厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記発光層は、60と300オングストロームの間の厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  4. 前記発光層は、75と175オングストロームの間の厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  5. 前記発光層は、100オングストロームよりも大きい厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  6. 前記発光層は、III族窒化物層であることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  7. 前記発光層は、InGaNであることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  8. 前記発光層は、AlGaNであることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  9. 前記発光層は、10/cmよりも小さな転位密度を有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  10. 前記発光層は、10/cmよりも小さな転位密度を有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  11. 前記発光層は、10/cmよりも小さな転位密度を有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  12. 前記発光層は、10/cmよりも小さな転位密度を有することを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  13. GaN基板を更に含み、
    前記n型領域は、前記GaN基板と前記発光層の間に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  14. 前記GaN基板と前記n型領域の間に配置された界面を横切って、ウルツ鉱結晶c軸が、該GaN基板の方向を指していることを特徴とする請求項13に記載の構造体。
  15. 前記n型領域は、第1のn型領域であり、
    第2のn型領域と、
    前記第2のn型領域と前記p型領域の間に配置されたトンネル接合と、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  16. 前記p型領域は、前記発光層よりも前に成長させることを特徴とする請求項15に記載の構造体。
  17. ホスト基板を更に含み、前記発光層、p型領域、及びn型領域は、該n型領域の近くに配置された結合剤によって前記ホスト基板に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  18. 前記n型領域に電気的に接続した第1のリード、前記p型領域に電気的に接続した第2のリード、及び前記発光層の上に配置されたカバーを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
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