JP5384451B2 - ストックポール - Google Patents

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Description

本発明は、ストックポールに関するものである。
スキー用ストックポールは、アルペンスキー、ノルディックスキーとも、滑走の際のバランス取りやリズムワーク取りによる滑走効率の向上のために重要な役割を果たしている。
ところで、アルペンスキー(2000年以前の所謂ノーマルスキー)においてターンを行うためには、スキー操作(荷重・角付け・回旋)のうち、とりわけ回旋操作が必要であった。即ち、ターンのつなぎの部分では、前のターンの回転外側の足(例えば左ターン終了時の右足)をひねり戻し、次のターンの回転外側の足(例えば右ターン始動時の左足)をひねり込んでターンを始動させる必要があった。
このような動きを補助するため、ストックポールは体幹の中心軸と平行か(滑走者を正面から見て体幹の中心軸20と腕21とストックポール22と雪面23とで、体幹の中心軸20とストックポール22とが平行な台形を作るイメージ。図12参照。)若しくは体幹の中心軸に対して内側に傾斜するように(滑走者を正面から見て体幹の中心軸20と腕21とストックポール22とで二等辺三角形を作るイメージ。図13参照。)突くことが望ましいとされていた(このようにすると下肢と上肢とをひねりやすく、ひねり戻し及びひねり込みが効率良く行える。)。
そのため、ストックポールの突き方としては、例えば特許文献1に示すように、手首を進行方向に向けた(手首関節の豆状骨を進行方向に向けた)突き方が適していることから、支点及び作用点が小指側となるような形が主流であった(ストックポールのグリップは、主に小指と薬指と親指とによって掴まれる。)。
ところで、2000年以降、カービングスキーの出現により、ターンを行うためのスキー操作は、上記ノーマルスキーの時代より、回旋操作の必要性が極端に軽減されると共に、ひねり込みを伴う大きな角付け操作も不要となった。即ち、上記ターンのつなぎ部分でのひねり戻し及びひねり込みが不要となった。
具体的には、カービングスキーの場合、ターンのつなぎ部分で、前のターンの回転外側の足(例えば左ターン終了時の右足)の角付けを外してスキー板のアウトエッジ側を雪面に近づけるようにしながら、重心を次のターンの内側に移動させ、当該回転外側の足(例えば右ターン始動時の左足)を雪面に接するようにすることでターンを始動することができる。
このような動きを補助するためには、ストックポールはその先端が体幹の中心軸に対して外側に傾斜するように(滑走者の正面から見て体幹の中心軸20とポール22と雪面23とで、体幹の中心軸20と雪面23とが直角を挟む2辺、ストックポール22が斜辺の直角三角形を作るイメージ。図14参照。)突く方が、ターンのつなぎを効率良く行える。
そのため、カービングスキーにおけるポールの突き方としては、手首を雪面に向けた(手首関節の豆状骨を雪面に向けた)突き方が適していると考えられ、このような突き方に対応した形状のグリップを有するストックポールが要望されている。
実用新案登録第3128866号公報
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、人差し指と親指とによって掴まれ、支点が親指側となり、作用点が掌側となるグリップとすることで、より少ない手首の動きによってポールワークを行うことができ、例えばカービングスキーのターン時に、体軸のブレを防止でき、効率の良いターン始動が可能となるなど、極めて実用性に秀れたストックポールを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ポール2の上部にグリップ14を設けたストックポール1であって、前記グリップ14には、天部5に対して径小の握持部3が設けられ、この握持部3には、この握持部3を握持する手の親指及び人差し指が当接する凹状の親指人差し指当接部4が設けられ、この親指人差し指当接部4の周径は前記握持部3の平均周径に対し70〜92%に設定されていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項1記載のストックポールにおいて、前記握持部3の手の掌が当接する掌当接部6は該掌側に凸状に湾曲するように構成され、この掌当接部6の最大周径は前記握持部3の平均周径に対し105%以下で且つ前記親指人差し指当接部4の中心周径に対し117%以上に設定されていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項2記載のストックポールにおいて、前記握持部3の下部には、この握持部3を握持する手の小指が当接する小指当接部7が設けられ、前記掌当接部6の最大周径位置は、前記小指当接部7の中心位置から上方へ、前記小指当接部7の中心位置から前記親指人差し指当接部4の中心位置までの長さの35%以上の位置に設けられていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項3記載のストックポールにおいて、前記掌当接部6の外側には外側に隆起する隆起部8が設けられていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記グリップ14は、前記握持部3の軸心が前記ポール2の軸心に対して前方に4°以上傾斜した状態で該ポール2に設けられていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項5記載のストックポールにおいて、前記握持部3の軸心と前記ポール2の軸心とが、前記小指当接部7の中心位置から上方へ、前記小指当接部7の中心位置から前記親指人差し指当接部4の中心位置までの長さの55%の位置より下方で交差するように構成されていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項1〜6いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記親指人差し指当接部4は前記握持部3の外周を囲繞するように環状に設けられていることを特徴とするストックポールに係るものである。
また、請求項1〜7いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記握持部3にして前記親指人差し指当接部4の下側には、前記握持部3を握持する手の人差し指の下側が当接する突起部10が設けられていることを特徴とするストックポールに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、より少ない手首の動きによってポールワークを行うことができ、例えばカービングスキーのターン時に、体軸のブレを防止でき、効率の良いターン始動が可能となるなど、極めて実用性に秀れたストックポールとなる。
本実施例の使用状態説明図である。 本実施例の概略説明左側面図である。 本実施例の概略説明後面図である。 (a)は図3のA−A断面図、(b)は図3のB−B断面図、(c)は図3のC−C断面図である。 比較例1の概略説明左側面図である。 比較例1の概略説明後面図である。 (a)は図5のA−A断面図、(b)は図5のB−B断面図、(c)は図5のC−C断面図である。 比較例2の概略説明左側面図である。 比較例2の概略説明後面図である。 (a)は図8のA−A断面図、(b)は図8のB−B断面図、(c)は図8のC−C断面図である。 寸法例を示す表である。 ポールの突き方の概略説明図である。 ポールの突き方の概略説明図である。 ポールの突き方の概略説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
手で握持部3を握持した状態で、ポールワークを行う際、例えばポール2を前方に動かす際、小指側(小指及び薬指)を支点にポール2を前方へ動かす場合に比し、親指側(親指人差し指当接部4に係合した親指及び人差し指)を支点に掌を前方に押し出す場合の方が、手首・下腕部・上腕部の関節を大きく動かすことなく、より少ない手首等の動きでポール2を前方に動かすことができる。
従って、本発明に係るストックポール1は、握持部3の上側に所定の寸法の径小の親指人差し指当接部4が設けられているから、親指側を支点にポール2を最小限の手首等の動きで前方に動かすことができ、よって、例えば、カービングスキーでストックポール1を突く際に、上記手首等の動きが最小限で済み、ターンを連続で行う場合などにも体軸がブレ難くなり、効率良くターンを繰り返すことが可能となる。
尚、本発明に係るストックポールは、アルペンスキーに限らず、ノルディックスキーの場合やノルディックウォーキングを行う場合にも同様に用いることができ、この場合もそれだけ容易にポールワークを行えることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、ポール2の上部にグリップ14を設けたストックポール1であって、前記グリップ14には、天部5に対して径小の握持部3が設けられ、この握持部3には、この握持部3を握持する手の親指及び人差し指が当接する凹状の親指人差し指当接部4が設けられ、この親指人差し指当接部4の周径は前記握持部3の平均周径に対し70〜92%に設定されているものである。
各部を具体的に説明する。
天部5及び握持部3を有するグリップ14は、図1〜4に図示したように、適宜な合成樹脂製の部材(熱可塑性プラスチック)を成形したものであり、内部にはポール2の上部を挿入する孔(図示省略)が形成されている。このポール2とグリップ14とは、例えば天部5の上端面に設けた挿通孔を挿通する連結ボルトをポール2の上端の螺子孔に螺合するなどして連結固定される。尚、各図のストックポールはいずれも右手用のものであり、グリップ14に通常設けられるストラップの図示は省略している。
また、本実施例においては、グリップ14の握持部3は、溝11によって区切られた各指若しくは掌が当接する表面部分12とそれ以外の(前記孔が設けられる)コア部分13とは、異なる色彩の部材で構成されている。
握持部3の上部には凹状の親指人差し指当接部4がその外周を囲繞するように環状に設けられている。
また、握持部3の親指人差し指当接部4の中心位置の周径は、親指と人差し指とにより掴み易くするために径小に設定されている。具体的には、握持部3の平均周径に対し70〜92%に設定されている。これは繰り返した実験により決定した数値であり、70%未満であると細すぎて円滑なポールワークができず、92%を超えると太すぎて親指支点でのポールワークにおける適切な握持力が発揮できない。
また、握持部3の前方側にして親指人差し指当接部4の下方位置には、握持部3を握持する手の人差し指と中指との間(人差し指の下側)に位置する突起部10が設けられている。また、握持部3の内側(右手用であれば左側、左手用であれば右側)には親指の位置を案内する凸部9が設けられている。この突起部10及び凸部9と親指人差し指当接部4によって、握持部3を親指と人差し指とにより安定的に掴んだ状態が得られ、良好なポールワークが可能となる。
また、握持部3の下部には該握持部3を握持する手の小指が当接する小指当接部7が設けられ、また、握持部3を握持する手の掌が当接する部位(握持部3の中央部)には掌当接部6が設けられている。尚、握持部3の前方側にして突起部10から小指当接部7にかけては凹凸が存在しない滑らかな面に形成されている。
この掌当接部6は当該掌側に凸状に湾曲するように構成されている。更に、掌当接部6には外側(右手用であれば右側、左手用であれば左側)には、外側に隆起する隆起部8が設けられている。また、掌当接部6の最大周径は握持部3の平均周径に対し105%以下で且つ親指人差し指当接部4の中心位置の周径に対し117%以上に設定されている。これも、繰り返した実験により決定した数値であり、握持部3の平均周径に対し105%未満であると細すぎて握持が安定せず、また、親指人差し指当接部4の中心位置の周径に対し117%を超えると太すぎて掌で押し出すポールワークが適切に行えない。
また、掌当接部6の最大周径位置は、小指当接部7の中心位置から上方へ、小指当接部7の中心位置から親指人差し指当接部4の中心位置までの長さLの35%以上の位置に設けられている。やはり、この数値も繰り返した実験により決定した数値である。長さLの35%未満であると掌へのフィット感が損なわれ、掌で押し出すポールワークが適切に行えない。
この掌側に凸状に湾曲する掌当接部6と凸部8により、親指と人差し指とで安定的に掴んだ握持部3を掌で軽く押し出すようにすることができ、手首の関節等を殆ど動かすことなく極めて軽い動作でポールワークを行うことが可能となる。
また、グリップ14は、このグリップ14(握持部3)の軸心Qが前記ポール2の軸心Pに対して前方に4°以上傾斜した状態で該ポール2に設けられている。4°未満であるとポール石突部を適切な位置に突けないことを実験により確認している。具体的には、グリップ14の軸心Pに対して前記孔が前方に所定角度傾斜するように形成されている。
また、小指当接部7の中心位置からグリップ14の軸心Pとポール2の軸心Qとの交差位置までの長さNが、小指当接部7の中心位置から親指人差し指当接部4の中心位置までの長さLの55%の位置より下方となるように前記被嵌孔が構成されている。長さLの55%を超えるとポール石突部を適切な位置に突けないからである。
ここで、本実施例において握持部3の平均周径とは、親指人差し指当接部4の中心位置の周径(図2中A−A位置の周径)と掌当接部6の最大周径(図2中C−C位置の周径)と小指当接部7の中心位置の周径(図2中B−B位置の周径)の平均値としている。また、親指人差し指当接部4の中心位置は親指人差し指当接部4の長手方向中間位置、小指当接部7の中心位置は小指当接部7の長手方向中間位置である。
図11に比較例と実施例の寸法例を示す。尚、図11中、親指部は親指人差し指当接部、小指部は小指当接部、掌部は掌当接部を示すものである。
図5〜7に図示した比較例1は特にポールワーク時の支点を意識した構成とはなっていない例、図8〜10に図示した比較例2は小指側を支点にして操作し易くした例である。
また、比較例1,2もストックポール1’・1”を構成するポール2’・2”の上部に設けられるグリップ14’・14”(天部5’・5”、握持部3’・3”)において、親指が当接する部分を親指人差し指当接部4’・4”、小指が当接する部分を小指当接部7’・7”、掌が当接する部分を掌当接部6’・6”という。
尚、グリップ14’・14”の長手方向にして小指当接部7’・7”の中心位置から掌当接部6’・6”の中心位置までの長さMは、比較例1は14mm、比較例2は24mm、実施例は30mmであり、小指当接部7’・7”の中心位置からグリップ14’・14”の軸心Q’・Q”とポール2’・2”の軸心P’・P”との交差位置までの長さNは、比較例1は41.94mm、比較例2は47.73mm、実施例は36.94mmである。
ここで、本実施例においては、親指人差し指当接部4の中心位置の周径は握持部3の平均周径に対し87.59%、掌当接部6の最大周径は握持部3の平均周径に対し103.41%且つ親指人差し指当接部4の中心位置の周径に対し118.06%、掌当接部6の最大周径位置は小指当接部7の中心位置から上方へ、小指当接部7の中心位置から親指人差し指当接部4の中心位置までの長さの41.48%となり、また、小指当接部7の中心位置からグリップ14の軸心Qとポール2の軸心Pとの交差位置までの長さNは、小指当接部7の中心位置から親指人差し指当接部4の中心位置までの長さLの51.07%となり、いずれも上記の数値範囲内となる。
一方、比較例1においては、親指人差し指当接部4’の中心位置の周径は握持部3’の平均周径に対し93.75%、掌当接部6’の最大周径は握持部3’の平均周径に対し108.71%且つ親指人差し指当接部4’の中心位置の周径に対し115.95%、掌当接部6’の最大周径位置は小指当接部7’の中心位置から上方へ、小指当接部7’の中心位置から親指人差し親指人差し指当接部4’の中心位置までの長さの19.44%となり、また、小指当接部7’の中心位置からグリップ14’の軸心Q’とポール2’の軸心P’との交差位置までの長さNは、小指当接部7’の中心位置から親指人差し指当接部4’の中心位置までの長さLの58.25%となり、いずれも上記の数値範囲外となる。
また、比較例2においては、親指人差し指当接部4”の中心位置の周径は握持部3”の平均周径に対し98.87%、掌当接部6”の最大周径は握持部3”の平均周径に対し110.34%且つ親指人差し指当接部4”の中心位置の周径に対し111.60%、掌当接部6”の最大周径位置は小指当接部7”の中心位置から上方へ、小指当接部7”の中心位置から親指人差し親指人差し指当接部4”の中心位置までの長さの33.33%となり、また、小指当接部7”の中心位置からグリップ14”の軸心Q”とポール2”の軸心P”との交差位置までの長さNは、小指当接部7”の中心位置から親指人差し指当接部4”の中心位置までの長さLの66.29%となり、いずれも上記の数値範囲外となる。
上記本実施例の構成を具備しない比較例1,2のような構成の場合、親指及び人差し指で握持した際、親指人差し指当接部の径が大きいことで親指及び人差し指で安定的に掴むことができなかったり、掌側に凸状に湾曲する掌当接部が存在しないことで掌による押し出しがうまくいかなかったりし、手首の関節等を殆ど動かすことなく極めて軽い動作でポールワークを行うことはできないことを確認している。
本実施例は上述のように構成したから、手で握持部3を握持した状態で、ポールワークを行う際、例えばポール2を前方に動かす際、小指側(小指及び薬指)を支点にポール2を前方へ動かす場合に比し、親指側(親指人差し指当接部4に係合した親指及び人差し指)を支点に掌を前方に押し出す場合の方が、手首・下腕部・上腕部の関節を大きく動かすことなく、より少ない手首等の動きでポール2を前方に動かすことができる。
従って、例えば、サイドカット(スキー板側面を構成する円弧)がR20(半径20m)未満(例えば半径15m)の所謂カービングスキーでストックポール1を突く際に、上記手首等の動きが最小限で済み、ターンを連続で行う場合などにも体軸がブレ難くなり、効率良くターンを繰り返すことが可能となる。
ところで、スキーでストックポールを突く場合、「手首だけを動かしても、そのひとつ体幹側の関節である肘関節が手首の関節運動に影響されて動いてしまう」という生理学的な特性がある。ストックポールを突く際の体軸のブレは、多くの場合、肩関節が動くことにより生じてしまう。スキー運動において、右(左)ターンと左(右)ターンのつなぎであるストックポールを突く場面で転倒が多いのは、この肩関節が動くことによる体軸のブレが原因であることが少なくない。
実際にノーマルスキーでは、ターンとターンのつなぎの場面で下肢と上肢がひねりやすい突き方である手首を進行方向に向けて(手首関節の豆状骨を進行方向に向けて)ストックポールを突くと、手首関節と肘関節が同時に動いてしまうために、そのひとつ体幹側の肩関節が動いてしまい、その結果、体軸のブレが発生し転倒する初中級者が多かった。
スキー学校の講習では、雪面のストックを着く位置や体勢について細かく講習が行われていた。
本実施例では、初中級者であっても、手首の関節運動の影響を受けた肘関節は動くものの、肩関節までの影響がほとんどないため、体軸のブレが極めて少なくなる。スキー経験者レベルから有資格者レベルの複数のテスターにより、ゲレンデで滑走フィーリングテストを行ったが、転倒者はひとりもなく、スムースなターン運動を行うことができた。
尚、アルペンスキーに限らず、ノルディックスキーの場合やノルディックウォーキングを行う場合にも同様に用いることができ、この場合もそれだけ容易にポールワークを行えることになる。
よって、本実施例は、より少ない手首の動きによってポールワークを行うことができ、例えばカービングスキーのターン時に、体軸のブレを防止でき、効率の良いターン始動が可能となるなど、極めて実用性に秀れたものとなる。
1 ストックポール
2 ポール
3 握持部
4 親指人差し指当接部
5 天部
6 掌当接部
7 小指当接部
8 隆起部
10 突起部
14 グリップ

Claims (8)

  1. ポールの上部にグリップを設けたストックポールであって、前記グリップには、天部に対して径小の握持部が設けられ、この握持部には、この握持部を握持する手の親指及び人差し指が当接する凹状の親指人差し指当接部が設けられ、この親指人差し指当接部の周径は前記握持部の平均周径に対し70〜92%に設定されていることを特徴とするストックポール。
  2. 請求項1記載のストックポールにおいて、前記握持部の手の掌が当接する掌当接部は該掌側に凸状に湾曲するように構成され、この掌当接部の最大周径は前記握持部の平均周径に対し105%以下で且つ前記親指人差し指当接部の中心周径に対し117%以上に設定されていることを特徴とするストックポール。
  3. 請求項2記載のストックポールにおいて、前記握持部の下部には、この握持部を握持する手の小指が当接する小指当接部が設けられ、前記掌当接部の最大周径位置は、前記小指当接部の中心位置から上方へ、前記小指当接部の中心位置から前記親指人差し指当接部の中心位置までの長さの35%以上の位置に設けられていることを特徴とするストックポール。
  4. 請求項3記載のストックポールにおいて、前記掌当接部の外側には外側に隆起する隆起部が設けられていることを特徴とするストックポール。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記グリップは、前記握持部の軸心が前記ポールの軸心に対して前方に4°以上傾斜した状態で該ポールに設けられていることを特徴とするストックポール。
  6. 請求項5記載のストックポールにおいて、前記握持部の軸心と前記ポールの軸心とが、前記小指当接部の中心位置から上方へ、前記小指当接部の中心位置から前記親指人差し指当接部の中心位置までの長さの55%の位置より下方で交差するように構成されていることを特徴とするストックポール。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記親指人差し指当接部は前記握持部の外周を囲繞するように環状に設けられていることを特徴とするストックポール。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のストックポールにおいて、前記握持部にして前記親指人差し指当接部の下側には、前記握持部を握持する手の人差し指の下側が当接する突起部が設けられていることを特徴とするストックポール。
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