JP5382080B2 - 燃料性状検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料通路を流通する対象燃料の性状を検出する燃料性状検出装置に関する。
従来、燃料通路に露出した電極間のギャップにおける静電容量を測定し、当該測定結果に基づき対象燃料の性状を検出する燃料性状検出装置が、知られている。
例えば特許文献1の燃料性状検出装置では、第一電極を形成し且つ燃料通路が貫通する燃料配管の内部に、第二電極が挿入されている。かかる構成により燃料通路に露出した第一及び第二電極の間のギャップには、燃料通路を流通する対象燃料が流入することになる。故に、第一及び第二電極間のギャップにおいて流入燃料の性状に応じて変化する静電容量に基づくことで、当該性状の検出が可能となるのである。
米国特許第7030629号明細書
さて、電極間ギャップを利用した性状検出の精度を高めるには、それら電極の間隔を可及的に狭くして静電容量に対する感度を大きくすることが、考えられる。しかし、特許文献1の燃料性状検出装置において第一及び第二電極の間隔を狭くすると、それら電極間のギャップに性状検出済みの対象燃料が滞留し、性状変化した未検出の対象燃料と入れ替わり難くなる。即ち、燃料スタックにより変化前の性状を誤検出し続ける状態となるが、特許文献1の燃料性状検出装置には、そうした誤検出に対するフェイルセーフ機能がない。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、誤検出に対するフェイルセーフ機能を発揮する燃料性状検出装置を、提供することにある。
請求項1に記載の発明は、燃料通路を流通する対象燃料の性状を検出する燃料性状検出装置であって、燃料通路に露出する第一及び第二電極と、燃料通路に露出し、対象燃料が流入する第一ギャップを第一電極との間に形成する一方、対象燃料が流入する第二ギャップを第二電極との間に形成する第三電極と、第一ギャップにおける第一静電容量と第二ギャップにおける第二静電容量との総和に基づき、対象燃料の性状を検出する性状検出手段と、第一及び第二静電容量の総和と第一静電容量との比に基づき、性状検出手段による性状検出の正誤を判定する正誤判定手段とを、備える。
この発明において、第一及び第三電極間の第一ギャップと第二及び第三電極間の第二ギャップとには、全電極の露出した燃料通路を流通する対象燃料が流入することになる。これにより、第一ギャップにおける第一静電容量と第二ギャップにおける第二静電容量との総和は、各ギャップへの流入燃料の性状に応じた変化幅が各静電容量単独の場合よりも大きな値となるので、当該総和に基づく性状検出を高精度に実行できる。
さらに請求項1に記載の発明では、第一及び第二ギャップに同一性状の燃料が流入している限りにおいて、それらギャップ全体での静電容量である第一及び第二静電容量の総和と、第一ギャップのみにおける第一静電容量との比は、任意の性状に対して一定の正常値となる。これは、第一及び第二静電容量と性状との間に相関関係(例えば比例関係)が成立することによる。一方、第一及び第二ギャップへの流入燃料の性状が相違するときは、それら各性状に相関した第一及び第二静電容量が生じることになるので、静電容量の総和と第一静電容量との比は正常値からずれてしまう。そこで、静電容量の総和と第一静電容量との比に基づくことによれば、第一及び第二ギャップのいずれかに対象燃料が滞留したとしても、それらギャップでの相違性状に起因する誤検出を判定できる。したがって、燃料スタックに起因する誤検出に対して、フェイルセーフ機能を発揮することが可能となるのである。
請求項2に記載の発明によると、正誤判定手段は、第一及び第二静電容量の総和と第一静電容量との比を正常値と比較し、当該比較の結果が不一致となる場合に、性状検出結果は誤りとする判定を下す。
この発明では、第一及び第二ギャップのいすれかに対象燃料が滞留したとしても、第一及び第二静電容量の総和と第一静電容量との比は、比較される正常値に対して不一致となるので、性状検出結果が誤りとする判定、即ち誤検出の判定を正確に行うことができる。したがって、燃料スタックに起因する誤検出に対して、フェイルセーフ機能を正しく発揮することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、第一〜第三電極を選択して第一及び第二静電容量の総和を測定する通常モードと、第一及び第三電極を選択して第一静電容量を測定するフェイルセーフモードとを、切り替えて実行するモード切替手段を、さらに備え、性状検出手段は、通常モードにおいて測定された総和に基づき、性状検出を実行し、正誤判定手段は、通常モードとフェイルセーフモードとにおいてそれぞれ測定された総和と第一静電容量との比に基づき、正誤判定を実行する。
この発明によると、第一及び第二静電容量の総和を測定するために第一〜第三電極の選択が必要な通常モードと、第一静電容量を測定するために第一及び第三電極の選択が必要なフェイルセーフモードとが、切り替えにより実行される。これによりフェイルセーフモードでは、第二静電容量を生む第二電極と関係なく、第一静電容量のみを正確に測定可能となる。故に、フェイルセーフモードで測定の第一静電容量を用いることによれば、燃料スタックに起因する誤検出について、正確に判定できるのである。
請求項4に記載の発明によると、通常モードにおいてモード切替手段は、第三電極に電気接続すると共に、第一及び第二電極を接地し、ファイルセーフモードにおいてモード切替手段は、第一電極に電気接続すると共に、第二及び第三電極を接地する。
この発明の通常モードでは、接地電位となる第一及び第二電極が第三電極との間に形成する第一及び第二ギャップの全体として、それら各ギャップへの流入燃料の性状に応じた変化が第一及び第二静電容量の総和に生じる。故に、接地する電極として第一及び第二電極が選択され且つ電気接続する電極として第三電極が選択される通常モードによれば、各ギャップでの燃料性状を反映する第一及び第二静電容量の総和を、高精度に測定できる。また一方、フェイルセーフモードでは、接地電位となる第二及び第三電極間の第二ギャップにて第二静電容量が実質的に生じないので、接地電位の第三電極が第一電極との間に形成する第一ギャップでは、流入燃料の性状に応じた変化が第一静電容量に生じる。故に、接地する電極として第二及び第三電極が選択され且つ電気接続する電極として第一電極が選択されるフェイルセーフモードによれば、第一ギャップでの燃料性状を反映する第一静電容量も、高精度に測定できる。したがって、これら高精度な測定結果に依拠することとなる誤検出判定は、その正確性の高められ得たものとなるのである。
請求項5に記載の発明によると、第二電極は、外部において接地され且つ内部において燃料通路が貫通するハウジングにより、形成され、第一及び第三電極は、当該ハウジングの内部に挿入される。
この発明のように燃料通路が内部を貫通するハウジングについては、その外部にて接地されるので、燃料通路に露出する第二電極が通常モード及びフェイルセーフモードの双方にて接地される形態を、簡素な構造をもって実現できる。また、ハウジングの内部に第一及び第三電極を挿入することで、それら電極が当該内部の燃料通路に露出する形態も、簡素な構造をもって実現できる。以上のことから、誤検出判定の正確性を高めるのに必要な構造の簡素化を、図り得るのである。
請求項6に記載の発明によると、性状検出手段は、性状検出結果は誤りとする判定が正誤判定手段により下された場合に、当該性状検出結果を消去する。
この発明では、第一及び第二ギャップのいずれかに対象燃料が滞留したとしても、性状検出結果が誤りとする判定、即ち誤検出の判定が下されると、当該性状検出結果が消去されるので、高いフェイルセーフ機能を誤検出に対して発揮できるのである。
本発明の一実施形態による燃料性状検出装置の機械的構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による燃料性状検出装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 図2とは異なる作動状態を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による燃料性状検出装置の検出フローを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による燃料性状検出装置の特性を説明するための特性図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜3は、本発明の一実施形態による燃料性状検出装置1を、示している。装置1は、車両において燃料タンクから内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を供給する燃料供給経路の中途部に設置され、当該供給燃料を性状検出の対象としている。ここで内燃機関は、ガソリン燃料とアルコール燃料との混合燃料を燃焼可能なガソリンエンジンであり、装置1は、対象燃料の性状としてアルコール濃度を検出する。
(機械的構成)
まず、装置1の機械的構成について説明する。図1に示すように装置1は、上流燃料配管10、下流燃料配管12、アッパハウジング20、ロアハウジング22、検出ユニット30及び出力ユニット40等を備えている。
燃料供給経路のうち燃料タンク側と接続される上流燃料配管10は、燃料通路100が内部を貫通する円筒状に、形成されている。燃料供給経路のうち燃料噴射弁側と接続される下流燃料配管12は、燃料通路120が内部を貫通する円筒状に、形成されている。これら燃料配管10,12は、ロアハウジング22を挟んで同軸上に配置されている。
アッパハウジング20は、樹脂により中空状に形成されている。アッパハウジング20に対して複数の導電性螺子26により締結されるロアハウジング22は、金属により中空状に形成されている。燃料配管10,12の双方と嵌合するロアハウジング22の内部には、それら配管10,12内部と連通する燃料通路200が貫通している。これによりロアハウジング22内部の燃料通路200は、上流燃料配管10内部の燃料通路100を通じて燃料タンク側から流入する燃料を、下流燃料配管12側へ向かって流通させる。そこで燃料通路200においては、当該通路200から下流燃料配管12内部の燃料通路120を通じて燃料噴射弁に供給される燃料の性状につき、検出ユニット30により検出可能となっている。
検出ユニット30は、第一電極31、第二電極32、第三電極33、温度センサ34及び検出回路35等を有している。第一及び第三電極31,33は、金属により互いに同軸の二重円筒状に形成され、ロアハウジング22内部の燃料通路200に挿入されている。第一電極31の外周側を囲む第三電極33には、燃料配管10,12と同軸上に一対の燃料孔330が貫通している。これにより第一及び第三電極31,33は、燃料通路200を流通する対象燃料が燃料孔330を通じて流入する第一ギャップ36を、相互間に形成している。第二電極32は、金属製のロアハウジング22のうち第三電極33の一端部と軸方向にて向き合う最下部に、形成されている。これにより第二及び第三電極32,33は、燃料通路200を流通する対象燃料が流入する第二ギャップ37を、相互間に形成している。
温度センサ34は、例えばサーミスタ等であり、高熱伝導性のシリコン封入材38と共に第一電極31の内部に収容されている。温度センサ34は、第一ギャップ36に流入した対象燃料の熱を第一電極31及びシリコン封入材38を通じて受けることにより、当該対象燃料の温度を測定する。
検出回路35は、制御用のマイクロコンピュータ350(以下、「制御コンピュータ350」という)を主体に構成され、アッパハウジング20の内部に収容されている。検出回路35は、第一及び第三電極31,33にはそれぞれ端子351,353を介して接続され、第二電極32を含むロアハウジング22には、導電性螺子26及び端子352を介して接続されている。これにより検出回路35は、第一及び第三電極31,33間の第一ギャップ36の静電容量と、第二及び第三電極32,33間の第二ギャップ37の静電容量とに基づき、燃料性状としてのアルコール濃度を検出する。それと共に、温度センサ34と直接的に接続される検出回路35は、アルコール濃度の検出結果を、当該センサ34による燃料温度の測定結果に基づき補正する。
出力ユニット40は、アッパハウジング20のカバー部28により保持されている。出力ユニット40は、検出回路35を内燃機関の制御回路2(以下、「エンジン制御回路2」という)に接続する端子42を、複数種類有している。これにより、温度補正されたアルコール濃度の検出結果を含む検出情報を、検出回路35から出力用の端子42を介してエンジン制御回路2に出力可能となっている。尚、エンジン制御回路2は、検出回路35から入力される検出情報のうちアルコール濃度の検出結果に基づき、内燃機関に最適な空燃比を算出し、当該算出結果に基づき、燃料噴射弁による対象燃料の噴射量を決定する。
(電気的構成)
次に、装置1の電気的構成について説明する。図2,3に示すように装置1の検出回路35において第二電極32は、ロアハウジング22外部の燃料配管10,12及び接地用の端子42(図1参照)を通じて、常に接地される。
また、検出回路35においては、例えば半導体スイッチング素子等からなるスイッチ354,355が、設けられている。一方のスイッチ354は、第一及び第三電極31,33のうち制御コンピュータ350に電気接続する検出端子としての電極を、図2,3の如く切り替える。他方のスイッチ355は、第一及び第三電極31,33のうち接地する電極を、図2,3の如く切り替える。これら各スイッチ354,355は、制御コンピュータ350により電極の切り替えを制御される。
さらに検出回路35は、電極31〜33のうち性状検出用(後に詳述)として制御コンピュータ350と電気接続される電極からの電気出力により、第一及び第二ギャップ36,37における静電容量C1,C2を当該コンピュータ350にて測定可能に、構成されている。ここで図2,3に示されてはいないが、静電容量C1,C2を測定する構成としては、各種の構成を採用可能であり、例えば静電容量C1,C2が発振条件の一要素となる発振回路等を採用してもよい。さらに検出回路35では、温度センサ34と電気接続される制御コンピュータ350により、アルコール濃度に関する温度補正が可能となっている。
(全体作動・作用効果)
次に、装置1の全体作動及び作用効果について説明する。検出回路35において制御コンピュータ350は、内部メモリ350a(図2,3参照)に記憶のコンピュータプログラムを実行することにより、図4の如き検出フローを実行する。
まず、エンジン制御回路2からの検出指令に応じて制御コンピュータ350は、S101〜S104の通常モードを実行する。具体的にS101では、図2に示すように、スイッチ354を制御して第三電極33と電気接続すると共に、スイッチ355を制御して第一電極31を第二電極32と共に接地させる。これにより、接地電位が与えられる第一及び第二電極31,32、並びにそれら電極31,32との間の静電容量C1,C2に応じた電気出力が得られる第三電極33とを、性状検出用の電極として選択する。次にS102では、接地電位の第一及び第二電極31,32に対する第三電極33の電気出力から、第一ギャップ36における静電容量C1と第二ギャップ37における静電容量C2との総和を、総静電容量ΣCとして測定する。
続いてS103では、S102により測定された総静電容量ΣCに対応するアルコール濃度Pcを、算出する。ここで、図5(a)の実線グラフの如く総静電容量ΣCは、アルコール濃度Pcとの間に相関があるので、テーブルやマップ等の形式にて内部メモリ350aに記憶されている当該の関係と、総静電容量ΣCの測定結果とに基づくことで、アルコール濃度Pcが算出される。さらに続くS104では、S103により算出されたアルコール濃度Pcを、温度センサ34から得られる燃料温度の測定結果に基づき補正する。
以上により制御コンピュータ350は、温度補正後のアルコール濃度Pc(以下、単に「アルコール濃度Pc」という)を燃料性状の検出結果としてエンジン制御回路2に出力することなく、通常モードを終了し、S105〜S112のフェイルセーフモードへと切り替える。具体的にS105では、図3に示すように、スイッチ354を制御して第一電極31と電気接続すると共に、スイッチ355を制御して第三電極33を第二電極32と共に接地させる。これにより、接地電位が与えられて同電位の第二電極32との間では静電容量C2が実質的に生じない第三電極33、並びに当該電極31との間の第一静電容量C1に応じた電気出力が得られる第一電極31とを、性状検出用の電極として選択する。次にS106では、接地電位の第三電極33に対する第一電極31の電気出力から、第一ギャップ36における第一静電容量C1を測定する。
続いてS107では、S102により測定された総静電容量ΣCと、S106により測定された第一静電容量C1との比Rcを、算出する。ここで、ギャップ36,37に同一性状の燃料が流入しているときは、それらギャップ36,37全体の総静電容量ΣCと第一ギャップ36のみの第一静電容量C1との比Rcは、任意のアルコール濃度Pcに対して図5(b)の実線グラフの如き一定の正常値Rcnとなる。これは、第一及び第二静電容量C1,C2と燃料性状たるアルコール濃度Pcとの間にて、相関関係が成立することによる(図5(a)の実線グラフ参照)。一方、第一及び第二ギャップ36,37への流入燃料の性状が相違するときは、それら各性状に相関した第一及び第二静電容量C1,C2が生じることになるので、総静電容量ΣC及び第一静電容量C1の比Rcは、図5(b)の破線グラフの如く正常値Rcnからずれる。以上のことから、総静電容量ΣC及び第一静電容量C1の比Rcとその正常値Rcnとの比較によれば、ギャップ36,37のいずれかに対象燃料が滞留したとしても、それら各ギャップ36,37での相違性状に起因する誤検出を、正確に判定できる。
そこでS108では、総静電容量ΣC及び第一静電容量C1の比Rcを、内部メモリ350aに記憶の正常値Rcnと比較し、それら比Rcと正常値Rcnとが所定の誤差範囲内で一致しているか否かを判定する。その結果、比Rc及び正常値Rcnが誤差範囲内で一致している場合には、S101〜S104により検出されたアルコール濃度Pcは正しいとする正常検出の判定を、S109において下し、続くS110において、当該アルコール濃度Pcをエンジン制御回路2に出力する。これによりエンジン制御回路2は、正しく検出されたアルコール濃度Pcに基づき燃料噴射量を決定できる。ここでアルコール濃度Pcは、各静電容量C1,C2単独の場合よりも変化幅の大きな総静電容量ΣCに基づくことで、高精度に検出され得るものとなっているので、燃料噴射量も高精度に決定され得るのである。
一方、比Rcと正常値Rcnとの差が誤差範囲を超えて、それら比Rc及び正常値Rcnが不一致となっている場合には、S101〜S104により検出されたアルコール濃度Pcは誤りとする誤検出の判定を、S111において下す。さらに続くS112においては、S101〜S104により検出のアルコール濃度Pcを、エンジン制御回路2には出力することなく消去する。これによりエンジン制御回路2は、誤検出されたアルコール濃度Pcに基づいて燃料噴射量を決定する事態につき、回避され得る。このように本実施形態では、ギャップ36,37のいずれかに対象燃料が滞留する燃料スタックに起因して誤検出が生じたとしても、当該誤検出の結果であるアルコール濃度Pcに基づいた燃料噴射量の決定を回避して、高いフェイルセーフ機能を発揮できるのである。
加えて、S101〜S104の通常モードでは、接地電位の第一及び第二電極31,32が第三電極33との間に形成するギャップ36,37全体として、それら各ギャップ36,37への流入燃料のアルコール濃度Pcに応じた変化が、総静電容量ΣCに生じる。故に、接地する電極として第一及び第二電極31,32が選択され且つ電気接続する電極として第三電極33が選択される通常モードによれば、各ギャップ36,37でのアルコール濃度Pcを反映する総静電容量ΣCを、高精度に測定できる。それと共に、S105〜S112のフェイルセーフモードでは、接地電位となる第二及び第三電極32,33間の第二ギャップ37において、第二静電容量C2が実質的に生じない。これにより、接地電位の第三電極33が第一電極31との間に形成する第一ギャップ36では、流入燃料のアルコール濃度Pcに応じた第一静電容量C1の変化が、第二電極32とは実質無関係に生じる。故に、接地する電極として第二及び第三電極32,33が選択され且つ電気接続する電極として第一電極31が選択されるフェイルセーフモードによれば、第一ギャップ36でのアルコール濃度Pcを反映する第一静電容量C1を、高精度に測定できる。したがって、これら高精度な測定結果に依拠する誤検出判定は、その正確性の高められ得たものとなるのである。
さらに加えて、燃料通路200が内部を貫通するロアハウジング22については、その外部にて接地されるので、燃料通路200に露出する第二電極32が通常モード及びフェイルセーフモードの双方にて接地される形態を、簡素な構造をもって実現できる。それと共に、ロアハウジング22の内部に第一及び第三電極31,33を挿入することで、それら電極31,33が当該内部の燃料通路200に露出する形態も、簡素な構造をもって実現できる。以上のことから、誤検出判定の正確性を高めるのに必要な構造の簡素化も、図り得るのである。
尚、ここまで説明の実施形態では、検出フローのS103,S104を実行する制御コンピュータ350が「性状検出手段」に相当し、検出フローのS107〜S112を実行する制御コンピュータ350が「正誤判定手段」に相当し、検出フローのS101,S102,S105,S106を実行する制御コンピュータ350とスイッチ354,355とが共同して「モード切替手段」を構成している。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に検出回路35については、通常モードのS101において第一及び第二電極31,32を制御コンピュータ350と電気接続し且つ第三電極33を接地するように、電気的構成を変更してもよい。また、検出回路35については、フェイルセーフモードのS105において第一電極31を接地し且つ第二及び第三電極32,33を制御コンピュータ350と電気接続するように、電気的構成を変更してもよい。さらに、通常モードのS101〜S104のうち少なくともS101,S102と、フェイルセーフモードのS105,S106との実行順序を入れ替えてもよい。またさらに、検出ユニット30に温度センサ34を設けないで、通常モードのS104を省略してもよい。加えて、機械的構成において各電極31〜33を、第一〜第三電極のうちいずれにするかについては適宜変更してもよく、それに応じて電気的構成及び検出フローを変更してもよい。
1 燃料性状検出装置、2 制御回路・エンジン制御回路、10 上流燃料配管、12 下流燃料配管、20 アッパハウジング、22 ロアハウジング、26 導電性螺子、28 カバー部、30 検出ユニット、31 第一電極、32 第二電極、33 第三電極、34 温度センサ、35 検出回路、36 第一ギャップ、37 第二ギャップ、38 シリコン封入材、40 出力ユニット、42 端子、100,120,200 燃料通路、330 燃料孔、350 マイクロコンピュータ・制御コンピュータ(性状検出手段・正誤判定手段・モード切替手段)、350a 内部メモリ、351,352,353 端子、354,355 スイッチ(モード切替手段)、C1 第一静電容量、C1,C2 第二静電容量、Pc アルコール濃度、Rc 比、Rcn 正常値、ΣC 総静電容量(総和)

Claims (6)

  1. 燃料通路を流通する対象燃料の性状を検出する燃料性状検出装置であって、
    前記燃料通路に露出する第一及び第二電極と、
    前記燃料通路に露出し、前記対象燃料が流入する第一ギャップを前記第一電極との間に形成する一方、前記対象燃料が流入する第二ギャップを前記第二電極との間に形成する第三電極と、
    前記第一ギャップにおける第一静電容量と前記第二ギャップにおける第二静電容量との総和に基づき、前記対象燃料の性状を検出する性状検出手段と、
    前記総和と前記第一静電容量との比に基づき、前記性状検出手段による性状検出の正誤を判定する正誤判定手段とを、備えることを特徴とする燃料性状検出装置。
  2. 前記正誤判定手段は、前記総和と前記第一静電容量との比を正常値と比較し、当該比較の結果が不一致となる場合に、性状検出結果は誤りとする判定を下すことを特徴とする請求項1に記載の燃料性状検出装置。
  3. 前記第一〜第三電極を選択して前記総和を測定する通常モードと、前記第一及び第三電極を選択して前記第一静電容量を測定するフェイルセーフモードとを、切り替えて実行するモード切替手段を、さらに備え、
    前記性状検出手段は、前記通常モードにおいて測定された前記総和に基づき、性状検出を実行し、
    前記正誤判定手段は、前記通常モードと前記フェイルセーフモードとにおいてそれぞれ測定された前記総和と前記第一静電容量との比に基づき、正誤判定を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料性状検出装置。
  4. 前記通常モードにおいて前記モード切替手段は、前記第三電極に電気接続すると共に、前記第一及び第二電極を接地し、
    前記フェイルセーフモードにおいて前記モード切替手段は、前記第一電極に電気接続すると共に、前記第二及び第三電極を接地することを特徴とする請求項3に記載の燃料検出装置。
  5. 前記第二電極は、外部において接地され且つ内部において前記燃料通路が貫通するハウジングにより、形成され、
    前記第一及び第三電極は、前記ハウジングの内部に挿入されることを特徴とする請求項4に記載の燃料性状検出装置。
  6. 前記性状検出手段は、性状検出結果は誤りとする判定が前記正誤判定手段により下された場合に、当該性状検出結果を消去することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料性状検出装置。
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