JP5376357B2 - 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法 - Google Patents

超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5376357B2
JP5376357B2 JP2008214744A JP2008214744A JP5376357B2 JP 5376357 B2 JP5376357 B2 JP 5376357B2 JP 2008214744 A JP2008214744 A JP 2008214744A JP 2008214744 A JP2008214744 A JP 2008214744A JP 5376357 B2 JP5376357 B2 JP 5376357B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
alkane
catalyst
hydrogenation
hmf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008214744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010047543A (ja
Inventor
肇 川波
正大 佐藤
敏郎 横山
チャタジー マヤ
敏重 鈴木
孝之 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2008214744A priority Critical patent/JP5376357B2/ja
Publication of JP2010047543A publication Critical patent/JP2010047543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5376357B2 publication Critical patent/JP5376357B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は、超臨界二酸化炭素流体を反応溶媒として用いるフルフラール誘導体化合物(HMF)の水素化、開環反応による直鎖アルカンの製造方法に関するものであり、更に詳しくは、HMFのアルドール縮合生成物を、超臨界二酸化炭素流体の存在下で、脱水/水素化、開環を行うことにより直鎖アルカンを高転換率及び高選択率で合成する直鎖アルカンの製造方法に関するものである。
本発明は、石油代替エネルギーの研究開発の中で、炭水化物の糖類を熱分解する過程で形成される多用途の最も重要な石油代替製品開発のキー(key)物質として世界的に注目されているHMFを、水素化、開環反応させることにより、99%以上の高転換率及び高選択率で、石油代替物質となる直鎖アルカンを高効率で合成することを可能とする直鎖アルカン製造に関する新技術を提供するものである。
経済上の問題や、資源の減少によるエネルギー需要の増加に伴って、バイオ資源から好適な材料を見出すことへの関心が高まっている。2003年以降に上がりはじめた原油価格から、全世界の石油消費量が、翌年には3倍になったことを示している。実際に、エネルギー需要は、2002年における需要に比べて、2030年では、60%以上に増加することが予測されており、そのほとんどは、数ヶ国の急速な先進的発展途上国によるものである。
近年、エネルギー危機により、再生可能な資源から代替エネルギーを生産するための新しい技術の研究開発競争が加速されている。それらの中では、熱分解によるバイオ−オイルの開発(非特許文献1)、植物油からのバイオ−ジーゼルの生産(非特許文献2)、セルロースからのpolyolsの開発(非特許文献3)、バイオマスからのソルビトールの生産(特許文献1)、炭水化物からの液体炭化水素の合成(非特許文献4)、等の革新的な技術開発の展開が世界的に注目されている。
しかしながら、これらの方法は、高エネルギー消費を必要とする過酷な反応条件や、冗長な発酵/蒸留工程、及び、大量の副生成物の形成による触媒の不活性化等の問題を含んでいる。一方、最近、Huberらは、炭水化物の砂糖、主にフラクトースの熱分解の過程で、多用途を持つ重要な中間体物質として注目されている5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)から、液体アルカンの合成に成功したことを報告している(非特許文献5、6)。
これらの合成プロセスは、大きな分子形成のためのHMFとアセトンとのアルドール縮合反応と、バッチ反応器による縮合生成物の水素化と、気相の改質プロセス(APR)を用いた脱水/水素化による開環反応、を伴っている。
このAPRプロセスが、アルカンの形成に伴う様々な欠点を解決するとしても、(i)120℃のバッチ反応器と、脱水/水素化の4相における250−265℃の高温と、20時間+20時間の長い反応時間による高エネルギー消費の問題、(ii)触媒表面における大量の副生成物の形成と、それを除去するための大量の溶媒の必要性の問題、(iii)バッチプロセスと、4つの相における脱水/水素化反応器に必要とされる大量の水素と、低コストの効率的な水素の生産方法がない問題、等の不利な問題点が存在する。
また、高温条件で起きるラジカル反応により、HMFのC9誘導体から各種アルカンの混合物が生成される。したがって、好ましい分子量の生成物を得るためには、その反応パラメーターを制御することが重要である。更に、触媒による複素環化合物の開環と、ヘテロ原子の除去は、石油工業の重要な部分であるが、これらの反応は、一般に、気相で行われ、直鎖生成物を得るためには、酢酸等の大量の酸の消費が必要とされる。
米国特許公開第2003/0119952 A1 Energy Fuels,1991,5,391−400 Green Chem.,2008,10,373−381 Angew.Chem.Intl.Edn.,2007,46,7636−7639 Nature 2002,418,964−967 Science 2005,308,1446−1449 Appl.Catal.B:Environmental 2006,66,111−118
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、上記重要な中間体物質であるHMFから、低環境負荷で、エネルギー低消費型のプロセスで、直鎖アルカンを高効率に合成することを可能とする新しい合成手法を開発することを目標として鋭意研究を重ねた結果、HMFとアセトンとのアルドール縮合生成物を、超臨界二酸化炭素流体中で脱水/水素化、開環することにより、所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、HMFとアセトンとのアルドール縮合生成物を、それに続く超臨界二酸化炭素(SCCO)中における脱水/水素化により開環させて、直鎖アルカンを高選択率及び高転換率で合成するための単純かつ簡便な直鎖アルカンの製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)とアセトンとをアルドール縮合させ、得られたアルドール縮合生成物(I)を、超臨界二酸化炭素を反応溶媒として用いて、メソポーラスシリカ担持Pd触媒により脱水及び水素化することにより、半水素化中間体化合物(II)を開環させた直鎖アルカンを合成することを特徴とするアルカン製造方法。
(2)直鎖アルカンとして、C9−アルカンを合成する、前記(1)に記載のアルカン製造方法。
(3)上記アルドール縮合生成物(I)が、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オンである、前記(1)又は(2)に記載のアルカン製造方法。
(4)上記半水素化中間体化合物(II)が、図1のスキーム(b)に示されるhalf−hydrogenated(HH)で示される構造を有する化合物である、前記(1)から(3)のいずれかに記載のアルカン製造方法。
(5)水素化する際の水素の圧力を少なくとも4.0MPaにすることにより、開環反応を促進させてアルカンを合成する、前記(1)から()のいずれかに記載のアルカン製造方法。
(6)超臨界二酸化炭素の圧力を少なくとも14MPaにすることにより、アルカンを合成する、前記(1)から(5)のいずれかに記載のアルカン製造方法。
(7)脱水及び水素化の反応温度を少なくとも60℃にすることにより、開環生成物を合成する、前記(1)から(6)のいずれかに記載のアルカン製造方法。
(8)脱水及び水素化の反応時間が、5〜40時間である、前記(1)から(7)のいずれかに記載のアルカン製造方法。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明は、C8−アルカン及び/又はC9アルカンを高選択率及び高転換率で製造する方法であって、5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)とアセトンとをアルドール縮合させ、得られたアルドール縮合生成物(I)を、超臨界二酸化炭素を反応溶媒として用いて、脱水/水素化することにより半水素化中間体化合物(II)又は開環させた直鎖アルカンを合成することを特徴とするものである。本明細書において、脱水/水素化とは、脱水及び水素化を意味する。
本発明では、上記アルドール縮合生成物(I)を、超臨界二酸化炭素を反応溶媒として用いて、Pd担持触媒により脱水/水素化すること、また、触媒として、メソポーラスシリカ担持Pd触媒を用いること、また、上記アルドール縮合生成物(I)が、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オンであること、また、上記半水素化中間体化合物(II)が、図1のスキーム(b)に示されるhalf−hydrogenated(HH)で示される構造を有する化合物であること、を好ましい実施の態様としている。
また、本発明では、水素の圧力を少なくとも4.0MPaにすることにより、高選択率で開環反応を促進させてアルカンを合成すること、また、超臨界二酸化炭素の圧力を少なくとも14MPaにすることにより、高選択率でアルカンを合成すること、また、脱水/水素化の反応温度を少なくとも60℃にすることにより、高選択率で開環生成物を合成すること、更に、脱水/水素化の反応時間が、5〜40時間であること、を好ましい実施の態様としている。
本発明について、図1のスキーム1に基づいて説明する。まず、アルドール縮合について説明すると、5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)とアセトンを、固体触媒を用いないで、アルドール縮合させる。アセトンとHMFを、10:1から1:1の範囲でモル比を変化させて、撹拌しながら反応させる。明るい黄色の中間体が形成されてから、CHClで抽出を行い、NaOH溶液から水を除去する。続いて、クロマトグラフィーによるカラム分離と溶媒の蒸発によって沈澱を生成させた後、生成物の褐色の固体を分離する。分離した生成物を13C及びH NMRで分析して、目的の構造が形成されていることを確認する。
次に、脱水/水素化による開環について説明すると、合成された精製中間体を、Pd担持触媒の存在下で、超臨界二酸化炭素SCCO中で、水素化する。反応の終了後、反応器を氷で冷却し、減圧レギュレーターで注意深く減圧する。液体混合物は、13C及びH NMRで同定し、標準としてトルエンを用いて水素炎イオン化検出器を備えたGC(HP6890)で定量分析する。
最初に、本発明者らは、モデル化合物の4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンを用いて、スキーム1(a)のPd含有触媒を使用した超臨界二酸化炭素SCCO中での脱水/水素化の経路で、それらの触媒の中で、Pd担持触媒の中でも、メソポーラスシリカ担持Pd触媒、AlをSiフレームワークに導入したメソポーラスシリカ担持Pd触媒のPd−Si−Al−MCM−41(例えば、Si/Al=2.5)が、C8−アルカンを高選択率で生成することを13C及びH NMRで確認している。
そこで、本発明者らは、メソポーラスシリカ担持Pd触媒、Pd−Si−Al−MCM−41触媒等を用いて検討を進めた。図2は、温度の上昇が反応の転換率及び選択率に効果的であることを示す。30−50℃の低温条件では、反応の転換は認められないが、最大の転換率(99%以上)で、C8−アルカンの最大の選択率(99%以上)が、80℃で得られる。反応の経路を著しく制御する媒質の濃度は温度によって変化するので、穏やかな反応条件がSCCO中での直鎖アルカンの形成に効果的である。
溶解した水素の高い濃度は、金属の活性サイトにおける化合物の吸着特性を持たせることと同様に、C=C二重結合及びフラン環に飽和させるためには、本質的なものである。反応物のガスの溶解性については、SCCOは、通常の溶媒に比べて、優れた溶媒であり、水素の圧力の効果は、4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンの水素化に重要である。水素の3MPaの分圧までは、アルカンは形成されず、少なくとも4MPaの水素の飽和が必要とされ、開環によりC8−アルカンが生成する。
本発明者らは、反応速度定数は、圧力と、分配係数、誘電率、その他の物理的パラメーターによって変わり得るので、CO圧力を変えて、脱水/水素化を検討した。その結果、CO圧力は、反応の転換率と生成物の選択率に著しい効果を有することが分かった(図2(b))。
低い圧力(7MPa)では、転換の限界と思われる、半水素化生成物(スキーム1b:HH)の95%が形成される。しかしながら、転換率及び選択率は、14MPaCOで、99%以上の最大値に高められる。増加した転換率は、二相から単相の溶媒の転換の結果であり、反応物の供給が増えたことによるものと考えられる。
反応器の圧力限界(20MPaのトータル圧力)により、選択率は、14MPaのCO以降では急に下がる。フランの開環反応は、酸及び金属触媒の組み合せで促進されるので、メソポーラスシリカ担持Pd触媒の中でも、AlをSi支持体に導入して支持体の活性を増加させることが好適である。この場合、支持体の活性は、Alの構造に直接関係していると考えられる。
支持体材料の酸性度が開環反応に効果的であることを確認するために、脱水/水素化を、1滴のCHCHの存在下で試みた。同様に、80℃、5時間、水素圧力PH2=4.0MPa、二酸化炭素圧力PCO2=14MPaの反応条件下で、CHClなしの場合と、CHClありの場合のメソポーラス触媒で、71.2%及び90%の転換率が認められた。
CHCl存在下での反応は、HClの形成による反応溶媒の酸性の増加によるものと考えられる。CHCHの存在により、反応が促進されたとしても、反応器は、1回の操作でダメージを受ける。CHClを有する、又は有しない触媒の安定性については、反応を48時間続けたところ、CHClを有しない場合は、少なくとも4回の操作で、その活性と選択率を維持していたが、CHClを有するときは、触媒は1回の操作で、その活性を完全に失っていたので、実験は、たとえ反応率を促進させるとしても、CHClなしで行った。
他の通常の不均一触媒と比べて、メソポーラスシリカ担持Pd触媒、Pd−Si−Al−MCM−41触媒では、同様の反応条件の、反応温度T=80℃、PCO2=14MPa、PH2=4MPa、反応時間=20時間で、きわめて高い選択率で、開環生成物が得られる。
表1は、各種支持体に担持した金属触媒による結果を示している。市販の5% Pd/Al触媒は、C8−アルカンに対する選択率は60%以下であり、1滴のCHClを添加した後では、選択率は89.2%に増加する。
一方、Pd/C及びRh/C触媒は、100%の転換率を示したが、アルカンは形成されない。Pd/ゼオライトY触媒は、C8−アルカンに対して転換率はより低くなるが、99.0%以上の選択率を示す。活性金属イオン(Pd)をPt及びRhに変えた場合には、開環生成物は得られない。
SCCO溶媒の条件下では、支持体の性質が、金属の役割と同様に、開環反応に対して重大な役割を有していることが示唆される。Pd−Si−Al−MCM−41等のメソポーラスシリカ担持Pd触媒の高い転換率及び選択率は、反応前と後には大きな変化のない、触媒の透過電子顕微鏡像(TEM)によって観察されるように(図3a)、高分散したPd粒子によるものと考えられる。
更に、仮焼した触媒のX線回折のパターン(図3c)は、PdO粒子を示している。水素の存在下での反応の後、40.1及び46.7に新しいピークが現れるが、これらは、金属Pdと未確定のピーク(図3cで黒マルで示した)に相当する。
この結果は、金属イオンの酸化状態による影響の可能性を示している。この段階では、触媒の触媒的な作用機作についてまでは説明することができない。脱水/水素化によるアルカンの形成のための反応条件を最適化した後、本発明者らは、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オン(HMFとアセトンのアルドール縮合生成物)についての同様のプロセスについて検討し、その結果、C9−アルカンが99%以上の選択率で得られることを見出している(スキーム1b)。
反応パラメーターに依存する選択率については、SCCO、80℃の条件下の4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンと同様の傾向を示す。同様の方法は、更に、イミダゾール及びチオフェンのような他の化合物に広げられる(支持体は、表1に示した)。触媒に依存して、イミダゾールは70から95%の転換率を示すが、生成物の検出は、その揮発性により妨げられる。チオフェンについては、触媒は、容易に不活性化されるが、それは、チオフェンの存在下で4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンの開環反応の間における触媒の不活性によって確認される。
本発明者らは、非常に温和な条件下で、C9−アルカンを形成する脱水/水素化によって、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オンのための開環方法を開発した。本発明の方法は、望ましくない副生成物の形成がなく、触媒は、反応条件下において長期に安定である。
本発明の方法は、C8又はC9の単一のアルカンが高い選択率で形成される点で、従来の方法と明確に区別される。また、他の重要な発見は、本発明の穏和な反応条件は、高いエネルギー消費を避けることができることである。超臨界二酸化炭素は、金属触媒反応のための環境に穏和で、経済的な反応溶媒として確立されている。わずかに圧力及び温度を変えることによる溶媒の濃度を変えることで、反応過程に大きなインパクトを与えられる。本発明は、反応ガスの高い混合性により、大量変換の限界がなく、容易に反応率を高めることができるという利点を有する。
本発明により、以下のような効果が奏される。
(1)多用な用途を有する重要中間体化合物(HMF)から、高転換率、高選択率で、石油代替エネルギーとして利用可能な直鎖アルカンを合成することができる。
(2)本発明の反応工程を利用することにより、低エネルギー消費型の反応プロセスで、直鎖アルカンを高効率に合成することができる。
(3)本発明の合成プロセスでは、超臨界二酸化炭素流体を反応溶媒として利用することで、低環境負荷型で、低コストのアルカン合成プロセスを実現することができる。
(4)従来法では、250℃以上の高温と長時間の反応条件が必要とされていた上記中間体化合物の開環反応を、80℃以下の低温反応条件で、低エネルギー消費で行うことが可能となる。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(1)アルドール縮合
5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)とアセトンとを、固体触媒を用いないで、25−40℃でアルドール縮合させた。アセトンとHMFを、10:1から1:1の範囲でモル比を変化させて、容器に収容し、0.1M NaOHを6−8滴添加し、4−6時間撹拌しながら反応させた。明るい黄色の中間体が形成されてから、2mlのCHClで抽出を行い、NaOH溶液から水を除去した。
続いて、クロマトグラフィーによるカラム分離と溶媒の蒸発によって沈澱を生成させた後、生成物を褐色の固体を分離した。分離した生成物を13C及びH NMRで分析して、目的の構造が形成されていることを確認した。これら両者のスペクトルは、目的の9個のピークを示し、中間体(スキーム1bのI)の形成が確認された。生成物は、安定であり、長期間保存可能であった。
(2)脱水/水素化による開環
合成された精製中間体化合物を、Pd触媒の存在下で、80℃で、超臨界二酸化炭素SCCO中で水素化した。0.2gの触媒と0.5gの化合物を、ステンレス製のバッチ反応器に導入した。次いで、反応器を密封して、2MPaのCOを2回あてて、空気を除去した。続いて、反応器をファンヒーターを具備したオーブンに入れて、一定温度に維持した。
水素を最初に反応器に導入し、次いで、液体COを高圧液体ポンプ(JASCO)を用いて反応器に導入し、継続して所定の圧力をかけた。反応混合物を、反応の間に、テフロン(登録商標)コートマグネット棒で撹拌を続けた。反応の終了後、反応器を氷で冷却し、減圧レギュレーターで注意深く減圧した。液体混合物は、13C及びH NMRで同定し、標準としてトルエンを用いて、水素炎イオン化検出器を備えたGC(HP6890)で定量分析した。
モデル化合物の4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンを用いて、スキーム1(a)のPd含有触媒を使用した超臨界二酸化炭素SCCO中での脱水/水素化の経路で、それらの触媒の中で、Pd−Si−Al−MCM−41(Si/Al=2.5)だけがC8−アルカンを生成したことを13C及びH NMRで確認した。
そこで、本発明者らは、Pd−Si−Al−MCM−41触媒で検討を進めた。他のPd触媒の結果については後記する。図2に示したように、温度の上昇が反応の転換率及び選択率に効果的であることを示しているが、30−50℃の低温条件では、反応の転換は認められなかった。最大の転換率(99%以上)で、C8−アルカンの最大の選択率(99%以上)が、80℃で得られた。反応の経路を著しく制御する媒質の濃度は温度によって変化するので、穏やかな反応条件がSCCO中での直鎖アルカンの形成に効果的であることが分かった。
溶解した水素の高い濃度は、金属の活性サイトにおける化合物の吸着特性を持たせることと同様に、C=C二重結合及びフラン環に飽和させるためには、重要である。反応物のガスの溶解性については、SCCOは、通常の溶媒に比べて、優れた溶媒であり、水素の圧力の効果は、4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンの水素化に重要である。水素の3MPaの分圧までは、アルカンは形成されず、少なくとも4MPaの水素の飽和が必要とされ、開環によりC8−アルカンが生成した。
反応速度定数は、圧力と、分配係数、誘電率、その他の物理的パラメーターによって変わり得るので、CO圧力を変えて、脱水/水素化を検討した結果、CO圧力は、反応の転換率と生成物の選択率に著しい効果を有することが分かった(図2(b))。低い圧力(7MPa)では、転換の限界と思われる、半水素化生成物(スキーム1b:HH)の95%が形成された。しかしながら、転換率及び選択率は、14MPaCOで、99%以上の最大値に高められた。
増加した転換率は、二相から単相の溶媒の転換の結果であり、反応物の供給が増えたことによるものである。反応器の圧力限界(20MPaの総圧力)により、選択率は、14MPaのCO以降は急に下がった。フランの開環反応は、酸及び金属触媒の組み合せで促進されるので、AlをSi支持体に導入して、支持体の活性を増加させた。
支持体材料の酸性が開環反応に十分であることを決めるために、脱水/水素化を1滴のCHCHの存在下で試みた。同様の、反応温度T=80℃、反応時間=5時間、水素圧力PH2=4.0MPa、二酸化炭素圧力PCO2=14MPaの反応条件下で、71.2%及び90%の転換率が、CHClなしと、CHCl あり、のメソポーラス触媒で、認められた。
CHCl存在下での反応は、HClの形成による反応溶媒の酸性の増加によるものと考えられた。CHCHの存在により反応が促進されたとしても、反応器は1回の操作でダメージを受けた。CHClがある、又はない触媒の安定性については、反応を48時間続けたところ、CHClがない場合は、少なくとも4回の操作で、その活性と選択率を維持していたが、CHClがあるときは、触媒は1回の操作でその活性を完全に失っていた。
以下の実験は、たとえ反応率を促進させるとしても、CHClなしで行った。他の通常の不均一触媒と比べて、Pd−Si−Al−MCM−41触媒では、同様の反応条件、T=80℃、PCO2=14MPa、PH2=4MPa、反応時間=20時間で、きわめて高い選択率で、開環生成物が得られた。
市販の5%Pd/Al触媒は、C8−アルカンに対する選択率は60%以下であり、1滴のCHClを添加した後では、選択率は89.2%に増加した。一方、Pd/C及びRh/C触媒は、100%の転換率を示したが、アルカンは形成されなかった。Pd/ゼオライトY触媒は、C8−アルカンに対して、転換率はより低くなったが、99.0%以上の選択率を示した。活性金属イオン(Pd)をPt及びRhに変えた場合には、開環生成物は得られなかった。
SCCO溶媒の条件下では、支持体の性質が、金属の役割と同様に、開環反応に対して重大な役割を有していることが示唆された。Pd−Si−Al−MCM−41の高い転換率及び選択率は、反応前と後には大きな変化のない、触媒の透過電子顕微鏡像(TEM)によって観察されるように(図3a)、高分散させたPd粒子によるものと考えられた。
更に、仮焼した触媒のX線回折のパターン(図3c)は、PdO粒子を示した。水素の存在下での反応の後、40.1及び46.7に新しいピークが現れたが、これらは、金属Pdと未確定のピーク(図3cで黒マルで示した)に相当する。この結果は、金属イオンの酸化状態による影響の可能性を示しているが、この段階では、触媒の触媒的な作用機作については説明することができない。
脱水/水素化によるアルカンの形成のための反応条件を最適化した後、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オン(HMFとアセトンのアルドール縮合生成物)についての同様のプロセスについて検討した結果、C9−アルカンが99%以上の選択率で得られた(スキーム1b)。反応パラメーターに依存する選択率については、SCCO、80℃の条件下の4−(2−フリル)−3−ブテン−2オンと同様の傾向を示した。
(1)HMFの水素化のためのPd含有メソポーラス触媒の合成
Pd含有メソポーラス触媒は、SiOの分子組成のゲル、xAl、0.5NaOH、yPd、0.12CTAB、118HOを用いて、目的のSi/Al及びSi/Pd比に従って、上記x及びyを各々変化させて、140℃で48時間処理することにより、熱水法で合成した。最終生成物をろ過し、洗浄し、60℃で乾燥し、550℃で8時間仮焼した。次に、酸性を高めるために、AlをSi構造に導入した。
本発明では、Pd担持触媒としては、SiOのモル組成のシリカゲルにPdを担持させた触媒、また、当該シリカゲルのSiフレームワークに酸性度を高めるためにAlを導入した触媒であって、Si/Al及びSi/Pd比を調整した触媒、また、それにNaOHを加えた触媒を、乾燥させ、仮焼させたものがPd含有メソポーラス触媒として好適に使用される。上記酸化的仮焼により、Si/Pd比に関係することなく、PdO粒子が形成される。また、Al高含有の触媒では、Pd粒子の部分が観察され、PdO/Pd粒子が分散されていることが観察された(XRD回折パターンによる)。本発明で用いるメソポーラスシリカ担持Pd触媒としては、PdO/Pd粒子が高分散されているものが好適である。
(2)HMFとアセトンのアルドール縮合
反応条件を最適化するために、時間、HMF/アセトン比、MaO、NaOH、TEA、メタノール中のTEA等の各種パラメーターを検討したところ、好適な反応条件は、アセトン:HMF=10:1、NaOH=0.1M 水溶液6−8滴、室温での連続撹拌、反応時間は6−24時間、であった。生成物をクロロフォルムで抽出し、残った水は乾燥剤で除去した。最終生成物は、精製し、NMRで確認した。図4に、HMF及びアセトンとHMFとのアルドール縮合で得られた精製化合物のH NMRを示す。
(3)アルドール縮合生成物の水素化
アルドール縮合によって得られた中間体化合物の水素化を、Pd−MCM−41触媒を用いて、超臨界二酸化炭素中で行った。COの圧力、Hの圧力、温度、反応時間、触媒の量等のパラメーターを変えた。図5に、その結果を示す。アルドール縮合生成物の水素化の生成物はアルカンであった。GC分析の結果、C9からC15のアルカンの混合物を含んでいることがNMRによって確認された。それは、HMFとアセトンとの反応過程で各種の生成物が形成されたことによると考えられた。
水素化の反応条件を最適化するために、市販の4(2−フリル)−3−ブテン−2−オンを標準化合物として用いた。反応条件は、触媒:反応物=1:2、反応温度は80℃、水素の圧力PH2は4.0MPa、反応時間は20時間とした。図6に、その結果を示す。CO圧力の増加に従って、転換率及び選択率が増加した。CO圧力が14MPaでC8−アルカンの最大の選択率が得られた。
反応時間について検討した。反応条件は、触媒:反応物=1:2、反応温度は80℃、水素の圧力PH2は4.0MPa、COの圧力PCO2は14.0MPaとした。図7に、その結果を示す。図中、Aは、時間による化合物の水素化を表わす。図中、Bは、1滴のCHClの存在下での、化合物の水素化を表わす。
反応温度と水素の圧力PH2について検討した。反応条件は、触媒:反応物=1:2、水素の圧力PH2は4.0MPa、二酸化炭素の圧力PCO2は14.0MPaとした。図8に、その結果を示す。開環生成物を得るためには、少なくとも60℃の温度が必要であることが分かった。水素の圧力が3MPaまでは、開環反応は観察されなかった。アルカン形成につながる望ましい開環反応には、水素の圧力は、少なくとも、4.0MPaが必要とされることが分かった。
各種触媒の効果について検討した。反応条件は、反応温度は80℃、反応時間は20時間、二酸化炭素の圧力PCO2は14MPa、水素の圧力PH2は4MPaとした。図9に、その結果を示す。
以上の実施例により、本発明の方法は、重要な点として、C8又はC9の単一のアルカンが高い選択率で形成される点で、従来の方法と明確に区別されること、また、他の重要な点は、本発明の穏和な反応条件は、高いエネルギー消費を避けることができること、が確認された。また、超臨界二酸化炭素は、金属触媒反応のための環境に穏和で、経済的な反応溶媒として確立されているが、わずかに圧力及び温度を変えることにより、溶媒の濃度を変えて、反応過程に大きなインパクトを与えられること、反応ガスの高い混合性により、大量変換の限界がなく、反応率を高めることができること、が確認された。
以上詳述したように、本発明は、超臨界二酸化炭素流体でのフルフラール誘導体化合物(HMF)の水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法に係るものであり、本発明により、多用な用途を有する重要中間体化合物(HMF)から、高転換率、高選択率で、石油代替エネルギーとして利用可能な直鎖アルカンを合成することができる。本発明の反応工程を利用することにより、低エネルギー消費型の反応プロセスで、直鎖アルカンを高効率に合成することができる。本発明の合成プロセスでは、超臨界二酸化炭素流体を反応溶媒として利用することで、低環境負荷型で、低コストのアルカン合成プロセスを実現することができる。従来法では、250℃以上の高温と長時間の反応条件が必要とされていた上記中間体化合物の開環反応を、80℃以下の低温反応条件で行うことが可能となる。本発明は、石油代替エネルギーとして注目されている直鎖アルカンを、高転換率、高選択率で高効率に合成することができる新しい直鎖アルカン合成技術を提供するものとして有用である。
アルカン合成反応の反応経路のスキームを示す。 開環反応における反応温度(a)、二酸化炭素の圧力(b)と、選択率及び転換率の関係を示す。 Pd−Si−Al−MCM−41触媒の反応前(a)と反応後(b)のTEM像、及び反応前(下)と反応後(上)の触媒のXRD回折パターンを示す。 HMF及びアセトンとHMFとのアルドール縮合生成物のH NMRのチャートを示す。 アルドール縮合生成物の水素化により得られた生成物がC9〜C15のアルカン混合物であることを示すGC分析の結果を示す。 二酸化炭素の圧力に対する、反応の選択率及び転換率の関係を示す。 反応時間に対する、反応の選択率及び転換率の関係を示す。 反応温度に対する、反応の選択率及び転換率の関係を示す。 各種触媒の効果を示す。

Claims (8)

  1. 5−ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)とアセトンとをアルドール縮合させ、得られたアルドール縮合生成物(I)を、超臨界二酸化炭素を反応溶媒として用いて、メソポーラスシリカ担持Pd触媒により脱水及び水素化することにより、半水素化中間体化合物(II)を開環させた直鎖アルカンを合成することを特徴とするアルカン製造方法。
  2. 直鎖アルカンとして、C9−アルカンを合成する、請求項1に記載のアルカン製造方法。
  3. 上記アルドール縮合生成物(I)が、4−(5−(ヒドロキシメチル)フラン−2−イル)ブテ−3−エン−2−オンである、請求項1又は2に記載のアルカン製造方法。
  4. 上記半水素化中間体化合物(II)が、図1のスキーム(b)に示されるhalf−hydrogenated(HH)で示される構造を有する化合物である、請求項1から3のいずれかに記載のアルカン製造方法。
  5. 水素化する際の水素の圧力を少なくとも4.0MPaにすることにより、開環反応を促進させてアルカンを合成する、請求項1からのいずれかに記載のアルカン製造方法。
  6. 超臨界二酸化炭素の圧力を少なくとも14MPaにすることにより、アルカンを合成する、請求項1から5のいずれかに記載のアルカン製造方法。
  7. 脱水及び水素化の反応温度を少なくとも60℃にすることにより、開環生成物を合成する、請求項1から6のいずれかに記載のアルカン製造方法。
  8. 脱水及び水素化の反応時間が、5〜40時間である、請求項1から7のいずれかに記載のアルカン製造方法。
JP2008214744A 2008-08-23 2008-08-23 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法 Active JP5376357B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008214744A JP5376357B2 (ja) 2008-08-23 2008-08-23 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008214744A JP5376357B2 (ja) 2008-08-23 2008-08-23 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010047543A JP2010047543A (ja) 2010-03-04
JP5376357B2 true JP5376357B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=42064949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008214744A Active JP5376357B2 (ja) 2008-08-23 2008-08-23 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5376357B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108409560A (zh) * 2018-04-11 2018-08-17 合肥利夫生物科技有限公司 一种1,13-十三烷二醇酯及其1,13-十三烷二醇的制备方法
CN110357782A (zh) * 2018-04-11 2019-10-22 中国科学技术大学 一种中长链脂肪醇及其酯的制备方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102295511A (zh) * 2011-07-01 2011-12-28 华东理工大学 一种从生物质衍生物糠醛或hmf制备长链烷烃的催化新技术
JP5751625B2 (ja) * 2011-07-13 2015-07-22 国立研究開発法人産業技術総合研究所 水素化反応によるエーテル結合の還元によるアルコールの合成方法
EP2644585A1 (en) 2012-03-30 2013-10-02 Rheinisch-Westfälisch-Technische Hochschule Aachen Method for the production of aliphatic alcohols and/or their ethers
CN115181002B (zh) * 2022-06-28 2023-09-01 浙江大学 一种生物质基糠醛一步制备烷烃的方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9607917D0 (en) * 1996-04-17 1996-06-19 Swan Thomas & Co Ltd Supercritical hydrogenation
GB2374071A (en) * 2001-04-06 2002-10-09 Swan Thomas & Co Ltd Hydrogenation reactions using supercritical fluids
JP4552031B2 (ja) * 2004-03-24 2010-09-29 独立行政法人産業技術総合研究所 シトラール水素化物の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108409560A (zh) * 2018-04-11 2018-08-17 合肥利夫生物科技有限公司 一种1,13-十三烷二醇酯及其1,13-十三烷二醇的制备方法
CN110357782A (zh) * 2018-04-11 2019-10-22 中国科学技术大学 一种中长链脂肪醇及其酯的制备方法
CN110357782B (zh) * 2018-04-11 2022-03-01 中国科学技术大学 一种中长链脂肪醇及其酯的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010047543A (ja) 2010-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Valentini et al. Formic acid, a biomass-derived source of energy and hydrogen for biomass upgrading
Fu et al. Suppression of oligomer formation in glucose dehydration by CO 2 and tetrahydrofuran
Zhang et al. Towards quantitative and scalable transformation of furfural to cyclopentanone with supported gold catalysts
Li et al. Hydrogenation of biomass-derived ethyl levulinate into γ-valerolactone by activated carbon supported bimetallic Ni and Fe catalysts
Ferraz et al. Influence of support basic sites in green oxidation of biobased substrates using Au-promoted catalysts
US7671246B2 (en) Method to make alkanes and saturated polyhydroxy compounds from carbonyl compounds
Cai et al. Biomass into chemicals: One-pot production of furan-based diols from carbohydrates via tandem reactions
JP5376357B2 (ja) 超臨界二酸化炭素流体によるhmfの水素化、開環による直鎖アルカンの製造方法
JP6253203B2 (ja) 5−ヒドロキシメチルフルフラールからのヘキサメチレンジアミンの生成方法
West et al. Liquid alkanes with targeted molecular weights from biomass‐derived carbohydrates
Duan et al. Conversion of HMF to methyl cyclopentenolone using Pd/Nb 2 O 5 and Ca–Al catalysts via a two-step procedure
Ye et al. Enhanced hydrogenation of ethyl levulinate by Pd–AC doped with Nb 2 O 5
Wu et al. Very efficient conversion of glucose to 5-hydroxymethylfurfural in DBU-based ionic liquids with benzenesulfonate anion
JP5432994B2 (ja) ヒドロキシメチルフルフラールの産生方法
EP2164928A1 (en) Production of liquid alkanes in the jet fuel range (c8-c15) from biomass-derived carbohydrates
Xu et al. Sn-MCM-41 as efficient catalyst for the conversion of glucose into 5-hydroxymethylfurfural in ionic liquids
Almeida et al. Highly selective hydrogenation of levulinic acid catalyzed by Ru on TiO2-SiO2 hybrid support
Gupta et al. Room-temperature total hydrogenation of biomass-derived furans and furan/acetone aldol adducts over a Ni–Pd alloy catalyst
US9162949B2 (en) Method for the production of aliphatic alcohols and/or their ethers, in particular, 1-octanol
Aldosari Selective conversion of furfuryl alcohol to 2-methylfuran over nanosilica supported Au: Pd bimetallic catalysts at room temperature
Tomer et al. Dehydration of glucose over sulfate impregnated ZnO (hexagonal-monoclinic) catalyst in dimethyl sulfoxide (DMSO) medium: Production, separation, and purification of 5-hydroxymethylfurfural (5-HMF) with high purity
Guo et al. Titanium silicalite-1 supported bimetallic catalysts for selective hydrogenolysis of 5-hydroxymethylfurfural to biofuel 2, 5-dimethylfuran
Gundekari et al. Chemo‐and Regioselective Synthesis of Arylated γ‐Valerolactones from Bio‐based Levulinic Acid with Aromatics Using H‐β Zeolite Catalyst
WO2016083313A1 (en) Process for deoxygenation of alcohols by co with formation of alkanes and/or long chain alcohols
JP2016529220A (ja) フランおよびその誘導体を製造するための方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5376357

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250