JP5373693B2 - リモートコントローラ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば給湯機等のリモートコントローラに関する。
浴槽や給湯栓へ給湯する給湯機の作動を、台所や浴室等の壁面に設置した給湯機用リモートコントローラ(以下、「給湯機用リモコン」とも呼ぶ)から遠隔操作する技術が知られている。一般に、給湯機用リモコンは、給湯機の状態や給湯温度などの情報を表す文字、数字、図形などを表示する表示装置などを備えている。
上記表示装置などの内蔵物を収納する給湯機用リモコンの筐体には、表示装置の表示領域を視認可能とするための透明な窓を設ける必要がある。従来の給湯機用リモコンの筐体は、透明材料で形成された透明筐体と、この透明筐体の外側に被せられた不透明な不透明筐体とを含んで構成されている。不透明筐体には、表示装置の表示領域を視認するための窓としての開口が形成されている。これにより、その窓を通して表示装置の表示領域を視認可能とするとともに、それ以外の内蔵物を隠蔽し、意匠性を向上させている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−185294号公報(段落番号0024、図2及び図3)
従来のリモートコントローラとしての給湯機用リモコンは、以上のように構成され、内側の透明筐体と外側の不透明筐体との二重構造であるため、薄型化が困難であり、部品点数が増え、組立て性も悪い。この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、筐体の薄型化が可能なリモートコントローラを得ることを目的とする。
本発明の実施の形態1である給湯機用リモコンの構成を示す分解斜視図である。 図1に示す給湯機用リモコンを組み立てた状態でA−A線で切断した断面図である。 実施の形態1における表側筐体を裏側から見た平面図である。 表側筐体、及び表側筐体に取り付けられる部品を示す分解斜視図である。 表側筐体の透明部及び不透明部の要部を示す構成図である。 境界部近傍の金型キャビティ断面形状と成形フローを示す図である。 実施の形態2における境界部近傍の金型キャビティ断面形状を示す図である。 実施の形態3における境界部近傍の金型キャビティ断面形状を示す図である。 実施の形態4における境界部近傍の金型キャビティ断面形状を示す図である。 実施の形態5における透明部の構成を示す図である。
実施の形態1.
図1〜図6は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は給湯機用リモコンの構成を示す分解斜視図、図2は図1に示す給湯機用リモコンを組み立てた状態でA−A線で切断した断面図であり、図2(a)は全体図、図2(b)は要部拡大図である。図3は、図1の表側筐体を裏側から見た平面図である。図4は、表側筐体、及び表側筐体に取り付けられる部品を示す分解斜視図である。図5は、表側筐体の透明部及び不透明部の要部を示す構成図である。図6は、境界部近傍の金型キャビティ断面形状と成形フローを示す図である。これらの図において、リモートコントローラとしての給湯機用リモコン100は、内蔵部品を表側から覆う表側筐体40と、内蔵部品を裏側(壁側)から覆うベース筐体12とで構成される薄い箱状の筐体としてのボックス10の内部に、制御対象機器としての給湯機を遠隔制御するための表示装置14、給湯機を遠隔制御する制御装置としての電子基板13及び図示しない配線等の部品が内蔵されている。給湯機用リモコン100は、電子基板13において生成された信号に基づいて、給湯機の状態や給湯温度などの各種の情報を表示装置14に表示可能になっている。
第1の筐体部としての表側筐体40は、図1及び図2に示すように、透明な材料で形成された光透過部としての透明部50と、不透明な材料で形成された光不透過部としての不透明部60とが一体にされたものとなっている。ここで、透明部50は、図1及び図3に示すように透明な長方形の板状のものであるが、詳細構成を図5により説明する。図5(a)、図5(c)において、透明部50は透明な合成樹脂材料で成形され長方形の板状の透明本体部51と、延在部55とを有する。延在部55は、透明本体部51の外周部51aから外方へ向かって延在されたものであって、外周部51aから延在方向(矢印D)に傾斜した傾斜面部55aを有し、延在方向と直交する方向である図5の上下方向の厚さが外周部51aから延在方向に離れるに従い薄くなっている。つまり、断面が三角形状にされている。そして、傾斜面部55aと延在部55の延在方向Dとの角度すなわち延在部55の先端部の角度が所定の角度α1にされている。
不透明部60は、図1や図4に示すように不透明な板状のもので、透明部50が嵌合される長方形の窓を形成する窓形成部(後述)を有するものである。詳細構成を図5により説明する。図5(b)、図5(c)において、不透明部60は、不透明な合成樹脂材料で成形され、窓形成部61と窓枠部65を有する。窓形成部61は、長方形の窓を形成している。窓枠部65は、窓形成部61の内周部から窓の中心部へ向かう方向である中心方向(矢印E)に傾斜した傾斜面部65aを有し、内周部から離れるに従い図5の上下方向の厚さが薄くなっている。傾斜面部65aは、窓形成部61からその中心方向へ向かう方向と直交する方向である図5の上下方向の厚さが上記中心方向(矢印E)に向かうに従い薄くなるようにされたものであり、断面が台形状にされている。そして、窓枠部65の延在方向Eと傾斜面部65aとの角度が上記延在部55の傾斜面部55aと同じ角度α1にされている(図5(c))。
そして、透明部50が不透明部60の窓形成部61にはめ込まれ、延在部55と窓枠部65とがボックス10の前面すなわち図5(c)の上方(延在部55の延在方向と直交する方向)から見て重なるとともに両者が接する状態で一体化されている。なお、詳細は後述するが、透明部50及び不透明部60はいわゆる2色成形により製作され、透明部50の延在部55と不透明部60の窓枠部65とは半融着状態になっており、境界部18を構成している。
第2の筐体部としてのベース筐体12は、全体が不透明な材料で形成されている。図2(a)において、表側筐体40の表面の一部の領域には、不透明な不透明シート15が貼着されている。表側筐体40の下部には、回動することにより開閉可能な開閉パネル16が取り付けられている。表示装置14は、表側筐体40の透明部50に対向して配置されている。表側筐体40の表面に貼着された不透明シート15は、表示装置14の表示領域に合せて切り抜かれている。これにより、表示装置14の表示領域に表示された各種の情報を、ボックス10の外側から透明部50を介して視認することができる。透明部50と不透明部60との境界部18(詳細後述)の上は、不透明シート15に覆われている。ボックス10に内蔵された部品は、表示装置14の表示領域を除き、表側筐体40の不透明部60と、不透明シート15とにより隠蔽されており、ボックス10の外側からは視認できない。
図3は、表側筐体40を裏側から見た平面図である。図3中、中央の透明部50を斜線のハッチングを付して表している。その周囲の不透明部60の窓枠部65を縦線のハッチングを付して示している。境界部18では、図2に表されているように、透明部50と不透明部60とが重なった状態になっている。この境界部18の外側は、すべて不透明部60である。図3に示すように、不透明部60の裏面には、他の構成部品(例えば電子基板13)を固定する際に用いるボス19が複数箇所に形成されている。また、不透明部60には、給湯機用リモコン100の使用時に、使用者の指で押下される操作部21,22が形成されている。操作部21は、操作頻度の高いものであり、透明部50を挟んで左右の両側の不透明部60にそれぞれ設けられている。操作部21は、操作部22と比べて操作頻度の低いものであり、透明部50の下方に位置する不透明部60の部分に形成されている。
図4は、表側筐体40、及び表側筐体40に取り付けられる部品を示す分解斜視図である。この図に示すように、表側筐体40には、不透明シート15、磁石23、不透明シート24及び開閉パネル16がそれぞれ取り付けられる。不透明シート15は、透明部50と不透明部60との境界部18、並びに操作頻度の高い操作部21を覆うように貼着される。不透明シート24は、操作頻度の低い操作部22、並びに操作部22の近傍に取り付けられた磁石23を覆うように貼着される。操作頻度の低い操作部22の下側には、ヒンジ25が形成されている。開閉パネル16は、このヒンジ25により、表側筐体40に対し回動可能に連結される。開閉パネル16を閉じると、操作部22は開閉パネル16により覆われる。開閉パネル16の裏側には、開閉パネル16を閉じた際に磁石23に対向する位置に板金30が取り付けられている。この板金30が磁石23に吸着されることにより、開閉パネル16を閉じた状態に維持することができる。
図5は、透明部50及び不透明部50の要部の構成を示す構成図であり、図5(a)は透明部50の側面図、図5(b)は不透明部60の側面図、図5(c)は、透明部50と不透明部60との境界部18近傍の断面図である。表側筐体40は、境界部18で透明部50の延在部55と不透明部60の窓枠部65とを傾斜面部55a,65aで接合することで一体にされている。
次に、実施の形態1の給湯機用リモコン100の製造方法について説明する。本実施形態では、まず、表側筐体40を2色成形により製造する。2色成形とは、2種類の材料を用いて一体成形する公知の成形方法である。一般に、2色成形機は、図示しないが、2つの射出ユニットと、金型を固定する可動板を回転させる機構とを備えており、可動板には1次成形用と2次成形用の計2つの金型を取り付けることができる。2色成形の成形フローは、1次成形後、金型を開き、1次成形品を取り付けたままの状態で可動板を回転させ、2次成形用の金型で2種類目の樹脂を充填し、冷却固化後に取り出す、という一連の流れである。
図6は、境界部18近傍に対応する金型キャビティ断面形状と成形フローを示す図である。金型キャビティとは、成形品が形成される雌型F1と雄型F2との間の空間のことである。以下、図6を参照して、成形フローについて説明する。図6(a)は、1次成形前の金型キャビティ断面形状である。充填開始位置S1から、例えば、光透過材料としての透明な熱可塑性の非晶性樹脂であるアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(以下、「透明ABS」と記す)に例えば白色の顔料を混ぜて不透明にした光不透過材料としてのABS(以下、「白色ABS」と記す)を約250℃に昇温して流動化させ、充填する。図6(b)は、1次射出後の状態を示しており、図6(a)に示すキャビティ内への白色ABS31の充填が完了した状態を示しており、冷却されて上記不透明部60となる。図6(c)は、白色ABS31を冷却固化し、金型を開いて可動板を回転させて2次成形用の金型に切り替えた際のキャビティ断面形状である。
次に、2次成形を行う。2次成形に用いる樹脂は、例えば上記透明ABSを用いる。この透明ABS32を約250℃に昇温して流動化させ、図6(c)の注入位置S2から充填する。白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで白色ABS31に圧力Pが加えられるが、白色ABS31が固化して形成された窓枠部65は、図6(c)のように透明ABS32が流入してくる方向に対して傾斜しているためすなわち傾斜面部65aが設けられているため、透明ABS32が、傾斜面部65aに沿って流入するため、圧力Pは分力P1と分力P2に分散される。図6(d)は、2次射出後の状態を示しており、図6(c)に示すキャビティ内への透明ABS32の充填が完了した状態を示している。2次成形の際には、1次成形時に冷却固化した白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで表面が再度溶融され、両樹脂が混ざり合う。これにより、不透明部60の窓枠部65を構成する白色ABS31と、透明部50の延在部55を構成する透明ABS31とが境界部18で溶着され、一体化される。
一般に、2色成形は、固化した成形品と溶融した樹脂とで一体化成形をするため、2次成形時の樹脂充填圧力や冷却固化時の収縮等により、1次成形部と2次成形部との境界部近傍に残留応力が発生し、変形や破壊を引き起こすことがある。よって、本実施形態の表側筐体40においても、透明部50を形成する際の2次成形時の圧力により、1次成形される不透明部60に過度に加わらないような傾斜面部にすることが望ましい。本発明者らは、傾斜面部の角度α1を30度、45度、87度に設けたサンプルをそれぞれ製作し、変形を確認したが87度では透明部50の延在部55が表側筐体40の表面側(図6(d))の上方に約1mm突出するような山状の変形が発生した。これに対し、35度、45度の場合は透明部50が表側筐体40の表面側に約0.2mm突出するような山状の変形に抑えられた。従って、傾斜面部55a,65aの角度は45度以下が望ましい。
操作頻度の低い操作部22を覆うように貼着される不透明シート24は、上記不透明シート15と同じ方法で製造する。そして、操作部22の近傍に磁石23を配置し、その上から両面粘着テープを介して不透明シート24を貼着する。開閉パネル18については、不透明部60と同じ材料である白色ABSを用いて射出成形で製造し、その裏側に、プレス加工で製作した板金30を嵌め合わせる。このような開閉パネル16を表側筐体40のヒンジ25に対して取り付ける。続いて、表側筐体40の裏面側の固定用のボス19(図3)に、電子基板13等の電子部品を取り付け、固定する。また、ベース筐体12については、通常、表側筐体40の不透明部60と同じ材料である白色ABSを用いて、射出成形で製造される。そして、このベース筐体12を、上記の各種部品を装着した表側筐体40と組み合わせることで、本実施形態の給湯機用リモコン100を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、透明部50と不透明部60とを一体として表側筐体40を構成しており、表側筐体40が二重構造ではないので、表側筐体40が一重構造となり、部品点数が削減できるので、給湯機用リモコン100の薄型化や組立て性を向上することもできる。さらに、透明部50と不透明部60との境界部18を傾斜面部55a,65aにて構成したことにより、成形時に境界部18に加わる圧力が分散され、表側筐体40である透明部50と不透明部60の変形や破断などを防止することができる。
なお、本実施形態では、表側筐体40を2色成形で製造する際に、1次成形を不透明部60、2次成形を透明部50としたが、これに限らず、1次成形を透明部50、2次成形を不透明部60としても同様の効果を奏する。また、表側筐体40の製造方法として2色成形について説明したが、本発明では、これに限らず、例えば押出成形や射出成形等の各種成形方法で製造した透明板に対しプレス加工や切削加工等の各種機械加工を施して透明部を製造し、この透明部を金型にインサートして不透明な樹脂を充填するインサート成形を行うことにより、透明部と不透明部とが一体化した表側筐体40を製造してもよい。また、本実施形態では、表側筐体の構成材料として熱可塑性の樹脂を例に説明したが、これに限定されるものではなく、感光性樹脂や熱硬化性の樹脂等の各種樹脂や、金属材を使用することもできる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2である白色ABS31を冷却固化し、金型を開いて可動板を回転させて2次成形用の金型に切り替えた際のキャビティ断面形状を示す図である。図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図7において、表側筐体240の透明部250の延在部255の傾斜面部255a及び不透明部260の窓枠部265の傾斜面部265aの角度が実施の形態1である図6とは逆にされたものである。すなわち、表側筐体240を表側(図7における下方)から見たとき、透明部250の延在部255が不透明部260の窓枠部265を覆うように形成されること以外は、実施の形態1と同様のものである。1次成形及び2次成形に用いる樹脂は、実施の形態1と同様のものである。固化した白色ABS31にて形成された窓枠部65に、約250℃に昇温して流動化させた透明ABS樹脂32を、図7(a)の充填位置S2から充填する。白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで白色ABS31に圧力Pが加えられるが、窓枠部265は傾斜面部265を有しているため、透明ABS32による圧力Pは分力P1と分力P2に分散される。
以上説明したように、透明部250と不透明部260との境界部218を構成する延在部255及び窓枠部265に傾斜面部255a、265aを設けたことにより、成形時に境界部に加わる圧力が分散され、表側筐体240の変形や破断などを防止することができる。このようなことから、本実施形態の表側筐体240は、前述した実施の形態1と同様に、透明部250や不透明部260の変形や破断などを防止することができる。
なお、表側筐体の製造方法はこのような2色成形に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の金属を用いて不透明部240に相当するものを製造し、これを金型にインサートして透明な樹脂を充填するインサート成形により透明部240を形成することによって製造することもできる。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3である、白色ABS31を冷却固化し、金型を開いて可動板を回転させて2次成形用の金型に切り替えた際のキャビティ断面形状を示す図である。以下、上述した実施の形態1及び2との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図8において、表側筐体340の不透明部360の窓枠部365は、2つの傾斜面部365a,365bを有し、この傾斜面部365a,365bにてV状の突状部367を構成している。2つの傾斜面部365a,365bの傾斜角度は窓枠部365の中心部に向かう方向を基準にして45度以下にされている。従って、窓枠部365の端部の角度は90度以下になる。透明部350は、その延在部355が2つの傾斜面部355a,355bを有し、この傾斜面部355a,355bにてV状の溝を形成する溝形成部257を構成している。従って、V状の溝の底部の角度は90度以下にされていることになる。
2次成形に用いる樹脂は、実施の形態1と同様に、例えば透明ABS32である。この透明ABS32を約250℃に昇温して流動化させ、図8の充填位置S2から充填する。白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで白色ABS31に圧力Pが加えられるが、窓枠部365に傾斜面部365aが設けられているので、透明ABS32による圧力Pは分力P1と分力P2に分散される。
以上説明したように、透明部350と不透明部360との境界部318を構成する延在部355及び窓枠部365に傾斜面部355a、365aを設けたことにより、成形時に境界部加わる圧力が分散され、表側筐体340の変形や破断などを防止することができる。このようなことから、本実施形態の表側筐体340は、前述した実施の形態1、2と同様に、表側筐体340の変形や破断などを防止することができる。
なお、本実施形態では、表側筐体の製造方法は2色成形に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の金属を用いて不透明部360相当のものを製造し、これを金型にインサートして透明な樹脂を充填するインサート成形を行うことによって製造することもできる。また、突状部や未形成部の断面形状はV状ではなく、台形状等であってもよい。
実施の形態4.
図9は、実施の形態4における、白色ABS31を冷却固化し、金型を開いて可動板を回転させて2次成形用の金型に切り替えた際のキャビティ断面形状を示す図である。図9において、表側筐体440の不透明部460の窓枠部465に表側筐体340の内側(図9(a)の下方、)へ突出する突出部468を設けたものである。その他の構成については、図2、図5等に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
2次成形に用いる樹脂は、実施の形態1と同様に、例えば透明ABS32である。この透明ABS32を約250℃に昇温して流動化させ、図9の充填位置S2から充填する。白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで白色ABS31に圧力Pが加えられるが、窓枠部365に傾斜面部365aが設けられているので、透明ABS32による圧力Pは分力P1と分力P2に分散される。さらに、突出部468で圧力Pは分力P3に分散される。
以上説明したように、透明部450と不透明部460との境界部418を構成する延在部455及び窓枠部465に傾斜面部455a、465aを設けたことにより、成形時に境界部に加わる圧力が分散され、さらに、突出部468で圧力が分散されるため、表側筐体440の変形や破断などを防止することができる。このようなことから、本実施形態の表側筐体440は、前述した実施の形態1〜3よりも、表側筐体440の変形や破断などを防止することができる。なお、突出部は、窓形成部461に図9(a)における上方向に突出させて設けてもよいし、透明部350の成形後に不透明部360を成形する場合は、透明部本体部451あるいは延在部455に図9における上方に突出する突出部を設けてもよい。
なお、本実施形態では、実施形態1と同様に、表側筐体440の透明部450と不透明部460との境界部418を構成する延在部455の傾斜部455aと窓枠部465の傾斜面部465aの角度を実施の形態3の図7のように逆にしてもよい。また、表側筐体40の製造方法は2色成形に限定されるものではなく、例えば、ステンレス等の金属を用いて不透明部60を製造し、これを金型にインサートして透明な樹脂を充填するインサート成形を行うことによって製造することもできる。
実施の形態5.
図10は、実施の形態5における、白色ABS31を冷却固化し、金型を開いて可動板を回転させて2次成形用の金型に切り替えた際の透明部の構成を示す図であるが、金型の図示を省略している。図10において、表側筐体540の透明部550は、長方形の板状の透明本体部551とこの透明本体部551から透明本体部551の延在方向に延在された延在部555を有する。この延在部555は、透明本体部551を挟んで対向する2組の辺部555a,555b及び辺部555c,555dにて構成されている。そして、長い方の辺部555a,555bは、図5(c)に示した延在部55と同様に透明本体部551から離れるに従い、その肉厚が薄くなるようにされるとともに、その長さ方向(図10の上下方向で辺部555a,555bの対向方向と直交する方向)の両端部から中央部に向かうに従い図10における左右方向(対向する方向)の幅が広くなるようにされている。辺部555c,555dは、図5(c)に示した延在部55と同様に透明本体部551から離れるに従い、その肉厚が薄くなるようにされている。
2次成形に用いる樹脂は、実施の形態1と同様に、例えば透明ABS32である。この透明ABS32を約250℃に昇温して流動化させ、図9の充填位置S2から充填する。白色ABS31に高温の透明ABS32が触れることで白色ABS31に圧力Pが加えられるが、窓枠部365に図示しない傾斜面部が設けられているので、透明ABS32による圧力は2つの分力に分散される。さらに、辺部555bの中央部が幅広に形成されているので、で圧力Pは分力P4と分力P5に分散され、透明部555に加わる圧力が軽減される。
以上説明したように、透明部550と不透明部560との境界部を構成する延在部555及び窓枠部(図示せず)に傾斜面部を設け、さらに対向する辺部555a,555bの中央部を幅広にしたので、成形時に不透明部に加わる圧力が分散されるため、表側筐体540の変形や破断などを防止することができる。このようなことから、本実施形態の表側筐体540は、前述した実施の形態1〜4と同様に、透明部550や不透明部560の変形や破断などを防止することができる。
なお、本実施形態では、図6に示した実施形態1の透明部50及び不透明部60と同様に、表側筐体540を表側から見たとき、透明部550の延在部555が不透明部560の窓枠部565を覆うようにしているが、図7のように逆の関係にしてもよい。
また、以上に説明した各実施の形態の構成要素を適宜組み合わせて、自由にリモートコントローラを構成することができる。さらに、このようなリモートコントローラは、給湯装置としての給湯機や給湯器に限らず、エアコン、扇風機、テレビその他の機器のリモートコントローラに適用できる。
10 ボックス、40,240,340,440 表側筐体、
50,250,350,450 透明部、51,251,351,451 透明本体部、
55,255,355,455 延在部、
55a,255a,355a,455a 傾斜部、
60,260,360,460 不透明部、61,261,361,461 窓形成部、
65,265,365,465 窓枠部、
65a,265a,365a,465a 傾斜部、468 突出部、
100 給湯機用リモコン。

Claims (7)

  1. 所定の制御対象を遠隔制御するための制御装置と上記遠隔制御のための表示装置とを収容する筐体を備えたリモートコントローラであって、
    上記筐体は、第1の筐体部と第2の筐体部とを有し、上記第1の筐体部と第2の筐体部とが組み合わされて箱状にされ上記制御装置及び上記表示装置を収容するものであり、
    上記第1の筐体部は、光不透過部と光透過部とを有し、
    上記光不透過部は、光が透過しない光不透過材料で形成され、窓形成部と窓枠部とを有し、
    上記窓形成部は、上記表示装置の表示領域を視認するための窓を形成するものであり、
    上記窓枠部は、上記窓形成部の内周部に上記窓形成部と一体に窓枠状に設けられたものであって、上記内周部から上記窓枠部の中心部に向かう方向である中心方向に傾斜した傾斜面部を有し上記中心方向と直交する方向の厚さが上記内周部から上記中心方向に向かうに従い薄くなるようにされたものであり、
    上記光透過部は、光が透過する光透過材料で形成され、光透過本体部と延在部とを有し、
    上記光透過本体部は、板状のものであり、
    上記延在部は、上記光透過本体部の外周部から上記光透過本体部の延在方向に延在されたものであって、上記外周部から上記延在方向に傾斜した傾斜面部を有し上記延在方向と直交する方向の厚さが上記外周部から上記延在方向に離れるに従い薄くなるようにされたものであり、
    上記窓枠部の傾斜面部と上記延在部の傾斜面部とが、上記延在方向と直交する方向に重なるとともに接するようにして、上記光透過部材が上記窓枠部に配置されたものである
    リモートコントローラ。
  2. 上記窓枠部の上記傾斜面部は、上記中心方向を基準にしてその傾斜角度がプラスマイナス45度以内にされたものであり、
    上記延在部の上記傾斜面部は、上記延在方向を基準にしてその傾斜角度がマイナスプラス45度以内にされたものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のリモートコントローラ。
  3. 上記窓枠部は、上記傾斜面部として上記中心方向を基準にしてその傾斜角度がマイナスの角度である第1の傾斜面部とその傾斜角度がプラスの角度である第2の傾斜面部とを有するものであって、この第1及び第2の傾斜面部により形成された突状部を有し、上記延在部は、上記傾斜面部として上記延在方向を基準にしてその傾斜角度がプラスの角度である第1の傾斜面部とその傾斜角度がマイナスの角度である第2の傾斜面部とを有するものであって、この第1及び第2の傾斜面部により形成された溝形成部を有し、上記窓枠部の上記突状部と上記延在部の上記溝形成部とが嵌合されたものである
    または上記窓枠部は、上記傾斜面部として上記中心方向を基準にしてその傾斜角度がプラスの角度である第1の傾斜面部とその傾斜角度がマイナスの角度である第2の傾斜面部とを有するものであって、この第1及び第2の傾斜面部により形成された溝形成部を有し、上記延在部は上記傾斜面部として上記延在方向を基準にしてその傾斜角度がマイナスの角度である第1の傾斜面部とその傾斜角度がプラスの角度である第2の傾斜面部とを有するものであって、この第1及び第2の傾斜面部により形成された突状部を有し、上記窓枠部の上記溝形成部と上記延在部の上記突状部とが嵌合されたものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリモートコントローラ。
  4. 上記光不透過部は、上記窓形成部の上記窓枠部近傍または上記窓枠部に上記中心方向と直交する方向に突出する突出部が形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリモートコントローラ。
  5. 上記光透過部は、上記光透過本体部の上記延在部近傍または上記延在部に上記延在部の延在方向と直交する方向に突出する突出部が形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のリモートコントローラ。
  6. 上記光透過本体部は、長方形状であり、
    上記延在部は、上記光透過本体部を挟んで対向する2組の辺部を構成するものであって、、上記2組の対向する辺部のうちの一方の組の対向する辺部はその対向する方向と直交する方向の両端部から中央部に向かうに従い上記対向する方向に幅広にされたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のリモートコントローラ。
  7. 上記第1の筐体部は、上記光不透過材料および上記光透過材料を用いた2色成形によって上記光不透過部および上記光透過部を形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のリモートコントローラ。
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