JP5373566B2 - 生物要素検出用チップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロエレクトロニクスの分野に関し、特に少なくとも1つの生物要素検出用のチップを備えたマイクロエレクトロニクス装置の分野に関する。
本発明は、生物マーカー等の生物要素を検出するためのトランジスタを、ゲートを備えた従来のトランジスタと共に1つの同一の基板上に共集積することを可能にする。
本発明は特に、1つの同一基板上に、生物要素を検出するための少なくとも1つの回路と、測定を処理するための1つ以上のその他の回路とを備えた少なくとも1つのマイクロエレクトロニクス装置の製造方法に関する。
本発明はまた、医療事前診断または医療診断の自動測定を可能にする電子チップの製造方法に関する。
チップ上で生物分子を検出する装置の製造が知られている。
特許文献1には、DNA、化学物質及びイオンなどの生物要素を検出するために使用される生物検出チップが記載されている。
チップはSOI基板上に製造され、それぞれの型のトランジスタのP型及びN型ドープ領域の界面に形成されたPN接合によって絶縁された従来のNMOS及びPMOSトランジスタを備えている。
前記装置の電気的検出感度は不十分である。
前記チップは、コンピュータによって処理されるよう意図された測定信号の伝達を可能にするアンテナが設けられたワイヤレス伝達手段を備える。
非特許文献1には、生物検出トランジスタを備え、ナノメートルサイズのSIチャネル形態のチャネルを備えた装置が記載されている。
前記装置において、チャネルは、金属コンタクト上にランダムに分布したナノワイヤの形態である。化学気相成長法によってナノワイヤを製造する方法が示されている。この方法では、チャネルを正確に分布させることができない。また、前記方法で得られたナノワイヤは、長さ及び直径の制御が困難であり、異なるチャネルの電気的特性の間への分散を形成する。
非特許文献2にも、半導体ナノワイヤを使用して生物要素を検出する半導体部品の製造方法が記載されている。この方法は、配列ナノワイヤを得ることができる“超格子ナノワイヤパターン転写”すなわちSNAPと称される。
非特許文献3には、生物要素を検出するためのトランジスタのナノチャネルを製造する別の方法が記載されている。
特許文献2には、生物要素の検出回路が設けられたマイクロエレクトロニクス装置の製造方法が開示されている。
前記回路を検出するトランジスタの製造を実施するのは困難である。
欧州特許出願公開第1557884号明細書 米国特許出願公開第2008/0108164号明細書
Patolsky, G.Zheng, C.M.Lieber,"Fabrication of silicon nanowire devices for ultrasensitive, label−free, realtime detection of biological and chemical species", Nature protpcpls, 2006, vol.1, No4,pp.1711−1724 Y.L.Bunimovich, Y.S.Shin, W.S.Yeo, M.Amori,G.Kwong, J.R.Heath、 "Quantitative real−time measurements of DNA hybridization with alkylated non−oxidized silicon nanowires in electrolyte solution", Journal of American Chemical Society, 128, pp.16323−16331 E.Stem, J.F.Klemic, D.A.Routenberg, P.N.Wyrembak, D.B.Turner−Evans, A.D.Hamilton, D.A.LaVan, T.M.Fahmy, M.A.Reed, "Label−free immunodetection with CMOS−compatible semiconducting nanowires", Nature, vol.445
従って、生物要素検出用トランジスタを備えたマイクロエレクトロニクス装置を製造するための新規の方法が必要である。
本発明は、生物要素を検出するための少なくとも1つの回路を備えたマイクロエレクトロニクス装置の製造方法であって、
a)それぞれが少なくとも1つのゲート誘電体上に少なくとも1つのゲート材料を含有する少なくとも1つの層の形状を成し、チャネル領域上に位置する少なくとも1つのゲートを備えた複数のトランジスタを基板上に形成する段階と、
b)前記トランジスタのうちの1つ以上のいわゆる“第1型トランジスタ”からそれぞれのゲートの少なくとも一部を除去する一方で、前記トランジスタのうちの1つ以上のその他のいわゆる“第2型トランジスタ”のそれぞれのゲートを保護する段階と、
c)前記第1型トランジスタのチャネル領域に対向する表面(S)上に生物受容体を結合またはグラフトさせる段階と、
を含む方法に関する。
生物プローブとも称される生物受容体は、例えばDNA、オリゴヌクレオチド、タンパク質、酵素、または抗体の形態であり得る。
結合またはグラフトは、有機層を介して、または有機リンカーを使用して得ることができる。
従って、前記表面上に形成される有機層または有機リンカーは、そこに結合またはグラフトされる生物受容体または生物プローブに応じて選択される。
例えば、
−求電子生物受容体が結合される求核有機層、
−求核生物受容体が結合される求電子有機層、
のような組み合わせが使用され得る。
“トランジスタ”とは、いわゆる“ソース”領域といわゆる“ドレイン”領域との間に“チャネル”と称される少なくとも1つの半導体領域を備えた半導体型の電子部品を意味するものであり、チャネル領域を流れる電流を制御するための手段である。
第2型トランジスタでは、チャネルの導電性を制御するための手段がゲートを備える一方で、第1型トランジスタでは、チャネルの導電性を制御するための手段が、検出される生物要素(またはマーカー)とリンクまたは連結するよう意図された生物受容体(プローブとも称される)を備える。生物要素(マーカー)が存在するか否か及びその量に依存して、第2型トランジスタのチャネルの導電性が変化するようになっている。
本発明の方法によって、例えば論理制御回路及び/または信号処理のために設けられた従来の構造を有する第1のトランジスタと、生物検出のための第2のトランジスタとを1つの同一基板上に、共集積することが可能となる。
段階c)で結合される生物受容体は、任意で封入層中に配列され得る。これによって、分子結合の安定性が向上し、多くの受容体を備えた装置を使用することが可能となる。
生物受容体は、検出される1つ以上の生物マーカー、すなわち少なくとも1つのタンパク質または抗体、もしくは少なくとも1つのウイルス、もしくはオリゴヌクレオチドまたはDNAと親和性を有するように選択される。
前記方法は段階a)と、段階b)との間に、
−前記トランジスタを被覆する少なくとも1つの絶縁材料を含有する少なくとも1つの層を堆積する段階と、
−第1型トランジスタのそれぞれのゲートの上面が露出されるように、前記絶縁材料の層に1つ以上の穴を形成する段階と、
−絶縁材料に対して選択的にエッチングされることができるように選択されたゲート材料を使用して穴を充填する段階とを含み得、この充填によって、前記第1型トランジスタのゲートの上面上に前記所定材料のブロックがそれぞれ形成されるようになり、前記方法がさらに、段階b)で行われる前記除去より前または同時に前記ゲート材料を除去する段階を含み得る。
充填材料としてゲート材料を選択することによって、段階b)でゲートを少なくとも一部除去する段階を容易にし、任意で1回で除去を行う。
穴の底部の表面は、第1型トランジスタのゲートの上面の表面より大きくてよい。
これによって、ゲートより大きな寸法を有する前記所定材料のブロックを形成することが可能となるため、後に少なくとも部分的にゲートを除去することが望ましい場合に、いかなる配列の問題も解決することができる。
前記所定材料で前記穴を充填した後に、1つ以上の絶縁層を形成することが可能であり、1つ以上の金属相互接続レベルは前記第2型トランジスタに対向しており、第1型トランジスタとは反対に、前記方法は、前記所定材料のブロックを露出させるように前記絶縁層に1つ以上の開口部を形成する段階と、前記所定材料を除去する段階と、前記開口部を通じて行われる段階b)でのゲート材料を除去する段階とをさらに含み得る。
第1の実施可能形態によると、ゲートは段階b)で完全に除去され得、受容体分子は第1型トランジスタのチャネル領域上に結合されている。
第2の実施可能形態によると、ゲートは、ゲート誘電層を露出させるように段階b)で部分的に除去され得、受容体分子は第1型トランジスタのゲート誘電層上に結合されている。
前記方法は、段階c)の後に、検出される生物要素または生物マーカーを運ぶことを目的とした少なくとも1つの液体で開口部を充填する段階をさらに含み得る。
本発明は、
−少なくとも1つの半導体チャネルを含む複数のトランジスタと、チャネル領域に対向する表面またはチャネル領域上も結合された1つ以上の生物要素を受容することが可能な生物受容体と、を備えた生物要素を検出するための少なくとも1つの検出回路と、
−それぞれが、ゲート誘電層の少なくとも1つの層上に少なくとも1つのゲート材料で少なくとも1つの層を形成している少なくとも1つのゲートを備え、前記ゲートがチャネル領域上に位置している別の複数のトランジスタと、
を1基板上に備えたマイクロエレクトロニクス装置の使用を可能にする。
生物受容体は、有機層または有機リンカーを介して、チャネル領域上または前記ゲート誘電層上に結合され得る。
生物受容体は、封入層中に配置されることも可能である。
生物受容体は、少なくとも1つのタンパク質、または少なくとも1つのウイルス等少なくとも1つの生物マーカーを受容するよう設計され得るかまたはヌクレオチドを含み、DNAを受容するように設計され得る。
装置は、
−前記検出回路によって実施される1つ以上の測定データ及び基準値または基準値の範囲のデータを記憶するために設けられた記憶手段と、
−1つ以上の測定結果を1つ以上の基準値または基準値の範囲と比較するために設けられた比較手段と、
を前記基板上にさらに備え得る。
装置はまた、前記基板上に、検出回路によって測定された測定結果と基準値との差異を検出するための手段を備え得る。
従って本発明のマイクロエレクトロニクス装置は、少なくとも部分的に医療診断の実施に適応され得る。
本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。 本発明による方法を使用して形成されたトランジスタの実施例を示すものである。 本発明による方法を使用して形成されたトランジスタの実施例を示すものである。 本発明による方法を使用して形成されたトランジスタの実施例を示すものである。 受容体分子を結合またはグラフトするための方法の特殊な実施例を示す。 生物要素を検出するためのチップの実施例を示す。 HIVを検出するために使用されたマーカーの量を示す曲線の例を示す。
本発明は、添付の図面を参照して、単に示唆する目的で与えられ限定するためのものではない実施形態の説明を読むことによってよりよく理解されるだろう。
図1A〜1Oは、生物要素の検出のために設けられた半導体部品と、検出トランジスタによって得られた電気信号の処理のために設けられ得る制御ゲートを備えたトランジスタとを1つの同一基板上に備えた本発明による装置の製造方法の1実施例を示す。
図2A〜2Cは、本発明による方法を使用して形成され、生物要素を検出するために設けられたトランジスタの実施例を示し、図2Aにおけるトランジスタは、チャネル領域に対向して付着した同一の受容体分子を含み、図2Bにおけるトランジスタは、チャネル領域に対向して付着したいくつかの異なる受容体分子を含み、図2Cにおけるトランジスタは、封入層中に受容体分子を含む。
図3は、生物要素を検出するよう意図されたトランジスタのチャネルに対向する領域上に、少なくとも1つの求核基を有する受容体分子を結合またはグラフトさせる方法の特殊な実施例を示す。
図4は、生物要素を検出するための少なくとも1つの検出回路と、生物要素の検出回路によって検出された信号を処理するための少なくとも1つの処理回路とを備えた生物要素を検出するためのチップの実施例を示す。
図5は、時間に応じてHIVの検出のために使用されたマーカーの量を示す曲線の例を示す。
容易に図面を同時に参照することができるように、異なる図面における類似または同等の部分には同一の参照符号が付されている。
図面を読みやすくするために、図面中に示された異なる部分は、必ずしも均一な縮尺で示されているわけではない。
本発明による生物要素またはマーカーを検出するための少なくとも1つの検出回路と、測定信号を処理するために設けられた例えば少なくとも1つの論理回路の形態である少なくとも1つのその他回路と、を備えたマイクロエレクトロニクス装置の製造方法の1実施例について、図1A〜10(これらの図中において、検出回路及び論理回路を製造するための装置の部分は、破線で区切られている)とあわせて説明する。
本方法の開始材料は、例えばSi等の半導体材料である薄膜半導体層102でそれ自身が被覆された、例えばSiOである絶縁層101で被覆された、例えばシリコンである半導体キャリア100で形成されるSOI(semiconductor−on−insulator)型基板であり得る。
次に、活性トランジスタ領域104a、104bが薄膜半導体層102中に形成される。これは、少なくとも1つのフォトリソグラフィー段階に続いてエッチングを使用することで実施されることができる。リソグラフィーは、例えばUVビームまたは電子ビームを使用して実施されることができる。このフォトリソグラフィーの間に、樹脂マスクを形成する段階、その後トリミングによって樹脂マスクを減少させる段階を実施することができる。
活性領域は、5から50ナノメートルの間の臨界寸法Wを有して形成されることができ、例えば40ナノメートル程度等例えば数十ナノメートル程度である。
活性領域104aの中には、生物マーカー、DNA、タンパク質、ウイルスなどの生物要素を検出するために設けられる特定の半導体部品が適用されるものもある。これら特定の半導体部品はトランジスタと称され、以下の説明において“第1型トランジスタ”とされる。
その他の活性領域104bは、特に1つ以上の信号処理回路のトランジスタである第2型トランジスタ用に設けられる(図1A)。
次に、活性領域104a及び104b上に、SiO等の少なくとも1つのゲート誘電材料層132に続いて、ポリシリコン等の少なくとも1つのゲート材料層134を堆積させることによって、ゲートのスタックが形成される(図1B)。
次に、ゲート材料層134及び誘電材料層132中にパターンが作製され、それぞれ第1型及び第2型トランジスタのゲート電極のパターン135、136が形成される(図1C)。これらのパターンは、例えば少なくとも1つのフォトリソグラフィー段階、続いてエッチングを使用して形成され得る。
その後、例えばゲート135、136のそれぞれの側に位置する活性領域104a、104bのいくつかの部分に埋め込む少なくとも1つの段階を使用して、ソース及びドレイン領域をドープする段階を実施することができる。
その後、例えばSiである誘電材料層137が堆積され、ゲート135、136の側壁に対する絶縁領域を維持するようにエッチングが施され(図1D)、これらの絶縁領域は、それぞれ第1型トランジスタ及び第2型トランジスタのためのスペーサー139a、139bを形成する(図1E)。
第1型トランジスタのゲート135は、少なくとも部分的に除去されるよう設計され、生物要素を検出するための特殊なトランジスタを形成する。
例えばSiOである絶縁材料層141は、その厚さが誘電層132の厚さよりも厚くてよく、全てのトランジスタを被覆するように堆積される。絶縁材料141の堆積は、適合堆積(conforming deposit)であり得る。その後、例えば化学機械研磨(CMP)を使用して絶縁材料層141の研磨を実施することができる(図1G)。
続いて、生物要素を検出するために設けられた第1型トランジスタのゲート135を露出させるために、絶縁層141中に1つ以上の穴143が形成される。
1つの可能性によると、それぞれが第1型トランジスタの少なくとも1つのゲート135を露出させる数個の穴143を形成することができる。
別の可能性によると、第1型トランジスタのゲート135のセットである数個のゲートを露出させるただ1つの穴143を形成することもできる。
形成された穴143は、所定の寸法であり、特に、ゲート135の上面全体が露出するように、第1型トランジスタのゲート135の上面より広く広がり得る。
これによって、考えられるゲートパターンに対するずれの問題が解決され得る。
例えば穴143は、フォトリソグラフィー、続く絶縁層141のエッチングによって形成され得る(図1H)。
その後、絶縁層141の材料に対して選択的にエッチングされるように選択された所定の材料144で穴143は充填される。
所定の材料144は、ゲート電極135、136を形成するために使用された材料と同一であり得る。この場合、続く所定の材料及びゲート135の除去を同時、または同一のエッチング段階の間に行うことが可能となり、続く第1型トランジスタのゲート135の除去を容易にする。
所定の材料144は、例えばポリシリコンであり得る。その結果、材料144のブロック145が、第1型トランジスタのゲート135の上部に形成される。
材料144は、穴143の開口上に影響を及ぼさないように堆積され得る。この場合、絶縁層141の上面の上部の領域に位置する余分な材料144を除去するために、例えばCMPを使用した研磨段階を実施することができる。材料144におけるブロック145は、第1型トランジスタのゲート135の上部に維持される。
これらのブロック145は、これらがその上に配置されるゲート135より大きな臨界寸法を有し得、特に、同一面に沿って測定されたゲート135の表面より大きな基板の主面(基板を通過し、図1Jにおける直交基準[0;i;j;k]の面[0;i;j]に平行な面として画定された基板100の主面)に平行な表面を有する(図1J)。
次に、特に第2型トランジスタでは、1つ以上の多層相互接続レベルN、…、Nが形成される。各相互接続レベルは、例えばSiOである少なくとも1つの絶縁層中に形成され、この絶縁層を通過する1つ以上の垂直導体素子147(すなわち、基板の主面に直交する)を備える。垂直導体素子147は、例えばWにあり得、通常“バイアス”147と称される。各相互接続レベルはまた、たとえばAlCuである1つ以上の水平導電ライン149(すなわち基板の主面に平行である)の形を成している(図1K)。
次に、第1型トランジスタに対して、第1型トランジスタの上部に形成された材料134のブロック145が露出されるように、異なる相互接続レベルN、…、Nが形成される絶縁層C、…、Cにおいて1つの開口部153または数個の開口部153が形成される。
開口部153は、絶縁層141における開口部143を形成するために使用したマスクと同一のマスクを使用した少なくとも1つのフォトリソグラフィー段階を含む方法を利用して任意で形成され得る。
開口部153は、絶縁層141に既に形成された開口部143と同一の形状であり得る(図1L)。
次に、材料134におけるブロック145及びゲート材料134における第1型トランジスタの少なくともゲートパターン135の部分は、例えばゲート材料134をエッチングすることによって除去され得る。このエッチングは、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)を使用して実施することができる(図1M)。
第1実施形態(図示せず)によると、ゲート材料の薄さは任意で維持され得る。ゲート材料の維持される厚さは例えば、5ナノメートルから300ナノメートルであり得、例えば第1層134の厚さより少なくとも薄い。
第2実施形態(図1M)によると、第1型トランジスタのゲート誘電領域132を露出させるようにエッチングが実施され得る。誘電材料132は、例えばHFエッチングを使用して少なくとも部分的に除去され得る。
誘電材料132は、例えば数オングストロームから10ナノメートルの厚さを維持するように、任意で部分的にエッチングされ得る。
1変形例によると、活性領域104aが露出されるように、誘電材料の総厚さ132は、例えばHFエッチングを使用してその後除去され得る。
その後、表面Sは、生物受容体Mrが結合またはグラフトされる結合層155で化学的に機能化される。生物受容体Mrは、それら自体が表面Sに結合する一連の結合リンカーを介して結合またはグラフトされ得る。
生物受容体のグラフトまたは結合に先立って、例えばアセトン/エタノールで洗い流すことによって第1型トランジスタのスペーサー136aとチャネル領域の反対側との表面Sを洗浄する段階が行われ得る。その後、例えば親水基等の酸素官能基を生じさせるためにこの表面Sの活性化を実施することができる。この活性化は、例えばBrown型またはCaro型の湿式法または例えばOプラズマ等の乾式プラズマを使用して実施することができる。
表面Sを化学的に機能化することによって、結合層155が形成されるかまたは結合リンカーが生物受容体Mrを受容するようになる。
結合層155は、1ナノメートルから数十ナノメートルの間の厚さを有し得る。結合層155(または結合リンカー)は、有機種であり得る。
1可能性によると、層155に結合する生物受領体Mrが求電子性である一方で、層155は求核性となるよう設計され得る。
この場合、結合層155は、1つ以上のアミン、オキシアミン、アルコール、チオール機能または基等の1つ以上の求核機能または基を有し得る。
別の実施例によると、層155に結合する生物受容体Mr求核型である一方で、層155は求電子性となるよう設計され得る。
特に機能化される領域は、第1型トランジスタのチャネル領域に面する領域であり、ゲート誘電材料132の厚さが維持される場合はゲート誘電材料であり得、ゲート材料134の厚さも維持される場合は任意でゲート材料134であり得る。
生物受容体Mrは、結合層155または結合リンカーを介して表面Sに結合する生物分子であり、生物要素を検出する特異親和性を有し、“生物マーカー”とも称される。
生物受容体は、例えば少なくとも1つのタンパク質、または抗体(例えばPSA、TSH型)または少なくとも1つのウイルス(例えばインフルエンザ)等少なくとも1つの生物マーカーを受容するよう設計され得るかまたは、ヌクレオチドを有してDNAを受容するよう設計され得る。
生物受容体は、例えばオリゴヌクレオチド(15〜80塩基)、またはPCR成分すなわち数百から数万の塩基対のDNA鎖、またはタンパク質、または抗原を検出するための抗体、または生物親和性を許容する少なくとも1部位を備えた抗体の断片であり得る。
受容体の機能化は、第1型トランジスタの活性領域104aの直上または上部または反対側の領域、特にトランジスタチャネル領域として作用することを目的とする第1型トランジスタの領域の直上または上部または反対側の領域において前記表面S上に形成された有機層または有機リンカー上に生物受容体を結合またはグラフトさせることによって実施することができる。
図1Nにおいて、生物受容体Mrが結合またはグラフトされる結合層155を有する表面Sの機能化は、誘電領域132上でなされる。
別の可能性(図2A)によると、生物受容体Mrが結合またはグラフトされる結合層155を有する表面Sの機能化は、ゲート誘電材料132及びゲート材料134が第1型トランジスタのスペーサー139a間で完全に除去された場合、任意で第1型トランジスタのチャネル領域の表面上で直接実施され得る(図2A)。
従って、生物プローブとも称される生物受容体は、チャネル半導体領域上または任意でゲート誘電材料の領域上に固定され得る。
前記方法によって形成された生物要素を検出するための半導体部品の機能化は、チャネル半導体領域の上または対向して形成された受容体分子上に位置するよう意図された生物要素の存在及び量に関して、半導体チャネルの導電性の変動に依存する。
1特定の実施形態によると、生物受容体Mrは、DNAを受容するように設計または使用され得る。この場合、生物受容体Mrは、オリゴヌクレオチド、PCR産物、またはDNA断片を含み得る。
生物プローブMrは、たとえば数オングストローム、または数オングストロームから百ナノメートルの間の厚さを有し得る層の形態で表面S上に位置し得る。
生物プローブMrの層は、任意で例えば1nmから10nmの厚さを有し得、生物受容体のいくつかの下位層を形成し得る。
生物プローブまたは受容体分子は、表面Sに共有結合するかまたは吸着され得る。1以上の共有結合を介した前記分子との結合により、向上したロバスト性が得られる。
前述のように、受容体分子Mrは少なくとも1つの特定の化学リンカーを介して表面Sに結合され得、生物プローブの結合及び/または生物プローブの受容体領域と有機リンカーとの間の剛性、導電性等の有機/無機界面の特性の適応を容易にし得る。特定の化学リンカーが生物プローブと結合するよう意図されている場合、共有結合または例えば疎水型または分子間力型の相互作用等の静電相互作用を形成するように、これらのリンカーは生物プローブと反応することが可能な化学的機能を有する。例として、“リンカー”と“生物プローブ”との間の共有結合は、例えばアルキン基とアジド基との反応から例えば以下の種類:C−N、C==N(イミン)、C−O、アミド、エステル、トリアゾールのいずれかの結合を形成し得る。
生物プローブMr及びそのリンカーは、プローブが表面Sに結合できるように適応された化学基を含む。
表面SがSiO、Si、TiO等の誘電材料である場合、使用される生物プローブMrまたはリンカーは、例えば−SiH3、R−SiX3、R2SiX2、R3SiX(Rは炭素基であり、Xはハロゲンまたはアルコキシ型の脱離可能な基、またはリン酸塩またはホスホン酸塩である)等のシラン基を有し得る。
結合がなされた表面Sが、シリコン等の半導体材料である場合、受容体Mrを結合させるために、使用され得る官能基は、例えばアルケン、アルキン、アルコキシ、フェノール、ジアゾニウム、及びハロゲン化物基を使用したSi−CまたはSi−O結合を含み得る。
受容体層の種類に応じて、例えば1ナノメートル程度の薄い層及び100ナノメートル程度の厚い層、単層または多層を形成することが望ましく、生物プローブの結合は別に実施されることができる。
単層及び/または薄い層を形成することが望ましい場合、任意で1つ以上の触媒存在下で、例えば結合される分子、すなわち生物プローブMr及び/またはリンカーを含有する溶媒に表面Sを浸漬させることによって形成することができる。
例えばI.R.Peterson,“Langmuir Blodgett Films”J.Phys.D23,4,(1990)379−95に記載されたようないわゆる“ラングミュアーブロジェット”法を使用することも可能である。
求核基を有する受容体を結合させる方法の第1実施例を図3と関連して示す。
求核基を有する受容体を結合させるためには、まず第1に、グラフティングが実施される表面を活性化させなければならない。
例えばトルエン等の無水溶媒におけるシラン化は、エポキシド基の獲得につながり得る。このシラン化によって、求核基を有する受容体分子と反応性を有する表面上にエポキシド型の官能基を得ることができる。
その後、受容体分子は固定され、不可逆的に結合される。この不可逆的固定は、酸、塩基または中性媒体における求核基でエポキシド鎖を開くことによって得られる共有結合を形成することによってなされ得る。
エポキシド基をジオールを経てアルデヒド基に変換し、生物分子と結合させることも可能である。
この第2手段は、より多くの段階を含むが、使用前に表面を安定な状態(ジオール)に維持することが可能となる。
例えば受容体分子MrがDNA鎖を受容するよう意図されているような結合方法の第2実施例によると、まず第1に、エポキシド基を得て、受容体プローブを固定するように、表面Sは化学的に調製される。本実施例において、受容体プローブは核酸フラグメントの形態である。
エポキシド基は、例えば圧電ヘッドを備えたロボットを使用した堆積によって形成され得る。プローブは、相補的標的とハイブリッド形成される。
例えばNH基によって修飾されたオリゴヌクレオチドは、圧電ヘッドを備えたロボットを使用して、0.3MのNaHPO等の食塩水において例えば10tM程度の濃度で堆積させることができる。堆積される液適量は、例えば数百ピコリットル程度であり得る。
例えば約15時間の反応時間の後、そこに結合されることが望ましいが表面と反応しなかった余剰のプローブを除去するために洗浄が施される。この洗浄は、例えば水、及び0.3MのNaHPOの塩基溶液、及び/または例えば0.1M程度の濃度のNaBH4含有還元溶液において実施され得る。
受容体プローブはその後、約数fMから数μMの間で変化し得る濃度で、例えば20merの相補的標的によってハイブリッド形成される。
前記方法を使用して形成されたトランジスタは、標的をグラフトすることによってDNA鎖を受容した後に、静電気環境における電荷にさらされるチャネル領域のコンダクタンスまたはコンダクタンスの変動を測定することによって、荷電標的DNA鎖の検出を実施するために使用することができる。
図1A〜1Nとあわせて上記で説明したようなマイクロエレクトロニクス装置の製造に戻ると、生物プローブMrは“スポッティング”として知られている技術を使用して堆積されることもできる。
1可能な実施によると、異なるプローブ、すなわち生物受容体Mr1、Mr2、Mr3の異なる分子が1つの同一のチャネル領域に対向して結合され得る(図2B)。“スポッティング”法を使用すると、例えば異なるプローブMr1、Mr2、Mr3を1つの同一基板上の異なる箇所に堆積させることが可能である。
生物受容体Mrは、拘束されない状態であるかまたは別の可能性によると(図2C)、ゾルゲルまたはポリマー型の材料であり得る“マトリックス”層と称される数ナノメートルから数百ナノメートルの間の厚さを有する層157中に封入されるかまたは被覆され得る。その形成に応じて、流体が侵入できるようにこの材料は多孔性であり得る。
例えばポリマーである厚い封入マトリックス157は、浸漬及び回収段階を含むゾルゲル法、またはスピンコート法、または層状コート、またはスプレーを使用して形成することができる。マトリックス157における前記封入によって、より高い分子表面密度を有するトランジスタを使用することが可能になる。マトリックスがない場合、例えば1,000分子/μm程度の密度を得ることができる。封入がある場合、例えば100,000分子/μm程度の密度を得ることができるため、検出システムの感度及び/またはロバスト性が向上する。
受容体分子Mrが機能化されるとすぐに、開口部153を通して流体、特に液体例えば緩衝溶液を加えることができる。前記液体は、分析される生物要素を受容または包含するよう意図され、生物受容体によって受容されることができる(図1O)。
封入は、例えば検出回路上部に被膜を形成することによって検出回路の周りに形成することができる。
特に流体、例えば生物緩衝溶液を密封することができるように、密閉封入が形成され得る。
密閉は、接着剤、例えばUV活性型接着剤を使用したシルクスクリーン印刷によって施され得る。前記密閉方法は、生物要素の受容体分子Mrを劣化させ得る高温の方法を使用しないことが可能となる。
生物マーカーを運ぶ目的の生物流体を循環させ、受容体分子Mrを有する第1型トランジスタの領域S上に配置させるために、例えば100μm程度の内径を有するガラス毛管が装置内に設けられ得る。
この説明した方法によって、生物検出のための特殊なトランジスタ及び生物要素を検出するトランジスタによって得られた信号を処理するために設計され得るゲートを有するトランジスタの両方を1つの同一基板上に備えた装置の実装が可能となる。生物要素を検出するための特殊なトランジスタは、半導体チャネルと、チャネルに対向する表面に結合された受容体分子とを備えた部品であり、チャネルの導電性は受容体分子上に存在する生物要素に関連して変動する。
前述のような方法によって、マイクロエレクトロニクス装置、特に診断、事前診断または医療診断の一部を実施するためのチップの使用が可能となる。図1A〜1Nを参照して説明した種類のマイクロエレクトロニクス法を使用して製造した生物要素を検出するためのチップの1実施例を図4に示す。
チップは、生物要素及び特に生物マーカー(図1A〜1Nとあわせて説明したようなもの)を検出するためのトランジスタを備えた回路または生物検出モジュール200を備える。この検出モジュールは、検出回路によって供給された電気信号を処理するための回路220またはモジュール220へと電気測定信号を供給するためのものである。この回路は、測定結果をデジタルデータに変換するために、検出された信号を読み取り、測定されたデジタルデータがその後処理されるように設計され得る。特に、増幅、比較、アナログ−デジタル変換フィルター等の処理が実施され得る。モジュール220は、生物検出トランジスタのコンダクタンスにおける変動を検出するように設計され得、このコンダクタンスにおける変動は、増幅された後に、2値デジタル信号を送ることができるコパレータを介してOTPレジスタを利用して決定された閾値と比較される。
この情報は、診断の一部を実施し、“タイマー(TIMER)”として知られているシーケンサーモジュール230をプログラミングすることによって固定された規定時間の後に、分子Xの濃度が規定の閾値を超過しているか否かを判断するために使用され得る。このタイマー230は、特に生物検出モジュール210、モジュール220及び少なくとも1つのメモリ240に時間基準を与えるために備えられる。
タイマー230は、検出の順序、測定の回復及びその記憶を管理することを目的とする。前記順序は、実施される診断の用途及び種類に応じて調整される。
データメモリ240は、モジュール220から送られた測定データを保存するために設けられることができる。
プログラムメモリモジュール250または例えば一回限りプログラム可能なOTP等のプログラム可能なレジスタ250もまた設けることができる。前記モジュールは、記録された基準値または記録された基準値の範囲を含み得る。記録された基準値は例えば検出される生物マーカー等の生物要素の基準量であり得る。
チップの各ブロックは、測定の時間基準または測定の順序を実施される診断に適応させるように、モジュール250を介してプログラムされたタイマー230を介して、稼動または停止した状態で配置され得る。診断または第1測定または測定の第1シリーズに必要な時間が経過すると、タイマー230は測定処理モジュール220を作動させ、メモリ240において測定、処理されたデータの記憶を始動させる。
電源レギュレータ260は、例えば電池によって供給される例えば2.5ボルトまたは3.3ボルトに達することが可能な第1電圧を、異なるモジュール210、220、230、240の技術に適応する例えば1.8ボルト程度の電圧である第2電圧に変換することができる。さらに、一般的にベンチトップ供給または安定共有といわれる外部電圧源を使用することも可能である。
コネクタ270は、電源レギュレータ260と1つ以上のその他のモジュールとの間、例えばレギュレータとメモリ240、250との間に設けられ得る。
コネクタ270は、例えばメモリ240の内容を読み取るために、回路を外部と接続するかまたはOTPレジスタ250をプログラムするかまたは回路に電力を供給するために設けられ得る。
ディスプレイ装置290をチップ上に設けることも可能である。
既定の時間または期間Tの後、1つ以上の生物マーカーの存在の測定が実施され得る。
1特定の用途によると、前記チップは診断または事前診断または医療診断の一部のために設けられているかまたは実施するために使用され得る。
診断または事前診断を行うために、一連の異なる試験または自動作業をチップによって実施することができる。
これらの作業において、チップは、
−検出回路によってなされた測定データの記憶と、
−レジスタ240に記憶された基準値または基準値の範囲と測定値との比較と、
を実施するように適応される。
チップはまた、検出回路によって測定された測定値と基準値との差を検出するために使用されることができる。
本発明による生物要素を検出するためのチップによって実施されることができるいくつかの操作または試験についてここで説明する。
例えば少なくとも1つの第1生物マーカーの発現を時間内に検出するために、OR型の論理演算を含む“アラートテスト”と称される試験を実施することができる。
チップは、1つ以上のプロファイルを測定するために使用され得、それぞれが検出時間にわたって検出された少なくとも1つの所定の生物マーカーの量を表す。前記プロファイルは、検出時間にわたって回収された生物マーカーまたは要素の検出量に関する一連の不連続なデータの形態であり得る。
チップはさらに、例えばこれらのプロファイルの基準または参照プロファイルとの少なくとも1つの比較を測定するために使用され得る。
その後、1つ以上のプロファイルの比較に続いて、これらの測定されたプロファイルが基準または参照プロファイルに対応するまたは近似しているか否かを示すために、“yes/no”型の試験を実施することができる。
実施された測定から算出されたデータをいくつかの既定レベルの中から例えば疾病リスクレベル指標と結びつけるために使用される“半定量”試験と称される別の型の試験を実施することもできる。
従って、チップはまた、生物マーカー等の生物要素の量と基準値の範囲との1つ以上の比較を測定し、この比較に関連して疾病リスクのレベル指標などのレベル指標を示すために使用されることができる。
半定量試験は、例えば異なるマーカーの3範囲の量値に対応する“低”、“中”、“高”の3つの異なるリスクレベルの中からリスクレベルを示すために実施されることができる。
半定量試験用のアルゴリズムの1例は、以下の通りであり得る。
−If marker_1=high OR marker_3=high, then risk_level_1=5
−If marker_1=high OR marker_2=high, then risk_level_2=high
−If risk_level_1+risk_level_2>THRESHOLD, then 診断は陽性
値の範囲は、初回診断または事前診断を判断するのに有用であり得る。
異なる疾病または病理の診断のための前述のチップの応用例を以下に示す。
第1応用例は、心筋梗塞に関するものである。
この病理の検出に使用された異なるマーカーの発現の動態の例を以下の表1に示す。
例えば、この病理の発現リスクの診断を確認するために、ミオグロビン等の初期マーカー(2〜3時間)の検出をCK−MBまたはトロポニンT及びI等の確定的なマーカーと関連付けることが可能である。
また、ミオグロビンをモニタし、既定の閾値を超過してミオグロビンレベルが増加した場合、自動的に他のマーカーのモニタに移行することができるような試験を考慮することも可能である。これによって、全てのマーカーを同時にモニタする必要がなくなり、例えばデータフローまたはチップ消費を減少させることが可能となる。
以下の表2には、初期、確定的または遅延診断に使用されることができるマーカー、及び壊死のサイズまたは再かん流の成功を判断する生物マーカーの例を示す。
第2応用例は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)検出プロセスに関する。本応用例では、3種類の異なるマーカーの検出を使用することができる。
図5には、時間に応じてHIV検出に使用されたマーカーの量を表す曲線の例を示す。
第1初期マーカーは、HIV−1 RNA(図5における曲線C1)である。
HIV−1 RNAレベルのモニタを実施することができる。このレベルが著しく上昇し、既定の閾値を超過した場合、第2マーカーAgP24(曲線2)及び任意で第3マーカーAc anti−HIV1(曲線3)のモニタを開始することができる。
第3応用例は、癌マーカーの検出である。
マーカーが“中”まで上昇した場合、癌の事実上の存在というよりむしろ良性の原因に起因し得る。
しかしながら、いくつかのマーカーが“相当量”まで上昇した場合は重要な意味を表し得る。
マーカーの量の警戒閾値を決定し、検出されたマーカーの量に応じてこれらの量を癌リスクレベルと関連付けることができる。
異なる癌病理及びそれぞれのマーカーの例を以下の表3に示す。
以下の表4は、前表に示すマーカーに関して、“強”または“中”として認定され得る増加を示す。
100 半導体キャリア
101 絶縁層
102 半導体層
110 第2型トランジスタ
120 第1型トランジスタ
132 ゲート誘電材料
134 ゲート材料
135 ゲート電極パターン
136 ゲート
137 誘電材料
139 スペーサー
141 絶縁材料
143 穴
145 ブロック
153 開口部
155 結合層
157 封入層
210 生物検出モジュール
220 モジュール
230 シーケンサーモジュール
240 メモリ
250 レジスタ
260 電源レギュレータ
270 コネクタ
290 ディスプレイ装置

Claims (8)

  1. 生物要素を検出するための少なくとも1つの回路を備えたマイクロエレクトロニクス装置の製造方法であって、
    a)それぞれが少なくとも1つのゲート誘電層上に少なくとも1つのゲート材料(134)で少なくとも1つの層の形状を成し、チャネル領域(104a、104b)上に位置する少なくとも1つのゲート(135、136)を備えた複数のトランジスタを基板上に形成する段階と、
    −前記トランジスタを被覆する少なくとも1つの絶縁材料(141)で少なくとも1つの層を堆積する段階と、
    −前記トランジスタのうちの第1のトランジスタのそれぞれのゲート(135)の上面が露出されるように前記絶縁材料(141)の層に1つ以上の穴(143)を形成する一方で、前記トランジスタのうちの1つ以上のその他の第2のトランジスタを絶縁材料(141)で被覆する段階と、
    −絶縁材料に対して選択的にエッチングされることができるように選択された前記ゲート材料(134)で前記穴(143)を充填し、充填によって、それぞれが前記第1のトランジスタのゲート(135)の上面に位置する前記ゲート材料(134)のブロック(145)が形成されることが可能となる段階と、
    b)前記ゲート材料の前記ブロックを除去し、前記第1のトランジスタのそれぞれのゲート(135)の少なくとも一部を除去する一方で、前記トランジスタのうちの第2のトランジスタのそれぞれのゲート(136)を保護する段階と、
    c)1つ以上の生物マーカー(Mr、Mr1、Mr2、Mr3)を受容することを目的とした生物受容体を前記第1のトランジスタのチャネル領域に面して位置する表面(S)上に結合させる段階と、
    を含む方法。
  2. 前記穴(143)が、前記第1のトランジスタのゲートの上面の表面より大きな表面を有する底部を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ゲート材料(134)で前記穴(143)を充填した後に、1つ以上の絶縁層を形成し、前記第2のトランジスタに面する1つ以上の相互接続金属レベル(N1、…、Nm)を形成する請求項1または2に記載の方法であって、
    前記方法が、前記第1のトランジスタに対向して、前記ゲート材料のブロック(145)を露出させるように前記絶縁層において1つ以上の開口部(153)を形成する段階をさらに含み、段階b)において前記ゲート材料を除去する段階と、前記ゲート材料を除去する段階とが前記開口部(153)を通してなされることを特徴とする方法。
  4. 前記生物受容体が、特に有機種の結合層(155)または結合リンカーを介して結合されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記生物受容体が、前記第1のトランジスタのチャネル領域(150a)上または前記第1のトランジスタの前記ゲート誘電層(132)上に形成された結合層または結合リンカー(155)を介して結合されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記生物受容体が、封入層(157)中に挿入されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記生物受容体が、少なくとも1つのタンパク質、または少なくとも1つのウイルス、または少なくとも1つの抗原等少なくとも1つの生物マーカーを受容するよう設計されているかあるいはヌクレオチドを有してDNAを受容するよう意図されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 段階c)の後に、検出される生物要素の輸送手段として作用するよう意図されている少なくとも1つの液体で前記開口部(153)を充填する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
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