JP5370667B2 - 画像形成装置及びその除電制御方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、画像形成装置及びその除電制御方法に関するものである。
一般に、電子写真方式を採用した画像形成装置では、像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写するに際して、トナーと逆極性の電界を記録材に付与するから、転写処理後の記録材にはトナーと逆極性の電荷が残留している。このような残留電荷を取り除くため、転写ローラより搬送下流側に、接触式の除電部材を設けることが知られている(例えば特許文献1及び2等)。接触式の除電部材としては、例えば導電性の微細繊維の不織布である除電布や除電ブラシ等が挙げられる。接触式の除電部材を採用した場合は、簡単な構成且つ低コストで除電作用を発揮できるというメリットがある。
特開2004−219508号公報 特開2006−276498号公報
ところで、近年は電子写真方式を採用した画像形成装置の普及が拡大しており、その用途が多方面に広がっている。特に、フルカラータイプの画像形成装置では、これまで使用されてきた以上の厚手の記録材にも、画質を維持して支障なく記録することが要望されている。
この点、坪量270〜420g/m程度の極めて厚い記録材(いわゆる超厚紙)と、坪量90g/m程度の記録材(いわゆる普通紙)とでは、厚みの差が大きく、転写処理による残留電荷(帯電)の影響も大きく異なる。例えば超厚紙は、普通紙に比べて厚みがある分、剛性が高くて腰が強い(折れ難い)ため、帯電に起因して像担持体と超厚紙とを分離できずに紙詰まり(ジャム)を招来するおそれはほとんどない。つまり、超厚紙の場合は、帯電による悪影響にさほど配慮しなくてもよい。
しかし、超厚紙の場合は剛性の高さが逆に災いし、超厚紙が除電部材に衝突・接触したときに、摩擦によって除電部材がめくれたり(剥がれたり)劣化したりし易い。そうすると、その後普通紙に記録する際に、転写処理時の普通紙が除電不足になって、像担持体とスムーズに分離できずに紙詰まり(ジャム)を招来したり、画質の低下を引き起こしたりするのであった。
そこで、本願発明は、接触式の除電部材を用いながら、記録材の状態に応じて最適な除電状態を得られるようにすることを技術的課題とするものである。
本願発明に係る画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、前記制御手段は、前記記録材の厚みに応じて、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢か前記退避姿勢かに選択的に保持するというものである。
上記画像形成装置において、前記制御手段は、前記除電部材の寿命を優先する第1のモードと前記記録材の画質を優先する第2のモードとのうちいずれか一方を、少なくとも前記記録材の厚みに応じて選択し、前記第1のモードを選択した場合は、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記退避姿勢にする一方、前記第2のモードを選択した場合は、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にするものとしても構わない。
また、上記画像形成装置において、前記制御手段は、前記記録材の厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモードを実行する場合は、前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にするものとしても構わない。
本願発明に係る画像形成装置の除電制御方法は、上記画像形成装置において、前記除電部材の寿命を優先する第1のモードと前記記録材の画質を優先する第2のモードとのうちいずれか一方を、少なくとも前記記録材の厚みに応じて選択し、前記第1のモードを選択した場合は前記除電部材を前記退避姿勢にする一方、前記第2のモードを選択した場合は前記除電部材を前記接触姿勢にするというものである。
上記画像形成装置の除電制御方法において、前記記録材の厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモードを実行する場合は、前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記除電部材を前記接触姿勢にするものとしても構わない。
本願発明に係る画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記記録材の厚みを判定する手段と、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、前記制御手段は、前記記録材が所定厚みよりも薄いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢に保持し、前記記録材が所定厚みよりも厚いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記退避姿勢に保持するというものである。
本願発明に係る画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記記録材の厚みを判定する手段と、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、前記制御手段は、前記記録材が所定厚みよりも薄いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢に保持し、前記記録材が所定厚みよりも厚いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にするというものである。
本願発明によると、転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材が、記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されているから、転写工程を通過する前記記録材と前記除電部材とを接触又は非接触にするかについて選択することが可能になる。従って、例えば剛性の高い厚手の記録材と、前記接触式の除電部材との不要な接触を回避でき、前記除電部材のめくれ(剥がれ)や劣化を抑制して長寿命化を図れるという効果を奏する。
また、本願発明によると、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、前記記録材の厚み、前記記録材の単位時間当たりの搬送枚数、及び環境の湿度のうち少なくとも前記記録材の厚みに応じて、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢か前記退避姿勢かに選択的に保持するから、前記接触式の除電部材を用いながらも、前記記録材の状態に応じて最適な除電状態を得られるという効果を奏する。
また、本願発明によると、前記記録材の厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモードを実行する場合は、前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にするものであるため、剛性の高い厚手の記録材の先端と前記除電部材の衝突を回避してから、前記除電部材を前記記録材の中途部に接触させ除電することになる。従って、前記厚手の記録材の先端との衝突による前記除電部材のダメージを確実に低減でき、厚手の記録材に記録できる画像形成装置に用いられる接触式の除電部材でありながら、寿命への悪影響を極力抑制できる(長寿命化の一助になる)という効果を奏する。
本願発明は、前記記録材の厚みに着目してなされたものであり、前記接触式の除電部材を用いながらも、前記記録材の状態に応じて最適な除電状態を得られる。また、前記厚手の記録材の先端との衝突による前記除電部材のダメージを確実に低減でき、厚手の記録材に記録できる画像形成装置に用いられる接触式の除電部材でありながら、寿命への悪影響を抑制できる。
実施形態におけるプリンタの概略説明図である。 除電部材が接触姿勢のときの二次転写ローラ周辺の概略説明図である。 除電部材が退避姿勢のときの二次転写ローラ周辺の概略説明図である。 コントローラの機能ブロック図である。 動作モードと選択条件との対応関係を示すモード選択テーブルである。 除電制御のフローチャートである。
以下に、本願発明を画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラーデジタルプリンタ(以下、プリンタと称する)に適用した実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交した方向を正面視とし、これを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).プリンタの概要
まず、図1を参照しながら、プリンタ1の概要について説明する。図1に示すように、プリンタ1は、その筐体2内に、画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンタ1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
筺体2内の下部に位置する給紙装置4は、記録材Pを収容する給紙カセット21、給紙カセット21内の記録材Pを最上層から繰り出すピックアップローラ22、繰り出された記録材Pを1枚ずつに分離する一対の分離ローラ23、及び、1枚に分離された記録材Pを所定のタイミングにて画像プロセス装置3に搬送する一対のタイミングローラ24等を備えている。各給紙カセット21内の記録材Pは、ピックアップローラ22及び分離ローラ23の回転にて、最上層のものから1枚ずつ搬送経路30に送り出される。搬送経路30は、給紙装置4の給紙カセット21から、タイミングローラ対24のニップ部、画像プロセス装置3の二次転写ニップ部11、及び定着装置5の定着ニップ部を経て、筐体2上部にある排出ローラ対26に至る。
一方のタイミングローラ24に対峙する位置には、タイミングローラ対24にて挟持された記録材Pの厚みを測定する手段の一例である紙厚センサ43が配置されている。紙厚センサ43は、記録材Pを挟持する前後における一方のタイミングローラ24の変位量から、記録材Pの厚みを検出するように構成されている。
給紙カセット21内の記録材Pは、その通紙幅(搬送方向Sと直交する幅寸法)の中央を基準にして、搬送経路30に向けて矢印S方向に搬送するセンター基準にセットされる。実施形態では、給紙カセット21内に、給紙前の記録材Pをセンター基準に幅寄せする規制手段としての一対の側部規制板25を備えている。一対の側部規制板25は、通紙幅方向(搬送方向Sと直交する方向)に互いに連動して遠近移動するように構成されている。給紙カセット21内の記録材Pを一対の側部規制板25にて通紙幅方向両側から挟持することによって、給紙カセット21内の記録材Pがその規格に拘らずセンター基準にセットされる。従って、画像プロセス装置3での転写処理や、定着装置5での定着処理もセンター基準で実行される。
給紙装置4の上方に位置する画像プロセス装置3は、像担持体の一例である感光体13上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する役割を担うものであり、中間転写ベルト6、及びイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像部7等を備えている。中間転写ベルト6も像担持体の一例であり、筐体2内の中央部右側に位置する駆動ローラ8と、同じく中央部左側に位置する従動ローラ9とに巻き掛けられている。中間転写ベルト6のうち駆動ローラ8に巻き掛けられた部分の外側に二次転写ローラ10が配置されている。中間転写ベルト6と二次転写ローラ10との当接部分は二次転写領域である二次転写ニップ部11になっている。中間転写ベルト6のうち従動ローラ9に巻き掛けられた部分の外側には、中間転写ベルト6上の未転写トナーを除去する転写ベルトクリーナ12が配置されている。筐体2内部のうち画像プロセス装置3と給紙装置4との間には、プリンタ1の制御全般を司る制御部28が配置されている。制御部28には後述するコントローラ44が内蔵されている。
4つの作像部7は、中間転写ベルト6の下方において、図1の左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、中間転写ベルト6に沿って並べて配置されている。なお、図1では説明の便宜上、各作像部7に、再現色に応じて符号Y,M,C,Bを添えている。各作像部7は感光体13を備えている。感光体13の周囲には、図1における時計回りの回転方向に沿って順に、帯電器14、露光部19、現像部15、一次転写ローラ16、及び感光体クリーナ17が配置されている。
各作像部7において、帯電器14にて帯電される感光体13に、露光部19からレーザービームが投射されると、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像部15から供給されるトナーにて反転現像されて各色のトナー像となり、一次転写ニップ部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体13から中間転写ベルト6の外周面に一次転写されて重ねられる。感光体13に残った未転写トナーは感光体クリーナ17にて掻き取られ、感光体13上から取り除かれる。そして、記録材Pが二次転写ニップ部11を通過する際に、重ね合わされた4色のトナー像が記録材Pに一括して二次転写される。中間転写ベルト6に残った未転写トナーは転写ベルトクリーナ12にて掻き取られ、中間転写ベルト6上から取り除かれる。
画像プロセス装置3における二次転写ローラ10の上方に位置する定着装置5は、ハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着ローラ31と、定着ローラ31に対峙する加圧ローラ32とを備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32との当接部分が定着領域である定着ニップ部になっている。二次転写ニップ部11を通過して未定着トナー像を載せた記録材Pは、定着ローラ31と加圧ローラ32との間の定着ニップ部を通過する際に加熱・加圧され、記録材P上に未定着トナー像を定着される。その後、記録材Pは、一対の排出ローラ26の回転にて排紙トレイ27上に排出される。なお、筐体2内には、内部の湿度を測定するための湿度センサ29が配置されている。実施形態の湿度センサ29は、筐体2内のうち給紙カセット21の下側に配置されている。
(2).二次転写ローラ及びその周辺の詳細構造
次に、図2〜図4を参照しながら、二次転写ローラ10及びその周辺の詳細構造について説明する。前述の通り、中間転写ベルト6のうち駆動ローラ8より外側の箇所に、転写ローラとしての二次転写ローラ10が回転可能に配置されている。二次転写ローラ10より搬送下流側には、接触式の除電部材50が配置されている。除電部材50は、二次転写ニップ部11を通過した記録材Pに接触(当接)して除電することにより、記録材Pの中間転写ベルト6からの分離性を向上させて、定着装置5への搬送をスムーズにするためのものである。
実施形態の除電部材50は、二次転写ローラ10の外周側に被さる金属アーム51と、金属アーム51における搬送経路30寄りの部位に取り付けられた除電布52とを備えている。金属アーム51は、二次転写ローラ10のローラ部に沿って延びる基部51aと、基部51aの両端から同じ向きに突出する一対の脚部51bとにより略コ字状に形成されている。両脚部51bは二次転写ローラ10の軸部10aにそれぞれ回動可能に支持されている。このため、除電部材50は、二次転写ローラ10の軸部10a(回転軸心)回りに回動可能になっていて、かかる回動作用により、二次転写ニップ部11通過後の記録材Pに接触する接触姿勢(図2の実線状態参照)と、二次転写ニップ部11通過後の記録材Pから離れた退避姿勢(図3の実線状態参照)とに姿勢変更し得るように構成されている。
図2及び図3に示すように、筺体2内のうち二次転写ローラ10を挟んで駆動ローラ8と反対側(二次転写ローラ10の近傍)には、除電部材50を姿勢変更させるアクチュエータとしての電磁ソレノイド53が配置されている。電磁ソレノイド53における進退動可能な突出アーム53aの先端側は、金属アーム51における一方の脚部51bに形成された案内溝穴54に、案内ピン55にて抜け不能に連結されている。電磁ソレノイド53の突出アーム53aを進退動させた場合は、先端側の案内ピン55が案内溝穴54に沿ってスライド移動することにより、金属アーム51(除電部材50)が二次転写ローラ10の軸部10a回りに回動して、接触姿勢になったり退避姿勢になったりする。除電布52は、導電性微細繊維の不織布からなるものであり、金属アーム51の基部51a上面側のうち中間転写ベルト6に対峙する部位(搬送経路30に近い部位)に貼り付けられている。図示は省略するが、金属アーム51は接地されている。
さて、プリンタ1の制御全般を司る制御部28には、電磁ソレノイド53の駆動を制御するコントローラ44が内蔵されている。コントローラ44は、後に述べる種々の条件に基づき、電磁ソレノイド53にて除電部材50の姿勢を制御するものである。図示は省略するが、コントローラ44は、各種演算処理や制御を実行するCPU44aの他、EEPROMやフラッシュメモリ等の記憶手段44b、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるRAM44c、記録材Pの搬送枚数等を計測するカウンタ44d、時間を計測するタイマ44e、及び入出力インターフェイス等を備えている。コントローラ44の入出力インターフェイスには、記録材Pの厚みを測定する紙厚センサ43、筐体2内部の湿度を測定する湿度センサ29、側部規制板25の位置を検出する通紙幅検出センサ47、及び電磁ソレノイド53等が電気的に接続されている(図4参照)。従って、記録材Pの通紙幅は、通紙幅検出センサ47の検出情報(側部規制板25の位置情報)から検知される。なお、通紙幅検出センサ47としては、例えば側部規制板25におけるスリットの移動を読み取る光学的なセンサや、側部規制板25が接触移動する導体の抵抗値を測定するセンサ等を採用できる。
実施形態におけるコントローラ44での除電制御では、除電部材50の姿勢を決定するパラメータとして、記録材Pの厚み、記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数(搬送速度といってもよい)、及び環境の湿度の3つが採用されている。これらパラメータのデータに応じて、除電部材50の姿勢がコントローラ44にて決定される。プリンタ1において、記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数は記録材Pの通紙幅に応じて予め決められている。従って、記録材Pの通紙幅を検出すれば、記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数が分かることになる。なお、前述のパラメータ群を全て用いる必要はなく、1つだけでも構わないし、複数を組み合わせて用いてもよい。また、プリンタ1において把握可能な他のパラメータを採用することも可能である。
コントローラ44の記憶手段(フラッシュメモリやEEPROM)には、除電部材50の姿勢(除電部材05の動作モード)を選択するためのモード選択テーブルT(図5参照)が格納されている。除電部材50の動作モードとしては、除電部材50の寿命を優先する第1のモードに相当する寿命優先モードと、記録材Pの画質を優先する第2のモードに相当する画質優先モードとが設定されている。
図5から分かるように、実施形態では基本的に、記録材Pの厚みによって動作モードが決められている。すなわち、記録材Pの厚みが「厚い」場合は寿命優先モードが採用され、記録材Pの厚みが「薄い」場合は画質優先モードが採用される。但し、記録材Pの厚みが「厚い」場合であっても、記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数が「多」くて且つ環境の湿度が「低い」条件下(図5のNo.7参照)では、記録材Pが極めて帯電し易い状態に置かれることになり、帯電に起因して中間転写ベルト6からの記録材Pの分離性が悪化したり、定着装置5に運ばれる残留電荷の量も多くなって画質が低下したりする。そこで、この場合は、記録材Pの厚みが「厚」くても、画質優先モードが採用される。
実施形態において、記録材Pの厚みが「厚い」場合とは、例えば0.28mm以上を目安とし、記録材Pの厚みが「薄い」場合とは、例えば0.28mm未満を目安としている。記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数が「多い」場合とは、レター横換算で35ページ/分程度を目安とし、記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数が「少ない」場合とは、レター横換算で12ページ/分程度を目安としている。湿度が「高い」場合とは、絶対湿度で5g/mを超える程度を目安とし、湿度が「低い」場合とは、絶対湿度で5g/m以下を目安としている。
(3).除電制御の説明
次に、図6のフローチャートを参照しながら、コントローラ44による除電制御の一例について説明する。なお、図8のフローチャートにて示されるアルゴリズムは、コントローラ44の記憶手段(EEPROMやフラッシュメモリ等)にプログラムとして記憶されており、RAM44cに読み出されてからCPU44aにて実行される。
コントローラ44は、除電制御をスタートすると始めに、湿度センサ29、通紙幅検出センサ47及び紙厚センサ43の検出値(湿度、記録材Pの通紙幅及び厚み)を読み込み(ステップS1)、これら検出値とモード選択テーブルとに基づいて、除電部材50の動作モードを選択する(ステップS2)。寿命優先モードを選択した場合は、電磁ソレノイド53にて、除電部材50を二次転写ローラ10の軸部10a回りに回動させて退避姿勢にする(ステップS4)。画質優先モードを選択した場合は、次いで、ステップS1にて読み込んだ記録材Pの厚みが厚い(実施形態では0.28mm以上)か否かを判別する(ステップS5)、記録材Pの厚みが薄い場合は(S5:NO)、電磁ソレノイド53にて、除電部材50を二次転写ローラ10の軸部10a回りに回動させて接触姿勢にする(ステップS6)。記録材Pの厚みが厚い場合は(S5:YES)、電磁ソレノイド53にて除電部材50を一旦退避姿勢にする(ステップS7)。次いで、記録材Pの先端が接触姿勢時の除電部材50の位置(記録材Pが除電部材50に接触開始する位置)を通過したか否かを判別し(ステップS8)、記録材Pの先端の通過を確認したら(S8:YES)、電磁ソレノイド53にて除電部材50を接触姿勢にする(ステップS9)。コントローラ44は、以上の除電制御を印刷指示された記録材P毎に繰り返し、動作モードの選択と、選択された動作モードに従って除電部材50の姿勢を変更するのである。なお、記録材Pの先端が接触姿勢時の除電部材50の位置を通過したか否かは、例えばタイマ44e等によってタイミングローラ24が回転開始してからの時間をカウントすることにより判断される。
(4).まとめ
以上の説明から明らかなように、本願発明によると、転写ローラ10より搬送下流側に配置された接触式の除電部材50が、記録材Pに接触する接触姿勢と前記記録材Pから離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されている(実施形態では前記転写ローラ10の軸部10aに取り付けられている)から、転写工程を通過する前記記録材Pと前記除電部材50とを接触又は非接触にするかについて選択することが可能になる。従って、例えば剛性の高い厚手の記録材Pと、前記接触式の除電部材50との不要な接触を回避でき、前記除電部材のめくれ(剥がれ)や劣化を抑制して長寿命化を図れるという効果を奏する。
また、前記除電部材50を姿勢変更させるアクチュエータ53と、前記アクチュエータ53の駆動を制御する制御手段44とを備えており、前記制御手段44は、前記記録材Pの厚み、前記記録材Pの単位時間当たりの搬送枚数、及び環境の湿度のうち少なくとも前記記録材Pの厚みに応じて、前記アクチュエータ53にて前記除電部材50を前記接触姿勢か前記退避姿勢かに選択的に保持するから、前記接触式の除電部材50を用いながらも、前記記録材Pの状態に応じて最適な除電状態を得られるという効果を奏する。
更に、前記記録材Pの厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモード(画質優先モード)を実行する場合は、前記除電部材50を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材Pの先端が前記接触姿勢時の前記除電部材50の位置を通過してから、前記アクチュエータ53にて前記除電部材50を前記接触姿勢にするものであるため、剛性の高い厚手の記録材Pの先端と前記除電部材50の衝突を回避してから、前記除電部材50を前記記録材Pの中途部に接触させ除電することになる。従って、前記厚手の記録材Pの先端との衝突による前記除電部材50のダメージを確実に低減でき、厚手の記録材Pに記録できる画像形成装置1に用いられる接触式の除電部材50でありながら、寿命への悪影響を極力抑制できる(長寿命化の一助になる)という効果を奏する。
(5).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、画像形成装置としてプリンタを例に説明したが、これに限らず、複写機、ファクシミリ又はこれらの機能を複合的に備えた複合機等でもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 プリンタ(画像形成装置)
3 画像プロセス装置
6 中間転写ベルト
8 駆動ローラ
10 二次転写ローラ
10a 軸部
11 二次転写ニップ部
25 側部規制板
29 湿度センサ
30 搬送経路
43 紙厚センサ
44 コントローラ(制御手段)
47 通紙幅検出センサ
50 除電部材
52 除電布
53 電磁ソレノイド(アクチュエータ)

Claims (7)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、
    前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、
    前記制御手段は、前記記録材の厚みに応じて、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢か前記退避姿勢かに選択的に保持する、
    画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記除電部材の寿命を優先する第1のモードと前記記録材の画質を優先する第2のモードとのうちいずれか一方を、少なくとも前記記録材の厚みに応じて選択し、
    前記第1のモードを選択した場合は、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記退避姿勢にする一方、前記第2のモードを選択した場合は、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にする、
    請求項1に記載した画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録材の厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモードを実行する場合は、前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にする、
    請求項2に記載した画像形成装置。
  4. 請求項1に記載した画像形成装置において、
    前記除電部材の寿命を優先する第1のモードと前記記録材の画質を優先する第2のモードとのうちいずれか一方を、少なくとも前記記録材の厚みに応じて選択し、前記第1のモードを選択した場合は前記除電部材を前記退避姿勢にする一方、前記第2のモードを選択した場合は前記除電部材を前記接触姿勢にする、
    画像形成装置の除電制御方法。
  5. 前記記録材の厚みが厚いと認定された条件下で前記第2のモードを実行する場合は、前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記除電部材を前記接触姿勢にする、
    請求項4に記載した画像形成装置の除電制御方法。
  6. 像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記記録材の厚みを判定する手段と、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、
    前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、
    前記制御手段は、前記記録材が所定厚みよりも薄いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢に保持し、前記記録材が所定厚みよりも厚いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記退避姿勢に保持する、
    画像形成装置。
  7. 像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写させるための転写ローラと、前記転写ローラより搬送下流側に配置された接触式の除電部材と、前記除電部材を姿勢変更させるアクチュエータと、前記記録材の厚みを判定する手段と、前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とを備えている画像形成装置であって、
    前記除電部材は、前記記録材に接触する接触姿勢と前記記録材から離れた退避姿勢とに姿勢変更可能に支持されており、
    前記制御手段は、前記記録材が所定厚みよりも薄いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢に保持し、前記記録材が所定厚みよりも厚いとき、前記アクチュエータにて前記除電部材を一旦前記退避姿勢に保持し、前記記録材の先端が前記接触姿勢時の前記除電部材の位置を通過してから、前記アクチュエータにて前記除電部材を前記接触姿勢にする、
    画像形成装置。
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